東京~その3(完)

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で、実際、あらためて、”あ~、なつかしい~。 またあそこに行ってみたい。”と思うことは、今まで、たった一度もなかった。

なのに、あの日、リムジンバス待ちをしていて、ふと、隣のバス停の行き先を目にして以来、日に日に、じわじわと、”またフラリと訪れてみたいなあ。。。”という気持ちが強くなってきた。

でも、それは、私がかつて住んだことのある土地に、ただ懐かしむために訪れたい、という思いとはちがう。

私は、昔を思い出すため、自分の人生を振り返るために行きたいのではない。

そうではなく、たぶん、おそらくは、そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)がはじめてこの世に誕生した土地に行って、そうちゃん の人生を、もう一度、ちゃんと最初から見てみたいのだと思う。

言ってみれば、私がちゃんと見ることができなかった”そうちゃんのアルバムの一ページ目”を見たいのだと思う。

                                                           

13年前は、障害のあるそうちゃんが生まれ、これからどういう風に育てていけばいいのか、私は、途方に暮れていた。

いろんな複雑な思いや葛藤があった。

自分の中で、いろんな方向に、日々、気持ちが揺さぶられた。

その過程があったおかげで、今の境地に至ることができた、とも言える。

けれど、揺さぶられている間に、いろいろと失ったものがあったのも事実だと思う。

きっと、あまりにたくさんのことを見失っていたにちがいない。

だから、あの時の私には見えなかったものを探しに、もう一度、そうちゃんが暮らした家を、街を、療育園を訪ねてみたい。

あの水色の屋根の産婦人科、家の前にあった栗林、ガタゴト走る京王線、大学病院、療育園、、、。

あの頃、そうちゃんが見ていた風景を、私も同じ目線から見てみたい。

そうちゃんが今、こうやって元気に笑っているのも、ちゃんと自分の足で歩いているのも、あの水色の屋根の産婦人科があったおかげであり 、大学病院があったおかげであり、療育園があったおかげであることを、もう一度、私はあそこに足をはこんで、確認してみたい。

”障害”ということがだけが、あまりにも大きく立ちはだかって、大切なことを見失っていたけれど、胸に手をあてると、たくさんたくさ ん、感謝しなきゃいけない人たちがいる。

さあ、そうちゃんのルーツをさがしに、いつか、行くぞーっ、

あのリムジンバスにのって~!!

                                                    

おしまい

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東京~その2

そういえば、この間、東京へ行ったとき。。。

                                                        

羽田空港をでて、私たちは、ディズニーシーまでリムジンバスで行くことに。

、、、と、ディズニーシー行きのバス停の前でバスを待っていた時、ふと、お隣のバス停の行き先に目が留まり、ハッとした。

それは、東京郊外。

昔、私が住んでいたところ方面に行くバス停だった。

それを見た瞬間、意外なことに、

「、、、、、。

行ってみたいな、、、。」

という気持ちが、ジワリジワリとしみだしてきた。。。 

                                                      

私は、ダンナさんの転勤で、東京には4年ほど住んでいた。

東京へ引越しして、すぐに妊娠。

長かったつわり。

それが終わってようやく、初めての自分のかわいい赤ちゃんの誕生!!

、、、のハズだった。

けれど、生まれてきたそうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)は、生まれて早々(出産した翌朝)、救急車で大学病院へ運ばれた。

そして、生後半年の時に、告げられた障害。

衝撃、不安、そして絶望。

”あの土地での数年、私は、どんな風にやりすごしていたんだろう???”

と、今でも思う。

そのくらい、悲しい気持ちとやりきれない気持ちが渦巻いていた。

                                                    

だから、またダンナさんの転勤で、東京のその土地をはなれることになった時は、なんだか不思議と気持ちが軽くなる思いがした。

これで、いろんな思いを、この土地にそっくりそのまま残し、気持ちを清算できる気がした。

これで、ハッピーな出産を夢見て選んだ、食事がおいしいと評判だった、かわいい水色の屋根の産婦人科の病院を目にすることもなくなる 。

(この病院をみるたびに、私の胸は痛んだ。)

リビングからみえる、すぐ目の前にある栗の木と、栗の木のにおい。

そばを走る京王線のガタンガタンガタガタガタ、という音。

(この変わらない風景をボーっと見ながら、そうちゃんのこと、将来のことを、あ~でもない、こ~でもないと想像した。)

いつも定期的に通っていた大学病院。

(検診の日、病院に近づくだけで、おなかが痛くなったっけ。)

そうちゃんが通っていた療育園。

(そうちゃんには障害があることを、まっすぐに目をむけなければならない場所だった。)

実にいろんな気持ちと葛藤した日々をこれで断ち切れるのだ。

「あ~、もー、エライ目にあった。

もう、私は二度と、ここに来ることはないと、自信をもって言いきれる。

東京には来ることがあっても、ここには絶対、一生涯、来たいとは思わない。」。

と、引越しの日、私たちが去るとき、今まで住んでいたマンションを前に、あの日、私は、ダンナさんに大きな声で宣言した。

                                                      

私は小さい頃から、父の仕事の関係で、何回も引越しした。

だから、何回も家が変わった。

学校も変わった。

友達もガラリと変わった。

けれど、引越しのたびに、いつも思った。

「また、いつか、ここに遊びに来たいなあ~っ!!」。

「絶対、遊びにくるからね~っ!!」。

そして実際、昔、住んでいたところに立ち寄った時なんか、

「うわ~~~っ 懐かしい~~~~~!!」

と、声を上げずにはいられない。

ノスタルジックな気持ちにつつまれて、なんだか古巣にもどってきたような、とてもあたたかく幸せな気持ちになったものだ。

こういう愛着のある土地が、父の転勤のおかげで、自分には、何箇所もあると思うと、父が転勤族で、私は、”得だよね~!!”と思って いた。

だから、東京を離れる時の、”私は、もう二度とここにはこない。”なんて思いは、私の中では、それが初めてだった。。。

次回へつづく

                                                   

                                                      

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ふしぎワールド

今、長女(5歳)と次男(4歳)のおしゃべりは、かわいくって楽しい。

私がピアノを教えていても、3歳から8歳までくらいの子供との会話が一番楽しい。

そのくらいの歳の子供は、まさに、ふしぎワールド。

                                                   

しっかりしているようでいて、どっぷりとメルヘンの世界に浸っている。

ユーモアもありプッと笑わせたかと思うと、時に詩人のようでもある。

ジーンとさせられたり、ホッと癒されたりもする。

コロコロと変わる表情や一生懸命にしゃべるとがった口をみていると、おかしいやら何やら、、、。

でも、次は何を言いだすのか検討もつかないので、ワクワク。

すっかりこの”ふしぎワールド”に魅了されてしまう。

                                                         

次男(4歳)も、最近は、そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)のことを不思議に思うらしい。

「どうして、そうちゃんはしゃー(さー)、”○×△◆□♯÷”とかばかりいってしゃー(さー)、じょうずにおしゃべりできないの?」

と、まっすぐに聞いてくる。

長女も、この間、いっしょにお茶していたら、頬づえをつきながら、いつになく大人っぽい表情で私に聞いた。

「ねえ、ママ。

そうちゃんってさあ、いったい、なんの病気?

もしかして、そうちゃんさあ、、、、。」。

私が答えようとした時、長女は、真顔で続けて言った。

「ねえ、ママ。

そうちゃんってさあ、もしかして、、、はくないしょう(白内障)???」。

もう、思わずプププーっと笑ってしまった。

白内障???

どこからそんな病気を知ったんだか。。

私は笑いながら、

「白内障だったらよかったんだけどね~!!

白内障だったら手術すれば治るけど、そうちゃんのは、治んないからさー。

そうちゃんの病気は、”ソトスしょうこうぐん”っていうのよ~。」

と言った。

すると、長女、

「えっ?

なんて?

もっかい(もう一回)いって!!」

と、私に病名を再確認した後、静かにうなずきながら、

「なるほどね~~~~。」

と、妙に納得したように、そして、なぜかうれしそうに言って、風のように去っていった。

                                                       

この間、夕焼けのきれいな夕暮れ時は。。。

長女と次男が空を見上げながら、テラスに二人並んで、ちょこんと座っている。

、、、と、次男が、

「なっちゃん(長女のこと)。

今日の雲は、きれいだね~。」。

すると、長女は、空を指差しながら、

「ほんとにきれいね~。

はっくん(次男のこと)。

この雲はね、ずっと遠くアメリカまでつづくんだよ~。」。

すると、次男、驚きを隠せず、ググッとのけぞりながら、

「えっっ?!

アメリカ????

そうなんだー。

すごいよね~。」。

二人、また静かに、きれいな夕焼け空をジーっと、うっとりしながら眺めていた。

                                                      

ふしぎワールド。

私もぜひ、その世界に踏み入れてみたいです。。。

                                                    

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夏休み・初日

今日から、そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)、夏休みに突入。

ちょっと前だったら、”この夏、いったい、どうすごそう、、、???”。

気が遠くなる思いで、夏休みの初日を迎えていた。

でも、ここのところ、そうちゃんと私の長い長い夏休みは、格段に変化した。

                                                      

ちょうど長女(5歳)が生まれる頃にはじまった制度で、救世主(ヘルパーさん)が登場!

ヘルパーさんに、そうちゃんの子育てを手伝ってもらえるようになった。

(病院に連れて行ってもらったり、家で留守番をしてもらったり。)

それに加えて、昨年の夏から”放課後支援事業”が、とうとう、そうちゃんの特別支援学校でもはじまった。

(小学校でいう、留守番家庭のようなもの。)

ヘルパーさんと放課後支援の先生方のおかげで、ただただ長く、暑い夏をひたすら耐え忍び、二人、時間がすぎるのをじりじりと待つ生活 から、一転!!

そうちゃんにも、そして、私にも、それぞれに新しい時間が開けた。

おかげで、夏の青空を晴れ晴れした気持ちで見上げることができるようになり、なんだか、”そうちゃんの将来も、ステキに明るい”気が してならない。。。

                                                         

長女(5歳)と次男(4歳)も、気がつけば、そうちゃんとはもう、結構に長いおつきあい。

街中で、障害のある方とすれちがっても、特別だという感覚はないらしい。

ただ、二人とも、

「あっ、ママ! 

今、そうちゃんと同じ病気の方だったね~っ!!」

と、言っては、私に確認・報告する。

でも、一緒に、(そうちゃんの学校の中にある)放課後支援のお部屋に行った時なんかは、ちょっとまだビビッていたりする。

                                                       

そうちゃんの学校のお友達は、障害の特性からか、大きく体をゆすり、手をバシバシたたきながら、ピョンピョンとジャンプして跳ねてい たり、大きな声で何やら叫びながら廊下を猛スピードでダッシュしてたり、、、。

長女や次男の保育園のお友達とは、ちょっと、、、いや、かなり、行動が異なる。

加えて、長女や次男より、ずっとずっと体が大きいので、そんなそうちゃんのお友達が目の前に立ちはだかると、さすがに、長女なんかは 、ビックリした顔をして、ズズズっと後ずさりする。

                                               

、、、と、今朝も、そうだった。

(今朝は、放課後支援にそうちゃんを預けて、それから長女と次男を保育園へ送った。)

だから、そうちゃんを預けた帰りの車の中で、

「ねえ、なっちゃん(長女のこと)。

 なっちゃんはさあ、そうちゃんのお友達、こわ~い?」

と聞いてみた。

すると、長女は、

「う、、、ん、、、。 

そうちゃんはね、こわくないけど、、、。 

そうちゃんは、もう慣れたから。。」。

私が、「そう。」と言うと、続けて長女は、

「だってね、そうちゃんは、家族だから。」

と、付け加えた。

                                               

長女も5歳。

きっと、長女なりに、そうちゃんを理解しようとしているのだと感じる。

長女が”慣れる”という言葉を使ったけれど、私も、まったく同じ思いがする。

”障害を受け入れる”とか”受容する”とかいうけれど、きっと、それは、”障害に慣れる”ということなのだと思う。

今日、長女とも、車で、

”考えてみたらさあ、たとえば、犬だってさー、それまでぜんぜん犬っていう動物を知らなくって、初めて見たと したら、ビックリするだろうね~!!”

という話をしたんだけれど。。。

                                                           

《突然、道の角から、4本の足を小刻みに動かして歩いている、体は毛むくじゃらで、お尻の先にシッポまではえている動物が向こうから やって来る。

目が合ったかと思うと突然、その動物は、大きな声で、”ワン!”と吠え、、、。

そして、どういうわけか、その動物は、”ワン”以外の言葉はしゃべらない。

見れば、その動物、遠慮なく道ばたでウンチもして、時々、そのお尻を舌でペロペロなめたりしている、、、。》

                                                          

そんな動物に、生まれて初めて出会ったとしたら、きっと腰をぬかすほどビックリすると思う。

けれど、その動物は”犬”という動物で、”犬という動物は、そういう生き物なんだ”っていうことがわかったら、その時初めて、”コワ イ”という感情は、そこで抜ける。

そして、次に、犬という動物と触れ合って、犬の毛のフワフワと暖かい感触を味わい、犬からシッポをふってもらって心が通じた時、はじ めて、”かわいい”という感情が生まれる。

、、、そう考えると、物事はすべて、”慣れ”、そして、”経験”によって生まれてくるものなのかもしれない。

そして、きっと、そこからしか、学ぶことができないものなのかもしれない。

だから、長女と次男には、そうちゃんのぶんまで、いろんなことを経験してもらおう。

大きな人になってほしいなあ。。。

                                                   

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カラスの毛

この間、ごはんを口いっぱいにほおばりながら、長女(5歳)が、ニコニコして言った。

「ねー、ママ。

わたしの布団にはさあ、カラスの毛がはいってるの?」。

                                                            

そういえば、先日、私が布団をたたんでいる時、長女に、”羽毛布団には、鳥さんの毛がはいってるから、ふわ~っとして、あたたかいんだよー。”というようなことを言ったっけ。

最初は、長女、私がウソを言ってると疑っているようだった。

けれど、それがホントのことだとわかった時の長女の驚いた顔は、印象的だった。

「え、、、っ、、、鳥さんの毛、、、?!」

と、自分の布団をさわりながら、しばし放心状態だった長女。

ちょっと想像つかなかったらしい。

                                                             

けれど、そのことを長女なりに納得して考えたのが、冒頭の”カラス”。

思わず、私は、

「カラス~?! 

カラスじゃないよ~!!」

と笑ってしまったけれど、、、えーっと、なんの鳥だっけ?

グースよね、、、?

そうそう、グースってさあ、、、ガチョウよね?!

、、、、と、笑い飛ばした割には、その後、ドギマギした私だったけれど、、、!!

                                                            

私は、子供のこういうところが好き。

なんていうか、まったく先入観なしにものごとを考えるので、”すごいなあ。。。”と、思ってしまう。

私の中でのカラスは、”頭はいいけど、ずるがしこい。 クラスにいたら、気になる存在ではあるけれど、心底は親しめない。”といった感じの印象。

で、一般的には、カラスは、不吉な鳥。

カラスの羽毛布団につつまれながら寝るなんて、ちょっと、いい夢、みられそうにない。

(個人的には、ハトはどうしても好きになれないので、ハトの羽毛布団も遠慮したいけれど。)

                                                           

私が長女に、

「なっちゃん(長女のこと)さあ、なんで、カラスの毛だと思ったの?」

と聞いたら、長女は、うっとりしながら、

「だってさあ、さわったことはないんだけど、カラスの毛ってやわらかくて、きもちよさそうだも~ん。」

と言っていた。

そのとろけそうな顔をみたら、私まで、”カラスの羽は、なんだか硬そうだけれど、その羽の下には、もしかしたら、ふんわりやわらかなフワフワの最高の毛があるかもしれない。。”と、マジで思ってしまった。

                                                        

そういえば、そうちゃん(長男・13歳・知的障害あり)も、”カ~ラ~ス なぜ鳴くの~?”の歌が大好き。

童謡の中でも、好きな曲の一つで、CDを聴いていると、いつも何回もリピートして、一緒に歌っている。

”嫌われモノ”のイメージが強いカラスだけれど、あの歌の中でも、カラスは、とっても優しい。

”知らず知らずの間に、大人は、先入観に縛られているんだなあ、、、。”と思います。

ああ、いけないいけない。

今度、カラスに会ったら、挨拶でもしときます。

                                              

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成長

最近、子供の成長がすさまじい。

私にとって、初めての子供がそうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)だったので、子供はゆっくり、気が遠くなるほどゆっくり成長す るものだと、私の中に長年刷り込まれてきた。

けれど、歳が離れた妹弟たちの成長の、早いこと早いこと!!

信じられないくらい早い。

この調子だと、あっという間に、

「ママ、じゃーね~。」

と、(大学なのか、結婚なのか、それはわからないけれど、)家を出て行く日が くるような気がする。

                                                              

長女(5歳)は、今や、”ルーキーズ”ファン。

この間、一緒に映画をみに行ったのだけれど、すっかり一人の女の子として、スクリーンをのぞいていた。

セブンイレブン(ルーキーズの宣伝の垂れ幕がある)に行く度に、

「ママ。

私、この人が好き。 

ママと同じ人よね~。」

と言っては、毎回、心ときめかせている。

                                                      

次男(4歳)は、4月から年少さんになった。

、、、と、年少さんになったとたん、自分のことを”ボク”とか”オレ”とか言うようになった。

時々は、まだ、

「はっくん(次男のこと)はしゃー(さー)、まだ赤ちゃんだもんねー。」

なんて言うことがあるけれど、もう、どこから見ても、幼児さん。

で、ただ今、”シンケンジャー”に夢中。

シンケンジャーのベルトをして、

”オレも、強くなってやるぜ~。” 

”負けんぞ~。”

”も~許さんぞ~。”

と、キリリとした顔をして、剣を振り回している毎日。

                                                           

日に日に、できることが増え、新しい言葉を覚え、物事を瞬間吸収。

次々に自分のものにしていく長女と次男。

それを、私とそうちゃんは、物陰から(?)、”こりゃ~ たまげた~”とばかりに唖然として、パックリ口を開け、ただただ見ている、、 、という感じの今日この頃。。。

とにかく、スゴイ。

                                                       

この間、食事中に、”将来、どんな人になりたいか”という話をしていた時のこと。

次男は、もちろん、

「シンケンジャーになりた~い!!」

と、私の予想を裏切らなかった。

、、、と、長女は、何て言うかなと思ったら、

「私は、そうちゃんを助けてあげられるような人になってみたい。」。

なーんて言うので、私は、思わず、口でモグモグしていた鶏のから揚げを慌てて飲み込んだ。

危うく、のどにひっかかりそうになった。

びっくりだ。

                                                   

次男も、この間、剣を振り回しながらキッチンに来て。。

「ママ。

ボクは、シンケンジャーになるからね~。

ボクとパパは、強くなって、ドロボウと悪い人を、みーんなやっつけるからね。

ママはゆっくりしててね~。」

と言う。

だから、私は、

「あら~。

ママはゆっくりしてていいの~?

じゃあ、なにしとこっかなあ~。。」と言うと、

次男は、

「ママは、そうちゃんのこと、守ってて。」。

なーんて言うので、この時も、私はひっくり返りそうになった。

いったいいつの間に、こんなに成長したんだろう!!

急に頼もしくみえてきた。

けれど、、、。

                                                      

”ちょっと気をつけなくっちゃね。。”と思ったのも事実。

私は、長女と次男には、伸び伸びと自分の道を歩いていってほしいと思う。

そうちゃんに気兼ねすることなく、余計なプレッシャー(そうちゃんを一生支えていかないといけないと思うこと)を感じることなく、の びやかにいてほしい。

”そうちゃんがいたから、○○できなかった”

”そうちゃんがいたから、ガマンばかりさせられた”ということなく、生きていってほしい。

それが、長女と次男に望む、私のいちばんの願い。

                                                    

まあ、人間だから、これからいろいろあるでしょう。

まっすぐにはいかないだろうけれど、あっちいったりこっちいったりして柳の木のように柔軟にしなりながら、どんな人に成長してくれる のか、、、。

それが、とってもとっても楽しみです。。。

                                                      

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リップサービス

子供の目は、なかなか鋭い。

どんなにかわいらしく装って若作りしても、”おばさんは、おばさん”にみえるし、地味な洋服を着てかまわなくっても、”おねえさんは、おねえさん”に見えるものらしい。

先日、若い頃のまま、かわいらしい女優さんがCMにでていたので、その女優さんを指差しながら、私は、興味津々で長女(5歳)に聞いた。

「ねえ、なっちゃん(長女のこと)。

この人、お姉さん?

おばさん?」。

すると、長女は、

「おばさ~ん。」と、迷わず即答。

思わず、私は、

「なっちゃん、鋭い!!」と言ってしまった。

                                                             

、、、で、その後、ちょっと声を細めながら、恐々聞いた。

「ねえ、なっちゃん。

ママは、おばさん?

お姉さん?」。

すると、長女は、

「お姉さん!!」。

私は思わず、

「えーっ、うれし~い!

 、、、で、何歳に見える?」。

すると、長女は、

「ママはさあ、とってもかわいいもん、若くみえる~。 

そうだねえ、、、。」

と、しばし考えた後、

「ママは、小学校6年生にみえる!!」。

ズルっ。

そこまで言われると、、、お世辞としかいいようが、、、ない。

ガク~ン。

                                                              

次男(3歳)は次男で。。。

テレビをみていると、時おり、吸い込まれそうに美しい女性がでてくるので、そのたびに、私は、

「うわっっ! 

この人、きれいねえ~!!」と叫ぶ。

すると、そのたびに、次男は、私の方をクルリと振り向き、

「ううん、ぜんぜんきれいじゃなーい。

ママの方が、ぜーったい、ぜったいかわいい!!」と言ってくれる。

次男は、今、”NHKおかあさんといっしょ””たくみおねえさん”が大・大・大好きなのだけれど、それでも、

「たくみおねえさんより、ママの方がかわいい!!」らしい。

                                               

そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)はそうちゃんで。。。

私が外出する時、洋服を着替えると、

「う~わ~っ!

ママ、かわいいね~!!」。

「ママ、かわいいね~!!」を連呼。

                                                

そんなこんなをパパに言ったら、

「よくぞ、そんなこと言うように仕向けたね~っ。」

と言って、ニヤリと笑ったけれど、、、失礼な!

仕向けた覚えはない。

けれど、どっちにしても、この年になっても、、、、というか、この年になったからこそ、たとえウソでも、”かわいい”なんて言ってもらうと、無条件にうれしいのは事実。

「あら~ホント~?! 

まっ! ありがとう~。」と、ギュッと抱きしめたくもなる。

たぶん、子供たちにしてみると、そう言うと、私がすごく喜ぶことをわかっているので、深い意味はないけれど、とりあえず言ってくれてるのだと思う。

”なにか人を喜ばせること、ないかな?”という思いは、自然に沸いてくるもので、それは小さな子供たちにも、ちゃんと備わっている事なんだなあと、感心する。

こんな単純なお世辞でも、こんなに単純に喜べちゃうのだ。

あらためて、”リップサービス”の大切さを感じる。

                                                 

子供たちを見習って、私も、子育ては、基本、

「えらい!」

「すごい!」

「かわいい!」。

これでいこう。

ことあるごとに耳元でささやきながら、なんとか調子に乗らせて、育てていきたいと思います。。。

                                                     

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そうちゃん・13歳になる

そうちゃんが、13歳になった。

最近のそうちゃんを見ていると、晴れやかな気持ちになる。

目にみえて成長を感じられるようになってきたからかもしれない。

                                                         

この間、予防接種を受けに行った時も、待合室で40分イスに座って待ち、診察室へ入ってちゃーんと注射を受けられた。

(ちょっと前までは考えられなかったこと。

今までだったら、まずは病院の入口で”すったもんだ”があり、待合室でも、もちろん、落ち着いて待つなんてできるはずもなく、、、。

ようやく、診察室へ引きずられるように行く頃には、大混乱!

たった1本の注射を打つだけなのに、そりゃーもー大変な騒ぎだった。。。)

                                                            

待合室でなかなか名前を呼ばれなかったので、さすがにちょっと不安がつのり、そうちゃんは大きな声でおしゃべりを繰り返してはいたけれど、診察室からそうちゃんの名前が呼ばれると、右手を大きく挙げて、スックと立ち上がりながら、大きな声で、「はーーーーーーいっ!!!」。

(これは、どうやら、小学校の卒業式の練習の時に身につけたものらしい。。)

それから、そうちゃんは、待合室にいる小さな子供たちを不器用によけながら、大またでドシンドシンと診察室にすすむと、先生に、「おーよーざーまー!!」(訳:おはようございまーす!)。

先生とちょっとおしゃべりしてケラケラ笑った後は、スムーズに注射。

注射が終わると、先生に何度も、「ありがっとー!」 「ありがっとー!」と言っていた、そうちゃん。

そして、最後は笑顔で、「せんせい、ばいば~い!」。

                                                           

う~ん、素晴らしい。

こんな日がくるなんて!!

そして、不思議なことに、こうやって、そうちゃんに一つ、また一つ、”クリアーできること”が増えていくたびに、そうちゃんは、穏やかになってきた。

自信がでてきたのかなあ、、、と思う。

こんなそうちゃんを目の前にすると、私の”開墾作業”も一区切りついて、次の段階にきた気がする。

                                                     

今までは、そうちゃんをどうやって育てようかと、いろいろ迷いながら考えあぐねてきた。

その都度、いろんな課題にぶち当たりながら(時には、砕け散りながら)も、心の片隅で、”そうちゃんが心地よく伸びていける環境づくり”というものを細々とではあるけれど、思ってきた日々だった。

それは、土地を耕す作業にも似ている。

大きな石があればヨイショヨイショと取り除き、これから植える植物がどうしたらのびやかに育つのか、どういう状態にしたらベストなのかを想像しながら、ひたすら土を柔らかくする作業。

で、その土地には、ちょこちょこではあるけれど、”今だ!”という時期に、ポケットから種をだし、まいてきた。

ちゃんと育つかどうかはわからないけど、とりあえずはまいてきた。

”ヘルパーさん種””プール種””公文種”。

”妹種””弟種”もまいた。

                                                            

そして今、ここにきてやっとこさ、そのまいた種から、”ポコポコっ” ”ポコポコっ”と、新緑のかわいい芽が次々にでてきた。

ヘルパーさんにそうちゃんを預けたおかげで、そうちゃんは、ヘルパーさんとなら、いろんな場所へ出かけられるようになった。

何より、たくさんのヘルパーさんにかわいがってもらい、人間を信頼できるそうちゃんになった。

プール教室に通ったおかげで、今では、なんとクロール(もちろん、そうちゃん流)も背泳ぎも、息継ぎしながら25メートル泳げるようになった。

公文教室に通ったおかげで、勉強の時間は、とりあえず、しっかり30分座っていられるようになった。

妹や弟がそうちゃんの家族になってくれたおかげで、そうちゃんは、家の中でも、”いかにして、人とつきあっていくのか、、、。”という、人生で最も大切なことを学び中。

人生には、いろんな人間模様があるのだと、何事もそうスムーズにはいかないことも気づいてくれたハズだ。

                                                          

せっかく芽がでてきたのだから、このかわいい芽には、太陽の光をいっぱいあびさせて、土が乾いたら水をたっぷりやって、これからもっともっと大きく育ってほしいなあ。。。

                                                   

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学生服

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が、この春、中学生になる。

特別支援学校(今まででいう養護学校)の中学部に入学するそうちゃんにも、先日、黒いピカピカの学生服が届いた。。。

                                                    

そうちゃんの制服をつくるため、採寸に行った時のこと。

(そうちゃんを含め、学校のお友達の多くは皆、基本、ジッとして待つことが苦手なので、制服の業者の方が、学校に来てくださり、学校のお教室で採寸をすることに。)

教室には、サンプルのジャケットとズボンが、ハンガーにズラリとかけてあり、業者の方が、その中から、それぞれの子供たちの体型にあったものを選ぶ。

そして、採寸して、仕上がりを調整してもらう。

(長身のそうちゃんのジャケットは、なっ、、、なんと、190cmサイズ!)

