次男的・和式トイレの使い方

この間、近所の美味しいカレー屋さんへ行った。

で、食後、カレー屋さんを出ると、長女(6歳)と次男(4歳)がトイレへ行きたいと言うので、雑居ビルにあるトイレへと向かった。

二人とも、そろって、”大”の方だというので、足早に。。。

                                                

で、そこは、最近では珍しく、全てのトイレが、和式トイレだった。

長女は、和式トイレでは、”小”の方は、これまでに何回か経験していたけれど、”大”の方は、この日が初めてだった。

だから、長女は、事前に”どういう風にすればいいのか。”という説明を私に求めた。

長女は、カギこそ閉めなかったけれど(いまだに、家でも外でも、カギを閉めてするのは、こわいようです。)、その説明通りにちゃーん とできた。

が、次男は。。。

                                                    

次男は、ちょっと困惑した様子だった長女とは対照的で、

「はっくん(次男のこと)は、じぶんでできるから、ママ、ここでまってて~。」

と、余裕しゃくしゃく。

さっさとトイレに入り、

「はずかしいから、ドア、しめとくよ。」

と言って、トイレのドアをパタンと閉めた。

カギを閉めたかったようで、しばらくガチャガチャしていたけれど、ちょっと固かったのか、それは断念した模様。

、、、、、、と、長女の”大”が完了し、しばらくしても、次男がトイレから出てこない。

”???”と思い、次男の入っているトイレのドアを開けると、、、。

そこには、驚きの次男が!!

                                                  

そのトイレ、ドアを開けると、一段、段差があり、その上に和式便器があった。

和式便器は、たて向きに設置されているので、ドアを開けると、まずは、次男のお尻がいきなり私の視界に飛び込んできた。

そして、次に視界に入ってきたのは、次男の奇妙な姿。。。

                                                  

まずは、帽子をぬぎ、次男、ご丁寧にも、ズボンとパンツをすっかり脱いで、トイレの右端、タイルの床上ににきれいにたたんで置いていた。

そして、段差があったため、靴をぬがなければいけないと思ったのか、段差手前にちゃんと靴をそろえて脱ぎ、、、。

靴下のまま、とてもきれいとはいえない和式便器(周辺)をまたいでいたのだった。

そして、和式便器のアーチの部分に手をガバッとつっこむ形でしがみ付き、さらに、便器に頬をべったりとくっつけ、お尻をはね上げ、も のすごい勢いでふんばっていた。

そして、

「ママ~、このトイレは、つかれるね~っ!!」

と言いながら、足を右・左・右・左・・・と盛んに動かし、足踏みしているではないか、、、 !!

                                                 

き、、、汚い、、、。

汚すぎる、、、。

せめて、、、せめて、私は、早く、、、とりあえず、そこから出てきてほしいが一心で、

「はっくん、早く終わって!」

「早く終わりなさい!」

と叫んでいたが、

「いや~、、、。 もうちょっとでる~、、、。」

と言って、しばらく、そのままの体勢でふんばっていた次男、、、。

長女もその姿を見て、

「ひえ~~~~っっ! そんな姿、みたくな~い~っ!」

と言いながら笑いころげていたが、、、。

同じく、私も、できることなら見たくなかった。。。

                                          

いや~、それにしても、一事が万事。

長女は、何にしても、疑問に思ったら、”なぜ” ”どういう風に”と、まずは頭で理解したいタイプ。

一方、次男は、何にしても、疑問に思う前に、自ら研究、そのまま実践してしまうタイプ。

おもしろい。

                                             

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次男からの手紙

次男(4歳)から、初めて手紙をもらった。

今日は、その手紙を。。。

                                                       

ママへ。

『ママ おむかえ ありがとう。 

 いつも ごはん ありがとう。

 いっしょにあそんでくれて ありがとう。

 いっしょにてれびみてくれて ありがとう。  

 ほん よんでくれて ありがとう。』  

                                                  

パパへ。(こちらは、パパ宛の手紙)

『いつも みんなに やさしくしてくれて ありがとう。 

 パパ いつも うれしかったから ありがとう。  

 ごはん ありがとう。 

 かいしゃ がんばってね。  

 いつも あそんでくれて ありがとう 。

 パパ いつも ありがとう。』   

                                                          

次男は、白い画用紙に私とパパとそれぞれに絵を描いてくれた。

で、まだ字が書けない次男は、パパのところにその画用紙を持って行って、言ったらしい。

「はっくん(次男のこと)しゃー、パパとママにお手紙かいてあげたいんだけど、まだ字が書けないで しょ。

だからしゃー、今から、はっくんがいったことを、パパ、はっくんが描いてあげたこの絵のよこに書い て。」

そう言って、えんぴつと画用紙をわたしたらしい。

で、パパが書き留めたのが、この(上の)文章。

                                                  

なんだか、、、うれしかった。

私は、”その瞬間は、リアルタイムで楽しむ派”なので、普段から、めったに写真もとらないし、今の時代、珍 しく、ビデオをとらない。

(よって、家にビデオというものが、存在せず。)

昔、何かのコピーで、「思い出は、記録より記憶。」

、、、というのがあった気がするけれど、私は、まさにそっち。

でも、そんな私でも、この手紙は、ラミネートして、記念にずーっととっておこうと思いました。

こんな瞬間があるから、子育ても、すてたもんじゃありません。。。

                                                        

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お久しぶりです。

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長女の絵

最近、長女(6歳)が描く絵が、かわいい。

女の子の顔は、片目をウィンクしていたり、足には、アミタイツ。

ヒールの高い靴をはいていたりする。

頭にはティアラがのっかっている。

(長女は、これを、”かんむり”と言っていますが。。)

青い空に、太陽がキラキラ。

とってもカラフルで、かわいらしい。

                                                             

で、中でも私が好きなのは、長女の描く、花や木。

長女が描く花や木の下には、必ず、たくさんの黒い点々がある。

私は、初め、この点が何なのか、よくわからなかった。
「だんごむし、、、?」、、、かも、とも思っていた。
(長女と次男は、なぜか”だんごむし”が大好き。

よく、道端で拾い上げては、”かわいい~ かわいい~”と、キャッツキャ笑っている。)

けれど、だんごむしではなかった。

                                                    

「これはねー、たくさんの種よ~。

もし、このお花が(木が)かれても、たくさん、下のほうに種があるから、だいじょうぶ。

この種から、どんどんどんどん、お花がさくとよー。

だから、このお花は、ずーっとさき続けられると。」。

                                                          

自然界では当たり前のことだけれど、それをあえて絵に描くというところが、長女らしい。

う~ん、ニクイ!!

ハートをギュッとつかまれてしまった。

なんか、子供の絵は、ステキなことがたくさんつまっているんだよね。。。

                                         

その、長女が描く種の数たるや、ものすごい。

地下に奥深い深さから黒い種が描かれている。

どうかすると、地上の花や木の高さより、地下の種の方が深い。

で、その地下の種からは、なぜか、ものすごいエネルギーを感じる。

さっ、私も、この絵を励みに、一つでもたくさん、種をまいておきたいものです。。。

                                             

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東京~その2

そういえば、この間、東京へ行ったとき。。。

                                                        

羽田空港をでて、私たちは、ディズニーシーまでリムジンバスで行くことに。

、、、と、ディズニーシー行きのバス停の前でバスを待っていた時、ふと、お隣のバス停の行き先に目が留まり、ハッとした。

それは、東京郊外。

昔、私が住んでいたところ方面に行くバス停だった。

それを見た瞬間、意外なことに、

「、、、、、。

行ってみたいな、、、。」

という気持ちが、ジワリジワリとしみだしてきた。。。 

                                                      

私は、ダンナさんの転勤で、東京には4年ほど住んでいた。

東京へ引越しして、すぐに妊娠。

長かったつわり。

それが終わってようやく、初めての自分のかわいい赤ちゃんの誕生!!

、、、のハズだった。

けれど、生まれてきたそうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)は、生まれて早々(出産した翌朝)、救急車で大学病院へ運ばれた。

そして、生後半年の時に、告げられた障害。

衝撃、不安、そして絶望。

”あの土地での数年、私は、どんな風にやりすごしていたんだろう???”

と、今でも思う。

そのくらい、悲しい気持ちとやりきれない気持ちが渦巻いていた。

                                                    

だから、またダンナさんの転勤で、東京のその土地をはなれることになった時は、なんだか不思議と気持ちが軽くなる思いがした。

これで、いろんな思いを、この土地にそっくりそのまま残し、気持ちを清算できる気がした。

これで、ハッピーな出産を夢見て選んだ、食事がおいしいと評判だった、かわいい水色の屋根の産婦人科の病院を目にすることもなくなる 。

(この病院をみるたびに、私の胸は痛んだ。)

リビングからみえる、すぐ目の前にある栗の木と、栗の木のにおい。

そばを走る京王線のガタンガタンガタガタガタ、という音。

(この変わらない風景をボーっと見ながら、そうちゃんのこと、将来のことを、あ~でもない、こ~でもないと想像した。)

いつも定期的に通っていた大学病院。

(検診の日、病院に近づくだけで、おなかが痛くなったっけ。)

そうちゃんが通っていた療育園。

(そうちゃんには障害があることを、まっすぐに目をむけなければならない場所だった。)

実にいろんな気持ちと葛藤した日々をこれで断ち切れるのだ。

「あ~、もー、エライ目にあった。

もう、私は二度と、ここに来ることはないと、自信をもって言いきれる。

東京には来ることがあっても、ここには絶対、一生涯、来たいとは思わない。」。

と、引越しの日、私たちが去るとき、今まで住んでいたマンションを前に、あの日、私は、ダンナさんに大きな声で宣言した。

                                                      

私は小さい頃から、父の仕事の関係で、何回も引越しした。

だから、何回も家が変わった。

学校も変わった。

友達もガラリと変わった。

けれど、引越しのたびに、いつも思った。

「また、いつか、ここに遊びに来たいなあ~っ!!」。

「絶対、遊びにくるからね~っ!!」。

そして実際、昔、住んでいたところに立ち寄った時なんか、

「うわ~~~っ 懐かしい~~~~~!!」

と、声を上げずにはいられない。

ノスタルジックな気持ちにつつまれて、なんだか古巣にもどってきたような、とてもあたたかく幸せな気持ちになったものだ。

こういう愛着のある土地が、父の転勤のおかげで、自分には、何箇所もあると思うと、父が転勤族で、私は、”得だよね~!!”と思って いた。

だから、東京を離れる時の、”私は、もう二度とここにはこない。”なんて思いは、私の中では、それが初めてだった。。。

次回へつづく

                                                   

                                                      

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東京

2年ぶりに東京へ行った。

今回は、長女(5歳)と次男(4歳)を連れての2泊3日の旅。

(そうちゃん<長男・13歳・知的障害アリ>とパパは、お留守番。)

今回は、姉(行正り香:お料理の本をだしてます。)家族と合流して、ディズニーシーでたっぷり遊ぶのが目的。

で、残り1日は、姉の家に泊まって、ゆっくりすごす、、、というプラン。

                                                   

2年前にも、同じコースで遊びに行ったけれど、あの時とは雲泥の差!

姉と私の子供たちが成長したぶんだけ、楽しさののりしろは広がった。

ベビーカーを押さずに、だっこもせがまれずに歩けることが、こんなにも楽チンなことか!

レストランでも、とりあえずは、ゆっくり食べられる幸せ。。

姉の子供二人と、こちらの長女と次男は、同年代。

この子供たち、ディズニーシーでも、無事、行方不明者が出ることもなく(快挙!!)、ようやくみんなでいろんな乗り物(アトラクショ ン)にも乗れるようになって、感激っ。

なんといっても、子供の名前を呼べば、とりあえずは、皆、こっちにやって来てくれることの便利さ、そして、ありがたさを痛感したディ ズニーシーだった。

(これは、前回との大きな差。

前回は、子供たちが、本能のまま、あっちこっち自由に歩き、走り回るので、大変だった。

まるで、姉と私は、獲物を追う”ハンター”のようだったっけ。。)

姉と私は、

”子供たちも、やっと、<さるレベル>から<いぬレベル>に昇格したね~!!

 なんて、すばらし~っ!!”

と、互いの子供の成長をたたえ合った。

                                                      

私は、二人姉妹なのだけれど、この歳になって、つくづく、”あ~、おねーちゃんがいて、よかった~!!”と思う。

最近では、姉とは、年に2~3回会うくらいだけれど、会うたびに、”やっぱり姉妹(兄弟)って存在、貴重だなあ。。。”って思う。

友達やパートナーは、その気になれば、出会うことができるけれど、姉妹(兄弟)だけは、どんなに努力したって、自分の力じゃどうにも ならない。

こんなに気をつかわず、楽しめるという関係は、そうはないと思う。

そして、歳を重ねるほど、同じ釜の飯を食った仲間、、、というのか、寝食をともにした同志、、、というのか、たまたま同じ女性(母・ よしこ)から生まれた奇跡、、、というところなのか、、、。

姉とは、なんだか妙な”連帯感”がうまれてきているように思う。

姉とは、ライフスタイルも顔も性格も、ぜんぜん違うんだけれど、なぜか、根っこの部分は、ぶれることなく似ているから、とても不思議 。

                                                      

今、少子化がすすんでいるけれど、たとえ、子供の部屋がなくったって、塾には行けなくったって、大皿料理でおかずのとりあいになったって、、、。

それでもやっぱり、姉妹(兄弟)は、一人でもたくさんいた方がいいなあ、、、と思う。

私も、あともう一人でいいから、姉か兄か弟か妹かいたら、さらによかった、、、かも。

欲をいえば、姉と兄と弟と妹がほしかった。。。

                                                      

P.S.
ディズニーシーに泊まった夜。。

次男は、昼間、生まれて初めて、ジェットコースターみたいのに乗ったり、上から下にドドドドドーと落ちるアトラクションに乗って、どうやら脳が興奮した様子。

夜中2時半すぎても、なかなか寝つけず、、、。

”い~かげん、寝てちょーだい。”と言う私の耳元で、次男は、甘い声でささやいた。

「ママ~。

はっくん、もう寝れないからしゃー(さー)、しょうがないからしゃー(さー)、これからふたりで、おさんぽにでもいこっか?」。

さっ、、、さんぽ?!

、、、ずっこけました。

この次男の影響(次男、それから姉のベッドにもぐりこんだようです。)で、姉は、朝方の4時まで寝れなかったとか。。

(私は、、、、ちゃっかり寝ました。。)

                                                  

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ふしぎワールド

今、長女(5歳)と次男(4歳)のおしゃべりは、かわいくって楽しい。

私がピアノを教えていても、3歳から8歳までくらいの子供との会話が一番楽しい。

そのくらいの歳の子供は、まさに、ふしぎワールド。

                                                   

しっかりしているようでいて、どっぷりとメルヘンの世界に浸っている。

ユーモアもありプッと笑わせたかと思うと、時に詩人のようでもある。

ジーンとさせられたり、ホッと癒されたりもする。

コロコロと変わる表情や一生懸命にしゃべるとがった口をみていると、おかしいやら何やら、、、。

でも、次は何を言いだすのか検討もつかないので、ワクワク。

すっかりこの”ふしぎワールド”に魅了されてしまう。

                                                         

次男(4歳)も、最近は、そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)のことを不思議に思うらしい。

「どうして、そうちゃんはしゃー(さー)、”○×△◆□♯÷”とかばかりいってしゃー(さー)、じょうずにおしゃべりできないの?」

と、まっすぐに聞いてくる。

長女も、この間、いっしょにお茶していたら、頬づえをつきながら、いつになく大人っぽい表情で私に聞いた。

「ねえ、ママ。

そうちゃんってさあ、いったい、なんの病気?

もしかして、そうちゃんさあ、、、、。」。

私が答えようとした時、長女は、真顔で続けて言った。

「ねえ、ママ。

そうちゃんってさあ、もしかして、、、はくないしょう(白内障)???」。

もう、思わずプププーっと笑ってしまった。

白内障???

どこからそんな病気を知ったんだか。。

私は笑いながら、

「白内障だったらよかったんだけどね~!!

白内障だったら手術すれば治るけど、そうちゃんのは、治んないからさー。

そうちゃんの病気は、”ソトスしょうこうぐん”っていうのよ~。」

と言った。

すると、長女、

「えっ?

なんて?

もっかい(もう一回)いって!!」

と、私に病名を再確認した後、静かにうなずきながら、

「なるほどね~~~~。」

と、妙に納得したように、そして、なぜかうれしそうに言って、風のように去っていった。

                                                       

この間、夕焼けのきれいな夕暮れ時は。。。

長女と次男が空を見上げながら、テラスに二人並んで、ちょこんと座っている。

、、、と、次男が、

「なっちゃん(長女のこと)。

今日の雲は、きれいだね~。」。

すると、長女は、空を指差しながら、

「ほんとにきれいね~。

はっくん(次男のこと)。

この雲はね、ずっと遠くアメリカまでつづくんだよ~。」。

すると、次男、驚きを隠せず、ググッとのけぞりながら、

「えっっ?!

アメリカ????

そうなんだー。

すごいよね~。」。

二人、また静かに、きれいな夕焼け空をジーっと、うっとりしながら眺めていた。

                                                      

ふしぎワールド。

私もぜひ、その世界に踏み入れてみたいです。。。

                                                    

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夏休み・初日

今日から、そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)、夏休みに突入。

ちょっと前だったら、”この夏、いったい、どうすごそう、、、???”。

気が遠くなる思いで、夏休みの初日を迎えていた。

でも、ここのところ、そうちゃんと私の長い長い夏休みは、格段に変化した。

                                                      

ちょうど長女(5歳)が生まれる頃にはじまった制度で、救世主(ヘルパーさん)が登場!

ヘルパーさんに、そうちゃんの子育てを手伝ってもらえるようになった。

(病院に連れて行ってもらったり、家で留守番をしてもらったり。)

それに加えて、昨年の夏から”放課後支援事業”が、とうとう、そうちゃんの特別支援学校でもはじまった。

(小学校でいう、留守番家庭のようなもの。)

ヘルパーさんと放課後支援の先生方のおかげで、ただただ長く、暑い夏をひたすら耐え忍び、二人、時間がすぎるのをじりじりと待つ生活 から、一転!!

そうちゃんにも、そして、私にも、それぞれに新しい時間が開けた。

おかげで、夏の青空を晴れ晴れした気持ちで見上げることができるようになり、なんだか、”そうちゃんの将来も、ステキに明るい”気が してならない。。。

                                                         

長女(5歳)と次男(4歳)も、気がつけば、そうちゃんとはもう、結構に長いおつきあい。

街中で、障害のある方とすれちがっても、特別だという感覚はないらしい。

ただ、二人とも、

「あっ、ママ! 

今、そうちゃんと同じ病気の方だったね~っ!!」

と、言っては、私に確認・報告する。

でも、一緒に、(そうちゃんの学校の中にある)放課後支援のお部屋に行った時なんかは、ちょっとまだビビッていたりする。

                                                       

そうちゃんの学校のお友達は、障害の特性からか、大きく体をゆすり、手をバシバシたたきながら、ピョンピョンとジャンプして跳ねてい たり、大きな声で何やら叫びながら廊下を猛スピードでダッシュしてたり、、、。

長女や次男の保育園のお友達とは、ちょっと、、、いや、かなり、行動が異なる。

加えて、長女や次男より、ずっとずっと体が大きいので、そんなそうちゃんのお友達が目の前に立ちはだかると、さすがに、長女なんかは 、ビックリした顔をして、ズズズっと後ずさりする。

                                               

、、、と、今朝も、そうだった。

(今朝は、放課後支援にそうちゃんを預けて、それから長女と次男を保育園へ送った。)

だから、そうちゃんを預けた帰りの車の中で、

「ねえ、なっちゃん(長女のこと)。

 なっちゃんはさあ、そうちゃんのお友達、こわ~い?」

と聞いてみた。

すると、長女は、

「う、、、ん、、、。 

そうちゃんはね、こわくないけど、、、。 

そうちゃんは、もう慣れたから。。」。

私が、「そう。」と言うと、続けて長女は、

「だってね、そうちゃんは、家族だから。」

と、付け加えた。

                                               

長女も5歳。

きっと、長女なりに、そうちゃんを理解しようとしているのだと感じる。

長女が”慣れる”という言葉を使ったけれど、私も、まったく同じ思いがする。

”障害を受け入れる”とか”受容する”とかいうけれど、きっと、それは、”障害に慣れる”ということなのだと思う。

今日、長女とも、車で、

”考えてみたらさあ、たとえば、犬だってさー、それまでぜんぜん犬っていう動物を知らなくって、初めて見たと したら、ビックリするだろうね~!!”

という話をしたんだけれど。。。

                                                           

《突然、道の角から、4本の足を小刻みに動かして歩いている、体は毛むくじゃらで、お尻の先にシッポまではえている動物が向こうから やって来る。

目が合ったかと思うと突然、その動物は、大きな声で、”ワン!”と吠え、、、。

そして、どういうわけか、その動物は、”ワン”以外の言葉はしゃべらない。

見れば、その動物、遠慮なく道ばたでウンチもして、時々、そのお尻を舌でペロペロなめたりしている、、、。》

                                                          

そんな動物に、生まれて初めて出会ったとしたら、きっと腰をぬかすほどビックリすると思う。

けれど、その動物は”犬”という動物で、”犬という動物は、そういう生き物なんだ”っていうことがわかったら、その時初めて、”コワ イ”という感情は、そこで抜ける。

そして、次に、犬という動物と触れ合って、犬の毛のフワフワと暖かい感触を味わい、犬からシッポをふってもらって心が通じた時、はじ めて、”かわいい”という感情が生まれる。

、、、そう考えると、物事はすべて、”慣れ”、そして、”経験”によって生まれてくるものなのかもしれない。

そして、きっと、そこからしか、学ぶことができないものなのかもしれない。

だから、長女と次男には、そうちゃんのぶんまで、いろんなことを経験してもらおう。

大きな人になってほしいなあ。。。

                                                   

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カラスの毛

この間、ごはんを口いっぱいにほおばりながら、長女(5歳)が、ニコニコして言った。

「ねー、ママ。

わたしの布団にはさあ、カラスの毛がはいってるの?」。

                                                            

そういえば、先日、私が布団をたたんでいる時、長女に、”羽毛布団には、鳥さんの毛がはいってるから、ふわ~っとして、あたたかいんだよー。”というようなことを言ったっけ。

最初は、長女、私がウソを言ってると疑っているようだった。

けれど、それがホントのことだとわかった時の長女の驚いた顔は、印象的だった。

「え、、、っ、、、鳥さんの毛、、、?!」

と、自分の布団をさわりながら、しばし放心状態だった長女。

ちょっと想像つかなかったらしい。

                                                             

けれど、そのことを長女なりに納得して考えたのが、冒頭の”カラス”。

思わず、私は、

「カラス~?! 

カラスじゃないよ~!!」

と笑ってしまったけれど、、、えーっと、なんの鳥だっけ?

グースよね、、、?

そうそう、グースってさあ、、、ガチョウよね?!

、、、、と、笑い飛ばした割には、その後、ドギマギした私だったけれど、、、!!

                                                            

私は、子供のこういうところが好き。

なんていうか、まったく先入観なしにものごとを考えるので、”すごいなあ。。。”と、思ってしまう。

私の中でのカラスは、”頭はいいけど、ずるがしこい。 クラスにいたら、気になる存在ではあるけれど、心底は親しめない。”といった感じの印象。

で、一般的には、カラスは、不吉な鳥。

カラスの羽毛布団につつまれながら寝るなんて、ちょっと、いい夢、みられそうにない。

(個人的には、ハトはどうしても好きになれないので、ハトの羽毛布団も遠慮したいけれど。)

                                                           

私が長女に、

「なっちゃん(長女のこと)さあ、なんで、カラスの毛だと思ったの?」

と聞いたら、長女は、うっとりしながら、

「だってさあ、さわったことはないんだけど、カラスの毛ってやわらかくて、きもちよさそうだも~ん。」

と言っていた。

そのとろけそうな顔をみたら、私まで、”カラスの羽は、なんだか硬そうだけれど、その羽の下には、もしかしたら、ふんわりやわらかなフワフワの最高の毛があるかもしれない。。”と、マジで思ってしまった。

                                                        

そういえば、そうちゃん(長男・13歳・知的障害あり)も、”カ~ラ~ス なぜ鳴くの~?”の歌が大好き。

童謡の中でも、好きな曲の一つで、CDを聴いていると、いつも何回もリピートして、一緒に歌っている。

”嫌われモノ”のイメージが強いカラスだけれど、あの歌の中でも、カラスは、とっても優しい。

”知らず知らずの間に、大人は、先入観に縛られているんだなあ、、、。”と思います。

ああ、いけないいけない。

今度、カラスに会ったら、挨拶でもしときます。

                                              

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成長

最近、子供の成長がすさまじい。

私にとって、初めての子供がそうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)だったので、子供はゆっくり、気が遠くなるほどゆっくり成長す るものだと、私の中に長年刷り込まれてきた。

けれど、歳が離れた妹弟たちの成長の、早いこと早いこと!!

信じられないくらい早い。

この調子だと、あっという間に、

「ママ、じゃーね~。」

と、(大学なのか、結婚なのか、それはわからないけれど、)家を出て行く日が くるような気がする。

                                                              

長女(5歳)は、今や、”ルーキーズ”ファン。

この間、一緒に映画をみに行ったのだけれど、すっかり一人の女の子として、スクリーンをのぞいていた。

セブンイレブン(ルーキーズの宣伝の垂れ幕がある)に行く度に、

「ママ。

私、この人が好き。 

ママと同じ人よね~。」

と言っては、毎回、心ときめかせている。

                                                      

次男(4歳)は、4月から年少さんになった。

、、、と、年少さんになったとたん、自分のことを”ボク”とか”オレ”とか言うようになった。

時々は、まだ、

「はっくん(次男のこと)はしゃー(さー)、まだ赤ちゃんだもんねー。」

なんて言うことがあるけれど、もう、どこから見ても、幼児さん。

で、ただ今、”シンケンジャー”に夢中。

シンケンジャーのベルトをして、

”オレも、強くなってやるぜ~。” 

”負けんぞ~。”

”も~許さんぞ~。”

と、キリリとした顔をして、剣を振り回している毎日。

                                                           

日に日に、できることが増え、新しい言葉を覚え、物事を瞬間吸収。

次々に自分のものにしていく長女と次男。

それを、私とそうちゃんは、物陰から(?)、”こりゃ~ たまげた~”とばかりに唖然として、パックリ口を開け、ただただ見ている、、 、という感じの今日この頃。。。

とにかく、スゴイ。

                                                       

この間、食事中に、”将来、どんな人になりたいか”という話をしていた時のこと。

次男は、もちろん、

「シンケンジャーになりた~い!!」

と、私の予想を裏切らなかった。

、、、と、長女は、何て言うかなと思ったら、

「私は、そうちゃんを助けてあげられるような人になってみたい。」。

なーんて言うので、私は、思わず、口でモグモグしていた鶏のから揚げを慌てて飲み込んだ。

危うく、のどにひっかかりそうになった。

びっくりだ。

                                                   

次男も、この間、剣を振り回しながらキッチンに来て。。

「ママ。

ボクは、シンケンジャーになるからね~。

ボクとパパは、強くなって、ドロボウと悪い人を、みーんなやっつけるからね。

ママはゆっくりしててね~。」

と言う。

だから、私は、

「あら~。

ママはゆっくりしてていいの~?

じゃあ、なにしとこっかなあ~。。」と言うと、

次男は、

「ママは、そうちゃんのこと、守ってて。」。

なーんて言うので、この時も、私はひっくり返りそうになった。

いったいいつの間に、こんなに成長したんだろう!!

急に頼もしくみえてきた。

けれど、、、。

                                                      

”ちょっと気をつけなくっちゃね。。”と思ったのも事実。

私は、長女と次男には、伸び伸びと自分の道を歩いていってほしいと思う。

そうちゃんに気兼ねすることなく、余計なプレッシャー(そうちゃんを一生支えていかないといけないと思うこと)を感じることなく、の びやかにいてほしい。

”そうちゃんがいたから、○○できなかった”

”そうちゃんがいたから、ガマンばかりさせられた”ということなく、生きていってほしい。

それが、長女と次男に望む、私のいちばんの願い。

                                                    

まあ、人間だから、これからいろいろあるでしょう。

まっすぐにはいかないだろうけれど、あっちいったりこっちいったりして柳の木のように柔軟にしなりながら、どんな人に成長してくれる のか、、、。

それが、とってもとっても楽しみです。。。

                                                      

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リップサービス

子供の目は、なかなか鋭い。

どんなにかわいらしく装って若作りしても、”おばさんは、おばさん”にみえるし、地味な洋服を着てかまわなくっても、”おねえさんは、おねえさん”に見えるものらしい。

先日、若い頃のまま、かわいらしい女優さんがCMにでていたので、その女優さんを指差しながら、私は、興味津々で長女(5歳)に聞いた。

「ねえ、なっちゃん(長女のこと)。

この人、お姉さん?

おばさん?」。

すると、長女は、

「おばさ~ん。」と、迷わず即答。

思わず、私は、

「なっちゃん、鋭い!!」と言ってしまった。

                                                             

、、、で、その後、ちょっと声を細めながら、恐々聞いた。

「ねえ、なっちゃん。

ママは、おばさん?

