おばあちゃん

「やってらんないよね~っ!」

父方のおばあちゃんは、ひかえめでやさしくて、それこそ、おじいちゃんの三歩後ろを歩いていくような人(だった)。

で、それとは対照的に、母方のおばあちゃんは、やさしいけれど気が強く、おじいちゃんの後ろを静々と歩くタイプでは(まったく)なかった。

(こけても、ただでは起き上がらないイメージ。)

といって、考えてみると、おじいちゃんをグイグイひっぱって我先にと先頭を歩くタイプでもなく、、、、

一応、おじいちゃんのそばを歩いてはいるものの、ちっともおじいちゃんの言うとおりにはしない。

なんというか、昔の人にしては珍しく、強く“自分”というものがある人だった。

 

おばあちゃんは、とてもおしゃべりで、口が動いていないことがない。

あ~だらこ~だら、なんでもないことをずーーっと延々しゃべっていた。

3時のおやつの時間以外にも、暇をみつけて座っては、もうおやつを食べていた。

おせんべい(揚げせんべいや草加せんべいを常備。“私の入れ歯は とても調子がいい。”と言いながら、バリバリバリ!!と、ものすごい音を立てながらおせんべいを食す。)やお饅頭やケーキや、、、

とにかく、何かをムシャムシャ食べながら、テレビをみてはアッハハハ、と笑いながら。

そばに話す相手がいない時は、テレビに向かって、ずーっとしゃべっていたっけ。

 

でもって、なにかをきっかけに怒ると、

「まったくさ~。

ばっかばかしくってさ~、も~ やってらんないよね~っ!」

と、さすが江戸っ子。

歯切れよく、そう言い放った。

 

何がばかばかしくて、なんでやってらんないのか・・・・。

その肝心な部分は覚えていないのだけれど、やはり、おせんべい片手に、やたら威勢よくそう言って、周囲を圧倒していたのが印象的。

でもって、耳に残ったその響きが今になって、やけに潔く、そして、なぜかホッとさせられる。

だから、ちょっと真似してみる。

「ばっかばかしくってさ~、も~ やってらんないよね~っ!」。

う~ん、スッキリ~(笑)!!

 

掘りごたつに渋茶。

いつもテーブルにはぬか漬けのお漬物。

おせんべい片手に繰り広げられるにぎやかな団らん。

そして、おじいちゃんより強いおばあちゃん。

やっぱり家の中では、男の人より女の人が強い方が平和で、圧倒的に明るい。

今も昔も同じだな。。。。

 

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おばあちゃん

今日は、敬老の日。

、、、だからかどうかはわからないけれど、急におばあちゃん(母・よしこの母)を思い出した。。。

 

私は、常々、”食べ方””その人自身”は、つながっているなあ、、、と思う。

ガツガツと元気よく、何でも美味しい美味しいと言って食べる人は、人に対しても寛容・寛大。

(明るい!)

”あれはキライ””これもキライ””これは脂っこすぎる”“ちょっとからすぎる”と言っては、キライなものをお皿の端によけて食べる 人は、人に対してもえり好みが激しく、気難しい。

(暗い!)

で、私のおばあちゃんは、前者。。。

 

おばあちゃんは、糖尿病を患っていたので、日々の生活は、カロリー制限をして甘いものを控えていたらしい(本人証言のため、本当のと ころはわからないが<笑>・・・。)。

が、少なくとも、私の目の前に座っているおばあちゃんの食欲は、、、並ではなかった。

外食に行っても、ペロリと一人前を食べたうえ、もともと甘いものに目がないので、目の前にだされたものは、アンコものでもケーキでも 、すべてたいらげた。

 