                                                   

そうちゃんがサンプルのズボンをはき、ジャケットに袖を通した瞬間、一瞬、私は、ハッとした。

身長170cmの、スラリと手足が長いそうちゃん。

黒い学生服を着たそうちゃんが、あんまりカッコよくって、輝いてみえて、ドキリとしてしまった。

”、、、あっ、、、。 

そうちゃん、健康に生まれてたら、モテててたりして、、、。”。

そして、次に私の頭に浮かんだのは、

”このカッコイイそうちゃんには、どんな未来が開けているのだろうか。

こんなに柔らかな笑顔を放つそうちゃんに、私は、明るい未来を約束することができるだろうか。。。”という思い。

そのことが、ズシリと私の胸につきささった。

                                                      

長女(5歳)と次男(3歳)をみていると、二人の将来を想像することは、ちっとも難しいことではない。

大きくなったらどんな女の子・男の子になるのかな。

中学に行ったら、どんなことに熱中するのかな。

どんなことに興味をもって勉強するのかな。

どんな人と恋をして、どんな人と結婚するのかな。

それとも結婚しないで、仕事一本、バリバリ働くのかな。

子供は生まれるのかな。

、、、あれこれ考えると想像は尽きない。

                                                      

けれど、一方で、そうちゃんの将来が、まったく浮かばない。

具体的な想像ができない。

長女と次男の将来を想像したときに考えたことは、ことごとく、そうちゃんの場合には、あてはまらないからかもしれない。

中学部の3年、高等部(特別支援学校は、高等部まであります。)の3年。

この合わせて6年間の月日は、私にも想像できる。

そうちゃんの大好きな学校に行けるという”道”が、そうちゃんの前には開かれている。

けれど、その後は、まったくみえてこない。

                                                   

そうちゃんは、自分で自分のことを決めることはできないので、その先は、私たち親が、自ら開拓して決めることになる。

しかも、選択肢も極端に限られている。

本当なら、”子供は子供で、自由にやってくれ~い。”と、思っていたい私としては、ちょっと荷が重い。

自分の子供とはいえ、人の人生を私なんかが決めるだなんて、すごい大役。

大きな戸惑いを感じる。

はあ、、、あと6年かあ。

そう思うと、なんとも心細い気持ちになってしまった。

                                                       

この間、”そうちゃん、もうすぐ卒業だねえ~。。”という話をパパとしたのだけれど、その時、パパは、

「そうちゃんはね、オレが、”小学校卒業するまでに、できるようになればいいなあ”って思ってたことを、全て達成してくれたと思ってる。

そうちゃんには、十分、夢を叶えてもらった。」と言っていた。

そう、それには私も全く同感!!

二人一致で、”そうちゃんは、もう合格点よね~! 上等、上等!!”という評価だった。

なにせ、今や、オムツともスッキリ縁がきれ(オムツには、つい最近までお世話になってました。。)、何より、自分の足でしっかり歩けて、走れるだなんて、今でも夢のよう。

そうちゃんは、ここまでよくぞ頑張ったもんだと、つくづく思う。

だから、これからは、私が頑張る番かな、とも思う。

                                                 

そうちゃんが高等部卒業するまでの6年間に、今まで以上にしっかり生活を楽しみながら、そうちゃんにできること、貢献できることをみつけて、これからのそうちゃんの将来を、じっくりゆっくり模索していきたい。

そして、”その時”がきたら、そうちゃんの背中をポーンと押して笑顔で送り出せるよう、しっかり子離れもしなくっちゃ。

なにはともあれ、引き続き、そうちゃんのことを応援しつづける人で、常にありたい。。。

                                                

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P.S.

お久ぶりで~す。

も~、すみません。

かなり更新が、、、途絶えてました!!

                                              

                                                     

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やわらかい心

「ねえ、ママ。 

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)ってさあ、ガンバリやさんだよね~。」

と、食事中に、ふと、長女(5歳)が言う。

私は、とっさに、

「そ~よ~。 

そうちゃんは、ガンバリやさんよ~。

 みんなの中で、一番がんばってるんじゃない?」。

、、、とは言ったものの、その後すぐに、長女に、

「、、、、で、なっちゃん(長女のこと)は、なんでそう思ったの?」と聞き返した。

すると、長女は、

「だってさあ、そうちゃん、ごはん食べるの、上手になってきたよね~。

前は、ポロポロポロポロごはんこぼしてたのに、ちょっとしかこぼさなくなってきたもん。」。

そして、

「そうちゃんって、病気なのに、がんばってるよね~。

すごいよね~、そうちゃん。

なんか、そうちゃんにご褒美あげたくなっちゃった。」。

時おり、長女と次男(3歳)を見ていると、”いったいこの二人は、そうちゃんのことをどんな風に解釈しているんだろう、、、。”と思うことがあったけれど、長女は、こうしてちゃーんと、そうちゃんのことを見ていてくれていた。

うれしかった。。

                                                             

もちろん、3歳の次男でさえ、”そうちゃんは、お病気だもんね。”と、時々口にする。

そうちゃんが、よそのお兄ちゃんとは、ひと味もふた味も違うことは、すでに認識している。

長女と次男にしてみれば、生まれた時には、もうすでにそうちゃんは存在しており、ずっとずっと時間をともにしているので、その間に、”なんとなーく” ”それとなーく”いろんなことを感じている模様。

けれど、大人と違うのは、子供は、頭ではなく、体全体で、そうちゃんが病気であることを感じるらしい。

だから、構えることなく、ごくごく自然に、”そうちゃんは、そうちゃん”として受け入れている。

そこには、なんともいえない柔軟さがある。

                                                           

長女と次男にしてみれば、よそのお兄ちゃんよりは、そうちゃんは、難しい。

感情がうまく言葉で伝えられないぶん、そうちゃん、機嫌が悪いときは手がつけられない。

そうちゃんのうっぷんが、長女と次男にも向けられたりすることもしばしば。

生活のリズムも、基本、そうちゃんに合わせることになる。

だから、きっと小さいながら、二人(長女と次男)は、”理不尽な思い”を感じていることも多いと思う。

私は、”ああ、、、。 納得いかない思いをしてるだろうなあ。”と思うときは、その都度、二人には、できるだけ、そうちゃんの今の気持ちを代弁したりして、状況を説明するよう心がけている。

けれど、実際は、大人がいちいち説明しなくったたって、子供の方がよっぽど大人で、よーくわかっていたりする。

                                                              

普段は、土曜日に公文に兄弟3人通っている(そうちゃん、公文に行くのが大好き。)のだけれど、先日、長女と次男の二人だけ、平日に連れて行った。

(今、週に1回、公文に行っているのだけれど、先生から、”できれば、週に2回、来てください。”と言われたので、、、。)

土曜日に行く公文は、先生がそうちゃんに、マンツーマンでついて、特別にゆっくりみてくださる。

けれど、”平日は、生徒さんが多くて、そうちゃんをゆっくりみてあげられないから、なっちゃん(長女)とはっくん(次男)だけ、連れてきてください。”と先生に言われていた。

だから、その日は、「ね~ね~、そうちゃんにはさあ、今日、公文行ったこと、秘密よ。」と、長女と次男に言い聞かせて連れて行った。

日も暮れて暗くなった帰り道、車で走っていたら、ふっと、”公文に喜んで行く、はちきれそうな笑顔のそうちゃんの姿”が頭をよぎった。

私は、「あ~あ、、、。 ホントは、そうちゃんも一緒に連れて行ってあげられたらなあ、、、。」と、思わず小さくつぶやいた。

すると、長女と次男がのりだして、「ママ、今なんて言った?」と聞くので、

「、、、いやね、そうちゃん、公文に行くの、大・大・大好きでしょ。 

だから、そうちゃんも連れて行ってあげたかったなあ、、、と思ってさ。」と、私。

すると、長女と次男は、後ろの座席で、”土曜日は、いつもみんなで公文に行っているのに、どうして今日は、そうちゃんは、一緒にいけなかったのか”ということについて、ずっと二人で議論している。

結局は、”今日は、土曜日と違って、公文教室には、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいっぱい来てたもんね。

そうちゃんは、お病気だから、すぐに大きな声をだしたり、時々さわいだりもするから、やっぱりそうちゃんにはちょっとムリだもんね。

そうちゃんは、先生とゆっくりお勉強するのが好きだもんね。”と二人は結論ずけていた。

                                                   

二人は、家に帰ってから、自分たちが今日、公文に行ったことをそうちゃんに言うことは、なかった。

で、その日の夕食時、二人とも、とっても、そうちゃんのことを気づかっているのがわかった。

いつものように、そうちゃんがごはんのお茶碗をさしだして、私に「おかわりください。」と言うと、サッと横から手を出したのは、長女。

長女は、そうちゃんのお茶碗を受取り、

「今日は、おかわり、なっちゃんが、行ってくるね、そうちゃん。」

と言って、そうちゃんのお茶碗をもってキッチンへ。

ハリキッて、ごはんのおかわり当番を買って出た。

そうちゃんは、何回も何回もおかわりするのだけれど、結局、全部、長女が席を立った。

そうちゃんがコップを差し出し、「おかわりください。」と私に言うと、今度は、次男が、

「そうちゃん、お茶?

のどかわいたの、そうちゃん? 

お茶のおかわりがいるの?

はっくんがついであげる。」

と言って、自らポットを引き寄せ、たどたどしい手つきでお茶をついであげていた。

その後も、二人は、

「そうちゃん、今日は、学校楽しかった?」

「明日も学校あるよ。」

と、いつもよりたくさん、そうちゃんに話しかけていた。

その姿をみると、なんとなく、二人は、小さいながら、病気のそうちゃんに対して、そして、今日、公文に一緒に行けなかったそうちゃんに対して、なんだか申し訳ないような気持ちを感じているらしかった。

そして、その思いが、思いやりという形に変わり、そうちゃんに何かしてあげたくてたまらない気持ちになったらしい。

                                                      

やっぱり、兄弟って、子供って、本当にいいものだなあ。

そんな三人をみていると、なにやらとってもありがたい気持ちにさえなってしまいます。。。

                                                             

P。S。

次男が、聞いた事のないフシギな歌を私に向かって一生懸命に歌っている。

「、、、、、?  なに、その歌?」と私が聞くと、次男は、

「この曲ね~、はっくんが作ったの。

ママがね、かわいい~から、はっくんが歌つくって、ママに歌ってあげてるの~。」。

う~ん、なんてかわいい!!

次男が反抗期の青年になって憎らしくなった時のために、このかわいさは、ちゃーんと貯金しておくことにしますっ。。。

                                                           

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年賀状より

昔は、年賀状というものに、特別な思いはなかった。

それどころか、”年賀状書くの、ちょっと面倒くさいなあ。。”とさえ思っていた。

だって、年賀状を書いても書かなくても、それに関係なく、学校だったり、会社だったりで、そのあて先の人にホイホイと自由に会うことができたから。。

                                                         

けれど、ここ最近、歳を重ねるにつけ、”年賀状っていいなあ。。”と思うようになった。

ふと気がつくと、仲のよい友達も遠方にいて、なかなか会うことができない。

あらためて年賀状を机に広げてみると、”今はゆっくり会えないけど、せっかくのこの出会い、とりあえずは、この年賀状でつながっていてほしい。。”と思う人がたくさんいることに驚く。

だから、ここ最近、年賀状というものが、私の中で貴重なものになってきた。

今年も、懐かしい人から年賀状をもらったけれど、今年うれしかった年賀状のナンバーワンは、昔、そうちゃん(長男・12歳知的障害アリ)がたった2ヶ月ちょっと通った保育園の先生からのもの。

(”えっ、、、障害の重いそうちゃんが、保育園へ行ってたの?”と思う方も多いかと思います。

その辺の話のくだりは、バックナンバー:2006年11月~”そうちゃんの古着”で詳しく書いています。)

                                                       

そうちゃんは、2歳の頃、保育園に通っていたのだけれど、通い始めて間もなく、ダンナさんの転勤があり、結局、2ヶ月ちょっとで退園することに。

そうちゃんは、あの頃、ハイハイをするのがやっとで、歩くことも、ごはんを自分で食べることも全くできなかったので、保育園ですごすにあたって、そうちゃんのために特別に”介助の先生”がついてくださることになったのだ。

                                                              

その介助の先生からの年賀状には。。

”花畑のそうちゃん(年賀状は子供三人の写真つき。で、そうちゃんは、満開のコスモスのお花に囲まれた写真。)にホロリ、感動しています。”

、、、からはじまり、、、、。

その介助の先生は、もともと病気や育休でお休みしている保母さんの代わりの、臨時の保母さんをつとめていた。

だから、”介助員”として仕事をしたのは、そうちゃんがはじめてだったこと。

そして、あれから、ずっと介助員の仕事を続けていて、今も自閉症の子供を介助していること。

そうちゃんが去った日の涙は、今も忘れないこと。

介助員としての仕事の楽しさをおしえてくれたのは、そうちゃんだったことが綴られていた。

そして、最後は、”ありがとう”という言葉で、しめくくられていた。

                                                      

あれから、10年。。。

10年たった今でも、私は、新鮮に、あの時のそうちゃんと、その保母さんの顔を覚えている。

保育園の空気も臭いも保育室のお部屋も、、、みんな忘れない。

あの時、そうちゃんが保育園に通えることになって、私がどれだけうれしかったことか、、、。

そして、どれほど気持ちが楽になり、救われたことだろうと、今、あらためて思う。

                                                    

転勤先の両親も友達もいない遠い土地で、初めての子ども・初めての育児がそうちゃんだった。

そのそうちゃんの障害をうけとめるのに、アップアップしていたあの頃。

そうちゃんを保育園に預け、私だけの時間をゆっくりもてたこと、

ピアノやエレクトーンを子供たちに教えられたこと、かわいい子供たちに出会えたことが、どれほどありがたかったか、、、。

そして、その上に、先生からも”ありがとう”と言ってもらえるなんて。。

先生からの年賀状は、なんだか胸いっぱいの、私の宝物になりました。。。

                                                             

P.S.

”自由は、不自由の際にある”という言葉があります。

福沢諭吉の言葉だったでしょうか、、、。

その言葉、私、身にしみて感じます。

今も、そうちゃんの子育て(介護)しているので、今尚、私は不自由な中にいるのかもしれませんが、、、。

あの頃(そうちゃんが保育園に行っている頃)を思っても、あの時得た自分だけの時間は、”不自由の際にある自由な時間”、、、まさにそのものだったと思います。

自由の中にちらばっている自由では、なかなか本当の意味で自由を味わうことはできないものなのかもしれません。

いつもが不自由であるからこそ、自由というものを味わった時の感動、歓び、安堵感は、言葉にならないくらい大きいのかもしれません。。。

                                                       

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あけましておめでとうございます!!

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがいします。

すっかりブログ、ご無沙汰しておりますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか???

                                                              

私の方は、年末から、姉家族と一緒に、私の実家に合流。

にぎやかな時間をすごしました。

子供たちも大きくなり(姪っ子も次男も、ともに3歳)、ようやくいろんなところに遊びに行けるようになりました。

みんなでゾロゾロとスケートに行ったり、映画をみに行ったり、ごはんを食べに行ったり、温泉へ行ったり、、、イベント目白押しの毎日でした。

姉には、いろいろとおごってもらい、”いや~、女きょうだいでよかった~っ!!”と、喜びをひしひしと感じた年末でもありました。

(お兄ちゃんだったら、こうはいかないでしょう。

きっと、しっかり者の奥さんに財布をグググっと、つかまれているはずです、、、?!)

                                                           

ところで、みなさん、初売りにはおでかけでしょうか?

私は、昨日、さっそく行ってきました。

うちの家族(結婚前の旧家族)は、福袋が大好き。

ひと昔前までは、家族そろって、朝早くからデパートの長蛇の列に並び、デパートの開店のキンコンカン(鐘)とともに、猛ダッシュ!

家族各々、自分が狙った福袋をゲットしたものです。

そして、家に帰ってから、袋の中身をガサガサーっとひっくりかえしては、

電卓片手に、「わーっ、○○○○○円ぶんも入ってる~!!」

「すごいよね~、福袋!!」

「ラッキ~!!」

「得した~!!」

と、半狂乱。

歓喜したものです。

けれど、ここ数年というもの、、、。

一筋縄ではいかないそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)に加え、長女(5歳)、次男(3歳)が生まれ、さらにバタバタし、、、。

ひたすらに、おむつがえだー、ミルクだなんだとコキ使われ、、、とてもとても早起きして、あの長蛇の列に寒い中じーっと待つ気分には到底なれず、、、。

恒例の福袋は見送っていました。

                                                          

が、しかーし!!

とうとう昨年からまた再会しました!

ただ一つ、以前と変わったところは、長蛇の列に並ぶのは、もちろん私、、、、ではなく、”ダンナさんオンリー”というところでしょうか。。。

                                                           

昨年、一人で、子供たち三人ぶんの福袋を狙い通りにゲットしたダンナさん、、、いい具合に、ハマってくれました。

今年は、私が言わずとも、自らハリキッテ早起きして出かけて行きました。

(私が朝起きた時には、すでにダンナの姿はなく、、、。)

そして、感心なことに、今年も、狙った福袋を全てゲットしたダンナさん。

パーフェクト!

アッパレです!!

「テレビカメラがまわっとった。

オレ、必死に走ってる姿、テレビに映されるかもしれん、、、。」。

家に帰って来た時、ボソッと言っていましたが、そんなこと、私たちには関係ありません。

                                                              

今年は、

そうちゃんには、ニューバランス。

長女には、メゾピアノ。

次男には、ミキハウス。

私には、ハロッズとマタノアツコとお気に入りのパン屋さんの福袋。

(、、、とはいえ、これら人気の福袋をダンナさんは、どのように、たった一人で攻略しているのでしょうか、、、?

この辺は、私にもナゾです。

きっと、ものすごい形相で走るダンナ、、、

私も、できれば、テレビではその姿、見たくありません。。。)

それにしても、今年も、すべて、ばっちり大満足の福袋でした。

ダンナさんが帰ってきてからは、私は、悠々と一人、初売りへ。

いいお正月でした。

子育ても、ここにきて、グッと楽になりました。。。

                                                             

今年も、ブログ、マイペースでの更新になるとは思いますが、どうぞおつきあいくださいませ。

今年もどうぞよろしくおねがいしまーすっ!!

                                                          

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バレエ

長女(5歳)がバレエを始めて、4ヶ月がすぎた。

きっかけは、いとこ(姉の子供)。

いとこがバレエを習っていて、とっても楽しいらしい。

この間遊びに来た時、長女にバレエのポーズやなんかをいろいろ披露、教えてくれた。

で、すっかりその美しいポーズに魅了された長女、”私もバレエ、してみたい!!”ということに。。。

                                                     

綺麗なヒラヒラのレオタードを着て習うバレエは、とても楽しいらしい。

今、週に一度あるバレエの日を、長女は楽しみにしている。

、、、と、バレエの日を楽しみにしているのは、実は、長女だけではない。

次男(3歳)も、長女以上(?)に毎回楽しみにしている様子。

いつもバレエ教室に一緒にくっついて来ては、

「はっくん(次男のこと)も習いた~い!!」。

「はっくんのレッスンは、いつから~?」と言いながら、レッスン室のガラスにへばりついている。

                                                              

バレエ教室には、髪をシニョンにした、これまたステキなレオタードを着た小学生のお姉さんがたくさん。

次男は、熱いまなざしでお姉さんを目で追う。

そして、

「あ~あ、、、。

はっくんしゃー(さー)、なっちゃん(長女のこと)じゃなくって、あのお姉ちゃんがよかったな~。」

なんてことを、ため息まじりに言っていたりする。

う~ん、3歳といえど、そのへんは立派に男の子。

ちゃんと自分好みの綺麗なお姉さんを選抜して、そのお姉さんに向かって言う次男、、、さすがです。。

                                                          

私自身、バレエをならった経験はないので、バレエに特別な思いがあるわけではない。

だから、長女には、ただ、”姿勢がよくなればいいなあ。”という思いで、習わせている。

そして、今まで、どこかで”バレエは女の子の習い事”というイメージがあった。

だから、次男が、”自分もしたい”と言い出したときは、正直、”はっくんが白いタイツはいてバレエすんの、、、?! そっ、、、それは、ちょっとね~、、、。”と、なんとなく抵抗が、、、。

次男には、最初は、柔道か空手。

男の子たるや、まずは、そのへんからはじめたらいいんじゃないかな、、、と、漠然と思っていた。

けれど、最近は、次男がもう少し大きくなって(バレエ教室は4歳からです。)、その時まだ、”バレエがしたい!”と言うのだったら、させてみようかなあ、、、という気持ちになってきた。

それどころか、”いや~、バレエは、むしろ、男の子がした方がいいかもしれない。”とも思うようにもなった。

                                                              

”女性をやさしくエスコートし、女性を美しくみせる”

バレエのこういうところは、男の子なら学んでおいた方がいいかも。

そういう精神は、小さい時から育んでいった方がいいし、しっかりエスコートするには、力だって必要。

体も鍛えられるはずだもん。

”次男が紳士に。。

ああ、なんてステキ!!”。

そんなこんな”妄想”にふけっていたら、ふと思い出した。。。

                                                      

あれは、かれこれ、10年前。

東京銀座の地下鉄出口にぬける階段にて。。。

当時、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)は、2歳。

障害のため、まだ歩くことができず、お出かけの時は、いつもベビーカーだった。

改札口を出ても、エレベーターがない。

地上まで上がるには、階段をのぼるしかなく、その階段は、結構に長かった記憶がある。

ベビーカーには、体の大きいそうちゃん。

背中には、オムツや着替えやいろいろ入ったリュック。

いつも、ベビーカーをかかえ、階段を上り下りするのは、なかなか重労働だった。

その日も、出口を目指して、”さあ、行こう!”と、ベビーカーを持ち上げようとした。

と、その瞬間、後ろからスッと、カッコイイ男性(若くて、背の高い体のガッチリしたイケメンでした。。)が流星のごとく現れた。

そして、彼は、「私が、手伝いましょう。」と、ひとこと言ったと思ったら、そうちゃんが乗ったベビーカーをサッと軽々と持ち上げ、長い階段をものすごく軽快な足取りで登って行った。

出口にでたところで、私がその男性に、「すみません。 どうもありがとうございました。」とお礼を言うと、「いえいえ。 じゃ、失礼。」と二コリと笑い、またまた軽い足取りで銀座の街に消えていったのだった。

スーツをサラリと着こなし、バリッと仕事をしている風の、その男性。

なんと紳士だったことか。。

気遣いもサラリとしていて、私に「いえ、、、大丈夫ですから、、、。」と、”遠慮するスキ”を与えなかった。

その颯爽とした姿は、今も忘れない。

                                                     

ベビーカーを押していると、人間が、よーくわかる。

エレベーター前で順番待ちして並んでいるにもかかわらず、後ろから来た男性(もちろん女性もですが)に横からスッと割り込みされたり、、、。

入口のドアを開ける時は、いつも片手でドアを押さえ、片手でベビーカーを押し、、、。

ドアにはさまれながら通過、、、ということも一度や二度ではない。

(これは、”サッ”と気を利かせて、ドアを開けてくれる人が少ないことを暗に意味する。。)

オシャレな人や、お金持ちそうな人や、やさしそうな人は、いくらでもいる。

けれど、困っている人や女性に、サラリと気遣いのできる人は、そうはいない。

だからこそ、私の中で、銀座で会ったあの男性が印象深く残っているのだと思う。

                                              

次男には、ぜひ、あの男性のようになってほしい。

いつでも、さりげなく手をさしのべられる男でいてほしい。

だから、、、バレエ?!

次男のバレエデビューも、そう遠くはないかもしれません。。。

                                                  

P.S.

ところで、長女、バレエともう一つの習い事、どちらを習うか、実は、とても迷っていました。

もう一つの習い事とは、、、。

それは、”ラフターヨガ”。

「ママ~! ママ~!! ちょっと来て~!!

私、これ、習いたい!! 

これがしてみた~~い!!」

と絶叫するので、テレビを見ている長女のところに駆けつけると、、、。

ラフターヨガというものがテレビで紹介されていました。

これは、わけもなく(?)大声で、おなかの底からゲラゲラ笑いながら、ヨガをするというもの。

「ママと一緒に、これ習いた~い!

ママも一緒に行こうよ~!! 

ねっ、ねっ、行こうよ~!!」

と、かなりしつこく懇願され、、、。

「なにこれ???」と、しばし沈黙の私でしたが、じっとテレビを見ているうちに、ラフターヨガに釘付け。

なんだかしらないけれど、見ているこっちまでおかしくなって、長女と一緒にひっくり返りながら笑っていました。

まあ、習い事としては楽しい事、間違いなし!!

、、、とはいえ、これ、まだまだ馴染みのないスポーツ(?)の模様。

家の近くに、こういうお教室があるとは、とても思えない。。

、、、ということで、ラフターヨガは、あっさり断念。

私の独断で、長女の習い事は、あっさり、”バレエ”に決定したのでした。。

(ちなみに、母・よしこにも、”ラフターヨガ”というものを教えてあげました。

「さがして、行ってみたら?」ともすすめましたが、

「冗談じゃないわよ~。 

ママ、そんなのいやよ~。 

そんな笑ってばかりいたら、シワが増えて、大変なことになっちゃうわ~!!」

と、まったく受け付けず。。)

                                                           

もひとつP.S.

バレエをしていた”いとこ”ですが、、、。

あれほど熱心に、長女にバレエの楽しさをたくさん教えてくれた直後、なぜかあっさり、バレエ教室をやめてしまいました(笑)

子供って、ホントに気まぐれです。。

                                                  

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今もヒット

マルタカの”ニューフットマン”という足のマッサージ器。

これは、もう10年選手ながら、今でも健在。

私のよきパートナー。

、、、といっても、一時期は、忘れられたかのように押入れの隅に追いやられていたっけ。

けれど、またここ最近になって見事、カムバックを果たした。

                                                   

足もみマッサージ器は、昔、実家にもあって、その気持ちよさは知っていたけれど、これは、実家のよりもローラー部分のイボイボがいい具合にできていて、もっと気持ちいい。

(さっき調べたら、もう、この製品、製造中止になっている模様!

そして、なんでも、あのイチロー選手も愛用しているとかっ!!)