お姉さん?」。

すると、長女は、

「お姉さん!!」。

私は思わず、

「えーっ、うれし~い!

 、、、で、何歳に見える?」。

すると、長女は、

「ママはさあ、とってもかわいいもん、若くみえる~。 

そうだねえ、、、。」

と、しばし考えた後、

「ママは、小学校6年生にみえる!!」。

ズルっ。

そこまで言われると、、、お世辞としかいいようが、、、ない。

ガク~ン。

                                                              

次男(3歳)は次男で。。。

テレビをみていると、時おり、吸い込まれそうに美しい女性がでてくるので、そのたびに、私は、

「うわっっ! 

この人、きれいねえ~!!」と叫ぶ。

すると、そのたびに、次男は、私の方をクルリと振り向き、

「ううん、ぜんぜんきれいじゃなーい。

ママの方が、ぜーったい、ぜったいかわいい!!」と言ってくれる。

次男は、今、”NHKおかあさんといっしょ””たくみおねえさん”が大・大・大好きなのだけれど、それでも、

「たくみおねえさんより、ママの方がかわいい!!」らしい。

                                               

そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)はそうちゃんで。。。

私が外出する時、洋服を着替えると、

「う~わ~っ!

ママ、かわいいね~!!」。

「ママ、かわいいね~!!」を連呼。

                                                

そんなこんなをパパに言ったら、

「よくぞ、そんなこと言うように仕向けたね~っ。」

と言って、ニヤリと笑ったけれど、、、失礼な!

仕向けた覚えはない。

けれど、どっちにしても、この年になっても、、、、というか、この年になったからこそ、たとえウソでも、”かわいい”なんて言ってもらうと、無条件にうれしいのは事実。

「あら~ホント~?! 

まっ! ありがとう~。」と、ギュッと抱きしめたくもなる。

たぶん、子供たちにしてみると、そう言うと、私がすごく喜ぶことをわかっているので、深い意味はないけれど、とりあえず言ってくれてるのだと思う。

”なにか人を喜ばせること、ないかな?”という思いは、自然に沸いてくるもので、それは小さな子供たちにも、ちゃんと備わっている事なんだなあと、感心する。

こんな単純なお世辞でも、こんなに単純に喜べちゃうのだ。

あらためて、”リップサービス”の大切さを感じる。

                                                 

子供たちを見習って、私も、子育ては、基本、

「えらい!」

「すごい!」

「かわいい!」。

これでいこう。

ことあるごとに耳元でささやきながら、なんとか調子に乗らせて、育てていきたいと思います。。。

                                                     

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そうちゃん・13歳になる

そうちゃんが、13歳になった。

最近のそうちゃんを見ていると、晴れやかな気持ちになる。

目にみえて成長を感じられるようになってきたからかもしれない。

                                                         

この間、予防接種を受けに行った時も、待合室で40分イスに座って待ち、診察室へ入ってちゃーんと注射を受けられた。

(ちょっと前までは考えられなかったこと。

今までだったら、まずは病院の入口で”すったもんだ”があり、待合室でも、もちろん、落ち着いて待つなんてできるはずもなく、、、。

ようやく、診察室へ引きずられるように行く頃には、大混乱!

たった1本の注射を打つだけなのに、そりゃーもー大変な騒ぎだった。。。)

                                                            

待合室でなかなか名前を呼ばれなかったので、さすがにちょっと不安がつのり、そうちゃんは大きな声でおしゃべりを繰り返してはいたけれど、診察室からそうちゃんの名前が呼ばれると、右手を大きく挙げて、スックと立ち上がりながら、大きな声で、「はーーーーーーいっ!!!」。

(これは、どうやら、小学校の卒業式の練習の時に身につけたものらしい。。)

それから、そうちゃんは、待合室にいる小さな子供たちを不器用によけながら、大またでドシンドシンと診察室にすすむと、先生に、「おーよーざーまー!!」(訳:おはようございまーす!)。

先生とちょっとおしゃべりしてケラケラ笑った後は、スムーズに注射。

注射が終わると、先生に何度も、「ありがっとー!」 「ありがっとー!」と言っていた、そうちゃん。

そして、最後は笑顔で、「せんせい、ばいば~い!」。

                                                           

う~ん、素晴らしい。

こんな日がくるなんて!!

そして、不思議なことに、こうやって、そうちゃんに一つ、また一つ、”クリアーできること”が増えていくたびに、そうちゃんは、穏やかになってきた。

自信がでてきたのかなあ、、、と思う。

こんなそうちゃんを目の前にすると、私の”開墾作業”も一区切りついて、次の段階にきた気がする。

                                                     

今までは、そうちゃんをどうやって育てようかと、いろいろ迷いながら考えあぐねてきた。

その都度、いろんな課題にぶち当たりながら(時には、砕け散りながら)も、心の片隅で、”そうちゃんが心地よく伸びていける環境づくり”というものを細々とではあるけれど、思ってきた日々だった。

それは、土地を耕す作業にも似ている。

大きな石があればヨイショヨイショと取り除き、これから植える植物がどうしたらのびやかに育つのか、どういう状態にしたらベストなのかを想像しながら、ひたすら土を柔らかくする作業。

で、その土地には、ちょこちょこではあるけれど、”今だ!”という時期に、ポケットから種をだし、まいてきた。

ちゃんと育つかどうかはわからないけど、とりあえずはまいてきた。

”ヘルパーさん種””プール種””公文種”。

”妹種””弟種”もまいた。

                                                            

そして今、ここにきてやっとこさ、そのまいた種から、”ポコポコっ” ”ポコポコっ”と、新緑のかわいい芽が次々にでてきた。

ヘルパーさんにそうちゃんを預けたおかげで、そうちゃんは、ヘルパーさんとなら、いろんな場所へ出かけられるようになった。

何より、たくさんのヘルパーさんにかわいがってもらい、人間を信頼できるそうちゃんになった。

プール教室に通ったおかげで、今では、なんとクロール(もちろん、そうちゃん流)も背泳ぎも、息継ぎしながら25メートル泳げるようになった。

公文教室に通ったおかげで、勉強の時間は、とりあえず、しっかり30分座っていられるようになった。

妹や弟がそうちゃんの家族になってくれたおかげで、そうちゃんは、家の中でも、”いかにして、人とつきあっていくのか、、、。”という、人生で最も大切なことを学び中。

人生には、いろんな人間模様があるのだと、何事もそうスムーズにはいかないことも気づいてくれたハズだ。

                                                          

せっかく芽がでてきたのだから、このかわいい芽には、太陽の光をいっぱいあびさせて、土が乾いたら水をたっぷりやって、これからもっともっと大きく育ってほしいなあ。。。

                                                   

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リフレッシュ・デー

昨日は、思いがけず、”リフレッシュ・デー”となった。

、、、と言っても、どこか特別なところへ出かけたわけではない。

むしろその逆で、家に缶詰めの一日。。。

                                                   

先週末から、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が、風邪でダウン。

熱こそ下がったものの、そうちゃんにしては珍しく、食欲がないのが続いていた。

そこにきて、長女(5歳)が高熱のため、保育園を早退。

夕方、保育園から帰ってきた次男(3歳)までも、まさかの高熱。

二人を病院へ連れて行くと、インフルエンザであることが判明!!

、、、ということで、子供三人がそろってダウン。

                                                     

ただでさえ、ただ今、そうちゃん、春休みの真っ只中。

一人家にいるだけでもアツ苦しいのに、三人そろってとなると、”こりゃー大変なことになった~!!”と思っていた。

子供たち、今まで、散々、風邪ひいたり、嘔吐下痢になったりしたけれど、いつも、リレーのバトンのごとく、誰かが治りかけたら、次に誰かがうつり、そして、また次に、、、、といった具合だったので、兄弟3人とも一斉に風邪でダウンというのは、これが初めて。

                                                             

、、、が、これがどーして、結果としては、いつになく、まったりとした”くつろぎの一日”となった。

まずは、”三人そろって、ひどく弱っていたこと”が幸いした。

(中途半端な風邪だと、病人は、やれ、“○○が食べたい” ”寝たくない”などと、ブーブーブーブー口だけ達者になっていけません。

非常に面倒くさい看護となります。)

昨日の長女と次男は、まだまだ熱が高く、目はトロン。

いつもの活発さはどこへやら、無口でなんともしおらしい。

そうちゃんも、ここ数日、ガクンと食欲がなく、主食は、おかゆ。

(そうちゃん、食のせいか、まるで、”草食動物にでもなってしまったの???!”と錯覚するほど、穏やかで静かなそうちゃんに変身!)

長女と次男も、食欲がなく、口にするものといえば、おかゆかイチゴかりんごジュースかアイスクリーム。

そうちゃん、昨日は、少しづつ食欲がでてきたとはいえ、まだまだおかゆやイチゴがメイン。

                                                     

へ~イ、しめしめ!!

、、、ということは、今日のごはん、3回とも、ただただ私だけのために作ればよいのだ~!

(ダンナさんは、年度末のため仕事が忙しく、ここんとこ、ほとんど夕食はいらない。)

丸テーブルの食卓に座る、どんよりした面持ちの子供たち三人には、食べようが食べまいが、一日中、代わり映えのない、地味なお皿が並ぶ。

それに対して、私の前には、組み合わせメチャクチャの、”ただ、自分が今、食べたもの!!”だけがズラリと並ぶ。

いつもだったら、病気の子供を前にすると、”な~んか申し訳ない”気がして、私だけ食べるのは気が引けて、私もムシャムシャ食べるのをひかえたりするものだけれど、”子供三人みんなが食べられない”となると、なぜか、人格までガラリと変わる。

私は、好きなもものを子供たちに遠慮なく、心置きなく食べられる。

レタスとハムと卵たっぷりのサンドイッチを、なぜか自分のためだけにセッセと作り、”一人健康で、思いっきり食べられる幸せ”をひと口ごとにかみしめながら、ガツガツ食べる。

(一人、「美味しい~! 美味しい~!」と言いながら。)

それに、買い置きしておいた美味しいお菓子(普段だったら、子供たちがピューッと寄って来て、ハイエナのようにたかって来るお菓子)を美味しいコーヒーとともに、これまた、ただ一人満喫。

(思いっきり微笑んで、「元気になったら食べようね~。」と子供たちに言いながら。)

                                                       

そして、なにが一番幸せだったって、三人ともダウンしてくれたおかげで、外に一歩もでることがなかったこと。

いつもは、子供の送り迎えだなんだと、時間に追われた毎日であるだけに、とっても新鮮。

朝は、たっぷり朝寝坊して、、、。

どこにも行く予定も、行く気もさらさらないので、お化粧もせず、すっぴん。

子供たちが一日パジャマなので、マネっこして私も一日中パジャマ。

具合の悪い子供たちがいつでも寝れるように、お布団は敷きっぱなし。

みんな弱っているので、子供三人いるとは思えないほど静かな家。

う~ん、最高!!

”こんな生活もあったのね!”というワクワク感がこみ上げてくる。

                                                    

お昼からは、テレビの前に寝ころがって、熱でもうろうとしている子供たちと一緒に”WBCの決勝・野球観戦”をキャーキャー言いながら楽しみ、、、。

それが終わったとたん、

「そういえば、、、。

 あなたたち、風邪なんだから、少し寝なさいよ~!!」

と、子供たちを一人ずつ親切にお布団まで誘導。

私も自ら、手本を示すため(?)お布団に入り、、、。

なぜか、誰よりも早く眠りに。。

インフルエンザの子供たちに両サイドはさまれ、お昼寝すること、なんと2時間半!

病気の子供に”ねえ、ママ。 そろそろ起きようよ~。”と声をかけられ初めて、ようやく目が覚める。

(その間、私は、スキー旅行に行った、のん気な夢をみていた。

旅行先で、姉家族とおちあい、同じ旅館に、私の仲のよい友達の家族が5家族も、偶然にも来ていて、みんなで大盛りあがりの、なんとも楽しい夢。)

夜は夜で、みんな風邪なので、お風呂は、もちろん割愛。

いつもより早く寝かせて、一日が終わる。

                                                     

う~ん、楽チン!

これが何日も続くのはお断りだけれど、”いつもとちがう一日”っていうのは、どういう形であれ、楽しいものなのだ。

すっかり気分まで、リセットされました。。。

                                                                 

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長女(5歳)のグラグラしていた乳歯が、とうとう抜けた。

ここ最近、下の前歯が揺れるようになってからというもの、長女は、暇があると手でその歯をさわり、”どのくらいの揺れか”というのをものすご~く詳しく、毎回、私に実況してくれていた。

「ママ、歯が揺れるってね~、楽しいよ~。

うらやましいでしょ~。

なんかね、この歯をさわると、こしょぐったくって気持ちいいんだよ。」とも言っていた。

けれど、その揺れはいよいよ激しくなり、ごはんを食べる時に不自由で、ちょっと痛そうだった。

”もう、そろそろ抜けそうだなあ。”と思っていた時、長女は、

「ねえ、ママ、明日、歯医者さんに予約しといて。」。

聞けば、歯医者さんで、このグラグラの歯を抜いてもらうのだという。

私は、歯なんて自然に抜けるもんなんだから、ほっといていいよと言ったのだけれど、長女は、連日のように、

「ねえ、歯医者さん、予約した?

も~、ママ、忘れずに明日はしといてよっ!!」

と、何度も念を押すので、渋々、歯医者に電話。

抜歯の予約をした。

それにしても、”歯が抜ける”ということだけでも、”長女もお姉ちゃんになったなあ。。。”と感慨深い気持ちになるのに、自ら怖がりもせず、歯を抜きに行くとハリキッテいる長女のたくましさに、ちょっと驚いてしまった。

けれど、、、。

                                                       

歯医者さんに行く前の日、長女にしては珍しく、おもらしした。

次男がトイレに入っていたので、長女は順番待ちでトイレの前に立っていたのだけれど、

「ママ~。 ちょっと~、、、。

ちょっと来て~。

あのさあ、、、ものすごく水がでてきた、、、。」

と、長女が言うので行ってみると、おもらししてズボンがずぶ濡れ。

その日、お風呂でも、危うくオシッコがもれそうになった長女。

長女が起きている時におもらしするなんて、私の記憶にはまったくないので、

「なっちゃん(長女のこと)、ど~したの?

なにかあったの?」

と、長女の目をのぞき込みながら聞くと、

「、、、うん、、、。

だってね、、、、ドキドキするんだもん。

明日、歯医者さんに行くでしょ、、、。」

と、いつになく緊張した面もちで言う。

だから、私は、

「だったら、歯医者さんなんて行かなくていいよ~。

歯なんて自然にポロッと抜けちゃうんだからさっ。

ねっ、行くの、やめとこっ!」と私が言うと、長女は、

「いやっ、、、ママ、行く!

ドキドキするけど、、、歯医者さんには、行ってみたいの!!」。

そう言う長女の目は、なんともいえない”期待”であふれていて、キラキラっと輝いた。

                                                            

翌日、歯医者さんへ行くと、ちょこっと麻酔をして、あっさり抜歯。

赤ちゃんの時からつきあってきた長女の歯が初めて抜けた。

記念に、その歯を手渡された長女の誇らしい、うれしそうな顔といったらなかった。

歯が抜けることって、こんなに楽しいことだったっけ???

                                                   

歯を抜くと、下からすでに小さな白い新しい歯が顔をのぞかせていた。

その歯がまた、日一日とのびてきて、ここんとこ、長女、今度は毎日、”今日はどのくらい伸びたか”というのを私に実況してくれる。

鏡をのぞきこむたびにのびている歯が、かわいくてかわいくて仕方ないらしい。

                                                 

子供ってなんて豊かなんだろう。

こういう日常のなんでもないことを、どうしてここまで楽しめるのかフシギなくらい、楽しんじゃっている。

そうちゃん(12歳・長男・知的障害アリ)の歯も、一本、タンスの中の引き出しに大切にしまっているのだけれど、長女の歯も、タンスにしまっておこう。

これから子供たちの抜ける歯を集めておいて、そのうちネックレスにでもしよっかな。。。

                                                      

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学生服

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が、この春、中学生になる。

特別支援学校(今まででいう養護学校)の中学部に入学するそうちゃんにも、先日、黒いピカピカの学生服が届いた。。。

                                                    

そうちゃんの制服をつくるため、採寸に行った時のこと。

(そうちゃんを含め、学校のお友達の多くは皆、基本、ジッとして待つことが苦手なので、制服の業者の方が、学校に来てくださり、学校のお教室で採寸をすることに。)

教室には、サンプルのジャケットとズボンが、ハンガーにズラリとかけてあり、業者の方が、その中から、それぞれの子供たちの体型にあったものを選ぶ。

そして、採寸して、仕上がりを調整してもらう。

(長身のそうちゃんのジャケットは、なっ、、、なんと、190cmサイズ!)

                                                   

そうちゃんがサンプルのズボンをはき、ジャケットに袖を通した瞬間、一瞬、私は、ハッとした。

身長170cmの、スラリと手足が長いそうちゃん。

黒い学生服を着たそうちゃんが、あんまりカッコよくって、輝いてみえて、ドキリとしてしまった。

”、、、あっ、、、。 

そうちゃん、健康に生まれてたら、モテててたりして、、、。”。

そして、次に私の頭に浮かんだのは、

”このカッコイイそうちゃんには、どんな未来が開けているのだろうか。

こんなに柔らかな笑顔を放つそうちゃんに、私は、明るい未来を約束することができるだろうか。。。”という思い。

そのことが、ズシリと私の胸につきささった。

                                                      

長女(5歳)と次男(3歳)をみていると、二人の将来を想像することは、ちっとも難しいことではない。

大きくなったらどんな女の子・男の子になるのかな。

中学に行ったら、どんなことに熱中するのかな。

どんなことに興味をもって勉強するのかな。

どんな人と恋をして、どんな人と結婚するのかな。

それとも結婚しないで、仕事一本、バリバリ働くのかな。

子供は生まれるのかな。

、、、あれこれ考えると想像は尽きない。

                                                      

けれど、一方で、そうちゃんの将来が、まったく浮かばない。

具体的な想像ができない。

長女と次男の将来を想像したときに考えたことは、ことごとく、そうちゃんの場合には、あてはまらないからかもしれない。

中学部の3年、高等部(特別支援学校は、高等部まであります。)の3年。

この合わせて6年間の月日は、私にも想像できる。

そうちゃんの大好きな学校に行けるという”道”が、そうちゃんの前には開かれている。

けれど、その後は、まったくみえてこない。

                                                   

そうちゃんは、自分で自分のことを決めることはできないので、その先は、私たち親が、自ら開拓して決めることになる。

しかも、選択肢も極端に限られている。

本当なら、”子供は子供で、自由にやってくれ~い。”と、思っていたい私としては、ちょっと荷が重い。

自分の子供とはいえ、人の人生を私なんかが決めるだなんて、すごい大役。

大きな戸惑いを感じる。

はあ、、、あと6年かあ。

そう思うと、なんとも心細い気持ちになってしまった。

                                                       

この間、”そうちゃん、もうすぐ卒業だねえ~。。”という話をパパとしたのだけれど、その時、パパは、

「そうちゃんはね、オレが、”小学校卒業するまでに、できるようになればいいなあ”って思ってたことを、全て達成してくれたと思ってる。

そうちゃんには、十分、夢を叶えてもらった。」と言っていた。

そう、それには私も全く同感!!

二人一致で、”そうちゃんは、もう合格点よね~! 上等、上等!!”という評価だった。

なにせ、今や、オムツともスッキリ縁がきれ(オムツには、つい最近までお世話になってました。。)、何より、自分の足でしっかり歩けて、走れるだなんて、今でも夢のよう。

そうちゃんは、ここまでよくぞ頑張ったもんだと、つくづく思う。

だから、これからは、私が頑張る番かな、とも思う。

                                                 

そうちゃんが高等部卒業するまでの6年間に、今まで以上にしっかり生活を楽しみながら、そうちゃんにできること、貢献できることをみつけて、これからのそうちゃんの将来を、じっくりゆっくり模索していきたい。

そして、”その時”がきたら、そうちゃんの背中をポーンと押して笑顔で送り出せるよう、しっかり子離れもしなくっちゃ。

なにはともあれ、引き続き、そうちゃんのことを応援しつづける人で、常にありたい。。。

                                                

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P.S.

お久ぶりで~す。

も~、すみません。

かなり更新が、、、途絶えてました!!

                                              

                                                     

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やわらかい心

「ねえ、ママ。 

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)ってさあ、ガンバリやさんだよね~。」

と、食事中に、ふと、長女(5歳)が言う。

私は、とっさに、

「そ~よ~。 

そうちゃんは、ガンバリやさんよ~。

 みんなの中で、一番がんばってるんじゃない?」。

、、、とは言ったものの、その後すぐに、長女に、

「、、、、で、なっちゃん(長女のこと)は、なんでそう思ったの?」と聞き返した。

すると、長女は、

「だってさあ、そうちゃん、ごはん食べるの、上手になってきたよね~。

前は、ポロポロポロポロごはんこぼしてたのに、ちょっとしかこぼさなくなってきたもん。」。

そして、

「そうちゃんって、病気なのに、がんばってるよね~。

すごいよね~、そうちゃん。

なんか、そうちゃんにご褒美あげたくなっちゃった。」。

時おり、長女と次男(3歳)を見ていると、”いったいこの二人は、そうちゃんのことをどんな風に解釈しているんだろう、、、。”と思うことがあったけれど、長女は、こうしてちゃーんと、そうちゃんのことを見ていてくれていた。

うれしかった。。

                                                             

もちろん、3歳の次男でさえ、”そうちゃんは、お病気だもんね。”と、時々口にする。

そうちゃんが、よそのお兄ちゃんとは、ひと味もふた味も違うことは、すでに認識している。

長女と次男にしてみれば、生まれた時には、もうすでにそうちゃんは存在しており、ずっとずっと時間をともにしているので、その間に、”なんとなーく” ”それとなーく”いろんなことを感じている模様。

けれど、大人と違うのは、子供は、頭ではなく、体全体で、そうちゃんが病気であることを感じるらしい。

だから、構えることなく、ごくごく自然に、”そうちゃんは、そうちゃん”として受け入れている。

そこには、なんともいえない柔軟さがある。

                                                           

長女と次男にしてみれば、よそのお兄ちゃんよりは、そうちゃんは、難しい。

感情がうまく言葉で伝えられないぶん、そうちゃん、機嫌が悪いときは手がつけられない。

そうちゃんのうっぷんが、長女と次男にも向けられたりすることもしばしば。

生活のリズムも、基本、そうちゃんに合わせることになる。

だから、きっと小さいながら、二人(長女と次男)は、”理不尽な思い”を感じていることも多いと思う。

私は、”ああ、、、。 納得いかない思いをしてるだろうなあ。”と思うときは、その都度、二人には、できるだけ、そうちゃんの今の気持ちを代弁したりして、状況を説明するよう心がけている。

けれど、実際は、大人がいちいち説明しなくったたって、子供の方がよっぽど大人で、よーくわかっていたりする。

                                                              

普段は、土曜日に公文に兄弟3人通っている(そうちゃん、公文に行くのが大好き。)のだけれど、先日、長女と次男の二人だけ、平日に連れて行った。

(今、週に1回、公文に行っているのだけれど、先生から、”できれば、週に2回、来てください。”と言われたので、、、。)

土曜日に行く公文は、先生がそうちゃんに、マンツーマンでついて、特別にゆっくりみてくださる。

けれど、”平日は、生徒さんが多くて、そうちゃんをゆっくりみてあげられないから、なっちゃん(長女)とはっくん(次男)だけ、連れてきてください。”と先生に言われていた。

だから、その日は、「ね~ね~、そうちゃんにはさあ、今日、公文行ったこと、秘密よ。」と、長女と次男に言い聞かせて連れて行った。

日も暮れて暗くなった帰り道、車で走っていたら、ふっと、”公文に喜んで行く、はちきれそうな笑顔のそうちゃんの姿”が頭をよぎった。

私は、「あ~あ、、、。 ホントは、そうちゃんも一緒に連れて行ってあげられたらなあ、、、。」と、思わず小さくつぶやいた。

すると、長女と次男がのりだして、「ママ、今なんて言った?」と聞くので、

「、、、いやね、そうちゃん、公文に行くの、大・大・大好きでしょ。 

だから、そうちゃんも連れて行ってあげたかったなあ、、、と思ってさ。」と、私。

すると、長女と次男は、後ろの座席で、”土曜日は、いつもみんなで公文に行っているのに、どうして今日は、そうちゃんは、一緒にいけなかったのか”ということについて、ずっと二人で議論している。

結局は、”今日は、土曜日と違って、公文教室には、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいっぱい来てたもんね。

そうちゃんは、お病気だから、すぐに大きな声をだしたり、時々さわいだりもするから、やっぱりそうちゃんにはちょっとムリだもんね。

そうちゃんは、先生とゆっくりお勉強するのが好きだもんね。”と二人は結論ずけていた。

                                                   

二人は、家に帰ってから、自分たちが今日、公文に行ったことをそうちゃんに言うことは、なかった。

で、その日の夕食時、二人とも、とっても、そうちゃんのことを気づかっているのがわかった。

いつものように、そうちゃんがごはんのお茶碗をさしだして、私に「おかわりください。」と言うと、サッと横から手を出したのは、長女。

長女は、そうちゃんのお茶碗を受取り、

「今日は、おかわり、なっちゃんが、行ってくるね、そうちゃん。」

と言って、そうちゃんのお茶碗をもってキッチンへ。

ハリキッて、ごはんのおかわり当番を買って出た。

そうちゃんは、何回も何回もおかわりするのだけれど、結局、全部、長女が席を立った。

そうちゃんがコップを差し出し、「おかわりください。」と私に言うと、今度は、次男が、

「そうちゃん、お茶?

のどかわいたの、そうちゃん? 

お茶のおかわりがいるの?

はっくんがついであげる。」

と言って、自らポットを引き寄せ、たどたどしい手つきでお茶をついであげていた。

その後も、二人は、

「そうちゃん、今日は、学校楽しかった?」

「明日も学校あるよ。」

と、いつもよりたくさん、そうちゃんに話しかけていた。

その姿をみると、なんとなく、二人は、小さいながら、病気のそうちゃんに対して、そして、今日、公文に一緒に行けなかったそうちゃんに対して、なんだか申し訳ないような気持ちを感じているらしかった。

そして、その思いが、思いやりという形に変わり、そうちゃんに何かしてあげたくてたまらない気持ちになったらしい。

                                                      

やっぱり、兄弟って、子供って、本当にいいものだなあ。

そんな三人をみていると、なにやらとってもありがたい気持ちにさえなってしまいます。。。

                                                             

P。S。

次男が、聞いた事のないフシギな歌を私に向かって一生懸命に歌っている。

「、、、、、?  なに、その歌?」と私が聞くと、次男は、

「この曲ね~、はっくんが作ったの。

ママがね、かわいい~から、はっくんが歌つくって、ママに歌ってあげてるの~。」。

う~ん、なんてかわいい!!

次男が反抗期の青年になって憎らしくなった時のために、このかわいさは、ちゃーんと貯金しておくことにしますっ。。。

                                                           

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年賀状より

昔は、年賀状というものに、特別な思いはなかった。

それどころか、”年賀状書くの、ちょっと面倒くさいなあ。。”とさえ思っていた。

だって、年賀状を書いても書かなくても、それに関係なく、学校だったり、会社だったりで、そのあて先の人にホイホイと自由に会うことができたから。。

                                                         

けれど、ここ最近、歳を重ねるにつけ、”年賀状っていいなあ。。”と思うようになった。

ふと気がつくと、仲のよい友達も遠方にいて、なかなか会うことができない。

あらためて年賀状を机に広げてみると、”今はゆっくり会えないけど、せっかくのこの出会い、とりあえずは、この年賀状でつながっていてほしい。。”と思う人がたくさんいることに驚く。

だから、ここ最近、年賀状というものが、私の中で貴重なものになってきた。

今年も、懐かしい人から年賀状をもらったけれど、今年うれしかった年賀状のナンバーワンは、昔、そうちゃん(長男・12歳知的障害アリ)がたった2ヶ月ちょっと通った保育園の先生からのもの。

(”えっ、、、障害の重いそうちゃんが、保育園へ行ってたの?”と思う方も多いかと思います。

その辺の話のくだりは、バックナンバー:2006年11月~”そうちゃんの古着”で詳しく書いています。)

                                                       

そうちゃんは、2歳の頃、保育園に通っていたのだけれど、通い始めて間もなく、ダンナさんの転勤があり、結局、2ヶ月ちょっとで退園することに。

そうちゃんは、あの頃、ハイハイをするのがやっとで、歩くことも、ごはんを自分で食べることも全くできなかったので、保育園ですごすにあたって、そうちゃんのために特別に”介助の先生”がついてくださることになったのだ。

                                                              

その介助の先生からの年賀状には。。

”花畑のそうちゃん(年賀状は子供三人の写真つき。で、そうちゃんは、満開のコスモスのお花に囲まれた写真。)にホロリ、感動しています。”

、、、からはじまり、、、、。

その介助の先生は、もともと病気や育休でお休みしている保母さんの代わりの、臨時の保母さんをつとめていた。

だから、”介助員”として仕事をしたのは、そうちゃんがはじめてだったこと。

そして、あれから、ずっと介助員の仕事を続けていて、今も自閉症の子供を介助していること。

そうちゃんが去った日の涙は、今も忘れないこと。

介助員としての仕事の楽しさをおしえてくれたのは、そうちゃんだったことが綴られていた。

そして、最後は、”ありがとう”という言葉で、しめくくられていた。

                                                      

あれから、10年。。。

10年たった今でも、私は、新鮮に、あの時のそうちゃんと、その保母さんの顔を覚えている。

保育園の空気も臭いも保育室のお部屋も、、、みんな忘れない。

あの時、そうちゃんが保育園に通えることになって、私がどれだけうれしかったことか、、、。

そして、どれほど気持ちが楽になり、救われたことだろうと、今、あらためて思う。

                                                    

転勤先の両親も友達もいない遠い土地で、初めての子ども・初めての育児がそうちゃんだった。

そのそうちゃんの障害をうけとめるのに、アップアップしていたあの頃。

そうちゃんを保育園に預け、私だけの時間をゆっくりもてたこと、

ピアノやエレクトーンを子供たちに教えられたこと、かわいい子供たちに出会えたことが、どれほどありがたかったか、、、。

そして、その上に、先生からも”ありがとう”と言ってもらえるなんて。。

先生からの年賀状は、なんだか胸いっぱいの、私の宝物になりました。。。

                                                             

P.S.

