おじいちゃん

「開けたら閉める!!」

昔、私のおじいちゃんがよく言っていた。

かなり怒った口調で、何度でも。

「開けたら閉める!!」。

 

私が小学生だったころ、冬休みになったら冬休み中、母方の祖父の家(祖父の家には、いとこたちも一緒に住んでいた。)へ行くのが恒例だった。

茶の間にあるコタツの隅っこが、おじいちゃんの指定席。

おじいちゃんのその指定席のすぐ右横には引き戸があった。

(その引き戸を開けて、みんなが台所へ行ったり、二階へ上がったりする。)

、、、、のだけれど、その頃、私と姉といとこたちは皆小学生。

寒い寒い冬の日、私たち子供は、その引き戸を開けても閉めずにそのままにしたり、ちゃんと閉めたつもりでも、残り数センチ隙間を残したり、、、

をくり返していた。

 

そのたびに、                   

「開けたら閉める!!」。

「まったく~・・・誰だい? こんな中途半端に扉を閉める人は~??」

「ピシャ~っと閉めないと 寒いのっ(怒)!!」。

おじいちゃんの勢いのある声が部屋中に響く。

 

なにせ、大家族だったので、ピシャ~っと閉めたとしても、人の出入りが半端なかったので、結局は寒かったろう、という気はするけれど、 おじいちゃんが言っても言っても、みんなもこりずに中途半端に扉を閉めていた記憶が妙に鮮明によみがえる。

当時は、“なんでおじいちゃん、そんなに(そんなことで)怒ってるんだろう??” とも思っていた。

けれど・・・・

 

今なら、わかる!!

よ~く、わかる!!

う~ん、憎い!!

 

せっかくあたたまった部屋なのに、子供たちがドアをスパーーーッと開けっ放しにするので一瞬で廊下側の冷気が入ってきた瞬間。

もとより、言っても言っても(おじいちゃんの口調そのままに、「開けたら閉める!!」)、ちっとも気を付けようともしない子供たちへの腹立たしさ(笑)!!

だからこそ、今になって、ヒョイと、あの時のおじいちゃんの声が生々しくよみがえる。

あれから数十年の年月をかけて。

 

おじいちゃんは、七福神のようなパ~ッと明るい笑顔で笑う。

ユーモアたっぷり面白くて、そして大変せっかちで、、、

大好きだったなあ。

 

たわいない思い出は、昔あったカコの点にすぎないと思っていたけれど、 実は、いつまでも錆びずに古くならない。

それどころか、むしろ昔よりも彩りをもったりするからフシギだ。。。

 

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