このマッサージ器と私との出会いは、そう、かれこれ10年前。。。

                                                          

あれは、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が2歳を迎えた夏。

そうちゃん、成長するにはしていたけれど、まわりの子供にはカンペキに置いてけぼりにされ、そうちゃん独自のゆるやか~な成長。

前に進んでるのかいないのかさえ、ちっともわかんないような”超スローぺースの成長”に、気持ちがちょっとくすぶっていたあの頃。

”こーりゃ いかん。 パーッと気晴らしに北海道にでも遊びに行こう~!!”ということになり、家族3人で北海道へ。

                                                           

このマッサージ器は、行った先の温泉旅館にあったもの。

かなりマンモスだったその旅館、お風呂からあがると、床一面に、このマッサージ器がズラーリと並んでいた。

どうやら展示販売しているらしく、マッサージ器のまわりを4~5人の営業マンが囲む。

お風呂上りに、おばさんたちが腰かけ、マッサージ器に足を乗せたとたん、一番近くにいる営業マンが、おばさんのところに”ススススーッ”と近寄る。

そして、まずはスイッチをいれるところ、それから、マッサージの仕方、効果、お値段、支払方法について、事細かに丁寧に説明をしている模様。

それは、新たに人がマッサージ器に近づくたびに行われていた。

                                                             

けれど、、、。

私が”あら、、、。 これ、どんな風~?”と思いながらマッサージ器におもむろに近づき、イスに座っても、一向に営業マンは、私のところにはやって来ない。

仕方ないので、自らスイッチを入れ、足裏マッサージからはじめた私。

そのうち、なにか、説明でもしてくれるだろうと密かに待っていたけれど、だーれも来ない。

仕方ないので、そこに突っ立ている営業マンに、目があうたびに、

「気持ちいいですね~。」 

「これ、いいですね~。」と言うんだけれど、ひと言、

「ねーっ。」 

「でしょ~?!」で、あっさり会話は終了。

                                                        

まだ、当時、私は若かった(今より10歳)からか、、、。

それとも、とっても買ってくれそうな気がしなかったからか、、、。

とにかく、営業マンは、私を見込み客としては全くカウントしていなかった。

で、その後も、私から、

「それから、次はどこをマッサージすればいいんですか~?」

「マッサージのあとは、白湯を飲むといいんですよね~?」

そして、

「あの~、パンフレットいただけますか~?」と、いちいち、自ら営業マンに歩み寄り質問。

なぜか、最後の最後まで見込み客にはなれなかった私。。

隣のおばちゃんにも、そのお隣にも、売る気モリモリで、ツバをピッピッピッピ飛ばしながら説明に力がはいっていたんだけどねー。。。

                                                            

ところで、その頃、私は、とってもお疲れモード。

なんたって、そうちゃん、体が大きいのにまったく歩けなかったので(、、、というか、ハイハイもしてないかも、、、。)ことあるごとに抱っこ。

足もみマッサージが私の心を射止めないはずがない。

東京に帰って、即、買い。

そして、今に至る。

これは、あの時の北海道旅行の思い出の品であるとともに、これで、“足モミモミ”のローラーをかけるたびに、

”いや~、あの時ハイハイさえできなかったそうちゃんも、よくぞここまで成長したよ~。 

ま~ね~、いろいろあるけど、そうちゃん、合格! 合格!”と、あらためて思わせてくれる、そういう意味では貴重な一品。

製造中止になったらしいので、おすすめのしようがありませんが、、、すぐれものです!!

また製造再開になったおりには、ぜひ、どーぞ。

                                                            

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バンガロー(8・完)

前回ブログのつづき

                                                             

腕や背中いっぱいに、龍のTATOO(刺青)。

しかも、集団の中のただ一人が、、、というわけではなく、あちらもTATOO、こちらもTATOO、、、。

、、、となると、昔の私だったら、さすがにちょっと腰がひけていたと思う。

けれど、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)のおかげで、私の人生観もかなり変わった。。。

                                                          

そうちゃんが、その若者のグループのリーダー(?)に向かって、”タンッ タンッ タンッ”と、舌打ちしたり、「オ~イ!!」とか、「バイバ~イ!!」と言うと、、、。

初めこそ、なんともいえない空気が一瞬ながれ、しばし沈黙。

でも、私がそのリーダー(?)に、”ど~も~。。”という感じで会釈した頃には、そのリーダー、”そうちゃんたるぞは何者か。”をしっかり把握した模様。

(知的障害があることを)ピンと読んだ。

そして、これから始まる宴会にそなえて、ビールやお酒やおつまみを、車の荷台から降ろして、こちらの会場(海の家)に運ぶのに忙しく手足を動かしながらも、そうちゃんの”タンッ タンッ タンッ”という舌打ちには、リーダーも、「タンッ! タンッ! タンッ!!」と、舌打ちで応えてくれた。

そうちゃんの“オ~イ””バイバ~イ”には、ニコニコして、そうちゃんとアイコンタクトをとりながら、ラジオから流れてくる音楽にあわせて大きな声で「♪ラララララ~♪」と、なんとも愉快な歌で応えていた。

歌を唄う時、リーダーは、ちょっとおどける感じに体をよじらせながら唄うので、その度に、腕や背中の龍が”クニャ クニャ” “クニャ クニャ”と動いた。

その、まるで生きているかのような龍がそうちゃんのツボにはまり、そうちゃん、のけぞりながらの大笑い。

                                                             

パパと長女(5歳)は、海でハシャイで遊んでいたので、私たちの待つ海の家へは、一時間くらい戻って来なかった。

、、、ということで、そうちゃんとそのリーダーは、その間中、やりとりしていた。

途中、リーダーの友達も加わって!!

そうちゃん、笑いすぎて身をよじらせていたけれど、お兄さん方のおかげで、パパと長女がもどってくるまで、しっかり海の家で待つことができたのだった。

                                                    

それにしても、そうちゃんに教えてもらわなかったら、知らず知らずのうちに、”見た目の印象”だけで、私はいろんな人と、、、そう、この日のリーダーとも、なんとなく自分の勝手な思い込みで誤解したまま、通り過ぎてしまうところだった。

この日出会ったリーダーは、そうちゃんに、とことんつきあってくれた。

さりげな~く気遣いしてくれる、本当にやさしい人だった。

私の統計によると、”ぱっとみが怖い人”こそ、本当はやさしい。

きっと心がやさしく、デリケートなだけに、どこかでいっぱい傷つき、ちょっと”龍方向の道”へとすすんでしまったのかもしれない。

                                                     

そうちゃんには大変な思いをさせられることも多く、まったく振り回される。

けれど、一方で、そうちゃんは、私の価値観をサクっと変えてくれることも多い。

そして、私の視野をググッと広げてくれる存在であることも確かなのだ。

                                                    

たった1泊の夏のバンガロー。

なんだかハプニング(?)つづきではありましたが、なんとかこれにて終了です。

またまた長くなってしまいましたが、懲りずにずっと読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

おしまい

                                                              

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バンガロー(7)

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次男(3歳)の”ゲーロゲロゲー”にふりまわされながらも、私たち家族は、ちゃっかり、朝食をたっぷり食べて(これ以上の被害は、御免こうむりたいので、さすがに次男には、食べさせませんでしたが、、、。)レストランを後にしたのだった。

さあ、お次は海へゴー。。。

                                                         

私たちは、山の上のバンガローの下にある、海水浴場へと向かった。

次男(3歳)と私は、泳がずに海の家(屋根があって、イスとテーブルがあるところ。)で、のんびりすることに。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)と長女(5歳)は、さっきから大はしゃぎ。

さあ、お二人さん、パパと一緒に、いざ海へ!!

”行ってらっしゃーーい!

 どーぞ ごゆっくり~~~!!”(←私の心の叫び。)

                                                       

そうちゃん、水泳教室に通ったかいあって、ブクブク沈みながらではあるけれど、最近は、プールで背泳ぎだって、できるようになった。

”さあ、そうちゃん、どんな泳ぎを披露してくれるんだろう?”

、、、そんな淡い期待を抱きはじめた、その時!!

                                                          

そうちゃんときたら、私の前から姿を消してから5分もたたないうちに、私と次男が待つ海の家に向かって、トボトボ歩いて来た。

”、、、、エッ?! 

、、、まさか?! 

そうちゃん、もう終わり???”。

まっさかね~とは思いつつ、恐る恐るそうちゃんに問うてみると、、、。

そうちゃん、勢いよく、

「も~、おわりっ!!!」。

、、、そう。

そうちゃんが”終わり”と言ったら、それは、”絶対に終わり!!”ということ意味するのだ。

、、、というわけで、この日のそうちゃんの海水浴は、、、たったの5分で終了となったのだった。

                                                         

う~ん、このへんが難しいのだ。

そうちゃんは、決まった場所で、いつもと同じ事(<例>プール教室に行って、先生からスイミングのレッスンをうけること。)をするのは好き。

なかなかきっちりと、こなせる。

粘りだってある。

けれど、こんな風に、漠然と海にやってきて、”なにをしてもいいし、時間制限も特になし”というような、いわゆる”自由時間” ”自由な空間”というものが、実は、最も苦手。

そうちゃん、なにをしたらいいのか、どういう風にすごしたらよいのかが、とたんにわからなくなるらしい。

                                                              

例年だったら、こういう状況になったら、結末は、ただ一つ。

そうちゃん、”さっ、みなさん、早く帰りましょー。”という風なことを叫んだかと思うと、勝手にスッタカスッタカ歩き、車の方に向かい、急いで帰ろうとする。

それにサッサと私たちが従わないものなら、泣いたり叫んだり、バタバタしていた。

、、、が、この夏のそうちゃんは違った。。。

                                                       

そうちゃん、私と次男がプリングルス(ポテトチップス)をつまみ、”ボーーーっ”と海を眺めながら座っていた海の家にもどったかと思うと、、、。

そうちゃんも、私たちの横に無表情に、”ドンッ”と座った。

泣いたりも叫んだりもしない。

いつものパターンとは違うので、私が、”??????”と、フシギに思いながら、そうちゃんの顔をのぞき込んでいたら、、、。

                                                              

不意に、そうちゃん、”タンッ タンッ タンッ” ”タンッ タンッ タンッ”と、舌打ちをはじめた。

(参考:そうちゃん、舌打ちが上手です。

そうちゃんの舌打ちは、よ~く響きます。。。)

そして、「オ~イ!」 「オ~イ!!」。

さらには、「バイバ~イ!」 「バイバ~イ!!」。

なぜか、そうちゃん、瞳を輝かせている。

、、、と、そうちゃんの視線の先には、若者の集団が、、、。

                                                        

これから、大宴会がはじまるのか、ビールやお酒、おつまみを、みんなで海の家に運びこんでいるところだった。

どうやら、私たちが座っているお隣で、宴会をはじめるらしい。

男女合わせて、、、そう、20人はいる模様。

そして、なんと、そうちゃん、その若者のなかでもひときわ目立つ、一人の男性に向かって、なぜか、さっきからニコニコと満面の笑みで舌打ちしたり、手をふったりし続けているのだ。

そう、その男性、、、。

その男性の腕と背中には、他のメンバーよりひと際、大胆で鮮やかな、龍のTATOO(刺青)がっ!!

                                                         

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バンガロー(6)

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朝食は、レストランに用意されることになっていたので、朝の準備を終え、私たちは、そのレストランへと向かった。

広いレストランでは、バンガローに泊まったご一行様が3グループほど、みんなでワイワイ食事をしていた。

子供がいるので、私たちはレストランの一番すみっこの席にしてもらうことに。。

                                                         

、、、と、そうちゃん、今日は、とても落ちついている。

ニコニコして席についたかと思うと、レストランから見える海を見渡して、「うわ~。」 「うわ~。」と言って、うれしそう。

ん~、いい感触!

今日こそ、家族そろっての平和な(?)外食が期待できそう!!

                                                            

飲み物やごはんは、セルフサービスとなっていたため、私は席を立った。

まずは子供たちのぶんを取ってテーブルにもどり、それぞれに手渡した。

「はい、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)、どうぞー。」

「はい、なっちゃん(長女・5歳)、どうぞー。」。

そして、”はい、はっくん(次男・3歳)どう、、、。”と言いかけて、私の手は、ふと止まった。

そして、目の前にいる次男に釘付け。

はあっ、、、?

じっ、、、次男に異変がっ!!

                                                            

次男、なぜか、口から、カニさんのように、アワをブクブクだしている。

、、、と、次の瞬間、唇の端の方から、”ツーーッ”と、一筋のよだれが流れ落ちてくるではないか、、、!!

「どっ、、、どうしたの?! はっくん??」。

私が思わず言うと、次男は、どんよりした目で私を見上げた。

おっ、、、。

顔色も、”キュウリとナスをたして2で割ったような色”にみるみる変わっていった。

それから、子供用のイスに座っていた次男は、か細い声で、

「、、、ママ。 ママのおひざに、、、だっこ、、、。」と言った。

次男をひざに乗せイスに座ると、次男は、

「、、、ママ。 はっくん、ごはん、いらない、、、。」と、うつむく。

「ねー、はっくん、おなか痛いの?」と私が聞くと、次男は力なくコクリと、うなずいた。

パパに、「ねーねー、さっきの歯磨き粉じゃない?」と聞くと、「まちがいないやろー。」と、パパ。

なんだか、”イヤ~な予感”がして、しばし、”イヤ~な沈黙”の後、、、。

次男は、私の予想を裏切らず、、、。    

                                                           

突然、次男の”ゲーロゲロゲー”が、食卓のテーブルに、私のジーンズに、Tシャツに、襲いかかってきた。

(ゲーロゲロゲー:上からの方です。)

私は次男を抱きかかえ、タイミングをみてトイレへ駆け込むも、その時は、

「、、、もー、でない。 もー、おしまい、、、。」と、次男。

”ま~、も~ いいだろう、、、。 もう、おしまいだろう、、、。”と思い、テーブル席にもどり、しばらくすると、またまた、ゲーロゲロゲー。

途中(2回目の波が襲った後)、次男、すっきりしたのか、

「、、、はっくん、おなかすいた、、、。 ごはん、、、食べる。」と言って、ごはんを食べたことが災いした。

ゲーロゲロゲーは、思いがけず、延長戦へともつれ込んだのだった。。。

                                                     

、、、ったく、、、。

言わんこっちゃない。

やっぱり、次男は、歯みがきしながら、歯磨き粉を飲み込んでいた模様。

しかも、小さいとはいえ、3チューブほどの歯磨き粉を、、、。

でも、まさか、歯磨き粉ごときを飲み込んだくらいで、こんな大げさなアクシデントに見舞われようとは、思ってもみなかったけれど、、、!!

                                                          

それにしても、すがすがしい朝、海がみわたせる真っ青なそらが窓からのぞく、あのレストランで、なんと朝から人騒がせな!!

そして、まったく他のお客さまには、迷惑きわまりないことになってしまった。

せめて、席がすみっこで、みんなから離れていた事が、今となっては、ただ一つの救いだ。。。

                                                            

、、、それにしても、せっかく、この朝、食卓に座った後、そうちゃんのマナーもそこそこグーで、”う~ん、そうちゃん、今日はいけるかも~。。”と、きっと合格点をつけられそうな予感があって、ワクワクしていたのに、、、。

こんな形で水を差す者が現れようとは!!

                                                     

その上、

”ところでさあ、それはそうと、、、。

どーしてくれるの、、、、はっくん? 

ママ、着替え、持ってきてないんだよねえ、、、。”。

、、、、ということで、この日は、そうちゃん用の着替えをかりて、一日すごしたのだった。。。

                                                              

次回へつづく

                                                             

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バンガロー(5)

前回ブログのつづき

                                                       

そして、、、ようやく朝がきた。

昨夜は、”久々に ゆーっくり寝よう!!”と思っていたのに、”バンガローに潜んでいた虫くんたち”のおかげで、とんだことだった。

そういえば、昨夜、そうちゃんは(長男・12歳・知的障害アリ)、最初こそビビっていたが、しばらくすると、スースーと寝息をたてて、ぐっすり寝てしまった。

けれど、、、。

                                                            

長女(5歳)は、一晩中、怖くて怖くて仕方なかったらしい。

長女が最初に、「、、、ねえ、ママ。 もう起きててもい~い?」と私に聞いたのは、確か(夜)12時。

それからも長女には、

「ねえ、まだ寝てないといけないの~?」

「ねえ、いつまで寝てなきゃいけないの~? もう起きていた~い。」と、パパも私も、数時間おきにゆすり起こされた。

朝、私が起きると、長女は、昨夜の寝不足を物語るように、目をぼっこりはらしていた。

髪はふりみだれ、ムスーッとしている。

                                                         

洗面所で歯磨きをしているパパのところに行くと、、、こちらもかなりお疲れ。

そして、この私も。。

私はパパに、

「あ~、ねむいねむい。 

あんなに早くお布団に入ったのに、いや~、ねむいね~。 

なんかさ~、昔、ユース(安い宿)に泊まって、寝たんだか寝なかったんだかわかんない、あの、ドヨ~ンとした朝を、久々、思い出したよ、、、。」。

そう言うと、パパは、

「俺も、学生の時の部活(ラグビー)の夏合宿の朝を思い出した。

 あの、けだる~い朝、、、。」。

そして、思いがけず、こんなゲッソリとした朝を迎えたことをめぐって、”このバンガロー(別名:虫屋敷)で、一泊(一棟貸し)2万数千円ってのは、いったい安いのか、高いのか。”という話題にまで発展したのだった。

                                                          

さてさて、、、。

グルリと見渡すと、そうちゃんは、いつもと同じ風で、すっきりした顔で目覚めていた。

そうだ、、、その横にいる次男(3歳)といえば、、、。

昨夜、お布団にゴロンとなったかと思うと、あっという間に寝入り、ノンストップで朝までぐっすり寝ていた、唯一、おめでたいお方。

次男が家族で一番”虫嫌い”のハズだったけれど、、、???

                                                        

私が”昨日、虫がウジャウジャいて、あんなに騒がしかったのに、よく寝れたね~。。。”というようなことを次男に言うと、

「しょーよ(そうよ)、はっくん(次男のこと)、すごいでしょ~。

はっくんしゃー(さー)、虫、だいっきらいだけどしゃー(さー)、はっくん、がんばって、ねたんだ~。」と自慢げ。

その顔は、とても涼しげだ。

、、、と、そういえば、次男は、さっきから、ずーっと”歯みがき”している。。。

                                                    

そのバンガローには、普通の旅館やホテルに置いてあるようなアメニティグッズは、何もなかった。

”バンガロー”には宿泊するのみで、タオルから何から、必要な物は全て自分たちで持参することになっていた。

そんな中、唯一、5人分の歯ブラシセットだけは洗面所に用意されていた。

次男は、その歯ブラシをみつけ、「やった~!!」 「やった~!!」 「はぶらし~!!」 「はぶらし~!!」と言って大ハシャギ。

さっきから、袋を新たに開けては、その中に入っている小さな歯磨き粉のキャップを開けて、自分の歯ブラシに歯磨き粉をたっぷりつけて、歯磨きをしている模様。

さすがに3袋目を開けたのを目撃した時は、

「ねえ、、、はっくん。 

まさか、その歯磨き粉、飲み込んでないでしょーね~?」。

「飲んだら おなか痛くなっちゃうからね~。」と、私は注意した。

けれど、次男、「のんでなんかないも~~ん。」と言いながら鼻歌まじりに、楽しくてたまらないという様子で歯みがきしている。

                                                             

”まっ、歯磨き粉だもの、飲んだって大丈夫でしょ。

それに、こんなに(次男が)おとなしいんだもの。

まっ、これもいっか。。”

と、その時 思ったのも、、、事実だった。

、、、が、次男、これがもとで、後に大変なことをしでかしてくれることに、、、!!

                                                       

次回につづく

                                                             

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バンガロー(4)

前回ブログのつづき

                                                              

夜は、庭で花火をしたり、散歩に行ったり、星を見に行ってすごした。

バンガローには、テレビがなかった。

長女(5歳 *おととい5歳になりました。)と次男(3歳)は、「なんでテレビがないの~?!」 「おもしろくな~い!!」と、しばらくブーブー言っていたけれど、そのうちに、「あ~つかれた~。 眠た~い。。」。

しめしめ。

そう言いだしたので、まっ、久しぶりに子供と一緒に早くねようか、、、ということになった。

やれやれ、、、無事、セミ捕獲作戦も成功。

ちょっと早めだけれど、さあさあ、静かなおやすみタイムに突入~!

                                                             

、、、といきたいところだが、、、、。

さっきからセミの鳴き声が、、、すごい。

部屋に明かりがともっているせいか、どうやら木々にとまっていたセミたちは、一斉に私たちのバンガローのそこかしこに集まってきているらしく、夜だというのに”ミ~ンミンミンミンミン ミ~ンミンミンミンミン”の大合唱。

”なにか 間違っちゃーいませんか??”という程、その声は響いた。

                                                              

どの布団に寝るかをめぐっては、しばらく長女と次男の間でもめごとがあっていたが、それも終結。

こっちサイド(リビングを中央に狭い和室が2つ、リビングにくっついていた。 なので、お布団は、それぞれの和室に敷くことに。。)で、長女と私が。

むこうサイドで、パパとそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)と次男が寝ることに。。

                                                            

お布団での~びのび。

ああ、いい気持ち。

”まあまあ、セミの声がにぎやかだけど、、、さあ、今夜はゆーっくり寝るぞ~!!”。

と、目を閉じた瞬間、隣に寝ていた長女が

「ギャっ!! こわーーーいっ!! 虫がいる~~!!」と言って、跳ね上がった。

虫が苦手の私は、長女の方を見るより早く、

「パパ! パパ! 来て来て!! 虫! 虫ってよ!!」と叫んだ。

                                                            

駆けつけた虫捕獲員(パパ)が見たものは、、、クワガタだった。

パパは、長女の枕の上から、たいそう大事そうにクワガタをつまみ上げ、

「お~っ! クワガタだ~ クワガタ~!! すご~い。 俺、子供だったら大喜びしとうよ。」と、ただ一人、やけにうれしそうだった。

「外に逃がすのは、もったいないくらいだ、、、。」と惜しみながらも、外にポイ。

                                                         

さあ、これで虫もいなくなったことだし、、、”さあ、寝よう。”。

そう思ったとたん、部屋で虫が飛び回る音がする。

それも1匹ではない、、、こりゃ複数いるぞ、、、。

時に、虫は、”ドンッ”と壁にあたったり、カーテンにぶつかったりしている模様。

でも、私はオトナ。

”ま~ 仕方ない。”。

そう思い、”とっとと寝てしまお~!!”と思い、ギュッと目を閉じた。

                                                    

、、、が、さっきから

「パパ~ いやだ~。 やだよ~。 パパ~。」という、そうちゃんの声が聞える。

聞えないフリをして寝てしまおうかと思ったが、そうちゃん、ずっとずっと言い続けるので、パッと目を開けると、、、。

そうちゃんがお布団の上に座ったまま、ボー然としている。

そうちゃんは、虫がいる気配ムンムンのリビングを不安そうにのぞきながら、顔をひきつらせていた。

けれど、私の「そうちゃん、もう、寝よう。」という何度とない説得に仕方なく、ようやく布団に横たわったのだった。

                                                    

そのうちに、虫が壁にあたる間隔はどんどん短くなってきた、、、までは覚えているけれど、そんな中でも私はいつしか、しっかり寝てしまっていた。

けれど、しばらくして、

「こわーーーいっ!! こわーーーいっ!! もう、イヤだ~~~~~!!」。

、、、という大きな大きな泣き声で起こされた。

目を開けると、そこには、怖さから布団を頭からかぶって寝ていたのか、汗だくになった、ギャンギャン泣いて、顔がボロボロになった長女の姿があった。

長女は完全に取り乱しており、

「パパ~!! パパ~!! こわいから、も~早くつかまえて~!! 早く~~!!」と、絶叫に近い声で叫んだ。

                                                     

虫捕獲員(パパ)は、かわいい娘のため、驚くほどのスピードで向こうからやってきた。

明かりをパチリとつけ、、、。

そして、今、やっと、虫をゲットした模様!!                                                          

、、、と、虫捕獲員は、手の中にいる虫をマジマジとみつめ、目を輝かせて言った。

「お~っ!! かぶと虫だ~ かぶと虫!! すご~い。 俺、子供だったらたまらんぜ~!! すご~い! すご~い!!」。

そして、またまた、「外に逃がすのは、もったいないくらいだ、、、。」と一人、惜しみながらも、外にポイ。

                                                         

なっ、、、なんと、、、クワガタの次は、かぶと虫ですか、、、?!

グハッ!!

このバンガローには、もう、”どんだけ~!!”虫がいるんだあ~????

なーんか、寝ているこのお布団の上にもウジャウジャ虫がいそうで、体がムズムズしてきた、、、。

                                                          

それからも一晩中、それまで息を潜めていた虫たちが交互に活動をはじめ、相変わらず窓や壁に”ドン!” ”ドン!”と当たる音がやむことはなかった。。。

                                                        

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バンガロー(3)

前回ブログのつづき

                                                              

ところで、、、。

あの日、驚いたのは、そうちゃんの声をはるかに上回った、セミの甲高い鳴き声。

とにかくすごかった。。。

                                                             

バンガローの周りは大きな木々に囲まれていた。

あの日は雲ひとつない真っ青な夏空。

、、、なのに、ところどころで木から水が滴っている。

ちょうどジョウロで水をシャーッと、かけているような感じ。

「、、、ん?? なに、この水、、、?」。

私がパパに聞くと、「セミのおしっこだよ~。」。

、、、へっ??

セミのおしっこ、、、???

私は生まれてはじめてその光景を見た。

、、、と、マジマジと木の幹をみると、セミが所狭しとギッシリ。

ほぼ木の肌をおおい尽くすようにして、木にかじりついている。

そして、見上げると、あそこの枝もこっちの枝も、セミでうめつくされていたのだ。

そんなすし詰め状態のセミたちが、バンガローの周りの木々全体にいるのだ。

その鳴き声たるや、、、私たちの会話も聞こえずらいほど、大きかった。

けれど、まだ明るいうちはよかった。。

                                                             

バンガローの庭でバーベキューを楽しんでいるうちに、日は次第に落ちてきた。

それで、バンガローの部屋の電気と庭の電気をつけたとたん、、、。

そのセミたちは、明かりを求めてか、今までジッと木にとまっていただけだったのに、どこからともなく、ブンブンとものすごい勢いで飛びだした、私たちのいる方に向かって!!

                                                             

バンガローは少し距離をおいて点在していたのだけれど、その頃から、

「ギャーーーっ!!」

「びっくりした~~っ!!」 

「なにこれ~っ!!」

「いやーーーっ!!」

という絶叫が、どこそこから響き始めた。

もちろん、私たちのバンガローも例外ではなかった。

けれど、、、まだ、庭でバーベキューをしていた時はよかった。

セミが体に直撃しようと、顔に向かって飛んでこようと、食べているそばでバンガローの網戸にセミが鈴なり(?)になり、ちょっと気持ちわるい思いをしようと、、、ま~仕方ない。

ここは大自然。

おごっちゃいけない。

この空間に、人間だけで住んでいるわけではないのだ。

共存、共存、、、仕方ない。

                                                   

ところが、、、。

困ったことに、セミは、バンガローの中にも、たくさんいたのだった。

もちろん、最初からいたわけではないのだろうけれど、私たちが玄関やリビングのドアを開け閉めするたびにセミが侵入。

”セミが外から入ってこないように!!”と、どんなに気をつけて”開けたらすぐ閉める!!”ということをしても、そのスキに最低2匹のセミが屋内へと入ってきた。

                                                        

私は虫が苦手。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)は、「うわ~、、、。」と言ったまま顔がこわばっている。

長女(4歳)は、普段はセミは触れるけれど、この活動的なセミには、かなりひいている様子。

で、次男(3歳)は虫が怖い。

まったく情けないことに、蚊がとんできただけでも、

「ママ~~~っ! 