”自由は、不自由の際にある”という言葉があります。

福沢諭吉の言葉だったでしょうか、、、。

その言葉、私、身にしみて感じます。

今も、そうちゃんの子育て(介護)しているので、今尚、私は不自由な中にいるのかもしれませんが、、、。

あの頃(そうちゃんが保育園に行っている頃)を思っても、あの時得た自分だけの時間は、”不自由の際にある自由な時間”、、、まさにそのものだったと思います。

自由の中にちらばっている自由では、なかなか本当の意味で自由を味わうことはできないものなのかもしれません。

いつもが不自由であるからこそ、自由というものを味わった時の感動、歓び、安堵感は、言葉にならないくらい大きいのかもしれません。。。

                                                       

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あけましておめでとうございます!!

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがいします。

すっかりブログ、ご無沙汰しておりますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか???

                                                              

私の方は、年末から、姉家族と一緒に、私の実家に合流。

にぎやかな時間をすごしました。

子供たちも大きくなり(姪っ子も次男も、ともに3歳)、ようやくいろんなところに遊びに行けるようになりました。

みんなでゾロゾロとスケートに行ったり、映画をみに行ったり、ごはんを食べに行ったり、温泉へ行ったり、、、イベント目白押しの毎日でした。

姉には、いろいろとおごってもらい、”いや~、女きょうだいでよかった~っ!!”と、喜びをひしひしと感じた年末でもありました。

(お兄ちゃんだったら、こうはいかないでしょう。

きっと、しっかり者の奥さんに財布をグググっと、つかまれているはずです、、、?!)

                                                           

ところで、みなさん、初売りにはおでかけでしょうか?

私は、昨日、さっそく行ってきました。

うちの家族(結婚前の旧家族)は、福袋が大好き。

ひと昔前までは、家族そろって、朝早くからデパートの長蛇の列に並び、デパートの開店のキンコンカン(鐘)とともに、猛ダッシュ!

家族各々、自分が狙った福袋をゲットしたものです。

そして、家に帰ってから、袋の中身をガサガサーっとひっくりかえしては、

電卓片手に、「わーっ、○○○○○円ぶんも入ってる~!!」

「すごいよね~、福袋!!」

「ラッキ~!!」

「得した~!!」

と、半狂乱。

歓喜したものです。

けれど、ここ数年というもの、、、。

一筋縄ではいかないそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)に加え、長女(5歳)、次男(3歳)が生まれ、さらにバタバタし、、、。

ひたすらに、おむつがえだー、ミルクだなんだとコキ使われ、、、とてもとても早起きして、あの長蛇の列に寒い中じーっと待つ気分には到底なれず、、、。

恒例の福袋は見送っていました。

                                                          

が、しかーし!!

とうとう昨年からまた再会しました!

ただ一つ、以前と変わったところは、長蛇の列に並ぶのは、もちろん私、、、、ではなく、”ダンナさんオンリー”というところでしょうか。。。

                                                           

昨年、一人で、子供たち三人ぶんの福袋を狙い通りにゲットしたダンナさん、、、いい具合に、ハマってくれました。

今年は、私が言わずとも、自らハリキッテ早起きして出かけて行きました。

(私が朝起きた時には、すでにダンナの姿はなく、、、。)

そして、感心なことに、今年も、狙った福袋を全てゲットしたダンナさん。

パーフェクト!

アッパレです!!

「テレビカメラがまわっとった。

オレ、必死に走ってる姿、テレビに映されるかもしれん、、、。」。

家に帰って来た時、ボソッと言っていましたが、そんなこと、私たちには関係ありません。

                                                              

今年は、

そうちゃんには、ニューバランス。

長女には、メゾピアノ。

次男には、ミキハウス。

私には、ハロッズとマタノアツコとお気に入りのパン屋さんの福袋。

(、、、とはいえ、これら人気の福袋をダンナさんは、どのように、たった一人で攻略しているのでしょうか、、、?

この辺は、私にもナゾです。

きっと、ものすごい形相で走るダンナ、、、

私も、できれば、テレビではその姿、見たくありません。。。)

それにしても、今年も、すべて、ばっちり大満足の福袋でした。

ダンナさんが帰ってきてからは、私は、悠々と一人、初売りへ。

いいお正月でした。

子育ても、ここにきて、グッと楽になりました。。。

                                                             

今年も、ブログ、マイペースでの更新になるとは思いますが、どうぞおつきあいくださいませ。

今年もどうぞよろしくおねがいしまーすっ!!

                                                          

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バレエ

長女(5歳)がバレエを始めて、4ヶ月がすぎた。

きっかけは、いとこ(姉の子供)。

いとこがバレエを習っていて、とっても楽しいらしい。

この間遊びに来た時、長女にバレエのポーズやなんかをいろいろ披露、教えてくれた。

で、すっかりその美しいポーズに魅了された長女、”私もバレエ、してみたい!!”ということに。。。

                                                     

綺麗なヒラヒラのレオタードを着て習うバレエは、とても楽しいらしい。

今、週に一度あるバレエの日を、長女は楽しみにしている。

、、、と、バレエの日を楽しみにしているのは、実は、長女だけではない。

次男(3歳)も、長女以上(?)に毎回楽しみにしている様子。

いつもバレエ教室に一緒にくっついて来ては、

「はっくん(次男のこと)も習いた~い!!」。

「はっくんのレッスンは、いつから~?」と言いながら、レッスン室のガラスにへばりついている。

                                                              

バレエ教室には、髪をシニョンにした、これまたステキなレオタードを着た小学生のお姉さんがたくさん。

次男は、熱いまなざしでお姉さんを目で追う。

そして、

「あ~あ、、、。

はっくんしゃー(さー)、なっちゃん(長女のこと)じゃなくって、あのお姉ちゃんがよかったな~。」

なんてことを、ため息まじりに言っていたりする。

う~ん、3歳といえど、そのへんは立派に男の子。

ちゃんと自分好みの綺麗なお姉さんを選抜して、そのお姉さんに向かって言う次男、、、さすがです。。

                                                          

私自身、バレエをならった経験はないので、バレエに特別な思いがあるわけではない。

だから、長女には、ただ、”姿勢がよくなればいいなあ。”という思いで、習わせている。

そして、今まで、どこかで”バレエは女の子の習い事”というイメージがあった。

だから、次男が、”自分もしたい”と言い出したときは、正直、”はっくんが白いタイツはいてバレエすんの、、、?! そっ、、、それは、ちょっとね~、、、。”と、なんとなく抵抗が、、、。

次男には、最初は、柔道か空手。

男の子たるや、まずは、そのへんからはじめたらいいんじゃないかな、、、と、漠然と思っていた。

けれど、最近は、次男がもう少し大きくなって(バレエ教室は4歳からです。)、その時まだ、”バレエがしたい!”と言うのだったら、させてみようかなあ、、、という気持ちになってきた。

それどころか、”いや~、バレエは、むしろ、男の子がした方がいいかもしれない。”とも思うようにもなった。

                                                              

”女性をやさしくエスコートし、女性を美しくみせる”

バレエのこういうところは、男の子なら学んでおいた方がいいかも。

そういう精神は、小さい時から育んでいった方がいいし、しっかりエスコートするには、力だって必要。

体も鍛えられるはずだもん。

”次男が紳士に。。

ああ、なんてステキ!!”。

そんなこんな”妄想”にふけっていたら、ふと思い出した。。。

                                                      

あれは、かれこれ、10年前。

東京銀座の地下鉄出口にぬける階段にて。。。

当時、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)は、2歳。

障害のため、まだ歩くことができず、お出かけの時は、いつもベビーカーだった。

改札口を出ても、エレベーターがない。

地上まで上がるには、階段をのぼるしかなく、その階段は、結構に長かった記憶がある。

ベビーカーには、体の大きいそうちゃん。

背中には、オムツや着替えやいろいろ入ったリュック。

いつも、ベビーカーをかかえ、階段を上り下りするのは、なかなか重労働だった。

その日も、出口を目指して、”さあ、行こう!”と、ベビーカーを持ち上げようとした。

と、その瞬間、後ろからスッと、カッコイイ男性(若くて、背の高い体のガッチリしたイケメンでした。。)が流星のごとく現れた。

そして、彼は、「私が、手伝いましょう。」と、ひとこと言ったと思ったら、そうちゃんが乗ったベビーカーをサッと軽々と持ち上げ、長い階段をものすごく軽快な足取りで登って行った。

出口にでたところで、私がその男性に、「すみません。 どうもありがとうございました。」とお礼を言うと、「いえいえ。 じゃ、失礼。」と二コリと笑い、またまた軽い足取りで銀座の街に消えていったのだった。

スーツをサラリと着こなし、バリッと仕事をしている風の、その男性。

なんと紳士だったことか。。

気遣いもサラリとしていて、私に「いえ、、、大丈夫ですから、、、。」と、”遠慮するスキ”を与えなかった。

その颯爽とした姿は、今も忘れない。

                                                     

ベビーカーを押していると、人間が、よーくわかる。

エレベーター前で順番待ちして並んでいるにもかかわらず、後ろから来た男性(もちろん女性もですが)に横からスッと割り込みされたり、、、。

入口のドアを開ける時は、いつも片手でドアを押さえ、片手でベビーカーを押し、、、。

ドアにはさまれながら通過、、、ということも一度や二度ではない。

(これは、”サッ”と気を利かせて、ドアを開けてくれる人が少ないことを暗に意味する。。)

オシャレな人や、お金持ちそうな人や、やさしそうな人は、いくらでもいる。

けれど、困っている人や女性に、サラリと気遣いのできる人は、そうはいない。

だからこそ、私の中で、銀座で会ったあの男性が印象深く残っているのだと思う。

                                              

次男には、ぜひ、あの男性のようになってほしい。

いつでも、さりげなく手をさしのべられる男でいてほしい。

だから、、、バレエ?!

次男のバレエデビューも、そう遠くはないかもしれません。。。

                                                  

P.S.

ところで、長女、バレエともう一つの習い事、どちらを習うか、実は、とても迷っていました。

もう一つの習い事とは、、、。

それは、”ラフターヨガ”。

「ママ~! ママ~!! ちょっと来て~!!

私、これ、習いたい!! 

これがしてみた~~い!!」

と絶叫するので、テレビを見ている長女のところに駆けつけると、、、。

ラフターヨガというものがテレビで紹介されていました。

これは、わけもなく(?)大声で、おなかの底からゲラゲラ笑いながら、ヨガをするというもの。

「ママと一緒に、これ習いた~い!

ママも一緒に行こうよ~!! 

ねっ、ねっ、行こうよ~!!」

と、かなりしつこく懇願され、、、。

「なにこれ???」と、しばし沈黙の私でしたが、じっとテレビを見ているうちに、ラフターヨガに釘付け。

なんだかしらないけれど、見ているこっちまでおかしくなって、長女と一緒にひっくり返りながら笑っていました。

まあ、習い事としては楽しい事、間違いなし!!

、、、とはいえ、これ、まだまだ馴染みのないスポーツ(?)の模様。

家の近くに、こういうお教室があるとは、とても思えない。。

、、、ということで、ラフターヨガは、あっさり断念。

私の独断で、長女の習い事は、あっさり、”バレエ”に決定したのでした。。

(ちなみに、母・よしこにも、”ラフターヨガ”というものを教えてあげました。

「さがして、行ってみたら?」ともすすめましたが、

「冗談じゃないわよ~。 

ママ、そんなのいやよ~。 

そんな笑ってばかりいたら、シワが増えて、大変なことになっちゃうわ~!!」

と、まったく受け付けず。。)

                                                           

もひとつP.S.

バレエをしていた”いとこ”ですが、、、。

あれほど熱心に、長女にバレエの楽しさをたくさん教えてくれた直後、なぜかあっさり、バレエ教室をやめてしまいました(笑)

子供って、ホントに気まぐれです。。

                                                  

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子供時代(6・完)

前回ブログのつづき

                                                    

ところで、あの頃の私は、”うちはビンボー(貧乏)なんだ。”と信じて疑わなかった。

そう、実生活以上に、私の家は貧乏なんだと思いこんでいた。

理由は明快。

母・よしこが、私たち子供に、(欲しいと言っても)なかなか物をサッとは買ってくれなかったから。

そして、もう一つ。

よしこのトリック(?)に、すっかりはまっていたからだと思う。

そのトリックとは。。。

                                                      

昔から、よしこは、よく言った。

フーーッと、ため息を一つついた後、

「あ~あ、、、。 

どうしてかしら、、、。

どうしてこんなにお金がないのかしら、、、。

この間パパにお給料もらったばっかりなのに、、、もうお金がないわ、、、。」。

それも、カラスがカーカー鳴きはじまる夕暮れ時、あたりが薄暗くなりはじめた頃、がっくりと肩を落として言った。

頬杖をつきながら、、、。

「ちゃんとお給料をもらってるのにコレだから、本当にお金のない人は、毎日何を食べて暮らしてるのかしら、、、。

どうやって暮らしているのかしら、、、。

ママ、本当にそう思うわ、、、。」。

そして、よしこは、遠い目をしながら、だれに言うともなくそうつぶやき、また一つため息をつく。

                                                      

それが、お給料日の直前のことなら、大したことには思わない。

けれど、よしこは、次のお給料日がやってくる、はるかかなた前に言っていたのだ。

、、、、よくよく考えると、次回のお給料日より、この前お給料をもらった日の方がよっぽど近かったりした。

そんなタイミングでよしこがそんな事を言うものだから、私は、子供ながらにちょっと神妙になった。

”そんなにうちって、お金がないの、、、??”。

                                                     

今思えば、よしこは、なかなかの女優であった。

いつもキャンキャン私たちを叱りつけているよしこが、いつになく淋しげに、しかも、お財布のがま口を”パカッ”とわざわざ開け、中をのぞき込むようにして、いつもそのセリフ(「お金がないわ、、、。」)を言っていたのだ。

日頃、よしこを”かわいそう”だなんて思ったことはなかったけれど、その時だけは、”うっ、、、かわいそうなママ、、、。”と思った。

そして、”ない袖はふれぬ”、、、ならぬ、”ない袖はふってもらえぬ”ことを心に刻んだのだった。

それに、”もうこれ以上は、(買って買ってと無理を)ママに言っちゃダメだな、、、。”と遠慮する、けなげな気持ちも幼い心にしっかりとわいていた。

                                                             

それでもたまに、よしこに、「ね~、ママ。 ○○買ってよ~、買って~!」とお願いすることもあった。

が、よしこの返事はきまってこのセリフだった。

「ちはる(私のこと)。

あのねー、今、ママ、お金ないの。

だから、グチャグチャグチャグチャそんなこと言わないでちょーだい!

おねだりはね~、お給料日がきてから言ってちょうだい!」。

                                                   

、、、ということで、私はいつも待たされた。

ちょっと油断してお給料日をすぎると、カーカーとカラスが鳴く時刻に、また、よしこの”お金がないわ~”がはじまる。

だから、なかなかおねだりするタイミングをはかるのが難しいのだ。

で、たいていは待たされているうちに、欲しかったことすらすっかり忘れてしまい、そのまま闇にほおむられることとなった。

で、また、次なる欲しい物を思いつき、ねだると、”また次のお給料日に言ってくれ。”と、よしこから言われることとなり、、、。

ことごとく、その繰り返しだった。

よって、なかなか欲しい物が手に入ることはなかった。

                                                   

今思えば、、、まんまとだまされた。

(まあ、よしこは、だますつもりはなかったと思うけれど、、、。)

よしこは、つまりは、お給料をもらって、パッパッパッパッと、考えなくお金を使っていた模様。

ゆえに、あっという間にお金がなくなってしまっていたのだ。

よ~く考えると、よしこは、自分のものは、たっぷり買っていた。

それに、もっとよ~く考えると、私が住んでいたのは、社宅。

社宅、、、ということは、お父さんたちは、みんな同じ会社。

同じ会社、、、ということは、みんな同じようなお給料だったのだ。

だから、うちだけとびぬけてビンボーだったはずはないのだ。

(現に、私と同じ社宅の友達は、みんな、兄弟ひとりずつ自転車を持っていたし、人生ゲームも持っていた。

そして、科学と学習の両方を毎月とっているお友達もわんさかいたっけ。。。)

が、悲しいことに、当時の私は、そのことに気がつかなかった。

よって、”うちはビンボー”伝説は、私の中で、かなり後までひきずっていた。

                                                            

あの頃の私に比べると、長女(5歳)は、かなりいい確率で欲しい物を手に入れている。

そういえば、最近、長女は、”あれ買って~!” ”これ買って~!”と、にわかにやかましくなってきた。

せっかく今、あふれるほどの想像力をもちながら、オモチャなぞにたよっては、これはもったいない!

私も昔の記憶をよびおこしながら、ぜひ、よしこの名演技をそのままマネしてみることにしよう。

”買って~!” ”買わない!!”を感情的になって延々と続けるよりは、よしこの作戦(?)の方が手っ取り早いし、効果的!!

私の実体験より、それは立証済みです。

さあ、枯葉が舞い散る、もの淋しい秋。

舞台も整ったことだし、ぜひやってみます!!

                                                     

おしまい

                                                        

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~ちょっとブレイク~ 事件ですっ!!

”子供時代~”途中ですが、ちょっとここでブレイク。
またまた次男(3歳)が、やらかしてくれました!!
                                                            
夕食後、珍しく静かにしていた次男に廊下ですれちがって、ビックリ!!
初めは、「あら、、、どうして髪、ぬらしてんの?」と次男に思わず尋ねた私でしたが、よ~く見ると、次男の髪が、、、。
髪が、ないではありませんか!!
リビングに行くと、髪を切ったと思われるハサミが、無造作にテーブルの上に。
そして、ものすごい量の髪の毛がテーブルの下にバサバサと落ちているではありませんか!!
普段の次男のヘアースタイルは、男の子にしては、ちょっと長め。
マッシュルームカットのようで、ちょいと貴公子風。
、、、だったのに、こんなになってしまいました!!
                                                           
       正面からみた次男
前髪をほんの気持ちだけ残して、あとは根こそぎバッサリいってしまっているのが、おわかりいただけますでしょうか?
                                                                                          
      横からみた次男
                                                                                                               
そりこみを入れたようなサイド。
もう、、、かっ、、、髪が、、、ありません。
                                                            
       再び正面より
                                                                                                                         
こっ、、、こんな髪型のままで よいのでしょうか??
もちろん、このまま明日、保育園に行かせますが。。。
                                                            
まったく、驚きました。
ちょっと静かにしているなあ、、、と思ったら、コレです。
おまけに、「だって、、、チョキチョキしたかったんだもん!!」と、まったく反省の色もなし、、、。
せめて、、、せめて今後、ハサミの先が私と長女(5歳)に向けられないことを祈るばかりです。
(寝ているスキに狙われる、、、ということも、なくはなさそうで、コワイです。。)
おお、、、くわばら、くわばら。。。
                                                            
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子供時代(5)

前回ブログのつづき

                                                            

当時をふりかえると、、、。

買い物好きの母・よしこは、よくデパートに出かけていた。

(それは、今尚変わらず。。)

最初は、私も姉も、よしこと一緒に、ワクワクした気持ちでデパートに向かった。

が、次第に、私と姉は、デパートに行きたがるものの、すぐに帰りたがるように。。

                                                   

、、、というのも、よしこは、デパートに着くと、決まって自分の買い物のみに集中。

これといって、特別、私たち子供に何かを買ってくれる、、、というわけではなかった。

そのことがわかったとたん、私たち姉妹は、二人そろって、フシギなことに、”デパートに着いたとたん、たまらなくのどがかわく”という奇怪現象(?)に襲われることとなった。

(デパートというところが、自分たちにとっては何ら魅力がなく、つまらない場所に思えてしまったからだと思う。)

デパートに一歩ふみ入れたとたん、二人そろって、

「ねえ、ママ~。 のどがかわいた~。 

なにかジュース買って~。」。

                                                             

私と姉が横で”つまらな~い顔”して待っているにもかかわらず、よしこは、洋服にしろ、なににしろ、

”あら~、、、。 

これ、ステキね~。”

”あら、、、。

こっちもいいわね~。”。

延々と迷いながら、よしこの買い物は、果てしなく続いた。

私たちは、ひたすらに待たされる身。

「ね~、疲れた~。 

ママばっかり買ってずる~い。」と、ブーイング。

                                                 

、、、そんなこんなが続いたので、ある日を境に、、、。

デパートに出かける前は、必ず、よしこから、私たちは”選手宣誓”みたいのをさせられるようになった。

                                                          

よしこは、「は~い。 今からデパートに行くわよ~。」。

そう言った後、

「でもね、今日は、どんなにのどが渇いても、なんにも飲まないわよ。

それに、なんにも(子供のものは)買わないわよ。

いいわねっ?! 

わかった~?!」。

そして、私たちが「うん、わかった、、、。」と、渋々うなずき、「はい。」というのをジッと待つ。

                                                       

玄関先で、よしこは、

「も~、デパートに着くなり、ちはるたちは、”のどかわいた~。”って言うからイヤなのよ~。

はいはい、二人ともお水のんでってちょうだい。」。

、、、ということで、私たちはデパートへ出かける前は、なぜか、一杯の水を飲み、、、。

そして、一路、デパートへ向かったのだった。。。

                                                        

そうこうするうちに、”デパート行き”をリタイアーする者が現れた。

姉だった。

姉は、よしこが、「さあさあ。 今日は、デパートに行くわよ~。」と言うと、間髪いれずに、「ママ。 今日は、りかに何か買ってくれる、くれない?」。

よしこが、「もちろん、買わないわよー。」と言うと、続いて、姉は、「ママ。 今日は、りかに何か飲ませてくれる、くれない?」。

よしこは、「もちろん、なにも飲まないわよー。」。

すると、姉は、きっぱり言った。

「じゃー、行かない。」。

姉は、なに一つ利益のないデパート行きは、うんざりのようだった。

(姉は、考えてみると、このころからムダがなかった。)

そんなことなら、家で好きなことをしていたいらしかった。

                                                       

一方、私はというと、、、。

そんなよしこの言葉にもめげず、デパートには、よく着いて行った。

私は、相変わらず、出かける前は、”なにも買わない、なにも飲まない宣言”をさせられ、水も、もちろん飲んでいたが、いつも一筋の希望を忘れなかった。

、、、というのも、7~8回に一度くらい、思ってもみないチャンスが訪れるのだ。

                                                             

ダダをこねて、この間、ブログで書いた、赤ちゃんのお人形(りかちゃんハウスの仲間)をゲット(無理やり買ってもらった)したこともあるし、、、。

”今!”という絶妙なタイミングを見計らって、「あ~あ、、、。 のど、かわいちゃったな~。」と言うと、よしこは、「、、、もう、しょうがないわね、、、。 じゃ、りかちゃんには内緒よ。 絶対、内緒にしなさいよ!」と言って、ジュースを買ってくれたりしたこともあった。

そして、本当に、たまのたま~に、よしこと二人だけでパフェなんかを食べに行ったりした事もある。

あの時のパフェの味は、今でも忘れない。

”りかちゃんも、来ればよかったのにさーっ、、、。 

でも、ちはるがパフェ食べたって知ったら、りかちゃん、悔しがるだろうなあ、、、!!”。

悔しくてたまらず怒った姉の顔を想像しながら食べるパフェ、、、。

なんと、甘美な味がしたことか。。。

                                                         

家に帰り、「ただいま~。」と言うと、姉は、私とよしこに向かって、必ず言うことがあった。

「おかえり~。」。

そして、

「ねえ、ちはるちゃん、まさか何も買ってもらってないでしょーね?? 

なにも食べてないでしょーね??」と、必ず玄関までやって来て、私たちに詰め寄る。

                                                        

パフェを食べたその日、私は、”ヒョッとして、口のまわりに、さっきのパフェのチョコレートがついちゃったりしてやいないかしら~ん?”と、舌をペロペロしながらも、姉に、「な~んにも! な~んにも食べるはずないじゃな~い、りかちゃ~ん!!」。

、、、と言いながら、私は、こみ上げる歓喜と興奮をおさえるのに、いっぱいいっぱいで、顔は、にやけまくりだったっけ。

いや~、あの日のパフェは、、、まったく蜜の味がした。。。

                                                          

次回へつづく

                                                     

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子供時代(5)

前回ブログのつづき

                                                            

当時をふりかえると、、、。

買い物好きの母・よしこは、よくデパートに出かけていた。

(それは、今尚変わらず。。)

最初は、私も姉も、よしこと一緒に、ワクワクした気持ちでデパートに向かった。

が、次第に、私と姉は、デパートに行きたがるものの、すぐに帰りたがるように。。

                                                      

、、、というのも、よしこは、デパートに着くと、決まって自分の買い物のみに集中。

これといって、特別、私たち子供に何かを買ってくれる、、、というわけではなかった。

そのことがわかったとたん、私たち姉妹は、二人そろって、フシギなことに、”デパートに着いたとたん、たまらなくのどがかわく”という奇怪現象(?)に襲われることとなった。

(デパートというところが、自分たちにとっては何ら魅力がなく、つまらない場所に思えてしまったからだと思う。)

デパートに一歩ふみ入れたとたん、二人そろって、

「ねえ、ママ~。 のどがかわいた~。 

なにかジュース買って~。」。

                                                             

私と姉が横で”つまらな~い顔”して待っているにもかかわらず、よしこは、洋服にしろ、なににしろ、

”あら~、、、。 

これ、ステキね~。”

”あら、、、。

こっちもいいわね~。”。

延々と迷いながら、よしこの買い物は、果てしなく続いた。

私たちは、ひたすらに待たされる身。

「ね~、疲れた~。 

ママばっかり買ってずる~い。」と、ブーイング。

                                                 

、、、そんなこんなが続いたので、ある日を境に、、、。

デパートに出かける前は、必ず、よしこから、私たちは”選手宣誓”みたいのをさせられるようになった。

                                                          

よしこは、「は~い。 今からデパートに行くわよ~。」。

そう言った後、

「でもね、今日は、どんなにのどが渇いても、なんにも飲まないわよ。

それに、なんにも(子供のものは)買わないわよ。

いいわねっ?! 

わかった~?!」。

そして、私たちが「うん、わかった、、、。」と、渋々うなずき、「はい。」というのをジッと待つ。

                                                       

玄関先で、よしこは、

「も~、デパートに着くなり、ちはるたちは、”のどかわいた~。”って言うからイヤなのよ~。

はいはい、二人ともお水のんでってちょうだい。」。

、、、ということで、私たちはデパートへ出かける前は、なぜか、一杯の水を飲み、、、。

そして、一路、デパートへ向かったのだった。。。

                                                        

そうこうするうちに、”デパート行き”をリタイアーする者が現れた。

姉だった。

姉は、よしこが、「さあさあ。 今日は、デパートに行くわよ~。」と言うと、間髪いれずに、「ママ。 今日は、りかに何か買ってくれる、くれない?」。

よしこが、「もちろん、買わないわよー。」と言うと、続いて、姉は、「ママ。 今日は、りかに何か飲ませてくれる、くれない?」。

よしこは、「もちろん、なにも飲まないわよー。」。

すると、姉は、きっぱり言った。

「じゃー、行かない。」。

姉は、なに一つ利益のないデパート行きは、うんざりのようだった。

(姉は、考えてみると、このころからムダがなかった。)

そんなことなら、家で好きなことをしていたいらしかった。

                                                       

一方、私はというと、、、。

そんなよしこの言葉にもめげず、デパートには、よく着いて行った。

私は、相変わらず、出かける前は、”なにも買わない、なにも飲まない宣言”をさせられ、水も、もちろん飲んでいたが、いつも一筋の希望を忘れなかった。

、、、というのも、7~8回に一度くらい、思ってもみないチャンスが訪れるのだ。

                                                             

ダダをこねて、この間、ブログで書いた、赤ちゃんのお人形(りかちゃんハウスの仲間)をゲット(無理やり買ってもらった)したこともあるし、、、。

”今!”という絶妙なタイミングを見計らって、「あ~あ、、、。 のど、かわいちゃったな~。」と言うと、よしこは、「、、、もう、しょうがないわね、、、。 じゃ、りかちゃんには内緒よ。 絶対、内緒にしなさいよ!」と言って、ジュースを買ってくれたりしたこともあった。

そして、本当に、たまのたま~に、よしこと二人だけでパフェなんかを食べに行ったりした事もある。

あの時のパフェの味は、今でも忘れない。

”りかちゃんも、来ればよかったのにさーっ、、、。 

でも、ちはるがパフェ食べたって知ったら、りかちゃん、悔しがるだろうなあ、、、!!”。

悔しくてたまらず怒った姉の顔を想像しながら食べるパフェ、、、。

なんと、甘美な味がしたことか。。。

                                                         

家に帰り、「ただいま~。」と言うと、姉は、私とよしこに向かって、必ず言うことがあった。

「おかえり~。」。

そして、

「ねえ、ちはるちゃん、まさか何も買ってもらってないでしょーね?? 