昔、麻布の野田岩という鰻屋さんへ行った時を思い出す。

オーダーの時、よしこが、

「お母さんは、一人前は多すぎるわね。

私と半分こ、しましょう。」

という言葉を聞いた、おばあちゃんの焦った顔は、今でも忘れない。

おばあちゃんは、間髪いれずに言ったっけ。

「せっかくなんだからさあー、、、よしこちゃん。

せっかく、こんな美味しそうなお店に連れてきてもらったんだからさあ、私も、食べちゃおうか、一人前?」。

そして、鰻が目の前に運ばれると、キラキラした顔をして、

「おいしいね~!」

「やっぱり ちがうね~!」

と言いながら、最後の一粒まで残さず食べきった、おばあちゃん。

 

おばあちゃんは、うち(娘のよしこの家)に遊びに来るときは、1ヶ月単位で来ていた。

遠方にいたため、ちょこちょこ会うことができなかったけれど、その代わり、いったん遊びに来たら、長期滞在。

で、その間中、日々の食事制限はどこへやら、、、、

ものすごい(すさまじい)食べっぷりだった。

甘いものでも辛いものでも、目の前にあるものはパークパク。

「せっかくだから、いただこっか?」

と誰に聞くともなく必ず言って、”イヒヒヒヒ”と笑い、豪快に食らいつく。

さすがに、よしこも、

「家に帰ってから、数値(糖尿病)が悪くなったら、いつも食事管理してもらっている(同居しているお嫁さんに)のに悪いから、もう、 やめといたら~?

そんなに食べちゃって、、、なんかおそろしいわね。」

と、よく言っていたが、おばあちゃんは、まったく聞く耳持たず。

「いいんだよ~。

いつも私は食べるのガマンしてるんだからさー。

ここに来た時くらい、思う存分食べなくっちゃ。」。

そして、

「それに、こんな年寄りばーさん、いつ死んだって、いいんだよ~。」。

いつもその言葉を”切り札”にして、おばあちゃんは、心置きなく、食べたいものを食べたいだけ食べていた。

 

そして、自分の娘(よしこ)のことが大好きだったおばあちゃんは、よしこが住んでいる九州も大好きだった。

いつも、遊びに来る前は、

”足が痛い”

”腰が痛い”

”最近、ほとんど外出なんてできる状態じゃないから、私は、飛行機にのって、そっちに遊びに行くことが できるかしら?”

と、それさえ心配していたのに、いったん遊びに来たら、目を見張る程、元気元気なおばあちゃん。

足はシャンとし、スタスタスタスタ、どこまででも歩く。

デパートにだってどこへだって、へたることなく歩き回る。

 

「ずいぶん、、、聞いてた話とちがうね。

おばあちゃん、足、大丈夫?」

と私が聞くと、

「それがさーっ、私もびっくりたまげてるんだよ~!!

九州に来ると、不思議だねーっ!!

足が前に前にでて、歩けちゃうんだよ~!!

不思議だよね~!!

おかしいよね~っ!!」

と言っては、アハハハハハ。

ゲラゲラとよく笑っていた。

おまけにさあー、九州に来たら、食べるもの食べるもの美味しくって美味しくって!!

おかげで太っちゃったよ~!」

「帰ったら、病院の先生にしかられちゃうよー!!」

そう言っては、アハハハハ。

また、ゲラゲラと笑った。

 

、、、そんなおばあちゃんも、95歳で亡くなって、まもなく2年になる。

おばあちゃんのおしゃべりが 大好きだった。。。

 

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おばあちゃんの口ぐせ

今日の空は、やさしい青で、美しい。

この空のつづきの、遠い遠い向こうにある秩父の空の下で、この夏、94歳で亡くなったおばあちゃん(母・よしこの母)は、久しぶりに(10数年前に亡くなった)おじいちゃんと再会して、盛り上がっているころだろうか。。

きっと二人で、おせんべいをバリバリ、お漬物を楊子でつまみ、あっつい濃い目の緑茶をすすりながら、思い出話に花咲かせていることだろう。。。

                                                            