ちょっと、ちょっときて~!!

はっくん(次男のこと)、虫こわいからしゃー(さー)、ママが殺して~!!

早く! 早く~!!」

と、ギャーギャー騒ぎまくるお方。

                                                       

、、、ということで、ここは、パパが一人大活躍。

壁に、カーテンに、天井にとまっているセミをホイホイ捕まえ、庭に次々ポイポイ。

こんなに頼りがいのあるパパをみたのは、久しぶりだった。

「う~ん、つかえる~。」

そう思いながら、パパが汗を流してセミを捕獲する姿を、私は涼しい顔をして見ていた。

、、、が、その夜、バンガローの中は、、、大変なことに!!

                                                      

次回へつづく

                                                  

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バンガロー(2)

前回ブログのつづき

                                                             

けれど、最初のうちは、そうちゃんを預けて出かけても、いつもそうちゃんのことが気になった。

”今頃、そうちゃん、どうしてるかなあ、、、。” 

”寂しい思いをしてるだろうなあ、、、。” 

”ちゃんと寝てるかなあ、、、。”。

なかなか手放しで楽しむということにはならない。

                                                         

けれど、そのうちに考えた。

こういう機会(家族とはなれてすごす時間)も、きっとそうちゃんには必要。

いずれ、いつの日か、そうちゃんは誰かに人生をあずけて生きていく。

いろんな方にお世話になって生活していくことになる。

だから、ちょっとずつ、こうやって、親離れ、子離れの練習をすることは、お互いのために実は大切なことなんだ、、、と。

                                                              

そして、長女(4歳)と次男(3歳)のこと。

長女と次男は、確かにそうちゃんの妹弟ではあるけれど、同時に、それぞれにまた別の人生を歩むことになる個々の人間。

そう思うと、その昔、私が子供のころ、両親にちょこちょこ旅行に連れて行ってもらって手放しに楽しかった経験をさせてあげたいなあ。

                                                          

そんなこんなを思っているうちに、”せっかくそうちゃんを留守番させてまで遊びに来てるんだから、よ~し、そうちゃんのぶんまで私がしっかり楽しんじゃうぞ~!!”と思うようになった。

それからは、留守番してくれているそうちゃんに感謝しながら、精一杯、楽しい時間を味わうよう、こころがけてきた。

で、実際、楽しかった。

                                                             

けれど一方で、いつも心にしたためている思いがあった。

それは、またいつか、そうちゃんも一緒に、家族みんなでどこかに泊まりに行きたい。

家族みんなそろっての思い出をつくりたい、、、という夢。

普通の旅館やホテルでは今までと同様、そうちゃんには、まだまだ難しい。

でも、そうちゃんも一緒に楽しめるところは、どこかにあるはず、、、。

そうちゃんも私たちも気をつかわず、何より、そうちゃんがのびのびできる場所。

ゆったりしたスケジュールの中で大声も気にせず、のびのびできるところ。

、、、それには、大自然の中でのキャンプやバンガローが一番だろう。。。

                                                            

ただ、これまでは、次男がまだまだ赤ちゃんだったので、手のかかる子供三人衆(そうちゃん・長女・次男)をつれてのアウトドアーとなると、、、。

とんでもない!!

ひえ~っ、考えただけで背筋がゾクゾクだった。

                                                   

けれど、おかげさまで、次男も晴れて3歳。

ようやく、今ここにきて、待ちに待った”アウトドア・デビュー”を果たせる時がきたのだ。

、、、ということで行ったのが、今回のバンガロー。

                                                        

バンガローは、ポツンポツンと10棟ほど建っていた。

海を見渡せる高台に建つバンガローは、その日、満室。

近くにはアスレチックが。

すこし歩くと、いろんなお店がたちならび、お花畑やブランコ、そしてウサギの小屋やヤギの小屋があり、遊ぶスポットがたくさん。

そうちゃんも長女(4歳)も次男(3歳)も、あっちへ行ったりこっちへ行ったり大はしゃぎ。

けれど、そんな子供たちが大喜びする場所にもかかわらず、フシギと人が、、、いない。

どうやら、人はみんな、下にある海水浴場へ行っているらしく、私たち家族以外は、人っ子ひとりいなかった。

もう、”プライベートビーチ”ならぬ、”プライベートパーク”状態。

やっほーい!!

そうちゃんの大きな声も”ミ~ン ミンミンミン!!!!!”と、ものすごい勢いで鳴くセミの声であっさりかきけされ、そうちゃんも私たちも、ますますの~びのび。

                                                             

夜は、バンガローの庭で、バーべキュー。

そうちゃんは、大好きなお肉とソーセージをたらふく食べた。

そうちゃんと一緒にお散歩して、ごはんを食べて、星をみて、花火をして、そうちゃんといっしょに寝る。

たったこれだけのことが、こんなに楽しくて、こんなに幸せなことなのか。。

                                                             

やっとかなった夢。

そうちゃんがやわらかく笑っている顔をみると、私までうれしくなって、心の奥から”ケッケッケッケッ!!”と笑いがこみあげてくる。

そのくらい楽しかった。

”毎年、家族みんなで、ここに泊まりにこようね~!!” 。

そう心に決めた夜だった。。。

                                                           

次回へつづく

                                                        

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バンガロー(1)

この間、家族みんなで、バンガローに泊まりに行った。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)もいっしょに。。。

船で海をわたり、緑いっぱいの中に建つバンガロー。

そうちゃんも一緒に、家族みんなで行った、久しぶりの”お泊り”。

なんだか楽しくて楽しくて、、、ジワリと感動してしまった。。。

                                                           

そうちゃんも、ほんの数年前までは、どこか旅館へ泊まりに行く時は必ずメンバーに加わっていた。

けれど、ここ最近は、私たちがお泊りに行く時は、そうちゃんはパパのおばあちゃんに預かってもらったり、施設にお世話になったり、、、と、そうちゃんにはお留守番してもらう事が多くなった。

もちろん、そういうことになったのは理由がある。

                                                     

私たちは、”そうちゃんも一緒に泊まりに行って、みんなで楽しみたい”と思っていたので、そうちゃんが小さい頃からいろいろ出かけた。

何事も経験、、、と思ったので、回数を重ねれば、そうちゃんも無理なく慣れていくもの(楽しめるもの)と思っていた。

けれど、、、。

そうちゃんは、旅館やホテルに行っても、”ここで何をするのか?” ”これからどうやってすごすのか?”が気になって気になって仕方がない。

日常とは異なり、先の見通しがつかないため、なかなか楽しむところまでいきつかないのだ。

一番の難関は、レストラン。

”静かにゆっくり食事を楽しむ。”ということが、将来的には最大の目標。

けれど、そんな目標なんておかまいなく、そうちゃんは、公共の場でもどこででも、家と同様、大きな声を出し、時に混乱し、そして、食べるものも食べず、すぐに席を立って落ちつかない。

そして、すぐに退場したがる。

そんなそうちゃんを追いかけ、なだめて、、、の旅行となるので、私たち自身も”くつろぐ”という雰囲気からは程遠い。

                                                             

そこで、ある時、パパと話した。

「ねえ、、、。 

そうちゃんの思う幸せと私たちが頭に思い描く幸せって、そもそも違うものなんじゃないかなあ、、、?

いや、もしかすると、まったく別のものかもしれないよ。」。

                                                             

思えば、私たちは、私たちの生活の基準を元に考えてきた。

ある程度、TPOをわきまえて、静かに座って食べるというマナーを身につけられたら、そうちゃんをいろんなところに連れて行ける。

美味しいものだって、いっしょに楽しめる。

温泉にゆっくりつかって、お部屋でごろん。

いっしょにくつろいで、まったりすごす。

、、、”こういうことをそうちゃんと一緒に楽しめたら、どんなにステキだろう。。。”。

その思いがあって、私もパパも、バタつきながらも、そうちゃんを連れていろんなところへ泊まりに行った。

                                                             

けれど、ある日、気がつく。

旅館に行ったからって、だれもくつろいでいないのだ、、、!!

そもそも、そうちゃんは、変化に弱い。

見通しのつく環境の中で初めて、気持ちの安定を得るタイプ。

行った先で、「そうちゃん、もっと小さな声でおはなしして!」とか、「ねえ、そうちゃん、静かにしなさい!」とか、「ちゃんと座ってて!」。

これから何をするのか、不安で不安でならないのに、「さあ、早く行こう!」とか一方的に言われ、戸惑い混乱する、そうちゃん。

楽しむために行くはずの旅行が、気がつけば、いつもよりもパパやママにいろいろと注意され、嫌な思いをすることも多くなってしまっていた。

果たして、これは、、、、どうなんだろう???

                                                            

そこで私たちは考えた。

”そうちゃんに無理をさせそうなところへ行く時は、そうちゃんにはお留守番をしてもらおう。”、ということに決めたのだった。

私たちも、

”そうちゃんがいたから、どこにも行けない。

なにも楽しめない。”。

”そうちゃんがいたから、人生のいろんな楽しみを制限させられた。”、、、こんなことになったら、逆にそうちゃんに申し訳ない。

だから、

”そうちゃんを預けてでも、自分たちの行きたい所には行こう。

そして、思いっきり楽しもう。

その代わり、そこで得たエネルギーを、またそうちゃんに還元しよう。”。

私たちは、いろいろと考えた末、そういう結論に至ったのだった。。。

次回へつづく

                                                    

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気がつけば、、、久々の更新でした~。。

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やさしい言葉

長女(4歳)がこの間、通りすがりの6歳くらいの女の子のことを「ママ~。 あの子、やさしいよね~。」と言う。

私が「なんで、”やさしい”と思った?」と聞いたら、長女、「だってさあ、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)に、ずーっと”おはよう。””おはよう”って言ってくれたでしょ。 だからやさしいと思ったの。」。

                                                             

そうちゃんは、朝、スクールバスのバス停まで行くのに歩いて行くのだけれど、その道すがら、通り過ぎる人みんなに”おはようございまーす!!”と大きな大きな声で言う。

車の中にいる人、バスに乗っている人にまで、手をブンブンふりながら、おはよう運動(?)に一人、いそしむ。

(まるで、山登りの時のよう。

山登りの時は、なぜか、知らない人にも挨拶しますよね。

あれって、考えたらフシギです。)

                                                          

ところが、そうちゃん、ちゃんと、”おはようございまーす!!”としっかり言えたらいいのだけれど、なにしろ発音が、、、!!

「お~よ~ざ~ま~!!」

「お~よ~ざ~ま~!!」

、、、としか聞えない。

この発音の上、あわただしい朝の時間。

きっと、ほとんどの人は、そうちゃんが自分に何を言っているのかわからない。

初対面だったりもするし、、、。

会社へ学校へと遅刻するかどうかの瀬戸際の人だっている。

でも、そんなのおかまいなく、そうちゃんは、みんなに挨拶しまくる。

                                                              

最初は、みんなビックリだ。

でも、フシギなことに、次第に、一人、また一人、、、と、ためらいながらも「あっ、、、おはようございます。」と言ってくれる人が増えてくる。

初めの何回かはノーリアクションでも、5回目の朝に、不意に、「おっ、、、はようございます。」と言ってくださったりもする。

                                                        

おはようの挨拶も人それぞれ。

ちょっと困惑しながらの人もいれば、手を大きくふってそうちゃんの大きな声にこたえながら、「おはよ~~~~!!」と言ってくれる人もいる。

信号待ちの車から、わざわざドアをおろして手をふってくれる人もいる。

                                                             

長女が”やさしいよね~。”と言ったのは、そのうちの一人なのだけれど、その女の子は、そうちゃんが「お~よ~ざ~ま~!!」 「お~よ~ざ~ま~!!」というたびに、「おはよう!!」 「おはよう!!」と返してくれた。

通り過ぎても、そうちゃんがしつこく言い続けると、女の子は、後ろをチラチラと振り向き、手を振りながら、「おはよう!!」 「おはよう!!」。

道の曲がり角までずっと。

                                                      

そんな姿を見て長女が言ったのが、冒頭の言葉。

私は今まで、”おはよう”とか”こんにちは”とかいう挨拶は、すがすがしく気持ちのいいものだとは思ってきた。

そこからはじまる会話も多いし、なにしろ、これがコミュニケーションの始まりだと思っていた。

けれど、だからといって、私は、そうちゃんのように、道行く人みんなに挨拶してきたわけではない。

そういう意味では、私の中では、挨拶は、”知ってる人に対してのみ行う社交辞令”の一つにもなっていたのかもしれない。

                                                        

でも、この間、長女の言葉を聞いて、ハッとした。

そうちゃんが声をかけた人みんなが”おはよう”と返してくれるわけではないけれど、「おはようございます。」と返してくれた時、そうちゃんは、ものすごい笑顔になる。

もう、うれしくてうれしくて、それからまたその人に、3回は「お~よ~ざ~ま~!!」を繰り返す。

、、、と、そんな姿をみると、私もなんだかとてもあたたかく、ウキウキしたうれしい気持ちになる。

そうだ、、、今まで意識していなかったけれど、”おはよう”は、”やさしい言葉”だったんだ!!

                                                         

”バリアフリー”という言葉が今、どこそこで聞かれるけれど、”心のバリアフリー”は、実は、なんでもない、朝のこの挨拶からはじまるのかもしれない。

朝忙しいのに、知らない子供(そうちゃん)に笑顔で「おはよう。」と言ってくれる人たち、、、。

私は、その度に、ありがたい気持ちになります。

心の余裕を感じ、なんて豊かな人だろうと思います。

そうちゃんに代わって、、、みなさん、いつもありがとうございますっ!!

                                                          

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そうちゃんと公文

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)、実は、週に一度、公文に通っている。

、、、ってことを私が言うと、たいていの人は、「えーっ、、、? そうちゃんが?? 公文に行ってるのっ!?」。

そして、母・よしこや姉に至っては、「、、、で、そうちゃん、いったい公文で何やってんの???」と首をかしげる。

そのくらいビックリなことらしい。。。

                                                           

私だって、そうちゃんを公文に行かせてみようだなんて、ちっとも思っていなかった。

だって、ひと口に”知的障害がある”といっても、それぞれ。

普通の人だって、東大に行けちゃうくらいの人とそうでない人の間には、相当な差がある。

それと同じように、知的障害も、軽い人とそうでない人(もちろん、そうちゃんは、”そうでない人”の集合体に含まれます。)の差はすごい。

で、公文なんてものは、きっと、もっと障害が軽い子供が通うものと思っていたので、私とそうちゃんにとっては、公文は、”高嶺の花”だった。

                                                              

ところが、たまたま、そうちゃんと仲良しのお友達が公文に行っていて、そのお母さんから公文での話をときどき聞くようになって。。。

                                                              

お友達が通うその教室は、家から車で30分くらいかかる場所(ちょっと遠い)にあるのだけれど、なんでも、とても熱心な先生で、障害がある子供も受け入れてくださるらしい。

で、ある日、”まっ、じゃっ、ちょっと一度、行くだけでも行ってみようか、、、。”と、教室を訪ねたのが、はじまり。

”ちょっとお話を聞くだけ”と軽い気持ちで行ったのだけれど、

「ぜひ、ぜひ、ぜひ、連れて来て下さい、お母さん!! 

どんなお子さんでも、やれば必ずのびます。 

私も一生懸命がんばるから、お母さんも一緒にがんばって~! 

ねっ!! ねっ!! お子さんと一緒に毎日ちょっとづつでいいからプリント(宿題)してきてください!!」。

、、、ということで、その日のうちに、即・入会。

そこからそうちゃんの公文通いは始まった。

                                                             

最初は、普通の子供の中で一緒にやるのは難しいでしょうということで、わざわざそうちゃんのためにマンツーマンで特別に時間をとっていただいてのスタート。

そして、”普通の子供たちといっしょに(一緒の空間で)公文ができる日”を目指して幾年月。

とうとう(1年ちょっとかかったかな、、、?)”デビュー”も立派に果たした。

途中、長女(4歳)と次男(3歳)も、「そうちゃんといっしょに公文行きたーい!!」ときかないので、長女(4歳)と次男(3歳)も公文に仲間入り。

再びマンツーマン(子供三人にそれぞれに先生がついてくださる)形式に変わった。

、、、と、状況にあわせて形式は変わったけれど、そうちゃんが公文をはじめて、今年の夏で、もう5年になる。

                                                           

”30分でいいから、じっと座って何かに集中する力がつけばいいなあ。。”という思いと”毎週同じ時間に目的をもって行く場所ができたらいいなあ。。”という思いからはじまった公文。

その願いが叶えられたら、私としてはもう十分。

あとは、”もし万が一、ひらがなでも覚えられたら、ラッキーかな。”という思いが、かすかにあったくらい。

                                                             

公文に行くと、そうちゃんは、数字表を読んだり、ひらがな表を読んだり、プリント(まっすぐに横線や縦線をひく練習)をしたりしている。

よ~く考えると、5年間、していることは、さほど変わらない。

、、、というか、全く変わっていない!!

(もちろん、普通は、できたら次のステップのプリントへと、どんどんうつります。)

だから、外見では何も進歩していないように思える。

けれど、今や、なんと、あのそうちゃんが、公文に行ったら、お勉強のためにちゃんと座って集中している。

                                                            

そして、なんといっても、そうちゃん、”公文だ~い好き!! 先生だ~い好き!!”。

いつも車からを降りると、公文バックをゆさゆさ揺らしながら教室までかけて行く。

一度だって”行きたくない”と言ったことも”公文いやだ”と言ったこともない。

その代わりに、毎週土曜日になると、必ず、「公文ある(訳:公文に行く)?」と私に聞き、私が「あるよ~。」と答えると、「ヤッタ~!!」といって体をゆすってピョンピョンはねる。

いつもいつも体いっぱいに、ただただ新鮮に喜びをあらわす。

                                                          

宿題のプリントも、長女や次男は、

「やりたくな~い~。」

「ねむた~い~。」 

「つかれた~。」。

、、、というのが決まり文句。

そう言いながら体をクネクネさせて、不満をあらわにする姿は、いつも私をイライラさせてくれるけれど、そうちゃんはというと、夕食が終わったら「公文は?」。

”公文の宿題、今日する?”と自ら確認する、いわば模範生。

一度だってそうちゃんは、”やりたくない”とか”イヤだ”と言ったことがない。

                                                             

私が「公文の時間で~す。」と、公文のバックを持ってきても、長女と次男は、何の音沙汰なし、見事にノーリアクションだったりする。

それに対して、そうちゃんは、ちゃーんと一番に私のもとに来てくれる。

で、感心なのは、そうちゃん、5年間、変わらず、同じプリントをしていること。

ただエンピツで縦線をひいたり、横線をひいたり、、、というだけのプリント。

                                                         

でも、実は、5年たった今でも、たったそれだけのことが、そうちゃんは自分だけではうまくできない。

一人ですると、プリントをはみ出してテーブルにオーバーランした後、やっとそうちゃんのエンピツはとまる。

腕に力が入りすぎて、うまく力をコントロールすることができないのだ。

で、いつも、そうちゃんの方から私に、「手伝ってください。」とご依頼がある。

だから、私とそうちゃんは、いっしょにエンピツをもって横線・縦線をひいていく。

                                                      

毎日同じことの繰り返しの地味な地味な作業。

けれど、その作業をコツコツと日々重ねていくそうちゃん。

そんなそうちゃんを見ていると、「う~ん、がんばってるよなあー。」と思って、なんだか毎回”じーん”としてしまう。

                                                             

そうちゃんは楽しめることも、できることも、健康な子供よりもうんとうんとうんと少ないけれど、いったん好きになると、単調なことでも、がまん強く続ける力がある。

プール教室(こちらも週に一度通っています)だってそう。

一度も”行きたくない”と言ったことも”もう、イヤだ”と言ったこともない。

そして、何より、”どうしてそんなに新鮮に喜びを体いっぱいにあらわせるのだろう、、、。”というくらい、”今日もまた好きな習い事に行けること”を楽しみにしている。

                                                             

そして、、、。

最近では、なんと、かなり、ひらがながわかってきたらしい。

もちろん書く事はできないけれど、読むことは、ひとつひとつゆっくりだったら、できていると思う。

声に出して「あ」 「い」 「う」とはっきり発音することはできないけれど、頭の中では、ちゃーんとわかっている模様。

びっくりだ。

                                                            

いつも同じプリントをしているそうちゃんが、しばらくは、長女も次男も、とてもフシギにみえたようだ。

「そうちゃんだけ簡単だから、いつもすぐ終わってずる~い!」とか、「なんでそうちゃんだけ、いつもママが手伝うの~?」などとも言っていた。

けれど、そういえば、最近は、もうピタリと言わなくなった。

小さくても、何が大切でどういうことが偉いことなのかは、ちゃーんとわかっている。

                                                              

そうちゃんがコツコツと積み重ねていくこの先には、いったいなにがあるんだろう。

ちょっと何か”期待”をも感じさせてくれる最近のそうちゃんです。。。

                                                           

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そうちゃんと長女と次男

最近、次男(3歳)には、”そうちゃん”が、ちょっとフシギに映るらしい。

次男から見ると、そびえ立つほどに大きい(ただ今、身長170cm!!)そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が、いろんな日常を”お手伝い”してもらっているのが、”????”なのだ。

私がそうちゃんの顔をパシャパシャ洗っていると、次男は、そばに来て身をのりだし、

「ねーね、そうちゃん。 

どうして、そうちゃん、大きいのにしゃー(さー)、お顔、ママに洗ってもらってるの~? 

そうちゃん、お手て、痛いの~??」。

                                                              

そうちゃんは、言葉をひとつひとつハッキリと発音できないので、なんでも言葉が一塊になってしまってわかりづらい。

(、、、というか、私の通訳なくしては、なかなか理解できない。。。)

だから、”もうちょっとハッキリしゃべれるようになって、もっといろんな人に伝わる言葉になればなあ、、、。”と思って、最近、そうちゃんとしゃべる時は、「そうちゃん、ひとつひとつハッキリ言ってみて~。 ほら、”そ” ”う” ”ちゃ” ”ん”。」。

、、、とかいう風に、私は、発音の練習をかねて、おしゃべりする時がある。

こんな時、そこにまた次男現れ、

「ねーね~。 

そうちゃん、どうして大きいのにしゃー(さー)、おしゃべりできないの~??」と、ストレートな質問。。

                                                          

そんな時、かなり困惑する。

誰が困惑するかというと、実は、”私が”ではなく、”そうちゃん”が!!

、、、というのも、その質問、いつも、私に向けてではなく、当の本人、そうちゃんに向けられる。

次男は、イスに乗ったりして、わざわざそうちゃんと同じ高さに視線を合わせ、”なんとかこの疑問に答えてくれないか~、ベイビ~?!”というような強い信念のもと、そうちゃんの目の奥をジッとのぞき込みながら言うのだ。

                                                       

そうちゃんは、手先も不器用だし、おしゃべりもうまくできないから、”なにもわかっていない”風に思われがちだけれど、実は、かなりよくわかっていると思う。

特に人の心の中を見抜く力や、人の感情なんかは、よ~く読み取る。

だから、そんな時(次男に質問された時)のそうちゃんは、悲しそうな顔と悔しそうな顔をして、そして、最後は、とても困った顔をする。

                                                           

”ボクだって、できることなら、なんだって自分でしたいさ。 

おしゃべりだって、いっぱいしてみたい。 

でも、思うように手も口も動いてくれないんだもん。。”という思いと

”ボクはずっとボク。 このペースでずっときたんだ。

何を今さら、、、!! 

新入り(そうちゃんより後に生まれた次男)が何いってんだよ~?!”という思い。

そして、

”その質問には、うまく答えられないよ、、、。

 君の思いは受け止めるけど、ボクの思いは君にうまく伝えることができないんだもん。。”という思いが、複雑にそうちゃんの中で渦巻いているように思う。

                                                            

きっと、次男を”なるほど~っ!!”と思わせるほど、私もそうちゃんも、これという回答はできていない。

にもかかわらず、数日たつと、次男は、きっと自分でいろいろと考えるのだろう。

次男なりに自分を納得させ、そして、何かを感じ取っているので驚く。

                                                         

ふと見ると、次男は、

「そうちゃん。 

”あ!” ”い!” ”う!” ”え!” ”お!”だよっ。

 ねー、はっきり言ってごらん。」と言って、大きなそうちゃんの横に自分も正座して、発音講座の講師となっている。

その横顔は、私より一生懸命だったりする。

                                                         

それとか、タッタッターっと、かけて行っては、

「ね~、そうちゃん。 

はっくん(次男のこと)ねー、そうちゃんのことだ~い好きだよ~。 

はっくんがしゃー(さー)、なにかお手伝いしよっか?」などと、そうちゃんの耳元でささやいていたりする。

                                                          

長女(4歳)は、、、というと、”そうちゃんが病気”だということは、漠然とではあるけれど、理解している。

で、最近の長女は、なんだか頼もしい。

                                                            

外を歩く時、私は、そうちゃんと手をつなぐので、自ずと長女は次男と一緒に歩くことが多い。

長女、次男を守るようにして、しっかりと次男の手を引く。

そして、次男が危なくないように、車からかばうように歩道の奥側に次男を歩かせ、自分は必ず車道側を歩く。

ちょっとでも車が通りすぎようとするなら、両手をいっぱいに広げて、次男が歩道からはみださないように”カニ歩き”のような格好で歩いたりもする。

信号待ちの時、そうちゃんが赤でも渡ってしまわないように(そうちゃん、赤でも青でも黄色でもお構いなく、堂々と渡ろうとなさいます、、、トホホ。。)大きなそうちゃんのパンツをしっかとにぎって、

「ママ。 なっちゃんが(長女のこと)、そうちゃん、つかまえとくからだいじょうぶよ~。」とか言ったりする。

                                                        

そんな次男や長女を見ていたら、”子供ってすごいなあ、、、。”と感心してしまう。

あんなに小さいながら、二人はもう、すでに、”そうちゃんをエスコート”している感じなのだ。

大人が”手伝ってあげて”とか”○○してあげて”なんて、そんなことを言う必要はないらしい。

何も教えなくっても、”目の前に困っている人がいたら、その人が安全に心地よくすごせるように、力ある者がリードする”ということを本能的に知っているのだ。

                                                              

さりげない気配り、、、できそうでできないんだよなあ。。

私も、これから、次男や長女を見習って、さりげなくエスコートできる人になりたいです。。。

                                                           

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温泉にて

この間、温泉に泊まりに行った時のこと。

お風呂の湯船に長女(4歳)とつかって、「やっぱ、温泉は気持ち~ね~。。」と言っていたら、長女が、

「ねえ、ママ。 女の子が一人いて、よかったでしょ~?!」。

「だってさあ、なっちゃん(長女のこと)が男の子だったら、ママ、お風呂、一人で入らないといけないもんね~。 

そしたらママ、寂しいでしょ~?」と言う。

                                                              

そう!

娘さん、よくご存知で!!