なにも食べてないでしょーね??」と、必ず玄関までやって来て、私たちに詰め寄る。

                                                        

パフェを食べたその日、私は、”ヒョッとして、口のまわりに、さっきのパフェのチョコレートがついちゃったりしてやいないかしら~ん?”と、舌をペロペロしながらも、姉に、「な~んにも! な~んにも食べるはずないじゃな~い、りかちゃ~ん!!」。

、、、と言いながら、私は、こみ上げる歓喜と興奮をおさえるのに、いっぱいいっぱいで、顔は、にやけまくりだったっけ。

いや~、あの日のパフェは、、、まったく蜜の味がした。。。

                                                          

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子供時代(4)

前回ブログのつづき

                                                         

その頃、私が欲しかったものといえば、”人生ゲーム””学研の科学と学習””自転車”。

それらは、”どれも欲しかったのだけれど、結局、買ってもらえなかったもの”なので、今も私の記憶にしっかりと残っている。

母・よしこは、子供(私たち姉妹)が、”ねえ、○○がほし~い!”  ”買って~!!”と言っても、そう簡単に物を買ってはくれなかった。

それが、よしこの教育方針だったのか、はたまた作戦だったのか、今となってはよくわからないけれど、「あらそ~お~?」と言って、サッサと買ってもらった記憶は、ほとんどない。

                                                            

まずは、人生ゲーム。

あの頃、私たちの間で、とてもはやっていた。

私は、よく、機会あるごとに、よしこに、”自分が、どのくらい人生ゲームが好きか”を、ねちっこく、熱く語った。

けれど、よしこの首は一向にタテには動かない。

だから、ある日、

「ね~、ね~、ね~、買ってよ、買って~!!

だってね、ちはる(私のこと)の友達、みーんな、持ってるんだから~!!

えーっと、○○ちゃんも△△ちゃんも、、、あっ、そうだ、◇◇ちゃんも!!」

と、私は、次第に声が荒くなった。

すると、よしこは、

「あらー。

そのゲーム持ってるの、ちはるの仲のいいお友達ばかりじゃない?

みんな持ってるの?」と言うので、私は、”それきた! もう一押し!!”とばかりに、

「そうよ~!!

みんな、みーんな持ってるんだから~!!」。

                                                     

すると、よしこは、表情一つ変えずに、

「あら~、じゃあ、ちょうどいいじゃない。

だれの家に遊びに行っても人生ゲームがあるんだったら、ちはるは、ますます買う必要がないわ。」と、ばっさり。

(人生ゲーム、実は、ゲームそのものよりも、お金を数えてみんなに渡す係りに、私は憧れた。

で、その役は、なぜか、人生ゲームのオーナーの権限となっていたのだ。

それは、暗黙の了解だった。

だから、この係りになるには、私が人生ゲームを買うしかなかったのだ。

、、、が、よしこにあっさり却下され、私の夢は、かなうことがなかったのだった。)

                                                         

お次は、科学と学習。

こちらも、あの頃、私たちのまわりは、みんなよくとっていた。

毎月家に、どこかのおばさまが届けてくれる、雑誌(月刊誌)と付録。

本屋さんに行かずとも、家まで届けてくれる、、、というのが、子供ながらにして、かなり魅力だった。

自分で選ぶのではなく、今月、なにが手元にくるのか、その時になってみないとわからない、、、。

なんてステキ、科学と学習!!

                                                         

あの時も、”たのんで~! たのんで~!! 科学だけでいいから! ねっ! お願い!!”と、私は、さんざんよしこに泣きついたけれど、よしこは、いたって冷静だった。

「ママ、わかってんのよー。

どーせ、おまけ(よしこは、科学と学習に付いてくる立派な付録を”おまけ”と呼んでいた)で遊ぶだけでしょう?

遊んですぐにポイでしょ。

うちの子が(主に私。でも、時々、姉も含む。)肝心な本の部分(勉強に役立つ部分)を、読むわけがないわ。

ん~、あんなのもったいない、もったいない!

買いません。」。

                                                          

あの時は、そういう風に言われて、さんざん悔しい思いをしたけれど、今思えば、よしこは、、、図星だった。

グリコのキャラメルのおまけのようなもので、本体より、おまけの方が、がっつり魅力があったのは確か。

それにしても、私のまわりでは、”科学派””学習派”がいて、毎月、それが来るのを楽しみにしている子が多かった。

たまに両方とっている子もいた。

にもかかわらず、そんな多数派(科学と学習をとっている、たくさんのお友達)にも、よしこは、少しもなびくことはなかった。

                                                        

そして、自転車。

私の家には、赤い子供用の自転車が1台だけあった。

それは、いとこのお姉ちゃんからもらったもの。

ただ、自転車1台に対し、子供は二人(姉と私)。

これは、かなり問題だった。

当然のことながら、私と姉の間で、毎日、自転車のとりあいになった。

ジャンケンで、その日の所有者があっさり決まる、、、という、信じられないほど平和解決に至る日も、年に数回ほど、あるにはあった。

けれど、そんな気持ち悪い数日を除くと、あとはたいていは、お互いの感情がこじれ、ケンカになった。

そんな私たちをそばで見ながらも、よしこが、”じゃあ、もう1台、自転車を買おう!”と思うことは、結局なかった。

そんな気持ちは、さらさらなかったらしい。

                                                       

私たちが、”もう一台、買って~! 買って~!!”と、いくら懇願しても、よしこは一人、涼しい顔をして、

「昔はねー、ママたちの時代は、戦争があったでしょ。

な~んにもなかったの。

食べるものだって、な~んにもなかったのよ。

なんでも分けあって当然だったのよ。

なのに、ちはるたちは、、。

だいたいねー、自転車が1台、家にあるだけでも幸せよ。

1台で十分よ。

第一、自転車ごときで、猿みたいにキーキーケンカになるなんて、ママには信じられないわっ。

ちはるもりか(姉のこと)も、いいかげんにしなさい!」。

、、、と、一事が万事、そんな風だったのだった。。。

                                                        

次回へつづく

                                                        

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子供時代(3)

前回ブログのつづき

                                                          

その頃、私は、会社の社宅に住んでいた。

で、その社宅の敷地内には、中庭のようなところがあって、そこには、砂場とブランコと、木登りできる木が1本あった。

特にどこへ行こうという計画のない日、遊ぶのは、いつもそこ。

最初、私と姉だけで、こじんまりと遊ぶ。

でも、そのうちに、私たちの姿をみつけた社宅の子供たちが、一人、また一人と家から出てくる。

そして、最後は、まとまった人数になるので、みんなで缶けりをしたり、色つき鬼をしたり、四角十字をしたり、インド人のくろんぼをしたり、陣取りをしたり、砂遊びをしたり、、、。

どこへ行かずとも時間はすぎ、気がつけばいつも夕暮れどきだった。

(中庭は、どこからともなく子供たちが集まってくる場所だったので、私たち姉妹もまた、家で暇な時は、ベランダに出て、常に中庭をチェック。

だれかが遊んでいるのを見つけると、中庭に直行していた。)

                                                             

そういえば、家からちょっと離れたところに、公園があった。

公園は小高い山の上にあるのだけれど、私は、その山の中腹にある”秘密の隠れ家”が大好きだった。

私のイメージの中では、そこは、今も、”トトロの森”そのもの。

鬱蒼と木々が立ち並び、枝葉がワサワサしていた。

で、そんな中、数本の木が寄せ合って茂っている場所があった。

そのうちの一つが、私の秘密の隠れ家。

                                                              

木の葉をかきわけながら中に入ると、そこは、まるで異空間。

外とは明らかに違う空気が漂っていた。

上を見上げると、木の葉の天井になっている。

木の葉と木の枝がからまり、それが壁のようになっているので、外の様子は、かすかに見えるくらい。

その隠れ家(木の家)は、かまくらのようなドーム型をしていた。

ちょっとやそっと雨が降っても、中には降りこまなかった、その隠れ家。

そこがまた魅力だった。

だから、雨が降る日も、わざわざ傘をさして遊びに行ったりした。

隠れ家に着いて、さあさ、中に入ろうと、傘をパシャと、たたむ瞬間。

”雨降りでも大丈夫なんだよね~。”。

ただそう思うだけで、なぜかドキドキで、ワクワクだった。

私が、姉や友人に、「行く?」と聞いた時には、たいていその隠れ家に足が向いていたっけ。

その中で、おままごとしたり、地べたに座り込んでおしゃべりしたり、、、。

たわいのない時間だったはずなのに、今尚、私の思い出に残る色濃い時間。

                                                             

隠れ家は、小学校にもあった。

(こちらは、私のセカンドハウス。)

体育館につづく渡り廊下の下にある、コンクリートでできた穴。

今思えば、単なる床下だったのだと思うけれど、当時の私は、自分たち(私と友達)だけの隠れ家だと思って疑わなかった。

お昼休みになると、よくそこですごした。

隠れ家につづく道は、ツツジの木がいっぱい植わっていたので、ツツジの花が咲く季節には、片っ端からツツジの花をちぎって、ガクのところの甘い蜜(?)をすいながら、駆け足で隠れ家へと向かった。

私たちは、隠れ家へ入る時、必ずキョロキョロと人がいないのを左右確認してから、ソーッと入っていった。

                                                          

子供がしゃがんででしか入れないような低い低い天井。

しゃがんだまま足をズリズリとひきずりながら進んでいくと、奥の方には、コンクリートブロック(私たちの机)が横たわっていた。

さらに奥には、キッチン。

寝る場所も、ちゃーんと決まっていたっけ。。。

                                                 

泥でにぎった砂団子と、泥水でできた特製コーヒー牛乳。

そして、木の葉を集めて作ったお料理の数々。

それが、昨日、私たちが遊んだ、そっくりそのままの形で残されているのを確認すると、

”やっぱりここは、私たち以外、だ~れも知らない場所なんだよね~。

 うっしっしっしっしっ。。。”

という思いが、フツフツとわいてきた。

その度に、たまらなくうれしくなった。

で、ますます隠れ家が好きになった。。。

次回へつづく

                                                         

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子供時代(2)

前回ブログのつづき

                                                           

そういえば、私が子供の頃といえば、、、。

小学生の頃あたりなんて特に、私は家の中で遊ぶということが少なかった。

厳密にいうと、家にいさせてもらえなかった。

母・よしこは、なにかにつけて、「外に行きなさい。」 「外で遊んでいらっしゃい。」と、口ぐせのように言っていたのだ。

よしこは、まるで、”しっ しっ”と犬を追い払うがごとく、私たち姉妹を外へ行かせた。

(よしこには、私たちがいなくなった静かな部屋で、エレクトーンの勉強をゆっくりしたい、、、という思惑があった模様。)

                                                            

特に夏休みなんか、私と姉が、テレビの前に陣取り、”NHK・朝のテレビ小説”をみた延長で、朝からボーッとテレビをみていると、

「こんなにダラダラされたら、たまらないわ~!

ハイッ、どこか、外へ行ってちょうだい。

ハイッ ハイッ!!」

と、掃除機をかけている最中なんか、よしこは、掃除機の先っちょで私のお尻をつっついた。

(参考:よしこは、NHK・朝のテレビ小説の大ファン。

毎回欠かさず見ていた。

私たちの学校が休みの日は、あの15分は、親子なごやかにテレビをみる、平和な時間だった。

が、終わるやいなや、よしこは、スックと立ち上がり、”忙しい~忙しい~モード”へ一瞬にして切り替わっていた。)

                                                     

いつも、そういう雰囲気になると、私と姉は、いそいそと玄関へ。

とりあえず靴をはいて、外へ。

いったん外へ出てから、”これからどこへ行こうか、、、。 何して遊ぼうか、、、。”と、考えるのが常だった。

確かに、へたに家にいると、よしこから、

「だいたいねー、さっきからダラダラダラダラして、ピアノの練習は、いったい、いつになったらするつもり(怒)~?!」

と、いつ、なんどき、何を発端によしこの怒りが爆発するかわからない危機感が常にあった。

(当時、私たちは、ピアノのレッスンに通っていたが、練習が、イヤでイヤでたまらず、さぼりまくっていた。。)

そんなことになる前に、とりあえず、”(ピアノのない)外に行く”という安全策を、私たちが自らとっていたのも事実。。

                                                             

そして、また、もう一つの理由としては、たいして面白いおもちゃが家にたくさんあるわけではなかったので、私たちの足は、自然と外へと向いたのかもしれない。

当時、私と姉が持っていたおもちゃは、オセロとブロックとりかちゃんハウス。

それを三本柱に、飽きることなく遊んでいた。

(いや、、、ちょっとは飽きていた。

でも、それしかないので、それで遊ぶしかなかったのだ。)

                                                      

りかちゃんハウスの仲間も、大勢いるわけではなかった。

主役のりかちゃんといずみちゃんとあきらくん。

こちらも、この三本柱で、いろんなストーリーを作って、お人形ごっこをした。

途中、赤ちゃん役がどうしても欲しくなり、ピンクの洋服に白いエプロンをした小さな赤ちゃんも仲間入り。

ちなみに、この赤ちゃんは、私の思い出の品。

私がデパートで”買って~ 買って~”と、ギャンギャン大泣きして、ようやくゲットしたもの。

”今日は絶対に買いません!”と、よしこが言いはる中、それをねじ伏せて、結果的には私の勝利となった。

が、その代わりに、さんざん怒られた。

なにしろ、まったく財というものがない子供が、一つ、欲しいもの(新しいもの)を手にいれようとすると、これほどまでに困難がつきまとうものなのか、、、と日々感じていたっけ。

その三つのおもちゃのローテーション(オセロ→ブロック→りかちゃんハウス)で、家にいる時は、来る日も来る日も遊んでいた。

                                                              

あとは、本が何冊かと、レコードがあったくらい。

私たち子供用のレコードも、LPは、”マッチ売りの少女””子供の童謡””七匹の子やぎ”の数枚のみ。

それと、なにかのおまけについていた、透明の赤とか緑のペラペラのセロファンみたいなEPが数枚あっただけだった。

なのに、、、。

飽きもせず、何回も何回も、私たちは、この数枚を片っ端から順番に聴きまくっていた。

だから、ストーリーどころか、セリフまでばっちり頭に入っていた。

そうなると、さすがに飽きて、新鮮な気持ちもふっとんでしまいそうに思うけれど、”マッチ売りの少女”は、クライマックスになると決まって涙がでたし、”子供の童謡”は、いっしょに熱唱すると、毎回、爽快感が体中にみなぎった。

なぜかいつも新鮮だった。

                                                            

そうそう、中でも、”七匹の子やぎ”は大人気。

私たち姉妹のみならず、私のクラスメートも、このLP目当てに遊びに来るほどだった。

、、、というのも、このLP、レコードにキズが付いていたため、決まって、あるところで針がとんだ。

今でも覚えているけれど、

「、、、そして、オオカミはっ」 

「、、、そして、オオカミはっ」 

「、、、そして、オオカミはっ」

、、、と、その部分で針がとび、そのフレーズから前にすすまない。

それがどういうわけか、たまらなくおかしくて、そこにきたら皆で一斉に大爆笑!!

みんな、転げまわって笑い、それはそれは、かなりの盛り上がりようだった。。。

次回へつづく

                                                             

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子供時代(1)

この間の日曜日、私が目を覚ますと、「お~はよう、ママ!」。

その声の先を枕元から見上げると、長女(5歳)が立っている。

んっ???

、、、と、長女は、朝っぱらから、なぜかものすごくハイテンション。

ゲラゲラ笑いながら歌い、踊り、自らモーレツにうけている。。

                                                             

もう季節は、すっかり秋。

、、、だというのに、長女、どこからかプールバックをもって来て、水着をひっぱりだし着替えた模様。

水色の水玉模様のビキニ(いとこ:姉の子供からもらった、おさがりの水着)に、ショッキングピンクのゴーグル。

頭には、ピッタリと黄色のスイミングキャップまでして、、、まるで海坊主。

そんな出で立ちの長女は、

♪おしりふりふり ぷ~りぷり~ ハイッ 

おしりふりふり ぷ~りぷり~ ハイッ♪

という、なんだかわけのわからない曲を熱唱。

ピアノに映った自分の姿をしっかりチェックしながら、お尻をフリフリさせている。

手には、、、マイク代わりに、トイレットペーパーの芯を持って、、、。

特段、”何がどうした”ということはないのに、娘は、転げて笑って、大騒ぎ!!

                                                        

、、、こんな瞬間、”う~ん、子供って、なんてステキ!!”と思ってしまう。

私は、子供のこういうところが、たまらなく好き。

子供の、ワケもなく、ノー天気なところ。

体の奥底から楽しめちゃうところ。

子供って、どんな状況からでも、何もないところから、何やらいろいろ発見して、楽しむ才能がある。

私は、その才能にふれるたびに、

「あ~あ。 もう、子供には、何にも買ってあげたくな~い!!」と思ってしまう。

普通だったら、かわいさあまりに、”なんでも買ってあげたい”と思うのかもしれないけれど、私は逆。

                                                             

”子供って、すご~い。

特別なものがなくても、こんなに楽しく遊べる・楽しい時間をすごせる才能がある、いわば天才なんだよね~。。”

、、、と、実感するにつれ、むしろ、”子供たちには、何にもないところから、ぜひ、人生をはじめてほしいな。”と思ってしまう。

最初から物をを与えられてしまうより、自分で発見して、想像して、独特の発想から何かを生み出してほしくなってしまう。

ただ市販のオモチャやゲームで遊ぶなんて、なーんかもったいない。

                                         

そういえば、最近、とんと、外で子供が遊ぶ姿をみなくなってしまったなあ。

長女たちくらいの年の子供までは公園で遊んでいるけれど、小学生になるくらい(の年齢)から、ぱったりとみなくなる。

キャーキャーいって走り回ったり、みんなで遊んでいる気配すら感じない。

”いったい子供(小学生から先の子供)は、どこに行ってしまったんだろう。。”とさえ、思ったりする。

なんだか寂しい。

私が子供だった頃が、最後だったのかなあ、外であんなに遊んだのは。。。

次回につづく

                                                    

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女優の長女

先日、子供たちと公園へ遊びに行った時、おじいさんがお孫さんをつれて散歩していた。

長女(5歳)は、そのおじいさんとお孫さんが通り過ぎた後、チラッと、ふり向きながら言った。

「ね~、ママ。

あの方のお子さん、まだ小さかったね~。 

まだ赤ちゃんだったね~、か~わいい!」。

”あの方”だの、”お子さん”だのって、、、。

ちょっとびっくりした。

いつの間に、娘は、こんな丁寧な言葉でおしゃべりできるようになったんだろう!!

                                                          

そしてまた別の日、朝の食卓でごはんを食べていた時のこと。

次男(3歳)が手に持っていたオモチャを指差しながら、”ちょっとそれ、かして~。”と、長女が次男に言ったら、”いやっ。 これ、はっくん(次男のこと)のだもーん。”と、次男。

そんな次男に対して長女は、低く落ちついた声で言った。

「あのねえ。。 

そんなこといったらね、、、ぶっとばすよ。」。

いっ、、、いつの間に、娘は、こんなアバズレになってしまったんだろう!!

                                                             

私は、今、長女の言葉づかいの落差にゆれている。

時に天使。

時に悪魔。

その両極端をいったりきたりしている模様。

                                                         

この間なんて、車を運転していたら、後ろから、長女が、「あ~あ、、、。」と言ったあと、「あ~あ、も~、生まれてくるんじゃなかったー。」なんてつぶやくのが聞えた。

聞き捨てならぬ、、、。

なんて気だるい女性。

とてもとても、チャイルドシートにチョコンと座っている子供からでてくる言葉とは思えない。

私は、ずっこけて、「どーしたの、なっちゃん(長女のこと)? だれかそんなこと言ってた~?」と聞いたら、

「あのね、なっちゃんのお友達の○○ちゃんがね、言ってた~。 

だから、ちょっと(言葉を)つかってみたくなったと~。」と言う。

でも、その顔は、ドキリとするほど大人びていて、ちょっとハッとしてしまった。

言葉と一緒に、表情までマネしている様子。

                                                        

また、ある日は、おままごとして、セッセと遊んでいる。

私はキッチンでごはんを作りながら、その様子をずっと見ていた。

なんでも、長女曰く、

「子供がいっぱいいるんです~。 

10人も。

また今日赤ちゃんが生まれたので、大変なんです~。」。

そう言いながら、赤ちゃんにミルクあげたり、日焼けしないようにクリームをぬってベビーカーに乗せてお散歩に行ったり、、、。

すっかり”ママ役”を甲斐甲斐しく演じている。

生き生きとして、あんまり楽しそうだったので、私が長女に、

「あら~。 

そんなに子供がいっぱいいたら、お世話が大変ですね~、お母さん。」と、声をかけたら、、、!!

                                                            

長女は、ちょっと顔をしかめ、手をブンブンふりながら言った。

「い~え~、奥さん(私のことらしい、、、)。

私、お母さんじゃないんです~。

私、お姉ちゃんなんですよ~。」。

そして、一息ついてから、さらに、

「私のお母さんはですね~、病気で死んじゃったんですよ~、2歳の頃。

だから、私、お姉ちゃんなんですけれど、私が代わりに子供たちを育てているんですよ~。」。

                                                             

ギャッ(驚き)!!

そっ、、、そんな設定でおままごとをしていたなんて、、、。

しかも、ニコニコ笑って、あんなに楽しそうに!!

とてもとても、そんな影のある女性を演じているようには見えなかったけれど、、、。

人生、いろいろあるのね、、、。

                                                           

そして、またある日のおままごとでは、長女がお母さん、次男がお父さんを演じていた。

さっきからみていると、お母さんは、お掃除が大好きらしく、しきりに窓を拭いている。

お料理も好きらしい。

せっせと驚くほどの品数のおかずを作って、お父さんの帰宅を待っている模様。

そこに、ピンポーン。

お父さん(次男)が帰ってきた。

「ただいま~。」と、お父さん。

さあ、この家庭的なお母さん(長女)は、どんなお迎えをするのだろうか?

ちょっとワクワクしながら、私が、またまたキッチンから覗き込むと!!

                                                             

「、、、あら、お父さん、、、。 

もう、帰ってきたの?」。

(参考:顔は完全にムッとしている。)

そして、さらに、家事の手を休めずに言った。

「お父さん、早すぎるわよ~。 

どうしてこんなに早く帰ってくるの~? 

、、、もう、、、。 

ちょっとさあ、もう一回会社に行ってきてくれる~?

はいっ、わかったら、さっさと行ってきて~」。

(参考:お父さん、悲しいほど素直に、「じゃ、また、行ってきまーす!! じゃーねー、バイバ~イ。 またね~。」と言って、オモチャのバスにまたがって、再び会社へ。。)

ドヒャ(意外)!!

                                                             

長女のおままごとは、かなり設定が細かく、そして、こっちのイメージとはかなり事情が違うことが多いので、最近、へたなドラマより面白かったりする。

ある意味、”女優なりきり”の長女。

今ちょっと、彼女から目がはなせませんっ!!

                                                     

P.S.

姉(行正り香)が、生姜を使ったレシピを考えました。

なんと、その数 129。

”永谷園 生姜部”の皆さんが、動画にて生姜料理を実演中!!

パパにもみせて、今年こそ、”クッキング・デビュー”果たしてもらいましょ~!!

、、、と、私、個人的に強く思っておりますっ。

http://www.shouga-bu.com/recipe/special/

                                                            

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バンガロー(8・完)

前回ブログのつづき

                                                             

腕や背中いっぱいに、龍のTATOO(刺青)。

しかも、集団の中のただ一人が、、、というわけではなく、あちらもTATOO、こちらもTATOO、、、。

、、、となると、昔の私だったら、さすがにちょっと腰がひけていたと思う。

けれど、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)のおかげで、私の人生観もかなり変わった。。。

                                                          

そうちゃんが、その若者のグループのリーダー(?)に向かって、”タンッ タンッ タンッ”と、舌打ちしたり、「オ~イ!!」とか、「バイバ~イ!!」と言うと、、、。

初めこそ、なんともいえない空気が一瞬ながれ、しばし沈黙。

でも、私がそのリーダー(?)に、”ど~も~。。”という感じで会釈した頃には、そのリーダー、”そうちゃんたるぞは何者か。”をしっかり把握した模様。

(知的障害があることを)ピンと読んだ。

そして、これから始まる宴会にそなえて、ビールやお酒やおつまみを、車の荷台から降ろして、こちらの会場(海の家)に運ぶのに忙しく手足を動かしながらも、そうちゃんの”タンッ タンッ タンッ”という舌打ちには、リーダーも、「タンッ! タンッ! タンッ!!」と、舌打ちで応えてくれた。

そうちゃんの“オ~イ””バイバ~イ”には、ニコニコして、そうちゃんとアイコンタクトをとりながら、ラジオから流れてくる音楽にあわせて大きな声で「♪ラララララ~♪」と、なんとも愉快な歌で応えていた。

歌を唄う時、リーダーは、ちょっとおどける感じに体をよじらせながら唄うので、その度に、腕や背中の龍が”クニャ クニャ” “クニャ クニャ”と動いた。

その、まるで生きているかのような龍がそうちゃんのツボにはまり、そうちゃん、のけぞりながらの大笑い。

                                                             

パパと長女(5歳)は、海でハシャイで遊んでいたので、私たちの待つ海の家へは、一時間くらい戻って来なかった。

、、、ということで、そうちゃんとそのリーダーは、その間中、やりとりしていた。

途中、リーダーの友達も加わって!!

そうちゃん、笑いすぎて身をよじらせていたけれど、お兄さん方のおかげで、パパと長女がもどってくるまで、しっかり海の家で待つことができたのだった。

                                                    

それにしても、そうちゃんに教えてもらわなかったら、知らず知らずのうちに、”見た目の印象”だけで、私はいろんな人と、、、そう、この日のリーダーとも、なんとなく自分の勝手な思い込みで誤解したまま、通り過ぎてしまうところだった。

この日出会ったリーダーは、そうちゃんに、とことんつきあってくれた。

さりげな~く気遣いしてくれる、本当にやさしい人だった。

私の統計によると、”ぱっとみが怖い人”こそ、本当はやさしい。

きっと心がやさしく、デリケートなだけに、どこかでいっぱい傷つき、ちょっと”龍方向の道”へとすすんでしまったのかもしれない。

                                                     

そうちゃんには大変な思いをさせられることも多く、まったく振り回される。

けれど、一方で、そうちゃんは、私の価値観をサクっと変えてくれることも多い。

そして、私の視野をググッと広げてくれる存在であることも確かなのだ。

                                                    

たった1泊の夏のバンガロー。

なんだかハプニング(?)つづきではありましたが、なんとかこれにて終了です。

またまた長くなってしまいましたが、懲りずにずっと読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

おしまい

                                                              

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バンガロー(7)

前回ブログのつづき

                                                              

次男(3歳)の”ゲーロゲロゲー”にふりまわされながらも、私たち家族は、ちゃっかり、朝食をたっぷり食べて(これ以上の被害は、御免こうむりたいので、さすがに次男には、食べさせませんでしたが、、、。)レストランを後にしたのだった。

さあ、お次は海へゴー。。。

                                                         

私たちは、山の上のバンガローの下にある、海水浴場へと向かった。

次男(3歳)と私は、泳がずに海の家(屋根があって、イスとテーブルがあるところ。)で、のんびりすることに。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)と長女(5歳)は、さっきから大はしゃぎ。

さあ、お二人さん、パパと一緒に、いざ海へ!!

”行ってらっしゃーーい!

 どーぞ ごゆっくり~~~!!”(←私の心の叫び。)

                                                       

そうちゃん、水泳教室に通ったかいあって、ブクブク沈みながらではあるけれど、最近は、プールで背泳ぎだって、できるようになった。

”さあ、そうちゃん、どんな泳ぎを披露してくれるんだろう?”

、、、そんな淡い期待を抱きはじめた、その時!!

                                                          

そうちゃんときたら、私の前から姿を消してから5分もたたないうちに、私と次男が待つ海の家に向かって、トボトボ歩いて来た。

”、、、、エッ?! 

、、、まさか?! 