私は、おばあちゃんが大好きだった、、、と、おばあちゃんが亡くなってから、今さらのように思う。

私が小さい頃から、おばあちゃんたちは、遠く離れたところに住んでいた。

だから、頻繁には会えなかったけれど、そのかわり、年に一度くらい、二人(おじいちゃんとおばあちゃん)が私の家に遊びに来てくれる時は、数週間、、、どうかすると1ヶ月くらい滞在していた記憶がある。

                                                              

母・よしこもおしゃべりだけれど、私のおばあちゃんは、さらにその上をいく。

おじいちゃんと結婚した時のいきさつ、戦争中の話、よしこが結婚した時の話、私が赤ちゃんだった頃の話、、、いろんな話をしてくれた。

                                                              

歳を重ねても、”芸能ニュース”を誰よりも早く、詳しくキャッチ。

そして、色白で、肌がプクプク、、、きれいだった。

「歳をとったら、そのままじゃきったない(汚い)んだから、せめてお化粧して、きれいにしとかないとさっ。」と、自ら言う通り、私が、「おはよう~。」とおばあちゃんに朝いちばん、挨拶する時には、もう、おばあちゃんは、お化粧をすませ、涼しげな顔をしていた。

                                                             

そしてまた、「歳をとったら、着るものくらい、きれいなの着とかないと、みんなに失礼だろ~?!」と、自ら言う通り、デパートに行っては、新しい洋服を買って、うれしそうに袖をとおした。

                                                              

晩年は、糖尿病を患っていたが、おばあちゃんは、お饅頭やケーキにめがなく、甘いものを前にすると、「食べちゃおう!!」と言って、いくつでも、バクバク食べていた。

おばあちゃん曰く、”日頃は、食事制限(カロリー制限)をきっちりしていて、甘いものもほとんど食べない”そうだが、少なくとも、私の記憶の中で、食べるのをガマンしていた、おばあちゃんの姿は、、、ない。

「こーんな美味しいもの食べられないだなんて、ばっかばかしいよ!! 死ぬ時は死ぬんだからさー。」と言いながら、”イヒヒヒヒ~。”と、ちょっと鼻にシワをよせ、金歯を光らせ、いたずらっぽく笑うおばあちゃんが懐かしい。。

                                                              

そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)の話も電話でよく聞いてくれた。

そのたびに、「まったくさー、ちはる(私のこと)ちゃんは、たいしたもんだよ~。 おばあちゃん、感心しちゃう。」、、、なんてことを言ってくれた。

                                                            

「もうさあ、いつ、お迎えがきてもいいとおばあちゃん思ってるんだけど、なんだかさー、ごはんが美味しくってさ~。

腰が痛くても、足が痛くても、食欲だけはあるんだから、まいっちゃうよねー。

まったく、こまっちゃうよー。」と言いながら、また、”イヒヒヒヒ~。”。

                                                              

”長生きしたかったら、おばあちゃんのように生きればいいんだあー。”と、おばあちゃんをみていると、不思議と思うような、生命力のある女性だった。

言いたいこと言って、いっぱい食べて、たくさん笑って、、、。

                                                           

そして、いろんな話をしたあと、よく耳にしたことば。

それは、

「まったく、やんなっちゃうよね~。 

まっ、でもさっ、仕方ないよね~。 

ありがたいと思わなくっちゃね。」。

でも、おばあちゃんの”仕方ない”は、決して、投げやりな”仕方ない”ではなく、常に前向きな、”仕方ない”だっんだよなあ。

戦争という厳しい時代を生き抜いてきたおばあちゃんだったからこその説得力が、その言葉には秘められていた。

                                                             

最後、おばあちゃんの顔にきざまれたシワを見たとき、「ああ、歳をかさねるって、ステキなことなんだなあ。。」と思った。

おばあちゃん、、、おばあちゃんがおばあちゃんで、本当によかった。。。

                                                              

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<本の紹介>

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、、、、なーんて、私も、たまには、姉のレシピで、お菓子でもつくらなくっちゃ(笑)!!