、、、というのも、この私、結婚して初めて、”なーんか、寂しいもんだねー、、、。”と、しんみり思った瞬間は、実は、温泉に行ったときだったのだ。

そう、”女湯”に一人ひっそり入った時だったと記憶している。

                                                             

私は、姉(お料理やお菓子の本を出版しています:行正り香)と二人姉妹だった。

で、小さい頃から結婚するまで、どこかへ泊まりに行った時などは、お風呂タイムといえば、私と姉と母・よしこと三人で、”さっ、そろそろお風呂に行こっか。”と、いつも一緒だった。

思えば、温泉につかりながら、”夕食はどんなのがでるかな~。”とか、”今日の食事はおいしかったね~。”とか、”やっぱ、温泉は最高だよね~。”とか、そんなたわいのないことをベラベラしゃべることが楽しかったのだ。

                                                              

それが結婚したとたん、一転、単独行動。

長女が生まれる前までは、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)はパパと一緒に男湯へ入るので、私は女湯へ一人トボトボ向かう。

まあ、うるさい人(一日中しゃべりまくる、そうちゃん)から瞬間、開放されることは至極の幸せではあるけれど、向かった先の女湯に他のお客さんが一人もいず、だだっ広いお風呂に私一人、、、ということになると、、、ガビーン。

こんな大きなお風呂に私一人、、、こっ、、こわいじゃないのさっ、、、。

くつろぐどころか、なんだかかえって落ち着かず、”、、、なーんか寂しい、、、。”気持ちがジワーっ。

ジャバジャバっと入って、どうかすると男湯のメンバー(パパ&そうちゃん)よりも早くあがってきてしまうことも多かった。

だから、長女が生まれて、何がうれしいって、”二人で女湯へ向かえること”。

これ、実は私にとっては、かなり、”うれし~っ!!”ことなのだ。

                                                             

そして、長女は言った。

「ママのことね、なっちゃん、ずっとお空の上からみてたんだよ。 

でね、ママが寂しくないように、女の子になろうって決めて、生まれてきたんだよ。

ねーっ、女の子だったら、いっしょにお風呂に入れるでしょ。

でね、ママのところに行きたいなあと思ったから、なっちゃん、ここに生まれてきたんだよ。」。

そして、長女は、いろんなことを”お空の上から”みていたのだという。

そうちゃんがずっと歩けなかったことも、お空から見てたから知っていた、、、とも言っていたっけ、、、。

                                                          

人間が一人、生まれてくるっていうことは、ものすごくドラマティックなことだと思っていた。

けれど、それは、いろんな偶然と偶然が重なったものだと思っていた。

でも、長女のその言葉を聞いていたら、、、。

もしかしたら、赤ちゃんたちはみんな、生まれる前から、お空の上でずーっといろんなことを眺めているのかもしれない。

そして、いろんなことを思いながら、”じゃ、ここの家の子になってみようかなあ~。”と行き先を希望して生まれてくるものなのかもしれないなあ、、、と思えてきた。

                                                          

もし、そうだったら、それは、ものすごーくうれしいことだなあ。

長女も次男(3歳)も、そして、そうちゃんも、単なる偶然ではなく、私のところに来るべくして来てくれた気がする。

、、、そう思ったら、あらためて、「Welcome!!」な気持ちがモクモクわいてきて、三人ギュッと抱きしめたくなってしまった。。。

                                                              

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三日坊主(4・完)

前回ブログのつづき

                                                      

次の日の夕食も、私は、当然のように十五穀米を炊いた。

まー、皆さん(子供たち)、お気に召さないのはわかっていたけれど、いざとなれば、冷凍ごはんもあるし、嫌いだという者がいれば、冷凍ごはんをチンすればいいのだ。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)は、もちろん十五穀米は断固拒否だったため、ごはんをチン。

長女(4歳)と次男(3歳)は、渋々ながらも、なんとか食べていた。

そんなみんなを見まわしながら、

「ヘルシー&ビューティのためには、これ、食べなくっちゃー! 

なんかね、ママ、これ食べてると、大地の恵みを感じるよ~っ!!」。

二日目の夜まで、私は、確かにこう言っていた。

、、、が。

                                                             

三日目の夜、私に異変が起きた、、、。

食事の時、ふと、十五穀米を”ジーーーッ”と見たのがいけなかった。

昨日まで、あんなに”う~ん、美味しい!!”と思っていたのに、

”ところで、、、、。 

なんでごはんにこんなにいっぱいツブツブが、、、?”という思いがスッとよぎった。

この一点の思いが私をくるわせた。

なんだか、そのツブツブを見ていたら、急に”き~も~ち~悪~~~いっ”という感情がフツっと私の中にわいたのだ。

                                                            

そうだ、、、そういえば、昔、私が飼っていた小鳥(インコ&文鳥)たちが美味しそうに食べていた”あわ”も入っているではないか、、、。

私は急に当時のことを思い出した。

ルル(インコ)とララ(文鳥)があんまり美味しそうに”アワ(小鳥のえさ)”を食べるので、私は、よく鳥かごに顔を押し付けてその様子を眺めたものだ。

そして、

「ルルちゃん、そんなに美味しいの?」 

「ララちゃん、ほーんと好きねえ~。」と言いながら、口ばしを忙しく動かして食べる小鳥たちを見ていたあの頃。

                                                              

その光景を鮮明に思い出したとたん、

”、、、、。

 なっ、、、なんで、私、小鳥のえさみたいなごはん、食べてるんだっけ、、、?!”という思いが”ムクッ”とわいてきて、そのとたん、ごはんに入っているツブツブに何ともいえない違和感が、、、。

”そうちゃんのドタバタ劇”には、かなり笑わせてもらったけれど、今日は、なぜだか、そうちゃんの気持ちが手に取るほどよ~くわかる。

確かに、、、確かに、、、確かに気持ち悪い、、、。

                                                            

けれど、これまたフシギで、あの時のそうちゃんと全く一緒なのだけれど、”気持ち悪い・美味しくなさそう”というのは、実は頭の中で思うことであって、これがいざ実際、口にごはんを運んで食べてみると、特段まずいということはないのだ。

これが厄介なのだ。

このことは、脳にかなりの混乱をまねく。

                                                          

とにかく、目の前の十五穀米をひと口食べるたびに自分の中で”いろんなこと”が起こるのだ。

まずは、自然にわきたつ”気持ち悪い”という頭のイメージを払拭すべく、”いやいや、そんなことはない。 これ、健康にいいんだし、食べなくちゃ、、。”と自らに言い聞かせるが作業が不可欠。

でもって、その作業には、かなりのエネルギーを費やすにもかかわらず、思い切ってごはんをほお張ると、そうちゃんと同様、”、、、んっ?! 、、、決して、まずくはないよ、、、ね?”という拍子抜けの思い。

それから、なんとか気持ちをもち直して、”うんうん、美味しい美味しい。”と自分に思い込ませてはみるものの、ゴックンとごはんを飲み込んだとたん、また、”なーんだか、やっぱり、このツブツブがどうも気持ち悪い、、、。”という気持ちがわいてきて箸がすすまなくなってしまう。

、、、ということで、いつしか、

「”気持ち悪い”→”食べなくちゃ”→”美味しくないことはない。”→”美味しい”」という思いがワンセットになって、ひらすらに頭の中でローテーション。

                                                        

、、、いや~、こんなんじゃあ、面倒くさくてやってられない。

もはや、ごはんを美味しく食べるどころじゃなくなってくる。

とにかく、ごはんを食べるのにこんな無駄なエネルギーを使ったのは、久方ぶりだった。

6口目には、もうすでにクタクタに疲れきってしまった私。

、、、なにもこんな思いまでして、、、ヘルシー&ビューティになったって、、、トホホ、、、。

、、、ということで、見事に、十五穀米は、たった三日で退場となってしまったのだった。

                                                         

その十五穀米、キッチンの流しの下の引き出しで、ひっそりと次の出番を待っています。

、、、が、もう、日の目をみることはないでしょう。

次の日曜日あたり、余すところなく、公園の小鳥たちにプレゼントしようと思っております。。。

おしまい

                                                       

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三日坊主(3)

前回ブログのつづき

                                                            

さてさて、初めて十五穀米を目の前にしたそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)のリアクションはと言うと、、、。

それは、長女(4歳)と次男(3歳)に比べると、かなり派手なものだった。。。

                                                             

自分のトレイにのっている十五穀米を目にしたそうちゃんは、無言で、カーペットを”ツーツーツーツーツーっ”と、すり足で妙な音をたてながらテーブルに恐る恐る近づいてきた。

そして、”これまでに見た事のない物体(十五穀米)”にすいよせられるようにして、しばし至近距離にて”ジーッ”と十五穀米を見つめた後、「ママ、いっ、、いやだ~~っ!!」と、かなり動揺しながら、まずはお決まりの文句から。

(新しい物、新しい環境、、、などが、とっても苦手なそうちゃん。

”その新しものがいったい何であるのか。”が理解できないので、”新しい○○”を、なかなかスムーズに受け入れることができない。

ことに食事に関しては、かなり“食感”というものを重視している模様。

ゴツゴツしたものやバサバサしたものは、ノーセンキュー。)

                                                            

しばらく観察した後、今度は、”十五穀米”の研究段階にはいった。

まずは、鼻をごはんすれすれまで近づけ、クンクンクンクン。

”香り”の研究はかなり時間をかけて行われた。

お次は、このごはんの”感触”を指先でチェック。

そして、今度は、なんとかこのナゾの物体(十五穀米)をごはんから取り除けないものか、、、と考えたそうちゃんは、指先でごはんの表面をつまみあげた。

が、しかし、ナゾの物体は、ごはんの表面だけでなく、完全にごはんに混ざりあっているため、途中で断念。

その時点で、”かなりの脅威”を感じたのか、そうちゃん、ずいぶんと大げさに腰がひけたかと思うと、次の瞬間、スタスターっと、ダイニングテーブルのイスではなく、カーペットの方に座り込んでしまった。

                                                             

笑っちゃいけないけれど、その一連の光景はかなりおかしかった。

私と長女と次男、思わず顔をあわせて笑いながら、私は、

「そっ、、、そうちゃん。

そ~んな驚くことないじゃないでしょ~?! 

ちょっと、ちょっとでいいから食べてごら~ん。」と言って、まずはイスに座らせた。

                                                           

まあ、私は、内心、”十五穀米は、そうちゃんにはムリかなあ、、、。”とは思っていた。

、、、というのも、普段から、そうちゃんは、かなりの”こだわり”がある。

そうちゃんは、ごはん(お米)を食べる時には、必ずふりかけをかける。

そのふりかけも、何でもよいというわけではなく、”丸美屋の混ぜ込みわかめ・梅じそ”しかダメ。

(他のふりかけは、食感や味の好みが合わないらしく、猛烈に拒否。)

炊き込みご飯にも、好きなものとキライなものがある。

(牡蠣ごはんやかしわごはん、きのこの炊き込みごはんは、だ~い好き。

でも、グリンピースごはんなんかは、キライ。)

十五穀米も、そうちゃんに”炊き込みご飯“としてグルーピングされれば、もしかしたら、食べるかも、、、?

                                                             

そんなことを思いながら、、、いよいよ、そうちゃん、注目のひと口目!!!

(私と長女と次男、もはや、そうちゃんの奇妙な行動にクギ付け。)

そうちゃん、”あともうちょっとで、そうちゃんの口に十五穀米が入る、、、!!”と思った瞬間、私たちの視線を感じてか、なぜか、食べるのを躊躇し、スプーンをお皿にもどす、、、。

、、、という動作を何度もして、もったいつけた後、とうとうひと口目がそうちゃんの口に!!

そうちゃんは、

”、、、、。 

たった今、頭で想像したのとは、ちょっと、、、ちがう、、、か?

まあ、好みではないまでも、食べられない程でもないか、、、。”というような、何ともいえない複雑な表情をしたあと、ひと言、「、、、うわっ、、、。」と力なく言った後、しばしの沈黙。

                                                         

二口目を口に入れる時も、もう一度、ごはんのツブツブをあらためて確認し、一瞬、ブルブルっと身ぶるいし、”気持ち悪~い”という表情をするものの、また、仕方なく口にいれると、

”、、、、、。 

まー、でも、食べられない程ではないか、、、。”という表情をして、今度は無言。

                                                              

しかし、三口目、同じ動作を繰り返した後、突然”ガバッ!!”と席を立ったかと思うと、「うわ~っ!!」。

そう言って今度は怒りをあらわにして、イスから転げるようにしてカーペットに座り込んだ。

もはや、”とても生理的に受け付けない、、、。 耐えられない!!”といった感じだったのだ。

                                                        

そうちゃんのまったくオーバーな(本人は必死であります。。。)”ドタバタ劇”のような風景を目の前に、私たちは思わずケタケタ笑ってしまった。

そして、そんなそうちゃんのためには、冷凍ごはんをチン。

その日の夕食は、こんな風に終わったのだった。

次回につづく

                                                            

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三日坊主(2)

前回ブログのつづき

                                                            

長女(4歳)に思いがけず、そんなこと(「なっちゃんが赤ちゃん産むころには、ママ、もう死んでるでしょ~?」)を言われたから、、、というわけではないけれど。。。

                                                       

次の日、買い物に行った八百屋さんで、レジの列に並んでいた時のこと。

ふと、私の目にとまったものは、”十五穀米”。

十五穀米といえば、私の中では(勝手に)、健康食品の代表選手。

、、、でありながら、大昔に一度、和食を食べに行ったお店で口にして以来、食べたことがなかった。

が、昨日、あんなことがあって、

”なんとか長生きしてみたいもんだ、、、しかも、人のお役にたてるくらいに元気モリモリで。”、、、と、一夜にしてすっかり欲深くなった私は、自然と棚に置いてある十五穀米の袋に手がのびた。

                                                           

その袋には、”ヘルシー&ビューティ”と太文字でうたっている。

「なになに、、、。」。

これは聞き捨てならん、、、。

健康と美が、たった大さじ何杯かお米に混ぜて炊くだけで手に入るというのかっ!!

”今までこれを食べずにきたことは、いったいどのくらい損失にあたいするものなのか、、、!!”、、、そんな気持ちにさえなりながら、これは買わねばっ!!

十五穀米を即座にポイと買い物カゴへ。。。

                                                              

さてさて、その夜、いよいよ炊飯の時間。

もちろん十五穀米を入れて、、、。

ごはんが炊き上がるのがあんなに楽しみだったのは、久々だった。

いったいどんな味なのか、、、!!

そして、どのくらい”ヘルシー&ビューティ”になれるものなのか!!

                                                             

炊き上がったら、まっさきにひと口食べてみた。

「う~ん、美味しい!! びっくり、びっくり!!」というのが私の感想。

なんとな~く敬遠していた十五穀米だったけれど、意外にも、こんなに美味しいものなのかっ!!

よしっ、うちも今日から十五穀米でいこう。

                                                             

さーて、子供たちは、いったいどんな反応をみせてくれるのだろうか。。。

私は、

「はーい、ごはんよ~。 

今日のごはんは、とっても美味しいよ~! 

あのね~、噛むと甘くて美味しいから食べてごら~ん。」と言いながら子供たちを席にさそった。

(平日のため、もちろんパパは食卓にはおりません。)

                                                          

サササーッとかけつけた子供たちは、まずは、しげしげとごはんに注目。

一瞬、なんとな~くイヤ~な空気が流れた後、長女がまず、けげんそうな顔をしながら、

「わっ、、、。 

ねえ、これ、なーに? 

なにごはん?」。

「なにごはんって、、、。 

十五穀米っていうのよっ!

 ちょっとー、食べてごらん! 

なんかねー、いつものごはんより甘いよ~!」と私。

すると、渋々ひと口ほおばった長女は、「、、、、。」。

なぜか、しばし絶句の後、「ぜんぜん甘くないよ、、、。 ねーママ、これ、キラ~イ。」と、バサリ。

                                                        

続いて、次男の反応に注目。

すると、次男は、ひと口も食べていないのに、すでに、

「ね~、ママ! 

はっくん(次男のこと)しゃー(さー)、このごはん、好きだよ~っ!」と、ニコニコ。

そして、お米に入っているつぶつぶを一粒一粒スプーンで拾い上げては、

「ねー、ママ、これは~?」。

「これはな~に?」

「じゃー、これは~?」と質問攻め。

                                                              

その質問に対し、丁寧に答えて、、、と言いたいところだが、実際は、「はーい、もちきび。」 「それ、丸麦。」 「はーい、紫米。」と、十五穀米の袋の裏に書いてある原材料名を、適当に棒読みしている私。

なにせ、十五種類入っているので、次男からの質問、なかなか終わらず、、、。

が、そのたびに次男、「あっ、しょう(そう)!!」と、満足気な顔はするものの、さっきから見ていると、いっこうに食べようとはしていない。

結局最後は、私にうながされ、ひと口は食べたけれど、すぐに、

「はっくん、これしゃー(これさあ)、好きなんだけどしゃー(さー)、今日はもう、ごちそうさま~。」。

次男、好みではないことは明らかだった。

                                                         

そして、問題のそうちゃん(長男・12歳・知的障害あり)は、、、!!

”問題の”、、、というのも、そうちゃん、障害のためか、とにかく、”新しいもの”が苦手。

新しい場所も、新しい環境も苦手。

もちろん、初めて食べる食べ物にも、人の何十倍も慎重。

そして、その日の十五穀米も例外ではなかった。。。

次回につづく

                                                            

P.S.

この間、テラスのお花を植え替えました。

マイスコップを片手に、はりきって土をまぜたり、お花を植えるのを手伝ってくれる長女に、「あー、なっちゃん(長女のこと)が手伝ってくれるから、ママ、助かる~。」と言うと、「ねー、ママ。 なっちゃん、赤ちゃんだった時は、寝てばっかりいて、なーんにもできなかったんでしょ?」と聞く。

だから、「まー、そりゃー、赤ちゃんの時はねー。。。」と、私が言うと、、、。

”フンフンフンフン”と静かにうなずきながら、スコップで土をすくう手をやすめることなく、「それじゃあ、ママ、一人で、大変だったでしょ~?!」と、私をねぎらうような口調で言うのでびっくり!!

一瞬、隣のおばちゃんと話してるのかと錯覚するくらい(笑)、その表情は大人っぽかったです。

”いっ、、、いつの間に、こんなに成長したんだろう、、、。”と、時おりハッとします。。。

                                                                                                                

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三日坊主(1)

きっと、今だけなんだろうなあ、、、。

長女(4歳)は、時おり、私にすりよってきては、

「ママ、だ~い好き。 

だいだいだいだい だ~い好き。

だから、なっちゃん(長女のこと)ね、ずーっとママのそばにいる!

小学校に行って卒業やったら、お仕事せんで、ずっと家にいる。

大きくなっても、ママのそばに、ずーっといる!!」

、、、なーんてことを言ってくれるのは。。。

けれど、長女のこんな甘い言葉にだけ、うかうかしているわけにはいかない。

、、、というのも。。。

                                                           

昨年の夏、私の祖母が亡くなった。

長女にとっては、ひいおばあちゃん。

ひいおばあちゃんが亡くなったとき、長女もお葬式に行ったので、その時初めて、長女なりに死というものを知った。

長女の中では、人は老いると、やがて髪が白くなり、そして死んでいく、、、ということがインプットされた模様。

(、、、とはいえ、時おり、見知らぬ街行く白い髪のおばあちゃんや、白い髪のおばあちゃんが写っている写真を見かけては、

「ねーねー、ママ。

あの白い髪のおばあちゃん、なっちゃんのひいおばあちゃんといっしょだね~。

ねー、あのさあ、だからさあ、もうすぐ死ぬんでしょ?」。

、、、なーんてことを場所をかまわず大~きな声で言ったりするので、グキッ!!

いや、、、確かに、髪が白くなればなるほど、実際そちらの方には向かっているわけで、、、それは、間違いではないだけに、、、余計に困るわけでありまして、、、。)

                                                             

で、この間は、こんなことがあった。

長女は、次男(3歳)と一緒に”おかあさんごっこ”をしていた。

なんでも、長女扮する”おかあさん”は、たいへんな子宝らしい。

子供が8人いて、お腹にはもう一人赤ちゃんがいるのだという。

そして、まもなく出産なのだそうだ。

                                                             

長女と次男のやりとりを見ながら、私は、ソファからビヨ~ンと横になったまま言った。

「ねーねー、なっちゃん。

なっちゃんもさー、大きくなったら、ホントに赤ちゃん、生まれるかもよ。

子供はいっぱいいた方が楽しいから、なっちゃん、たーくさん、産んで~。」。

すると、長女は、サッとふり向き、とても冷めた口調で言った。

「でもさ、なっちゃんが赤ちゃん産むころには、ママ、もう死んでるでしょ~?!」。

                                                             

、、、ドキッ!!

長女からいきなり、ものすごい変化球が飛んできたので、私は一瞬驚いて言葉につまったけれど、そのうちおかしくて吹きだした。

そして、

「、、、、やーだ~、なっちゃん!

 ママ、生きてるよ~。 

なっちゃんの赤ちゃんのお世話してあげるんだから、ちゃんと生きてるよ~!!」と言うと、長女は、”あ~ら、それは意外だ”とばかりに、目をパチパチしながら、

「えっ、、、ママさあ、なっちゃんが赤ちゃん産む時まで本当に生きてるの? 

まだ死んでないの??」。

                                                           

そんなにマジな顔して真正面から言われると、、、。

ちょ、、、ちょっと待った、、、。

そりゃ、人間の命なんてどうなるかわからないけれど、私には、少なくとも、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)とうお方がいるのだ。

だから、おいそれと死ぬわけにはいかない。

最低平均寿命までは、、、いやいや、、できれば、かなり長寿といわれるまでガンバって、いろいろ見届けたいと思っているのだが、、、。

                                                            

でも、待て待て、、、。

もし、仮に、長女が晩婚で、高齢も高齢、アッパーの高齢出産だったとしたら、、、?

そうしたら、もしかしたら長女の言うとおりになっていないとも言いきれないではないか。。。

                                                              

そしてまた、さらに、私の頭に疑問がよぎる。

そうだ、、、生きていることは生きているとは思う。

けれど、長女の命令(やれ、”ごはんを作ってくれ。” ”保育園へお迎えに行ってくれ” ”大至急、オムツを買ってきてくれ”、などなど。)に”サササッ”とこたえられるだけの、ちゃんと役に立つ人間でいられるかどうか、、、それは、わからない。

それには、足も腰も、そして、頭もしっかりしていなければならないのだから。

                                                             

ちょっと長女のおままごとに参加したがために、私は、そんなこんなを、結構マジに考えさせられたのだった。。。

次回につづく

                                                             

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ちょっとブレイク

”辞め時”を読んでくださっているみな様、、、お疲れさまです。

そして、ありがとうございます。

間もなく話も終わると思いますので、気長におつきあいくださいませ。。

                                                           

さてさて、今日は、次男・3歳のお誕生日でした。

そして、今日は、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が3歳になった時とも、長女(4歳)が3歳になった時とも、また一味違う気持ちでした。

感慨無量というのか、、、。

                                                          

私がブログを始めたのは、確か、次男が7ヶ月の時。

ま~、その頃といったら、赤ちゃん3人育てているような状態。

まー、どんな風だったかは、昔のブログを読んでくださっている方なら、すでにご存知かと思いますが、、、。

                                                          

人間一人の力(自分にできること)に、思いっきり限界を感じている私でしたから、土・日曜日のパパが会社がお休みの時だけが救い。

ネコの手だってかりたかったくらいなので、当然、パパの手も。

パパもいやおうなく、育児に参戦。

「ちょっと~、パパ~、○○して~。」

「パパ~、はーい、次は○○お願い~。」。

一日中そんな状態の中で、

「オレは、会社でも家でも、休む暇がない。。。」と、ぼやいていたパパ。

                                                              

でも、いつも、はっきり言っていたっけ。

「この3匹の子供を、平日も世話しないといけないとしたら、(パパ、平日は、いつも、子供たちが寝てしまった後に帰宅。)オレは、会社の方が、はるかにいい。

オレは、迷うことなく、会社を選ぶ。」と。

                                                           

そんなパパと私の合言葉が、”次男が3歳になるまでの辛抱やろ~!!”。

三人が三人、好き放題のことをしてくれる毎日。

とにかく、手がかかる。

まるで動物園で暮らしているような環境の中で、私とパパは、手をとりあって、涙ながらに(?)、何度そのスローガンを唱えたことか。。

                                                        

そして迎えた、今日、3歳のお誕生日。

本当、あの頃に比べたら、楽になりました~。

そして、末っ子というのは、本当にかわいいものです。

自分の最後の子供と思うからか、そうちゃんが健康に生まれていたら、いなかった(そうしたら、子供は二人だった気がします。)かもしれないと思うからか、、、。

今日は、次男が3歳になったのがうれしくてうれしくて、なぜか、家の窓ふきをがんばっちゃいました。

(もちろん、パパも動員。

これは、いまだ変わらず、、、<笑>。)

おかげで、ピカピカになりました。

                                                          

これからも、元気いっぱい、大きく大きく大きくな~れ!!

、、、と思います。

                                                             

P.S.

3歳になった次男に聞きました。

「3歳になって、どんな気持ち?

お兄ちゃんになった気持ちがする?」。

すると、次男は言いました。

「ううん、あのしゃー(あのさー)、お兄ちゃんになった気持ちはしゃー(さー)、しないんだけどしゃー(さー)、、、。

お姉ちゃんになった気持ちがしゃー(さー)、、、する。」。

、、、だそうです、はい、、、。

                                                       

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オムツ卒業のとき

みんな、いつを境にオムツとサヨナラしてきたんだろう。

オムツとサヨナラするのは、いずれは必要なことだし、大切なことには違いないけれど、”オムツ歴11年のそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)”を育てた私としては、”とにかく、はずれさえすれば、時期はいつだってかまわない。”というのが本音。

                                                                 

だって、これは、ことごとく人間の生理的なことなので、体のシステム(ある一定の量、膀胱にたまる機能)が整わないことにはどうにもならない。

結局のところ、できる時にはできるし、できない時には、どうしたってできないのだ。

そうちゃんがオムツを卒業した時、「”機が熟す”というのは、きっと、こういうことを言うんだ。。。」と実感し、この言葉の持つ意味にしみじみしてしまった。

                                                                

そんな私なので、あらためて胸に手をあてて考えると、下の子供たち(長女・4歳 次男・2歳)に関して言えば、”オムツがいつはずれるか。”とか、”いつ、はずそうか。”などということを、全く考えたことがない。

正確に言うと、”意識”すらしたことがない。

                                                                       

そうちゃんの時は、障害が障害だけに、まだまだオムツからとても卒業できそうもない時期にいたときは、

「これは、、、まっ、まずいぞ、、、。 

もしかすると、そうちゃんは、一生、オムツとは縁がきれないかもしれない。。。

大きくなったら、オムツをかえる場所だって、どこそこにあるわけではないし、、、。

困ったなー、、、。」と、思ったものだ。

                                                              

それは、障害があるだけに、”もしかしたら、オムツがはずれない場合もある。”という可能性のもと、考えていたから、そういうちょっと悲観的な発想になったのだと思う。

けれど、下の子供たちは、私の中では、”オムツは、いつかはずれて当たり前。”というのが大前提。

それが約束されていると感じるので、私にとっては、何歳ではずれようと”そんなの関係な~い”ことなのだ。

                                                           

事実、もうすぐ3歳になる次男も、気がつけば、まだオムツ。

今も、オムツならではの、ドナルド・ダックのような、ふっくらしたお尻をフリフリフリフリしながら歩いている。

(そんなお尻を見ながら、”このお尻を見てホックリした気持ちになるのも、そう長くはないのねえ、、、。”と、ちょっと寂しく思ったりさえしている私。。)

                                                                   

そういえば、母・よしことも義母とも、「まだオムツはいてるの~?」なんて話題になったことはないし、姉(行正 り香)ともない。

(姉も、私と同じ主義。 

姉も私も、”いつかはずれるさ~。。。”というタイプ。)

                                                          

私がどうこうしなくても、下の子供たちは、自分たちの力でどんどん育っていくのだから驚く。

(その姿をみて、”何にも手伝ってないのにさー、すごいね~、すごいよー!! ほーんとありがとねー!!”という気持ちになる私。。)

                                                                

そうそう、そういえば、長女は、今年の年明けとともに、完全にオムツ卒業!!