そうちゃん、もう終わり???”。

まっさかね~とは思いつつ、恐る恐るそうちゃんに問うてみると、、、。

そうちゃん、勢いよく、

「も~、おわりっ!!!」。

、、、そう。

そうちゃんが”終わり”と言ったら、それは、”絶対に終わり!!”ということ意味するのだ。

、、、というわけで、この日のそうちゃんの海水浴は、、、たったの5分で終了となったのだった。

                                                         

う~ん、このへんが難しいのだ。

そうちゃんは、決まった場所で、いつもと同じ事(<例>プール教室に行って、先生からスイミングのレッスンをうけること。)をするのは好き。

なかなかきっちりと、こなせる。

粘りだってある。

けれど、こんな風に、漠然と海にやってきて、”なにをしてもいいし、時間制限も特になし”というような、いわゆる”自由時間” ”自由な空間”というものが、実は、最も苦手。

そうちゃん、なにをしたらいいのか、どういう風にすごしたらよいのかが、とたんにわからなくなるらしい。

                                                              

例年だったら、こういう状況になったら、結末は、ただ一つ。

そうちゃん、”さっ、みなさん、早く帰りましょー。”という風なことを叫んだかと思うと、勝手にスッタカスッタカ歩き、車の方に向かい、急いで帰ろうとする。

それにサッサと私たちが従わないものなら、泣いたり叫んだり、バタバタしていた。

、、、が、この夏のそうちゃんは違った。。。

                                                       

そうちゃん、私と次男がプリングルス(ポテトチップス)をつまみ、”ボーーーっ”と海を眺めながら座っていた海の家にもどったかと思うと、、、。

そうちゃんも、私たちの横に無表情に、”ドンッ”と座った。

泣いたりも叫んだりもしない。

いつものパターンとは違うので、私が、”??????”と、フシギに思いながら、そうちゃんの顔をのぞき込んでいたら、、、。

                                                              

不意に、そうちゃん、”タンッ タンッ タンッ” ”タンッ タンッ タンッ”と、舌打ちをはじめた。

(参考:そうちゃん、舌打ちが上手です。

そうちゃんの舌打ちは、よ~く響きます。。。)

そして、「オ~イ!」 「オ~イ!!」。

さらには、「バイバ~イ!」 「バイバ~イ!!」。

なぜか、そうちゃん、瞳を輝かせている。

、、、と、そうちゃんの視線の先には、若者の集団が、、、。

                                                        

これから、大宴会がはじまるのか、ビールやお酒、おつまみを、みんなで海の家に運びこんでいるところだった。

どうやら、私たちが座っているお隣で、宴会をはじめるらしい。

男女合わせて、、、そう、20人はいる模様。

そして、なんと、そうちゃん、その若者のなかでもひときわ目立つ、一人の男性に向かって、なぜか、さっきからニコニコと満面の笑みで舌打ちしたり、手をふったりし続けているのだ。

そう、その男性、、、。

その男性の腕と背中には、他のメンバーよりひと際、大胆で鮮やかな、龍のTATOO(刺青)がっ!!

                                                         

次回につづく

                                                        

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バンガロー(6)

前回ブログのつづき

                                                         

朝食は、レストランに用意されることになっていたので、朝の準備を終え、私たちは、そのレストランへと向かった。

広いレストランでは、バンガローに泊まったご一行様が3グループほど、みんなでワイワイ食事をしていた。

子供がいるので、私たちはレストランの一番すみっこの席にしてもらうことに。。

                                                         

、、、と、そうちゃん、今日は、とても落ちついている。

ニコニコして席についたかと思うと、レストランから見える海を見渡して、「うわ~。」 「うわ~。」と言って、うれしそう。

ん~、いい感触!

今日こそ、家族そろっての平和な(?)外食が期待できそう!!

                                                            

飲み物やごはんは、セルフサービスとなっていたため、私は席を立った。

まずは子供たちのぶんを取ってテーブルにもどり、それぞれに手渡した。

「はい、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)、どうぞー。」

「はい、なっちゃん(長女・5歳)、どうぞー。」。

そして、”はい、はっくん(次男・3歳)どう、、、。”と言いかけて、私の手は、ふと止まった。

そして、目の前にいる次男に釘付け。

はあっ、、、?

じっ、、、次男に異変がっ!!

                                                            

次男、なぜか、口から、カニさんのように、アワをブクブクだしている。

、、、と、次の瞬間、唇の端の方から、”ツーーッ”と、一筋のよだれが流れ落ちてくるではないか、、、!!

「どっ、、、どうしたの?! はっくん??」。

私が思わず言うと、次男は、どんよりした目で私を見上げた。

おっ、、、。

顔色も、”キュウリとナスをたして2で割ったような色”にみるみる変わっていった。

それから、子供用のイスに座っていた次男は、か細い声で、

「、、、ママ。 ママのおひざに、、、だっこ、、、。」と言った。

次男をひざに乗せイスに座ると、次男は、

「、、、ママ。 はっくん、ごはん、いらない、、、。」と、うつむく。

「ねー、はっくん、おなか痛いの?」と私が聞くと、次男は力なくコクリと、うなずいた。

パパに、「ねーねー、さっきの歯磨き粉じゃない?」と聞くと、「まちがいないやろー。」と、パパ。

なんだか、”イヤ~な予感”がして、しばし、”イヤ~な沈黙”の後、、、。

次男は、私の予想を裏切らず、、、。    

                                                           

突然、次男の”ゲーロゲロゲー”が、食卓のテーブルに、私のジーンズに、Tシャツに、襲いかかってきた。

(ゲーロゲロゲー:上からの方です。)

私は次男を抱きかかえ、タイミングをみてトイレへ駆け込むも、その時は、

「、、、もー、でない。 もー、おしまい、、、。」と、次男。

”ま~、も~ いいだろう、、、。 もう、おしまいだろう、、、。”と思い、テーブル席にもどり、しばらくすると、またまた、ゲーロゲロゲー。

途中(2回目の波が襲った後)、次男、すっきりしたのか、

「、、、はっくん、おなかすいた、、、。 ごはん、、、食べる。」と言って、ごはんを食べたことが災いした。

ゲーロゲロゲーは、思いがけず、延長戦へともつれ込んだのだった。。。

                                                     

、、、ったく、、、。

言わんこっちゃない。

やっぱり、次男は、歯みがきしながら、歯磨き粉を飲み込んでいた模様。

しかも、小さいとはいえ、3チューブほどの歯磨き粉を、、、。

でも、まさか、歯磨き粉ごときを飲み込んだくらいで、こんな大げさなアクシデントに見舞われようとは、思ってもみなかったけれど、、、!!

                                                          

それにしても、すがすがしい朝、海がみわたせる真っ青なそらが窓からのぞく、あのレストランで、なんと朝から人騒がせな!!

そして、まったく他のお客さまには、迷惑きわまりないことになってしまった。

せめて、席がすみっこで、みんなから離れていた事が、今となっては、ただ一つの救いだ。。。

                                                            

、、、それにしても、せっかく、この朝、食卓に座った後、そうちゃんのマナーもそこそこグーで、”う~ん、そうちゃん、今日はいけるかも~。。”と、きっと合格点をつけられそうな予感があって、ワクワクしていたのに、、、。

こんな形で水を差す者が現れようとは!!

                                                     

その上、

”ところでさあ、それはそうと、、、。

どーしてくれるの、、、、はっくん? 

ママ、着替え、持ってきてないんだよねえ、、、。”。

、、、、ということで、この日は、そうちゃん用の着替えをかりて、一日すごしたのだった。。。

                                                              

次回へつづく

                                                             

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バンガロー(5)

前回ブログのつづき

                                                       

そして、、、ようやく朝がきた。

昨夜は、”久々に ゆーっくり寝よう!!”と思っていたのに、”バンガローに潜んでいた虫くんたち”のおかげで、とんだことだった。

そういえば、昨夜、そうちゃんは(長男・12歳・知的障害アリ)、最初こそビビっていたが、しばらくすると、スースーと寝息をたてて、ぐっすり寝てしまった。

けれど、、、。

                                                            

長女(5歳)は、一晩中、怖くて怖くて仕方なかったらしい。

長女が最初に、「、、、ねえ、ママ。 もう起きててもい~い?」と私に聞いたのは、確か(夜)12時。

それからも長女には、

「ねえ、まだ寝てないといけないの~?」

「ねえ、いつまで寝てなきゃいけないの~? もう起きていた~い。」と、パパも私も、数時間おきにゆすり起こされた。

朝、私が起きると、長女は、昨夜の寝不足を物語るように、目をぼっこりはらしていた。

髪はふりみだれ、ムスーッとしている。

                                                         

洗面所で歯磨きをしているパパのところに行くと、、、こちらもかなりお疲れ。

そして、この私も。。

私はパパに、

「あ~、ねむいねむい。 

あんなに早くお布団に入ったのに、いや~、ねむいね~。 

なんかさ~、昔、ユース(安い宿)に泊まって、寝たんだか寝なかったんだかわかんない、あの、ドヨ~ンとした朝を、久々、思い出したよ、、、。」。

そう言うと、パパは、

「俺も、学生の時の部活(ラグビー)の夏合宿の朝を思い出した。

 あの、けだる~い朝、、、。」。

そして、思いがけず、こんなゲッソリとした朝を迎えたことをめぐって、”このバンガロー(別名:虫屋敷)で、一泊(一棟貸し)2万数千円ってのは、いったい安いのか、高いのか。”という話題にまで発展したのだった。

                                                          

さてさて、、、。

グルリと見渡すと、そうちゃんは、いつもと同じ風で、すっきりした顔で目覚めていた。

そうだ、、、その横にいる次男(3歳)といえば、、、。

昨夜、お布団にゴロンとなったかと思うと、あっという間に寝入り、ノンストップで朝までぐっすり寝ていた、唯一、おめでたいお方。

次男が家族で一番”虫嫌い”のハズだったけれど、、、???

                                                        

私が”昨日、虫がウジャウジャいて、あんなに騒がしかったのに、よく寝れたね~。。。”というようなことを次男に言うと、

「しょーよ(そうよ)、はっくん(次男のこと)、すごいでしょ~。

はっくんしゃー(さー)、虫、だいっきらいだけどしゃー(さー)、はっくん、がんばって、ねたんだ~。」と自慢げ。

その顔は、とても涼しげだ。

、、、と、そういえば、次男は、さっきから、ずーっと”歯みがき”している。。。

                                                    

そのバンガローには、普通の旅館やホテルに置いてあるようなアメニティグッズは、何もなかった。

”バンガロー”には宿泊するのみで、タオルから何から、必要な物は全て自分たちで持参することになっていた。

そんな中、唯一、5人分の歯ブラシセットだけは洗面所に用意されていた。

次男は、その歯ブラシをみつけ、「やった~!!」 「やった~!!」 「はぶらし~!!」 「はぶらし~!!」と言って大ハシャギ。

さっきから、袋を新たに開けては、その中に入っている小さな歯磨き粉のキャップを開けて、自分の歯ブラシに歯磨き粉をたっぷりつけて、歯磨きをしている模様。

さすがに3袋目を開けたのを目撃した時は、

「ねえ、、、はっくん。 

まさか、その歯磨き粉、飲み込んでないでしょーね~?」。

「飲んだら おなか痛くなっちゃうからね~。」と、私は注意した。

けれど、次男、「のんでなんかないも~~ん。」と言いながら鼻歌まじりに、楽しくてたまらないという様子で歯みがきしている。

                                                             

”まっ、歯磨き粉だもの、飲んだって大丈夫でしょ。

それに、こんなに(次男が)おとなしいんだもの。

まっ、これもいっか。。”

と、その時 思ったのも、、、事実だった。

、、、が、次男、これがもとで、後に大変なことをしでかしてくれることに、、、!!

                                                       

次回につづく

                                                             

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バンガロー(4)

前回ブログのつづき

                                                              

夜は、庭で花火をしたり、散歩に行ったり、星を見に行ってすごした。

バンガローには、テレビがなかった。

長女(5歳 *おととい5歳になりました。)と次男(3歳)は、「なんでテレビがないの~?!」 「おもしろくな~い!!」と、しばらくブーブー言っていたけれど、そのうちに、「あ~つかれた~。 眠た~い。。」。

しめしめ。

そう言いだしたので、まっ、久しぶりに子供と一緒に早くねようか、、、ということになった。

やれやれ、、、無事、セミ捕獲作戦も成功。

ちょっと早めだけれど、さあさあ、静かなおやすみタイムに突入~!

                                                             

、、、といきたいところだが、、、、。

さっきからセミの鳴き声が、、、すごい。

部屋に明かりがともっているせいか、どうやら木々にとまっていたセミたちは、一斉に私たちのバンガローのそこかしこに集まってきているらしく、夜だというのに”ミ~ンミンミンミンミン ミ~ンミンミンミンミン”の大合唱。

”なにか 間違っちゃーいませんか??”という程、その声は響いた。

                                                              

どの布団に寝るかをめぐっては、しばらく長女と次男の間でもめごとがあっていたが、それも終結。

こっちサイド(リビングを中央に狭い和室が2つ、リビングにくっついていた。 なので、お布団は、それぞれの和室に敷くことに。。)で、長女と私が。

むこうサイドで、パパとそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)と次男が寝ることに。。

                                                            

お布団での~びのび。

ああ、いい気持ち。

”まあまあ、セミの声がにぎやかだけど、、、さあ、今夜はゆーっくり寝るぞ~!!”。

と、目を閉じた瞬間、隣に寝ていた長女が

「ギャっ!! こわーーーいっ!! 虫がいる~~!!」と言って、跳ね上がった。

虫が苦手の私は、長女の方を見るより早く、

「パパ! パパ! 来て来て!! 虫! 虫ってよ!!」と叫んだ。

                                                            

駆けつけた虫捕獲員(パパ)が見たものは、、、クワガタだった。

パパは、長女の枕の上から、たいそう大事そうにクワガタをつまみ上げ、

「お~っ! クワガタだ~ クワガタ~!! すご~い。 俺、子供だったら大喜びしとうよ。」と、ただ一人、やけにうれしそうだった。

「外に逃がすのは、もったいないくらいだ、、、。」と惜しみながらも、外にポイ。

                                                         

さあ、これで虫もいなくなったことだし、、、”さあ、寝よう。”。

そう思ったとたん、部屋で虫が飛び回る音がする。

それも1匹ではない、、、こりゃ複数いるぞ、、、。

時に、虫は、”ドンッ”と壁にあたったり、カーテンにぶつかったりしている模様。

でも、私はオトナ。

”ま~ 仕方ない。”。

そう思い、”とっとと寝てしまお~!!”と思い、ギュッと目を閉じた。

                                                    

、、、が、さっきから

「パパ~ いやだ~。 やだよ~。 パパ~。」という、そうちゃんの声が聞える。

聞えないフリをして寝てしまおうかと思ったが、そうちゃん、ずっとずっと言い続けるので、パッと目を開けると、、、。

そうちゃんがお布団の上に座ったまま、ボー然としている。

そうちゃんは、虫がいる気配ムンムンのリビングを不安そうにのぞきながら、顔をひきつらせていた。

けれど、私の「そうちゃん、もう、寝よう。」という何度とない説得に仕方なく、ようやく布団に横たわったのだった。

                                                    

そのうちに、虫が壁にあたる間隔はどんどん短くなってきた、、、までは覚えているけれど、そんな中でも私はいつしか、しっかり寝てしまっていた。

けれど、しばらくして、

「こわーーーいっ!! こわーーーいっ!! もう、イヤだ~~~~~!!」。

、、、という大きな大きな泣き声で起こされた。

目を開けると、そこには、怖さから布団を頭からかぶって寝ていたのか、汗だくになった、ギャンギャン泣いて、顔がボロボロになった長女の姿があった。

長女は完全に取り乱しており、

「パパ~!! パパ~!! こわいから、も~早くつかまえて~!! 早く~~!!」と、絶叫に近い声で叫んだ。

                                                     

虫捕獲員(パパ)は、かわいい娘のため、驚くほどのスピードで向こうからやってきた。

明かりをパチリとつけ、、、。

そして、今、やっと、虫をゲットした模様!!                                                          

、、、と、虫捕獲員は、手の中にいる虫をマジマジとみつめ、目を輝かせて言った。

「お~っ!! かぶと虫だ~ かぶと虫!! すご~い。 俺、子供だったらたまらんぜ~!! すご~い! すご~い!!」。

そして、またまた、「外に逃がすのは、もったいないくらいだ、、、。」と一人、惜しみながらも、外にポイ。

                                                         

なっ、、、なんと、、、クワガタの次は、かぶと虫ですか、、、?!

グハッ!!

このバンガローには、もう、”どんだけ~!!”虫がいるんだあ~????

なーんか、寝ているこのお布団の上にもウジャウジャ虫がいそうで、体がムズムズしてきた、、、。

                                                          

それからも一晩中、それまで息を潜めていた虫たちが交互に活動をはじめ、相変わらず窓や壁に”ドン!” ”ドン!”と当たる音がやむことはなかった。。。

                                                        

次回へつづく

                                                       

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バンガロー(3)

前回ブログのつづき

                                                              

ところで、、、。

あの日、驚いたのは、そうちゃんの声をはるかに上回った、セミの甲高い鳴き声。

とにかくすごかった。。。

                                                             

バンガローの周りは大きな木々に囲まれていた。

あの日は雲ひとつない真っ青な夏空。

、、、なのに、ところどころで木から水が滴っている。

ちょうどジョウロで水をシャーッと、かけているような感じ。

「、、、ん?? なに、この水、、、?」。

私がパパに聞くと、「セミのおしっこだよ~。」。

、、、へっ??

セミのおしっこ、、、???

私は生まれてはじめてその光景を見た。

、、、と、マジマジと木の幹をみると、セミが所狭しとギッシリ。

ほぼ木の肌をおおい尽くすようにして、木にかじりついている。

そして、見上げると、あそこの枝もこっちの枝も、セミでうめつくされていたのだ。

そんなすし詰め状態のセミたちが、バンガローの周りの木々全体にいるのだ。

その鳴き声たるや、、、私たちの会話も聞こえずらいほど、大きかった。

けれど、まだ明るいうちはよかった。。

                                                             

バンガローの庭でバーベキューを楽しんでいるうちに、日は次第に落ちてきた。

それで、バンガローの部屋の電気と庭の電気をつけたとたん、、、。

そのセミたちは、明かりを求めてか、今までジッと木にとまっていただけだったのに、どこからともなく、ブンブンとものすごい勢いで飛びだした、私たちのいる方に向かって!!

                                                             

バンガローは少し距離をおいて点在していたのだけれど、その頃から、

「ギャーーーっ!!」

「びっくりした~~っ!!」 

「なにこれ~っ!!」

「いやーーーっ!!」

という絶叫が、どこそこから響き始めた。

もちろん、私たちのバンガローも例外ではなかった。

けれど、、、まだ、庭でバーベキューをしていた時はよかった。

セミが体に直撃しようと、顔に向かって飛んでこようと、食べているそばでバンガローの網戸にセミが鈴なり(?)になり、ちょっと気持ちわるい思いをしようと、、、ま~仕方ない。

ここは大自然。

おごっちゃいけない。

この空間に、人間だけで住んでいるわけではないのだ。

共存、共存、、、仕方ない。

                                                   

ところが、、、。

困ったことに、セミは、バンガローの中にも、たくさんいたのだった。

もちろん、最初からいたわけではないのだろうけれど、私たちが玄関やリビングのドアを開け閉めするたびにセミが侵入。

”セミが外から入ってこないように!!”と、どんなに気をつけて”開けたらすぐ閉める!!”ということをしても、そのスキに最低2匹のセミが屋内へと入ってきた。

                                                        

私は虫が苦手。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)は、「うわ~、、、。」と言ったまま顔がこわばっている。

長女(4歳)は、普段はセミは触れるけれど、この活動的なセミには、かなりひいている様子。

で、次男(3歳)は虫が怖い。

まったく情けないことに、蚊がとんできただけでも、

「ママ~~~っ! 

ちょっと、ちょっときて~!!

はっくん(次男のこと)、虫こわいからしゃー(さー)、ママが殺して~!!

早く! 早く~!!」

と、ギャーギャー騒ぎまくるお方。

                                                       

、、、ということで、ここは、パパが一人大活躍。

壁に、カーテンに、天井にとまっているセミをホイホイ捕まえ、庭に次々ポイポイ。

こんなに頼りがいのあるパパをみたのは、久しぶりだった。

「う~ん、つかえる~。」

そう思いながら、パパが汗を流してセミを捕獲する姿を、私は涼しい顔をして見ていた。

、、、が、その夜、バンガローの中は、、、大変なことに!!

                                                      

次回へつづく

                                                  

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バンガロー(2)

前回ブログのつづき

                                                             

けれど、最初のうちは、そうちゃんを預けて出かけても、いつもそうちゃんのことが気になった。

”今頃、そうちゃん、どうしてるかなあ、、、。” 

”寂しい思いをしてるだろうなあ、、、。” 

”ちゃんと寝てるかなあ、、、。”。

なかなか手放しで楽しむということにはならない。

                                                         

けれど、そのうちに考えた。

こういう機会(家族とはなれてすごす時間)も、きっとそうちゃんには必要。

いずれ、いつの日か、そうちゃんは誰かに人生をあずけて生きていく。

いろんな方にお世話になって生活していくことになる。

だから、ちょっとずつ、こうやって、親離れ、子離れの練習をすることは、お互いのために実は大切なことなんだ、、、と。

                                                              

そして、長女(4歳)と次男(3歳)のこと。

長女と次男は、確かにそうちゃんの妹弟ではあるけれど、同時に、それぞれにまた別の人生を歩むことになる個々の人間。

そう思うと、その昔、私が子供のころ、両親にちょこちょこ旅行に連れて行ってもらって手放しに楽しかった経験をさせてあげたいなあ。

                                                          

そんなこんなを思っているうちに、”せっかくそうちゃんを留守番させてまで遊びに来てるんだから、よ~し、そうちゃんのぶんまで私がしっかり楽しんじゃうぞ~!!”と思うようになった。

それからは、留守番してくれているそうちゃんに感謝しながら、精一杯、楽しい時間を味わうよう、こころがけてきた。

で、実際、楽しかった。

                                                             

けれど一方で、いつも心にしたためている思いがあった。

それは、またいつか、そうちゃんも一緒に、家族みんなでどこかに泊まりに行きたい。

家族みんなそろっての思い出をつくりたい、、、という夢。

普通の旅館やホテルでは今までと同様、そうちゃんには、まだまだ難しい。

でも、そうちゃんも一緒に楽しめるところは、どこかにあるはず、、、。

そうちゃんも私たちも気をつかわず、何より、そうちゃんがのびのびできる場所。

ゆったりしたスケジュールの中で大声も気にせず、のびのびできるところ。

、、、それには、大自然の中でのキャンプやバンガローが一番だろう。。。

                                                            

ただ、これまでは、次男がまだまだ赤ちゃんだったので、手のかかる子供三人衆(そうちゃん・長女・次男)をつれてのアウトドアーとなると、、、。

とんでもない!!

ひえ~っ、考えただけで背筋がゾクゾクだった。

                                                   

けれど、おかげさまで、次男も晴れて3歳。

ようやく、今ここにきて、待ちに待った”アウトドア・デビュー”を果たせる時がきたのだ。

、、、ということで行ったのが、今回のバンガロー。

                                                        

バンガローは、ポツンポツンと10棟ほど建っていた。

海を見渡せる高台に建つバンガローは、その日、満室。

近くにはアスレチックが。

すこし歩くと、いろんなお店がたちならび、お花畑やブランコ、そしてウサギの小屋やヤギの小屋があり、遊ぶスポットがたくさん。

そうちゃんも長女(4歳)も次男(3歳)も、あっちへ行ったりこっちへ行ったり大はしゃぎ。

けれど、そんな子供たちが大喜びする場所にもかかわらず、フシギと人が、、、いない。

どうやら、人はみんな、下にある海水浴場へ行っているらしく、私たち家族以外は、人っ子ひとりいなかった。

もう、”プライベートビーチ”ならぬ、”プライベートパーク”状態。

やっほーい!!

そうちゃんの大きな声も”ミ~ン ミンミンミン!!!!!”と、ものすごい勢いで鳴くセミの声であっさりかきけされ、そうちゃんも私たちも、ますますの~びのび。

                                                             

夜は、バンガローの庭で、バーべキュー。

そうちゃんは、大好きなお肉とソーセージをたらふく食べた。

そうちゃんと一緒にお散歩して、ごはんを食べて、星をみて、花火をして、そうちゃんといっしょに寝る。

たったこれだけのことが、こんなに楽しくて、こんなに幸せなことなのか。。

                                                             

やっとかなった夢。

そうちゃんがやわらかく笑っている顔をみると、私までうれしくなって、心の奥から”ケッケッケッケッ!!”と笑いがこみあげてくる。

そのくらい楽しかった。

”毎年、家族みんなで、ここに泊まりにこようね~!!” 。

そう心に決めた夜だった。。。

                                                           

次回へつづく

                                                        

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バンガロー(1)

この間、家族みんなで、バンガローに泊まりに行った。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)もいっしょに。。。

船で海をわたり、緑いっぱいの中に建つバンガロー。

そうちゃんも一緒に、家族みんなで行った、久しぶりの”お泊り”。

なんだか楽しくて楽しくて、、、ジワリと感動してしまった。。。

                                                           

そうちゃんも、ほんの数年前までは、どこか旅館へ泊まりに行く時は必ずメンバーに加わっていた。

けれど、ここ最近は、私たちがお泊りに行く時は、そうちゃんはパパのおばあちゃんに預かってもらったり、施設にお世話になったり、、、と、そうちゃんにはお留守番してもらう事が多くなった。

もちろん、そういうことになったのは理由がある。

                                                     

私たちは、”そうちゃんも一緒に泊まりに行って、みんなで楽しみたい”と思っていたので、そうちゃんが小さい頃からいろいろ出かけた。

何事も経験、、、と思ったので、回数を重ねれば、そうちゃんも無理なく慣れていくもの(楽しめるもの)と思っていた。

けれど、、、。

そうちゃんは、旅館やホテルに行っても、”ここで何をするのか?” ”これからどうやってすごすのか?”が気になって気になって仕方がない。

日常とは異なり、先の見通しがつかないため、なかなか楽しむところまでいきつかないのだ。

一番の難関は、レストラン。

”静かにゆっくり食事を楽しむ。”ということが、将来的には最大の目標。

けれど、そんな目標なんておかまいなく、そうちゃんは、公共の場でもどこででも、家と同様、大きな声を出し、時に混乱し、そして、食べるものも食べず、すぐに席を立って落ちつかない。

そして、すぐに退場したがる。

そんなそうちゃんを追いかけ、なだめて、、、の旅行となるので、私たち自身も”くつろぐ”という雰囲気からは程遠い。

                                                             

そこで、ある時、パパと話した。

「ねえ、、、。 

そうちゃんの思う幸せと私たちが頭に思い描く幸せって、そもそも違うものなんじゃないかなあ、、、?

いや、もしかすると、まったく別のものかもしれないよ。」。

                                                             

思えば、私たちは、私たちの生活の基準を元に考えてきた。

ある程度、TPOをわきまえて、静かに座って食べるというマナーを身につけられたら、そうちゃんをいろんなところに連れて行ける。

美味しいものだって、いっしょに楽しめる。

温泉にゆっくりつかって、お部屋でごろん。

いっしょにくつろいで、まったりすごす。

、、、”こういうことをそうちゃんと一緒に楽しめたら、どんなにステキだろう。。。”。

その思いがあって、私もパパも、バタつきながらも、そうちゃんを連れていろんなところへ泊まりに行った。

                                                             

けれど、ある日、気がつく。

旅館に行ったからって、だれもくつろいでいないのだ、、、!!

そもそも、そうちゃんは、変化に弱い。

見通しのつく環境の中で初めて、気持ちの安定を得るタイプ。

行った先で、「そうちゃん、もっと小さな声でおはなしして!」とか、「ねえ、そうちゃん、静かにしなさい!」とか、「ちゃんと座ってて!」。

これから何をするのか、不安で不安でならないのに、「さあ、早く行こう!」とか一方的に言われ、戸惑い混乱する、そうちゃん。

楽しむために行くはずの旅行が、気がつけば、いつもよりもパパやママにいろいろと注意され、嫌な思いをすることも多くなってしまっていた。

果たして、これは、、、、どうなんだろう???

                                                            

そこで私たちは考えた。

”そうちゃんに無理をさせそうなところへ行く時は、そうちゃんにはお留守番をしてもらおう。”、ということに決めたのだった。

私たちも、

”そうちゃんがいたから、どこにも行けない。

なにも楽しめない。”。

”そうちゃんがいたから、人生のいろんな楽しみを制限させられた。”、、、こんなことになったら、逆にそうちゃんに申し訳ない。

だから、

”そうちゃんを預けてでも、自分たちの行きたい所には行こう。

そして、思いっきり楽しもう。

その代わり、そこで得たエネルギーを、またそうちゃんに還元しよう。”。

私たちは、いろいろと考えた末、そういう結論に至ったのだった。。。

次回へつづく

                                                    

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いつもありがとうございまーすっ!!

気がつけば、、、久々の更新でした~。。

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やさしい言葉

長女(4歳)がこの間、通りすがりの6歳くらいの女の子のことを「ママ~。 あの子、やさしいよね~。」と言う。

私が「なんで、”やさしい”と思った?」と聞いたら、長女、「だってさあ、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)に、ずーっと”おはよう。””おはよう”って言ってくれたでしょ。 だからやさしいと思ったの。」。

                                                             

そうちゃんは、朝、スクールバスのバス停まで行くのに歩いて行くのだけれど、その道すがら、通り過ぎる人みんなに”おはようございまーす!!”と大きな大きな声で言う。

車の中にいる人、バスに乗っている人にまで、手をブンブンふりながら、おはよう運動(?)に一人、いそしむ。

(まるで、山登りの時のよう。

山登りの時は、なぜか、知らない人にも挨拶しますよね。

あれって、考えたらフシギです。)

                                                          

ところが、そうちゃん、ちゃんと、”おはようございまーす!!”としっかり言えたらいいのだけれど、なにしろ発音が、、、!!