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おばあちゃんの”写真結婚”

<今日の話> 私のおばあちゃんは90過ぎ。

せんべい片手にしゃべる、しゃべる。大のおしゃべり好き。

そのおばあちゃん、写真結婚をして、おじいちゃんと結婚した。ん、、、写真結婚、、、??

 

 

おばあちゃんは、せんべいとお新香があれば、いつまででも、どこまででもしゃべりまくる。

しゃべることが尽きるんじゃないか、、、なーんて心配はする必要ない。

しゃべることがなくなったら、また何もなかったかのように初めにかえり、あたかも初めて話しているかのように新鮮な表情をして、また話す、、、至ってシンプルなコースとなっている。

 

 

戦時中のこと、子供の頃の事など、昔の事をよく私に話してくれた。

それはそれは細かい事までよく覚えていて、私は、おばあちゃんに、”語りべ”という、あだ名をつけたほどだ。

目をつぶれば、映像が浮かんでくるほどだった。

 

 

中でも、印象的だったのは、おじいちゃんと結婚した、いきさつ。

茶の間でおせんべいをほおばりながら、「どうしておばあちゃんたち 結婚したの?」と私が聞くと、「そこなんだよー。」と、おばあちゃんは、おせんべいを口からパカッとはなし、よくぞ聞いてくれた、待ってましたとばかりにきりだした。

 

 

写真でおじいちゃんを見たとき、なかなか誠実そうで、好印象だったそうだ。

だが、仲人の人と待ち合わせのお店に行って、さあ、いざお座敷でご対面という時、玄関に脱いである、おじいちゃんのものらしき靴を見てゾッとして、もう、その場を逃げ去ってしまおうかと思ったらしい。

 

、、、というのも、実際、おじいちゃんは、とっても背が低かったのだが、その靴が、「こーんなにちんころこまくってさー、、、、で、おそるおそる障子を開けると、予想通りチビでさー。 もー やんなっちゃったよー。 こーんなチビと結婚するのかと思うと、もうイヤでイヤでさー。」と言う。

(ちなみに、おじいちゃんは、背が低すぎたため、兵隊にも行かなくてすんだらしい。

人生、わからない。 何が功を奏すやら。。。)

 

私が、「えっ。 じゃ、どうしておばあちゃん、結婚したの?」と。私は素直に不思議になって質問すると「もー 会ってしまったら断れないんだよー!!」と、眉をへの字に曲げ、甲高い声で言った。

 

「そーなのー? だってお見合い結婚でしょ?」と私が言うと、「違うよー。写真結婚っていうんだよー。」とつづく。

聞けば、”写真結婚”というのは、写真で見て、”この人よし”と思い、実際に”この人”に会ってしまえば、もう断る事はできないそうだ。

 

そんなヒドイ話があったとは。。。

昔なので、写真の”修整技術”はそれほどではないと思うので、恐ろしく綺麗かと思ったら、実際は、飛び上がるほどブスだった、、、、なーんてことはないと思うが、確かに、背の高さまではうかがい知る事はできなかったのだろう。

でも、一生に一度の大決心の時に、写真一枚で決まってしまうとは、何ともお粗末ではないか。。。。

 

せめて、どのくらい背丈があるのか、太っているのか痩せているのかをわからせるため、写真撮影の際は、”タバコの箱”をみんな持つよう、ルールをつくる、、、などのアイディアくらい、浮かばなかったものか。。。。

悔やまれる。      

 

 

横で聞いていたおじいちゃんも、「こっちだって、こんな気の強い人だってわかってれば結婚なんてしてませんっていうの。 いつもピーピー言ってはおじいちゃんをいじめてさー。イヤなのはお互い様なのっ!」と言い返した。

 

 

この手のケンカごしのやりとりは、おじいちゃん・おばあちゃんの間では、日常茶飯事だったが、漫才師を目の前でみているようで、とっても楽しく心地よい気分になったものだ。

”ケンカするほど仲がいい”、、、、、それを地でいっているようなカップルだった。。。

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