日中おむつがはずれたのは、ずいぶん前だったと思うけれど、、、いや、そんなに前でもなかったか、、、?

、、、ということで、この辺の記憶さえ定かでないのが自分でも信じられないけれど、とにかく、日中のオムツはだいぶ前にはずれていた。

で、”あとは、夜のオムツだけはずれれば。。”という状況が長く続いていた。

                                                        

普通だったら、母親から娘に”そろそろパンツで寝るお誘い”をしそうなものだけれど、うちの場合は逆だった。

ある夜を境に、長女から”お願いだから、パンツをはかせてくれ。”と度重なるオファーが!!

で、渋々、私が了解した形からはじまったのだ。。

                                                                       

初めて、”パンツをはいて寝たい!”旨、長女から要請があった時、私は、長女にゆっくり言い聞かせるように言った。

「ね~、ね~、なっちゃん(長女のこと)。

あのねー、そんなに急がなくったっていいって~。

今、冬でしょー? 

オネショしたらねー、お布団がぬれて寒くなって、風邪ひいちゃうよ~。

ねっ、だから、春になってあたたかくなったら、パンツで寝よ~よ。

ほら、そうちゃん、みてごらん(”サッ”と、そうちゃんを指差す私。)。

何年、オムツはいてたと思う~?

この間までオムツはいてたんだから!

いつか絶対パンツになるんだから、まだオムツでいいよ~。」。

                                                                      

でも、そのうちに、長女、

「○○ちゃんも、△△ちゃんも、◇◇くんも、みーんなパンツはいて寝てるんだよ!

だから、ねー、ママ、お願い!

なっちゃんもパンツで寝ていいでしょ?!

パンツで寝てみたい!!!!」と、手をすりすり合わせながら”懇願”。

                                                          

そこで、”じゃー、これから5日間、オムツで寝て、オムツにおもらしを1回もしなかったら、パンツで寝ていいよ。”という条件をだした私。

すると、長女、この条件を、なんなくクリアー。

それを機にパンツへステップアップし、なんなくオムツ卒業!

そうちゃんの前例があるだけに、それに比べると、物足りないほどアッサリしたものだった。

                                                         

長女は、時々、目をくりくりしながら得意げに言う。

「ね~、ママ。

なっちゃんってすごいよね~!!

だってさあ、昼間も夜も、一度もパンツにおしっこ、もらしたことないよね~!!」。

                                                          

その誇らしげな喜びに満ちた顔を見ると、”気持ちよくオムツを卒業できること”の方が、”早くオムツを卒業すること”よりも、ずっとずっと大切で、意味のあることだと、あらためて思う。

                                                               

もしかしたら、まわりをみわたせば、もっと早くにパンツになった子供はたくさんいるだろうけれど、いずれにしても、半年早いか、1年早いか、1年半早いか、、、まあ、せいぜいそんなもんだと思う。

たったそのくらいの差でしかないのに、早くパンツにしたがゆえにオネショをしてしまったりして、親がやきもきしたり、子供が自信がなくなってしまっては、もったいないなあ、と思う。

                                                          

そもそも、私の友達をみまわしても、”赤ちゃんのころからオムツがとれてないのよ~!!”、、、なーんていう大人は一人もいないんだから、”オムツはずし”のことで焦る気には、とってもならないし。。。

せっかく”紙おむつ”という優れものが発明されたのだから、その恩恵に甘えて、親も子供もゆったりと進んでいったらいいんじゃないかなあ、、、と思う今日この頃です。。

                                                        

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そうちゃん、昨日、12歳になりました!!

そうちゃんの成長は、オムツの歴史とともにありました。。

”新生児用→Sサイズ→Mサイズ→Lサイズ→パンツタイプ→ビッグ→スーパービッグ→ライフリーSサイズ→サルバDパンツS~M用。”

子供用オムツを卒業し、”ライフリー(大人用オムツ)”に突入したときは、さすがに”どーしよ~、このままだったら!!”と思ったものです。

もし、オムツはずれの遅いお子さんをもってお悩みのお母さま、どうかご安心ください。

どう考えても、うちのように、サルバDパンツまでいくケースはまれですので(笑)!!

、、、私もそう思うという方、”ポチッ”とおねがいしま~す!!

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街をみわたせば、桜、桜、桜。

桜の花、ただ今、満開!!

                                                             

桜は、長く寒かった冬の終わりを告げる花であり、そして、これから、何か新しいことがはじまりそうな、ワクワクした予感を感じさせてくれる。

花の色は淡く、そして、あんなに小さいのに、たくさんが集まると、あれほどまでに華やかになるなんて、、、。

美しい。

ただただ美しい。

                                                            

、、、と、思っていた。

でも、そうちゃん(長男・11歳・知的障害あり)と一緒にあの日見た桜のことは、今でも忘れない。 。

                                                              

4月にそうちゃん(当時2歳)が療育園(障害がある子供たちが通う幼稚園のようなもの。母子通園だった。)に入園して間もない頃。

国立の桜並木がきれいだからということで、療育園の先生と子供たち、そして、お母さんたちといっしょに花見がてらお散歩へ。

                                                              

まだ、入園したばかりだったので、お母さんたちとは、これから仲良くなろうという時。

病気のため、歩ける子供は一人もいなかったので、みんな、それぞれに、お母さんが自分の子供のバギーを押して、列になって歩いたっけ。

                                                              

そうちゃんに障害があることは、生後半年で告げられたので、ずいぶん前にわかっていた。

けれど、みんなといっしょに列になって歩いた時、そうちゃんだけならともかく、そうちゃん以外にも、障害をもって生まれてきた子供が、こんなにたくさんいるんだ、、、。

私と同じ思いをしているお母さんが、こんなにたくさんいるんだ、、、。

そう思うと、ことさらに悲しさがこみあげてきた。

                                                            

ゾロゾロと歩く中、次第に近づいてきた桜並木。

道の両側に、太く大きな桜の木が、向こうの方までダダダダダーっと、ずらりと続く。

そして、桜の花がアーチを描くようにして咲く。

                                                              

こんなやるせない気持ちの私の頭上に、見事にさく満開の桜。

それを見上げた時、”今日の桜は、なんて残酷なんだろう、、、。”と思った。

それまで、桜をみて”美しい”という以外に、感じたことがなかったのに、、、。

まばゆいばかりの桜が私の心につきささった、あの日。

なんだかとても痛い思い出。

                                                          

あの日、桜を見ながら思った。

”なんたって、(自分は)こういう状況なんだもの、、、。

今年は、桜の花を受け入れられなくったって、しかたないよねー、、、。”。

でも、

”私は、いったい、これから先、「わ~ 桜、きれいね~!!」と、手放しに言える日が、果たしてくるんだろうか、、、。”。

そう思ったとき、先の見えない不安と、なんだかとりかえしのつかないことになってしまったような絶望的な気持ちになったのを思い出す。

                                                           

それから10年がすぎ、、、。

やっぱり、桜は、美しい。

ただただ美しい。

                                                              

”いつ、どんな場所で、誰と桜を見るのか。” 。

これも、大切な条件の一つであることには違いないけれど、なんといっても、”どんな自分と見るのか。”。

これに尽きるのだと、あの時、知った。

                                                             

桜には、自分自身の気持ちが、驚くほど反映される。

そういう意味では、桜は、”自分の今”を知るバロメーターなのかもしれない。

                                                              

蒼い空を見て、「う~ん、きれい! 気持ちいい!!」。

華やかな桜を見て、「う~ん、美しい!!」。

そうまっすぐに言える自分でいたい。

                                                            

今、あの時の桜並木に行ったら、心からそう言える。

いつかまた、そうちゃんと一緒に行きたいな、、、。

国立の桜並木を見に。。。

                                                           

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P。S。

今、山崎豊子の”白い巨塔”よんでます。

いよいよ5冊目(これでおしまい)。

おもしろい!

おもしろい~!!

                                                          

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そうちゃん 11歳・冬(12・完)

前回ブログのつづき

                                                                                                                        

Image013_2

                                                                                                

                                                                                                

                                                                                                

                                                                                                

                                                                                                                                                                                                                      

左から、そうちゃん、長女(4歳)、次男(2歳)の靴。

そうちゃんの靴のサイズは、なんと28cm!!

これだけ見たら、いかにも”頼れるお兄ちゃん”のようだけれど、手先の器用さとか言葉の理解とかおしゃべりの上手さ順に並べると、、、。

                                                                                                                   

Image014_2

                                                                                             

                                                                                              

                                                                                           

                                                                                              

                                                                                                                     

こうなる。

たったついこの間生まれた次男にも、あっという間に越されてしまった、そうちゃん。

                                                                                                                     

でも、これは、あくまでも”表面上からみたら”の私がつけた順番。

確かにおしゃべりができないから何もわからないように見えるし、手先が不器用だから何もできないように見える。

                                                                                                                        

でも、それは、きっとちがうんだと思う。

ただ表に出せないだけで、そうちゃんは、見ためで感じるより、実は、いろんな事をもっともっとわかっている気がしてならない。

                                                                                                                     

私の知人は、学生の頃、交通事故にあい、意識不明の重体になり、生死をさまよったことがあったそうだ。

                                                                                                                     

初めて自分が病院のベッドで目覚めた時、一瞬、ここがどこかもわからなかったらしいが、それは一瞬で、それ以降は、自分でも驚くほど頭の中はクリアーだったらしい。

けれど、しばらくの間、自分の思っていることを言葉にすることができなかった時期があったらしい。

(言葉がでてこなかったらしい。)

                                                                                                                           

その時、だれもが自分のことを”わからない人”として接したのに、唯一、毎日毎日病院で付き添ってくれたお母様だけは、モゴモゴと、ただ口を動かすだけの自分に寄り添い、ずっと聞いてくれて、ずっとしゃべりかけてくれたそうだ。

                                                                                                                      

そして、実際、一生懸命に”わかろう わかろう”とするお母様だけは、ただ一人、今思っている自分の気持ちを、不思議なほどよくわかってくれたそうだ。

                                                                                                                      

自分の頭ははっきりしているのに、言葉にのせて伝えることができない悔しさ、もどかしさは、想像を絶するものだったらしい。

そんな中、お母様の存在には、本当に心救われる思いだったという。

                                                                                                                        

その話を聞いたとき、

”そうちゃんも、きっと、同じ思いをしているにちがいない。

伝わらずに悔しいこと、悲しいことがいっぱいあるだろうなあ。”と確信した。

                                                                                                            

これからも、そうちゃんと長いつきあいになるけれど、”そうちゃんのことをもっともっと知りたいし、わかりたいなあ、、、。”と思う。

                                                                                                                           

本当のこと、大切なことは、目にはみえない。

だからこそ、そうちゃんのそばで、耳をすましながら、いっしょの空気を感じながら、目にはみえないけれど、大切なことをいっしょに見つけていけたらなあ、、、と思う。

                                                                                                                     

桜の花が咲く頃、そうちゃん、12歳になります。。。

                                                                                                                      

おしまい

                                                                                                                   

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久方ぶりに、14位までランキングが上がりましたっ!

かっ、、、感激ですっ!!

ありがとうございました。

                                                                                                                      

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そうちゃん 11歳・冬(11)

前回ブログのつづき

                                                              

「ねーねー、そうちゃん。」。。。

もし、そうちゃんが長女(4歳)くらいに言葉を理解することができたなら、あの時、伝えたいことがいっぱいあった。

                                                             

”Iさんね、そうちゃんのこと、大好きだったんだって。

そうちゃんに会うことが楽しみで、いっしょに歩いていると癒されて、気持ちがホッとしたって。

                                                             

あのね、ヘルパーさんのお仕事を辞めて、新しくまた何かを始めたいなあ、、、ってことは、今思いついたことじゃなくって、ずっと前から考えていたことなんだって。”

                                                            

”Iさんね、ヘルパーさんのお仕事辞めて、今度は、施設で働くことに決めたんだって。

そうちゃんみたいに(知的)障害をもった人のお世話をするお仕事だよ。

その施設にお泊りして、みんなのお世話をするんだって。”。

                                                             

そして、ずっとずっと大切にしていきたいIさんの言葉がある。

「ボクですね、そうちゃんのおかげでわかったんです。

そうちゃんに出会えたおかげで、”やっぱりボク、この仕事、自分にむいてるなあ。”っていうことがわかったんです。」。

そして、

「施設の仕事、これから一生懸命がんばります。

ボクがそうちゃんより先に(施設に)行って、しっかり勉強しときますから!!」。

                                                            

将来、そうちゃんが家を出て、どこかでだれかのお世話になるときが必ずくる。

その時、Iさんのような方にお世話になれるとしたら、、、。

そう考えただけで、私の心は、フッと軽くなって、あたたかい陽だまりにいるような気持ちになる。

                                                             

”人を支えてくれるのは、やっぱり人なんだなあ、、、。”と、つくづく思う。。。

                                                          

次回へつづく

                                                           

P。S。

本当に偶然なのですが、先日、Iさんから連絡がありました。

「そうちゃん元気ですか?

そうちゃん、どうしてるかなあー、と思って。」、と。

施設の仕事もようやく慣れたそうで、今度、仕事がお休みの時に遊びにきてくださるそうです。

もちろん、そうちゃんにはまだ知らせていませんが、、、。

たまたまブログに書いていた時なので、、、本当に不思議です。

そして、楽しみです!!

                                                           

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そうちゃん 11歳・冬(10)

前回ブログのつづき

                                                             

そうちゃんは、そんなIさんのおかげで、グンと成長した。

そういえば、”そうちゃんが初めて落ちついて注射を打てた日”も、私ではなく、Iさんに病院に連れて行ってもらった時だったなあ。

                                                              

その日、病院にでかける前、事前に、Iさんには、”注射を打つ時のそうちゃんのいつも”を伝えていた。

(そう、それはまさにドタバタ劇。。。

”いやだ~っ” いやだ~っ!”と、そうちゃん、手足をバタバタしながら大騒ぎ。

最後は、結局、看護婦さんに”捕獲”されるような状態になり、、、。

そこに、先生が覆いかぶさるような形で、“ブチューっ”。

スタッフみんな、髪ふり乱れる中、注射、ようやく終了、、、というもの。)

だから、Iさんも、覚悟していたらしい。

                                                         

ところが、その日、そうちゃんは、ちゃーんと静かに待合室で待ち、、、。

そして、名前を呼ばれると、Iさんと一緒に素直に診察室へ。

イスに座ると、”チュッ”と、何事もなく注射を終えたらしい。

                                                           

Iさんが家に帰って、その時の様子を私に報告してくれた時、

「いや~、もう、うれしかったですよ~!

そうちゃん、すごいですよ~!!

やりましたよ~!!」

「ホント、うれしかったですよ~!!」、、、と、目を爛々と輝かせて、心から喜んでくれた。

                                                              

そんな感じで、Iさんは、”ただ、そうちゃんのお世話をする”ということにはとどまらず、”そうちゃんが○○できるようになったらいいなあ。”という私の夢(目標)をゆっくりゆっくり、ひとつづつ叶えてくれたのだった。

それは、ゆるぎない、そうちゃんとIさんの間にある信頼関係がもたらしたものだったと思う。。

                                                           

そうちゃんがIさんと出会って2年ちょっとが過ぎた、、、。

そして、昨年の夏の初め、思いがけず、もう、Iさんとお別れしなければならないことを知らされた。

Iさんは、ヘルパーさんの仕事を辞めることになったのだった。。。

                                                             

このままずっとずっと、そうちゃんのことを一緒に見守ってもらおうと、見守ってもらえると思っていたので、私自身、初めてその話を聞いたときは、カクン、、、と、力が抜けてしまう思いだった。

                                                           

そして、私の頭にすぐに浮かんだのは、そうちゃんの顔。

そうちゃんがIさんと会ったときにみせる、あの屈託のない笑顔だった。

                                                              

”別れ”というものを理解できない(”どうしてもう会えなくなってしまうのか”、”どうしてIさんがもう家にこないのか”、、、というところの理由を理解できない)そうちゃんを思うと、胸がしめつけられる思いだった。

                                                                

私の育児を助けてくれるヘルパーさんは、探せば、じきにみつかるに違いない。
けれど、そうちゃんが、時に友人のように、時にお兄ちゃんのように、心から気をゆるせる、心から好きだと思える人間は、残念ながら、そうはいない。

                                                           

できることなら、”どうしてヘルパーさんを辞めることになったのか”ということを、私がIさんから聞いた言葉そのまま、そうちゃんに、じっくり説明してあげたいのだけれど、言葉のわからないそうちゃんには、わからない言葉をならべることは、かえって混乱させてしまうだけ、、、。

もとよりその言葉の意味が伝わらないので、、、伝えようがない。

                                                            

だから、私は、そうちゃんには、

「ねー、そうちゃん、、、。

そうちゃんね、もう、○○さんとは、バイバイなんだよ。

もう、サヨナラなんだよ。」。

たったこれだけ伝えただけだった。

                                                              

よく動物園に連れて行ってもらい、そうちゃんの好きな”おサルの電車”に何回も一緒に乗ったことも、

いつも食パンを持って公園へ行き、ハトにえさやりをしたことも、

毎月、歯医者さんにバスに乗って連れて行ってもらったことも、

バス停のベンチに二人仲良く座り、大好きなバスをずーーっとみた事も、

二人で歌をハミングしてゲラゲラ笑いこけたことも、

いつも肩を組んでテクテク歩いたことも、、、、。

                                                             

みんな、みんな、たったそれだけの言葉で、終止符がうたれてしまうのだ。

たったそれだけの言葉で、そうちゃんが大切にしていたものを突然、おしまいにさせられてしまうのだ。

                                                         

なんて悲しいことだろう。

なんて切ないこどだろう。

そして、なんて残酷な事だろう。。。

                                                            

次回につづく

                                                              

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そうちゃん 11歳・冬(9)

前回ブログのつづき

                                                          

そんなそうちゃんとIさんが出かけていく姿を、私は、窓越しから二人が小さくなるまでずっとみながら、胸がドキドキした。

、、、うれしかった。

なんだか本当にうれしかった。

                                                          

Iさんの存在は、とても大きかった。

私の育児の中のひとつを肩代わりしてくださり、助けてくれださることは”ただただ感謝に尽きる”、、、ということは言うまでもないけれど、ただそれだけではなかった。

そうちゃんにとっては、心底信頼できる友人、べったり甘えられるお兄ちゃんと思いがけず出会えた感じだったのだ。

                                                             

親だからできることと、親だから(親では)できないことがあるんだということを、二人をみていて、私は、あらめて気づく。

親の役どころとヘルパーさんの役どころは、まったく違うものなんだなあ、、、。

                                                             

そうちゃんにとっては、それぞれに欠かすことのできない大切な関係で、その間でそうちゃんなりにバランスをとっていくことが勉強のひとつ。

そして、そのことは、これから先、だれかのお世話になっていくそうちゃんの生活の中で、ものすごく役に立つに違いない。

                                                              

現に、私とだったら甘えて自己主張をするあまり、外出先でスムーズにいかなかったりすることもある中、ヘルパーさんとだと、「ええ、そうちゃん、ぜんぜん大丈夫でしたよ~。」。

、、、と、このひと言であっさり終わってしまうことも多いのだ。

そうちゃんなりに、そこは、私とは違い、”遠慮”というものが存在している模様。。

                                                             

ただ、もちろん、ヘルパーさんとでも、ダメな時はダメ。

歯医者さんに連れて行ってもらったものの、

”受付まではシャンとして待っていられたのに、そうちゃんの名前が呼ばれた途端、腰抜けになってしまい、不安のあまり床に座りこんでしまって、治療台に座れませんでした。

だから、今日は先生に待合室に来てもらって、歯のブラッシングをしてもらいました。”

”帰りのバス停で、「あと一台!」 「あと一台!」と言って、ずっとバスをみたがりねばるので、今日は家に帰ってくるのがスムーズにいきませんでした。”

、、、などなど、その都度、問題はでてきて、”今後の課題”は事欠かない。

                                                        

けれど、ここからが、Iさんの違うところ。

Iさんは、常に、

”どうして、そうちゃんがそういう行動をとるのか。”

”そういう時は、自分はどう対応するのがベストなのか。”を、ものすごく、ものすごーく真剣に考えてくれた。

                                                        

私だって、そうちゃんは依然として、”ナゾ多き男”。

わからないところは多い。

どういう対応をするのがベストかは、私も試行錯誤の連続。

                                                              

けれど、そんなこんなをIさんと一緒に、

”こうでもない、、、。”

”ああでもない、、、。” 

”今度は、こういう風にしてみましょうか、、、。” と、共に考えながら、前に進んでいけたことがどれだけ私の気持ちを楽にしてもらい、支えになってくれたかしれない。

                                                            

そして、Iさんは、決して”お決まりのものさし”でそうちゃんを計ることはなかった。

いつも、”そうちゃん専用ものさし”をもっていた。

だから、Iさん自身の感情のぶれがない。

                                                              

雨の日も、風の日も、雪の日も、夏の灼熱の太陽がサンサンと照って汗がふきだすほど暑い日も、いつもいつも、そうちゃんにつきあってくれた。

                                                             

だいたい、ヘルパーさんに何かをお手伝いしてもらう場合は、前もっての予約が必要。

だから、突発的に、”今日、お願いしたい!!”と思うことがあっても、なかなか利用できない、、、というのが現状。

                                                              

けれど、私がインフルエンザで寝こんでしまった時など、ダメもとでIさんに電話すると、

「、、、それは大変ですね。 

私が何とか、、、しましょう。 

だから、お母さんは、ゆっくり休んでください。」と言って、ここぞという時に助けてくださったのは、いつもIさんだった。

                                                              

おかげで、その時も、そうちゃんは、いつもと変わりなく、大好きな学校に通うことができたのだった。

                                                            

そして、Iさんは、いつも言った。

「ボク、そうちゃんに会うの、本当、いつも楽しみにしてるんです。

そうちゃんは、ボクの癒しですよ~。」。

「そうちゃんといると、勉強になります!!」。

                                                          

19歳の時、私はいったい何をしていただろうか、、、。

こんな風に、だれかのために心を尽くしたことがあっただろうか、、、。

                                                           

そう思うと、”私は、、、今から、ここからガンバロー!”という気持ちがこみあげてきて、背筋がピンとのびる気がした。

そして、Iさんに出会えてよかったなあ、、、という気持ちでいっぱいになった。。。

                                                         

次回へつづく

                                                  

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”そうちゃん 11歳・冬~”シリーズも、もうあとちょっとです。

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そうちゃん 11歳・冬(8)

前回ブログのつづき

                                                            

今、そうちゃんが育っていく中で(私が育てていく中で)、とてもありがたい制度がある。

それは、ちょうど長女(4歳)が生まれるあたりからはじまった制度なのだけれど、”そうちゃんの生活をヘルパーさんが支えてくれる”、、、というもの。

(障害の程度に応じて、利用時間の制限はある。

費用は、いくらかの負担はあるけれど、その大部分を国と市が負担してくれる。)

                                                           

その制度がはじまったおかげで、私の育児もどれだけ助けられているかしれない。

長女の時も次男(2歳)の時も、生まれてしばらくの間は、その制度をつかって、ヘルパーさんに”そうちゃんのスクールバスの送り迎え”をお願いした。

その他にも、私の代わりにそうちゃんを病院に連れて行っていただいたり、私が用事があって出かける時、ヘルパーさんに家に来てもらい、そうちゃんとお留守番をしていただいたり、、、。

                                                           

どこへ行っても”静かに待つ”ということができない、そうちゃん。

そして、そうちゃんが外出するときは、小さな子供を連れて外出するのと同じなので、常に私が横についてマンツーマンでみていなければならない。

                                                             

そうちゃんには危険を感じる力がないので、私が手をつないで、ビューンと横を走る車から身を守ったりする”ボディーガード役”。

そして、なぜか、私が行きたい方向とは違う方向に行きたがるそうちゃんを、なんとか途中、説得しながら目的地に誘導する”ナビゲーター役”。

                                                             

(そうちゃんは、たいてい、バス見たさ<バスをこよなく愛しております、、、。>につられてバス停に立ち止まりたがるのが常。

そんな、そうちゃんを、そうちゃんの気持ちを察しながら、

”あと三台、バス見たら行こうね~っ!” 

”、、、あと1台だよ! 最後よ! 最後だからね!!”と、こちらも譲歩しつつ、そうちゃんと駆け引きしたりする。

この交渉は、時に難航する事多し、、、。)

                                                              

、、、とにかく、いろんな”役”をこなさないことには、一歩も前には進めない。

今となっては、それも、そうちゃんと一緒の時は、”お決まりの日常”ではあるのだけれど、いくら日常とはいっても、毎回毎回、なかなか私の思うようにはスムーズにすすんでくれないそうちゃんを連れてどこかへ行く事は、、、非常に疲れる。

なかなかタイヘンなのだ、、、私も。

                                                            

まあ、それでも、そうちゃんだけだったら、そうちゃんのペースに合わせながら、なんとかかんとかいくものだけれど、それがひとたび、赤ちゃんも一緒につれてとなると、一転、とたんに身動きがとれなくなってしまう。

                                                             

だから、長女と次男の検診や病院へ連れていかなければならない時など、そうちゃんをつれてなんて、とてもとても行かれない。

そんな時、助けていただいたのが、ヘルパーさん。

                                                        

長女が生まれてからだから、、、、そうちゃんとヘルパーさんとの付き合いは、かれこれ4年半になる。

今までたくさんのヘルパーさんにお世話になった。

(もちろん、今も、お世話になってます!)

                                                           

その中でも、そうちゃんがひときわ好きだったのがIさん。

そうちゃんと同じく、私にとっても、Iさんはいつまでも心に残るヘルパーさん。

次男が生まれるちょっと前に、Iさんはヘルパーさんとして家に来てくれた。

                                                          

その頃、覚悟はしていたものの、私も子供三人になり、テンヤワンヤ。

両手、、、どころか、時に両足をも使いながら、なんとか三人衆(そうちゃん・長女・次男)と日夜戦っていたけれど、ま~、まるで家は、”三匹のサル”がキーキーしているような状態。

まるでコントロール不能!!