「お~よ~ざ~ま~!!」

「お~よ~ざ~ま~!!」

、、、としか聞えない。

この発音の上、あわただしい朝の時間。

きっと、ほとんどの人は、そうちゃんが自分に何を言っているのかわからない。

初対面だったりもするし、、、。

会社へ学校へと遅刻するかどうかの瀬戸際の人だっている。

でも、そんなのおかまいなく、そうちゃんは、みんなに挨拶しまくる。

                                                              

最初は、みんなビックリだ。

でも、フシギなことに、次第に、一人、また一人、、、と、ためらいながらも「あっ、、、おはようございます。」と言ってくれる人が増えてくる。

初めの何回かはノーリアクションでも、5回目の朝に、不意に、「おっ、、、はようございます。」と言ってくださったりもする。

                                                        

おはようの挨拶も人それぞれ。

ちょっと困惑しながらの人もいれば、手を大きくふってそうちゃんの大きな声にこたえながら、「おはよ~~~~!!」と言ってくれる人もいる。

信号待ちの車から、わざわざドアをおろして手をふってくれる人もいる。

                                                             

長女が”やさしいよね~。”と言ったのは、そのうちの一人なのだけれど、その女の子は、そうちゃんが「お~よ~ざ~ま~!!」 「お~よ~ざ~ま~!!」というたびに、「おはよう!!」 「おはよう!!」と返してくれた。

通り過ぎても、そうちゃんがしつこく言い続けると、女の子は、後ろをチラチラと振り向き、手を振りながら、「おはよう!!」 「おはよう!!」。

道の曲がり角までずっと。

                                                      

そんな姿を見て長女が言ったのが、冒頭の言葉。

私は今まで、”おはよう”とか”こんにちは”とかいう挨拶は、すがすがしく気持ちのいいものだとは思ってきた。

そこからはじまる会話も多いし、なにしろ、これがコミュニケーションの始まりだと思っていた。

けれど、だからといって、私は、そうちゃんのように、道行く人みんなに挨拶してきたわけではない。

そういう意味では、私の中では、挨拶は、”知ってる人に対してのみ行う社交辞令”の一つにもなっていたのかもしれない。

                                                        

でも、この間、長女の言葉を聞いて、ハッとした。

そうちゃんが声をかけた人みんなが”おはよう”と返してくれるわけではないけれど、「おはようございます。」と返してくれた時、そうちゃんは、ものすごい笑顔になる。

もう、うれしくてうれしくて、それからまたその人に、3回は「お~よ~ざ~ま~!!」を繰り返す。

、、、と、そんな姿をみると、私もなんだかとてもあたたかく、ウキウキしたうれしい気持ちになる。

そうだ、、、今まで意識していなかったけれど、”おはよう”は、”やさしい言葉”だったんだ!!

                                                         

”バリアフリー”という言葉が今、どこそこで聞かれるけれど、”心のバリアフリー”は、実は、なんでもない、朝のこの挨拶からはじまるのかもしれない。

朝忙しいのに、知らない子供(そうちゃん)に笑顔で「おはよう。」と言ってくれる人たち、、、。

私は、その度に、ありがたい気持ちになります。

心の余裕を感じ、なんて豊かな人だろうと思います。

そうちゃんに代わって、、、みなさん、いつもありがとうございますっ!!

                                                          

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発覚

いったい、いつからだったのか、、、それは、わからないし、まあ、わかりたくもないけれど。。。

なんと、長女(4歳)と次男(3歳)、お風呂(バスタブ)にてオシッコをしていた模様。

ちょっと前から、そういえば、、、思い当たる節があった。

                                                           

時々、私は洋服を着たまま、長女と次男をお風呂に入れる時があるけれど、そう、あの日が最初だったのかも、、、。

「あっ、着替えもってくるから、おぼれないで入っててよ~。」と言いおき、浴室を去った私。

浴室にもどると、長女と次男は二人、キャッキャキャッキャ笑っている。

私が「ど~したの~?」と聞いても二人、顔を見合わせて「なにも~! なんでもないよ~!」と言うだけ。

                                                         

それからそういうことは何回かあったけれど、特に気にせず。

でも、この間は猛烈にうれしそうに笑うので、「ど~したのよ?」と私が聞くと、長女、「なんにもしてないよー。」。

なんにも聞いてないのに”なんにもしてないよー。”とは、、、怪しい。

怪しすぎる。

私は、髪を洗いながら、「まさか、お風呂の中でオシッコなんかしてないでしょーね~?」とサラリと聞いたら、お二人さん、手をブンブンふりながら、「してない!! してない!! してないよ~!!」。

まあ、現場をおさえたわけではないので、それ以上は私もしつこく聞かなかった。

けれど、先日、長女のひと言であっさりと”お風呂でオシッコしていたこと”が発覚!!

                                                             

雨の季節がおわったとたん、いっきに暑い暑い夏が到来。

暑い暑いと言いながらも、夏でも私は、子供たちが寝静まった後、ゆっくりお風呂のお湯にドボンとつかり、一日の疲れをとる派。

                                                             

一方、暑くなると、子供たちはシャワー。

この暑い中、汗がただでさえふきでる中、三人の子供たちをお風呂に入れるのは大変。

”よりスピーディに! より簡単に!”をモットーに、ぜひとも体力の温存に努めたいところ。

、、、というわけで、子供たちに私は当然のように言う。

「夏はねー、シャワーで十分!

お風呂になんか入ってたら、また汗かいちゃうんだから!

サッサッサッと洗ってパパッとシャワーで終わらせよう!!」。

                                                             

でも、この間、次男は、シャワーではなく、お風呂に入りたかった模様。

「はいっ、終わり!!」(お風呂終了のことば。 う~ん、味気ないっ。)という私のかけ声があったにもかかわらず、次男、お風呂のふたを”ガラガラガラ~”と開ける。

(後でゆっくり入る私のために、お風呂にはお湯がたっぷり。)

私が、「はっくん(次男のこと)、今日はシャワーだけよ。 お風呂には入らないの。」と言うと、次男、「あのしゃー(あのさー)、はっくん、お顔をこっちの(お風呂の)お湯で洗いたいの。」。

私が、

「あ~ら、はっくん。 

そっちのお湯よりこっち(シャワー)のお湯のがきれいよ。

こっちで洗って~。

これが一番新鮮なお湯なんだから~。」と言うと、それに続いて長女がサラリと言った。

「そうよ~、はっくん。 

だって、こっち(お風呂)のお湯にはオシッコがたっぷり入ってるでしょ~?! 

ねっ?!

こっちは汚いよー。

だから、シャワーのお湯で顔、洗った方がいいよ。」。

(次男、それに対し、素直にコックリうなずき、素直にお風呂のフタを閉める。)

                                                             

ほうっ!

ほうっ!!

ほうっ!!!

やっぱり、そうだったのか!!

長女のひと言で、”オシッコ事件”、あっさり発覚。

                                                        

長女にはできればウソを突き通してほしかったような、ほしくなかったような、、、。

ちょっと複雑な気持ちだったりして。。。

                                                          

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P.S.

姉の新しい本がでました。

(ゆうさんがコメントで紹介してくださっています。

ありがとうございます!)

”やさしさグルグル”という本。

「まごころドットコム」に連載していたエッセイがもとになっています。

ページをめくると、チョコチョコと姉が書いたイラストがあったり、写真も載っています。

仕事のこと、好きなこと、家族のこと、、、サラサラと書いていますが、姉の人生が凝縮されています。

サクサクと読めるので、気が向いたら、本屋さんでさがしてみてください。

面倒くさい方は、こちらから。。

  やさしさグルグル                                                      

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そうちゃんと公文

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)、実は、週に一度、公文に通っている。

、、、ってことを私が言うと、たいていの人は、「えーっ、、、? そうちゃんが?? 公文に行ってるのっ!?」。

そして、母・よしこや姉に至っては、「、、、で、そうちゃん、いったい公文で何やってんの???」と首をかしげる。

そのくらいビックリなことらしい。。。

                                                           

私だって、そうちゃんを公文に行かせてみようだなんて、ちっとも思っていなかった。

だって、ひと口に”知的障害がある”といっても、それぞれ。

普通の人だって、東大に行けちゃうくらいの人とそうでない人の間には、相当な差がある。

それと同じように、知的障害も、軽い人とそうでない人(もちろん、そうちゃんは、”そうでない人”の集合体に含まれます。)の差はすごい。

で、公文なんてものは、きっと、もっと障害が軽い子供が通うものと思っていたので、私とそうちゃんにとっては、公文は、”高嶺の花”だった。

                                                              

ところが、たまたま、そうちゃんと仲良しのお友達が公文に行っていて、そのお母さんから公文での話をときどき聞くようになって。。。

                                                              

お友達が通うその教室は、家から車で30分くらいかかる場所(ちょっと遠い)にあるのだけれど、なんでも、とても熱心な先生で、障害がある子供も受け入れてくださるらしい。

で、ある日、”まっ、じゃっ、ちょっと一度、行くだけでも行ってみようか、、、。”と、教室を訪ねたのが、はじまり。

”ちょっとお話を聞くだけ”と軽い気持ちで行ったのだけれど、

「ぜひ、ぜひ、ぜひ、連れて来て下さい、お母さん!! 

どんなお子さんでも、やれば必ずのびます。 

私も一生懸命がんばるから、お母さんも一緒にがんばって~! 

ねっ!! ねっ!! お子さんと一緒に毎日ちょっとづつでいいからプリント(宿題)してきてください!!」。

、、、ということで、その日のうちに、即・入会。

そこからそうちゃんの公文通いは始まった。

                                                             

最初は、普通の子供の中で一緒にやるのは難しいでしょうということで、わざわざそうちゃんのためにマンツーマンで特別に時間をとっていただいてのスタート。

そして、”普通の子供たちといっしょに(一緒の空間で)公文ができる日”を目指して幾年月。

とうとう(1年ちょっとかかったかな、、、?)”デビュー”も立派に果たした。

途中、長女(4歳)と次男(3歳)も、「そうちゃんといっしょに公文行きたーい!!」ときかないので、長女(4歳)と次男(3歳)も公文に仲間入り。

再びマンツーマン(子供三人にそれぞれに先生がついてくださる)形式に変わった。

、、、と、状況にあわせて形式は変わったけれど、そうちゃんが公文をはじめて、今年の夏で、もう5年になる。

                                                           

”30分でいいから、じっと座って何かに集中する力がつけばいいなあ。。”という思いと”毎週同じ時間に目的をもって行く場所ができたらいいなあ。。”という思いからはじまった公文。

その願いが叶えられたら、私としてはもう十分。

あとは、”もし万が一、ひらがなでも覚えられたら、ラッキーかな。”という思いが、かすかにあったくらい。

                                                             

公文に行くと、そうちゃんは、数字表を読んだり、ひらがな表を読んだり、プリント(まっすぐに横線や縦線をひく練習)をしたりしている。

よ~く考えると、5年間、していることは、さほど変わらない。

、、、というか、全く変わっていない!!

(もちろん、普通は、できたら次のステップのプリントへと、どんどんうつります。)

だから、外見では何も進歩していないように思える。

けれど、今や、なんと、あのそうちゃんが、公文に行ったら、お勉強のためにちゃんと座って集中している。

                                                            

そして、なんといっても、そうちゃん、”公文だ~い好き!! 先生だ~い好き!!”。

いつも車からを降りると、公文バックをゆさゆさ揺らしながら教室までかけて行く。

一度だって”行きたくない”と言ったことも”公文いやだ”と言ったこともない。

その代わりに、毎週土曜日になると、必ず、「公文ある(訳:公文に行く)?」と私に聞き、私が「あるよ~。」と答えると、「ヤッタ~!!」といって体をゆすってピョンピョンはねる。

いつもいつも体いっぱいに、ただただ新鮮に喜びをあらわす。

                                                          

宿題のプリントも、長女や次男は、

「やりたくな~い~。」

「ねむた~い~。」 

「つかれた~。」。

、、、というのが決まり文句。

そう言いながら体をクネクネさせて、不満をあらわにする姿は、いつも私をイライラさせてくれるけれど、そうちゃんはというと、夕食が終わったら「公文は?」。

”公文の宿題、今日する?”と自ら確認する、いわば模範生。

一度だってそうちゃんは、”やりたくない”とか”イヤだ”と言ったことがない。

                                                             

私が「公文の時間で~す。」と、公文のバックを持ってきても、長女と次男は、何の音沙汰なし、見事にノーリアクションだったりする。

それに対して、そうちゃんは、ちゃーんと一番に私のもとに来てくれる。

で、感心なのは、そうちゃん、5年間、変わらず、同じプリントをしていること。

ただエンピツで縦線をひいたり、横線をひいたり、、、というだけのプリント。

                                                         

でも、実は、5年たった今でも、たったそれだけのことが、そうちゃんは自分だけではうまくできない。

一人ですると、プリントをはみ出してテーブルにオーバーランした後、やっとそうちゃんのエンピツはとまる。

腕に力が入りすぎて、うまく力をコントロールすることができないのだ。

で、いつも、そうちゃんの方から私に、「手伝ってください。」とご依頼がある。

だから、私とそうちゃんは、いっしょにエンピツをもって横線・縦線をひいていく。

                                                      

毎日同じことの繰り返しの地味な地味な作業。

けれど、その作業をコツコツと日々重ねていくそうちゃん。

そんなそうちゃんを見ていると、「う~ん、がんばってるよなあー。」と思って、なんだか毎回”じーん”としてしまう。

                                                             

そうちゃんは楽しめることも、できることも、健康な子供よりもうんとうんとうんと少ないけれど、いったん好きになると、単調なことでも、がまん強く続ける力がある。

プール教室(こちらも週に一度通っています)だってそう。

一度も”行きたくない”と言ったことも”もう、イヤだ”と言ったこともない。

そして、何より、”どうしてそんなに新鮮に喜びを体いっぱいにあらわせるのだろう、、、。”というくらい、”今日もまた好きな習い事に行けること”を楽しみにしている。

                                                             

そして、、、。

最近では、なんと、かなり、ひらがながわかってきたらしい。

もちろん書く事はできないけれど、読むことは、ひとつひとつゆっくりだったら、できていると思う。

声に出して「あ」 「い」 「う」とはっきり発音することはできないけれど、頭の中では、ちゃーんとわかっている模様。

びっくりだ。

                                                            

いつも同じプリントをしているそうちゃんが、しばらくは、長女も次男も、とてもフシギにみえたようだ。

「そうちゃんだけ簡単だから、いつもすぐ終わってずる~い!」とか、「なんでそうちゃんだけ、いつもママが手伝うの~?」などとも言っていた。

けれど、そういえば、最近は、もうピタリと言わなくなった。

小さくても、何が大切でどういうことが偉いことなのかは、ちゃーんとわかっている。

                                                              

そうちゃんがコツコツと積み重ねていくこの先には、いったいなにがあるんだろう。

ちょっと何か”期待”をも感じさせてくれる最近のそうちゃんです。。。

                                                           

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そうちゃんと長女と次男

最近、次男(3歳)には、”そうちゃん”が、ちょっとフシギに映るらしい。

次男から見ると、そびえ立つほどに大きい(ただ今、身長170cm!!)そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が、いろんな日常を”お手伝い”してもらっているのが、”????”なのだ。

私がそうちゃんの顔をパシャパシャ洗っていると、次男は、そばに来て身をのりだし、

「ねーね、そうちゃん。 

どうして、そうちゃん、大きいのにしゃー(さー)、お顔、ママに洗ってもらってるの~? 

そうちゃん、お手て、痛いの~??」。

                                                              

そうちゃんは、言葉をひとつひとつハッキリと発音できないので、なんでも言葉が一塊になってしまってわかりづらい。

(、、、というか、私の通訳なくしては、なかなか理解できない。。。)

だから、”もうちょっとハッキリしゃべれるようになって、もっといろんな人に伝わる言葉になればなあ、、、。”と思って、最近、そうちゃんとしゃべる時は、「そうちゃん、ひとつひとつハッキリ言ってみて~。 ほら、”そ” ”う” ”ちゃ” ”ん”。」。

、、、とかいう風に、私は、発音の練習をかねて、おしゃべりする時がある。

こんな時、そこにまた次男現れ、

「ねーね~。 

そうちゃん、どうして大きいのにしゃー(さー)、おしゃべりできないの~??」と、ストレートな質問。。

                                                          

そんな時、かなり困惑する。

誰が困惑するかというと、実は、”私が”ではなく、”そうちゃん”が!!

、、、というのも、その質問、いつも、私に向けてではなく、当の本人、そうちゃんに向けられる。

次男は、イスに乗ったりして、わざわざそうちゃんと同じ高さに視線を合わせ、”なんとかこの疑問に答えてくれないか~、ベイビ~?!”というような強い信念のもと、そうちゃんの目の奥をジッとのぞき込みながら言うのだ。

                                                       

そうちゃんは、手先も不器用だし、おしゃべりもうまくできないから、”なにもわかっていない”風に思われがちだけれど、実は、かなりよくわかっていると思う。

特に人の心の中を見抜く力や、人の感情なんかは、よ~く読み取る。

だから、そんな時(次男に質問された時)のそうちゃんは、悲しそうな顔と悔しそうな顔をして、そして、最後は、とても困った顔をする。

                                                           

”ボクだって、できることなら、なんだって自分でしたいさ。 

おしゃべりだって、いっぱいしてみたい。 

でも、思うように手も口も動いてくれないんだもん。。”という思いと

”ボクはずっとボク。 このペースでずっときたんだ。

何を今さら、、、!! 

新入り(そうちゃんより後に生まれた次男)が何いってんだよ~?!”という思い。

そして、

”その質問には、うまく答えられないよ、、、。

 君の思いは受け止めるけど、ボクの思いは君にうまく伝えることができないんだもん。。”という思いが、複雑にそうちゃんの中で渦巻いているように思う。

                                                            

きっと、次男を”なるほど~っ!!”と思わせるほど、私もそうちゃんも、これという回答はできていない。

にもかかわらず、数日たつと、次男は、きっと自分でいろいろと考えるのだろう。

次男なりに自分を納得させ、そして、何かを感じ取っているので驚く。

                                                         

ふと見ると、次男は、

「そうちゃん。 

”あ!” ”い!” ”う!” ”え!” ”お!”だよっ。

 ねー、はっきり言ってごらん。」と言って、大きなそうちゃんの横に自分も正座して、発音講座の講師となっている。

その横顔は、私より一生懸命だったりする。

                                                         

それとか、タッタッターっと、かけて行っては、

「ね~、そうちゃん。 

はっくん(次男のこと)ねー、そうちゃんのことだ~い好きだよ~。 

はっくんがしゃー(さー)、なにかお手伝いしよっか?」などと、そうちゃんの耳元でささやいていたりする。

                                                          

長女(4歳)は、、、というと、”そうちゃんが病気”だということは、漠然とではあるけれど、理解している。

で、最近の長女は、なんだか頼もしい。

                                                            

外を歩く時、私は、そうちゃんと手をつなぐので、自ずと長女は次男と一緒に歩くことが多い。

長女、次男を守るようにして、しっかりと次男の手を引く。

そして、次男が危なくないように、車からかばうように歩道の奥側に次男を歩かせ、自分は必ず車道側を歩く。

ちょっとでも車が通りすぎようとするなら、両手をいっぱいに広げて、次男が歩道からはみださないように”カニ歩き”のような格好で歩いたりもする。

信号待ちの時、そうちゃんが赤でも渡ってしまわないように(そうちゃん、赤でも青でも黄色でもお構いなく、堂々と渡ろうとなさいます、、、トホホ。。)大きなそうちゃんのパンツをしっかとにぎって、

「ママ。 なっちゃんが(長女のこと)、そうちゃん、つかまえとくからだいじょうぶよ~。」とか言ったりする。

                                                        

そんな次男や長女を見ていたら、”子供ってすごいなあ、、、。”と感心してしまう。

あんなに小さいながら、二人はもう、すでに、”そうちゃんをエスコート”している感じなのだ。

大人が”手伝ってあげて”とか”○○してあげて”なんて、そんなことを言う必要はないらしい。

何も教えなくっても、”目の前に困っている人がいたら、その人が安全に心地よくすごせるように、力ある者がリードする”ということを本能的に知っているのだ。

                                                              

さりげない気配り、、、できそうでできないんだよなあ。。

私も、これから、次男や長女を見習って、さりげなくエスコートできる人になりたいです。。。

                                                           

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温泉にて

この間、温泉に泊まりに行った時のこと。

お風呂の湯船に長女(4歳)とつかって、「やっぱ、温泉は気持ち~ね~。。」と言っていたら、長女が、

「ねえ、ママ。 女の子が一人いて、よかったでしょ~?!」。

「だってさあ、なっちゃん(長女のこと)が男の子だったら、ママ、お風呂、一人で入らないといけないもんね~。 

そしたらママ、寂しいでしょ~?」と言う。

                                                              

そう!

娘さん、よくご存知で!!

、、、というのも、この私、結婚して初めて、”なーんか、寂しいもんだねー、、、。”と、しんみり思った瞬間は、実は、温泉に行ったときだったのだ。

そう、”女湯”に一人ひっそり入った時だったと記憶している。

                                                             

私は、姉(お料理やお菓子の本を出版しています:行正り香)と二人姉妹だった。

で、小さい頃から結婚するまで、どこかへ泊まりに行った時などは、お風呂タイムといえば、私と姉と母・よしこと三人で、”さっ、そろそろお風呂に行こっか。”と、いつも一緒だった。

思えば、温泉につかりながら、”夕食はどんなのがでるかな~。”とか、”今日の食事はおいしかったね~。”とか、”やっぱ、温泉は最高だよね~。”とか、そんなたわいのないことをベラベラしゃべることが楽しかったのだ。

                                                              

それが結婚したとたん、一転、単独行動。

長女が生まれる前までは、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)はパパと一緒に男湯へ入るので、私は女湯へ一人トボトボ向かう。

まあ、うるさい人(一日中しゃべりまくる、そうちゃん)から瞬間、開放されることは至極の幸せではあるけれど、向かった先の女湯に他のお客さんが一人もいず、だだっ広いお風呂に私一人、、、ということになると、、、ガビーン。

こんな大きなお風呂に私一人、、、こっ、、こわいじゃないのさっ、、、。

くつろぐどころか、なんだかかえって落ち着かず、”、、、なーんか寂しい、、、。”気持ちがジワーっ。

ジャバジャバっと入って、どうかすると男湯のメンバー(パパ&そうちゃん)よりも早くあがってきてしまうことも多かった。

だから、長女が生まれて、何がうれしいって、”二人で女湯へ向かえること”。

これ、実は私にとっては、かなり、”うれし~っ!!”ことなのだ。

                                                             

そして、長女は言った。

「ママのことね、なっちゃん、ずっとお空の上からみてたんだよ。 

でね、ママが寂しくないように、女の子になろうって決めて、生まれてきたんだよ。

ねーっ、女の子だったら、いっしょにお風呂に入れるでしょ。

でね、ママのところに行きたいなあと思ったから、なっちゃん、ここに生まれてきたんだよ。」。

そして、長女は、いろんなことを”お空の上から”みていたのだという。

そうちゃんがずっと歩けなかったことも、お空から見てたから知っていた、、、とも言っていたっけ、、、。

                                                          

人間が一人、生まれてくるっていうことは、ものすごくドラマティックなことだと思っていた。

けれど、それは、いろんな偶然と偶然が重なったものだと思っていた。

でも、長女のその言葉を聞いていたら、、、。

もしかしたら、赤ちゃんたちはみんな、生まれる前から、お空の上でずーっといろんなことを眺めているのかもしれない。

そして、いろんなことを思いながら、”じゃ、ここの家の子になってみようかなあ~。”と行き先を希望して生まれてくるものなのかもしれないなあ、、、と思えてきた。

                                                          

もし、そうだったら、それは、ものすごーくうれしいことだなあ。

長女も次男(3歳)も、そして、そうちゃんも、単なる偶然ではなく、私のところに来るべくして来てくれた気がする。

、、、そう思ったら、あらためて、「Welcome!!」な気持ちがモクモクわいてきて、三人ギュッと抱きしめたくなってしまった。。。

                                                              

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三日坊主(4・完)

前回ブログのつづき

                                                      

次の日の夕食も、私は、当然のように十五穀米を炊いた。

まー、皆さん(子供たち)、お気に召さないのはわかっていたけれど、いざとなれば、冷凍ごはんもあるし、嫌いだという者がいれば、冷凍ごはんをチンすればいいのだ。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)は、もちろん十五穀米は断固拒否だったため、ごはんをチン。

長女(4歳)と次男(3歳)は、渋々ながらも、なんとか食べていた。

そんなみんなを見まわしながら、

「ヘルシー&ビューティのためには、これ、食べなくっちゃー! 

なんかね、ママ、これ食べてると、大地の恵みを感じるよ~っ!!」。

二日目の夜まで、私は、確かにこう言っていた。

、、、が。

                                                             

三日目の夜、私に異変が起きた、、、。

食事の時、ふと、十五穀米を”ジーーーッ”と見たのがいけなかった。

昨日まで、あんなに”う~ん、美味しい!!”と思っていたのに、

”ところで、、、、。 

なんでごはんにこんなにいっぱいツブツブが、、、?”という思いがスッとよぎった。

この一点の思いが私をくるわせた。

なんだか、そのツブツブを見ていたら、急に”き~も~ち~悪~~~いっ”という感情がフツっと私の中にわいたのだ。

                                                            

そうだ、、、そういえば、昔、私が飼っていた小鳥(インコ&文鳥)たちが美味しそうに食べていた”あわ”も入っているではないか、、、。

私は急に当時のことを思い出した。

ルル(インコ)とララ(文鳥)があんまり美味しそうに”アワ(小鳥のえさ)”を食べるので、私は、よく鳥かごに顔を押し付けてその様子を眺めたものだ。

そして、

「ルルちゃん、そんなに美味しいの?」 

「ララちゃん、ほーんと好きねえ~。」と言いながら、口ばしを忙しく動かして食べる小鳥たちを見ていたあの頃。

                                                              

その光景を鮮明に思い出したとたん、

”、、、、。

 なっ、、、なんで、私、小鳥のえさみたいなごはん、食べてるんだっけ、、、?!”という思いが”ムクッ”とわいてきて、そのとたん、ごはんに入っているツブツブに何ともいえない違和感が、、、。

”そうちゃんのドタバタ劇”には、かなり笑わせてもらったけれど、今日は、なぜだか、そうちゃんの気持ちが手に取るほどよ~くわかる。

確かに、、、確かに、、、確かに気持ち悪い、、、。

                                                            

けれど、これまたフシギで、あの時のそうちゃんと全く一緒なのだけれど、”気持ち悪い・美味しくなさそう”というのは、実は頭の中で思うことであって、これがいざ実際、口にごはんを運んで食べてみると、特段まずいということはないのだ。

これが厄介なのだ。

このことは、脳にかなりの混乱をまねく。

                                                          

とにかく、目の前の十五穀米をひと口食べるたびに自分の中で”いろんなこと”が起こるのだ。

まずは、自然にわきたつ”気持ち悪い”という頭のイメージを払拭すべく、”いやいや、そんなことはない。 これ、健康にいいんだし、食べなくちゃ、、。”と自らに言い聞かせるが作業が不可欠。

でもって、その作業には、かなりのエネルギーを費やすにもかかわらず、思い切ってごはんをほお張ると、そうちゃんと同様、”、、、んっ?! 、、、決して、まずくはないよ、、、ね?”という拍子抜けの思い。

それから、なんとか気持ちをもち直して、”うんうん、美味しい美味しい。”と自分に思い込ませてはみるものの、ゴックンとごはんを飲み込んだとたん、また、”なーんだか、やっぱり、このツブツブがどうも気持ち悪い、、、。”という気持ちがわいてきて箸がすすまなくなってしまう。

、、、ということで、いつしか、

「”気持ち悪い”→”食べなくちゃ”→”美味しくないことはない。”→”美味しい”」という思いがワンセットになって、ひらすらに頭の中でローテーション。

                                                        

、、、いや~、こんなんじゃあ、面倒くさくてやってられない。

もはや、ごはんを美味しく食べるどころじゃなくなってくる。

とにかく、ごはんを食べるのにこんな無駄なエネルギーを使ったのは、久方ぶりだった。

6口目には、もうすでにクタクタに疲れきってしまった私。

、、、なにもこんな思いまでして、、、ヘルシー&ビューティになったって、、、トホホ、、、。

、、、ということで、見事に、十五穀米は、たった三日で退場となってしまったのだった。

                                                         

その十五穀米、キッチンの流しの下の引き出しで、ひっそりと次の出番を待っています。

、、、が、もう、日の目をみることはないでしょう。

次の日曜日あたり、余すところなく、公園の小鳥たちにプレゼントしようと思っております。。。

おしまい

                                                       

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三日坊主(3)

前回ブログのつづき

                                                            

さてさて、初めて十五穀米を目の前にしたそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)のリアクションはと言うと、、、。

それは、長女(4歳)と次男(3歳)に比べると、かなり派手なものだった。。。

                                                             

自分のトレイにのっている十五穀米を目にしたそうちゃんは、無言で、カーペットを”ツーツーツーツーツーっ”と、すり足で妙な音をたてながらテーブルに恐る恐る近づいてきた。

そして、”これまでに見た事のない物体(十五穀米)”にすいよせられるようにして、しばし至近距離にて”ジーッ”と十五穀米を見つめた後、「ママ、いっ、、いやだ~~っ!!」と、かなり動揺しながら、まずはお決まりの文句から。

(新しい物、新しい環境、、、などが、とっても苦手なそうちゃん。

”その新しものがいったい何であるのか。”が理解できないので、”新しい○○”を、なかなかスムーズに受け入れることができない。

ことに食事に関しては、かなり“食感”というものを重視している模様。

ゴツゴツしたものやバサバサしたものは、ノーセンキュー。)

                                                            

しばらく観察した後、今度は、”十五穀米”の研究段階にはいった。

まずは、鼻をごはんすれすれまで近づけ、クンクンクンクン。

”香り”の研究はかなり時間をかけて行われた。

お次は、このごはんの”感触”を指先でチェック。

そして、今度は、なんとかこのナゾの物体(十五穀米)をごはんから取り除けないものか、、、と考えたそうちゃんは、指先でごはんの表面をつまみあげた。

が、しかし、ナゾの物体は、ごはんの表面だけでなく、完全にごはんに混ざりあっているため、途中で断念。

その時点で、”かなりの脅威”を感じたのか、そうちゃん、ずいぶんと大げさに腰がひけたかと思うと、次の瞬間、スタスターっと、ダイニングテーブルのイスではなく、カーペットの方に座り込んでしまった。

                                                             

笑っちゃいけないけれど、その一連の光景はかなりおかしかった。

私と長女と次男、思わず顔をあわせて笑いながら、私は、

「そっ、、、そうちゃん。

そ~んな驚くことないじゃないでしょ~?! 