そんな、一番私がキツイ時期に、Iさんは来てくれた。。

                                                            

最初に会ったとき、Iさん、歳は19歳くらい。

それまでお世話になったヘルパーさんは、みんな女性だった。

年齢もちょうど”お母さん”くらいから”おばあちゃん”くらいまでと、平均年齢は高かった。

だから、Iさんに初めて会った時は、ヘルパーさんというよりは、”お兄さん!!”という印象だった。

                                                              

中には、そうちゃんがいつまでたっても慣れない(気をゆるさない)ヘルパーさんもいた中、さすがに”人間”をみる力はピカイチのそうちゃん、Iさんには、あっという間に慣れて、も~大好きになった。

                                                           

どこかへ連れていってもらう時など、Iさんが”ピンポーン”を押して玄関に現れた時は、いつも満面の笑み。

「○○さ~~~ん!!」

「○○さ~~~ん!!」と名前を叫び(絶叫)ながら、ピョンコピョンコ飛び上がる。

サササッと靴をはき、、、そのうれしそうで軽やかな歩き方といったら!!

ひょこひょこひょこひょこ体を左右にゆらしながら喜びを全身で表し、近所中、響き渡るほどの大きな声で歌いながらのお出かけとなった。。。

                                                          

次回につづく

                                                         

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そうちゃん 11歳・冬(7)

前回ブログのつづき

                                                           

雨が降ろうと槍が降ろうと、はたまた、熱があろうと、気分が悪く吐いてしまった時でさえ、そうちゃんは学校に行きたがる。

そのくらい、学校が好き。

                                                             

ほんの少し前まで、そうちゃんのように障害が重い子供は、学校に行くことができなかった時代があった。

それを思うと、なんて幸せなことだろうと思う。

重い障害があってでさえ、人は、集団の中で伸びていくものだとつくづく思う。

                                                              

そして、そうちゃんは、人が好き。

学校のお友達も先生も、みんな大好き。

、、、といっても、手先も不器用だし、会話になるほどはおしゃべりできないので、みんなといても、集中して一緒に何かをして遊ぶ、、、ということはできない。

ただただ、人のそばにいること、人の輪に加わっていること(特に集団)がたまらなく好きなのだ。

                                                             

けれど、もちろん、自分から「あーそーぼー。」と言って、約束をとりつけることはできないので、放課後、誰かお友達の家に遊びに行くことはできない。

                                                             

私がそうちゃんくらいの時は、日が暮れるまで友達と、よくぞというほど遊んだもんだ。

時には、友達が家に泊まりにきてくれたっけ。

私には、思い出しただけでも懐かしく、そして楽しかった思い出があるだけに、そうちゃんをみていると、そういう思いをさせてあげられないことが時おり寂しく思ってしまう。

                                                           

、、、だからといって、私がそうちゃんのために、そうちゃんの好きなお友達と遊ばせる機会をもうけようと思っても、実は難しい。

なぜって、学校のお友達もまた、そうちゃん同様に、そうちゃんとはまた別の”困難”を抱えている。

                                                             

それゆえに、みんな、それぞれに、”個性”が満ち満ちている子供たちばかり。

自閉症のお友達がいたり、情緒が安定しないお友達がいたりするけれど、ほとんどのお友達が、やはり”変化”に弱い。

そうちゃん同様、”お友達の家に行く”なんてことは、いつもとはちがう”変化”ととらえるため、なかなか私の思惑通り、スムーズにはいかない。

だから、結局は、放課後、互いが(お友達同士が)一緒の空間で楽しく時間をすごせたらなあ、、、という発想をすること自体が、とても難しい事なのだ。。

                                                              

もう3月。

もうすぐ、1年間お世話になった学校の先生ともお別れの季節がやってくる。

4月になったら、担任をはずれて、違う学年の担任になる先生もいらっしゃるだろうし、他の学校へ移る先生もいるだろう。

                                                              

私たちにとっては、”寂しいけれど、3月は別れの季節”。

そういうことになっている。

けれど、そうちゃんは、それを理解できない。

                                                              

そうちゃんにしてみれば、学校にはこの間まで自分といつもいっしょだった先生がいるのに、突然、ある日を境に、クラスで一緒にすごせなくなってしまう。

そうちゃんの中では、それはかなりの混乱があるようで、なかなかその現実を受け入れられない。

だから、悶々とした思いがしばらくつづくこととなる。

                                                             

先生が他の学校に移ってしまった時には、きっとそうちゃんにとっては、”衝撃!!”以外の何者でもないと思う。

そうちゃんの前から、先生がスーーッと消えてしまうのだ。

                                                              

まだまだずっと続くと思って楽しくお芝居をみているのに、突然に、思いがけず”サーーっ”と、黒い幕がおりてきて、”はいっ、終~わり!!”、、、という感覚だと思う。

                                                             

そして、悲しいことに、どんなにもう一度会いたいと思っても、もう一度お話したいと思っても、自分からその気持ちを伝えることはできないし、その思いが叶うこともない。

                                                             

もし、そうちゃんが、大好きな人たちをすぐに忘れてしまうのならばいいのだけれど、そうちゃんだって、好きな人のことを忘れてしまうわけではないのだ。

むしろ、出会った人の数は少ないけれど、自分が楽しくともにすごした人たちとのことは、私なんかよりもずっとずっと大切に、胸の奥にしまっている。

                                                           

そうちゃん、”ひらがなカード”が大好きなのだけれど、なかなか”ひらがな”を覚えられない。

けれど、先生やお友達の名前にある”ひらがな”は、フシギと覚えている。

                                                          

そして、”く””は””た”のひらがなカードを持ってきては、「ママ~~。」。

今でも懐かしそうにうれしそうにニコニコ笑いながら、

「く○○先生!!」

「は○○先生!!」

「た○○○!!」。

と、小学校1年生の時に担任だった、今はもう、学校にはいらっしゃらない先生の名前や、途中、転校してしまったお友達の名前を私に確認するように大きな声で言う。

                                                           

その姿をみると、”そうちゃんは、自分の前から去ってしまった人との思い出を、たった一枚の「ひらがなカード」にそっと封じこめているんだなあ、、、。”と、なんだか胸が痛くなる。。。

                                                           

次回につづく

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そうちゃん 11歳・冬(6)

前回ブログのつづき

                                                             

お友達とお母さんたちがいなくなってしまったら、急にガランとしてしまったバス停。

そして、さっきから雪は激しくなる一方。。。

                                                           

(ところで、この、そうちゃんの”バスがいいー!!”は、一見、小さな子供だったらあり得る、”平凡な駄駄”であるようにも映る。

たとえば、次男(2歳)にも、こういう駄駄は日常的にあること。

けれど、そうちゃんの場合、似ているようで、、、違うのだ。

                                                              

もともと、そうちゃんは、興味をよせる対象がものすごく狭い。

だから、ひとたび気持ちが脱線すると、目を他の興味の対象にうつして、気持ちを立て直そうにも、それがうまくできない。

                                                            

一方、次男は、何か思い通りにならないことが起こると、かならず「ママ、どうして?」と聞く。

小さいながらに、”どうしてできないのか。”という理由(理屈)をまず知りたがるし、何より、言葉を理解することができるので、納得いかないなりにも、その都度、その出来事から次男なりに何かを学びとっていく。

                                                             

で、一番大きいのは、あんまり長引くようだったら、最後の最後は、私が子供をだっこしてその場を去ることができる、ということ。

そうやって場面をかえるだけで、しばらくすると、次男の興味は、いつの間にか他の対象へとうつり、”サササッ”と気持ちがきりかえられる。

これができるかできないか、この違いが、、、とてつもなく大きい。)

                                                            

、、、と、さっきまでおとなしくベビーカーに座っていた長女が”ふぇ、、、、ん、、、。 ふぇ、、、、ん、、、。”と泣き出した。

そして、そのうち、ベビーカーの中で体をくねらせ体をバタバタ。

                                                              

次第にその泣き声は大きくなり、ついには、声をあげて激しく泣き出した。

さっきからベビーカーが少しも動かず、ずっとこの場にとどまっていることへの不満と空腹を、体いっぱいで訴えている長女。

                                                              

そんな長女をみながら、たまらず、私はそうちゃんに、

「ねえ、そうちゃん。 なっちゃん(長女のこと)、かわいそうだよ。 

”おなかすいた”って泣いてるよ。 

今日は、ママのブーブー(車)で学校行こう、、、。 

お願い! ねっ、お願い!!」とお願いするも、そうちゃん、聞く耳もたず。

、、、それどころか、そうちゃん、一向に来る気配のないバスに「バス、まだ?! バス、まだ?!」と、イラ立ちをつのらせている。

                                                            

私は、そうちゃんと長女の”板ばさみ攻撃”にあいながら、そのうちに、”これから、どうしよう。。。”という焦りと、どこへ向けてよいのかわからない怒りでいっぱいになった。

私は、そうちゃんの手を強く引き、車のある家にもどろうともしたけれど、そうちゃんは、泣き叫び、座り込んで反抗。

テコでも動こうとしない。

                                                             

、、、見渡せば、だいたい、こんな雪の中、ずっと同じところにとどまったまま動かない人なんて、私たちの他、誰もいやしない。

みんな、前に前に向かって、どんどん進んでいるじゃないか。。

そのことが私をとてつもなく悲しくさせた。

                                                             

けれど、そのうちに、雪は、どんどん激しくなり、、、。

ついには、視界が真っ白になるほどの猛烈な吹雪となった。

そして、傘を自分でさすことができないため、レインコートを着ているそうちゃんの頭にも、長女の乗ったベビーカーのレインカバーの上にも、私の足元にも、肩にも、少しずつ少しずつ雪がつもりはじめた。

                                                              

”あーあ、、、。 どうしよう。。。”。 

そう思いながら、目の前で、久々に荒れ狂うように降る雪をジーッと見ていたら、フシギなことに、だんだんと私の焦りと怒りはスーッと静まっていった。

                                                             

”、、、そうだよね、まーさあ、しょせん、自然にはかなわないんだよね~、、、。 

もう、ここは流れにのっかって自然にまかせるよりないよねー、、、。 

(長女だって)一食(?)ぬいたぐらいでどーこーなるわけじゃないし、、、。

そうたいしたことでもないっか。。。”という気持ちが静かにわいてきた。

                                                              

そして、頭にパッと浮かんだのは、昔テレビで見た、日本むかし話の”かさ地蔵”。

”ええいっ、こうなったら、静かに、かさ地蔵になった気持ちになって、ここで待ってやろうじゃーないか。。。”という気持ちがこみあげてきた。

                                                             

かりに、バスがこのバス停までたどりつくことなく、私たちかさ地蔵三人組に猛烈な吹雪がおそって、ワッサワッサと雪が積りつもり、命尽きることがあったとしても、

「ほーほー そりゃー、おもしろいやっ! 望むところよ! 上等ジャン!!」という、開き直りの気持ちでいっぱいになった。

                                                              

それから、どういうわけか、”それにしても、、、、この先の結末、私たちはどーなるんだろ~ねー?!”と思えば思うほど、なんだかプッと笑ってしまいそうな滑稽な気持ちにさえなってきた。

                                                              

そして、次に私に頭に浮かんだのは、ニュースの映像。

そう、”山から民家におりてきたクマ”の映像。

、”そうそう、そうなんだよね~。 あれさえあれば! あれさえあればね~!!!!”と、私が切望したのは、、、。

                                                                                                                              

”クマから危険を回避するための麻酔銃”。

まー、できれば、吹き矢タイプの麻酔が望ましい。

                                                         

それをそうちゃんに、後ろから”フッ”とやって、そうちゃんがクマのように”ハァ~~~~っ”と気を失っている間に私が家へ車をとりに帰り、、、。

その車でバス停にもどり、そうちゃんをピックアップ。

それから学校へ直行し送りとどけたら、速攻、家へ。

お腹をすいた長女にスッタカタッタッターとミルクを溶かし作って、飲ませてあげたい。。

                                                              

降り積もる雪の中、そんなこんなを夢みながら、ひたすら静かに”地蔵”になって待ち続けたこと、1時間半ちょっと。

ふと顔を上げて見ると、向こうの向こうから、そうちゃんのスクールバスの屋根がかすかに見えてきた、、、。

                                                             

もう、その時のうれしさといったら!!

山で遭難して、もうダメだとあきらめた頃、”プルプルプルプル~”とヘリコプターの救助隊がやってきたとしたら、きっと、こんな気持ちになるんだろうなあ、、、と思った。

                                                             

それから、そうちゃんは、ようやく到着したスクールバスに、いつもよりいくぶんクールな表情で乗り込み、大好きな学校へと出かけて行ったのだった。。。

                                                           

次回へつづく

                                                          

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そうちゃん 11歳・冬(5)

前回ブログのつづき

                                                              

そうちゃんが不安になるのは、もちろん家の中だけではない。

外でそうちゃんが混乱すると、家よりずっとやっかいだ。

ああ、今、思い出した、、、。

あれは、数年前、めずらしく吹雪くほど雪がふった、ある冬の日。。。

                                                             

あの日の朝も、いつものように、そうちゃんをスクールバスに乗せるため、長女(まだ赤ちゃんだった)をベビーカーに乗せ、歩いて近くのバス停へ。

                                                              

バス停には、私たち親子のほかにも、スクールバスを待つ親子が3組。

凍えるほど寒い中、みんなと一緒にスクールバスを待っていたけれど、その日、なかなかバスはこなかった。

                                                              

と、そのうちに、学校から連絡があり、

”雪のため、大幅にバスが遅れている。 

とりあえず、バスは今、動いている事は動いているけれど、渋滞と積雪のため、これからどのくらい遅れるかわからないし、もしかしたら、バスが行きつかない可能性もある”とのこと。

                                                             

(そうちゃんのバス停は、バスコースとしては、いちばん最後のバス停。

学校からもっとも近いバス停で、スクールバスに乗ってしまえば、7~8分で学校に到着する。)

                                                              

私はその連絡を聞いて、一瞬、”ゾゾーっ”。

悪~い予感はしたものの、気をとり直して、なるべく、それをそうちゃんに気づかれないように、かる~く明る~く言った。

「ねーねー、そうちゃーん。 バス、こないってよ~。 

今日はさー、バス、こないんだってー。」。

                                                              

すると、突然の事態にめっぽう弱いそうちゃんは、一瞬にして、顔がこわばり、そうちゃんの顔に不安が広がった。

「さっ、さっ、、、お家に帰って、ママのブーブー(車)で学校に行こっか~?」と、私。

すると、案の定、そうちゃんは、「いやだー。 バスがいい~。」と、顔をゆがめながら大きな声で言う。

                                                              

そんなこと言われても、バスはいつ来るとも知れない、、、。

それに、ベビーカーには、そろそろミルクの時間になる長女もいるため、ここでモタモタしているわけにはいかない。

(長女は、母乳ではなく”ミルク育ち”なので、家に帰らないと、ミルクを飲ませてあげることができない。)

                                                              

けれど、私の悪~い予感は的中!

そうちゃんの、「バスがいい~!」 「バスがいい~!!」の声は、次第に大きくなるばかりだ。

ただでさえ、急な変更や突発的な出来事が苦手なそうちゃんなのに、今回は、そうちゃんが大好きなバスに乗れない危機があると察知したので、その混乱ぶりはすごかった。

                                                              

そうちゃん、とにかくバスが好き。

特にスクールバスは大好き。

スクールバスに乗ることは、三度のごはんと同じくらい好きなのだ。

                                                              

今日もまた、スクールバスにのることを朝からワクワク。

うれしくて跳ねるような足取りでバス停に向かい、ドキドキしながらバスを待ち、、、。

なのに、バスに乗れないだなんて、、、。

そうちゃんには、とてもとても考えられないことなのだ。

きっと、そんなこと、そんな裏切り、そうちゃんにとっては、天と地がひっくりかえった程のことなのだ。

、、、気持ちはわかるけれど、、、でも!!

                                                             

そのうちに、私の”こりゃー、、、マズイことになったぞ、、、。”という空気を敏感に感じてか、同時に、”いつもとちがう状況”をそうちゃんなりに察知。

”不安”がどんどん増してきて、そうちゃんは、降りおちた雪がとけてベショベショになった地面に座り込み、足をバタバタしながら、「いやだー! バスがいいー!! バスがいいー!!!」。

                                                             

私は、なんとか、他の手がないかと、

「じゃーさー、、、タクシー、、、? そうちゃん、今日は、タクシーのって学校行く~?」。

そうちゃん、タクシーは大好きなので、一応、誘ってみる。

しかし、そうちゃんは、もちろん”No”。

(この日は、車が大渋滞。

どちらにしても、タクシーなんて、とてもとてもつかまりそうになかったので、これは、自らあきらめたけれど。)

                                                                

                                                        

同じバス停のお友達は、、、というと、お母さんの”じゃっ、お家の車で行こう!”の誘いに、あっさり一発、”オッケー!!”。

みんなゾロゾロとひきあげていく。

                                                              

こちらはこれから”そうちゃんとの静かな戦い”がはじまるというのに、みんなは、極めて”平和的解決”で、あっさり幕は閉じていく。。。

                                                              

「家に車とりに戻った後、ここ(バス停)によるから、そうちゃんが大丈夫そうだったら、一緒に乗せていくよ!」と、一人のお母さんが私たちのことを心配して言ってくださった。

10分くらいたって、そのお母さんは、子供を後ろに乗せた車で、私たちを誘いにきてくれたけれど、このありがたきお誘いを、そうちゃんは遠慮なく”No!!”。

                                                             

、、、そういうことで、残された三人組(そうちゃん、私、長女)は、バス停に残り、くるかこないかもわからないバスをひたすら待つことになったのだった。。。

                                                            

次回につづく

                                                             

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そうちゃん 11歳・冬(4)

前回ブログのつづき

                                                            

自分の気持ちを言葉という手段でうまく表現できない、目にみえるもの、目の前で起こることの一つ一つの意味がよく理解できないそうちゃんは、”変化”というものにめっぽう弱い。

                                                             

決まった流れの中での生活は、気持ちを落ちつけて安定できるのだけれど、なにか突発的な出来事があったり、いつもとちがう場面に直面すると、そりゃーもー 大変!!

ものすごく不安になり、混乱してしまう。

                                                           

長女(4歳)や次男(2歳)をみていると、むしろ、毎日が、「What’s new?」。

二人は、何か、目新しいもの、目新しいことがないものかと、一日中、目をクリクリしながらセンサーをはたらかせている。

そして、

「なんで~?」 「どーして~?」

 「どーして~?」 「なんで~?」と興味津々。

                                                             

二人は、変化(=新しいこと)を”興味”として楽しく受け入れるけれど、そうちゃんは、それを”不安”として感じてしまうのだ。

                                                           

たとえば。。。

いつもは、パパは、私たちが朝食を食べる前のほぼ同じ時間に、会社へでかけるのだけれど、ちょうど、その日は、仕事の都合で、いつもより30分、家をでる時間が遅くていい日があったとする。

                                                              

長女と次男だったら、「パパ、会社まだ行かないの?」。

それに対し、パパは、

「うん、今日はね、会社に行く前に行かなきゃいけないところがあるんだあ。

みんなとごはん食べてから行くねー。」。

、、、たったそれだけのことなのだけれど、そうちゃんだと、そうはいかない。

                                                            

「パパ、カイシャ(は)?、、、カイシャ(は)?? 、、、カイシャ(は)???」。

そうちゃんは、パパに何度も確認しながら、 ”いつもは家をでている時間なのに、今日は、どうしてまだ会社に行かないのだろう?”。

、、、と、もう、心は不安だらけになり、そうちゃん、平常心を保てなくなる。

                                                             

そして、足をばたばたして、床にねっころがり、泣き叫ぶ。

そして、”どうしていつも通りじゃないんだー?!”と、どんどん混乱を自ら高めていく。

ここまで混乱すると、なかなかもとにリセットすることは難しい。

                                                              

朝の忙しい時間だから、ごはんを食べたり、洋服を着替えたり、、、と、しないといけないことが次々ある中で(いつもは、同じ流れで一つ一つすすめていく)、そうちゃんは、もうそんなどころではないくらいの”不安な気持ち”にどっぷりはまってしまう。

そうちゃんの思考も行動も、そこで(パパがいつもの時間に家をでなかった時点で)ピタリととまってしまうのだ。

                                                              

(ちなみに、そうちゃん、時計では時間を理解することはできない。

その代わりに、朝、起きたら、テレビをバチッ。

そのテレビの進行をみて、自分の時計がわりにしている。

しかも、チャンネルは、そうちゃんの中で決められた順に変えられている様子。

”○時○分になったら、この番組!!”というのがある模様。。)

                                                              

で、結局、自分の気持ちを整理できるのは、30分後、パパがやっと会社にでかけてからようやく、、、ということになるのだ。

こんな些細なことにでも、そうちゃんは、気持ちを乱され、まっすぐにすすめなくなってしまう。

                                                           

たとえば、私が学校へ授業参観に行く時も、学校の先生が家庭訪問で家にいらっしゃる時もそう。

そうちゃんの混乱ぶりは、相当なものとなる。

                                                             

そうちゃんの中では、”先生は学校にいて、ママは家にいる”というのが決まりらしい。

だから、”家にいるはずのママが学校に「ヒョイっ」と出没したり、学校にいるはずの先生が突然に「ヌーッ」っと家に現れる”なんざー、到底理解できることではないらしい。

                                                              

もう、そうちゃんとは長いつきあいだから、こういうそうちゃんの特質は、ちょっとずつは、慣れてきたつもり。

                                                             

でも、その都度、そうちゃんが、あまりにも、、、あまりにも新鮮に驚き、混乱する姿に、そんな私でさえ、

「そうちゃん、どーしてまた、、、。

 なにがそんなに、、、、。

?! ?! ?! ?! ?!」。

、、、いまだに、どうしてそこまで混乱するのか、本当のところは、よくわからなかったりする。

                                                           

だからこそ、前回ブログで書いたような、”ありえないシチュエーション”に自分の身をおいて、ひたすらに”そうちゃんの気持ち”を想像してみたりするのだ。

そうちゃんにしてみれば、理解できないことだらけの世界において、唯一、”昨日と同じ今日であること”だけが、そうちゃんにとっての命綱のようなものなのかもしれない。

                                                            

でも実際は、平凡な毎日にも、”昨日とちがう今日”はあふれているわけで、、、。

その辺が、私にとってみると、”育てにくさ”、そうちゃんにとっては、”生きにくさ”につながっているのだ。。。

                                                              

次回につづく

                                                          

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そうちゃん 11歳・冬(3)

前回ブログのつづき  

                                                             

、、、が、しかし、夜が明けると、朝が来る。

でもって、朝が来ると、当然のことながら、”スースースー”と寝ていた、”たんぽぽの綿毛のようなそうちゃん”が目を覚ます。

さあ、ここから、そうちゃんと一緒の一日がはじまるのだ。

                                                            

健康な子供だって、”いつも天使”であるはずはない。

当然のことながら、それは、そうちゃんも同じだ。

時に、”たんぽぽの綿毛”は、”あつかいのわからないライオン”となることも、ままあるのだ。。。

                                                             

やはり、そうちゃんを育てるのは大変だ。

もっと正確に言えば、”大変”というよりは、とても”難しい”のだ。

                                                              

だいたい、”子育て”なんてひと言で言うけれど、人間が人間を育てるなんてことは、簡単なはずはない。

だから、長女(4歳)と次男(2歳)を育てるのも、大変であることには違いないのだけれど、そうちゃんの場合、その遥かかなた上を行く。

長女(4歳)と次男(2歳)を育ててみて、あらためてそう思う。

                                                              

そして、”そうちゃんを育てることの難しさ”は、障害があるゆえの、”そうちゃんの生きにくさ”にまっすぐつながる。

                                                              

そうちゃんは、おしゃべりもほんの少ししかできないし、手先も不器用で、ボタンやファスナーを自分でとめることもできないし、そういう意味では、赤ちゃんと同じだと思う。

けれど、だからといって、”なにも感じていない”わけではないのだ。

                                                              

むしろ、人間をみる目は鋭く、本能的な勘がはたらく。

そして、胸の内には、私たちと同じように、うれしいこと、楽しいこと、悲しいこと、悔しいこと、いやだったことが、たくさんたくさんつまっている。

にもかかわらず、その思いを伝える手段が、”障害”という大きな壁によって遮断されているため、本当につらい思いを強いられているのだ。

そして、物事を理解する力が極端に乏しいため、そのことがそうちゃんの中で、いろんな混乱をまねく。

                                                              

健康な子供は、一つ一つ段階をへて成長していくので、自分と自分以外の世界との距離とを少しずつ少しずつ縮めていく。

一方、そうちゃんは、知的な発達は、ものすごく幼いところで頭打ちされてしまうにもかかわらず、体だけはどんどん大きくなる。

そして、体が大きくなるにつれ、一歩外にでると(いや、家の中でも、知らず知らずのうちに)、そうちゃんに要求されることも数多くなり、そして、難しくなってくる。

だから、そうちゃんとそうちゃん以外の世界との距離は、なかなか縮まらないどころか、皮肉にも、そうちゃんが歳をかさねるごとに、どんどん遠く遠くなっていくように映る。

                                                            

そうちゃんを育てていて気がついたのは、一歩外に出ると世の中、”決まりごと””ルール”は無数なのだ。

そして、”大きな声をださない”とか、”信号は青でわたる”とか、”買い物する時はお金を払う”などなど、私たちにとって、普段、当たり前だと思って意識もしないようなことが、そうちゃんにとっては、”ナゾだらけ!!”のことなのだ。

                                                          

”どうして○○してはいけないのか。” 

”どうして△△しないといけないのか。”というところの、”どうして”の理屈の部分を理解できないそうちゃんにとって、模範的な人間を基準にしてつくったと思われる、”お決まりのルール”の中で生きることは、とても難しい。

                                                             

たとえば、

”私が、どこかしらない国に、一人、ポーンと放りだされたとする。

で、その国では、まったく言葉が通じない。

知っている人もまったくいない。

そして、文化も、まったくをもって奇妙としか言いようのないもので、とてもとても理解できない。

でもって、やっとこさ一日終わったと思ったら、次の朝には、また、どこかしらない国にポーンと放りだされる。

で、その国もまた、食べ物も、慣習も、言葉も、、、すべてが、昨日いた国とちがう。。。”

もし、そんな日々が毎日つづいたらどんなだろうか。。

でも、きっと、それくらいの過酷な状況の中で生きているのが、今のそうちゃんなんじゃないかと思う。

                                                           

”そうちゃん育てるの、難しいなあ、、、。”と思った時は、迷わず、そういう”ありえないくらい過酷なセッティング”の中に自分の身をおいて、ただひたすらに想像をふくらますことにしている。。。

                                                              

次回につづく

                                                            

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そうちゃん 11歳・冬(2)

前回ブログのつづき

                                                           

そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)は、小学校(特別支援学校)5年生にしては大きい。

5年生にして、身長168cmもあるのだから。

長女(4歳)曰く、「そうちゃんってさー、このまま大きくなったら、天井までいくよね~!!」。

                                                             

でも、夜、そうちゃんが寝息をたてている枕元にポツンと座り、そうちゃんの将来を思う時、そうちゃんは、歳のはなれた妹弟よりも、ずっとずっと小さくみえる。。。

                                                              

長女と次男(2歳)には、生命力がみなぎっている。

昨日より今日、今日より明日、、、と、目をみはる速さで成長をとげる。

できないことは、誰に言われずとも、自ら何度でも繰り返しチャレンジし、そのうちに、自分のものにしていく。

なにより、”言葉”という、自分の気持ちを表現できる手段をもっている。

いろんな人とかかわりあうことができ、自分の世界を広げていく力をもっている。

                                                           