ちょっと、ちょっとでいいから食べてごら~ん。」と言って、まずはイスに座らせた。

                                                           

まあ、私は、内心、”十五穀米は、そうちゃんにはムリかなあ、、、。”とは思っていた。

、、、というのも、普段から、そうちゃんは、かなりの”こだわり”がある。

そうちゃんは、ごはん(お米)を食べる時には、必ずふりかけをかける。

そのふりかけも、何でもよいというわけではなく、”丸美屋の混ぜ込みわかめ・梅じそ”しかダメ。

(他のふりかけは、食感や味の好みが合わないらしく、猛烈に拒否。)

炊き込みご飯にも、好きなものとキライなものがある。

(牡蠣ごはんやかしわごはん、きのこの炊き込みごはんは、だ~い好き。

でも、グリンピースごはんなんかは、キライ。)

十五穀米も、そうちゃんに”炊き込みご飯“としてグルーピングされれば、もしかしたら、食べるかも、、、?

                                                             

そんなことを思いながら、、、いよいよ、そうちゃん、注目のひと口目!!!

(私と長女と次男、もはや、そうちゃんの奇妙な行動にクギ付け。)

そうちゃん、”あともうちょっとで、そうちゃんの口に十五穀米が入る、、、!!”と思った瞬間、私たちの視線を感じてか、なぜか、食べるのを躊躇し、スプーンをお皿にもどす、、、。

、、、という動作を何度もして、もったいつけた後、とうとうひと口目がそうちゃんの口に!!

そうちゃんは、

”、、、、。 

たった今、頭で想像したのとは、ちょっと、、、ちがう、、、か?

まあ、好みではないまでも、食べられない程でもないか、、、。”というような、何ともいえない複雑な表情をしたあと、ひと言、「、、、うわっ、、、。」と力なく言った後、しばしの沈黙。

                                                         

二口目を口に入れる時も、もう一度、ごはんのツブツブをあらためて確認し、一瞬、ブルブルっと身ぶるいし、”気持ち悪~い”という表情をするものの、また、仕方なく口にいれると、

”、、、、、。 

まー、でも、食べられない程ではないか、、、。”という表情をして、今度は無言。

                                                              

しかし、三口目、同じ動作を繰り返した後、突然”ガバッ!!”と席を立ったかと思うと、「うわ~っ!!」。

そう言って今度は怒りをあらわにして、イスから転げるようにしてカーペットに座り込んだ。

もはや、”とても生理的に受け付けない、、、。 耐えられない!!”といった感じだったのだ。

                                                        

そうちゃんのまったくオーバーな(本人は必死であります。。。)”ドタバタ劇”のような風景を目の前に、私たちは思わずケタケタ笑ってしまった。

そして、そんなそうちゃんのためには、冷凍ごはんをチン。

その日の夕食は、こんな風に終わったのだった。

次回につづく

                                                            

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三日坊主(2)

前回ブログのつづき

                                                            

長女(4歳)に思いがけず、そんなこと(「なっちゃんが赤ちゃん産むころには、ママ、もう死んでるでしょ~?」)を言われたから、、、というわけではないけれど。。。

                                                       

次の日、買い物に行った八百屋さんで、レジの列に並んでいた時のこと。

ふと、私の目にとまったものは、”十五穀米”。

十五穀米といえば、私の中では(勝手に)、健康食品の代表選手。

、、、でありながら、大昔に一度、和食を食べに行ったお店で口にして以来、食べたことがなかった。

が、昨日、あんなことがあって、

”なんとか長生きしてみたいもんだ、、、しかも、人のお役にたてるくらいに元気モリモリで。”、、、と、一夜にしてすっかり欲深くなった私は、自然と棚に置いてある十五穀米の袋に手がのびた。

                                                           

その袋には、”ヘルシー&ビューティ”と太文字でうたっている。

「なになに、、、。」。

これは聞き捨てならん、、、。

健康と美が、たった大さじ何杯かお米に混ぜて炊くだけで手に入るというのかっ!!

”今までこれを食べずにきたことは、いったいどのくらい損失にあたいするものなのか、、、!!”、、、そんな気持ちにさえなりながら、これは買わねばっ!!

十五穀米を即座にポイと買い物カゴへ。。。

                                                              

さてさて、その夜、いよいよ炊飯の時間。

もちろん十五穀米を入れて、、、。

ごはんが炊き上がるのがあんなに楽しみだったのは、久々だった。

いったいどんな味なのか、、、!!

そして、どのくらい”ヘルシー&ビューティ”になれるものなのか!!

                                                             

炊き上がったら、まっさきにひと口食べてみた。

「う~ん、美味しい!! びっくり、びっくり!!」というのが私の感想。

なんとな~く敬遠していた十五穀米だったけれど、意外にも、こんなに美味しいものなのかっ!!

よしっ、うちも今日から十五穀米でいこう。

                                                             

さーて、子供たちは、いったいどんな反応をみせてくれるのだろうか。。。

私は、

「はーい、ごはんよ~。 

今日のごはんは、とっても美味しいよ~! 

あのね~、噛むと甘くて美味しいから食べてごら~ん。」と言いながら子供たちを席にさそった。

(平日のため、もちろんパパは食卓にはおりません。)

                                                          

サササーッとかけつけた子供たちは、まずは、しげしげとごはんに注目。

一瞬、なんとな~くイヤ~な空気が流れた後、長女がまず、けげんそうな顔をしながら、

「わっ、、、。 

ねえ、これ、なーに? 

なにごはん?」。

「なにごはんって、、、。 

十五穀米っていうのよっ!

 ちょっとー、食べてごらん! 

なんかねー、いつものごはんより甘いよ~!」と私。

すると、渋々ひと口ほおばった長女は、「、、、、。」。

なぜか、しばし絶句の後、「ぜんぜん甘くないよ、、、。 ねーママ、これ、キラ~イ。」と、バサリ。

                                                        

続いて、次男の反応に注目。

すると、次男は、ひと口も食べていないのに、すでに、

「ね~、ママ! 

はっくん(次男のこと)しゃー(さー)、このごはん、好きだよ~っ!」と、ニコニコ。

そして、お米に入っているつぶつぶを一粒一粒スプーンで拾い上げては、

「ねー、ママ、これは~?」。

「これはな~に?」

「じゃー、これは~?」と質問攻め。

                                                              

その質問に対し、丁寧に答えて、、、と言いたいところだが、実際は、「はーい、もちきび。」 「それ、丸麦。」 「はーい、紫米。」と、十五穀米の袋の裏に書いてある原材料名を、適当に棒読みしている私。

なにせ、十五種類入っているので、次男からの質問、なかなか終わらず、、、。

が、そのたびに次男、「あっ、しょう(そう)!!」と、満足気な顔はするものの、さっきから見ていると、いっこうに食べようとはしていない。

結局最後は、私にうながされ、ひと口は食べたけれど、すぐに、

「はっくん、これしゃー(これさあ)、好きなんだけどしゃー(さー)、今日はもう、ごちそうさま~。」。

次男、好みではないことは明らかだった。

                                                         

そして、問題のそうちゃん(長男・12歳・知的障害あり)は、、、!!

”問題の”、、、というのも、そうちゃん、障害のためか、とにかく、”新しいもの”が苦手。

新しい場所も、新しい環境も苦手。

もちろん、初めて食べる食べ物にも、人の何十倍も慎重。

そして、その日の十五穀米も例外ではなかった。。。

次回につづく

                                                            

P.S.

この間、テラスのお花を植え替えました。

マイスコップを片手に、はりきって土をまぜたり、お花を植えるのを手伝ってくれる長女に、「あー、なっちゃん(長女のこと)が手伝ってくれるから、ママ、助かる~。」と言うと、「ねー、ママ。 なっちゃん、赤ちゃんだった時は、寝てばっかりいて、なーんにもできなかったんでしょ?」と聞く。

だから、「まー、そりゃー、赤ちゃんの時はねー。。。」と、私が言うと、、、。

”フンフンフンフン”と静かにうなずきながら、スコップで土をすくう手をやすめることなく、「それじゃあ、ママ、一人で、大変だったでしょ~?!」と、私をねぎらうような口調で言うのでびっくり!!

一瞬、隣のおばちゃんと話してるのかと錯覚するくらい(笑)、その表情は大人っぽかったです。

”いっ、、、いつの間に、こんなに成長したんだろう、、、。”と、時おりハッとします。。。

                                                                                                                

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三日坊主(1)

きっと、今だけなんだろうなあ、、、。

長女(4歳)は、時おり、私にすりよってきては、

「ママ、だ~い好き。 

だいだいだいだい だ~い好き。

だから、なっちゃん(長女のこと)ね、ずーっとママのそばにいる!

小学校に行って卒業やったら、お仕事せんで、ずっと家にいる。

大きくなっても、ママのそばに、ずーっといる!!」

、、、なーんてことを言ってくれるのは。。。

けれど、長女のこんな甘い言葉にだけ、うかうかしているわけにはいかない。

、、、というのも。。。

                                                           

昨年の夏、私の祖母が亡くなった。

長女にとっては、ひいおばあちゃん。

ひいおばあちゃんが亡くなったとき、長女もお葬式に行ったので、その時初めて、長女なりに死というものを知った。

長女の中では、人は老いると、やがて髪が白くなり、そして死んでいく、、、ということがインプットされた模様。

(、、、とはいえ、時おり、見知らぬ街行く白い髪のおばあちゃんや、白い髪のおばあちゃんが写っている写真を見かけては、

「ねーねー、ママ。

あの白い髪のおばあちゃん、なっちゃんのひいおばあちゃんといっしょだね~。

ねー、あのさあ、だからさあ、もうすぐ死ぬんでしょ?」。

、、、なーんてことを場所をかまわず大~きな声で言ったりするので、グキッ!!

いや、、、確かに、髪が白くなればなるほど、実際そちらの方には向かっているわけで、、、それは、間違いではないだけに、、、余計に困るわけでありまして、、、。)

                                                             

で、この間は、こんなことがあった。

長女は、次男(3歳)と一緒に”おかあさんごっこ”をしていた。

なんでも、長女扮する”おかあさん”は、たいへんな子宝らしい。

子供が8人いて、お腹にはもう一人赤ちゃんがいるのだという。

そして、まもなく出産なのだそうだ。

                                                             

長女と次男のやりとりを見ながら、私は、ソファからビヨ~ンと横になったまま言った。

「ねーねー、なっちゃん。

なっちゃんもさー、大きくなったら、ホントに赤ちゃん、生まれるかもよ。

子供はいっぱいいた方が楽しいから、なっちゃん、たーくさん、産んで~。」。

すると、長女は、サッとふり向き、とても冷めた口調で言った。

「でもさ、なっちゃんが赤ちゃん産むころには、ママ、もう死んでるでしょ~?!」。

                                                             

、、、ドキッ!!

長女からいきなり、ものすごい変化球が飛んできたので、私は一瞬驚いて言葉につまったけれど、そのうちおかしくて吹きだした。

そして、

「、、、、やーだ~、なっちゃん!

 ママ、生きてるよ~。 

なっちゃんの赤ちゃんのお世話してあげるんだから、ちゃんと生きてるよ~!!」と言うと、長女は、”あ~ら、それは意外だ”とばかりに、目をパチパチしながら、

「えっ、、、ママさあ、なっちゃんが赤ちゃん産む時まで本当に生きてるの? 

まだ死んでないの??」。

                                                           

そんなにマジな顔して真正面から言われると、、、。

ちょ、、、ちょっと待った、、、。

そりゃ、人間の命なんてどうなるかわからないけれど、私には、少なくとも、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)とうお方がいるのだ。

だから、おいそれと死ぬわけにはいかない。

最低平均寿命までは、、、いやいや、、できれば、かなり長寿といわれるまでガンバって、いろいろ見届けたいと思っているのだが、、、。

                                                            

でも、待て待て、、、。

もし、仮に、長女が晩婚で、高齢も高齢、アッパーの高齢出産だったとしたら、、、?

そうしたら、もしかしたら長女の言うとおりになっていないとも言いきれないではないか。。。

                                                              

そしてまた、さらに、私の頭に疑問がよぎる。

そうだ、、、生きていることは生きているとは思う。

けれど、長女の命令(やれ、”ごはんを作ってくれ。” ”保育園へお迎えに行ってくれ” ”大至急、オムツを買ってきてくれ”、などなど。)に”サササッ”とこたえられるだけの、ちゃんと役に立つ人間でいられるかどうか、、、それは、わからない。

それには、足も腰も、そして、頭もしっかりしていなければならないのだから。

                                                             

ちょっと長女のおままごとに参加したがために、私は、そんなこんなを、結構マジに考えさせられたのだった。。。

次回につづく

                                                             

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ちょっとブレイク

”辞め時”を読んでくださっているみな様、、、お疲れさまです。

そして、ありがとうございます。

間もなく話も終わると思いますので、気長におつきあいくださいませ。。

                                                           

さてさて、今日は、次男・3歳のお誕生日でした。

そして、今日は、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が3歳になった時とも、長女(4歳)が3歳になった時とも、また一味違う気持ちでした。

感慨無量というのか、、、。

                                                          

私がブログを始めたのは、確か、次男が7ヶ月の時。

ま~、その頃といったら、赤ちゃん3人育てているような状態。

まー、どんな風だったかは、昔のブログを読んでくださっている方なら、すでにご存知かと思いますが、、、。

                                                          

人間一人の力(自分にできること)に、思いっきり限界を感じている私でしたから、土・日曜日のパパが会社がお休みの時だけが救い。

ネコの手だってかりたかったくらいなので、当然、パパの手も。

パパもいやおうなく、育児に参戦。

「ちょっと~、パパ~、○○して~。」

「パパ~、はーい、次は○○お願い~。」。

一日中そんな状態の中で、

「オレは、会社でも家でも、休む暇がない。。。」と、ぼやいていたパパ。

                                                              

でも、いつも、はっきり言っていたっけ。

「この3匹の子供を、平日も世話しないといけないとしたら、(パパ、平日は、いつも、子供たちが寝てしまった後に帰宅。)オレは、会社の方が、はるかにいい。

オレは、迷うことなく、会社を選ぶ。」と。

                                                           

そんなパパと私の合言葉が、”次男が3歳になるまでの辛抱やろ~!!”。

三人が三人、好き放題のことをしてくれる毎日。

とにかく、手がかかる。

まるで動物園で暮らしているような環境の中で、私とパパは、手をとりあって、涙ながらに(?)、何度そのスローガンを唱えたことか。。

                                                        

そして迎えた、今日、3歳のお誕生日。

本当、あの頃に比べたら、楽になりました~。

そして、末っ子というのは、本当にかわいいものです。

自分の最後の子供と思うからか、そうちゃんが健康に生まれていたら、いなかった(そうしたら、子供は二人だった気がします。)かもしれないと思うからか、、、。

今日は、次男が3歳になったのがうれしくてうれしくて、なぜか、家の窓ふきをがんばっちゃいました。

(もちろん、パパも動員。

これは、いまだ変わらず、、、<笑>。)

おかげで、ピカピカになりました。

                                                          

これからも、元気いっぱい、大きく大きく大きくな~れ!!

、、、と思います。

                                                             

P.S.

3歳になった次男に聞きました。

「3歳になって、どんな気持ち?

お兄ちゃんになった気持ちがする?」。

すると、次男は言いました。

「ううん、あのしゃー(あのさー)、お兄ちゃんになった気持ちはしゃー(さー)、しないんだけどしゃー(さー)、、、。

お姉ちゃんになった気持ちがしゃー(さー)、、、する。」。

、、、だそうです、はい、、、。

                                                       

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辞め時(3)

前回ブログのつづき

                                                             

、、、そういうことで、頻繁な母・よしこからの甘いささやき(「さっさと辞めちゃいなさいよ~。」)があったにもかかわらず、どういうわけか、私は部活を辞めることなく、高校三年の夏まで、しっかり続けたのだった。

お次は、私、”花のOL時代(?)”の時へと場面はうつる。。。

                                                             

そういえば、就職活動の際、いろんな会社があるので、”どこにしよーかな~。。。”と、漠然とした気持ちで、ほんのちょっと迷った私。

けれど、ここでもまた”よしこのささやき”がきいて、あっさり私の気持ちは決まることとなる。

                                                             

よしこの仲のよいお友達の娘さんもかつて勤めていたという、その会社。

なんでも、”お給料がよくってねー、休暇をとった時は、いつも海外旅行に行ってたんですってよ~。”と、よしこが言っていた。

そのよしこのひと言で、私は、その会社に迷わず決定!

なぜか自分でもびっくりするほど簡単に就職先を決めた。

                                                             

私の思い描いていた花のOL生活とは。。。

”まあ、たまに、「あら~ 今日は残業~!」なんて日があったとしても、それはまれで、たいていは17時定時退社。

アフターファイブは、エレクトーンのレッスンに通うのはもちろん、他にもチャレンジしたことのない習い事のオンパレード。

そして、週に一度、友達なんかとごはんを食べに行ったりする。

お正月明けの仕事はじめの日なんかは、休みも同然。

着物なんか着て行っちゃったりして、

「あけましておめでとうございまーす。 今年もよろしくお願いしまーす。」

なーんて言っているうちに、初仕事は終わり。

そのまま、新年会に繰り出す、優雅な日々。。。”。

、、、そんなアマアマな生活を疑わなかった。

さあさあ、ここから、花のOL生活の始まり、始まり~!!

                                                              

、、、のハズであった。

が、しかし、現実は厳しかった。。。

                                                              

バタバタバタバタしたオフィスは、一日中電話がなりっぱなし。

入社した4月から、すでに”即戦力を求む!!”という雰囲気がモクモク。

17時退社なんてとんでもない。

当然のように、残業の毎日。

アフターファイブを楽しむどころか、やっと仕事が終わって帰る頃には、へっとへと。

                                                              

友達からごはんに誘われても、前々から約束をして、当日は、気合をいれて仕事にのぞみ、まわりのセンパイなどにも朝から、”今日は早めに失礼します。”と、ひと言、言っておかないと、みんなが残って仕事する中、一人だけ”サササッ”とは、とてもとても帰りづらい雰囲気だった。

(もちろん、”早めに”と言ったって、17時なんかには帰れない。

まー、せいぜい19時退社が精一杯。

ちっとも早くはなかった。)

                                                            

”もしや、就職先を間違えたんじゃーなかろーか。。”

そう思った時は、時すでに遅し。

                                                           

そういえば、学生だった夏、会社訪問に行った時、応接室に通された。

その応接室で、管理職の方を待っている間、課の女性がお茶を持ってきてくださった。

その時のその女性の言葉が、今さらながら思い出されたものだ。

「ねーねー、もう、この会社に決めたの?

あのねー、悪いことはいわないから、やめた方がいいわよ~。

もう、めっちゃくちゃ忙しいんだから~!!

今なら、まだ間に合うから!

よく考えた方がいいよ~!!」。

(その女性の言葉に、「そうそうそ~! ホント、そうよ~!!」と言いながらうなづく女性も二人いたっけ。。)

                                                            

あの時、きれいなその女性は、”アハハハハ”と笑いながら言ったので、私もつられて、”アハハハハ”と笑い流してしまった。

、、、が、やはり、人生の先輩方の忠告には、素直に従うべきだった。

、、、と、素直に思う私であった。  

                                                         

次回へつづく 

                                                           

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辞め時(2)

前回ブログのつづき

                                                             

高校になり、ようやく”ピアノ”から開放された私は、部活にあけくれることとなる。

選んだのは、ハンドボール部。

                                                          

ハンドボールコートは屋外にあったので、毎日、暗くなるまで部活。

試合前になると朝練もあり、日曜日も、もちろん部活。

夏の強化練習に合宿まであった。

(ひえ~っ、思い出しただけで、夏の強化練習なんて”ゾゾゾゾゾゾーっ!!”だ。

きっ、、、きつかった~!!)

学校と部活、そして、通学(自宅から片道1時間近くかかった。)。

一日が終わって家に帰ったら、”ごはん→お風呂→バタンキュー(寝る)”の毎日だった。

                                                      

そんなある日、食事が終わったあと、私がふと、テーブルに突っ伏したまま、誰にいうともなく言った。

「あ~あ、、、。

あー疲れた~。

練習きつくてクッタクタだ、、、。 

あーあ、なんでこんなキツイことしてんだろ、、、。」。

すると、間髪いれずに、そばにいた母・よしこは言った。

「辞めちゃいなさいよ~。」。

                                                             

その時のよしこの言葉の響きを、たぶん私はずっと忘れない。

それまで、ずっとずっと”どーか、ピアノを辞めさせてくれ”と何十回・何百回言ったにもかかわらず、いつもよしこは、あっさり却下。

”辞めさせない” ”辞めさせない”と十数年言われ続けた私としては、よしこの”辞めちゃいなさいよ~。”は、ものすごく新鮮だった。

、、、というか、衝撃だった。

その時初めて、よしこの口から出た言葉のように記憶している。

                                                              

それまで、よしこは、”何事も、一度始めたからには、意地でも辞めてはいけないのよ!!”主義だと信じて疑わなかったので、それは、私にとって”カルチャーショック”だったと言っていい。

ピアノがらみの”辞めさせない”という言葉が、知らず知らずのうちに私の中に刷り込まれていた(?)のかもしれない。

                                                            

その後も、私が、やれ、”疲れた””キツイ””休みがほしい”、、、とひと言ボソッという度に、よしこは、スススススッと私にすり寄ってきて、「さっさと、辞めちゃいなさいよ~。」と言い続けた。

そして、挙句の果てには、

「お願いだから、ちはる(私のこと)、ハンドボールなんて、やめてちょうだい!!」と、なぜか懇願するようになった。

その理由とは、、、。

                                                              

私は、運動をすると筋肉がつくタイプ。

ハンドボールをはじめて、筋肉がむきむきつきはじめた。

(今思えばそれもそのはず。

バーベルとかをもちあげて筋トレもしていたし、、。)

そんな私に、よしこは言った。

「ちょっと、、、ちょっとちょっと!!

すごいわよ、ちはる。

ふくらはぎ、みてちょうだい!

筋肉でプクッともちあがってるじゃなーい!!

わ~、気持ち悪~い!!

それに、な~に、真っ黒に黒光りしちゃってー!!

異様な輝きよ~、ピッカピカ!!

それにしても、よくぞまー、そこまで日焼けで黒くなれるもんだわねー。

あんまり黒くて、それじゃあ、表か裏かわからないわよ~!!

ママ、こんなに黒い人、見たことないわよ~(笑)。

こんなに黒くて、ちはる、これからどうなっちゃうの??

もー、ママ、耐えられないわっ。

早くっ、、、早く、ハンドボールなんて辞めてちょうだい!!」。

                                                             

辞めてほしい理由がそんな理由であることが、まず拍子抜けだった。

えっ、、、?

そっ、、、そんな理由であっさり辞めていいものなのだろうか、、、部活というものは、、、??

                                                              

私は、”いっそ部活を辞めたら、どれだけ楽な毎日になるか。。。”と日々、その思いに焦がれていたにもかかわらず、そのよしこの言葉を聞くたびに、

「い~や、ここで辞めるわけにはいかないのっ。 

そんなに簡単には辞められないのっ。 

ここで負けるわけにはいかないんだからーっ。 

がんばらなくっちゃいけないのっ。」と、自分の気持ちとは相反する感情が次々にわいてきたものだ。

なんだか、それは、自分でも理解できないフシギな感情だった。。

                                                            

あの時、よしこに、

「なんだって、一度はじめたら精一杯がんばりなさいよ。

辞めないで続けなさい。」、、、なーんて言われていたら、私は即刻、次の日にでも退部していたと思う。

、、、そんな気がする。。。

                                                             

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辞め時(1)

子供の頃、私は(姉も)、ピアノとお習字を習っていた。

ピアノは、気がついたら習っていた、、、という感じだけれど、始めたのは、確か幼稚園の頃。

そして、お習字は、小学校1年生から。

転勤のため、お習字は小学校4年生まで習って、それでおしまい。

けれど、ピアノは、転勤のたびにいったんは辞めるのだけれど、また新しい土地で、母・よしこが、どこからか必ず先生をみつけるので、高校に上がるまでずっと習い続けた。

                                                             

たった二つの習い事ではあったけれど、私は、

”あ~ これさえなければ!!”とか、

”もっと自由になりたーい! 

お稽古さえなかったら、今日も○○ちゃんの家に遊びに行けたのに!!”と、よく思っていた。

みんなそうだと思うけれど、お稽古ごとというのはクセモノ。

最初は、もう楽しくて楽しくて仕方がないけれど、やがて、どの道へ向かおうとも、”練習””地味な努力の積みかさね”なくしては、前に進めなくなってしまう。

                                                            

私も姉も、特にピアノに関して言えば、よしこの思い入れ(よしこは、音楽の勉強がしたかったけれど、夢叶わなかったらしい。)というか、期待が大きかったゆえ、私たちは、余計に反発。

日々、辞めたくて辞めたくて仕方がなかった。

とにかく、毎日、あの黒いピアノに向かうことさえ、ため息の一つもしてからでないと、足が向かなかった。

                                                              

だから、私はよく、よしこに直訴した。

「ね~、ママ、お願いがあるんだけど、、、。

ピアノ、もう、辞めたい!!

お願いだから、辞めさせて!!!」。

けれど、よしこは、顔色ひとつ変えずに言った。

「な~に言ってんの。 

ピアノは辞めさせません。」。

そして、”どうして辞めたらダメなのか(なぜ続けなければいけないのか)”というところの面倒くさい説明は、いっさいヌキ。

                                                            

次によしこの口からでるのは、

「ママはね、習いたくても習えなかったのよ!

も~、いいかげんにしなさいよ~!

ピアノは、ちゃんとお月謝はらってるんだからね~!!

もっといっしょうけんめい練習しなさい!!!」だった。

そのセリフを、何度聞いたかしれない。

                                                             

私は、そのたびに、

「ねーねー、そうだよ~!

そうだよね~?

もったいないよ~、ママ!!

この先、上手くなりそうもないし、練習する気もまったくわかないんだから、お月謝がもったいないよ~!!

だから、辞めさせて!!」。

そのセリフも何度言ったか数えきれないけれど、そうすると、よしこは、また言う。

「な~に言ってんの。

ピアノは絶対に辞めさせません。」。

、、、と、ここにまた、もどる。

                                                            

そういう時のよしこは、”ブルブルっ”とするほど、怖かった。

それ以上たて付く気には到底なれないくらい、怖かった。

”これ以上は、ひと言だって何も言わせない。”という迫力が、そこにはあった。

その場面に遭遇するたびに、

”こりゃー、一生 ピアノは辞めれそうもないぞ、、、!!”という、気が遠くなる思いさえしたものだ。

                                                       

そんなこんなの繰り返しで、私は、結局、高校に上がるまでずっとピアノを習い続けた。

今にして思えば、あの時、辞めなかったからこそ、ピアノもエレクトーンも資格をとることにつながり、教えることができるようになり、今の自分がある。

だから、あんな状態のまま続けさせてくれたよしこには、感謝しかない。

今となっては、よくぞあそこまで練習しない憎たらしい子供に、お金を払い続けてくれたもんだと、感心する。

                                                             

けれど、ピアノに関していえば、あの頃は、”したくないのにさせられている”という、なんともいえない不自由で納得のいかない気持ちが、心の奥にずっとくすぶっていた。

                                                             

よしこ自身は、私が幼稚園の頃から、エレクトーンをはじめた。

(なんと、今も現役です!!)

子供たち(私と姉)とは対照的に、コツコツコツコツと、毎日マジメに練習。

よしこもまた、ずーっと辞めずにレッスンを続けていた。

                                                              

だから、そんなよしこを見て、私は、

”きっと、よしこは、辛抱強く、努力の人。

とにかく何事も、どんなに苦しくても続けなさい!!

続けてこそ意味があります!! 

ここで辞めては、今までの努力も水の泡です!!”というタイプなのだと思い込んでいた。

                                                             

ところが、実際は、、、そうでもなかったのだ。

それは、私が成長していくにつれ、わかったことなのだけれど、そこには、意外なよしこの姿が、、、!!

                                                             

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久々に、よしこさん、登場です。

どうか、久々のよしこさんに、”こんにちは、ポチッ”をお願いします!!

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次男的・アイブローコームの使い方

最近、次男(2歳)は、何気に”コスメブーム”。

私がお化粧していると、「これ、な~に?」  

「これはしゃー(これはさー)、どーやってつかうの?」と、興味津々。

                                                             

長女(4歳)にも”コスメブーム”があり、何かと質問攻めの時期はあった。

けれど、長女が手を伸ばしてコスメグッズをさわろうとする時、

「これ、ママの大事だから、さわらないでね。

なっちゃんは(長女のこと)は、肌がつるつるぴかぴかだからいいな~。

も~さ~、なっちゃんは、今が一番キレイだから、お化粧しなくていいもんね。

なっちゃんが大きくなったら、なっちゃんにも、ママみたいなお化粧道具かってあげるからね~。」と言うと、

「ねーっ、なっちゃん、肌がつるつるでいいでしょ~!

うらやましいでしょー?!

でも、お化粧も楽しみ~。

大きくなったら、ママ、いろいろ、いっぱい買ってよ!

なっちゃん、大きくなるの、楽しみにしとくけん!!」と言って、すんなり納得。

私のもとをあっさり引上げていくタイプだった。

                                                          

が、次男は違う。

試してみない事には気がすまない。

「これ、さわらないでねー。」と、私が何度言ったって、そんなの聞いちゃいない。

「ちょっとママ~。 はいっ、それ、かしてごらーん。」

「ママだけ ずるいでちょー(ずるいでしょー)!! 

ちょっとはっくん(次男のこと)にも、かしてごらーん。」。

                                                          

次男、そうムキになって言ったかと思うと、一つ一つ手にとっては、いろんな角度から眺め、自分なりに”これはどうしたものか。。。”。

、、、と、”何のために使うのか”を真剣に研究している模様。

                                                             

けれど、彼の研究のおかげで、私がちょっと目をはなしたスキに、買ったばかりの口紅がぽっきりと折られ、(その残骸より、次男、めいっぱい出して、力いっぱい唇につけたことが想像される。。)中身をグチャグチャにしてくれた時もあったし、私の栄養クリームがごっそりなくなっていたり、、、。

まー、次男による被害は、あとを絶たない。

                                                             

だからもう、最近は、

「この洗面台の上にあるもので、はぶらしとコップ以外、はっくんのさわっていいものは、何一つないのーーーっ(絶叫)!!」ということで、次男には、”ママのものに、さわることならぬ。”の禁止令が発令。

が、禁止されればされるほど、こっそりでもさわってみたくなるものらしい。。。

                                                          

この間、ふと、洗面所を見ると、次男が、自らもってきた踏み台に立っている。

そして、スーッと手を伸ばし、私のコスメポーチから取り出したのは、”アイブローコーム”。

◆化粧品の上達はブラシ選びから◆志々田清心堂 【手造り最高級化粧ブラシ】アイブローコーム&ブラシ[ウマ毛100%]B6(眉毛&まつ毛):志々田清心堂 B6

     ↑

そうそう、こういうのです。

これ、言うまでもなく、眉を整えるためのもの。

                                                             

私は、柱の影から(?)、次男が、それをどういう風に使うのか、こっそり拝見。

すると、次男、しばらく、アイブローコームを手に取り、考えていたが、、、ひらめいたらしい。

身を乗り出し鏡に顔を近づけると、アイブローコームの”くし部分”で、なぜか、”メリーさんの羊”をフンフンフンフン鼻歌で歌いながら、髪をとかしはじめた。

                                                              

アイブローコームのくし部分だから、それはもう、おもちゃのくしのよう。

だから、次男、セッセセッセと前髪→後ろ髪→右横の髪→左横の髪、、、と、広範囲をまんべんなく、、ものすごく忙しそうに手を動かしている。

                                                            

次男があんまりうれしそうだったので、

”まっ、、、アイブローコームならいっか。 

かしてやろーかねー。”。

寛大に見逃してあげた私は、その場を去った。

が、それからしばらくしてから洗面所をふと見ると、まだ、鏡に向かった次男がそこにいた。

”えっ、、、まだ、ここにいる、、、。 何してんだろ?”と覗き込むと、、、!!

                                                           

次男、なぜか、口の周りが泡でブクブク。

、、、と見ると、右手には、まだ、さっきのアイブローコームを持っている。

”へっ、、、? なにしてんの??”と、よく見ると、アイブローコームの”ブラシ部分”も、泡でブクブクになっている。

どうやら、ご丁寧に、歯磨き粉をたっぷりとブラシ部分につけて、ゴシゴシゴシゴシ歯磨きしていた模様!!

                                                            

その歯の磨き方がまた、けっさくだった。。。

(次男、私が隠れてみているのも知らず、鏡に向かって上機嫌。)

アイブローコームのブラシは、歯ブラシとは違ってブラシ部分が薄い(歯ブラシでいうと、一列ですな。)。

いつも歯を磨く時は、歯ブラシを上下にゆっくりと動かして優雅に磨く次男。

けれど、その時ばかりは、歯をかみしめて、”いーっ”をして、ブラシ部分を左右に動かし、なぜか、ものすごい超特急の速さで、磨いていたのだ。

そのスピードたるや、、、すごかった。

                                                           

それが、次男が考えて研究した末の、”次男的・アイブローコームの使い方”なのかと思うと、もー、笑っちゃいました。

、、、ったく、あきれるやら、おかしいやら、、、。

おかげで、ブラシ部分がみごとに毛がそりかえってグシャグシャになってしまったので、私も、これを機会に、上のアイブローコーム、一本購入させていただきますっ!!

                                                            

P。S。

今朝、姉(行正 り香)がテレビにでました。

NHKの”食彩浪漫”という番組。

今回は、女優のともさかりえさんと一緒に。。。

そういえば、姉は、番組収録後、「まあ、今回は、りえちゃんの引き立て役ですな(笑)。」と言っていたけれど、いえいえ、妹の私が言うのはなんですが、今日の姉は、”Maxキレイ!!”に映っていたと思いますっ!!

が、その一方で、「いや~、やっぱり、女優さんは、さっすが女優さんだね~っ!!」というのが、家族全員一致の感想でもありました(笑)。

ともさかりえさん、本当に美しい方です。。

心地いい時間の中で、美味しいものに囲まれておしゃべりしている”ともさかりえさんと姉”がステキで、私もふらりと姉の家(姉の家にて番組を撮影)に遊びに行きたくなってしまいました。

再放送がありますので、よかったらぜひご覧ください。。

ともさかりえさんのお母様から受け継がれた”ミートソース”が、とても美味しそうでしたよ~!!

再放送:今週水曜日 BS2 午前3:40~4:00    

     今週木曜日 総合テレビ 午前3:10~3:30 

     今週金曜日 教育テレビ 午後12:25~12:45

                                                       

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オムツ卒業のとき

みんな、いつを境にオムツとサヨナラしてきたんだろう。

オムツとサヨナラするのは、いずれは必要なことだし、大切なことには違いないけれど、”オムツ歴11年のそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)”を育てた私としては、”とにかく、はずれさえすれば、時期はいつだってかまわない。”というのが本音。

                                                                 

だって、これは、ことごとく人間の生理的なことなので、体のシステム(ある一定の量、膀胱にたまる機能)が整わないことにはどうにもならない。

結局のところ、できる時にはできるし、できない時には、どうしたってできないのだ。

そうちゃんがオムツを卒業した時、「”機が熟す”というのは、きっと、こういうことを言うんだ。。。」と実感し、この言葉の持つ意味にしみじみしてしまった。

                                                                

そんな私なので、あらためて胸に手をあてて考えると、下の子供たち(長女・4歳 次男・2歳)に関して言えば、”オムツがいつはずれるか。”とか、”いつ、はずそうか。”などということを、全く考えたことがない。

正確に言うと、”意識”すらしたことがない。

                                                                       

そうちゃんの時は、障害が障害だけに、まだまだオムツからとても卒業できそうもない時期にいたときは、

「これは、、、まっ、まずいぞ、、、。 

もしかすると、そうちゃんは、一生、オムツとは縁がきれないかもしれない。。。

大きくなったら、オムツをかえる場所だって、どこそこにあるわけではないし、、、。

困ったなー、、、。」と、思ったものだ。

                                                              

それは、障害があるだけに、”もしかしたら、オムツがはずれない場合もある。”という可能性のもと、考えていたから、そういうちょっと悲観的な発想になったのだと思う。

けれど、下の子供たちは、私の中では、”オムツは、いつかはずれて当たり前。”というのが大前提。

それが約束されていると感じるので、私にとっては、何歳ではずれようと”そんなの関係な~い”ことなのだ。

                                                           

事実、もうすぐ3歳になる次男も、気がつけば、まだオムツ。

今も、オムツならではの、ドナルド・ダックのような、ふっくらしたお尻をフリフリフリフリしながら歩いている。

(そんなお尻を見ながら、”このお尻を見てホックリした気持ちになるのも、そう長くはないのねえ、、、。”と、ちょっと寂しく思ったりさえしている私。。)

                                                                   

そういえば、母・よしことも義母とも、「まだオムツはいてるの~?」なんて話題になったことはないし、姉(行正 り香)ともない。

(姉も、私と同じ主義。 

姉も私も、”いつかはずれるさ~。。。”というタイプ。)

                                                          

私がどうこうしなくても、下の子供たちは、自分たちの力でどんどん育っていくのだから驚く。

(その姿をみて、”何にも手伝ってないのにさー、すごいね~、すごいよー!! ほーんとありがとねー!!”という気持ちになる私。。)

                                                                

そうそう、そういえば、長女は、今年の年明けとともに、完全にオムツ卒業!!

日中おむつがはずれたのは、ずいぶん前だったと思うけれど、、、いや、そんなに前でもなかったか、、、?

、、、ということで、この辺の記憶さえ定かでないのが自分でも信じられないけれど、とにかく、日中のオムツはだいぶ前にはずれていた。

で、”あとは、夜のオムツだけはずれれば。。”という状況が長く続いていた。

                                                        

普通だったら、母親から娘に”そろそろパンツで寝るお誘い”をしそうなものだけれど、うちの場合は逆だった。

ある夜を境に、長女から”お願いだから、パンツをはかせてくれ。”と度重なるオファーが!!

で、渋々、私が了解した形からはじまったのだ。。

                                                                       

初めて、”パンツをはいて寝たい!”旨、長女から要請があった時、私は、長女にゆっくり言い聞かせるように言った。

「ね~、ね~、なっちゃん(長女のこと)。

あのねー、そんなに急がなくったっていいって~。

今、冬でしょー? 

オネショしたらねー、お布団がぬれて寒くなって、風邪ひいちゃうよ~。

ねっ、だから、春になってあたたかくなったら、パンツで寝よ~よ。

ほら、そうちゃん、みてごらん(”サッ”と、そうちゃんを指差す私。)。

何年、オムツはいてたと思う~?

この間までオムツはいてたんだから!

いつか絶対パンツになるんだから、まだオムツでいいよ~。」。

                                                                      

でも、そのうちに、長女、

「○○ちゃんも、△△ちゃんも、◇◇くんも、みーんなパンツはいて寝てるんだよ!

だから、ねー、ママ、お願い!

なっちゃんもパンツで寝ていいでしょ?!

パンツで寝てみたい!!!!」と、手をすりすり合わせながら”懇願”。

                                                          

そこで、”じゃー、これから5日間、オムツで寝て、オムツにおもらしを1回もしなかったら、パンツで寝ていいよ。”という条件をだした私。

すると、長女、この条件を、なんなくクリアー。

それを機にパンツへステップアップし、なんなくオムツ卒業!

そうちゃんの前例があるだけに、それに比べると、物足りないほどアッサリしたものだった。

                                                         

長女は、時々、目をくりくりしながら得意げに言う。

「ね~、ママ。

なっちゃんってすごいよね~!!

だってさあ、昼間も夜も、一度もパンツにおしっこ、もらしたことないよね~!!」。

                                                          

その誇らしげな喜びに満ちた顔を見ると、”気持ちよくオムツを卒業できること”の方が、”早くオムツを卒業すること”よりも、ずっとずっと大切で、意味のあることだと、あらためて思う。

                                                               

もしかしたら、まわりをみわたせば、もっと早くにパンツになった子供はたくさんいるだろうけれど、いずれにしても、半年早いか、1年早いか、1年半早いか、、、まあ、せいぜいそんなもんだと思う。

たったそのくらいの差でしかないのに、早くパンツにしたがゆえにオネショをしてしまったりして、親がやきもきしたり、子供が自信がなくなってしまっては、もったいないなあ、と思う。

                                                          

そもそも、私の友達をみまわしても、”赤ちゃんのころからオムツがとれてないのよ~!!”、、、なーんていう大人は一人もいないんだから、”オムツはずし”のことで焦る気には、とってもならないし。。。

せっかく”紙おむつ”という優れものが発明されたのだから、その恩恵に甘えて、親も子供もゆったりと進んでいったらいいんじゃないかなあ、、、と思う今日この頃です。。

                                                        

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そうちゃん、昨日、12歳になりました!!

そうちゃんの成長は、オムツの歴史とともにありました。。

”新生児用→Sサイズ→Mサイズ→Lサイズ→パンツタイプ→ビッグ→スーパービッグ→ライフリーSサイズ→サルバDパンツS~M用。”

子供用オムツを卒業し、”ライフリー(大人用オムツ)”に突入したときは、さすがに”どーしよ~、このままだったら!!”と思ったものです。

もし、オムツはずれの遅いお子さんをもってお悩みのお母さま、どうかご安心ください。

どう考えても、うちのように、サルバDパンツまでいくケースはまれですので(笑)!!

、、、私もそう思うという方、”ポチッ”とおねがいしま~す!!

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街をみわたせば、桜、桜、桜。

桜の花、ただ今、満開!!

                                                             

桜は、長く寒かった冬の終わりを告げる花であり、そして、これから、何か新しいことがはじまりそうな、ワクワクした予感を感じさせてくれる。

花の色は淡く、そして、あんなに小さいのに、たくさんが集まると、あれほどまでに華やかになるなんて、、、。

美しい。

ただただ美しい。

                                                            

、、、と、思っていた。

でも、そうちゃん(長男・11歳・知的障害あり)と一緒にあの日見た桜のことは、今でも忘れない。 。

                                                              

4月にそうちゃん(当時2歳)が療育園(障害がある子供たちが通う幼稚園のようなもの。母子通園だった。)に入園して間もない頃。

国立の桜並木がきれいだからということで、療育園の先生と子供たち、そして、お母さんたちといっしょに花見がてらお散歩へ。

                                                              

まだ、入園したばかりだったので、お母さんたちとは、これから仲良くなろうという時。

病気のため、歩ける子供は一人もいなかったので、みんな、それぞれに、お母さんが自分の子供のバギーを押して、列になって歩いたっけ。

                                                              

そうちゃんに障害があることは、生後半年で告げられたので、ずいぶん前にわかっていた。

けれど、みんなといっしょに列になって歩いた時、そうちゃんだけならともかく、そうちゃん以外にも、障害をもって生まれてきた子供が、こんなにたくさんいるんだ、、、。

私と同じ思いをしているお母さんが、こんなにたくさんいるんだ、、、。

そう思うと、ことさらに悲しさがこみあげてきた。

                                                            

ゾロゾロと歩く中、次第に近づいてきた桜並木。

道の両側に、太く大きな桜の木が、向こうの方までダダダダダーっと、ずらりと続く。

そして、桜の花がアーチを描くようにして咲く。

                                                              

こんなやるせない気持ちの私の頭上に、見事にさく満開の桜。

それを見上げた時、”今日の桜は、なんて残酷なんだろう、、、。”と思った。

それまで、桜をみて”美しい”という以外に、感じたことがなかったのに、、、。

まばゆいばかりの桜が私の心につきささった、あの日。

なんだかとても痛い思い出。

                                                          

あの日、桜を見ながら思った。

”なんたって、(自分は)こういう状況なんだもの、、、。

今年は、桜の花を受け入れられなくったって、しかたないよねー、、、。”。

でも、

”私は、いったい、これから先、「わ~ 桜、きれいね~!!」と、手放しに言える日が、果たしてくるんだろうか、、、。”。

そう思ったとき、先の見えない不安と、なんだかとりかえしのつかないことになってしまったような絶望的な気持ちになったのを思い出す。

                                                           

それから10年がすぎ、、、。

やっぱり、桜は、美しい。

ただただ美しい。

                                                              

”いつ、どんな場所で、誰と桜を見るのか。” 。

これも、大切な条件の一つであることには違いないけれど、なんといっても、”どんな自分と見るのか。”。

これに尽きるのだと、あの時、知った。

                                                             

桜には、自分自身の気持ちが、驚くほど反映される。

そういう意味では、桜は、”自分の今”を知るバロメーターなのかもしれない。

                                                              

蒼い空を見て、「う~ん、きれい! 気持ちいい!!」。

華やかな桜を見て、「う~ん、美しい!!」。

そうまっすぐに言える自分でいたい。

                                                            

今、あの時の桜並木に行ったら、心からそう言える。

いつかまた、そうちゃんと一緒に行きたいな、、、。

国立の桜並木を見に。。。

                                                           

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P。S。

今、山崎豊子の”白い巨塔”よんでます。

いよいよ5冊目(これでおしまい)。

おもしろい!

おもしろい~!!

                                                          

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髪チョキチョキ事件より(2・完)

前回ブログのつづき

                                                            

次男の場合は、ちょっと違うのだ。。

                                                              

なにかの本で、”子供のしかり方”について書いていたのを読んだことがある。

それは、

”女の子は、善悪というものを、その場の雰囲気から空気をよみ、ササッと判断する。

だから、悪いことをした時は、その都度、こまめに怒る方がいい。

それに対して、男の子は、物事の善悪を、そういう風にしてよみとる力がない。

だから、「どうして○○したらいけないのか。」というところの理屈をいちいちわかりやすく、しかも、本人が納得のいくまで説明する必要がある。

そういうことだから、男の子を頭ごなしに怒るのは意味がない事だし、小さなことでタラタラ怒るのも意味がない。

むしろ、小さなことには目をつぶり、ここぞというときだけ”バシッ”と怒る(理屈を説明する)のが、効果的な怒り方。”

、、、というような内容だった。

                                                             

それを読んだ時、私も、”そーそー!同感! 同感!!”と思ったものだ。

そういえば、次男が私の髪をチョキチョキした時も、まったくそうだった。

                                                            

私と長女とパパと、散乱する髪を囲んでキャーキャー言っていたのに対して、次男は、目をパチクリパチクリするのみ。

(まったく空気をよめず、、、。)

私が、”髪、きったらダメよ~。”と言ったことに対しても、”そんなこと言われるなんて、心外だ、、、。”と言わんばかりの、新鮮な驚きをかくせない。

                                                           

次男は、ソファに座ったまま微動だにせず、澄んだ瞳で私の目の奥の方を、まーっすぐまーっすぐに見つめ、、、。

なんとも悲しそうな顔をして、

「だってしゃー(さー)、ママだってしゃー(さー)、はっくん(次男のこと)の髪、切るでちょ(しょ)!!」。

「だからしゃー(さー)、はっくんもしゃー(さー)、ママの髪、きれいに切ってあげただけだもん!!」。

(次男の髪、のびたら美容室に切りに行くのだけれど、前髪だけは、時々、私がそのつめきりバサミで切るもんだから、逆に、私の髪を自分が切ってもいいじゃないか、、、と思った模様。)

                                                             

次男の、まつげに涙がいっぱいたまって、落ちそうで落ちない、キラキラした瞳。

「だからしゃー(さー)、はっくん、ママの髪、切ってもいいんだもーんだ!!」と、ヒックヒックと今にも泣き出しそうな顔で言われたら、、、。

なんだか、”善悪の理屈”というものが、いつの間にか私までサッパリわからなくなってきたりして、、、。

(う~ん、なーんか、いけない。

次男は、こういうことが多いような。。。)

                                                           

そのあまりに純粋な気持ちからでる”問い”をまっすぐになげかけられたら、、、。

たかだが私の髪、、、チョキチョキしてはいけない理由なんて、、、まったく思い浮かばず、、、。

なんだかおかしさだけがこみあげてきたりして、、、。

                                                        

”男の子を育てるのは格別にかわいい”と言うけれど、確かに、こういう場に遭遇すると、思わず、「かーわい~い!!」。

なぜか、理屈ぬきに、”ギューッ”と抱きしめたくなる衝動をおさえられなくなってしまう。。

                                                          

それにしても、男の子と女の子、思考回路がまったく違うことは、事実であります。

おもしろい。。。

おしまい

                                                            

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「そこをしゃー、クリックしてほしいんだもーん!!」 by 次男

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髪チョキチョキ事件より(1)

今宵もまた、次男(2歳)の登場です。。。

                                                          

この間、長女(4歳)といっしょに、テレビをみながらくつろいでいた時のこと。

テレビがとっても面白かったので、私と長女は、テレビの前に二人陣取り、ケッケッケッケッ笑っていた。

                                                             

私が寄りかかっている後ろのソファーには、次男が座っていたのだけれど、途中、”ススーっ”とどこかへ行ってしまった。

、、、ようだったけれど、すぐにまたもどってきた。

                                                              

しばらくすると、ソファーに座っている次男が、「ママ~。 気持ちい~い?」と言いながら、前に座っている私の髪を”グググググー”と引っぱる。

どうやら、さっき、どこかへ行ったのは、”くし”を取りに行ったのだったらしく、くしで私の髪をといてくれている模様。

                                                            

私はテレビに釘付けだったので、後ろに座っている次男に目を向けることもなく、次男には、「あら~、、、。 くしで髪とかしてくれてるの~? 気持ちー、気持ちー。」と適当に返事しただけだった。

その後も次男、私の髪をずっととかしてくれていたのだけれど、不意に、”、、、んっ??”と思い、後ろを振り向くと、、、。

                                                           

次男、左手には、私の予想通り、くし。

けれど、右手には、なんと、つめきりバサミ(赤ちゃんの爪をきるための小さいハサミ)をもっているではないかっ!!

                                                             

私は、その瞬間、ギクッ。

我に返った。

「、、、はっ? えっ?! えーーっ?!

まさか、、、はっくん(次男のこと)、そのハサミでママの髪、切ってないでしょうね~?!」。

                                                          

すると、次男は、大きくうなずきながら言った。

「うん、切ったよ。」。

                                                         

私は、「えっ、、、うそっ、、、、。」。

そう言いながら、かなり嫌な予感がした。

                                                              

恐る恐る、後ろの髪をなでるようにつかむと、次男に切られたらしい髪の束が”スーッ”と指に巻きついてきた。

私は、「わーっ、、、ちょっと、、、どうしよう~! どうする~? あらららら!!」と言いながら、髪をなでるたびに巻きついてくる私の髪の毛の束に、ただただ呆然。

                                                              

それを隣で見ていた長女は、「ママ~、けっこういっぱい切られたねー。」と、淡々とした口調で言い、切られた私の髪を冷静に観察。

                                                              

サッと振り返り、次男をみると、ソファに座った次男は、ポカンとしている。

次男から不意にこんなことをされるなんて、私にしてみれば”まったくの予想外”だったけれど、次男もまた、私がこんなに驚くとは、”まったくの予想外”だったらしい。

                                                          

私は、そんな次男を前に、とりあえず、サッとハサミをとりあげ、

「ちょっとー。 やめて、やめてー、、、。 髪なんか、、、きったらダメよ~!!」。

、、、そう言うのが精一杯だった。

                                                            

パパも長女からの通報(?)で隣の部屋からかけつけた。

パパは、指に巻きつく髪の束をみるなり、「あーあーあーあー!!」と叫び、なぜかうれしそうに笑っていたのが憎らしかったが、「大丈夫? ねえ、ねえ、大丈夫?」と、”その後の髪型”についてしつこく繰り返される私の問いには、「うーん、、、。 ギリギリ大丈夫って感じ。」と、一応、私に気を使って、微妙な返事をかえしたのであった。

                                                              

子育てをしていて、最近、つくづく、”男の子と女の子って、根本からちがうんだなあ。”と思うのだけれど、この日もそれを感じずにはいられなかった。

                                                             

例えば、長女が同じことをしたとしたら、(、、、というか、その前に長女は、こんなことはしなかったなあ。。)私、ならびにパパとかのリアクション、そして、その場の空気から、”ピピッ””何か”を察知。

”なんだか私、悪いことをしちゃったんじゃーあるまいかー。”という考えに、まずは及ぶと想像される。

けれど、次男の場合は。。。

次回へつづく

                                                         

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お絵かき

春です。
すっかり春です。
                                                                                                                                                                
”そうちゃん 11歳~
は、すっかり長くなってしまいました。
途中、季節は冬から春に変わり、、、。
だいたい、こんなに長くては、家族以外、読んでくれる人はいないかも、、、。
、、、というか、家族でさえも、「ちはる(私のこと)ちゃん、まだ~? まだ続くの~?」
「ねー、ねー、いつ終わるの~?」という声があちらこちらから飛び交う中、たくさんの方々に辛抱強~く、よんでいただきました。
どうもありがとうございました。
                                                                       
さてさて、”そうちゃん 11歳~”を書いている時、私がいつになく”シンミリ”とパソコンに向かっていると、いつもにぎやかな次男
(2歳)も、いつになく”シンミリ”しているではありませんか。
次男、静かです。
、、、と、ふと、次男に目を向けると、、、。
                                                                         
                                                         
こんなことをしてくれていました!!
画像からはわかりませんが、鍵盤だけでなく、ピアノの壁面も、そこらじゅういっぱいに落書きしてくれているではありませんか!!
、、、しかも、床には、無造作に、ペン先がグチャグチャになった”油性ペン”が転がっています、、、。
                                                                      
もちろん、”油性ペンなんだから、こんなんでおちるハズはない、、、。”とわかっていながらも、私が走って持ってきたのは、”すまい
のクリーナーと布”。
、、、人間、こんなもんです。
ダメだと思っていても、一度は試してみたいものです。
                                                                    
それでゴシゴシゴシゴシしながら、
「ママの大事なピアノ、、、。
あーあーあーあー どーしてくれるの~? 
落ちないじゃない! 
こんなところに落書きしたらダメでしょー?!」
と次男に言うも、次男、反省の色、まったくなし。
少しも悪びれることなく、
「落書きなんかしてないもーん!!
 はっくん(次男のこと)しゃー(さー)、ママの大事なピアノに、きれいにしゃー(さー)、お絵かきしてあげただけだも~んだっ!!
」。
                                                                      
はあーっ、、、、(ため息)。
まあ、私も騒いだわりには、”マニキュアの除光液”を布につけてふいたら、物足りないくらいに”スーーっ”と、きれいさっぱり落ちた
ので拍子抜けしましたが、、、。
(パソコンで調べました。)
                                        
                            
おかげで今は、この通り、何事もなかったことになっております。
                                                                       
そして、こちらの次男、相変わらず、”まったく非を認めないお年頃”となっております。。。
                                                                       
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そうちゃん 11歳・冬(12・完)

前回ブログのつづき

                                                                                                                        

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左から、そうちゃん、長女(4歳)、次男(2歳)の靴。

そうちゃんの靴のサイズは、なんと28cm!!

これだけ見たら、いかにも”頼れるお兄ちゃん”のようだけれど、手先の器用さとか言葉の理解とかおしゃべりの上手さ順に並べると、、、。

                                                                                                                   

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こうなる。

たったついこの間生まれた次男にも、あっという間に越されてしまった、そうちゃん。

                                                                                                                     

でも、これは、あくまでも”表面上からみたら”の私がつけた順番。

確かにおしゃべりができないから何もわからないように見えるし、手先が不器用だから何もできないように見える。

                                                                                                                        

でも、それは、きっとちがうんだと思う。

ただ表に出せないだけで、そうちゃんは、見ためで感じるより、実は、いろんな事をもっともっとわかっている気がしてならない。

                                                                                                                     

私の知人は、学生の頃、交通事故にあい、意識不明の重体になり、生死をさまよったことがあったそうだ。

                                                                                                                     

初めて自分が病院のベッドで目覚めた時、一瞬、ここがどこかもわからなかったらしいが、それは一瞬で、それ以降は、自分でも驚くほど頭の中はクリアーだったらしい。

けれど、しばらくの間、自分の思っていることを言葉にすることができなかった時期があったらしい。

(言葉がでてこなかったらしい。)

                                                                                                                           

その時、だれもが自分のことを”わからない人”として接したのに、唯一、毎日毎日病院で付き添ってくれたお母様だけは、モゴモゴと、ただ口を動かすだけの自分に寄り添い、ずっと聞いてくれて、ずっとしゃべりかけてくれたそうだ。

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