健康な子供は、自然に身をまかせていれば、木が大空に向かって枝葉を伸ばしていくように、上へ上へとしなやかに伸びていく。

そういうことになっているのだ。

                                                              

そんな恵まれた力を生まれながらにして持っている長女と次男には、私は、多くのことは望まない。

元気に毎日をおくってくれれば、もう、それだけで十分。

                                                              

ひとつだけ希望を言うとするなら、長女と次男には、”そうちゃんができないぶんまで、いっぱい遊んで、そうちゃんができないぶんまで、いっぱい学んでほしいなあ。。”ということだけ。

                                                              

もちろん、長女と次男だって、これからいろいろ大変なことはあるだろうとは思うけれど、まー、そこは、なんとかかんとか、のりきってほしいと思うし、その力は、十分あると思う。

                                                           

もしかすると、知的障害をもった兄(そうちゃん)がいるということで、傷つくこともあるかもしれないし、時には、辛い思いだってするかもしれない。

そういう面では、これから成長していく過程で、満たされない思いも残るかもしれない。

                                                             

けれど、もし、そうだとしても、長女と次男には、人生の第二ラウンドがある。

もし、満たされないことがあれば、家から巣立った後、もう一度リセットして、仕切りなおしてがんばってほしい。

満たされなかったものを、それからでもぜひ、手に入れてほしい。

                                                              

仕事をバリバリするもよいし、ステキな人と出会って恋愛を楽しむもよいし、結婚するのもいいし、子供をもつのも素晴らしい。

どれもいいと思う。

                                                              

そういうチャンスはいくらでもあるし、第二ラウンドでダメなら、第三ラウンドが待っているに違いない。

                                                             

でも、そうちゃんは、ちがう。

自分のもっている力で、自分の将来を切り開いていくことはできない。

                                                             

私たち親がいなくなった後のことを考えて、一番安心してそうちゃんが暮らせる場を探すところまでは、私たちにはできる。

けれど、その後のことは、結局のところ、他力本願なのだ。

                                                              

自分の気持ちを言葉で表現できない、それどころか、一人では、でかけることも、お風呂にはいることも、トイレにいくことさえできないそうちゃんにとっては、”だれがそうちゃんのそばにいてくれるのか”ということ、ただそれに尽きるのだ。

                                                              

そうちゃんは、自分の気持ちをうまく言葉で言うことができない。

もし、歯が痛くなっても、どういう風に痛いのか言うことができない。

どんなにイヤなことがあっても、どんなにつらいことがあっても、その心のうちを誰かに伝えることができない。

                                                             

、、、そう思うと、今、ここで寝ている大きなそうちゃんは、ふわふわしたたんぽぽの白い綿毛のように思えてならない。

私が手の中に大事に包み込んでいるうちはいいけれど、手を開いて風がふいたら最後、”ふーーーっ”と飛んでいってしまったたんぽぽの綿毛は、風まかせに、どこへ飛んで行ってしまうかわからない。

                                                             

やさしい風にのって、肥沃の土地へ運んでもらい、立派にタンポポの花を咲かせるかもしれないけれど、気まぐれな風にさらわれたら最後、とんでもない場所に連れていかれてしまう。

、、、そして、哀しい事に、どちらにしても、どこへ飛んでいってしまうのかは、手をはなした瞬間からわからなくなってしまうのだ。。。

                                                              

それを思うと、母・よしこ(おばあちゃん)に買ってもらったお布団を「うわ~っ。 うわ~っ。」と言って喜び、フワフワのお布団につつまれて幸せそうに、今ここに寝ているそうちゃんをみると、胸がギュッと痛くなる。

                                                              

そして、”God bless you!”という言葉が心の底からわきあがってくる。。。

                                                            

次回につづく

                                                            

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そうちゃん 11歳・冬(1)

  そうちゃんのお布団
                                                                                                                                                       
これは、今年のお正月明けに、そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)が母・よしこ(おばあちゃん)にプレゼントしてもらったお布団。
夜、お布団におもらしすることがなくなり、トイレで<大>をできるようになった(それまでは、どうしても、<大>はオムツでしかでき
なかった)成長の記念に買ってもらったもの。。
                                                                                                                                                         
そうちゃんは、毎日、このお布団に寝る。
長い手足を自由な方向にビヨ~ンとのばし、この枕にうつ伏せになって寝るのが、そうちゃんスタイル。
                                                                            
寝ている時の柔和な顔にひきつけられて、子供たちが寝静まった暗い部屋の中、私は、そうちゃんの枕元に思わず座りこむことがある。
                                                                           
”スー スー スー”という、規則正しいそうちゃんの寝息。
これをきくと、なんだか今でも”ホッ”とする。
(というのも、そうちゃん、生後すぐ、呼吸が苦しくなり、大学病院のNICUに運ばれた経緯がある。
その頃のそうちゃんは、呼吸するたびに胸が上下に大きく揺れて、息もとても荒かった。
次はもう、呼吸がとまってしまうのではないか、、、という心配をいつも抱えて、私は、そうちゃんのそばにいた。。)
髪をなで、手足をさわると、そうちゃんの肌は、やわらかく、とてもあたたかい。
                                                                            
(よしこが時おり、そうちゃんをみて言うことがある。
「ちはる(私のこと)ちゃーん。 そうちゃん、惜しかったわね~! 
もう、ママ、残念でしょうがないわよ~。
そうちゃん、なかなかいい顔してるのにね~。」。
                                                                                   
そうなのだ。
そうちゃんは、いわゆる”ハンサム顔”ではないのだけれど、なんともやさしく、どこかエキゾチックで、そして、笑うとフニャリと崩れ
る顔。
背も高く、手足もながく、全体的に”馬”のイメージで、
「もしさー、クラスにこういう男の子がいたら、けっこうもてたかもよ~。
いやいや、残念!!」と、私もパパに言ったりする。)
                                                                                                     
限りなく平和な穏やかな顔で寝ているそうちゃんをみて、いつも思うことがある。
「寝てる時だけは、そうちゃんも、なっちゃん(長女・4歳)も、はっくん(次男・2歳)も、同じなんだよね~。。」。
寝ている時だけは、そうちゃんも、障害による不自由さを感じることなく時を刻んでいるということが、ちょっと救われる思いなのかもし
れない。
                                                                              
この間、介護のテレビをみていた時のこと。
(だんなさんが病気の奥さんを介護するという番組)
だんなさんが奥さんの代わりに、ごはんを作ったり、一人ではでかけることができなくなってしまった奥さんをつれて外に散歩にでかけた
り、お風呂にいれてあげたり、、、というシーンを見て、私は、自然に言葉がでた。

「わー、、、。 大変だね~。。」。
                                                                            
そこで、そばで一緒にテレビを見ていた長女が、「ママ、なんで、何が”大変”なの~?」と聞くので、私は、
「だってね、この奥さんが病気でいろんなこと、できなくなってしまったから、代わりに、このだんなさんがお世話してるんだよー。」。

                                                                          
、、、そう言って、ハッとした。
「あっ、、、。 ママも同じだね。 
そうちゃんのお世話、おんなじようにしてるね~。 
ママも介護してるんだよね、、、。
いや~、ママも大変なんだー。。。」と、つぶやいたくらい。
                                                                          
こんな感じで、そうちゃんの障害も、気がつけば、私の生活の中に、すっかりとけこんでいる。
今さら、”そうちゃんに障害がなかったらなあ、、、。”なんて思うことはないし、今となっては、障害あってこその”そうちゃん”なの
だと思う。
                                                                             
けれど、夜、そうちゃんの枕元に座った時だけは、私の心の片隅からわきあがってくる感情がある。
それは、”そうちゃんにも、できれば、(長女や次男と同じように)健康に(障害をおうことなく)私の体からおくりだしてあげたかった
なあ。。”、、、という思い。
                                                                            
これは、頭の中からでる思いというよりは、もっと感覚的なもの。
私のお腹に赤ちゃんが宿り、、、。
そして、いつもいっしょだったその赤ちゃんが自分のお腹から出て、別々に分かれた人間になる瞬間を身をもって感じた経験をした母親だ
けがもつ感覚なのかもしれない。
                                                                        
その一点の思いが胸にせまると、”ごめんね、そうちゃん。。”という思いが湧き上がり、そうちゃんをガバッと抱きしめたくなる気持ち
を抑えられなくなる。
                                                                                 
長女と次男が生まれる前もそういう思いはあったけれど、長女と次男が生まれ、二人が、すくすくとまっすぐに力強く成長していく姿をみ
て、それは尚、色濃くなったように思う。
                                                                      
次回につづく
                                                                           
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「ヴォカリーズ」

  「ヴォカリーズ」/ラフマニノフ
                                                                                                                                                      
今、ピアノで練習している曲。
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」。
シンプルなメロディーにもかかわらず、とにかく譜読みが大変で、現在苦戦中。
この曲には、複雑な思いがある。。。
                                                                                                                                                         
ぐんと月日はさかのぼるけれど、、、。
そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)が生まれて半年後、そうちゃんに障害があると宣告された頃、たまたまこの曲を聴いた私は、なんだか身動きできないような気持ちになったのを覚えている。
”なんて、哀しい曲だろう、、、。”。
胸にせまってくる哀しい旋律に、ただただ耳を傾けた。
                                                                                                                                                      
けれど、胸にせまってはくるのに、それ以上、どういうわけか、胸がつまるような思いもしなければ、涙も出ない。
メロディーから伝わってくる”哀しい気持ち”は、その時の私の気持ちとピタリと重なっていたのにもかかわらず、何度聴いても、ボリュームをいくらあげて聴いても、それは同じだった。

”なんて、フシギな曲なんだろう、、、。”。
                                                              
でも、今、思えば、当時の私には、この曲の”哀しみ”を受容するだけの感受性が、まだなかったのかもしれない。
                                                                               
この間、ふと、
「あっ、、、。 そうだ、今度はあの曲(ヴォカリーズ)弾いてみよう。」と思いたち、今、ピアノで練習しているところなのだけれど、弾いていて、あまりのオドロキに、思わずフーッと、ため息がでた。
「この曲、、、私の気持ち、そのまんまだ。。。」。
                                                                         
私がそうちゃんを、、、そうちゃんという一人の人間を想う気持ちとぴったり重なる。
そして、今ならわかる。
その哀しみは、こういう哀しみなのだと。。。
                                                                           
そうちゃんは、春がきたら、12歳になる。
小学校(特別支援学校)6年生。
次回のブログは、等身大のそうちゃんをみつめながら、私の思いをつたえられたら、、、と思っています。。
                                                                        
P.S.
このブログも、はじめてから2年ちょっとがたちます。
もし、ずっと読んでいてくださる方がいらっしゃるとしたら、生まれた頃の、小さい頃のそうちゃんを知っていてくださるのですね。
もし、そうだとしたら、なんだかとてもうれしいです。。
                                                                         
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ゆかりちゃん

小学校3~4年生の時、同じクラスに、ゆかりちゃんという女の子がいた。

ぽっちゃりしていて、ほっぺが赤くて、目がクルクルっとして、かわいかったゆかりちゃん。。

                                                            

昨日、ふと、気がついたことがある。

小学校高学年の時のクラスメートは、フルネームでサラサラッと頭に浮かんでくる。

けれど、なぜか、フシギと、4年生までのクラスメートは、いつも一緒に遊んでいた、仲のよい友達以外は、顔はうかんできても、フルネームで言える友達は、思いがけず少ないのだ。

                                                              

そんな中、ゆかりちゃんは、名前はもちろん、今も、声まで、はっきりと覚えている。

当時は、まったく意識していなかったけれど、今思えば、ゆかりちゃんには、知的障害があった。

、、、と言っても、ちゃんと字も書けたし、おしゃべりも上手だったから、ごく軽い障害だったと思う。

                                                              

ゆかりちゃんの席は、いつも、先生の机のそばにあり、ゆかりちゃんが助けを必要とする時は、さりげなく、先生が、ゆかりちゃんに手をさしのべた。

                                                             

ゆかりちゃんのお家は、ラーメン屋さんをしていて、ゆかりちゃんは、よく、

「ねー、こんど、ラーメンおごっちゃーよー。」

(=「ねー、こんど、ラーメンおごってあげる~。」)と、言っていた。

                                                              

私は、遊びついでに、ゆかりちゃんに導かれるまま、ラーメン屋さんのカウンターに座ったこともあったけれど(最初は、かなり期待しながら)、カウンターにでてきたのは、ラーメンではなく、その代わりに、カキーンと冷えた、お冷(お水)だった。

                                                           

それでも、いつも、ゆかりちゃんは、口ぐせのように、「ねー、こんど、ラーメンおごっちゃーよー。」と、ニコニコ笑顔で言う。

いつものゆかりちゃん節を聞いた私たちは、「、、、、、。 も~、ゆかりちゃーーん!!」と言いながら、みんなでゲラゲラ笑うのだけれど、なんだか、いつもそこには、”ポっ”と陽だまりのようなあたたかさがあった。

ゆかりちゃんは、妙に、私たちをなごませてくれた。

                                                             

残念なことに、私が、”障害があるお友達”といっしょの時間をすごしたのは、ゆかりちゃんの他には、後にも先にもない。

私の通った学校には、特別学級(障害のある子供のクラス)もなかったので、障害のあるお友達と接する機会は絶たれてしまった。

                                                             

私に、そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)が生まれて、びっくりしたのは、”なんて、障害のある子供は多いのだろう”ということだった。

私が出会うことがなかった(もちろん、私が気づけなかったということもあるけれど)だけで、障害をもって生まれてくる子供は、思いのほか多いことに、漠然とした時期があった。

                                                             

もし、私が小さい頃から、幼稚園でも、小学校でも、中学校でも、もし、ゆかりちゃんのように、いっしょに自然にすごせたなら、そうちゃんの障害を受け入れる時も、もっと楽だったのではないか、、、と、いまさらだけれど思う。

                                                             

昨日、お風呂からでてきた長女(4歳)が、裸のまま、体重計に乗っていた。

長女のその姿に、思わず”プッ”と笑い、、、そして、感心してしまった。

、、、というのも、長女は、普通に体重を計った後、

「えーっと、、、手は、どのくらいの重さがあるかな~? 計ってみようっと!!」。

「じゃ、頭は?」。

「えーっ、お尻は?」。

「足は、どのくらいだっけ?」。

、、、そう言いながら、それぞれの部位を体重計に乗せて(体をくねらせながら)、一生懸命だったのだ。

                                                           

子供がもつ、この独創性と、柔軟さには、いつも心がときめく。

この、特別な才能をもった、小さい時期から、障害のある子供たちとふれあったなら、大人になって、わざわざ、”バリアフリー”だなんて言って、ことさらに考える必要もなくなるかもしれないなあ。

どういう風に接したらよいか、どういう個性があるのか、、、小さい頃から、それを知っているだけで、きっと、世の中、変わることは多いんじゃないかなあ。

                                                              

私は、4年生が終わると、転校したので、ゆかりちゃんのそれからを知らない。

そのまま、中学校にみんなといっしょに行ったのだろうか。

今ごろ、ゆかりちゃんは、どうしているだろうか。

なんだか、無性に、ゆかりちゃんに会いたくなってしまった。。

けれど、せめて、こうやって、ゆかりちゃんが、私の記憶の中に残っている事が、なんだかうれしい。

                                                              

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新しいトレイ

    マリメッコのトレイ
                                                                                                                                                         
子供たちの食事用トレイが昨日、届きました。
左から、そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)・次男(2歳)・長女(4歳)用です。
まだまだ派手に食べこぼす三人衆には、トレイは欠かせません。
これがあると、”ベロベロバ〜っ”と、こぼしても、水でサッと流して、パッとふけば、後片付けも簡単です。
大きな花柄が、とってもかわいくて、部屋を明るくしてくれます。
                                                                                                                                                      
難をいえば、今まで使っていたのとは違い、トレイの下に、すべり止めがついていないので、テーブルの上で、すべってしまうところでしょうか。。
(次男がそれをいち早く発見して、”クルクルクルクル~ クルクルクルクル~”と言いながら、それはそれは、うれしそーに、楽しそーにトレイを回転させ、スープをこぼしまくっておりました。)
すべり止め、早く買ってこなくっちゃ。。
                                                                                                                                                             
P.S.
長女が、「ねー、ママ。 ここの蛇口、とめて〜!」と言いながら、クルンと私に背を向けました。
「???」と思っていると、、、。
どーやら、ワンピースの後ろのファスナーのことだったようです。
蛇口ねえ、、、なるほどー。
                                                                                                                                                               
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タクシー

今日は、昔話。

かれこれ、、、9年も前の話です。。。

                                                             

そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)が療育園(障害のある子供たちが通う通園施設)に通いはじめたのは、そうちゃんが2歳になった時。

そこは、母子通園(お母さんと子供が一緒に通う)だったので、週に二日、そうちゃんと一緒に療育園へ。

                                                              

当時、まだ立派なペーパードライバーだった私は、(車で行けば20分くらいの)療育園に、電車とタクシーをつかって通っていた。

そうちゃんの乗ったベビーカーをカラカラカラカラ押して、家から歩いて10分くらいの駅へ。

肩には、着替えやオムツでふくらんだバック。

電車に乗って、次の駅でおりる。

                                                              

おりた駅には、エレベーターがなかったため、まだ歩けない、普通の赤ちゃんよりかなり大きめだったそうちゃんの乗ったバギーをかかえ、荷物もそうちゃんも、ゆさゆさ揺らしながら、構内の長い階段をフッフッいいながら、おりていく。

                                                              

駅を出ると、少し歩いたところに、療育園へ向かうタクシー(療育園がいつも手配してくれた)が待っていた。

タクシーは、親子二組が一台に乗り込むシステムになっていた。

こんな感じで、JRや私鉄の特定の駅から、療育園に向かうタクシーが準備されていたのだ。

(帰りも。)

交通の便がいいとはいえない場所に療育園はあったので、自分の車で行けない私にとって、このタクシーは、本当にありがたかった。

                                                             

通園を手伝ってくれるそのタクシー、タクシー会社は、いつも同じだが、運転手さんは、毎回ちがう。

私とそうちゃんは、療育園に着くまでの、しばし15分ほどの短い間、タクシーに乗っていたのだけれど、運転手さんによって、たったその15分でも、ずいぶんと車内の雰囲気はちがった。

                                                              

乗る時に、サササッと運転席からおりてきて、バギーをトランクに乗せるのを手伝ってくださる方もいれば、「すみません、トランクを開けてください。」と言うまでノーリアクションの方。

ニコニコと笑顔で車内に迎えてくれる運転手さんもいれば、”ぶーっ”と怒ったような顔で迎えてくれる運転手さん。

                                                          

時には、私とそうちゃん相手に、藪から棒に、”タクシーの仕事は、いかにお客さんをサッとつかまえて、チャンスをとらえ、売り上げを上げていくことが大切か”、、、ということを語り、、、。

そこまではよかったけれど、そのうちに、”療育園に迎えに行って、だらだらと待たされ、たった15分くらい乗るお客さんのために時間をさくことは、割りにあわないんだよね~。”ということを言う運転手さんもいた。

                                                             

今の私だったら、「ちっ。」。

(もちろん、声にだしては言いませんが(笑)、心の中で”あっかんべ~!”ですな。)

、、、ですむところだけれど、その時の私には、そのひと言さえ、ガックリだった。

                                                             

、、、というのも、まだ、その当時、療育園に行く事は、決して楽しいだけのことではなかったからだ。

もちろん、療育園に行けば、自分と同じ境遇のお母さんとおしゃべりもでき、元気づけられることも多かった。

けれど、それ以上に、そこへ行けば、そうちゃんのお友達は、もちろん、障害をもった子供ばかり。

その子供たちの中に、そうちゃんがいるということは、いやおうなしに、そうちゃんにも障害があることを認めることを余儀なくされる。

                                                              

自分の中で、わかってはいるつもりでも、毎回、療育園に行くたびに、ズンと気持ちは重くなる。

家に帰ってくると、いろんな思いが複雑にからみあい、そして、いつも悲しかった。

そんな、やっとこさ、がんばって療育園に通っている時に、フッともらした、タクシーの運転手さんの言葉には、本当にガックリさせられた。

                                                             

けれど、一方で、今も忘れられない運転手さんがいる。

療育園の帰りに乗せてもらった、年輩のその運転手さんは、しばらく私と話したあと、言った。

「あのねー、子供っていうのは、健康であってでさえ、育てていくっていうのは、大変なものよー。

なのにね、体が弱いとか、障害がある子供を育てるってことは、並大抵じゃないよね。」。

そして、「私はね、こうやって、あなたのように、まだ歩けないような子供さんを抱えて、一生懸命に子供のために学校に通ってるのにね、どうして、自宅まで送ってあげられないのかなって、残念でたまらないよ。

もどかしい思いがするよ。」。

「タクシーで駅まで送っても、それからまた電車にのったり、歩いたりしないといけないわけでしょ?」。

「晴れた日は、まだいいけど、雨が降った日は、大変でしょ?」。

「国はね、なんのために税金というものをとっているのかと私はいいたいよ。

あんなねー、つまらない橋とか建物をたててないで、こういう必要なところにお金は使うべきだと思うよ。」。

その日は、雨がじゃんじゃん降る日だったのだけど、

「あのね、ここからは、私の気持ち。

メーターは、おろすから、家まで送っていくよ。

 あのね、もし、また私が療育園にお迎えに行くことがあったら、その時もまた、送ってあげるからね。」。

そう言って、家のまん前まで送ってくださった。

                                                             

その時の思いは、今も忘れない。

胸がいっぱいだった。

心の奥から、なんだか言葉にあらわせない、ありがたい気持ちでいっぱいだった。

今日、初めて会ったのに、私とそうちゃんのことを精一杯、応援してくれる人がここにいることが、本当にうれしかった、あの日。

                                                           

たった15分の短い時間に、一人の人間のそれまでの人生や、これから先の生き方さえ垣間見た気がする、タクシー通園。

たかがタクシー。

されどタクシー。。

                                                            

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お花

この間、植えたパンジーが、毎日少しずつ大きくなっていく。

今回のパンジー、”長女(4歳)と一緒に初めて植えたお花”ということもあり、なんだか、今まで植えたお花より、ずっとずっとかわいい。。

                                                             

私は、切花には、不思議と興味がわかない。

どんなに高価で美しくあっても、切花は、あまり”生きている感じ”がしないからかもしれない。

                                                             

そういえば、母・よしこも、そうだった。

たまに、大きなゴージャスな花束を贈られても、昔から言う事は同じだった。

「どうして、こんな、お花なんてくれるのかしら、、、。

こんなに豪華にお花をおくってくれる人の気が知れないわ。

ママ、お花は、せっかくもらっても枯れちゃうから、キライ。

なにか、他のものの方がいいわー!」。

                                                            

まさに、”花より団子”。

まったくロマンティックではないよしこだけれど、私も、完全に、よしこ寄り。

もちろん、切花もきれいだとは思うけれど、どういうわけか、さっぱり愛情がわかない。

なぜだか、私の場合、花束が大きくなればなるほど、愛情が薄れていく。

どうかすると、”水かえ”さえ、面倒くさくなってしまうくらい。

                                                            

切花だったら、私は、断然、”一輪ざし”が好き。

一輪ざしの花瓶にさして、その花だけを見ていたら、心から、”わ~ きれい~。”と思う。

で、その花のためなら、水かえも、ちっとも億劫にはならない。

                                                            

でも、もっと好きなのは、土に根をおろして、しっかり自分の足でたっているお花。

たとえ、それが、茎がすこし斜めになっていようと、ちょっと色あせ、枯れかかっていようと、切花のように、カンペキな形で花を咲かせていないとしても、そこには、グググッと引きつけられるような生命力がある。

                                                             

だから、”ガーデニング”というほどではないけれど、私は、季節のお花を植えるのが好き。

リビングに面したベランダには、長いプランターが2つと、ラティスにかけている壁かけプランター1つ、そして、大きなベンジャミンの鉢と円錐形の鉢が1つ。

玄関には、大きな丸いプランターが1つ。

計6つ。

                                                           

”お花大好き!!”の人は、知らず知らずの間に、もう1鉢、、、、また1鉢、、、と、どんどん増えていくものだと思うけれど、私は、この6つだけと、決めているので、これより増えることはない。

理由は簡単。

これ以上になると、水やりも、肥料やりも、大変だから。

”自分が楽して、お花を楽しむ”というのが、私の最大のテーマ。

                                                             

今まで植えていたお花を十分楽しんだ後、お花が終わってしまうと、私は、潔く、根元からスパーっと、お花を抜く。

で、私の場合、すぐにプランターに新しい花を植えかえることはない。

お花を抜いたままの、さら地(?)の、土だけの状態で、数週間そのままにしておく。

                                                           

すると、今までお花があった生活から一転、いきなり殺風景なベランダへ。。。

でも、この、”殺風景な時期”は、”お花を最大限楽しむため”には、ぜひとも必要だったりする。

                                                           

なぜって、その時期は、”ああ、、、。 今まで、花があったおかげで、なんて華やかだったんだろうー。。”と、今までのお花を回想し、懐かしく思う時期であり、、、。

そしてまた、この時期があって初めて、数週間後、また新しくお花を植えた時、”キレイ~!!” ”かわいい~!!”と、ゾクゾクッ。

感動も、ひとしおなのだ。

                                                             

今回植えたお花は、長いプランターには、ワインレッドのパンジーと深紫のパンジー。

壁かけプランターには、白地に紫の模様がはいったパンジー。

円錐形の鉢には、赤いシクラメン。

玄関には、色とりどりのビオラと、白いレースのような小さなお花の寄せ植え。

                                                             

そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)は、”お花を植える”ということには、さらさら興味がないため(障害のため、物事に興味や関心が希薄なのです。)、”いつか、自分の子供とお花を植えたら、どんなにか楽しいだろう。。”と、長年、夢見てきた私。。

だから、その夢かなって、、、なんだか妙にうれしい。。

                                                            

今日も、ベランダのパンジーちゃん、太陽の光をいっぱいにあびながら、ゆらゆらと風にゆれています。。。

                                                          

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<本の紹介>

お花といっしょ。

ペラペラとページをめくり、ただ眺めているだけでも綺麗な本です。。

ワインパーティーをしよう。 (講談社のお料理BOOK) ワインパーティーをしよう。 (講談社のお料理BOOK)

著者:行正 り香
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次男的・お味噌汁のたしなみ方

なーんだか、最近、次男が悪い。

でもって、次男に”こらっ!!”と怒るタイミングがあわなくって、困っていたりもする。。

何が悪いかというと、食事中のテーブルマナーが一番かなあ、、、。

                                                         

私の家のダイニングテーブルは、丸テーブル。

平日は、パパは帰りが遅いので、パパと一緒に夕食を食べることはない。

(あっ、、、朝食も。。)

なので、私と子供3人が食事する時は、そのテーブルに、私から時計回りに、長女(4歳)、次男(2歳)、そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)の順に座っている。

                                                              

、、、ということは、私の右横には、そうちゃんが、左横には、長女。

そして、ほぼ真向かいに(一番遠い位置に)次男が座ることになる。

                                                            

まだ次男が小さいので、私としては、次男の隣に座りたいのだけれど、長女が、”なっちゃん(長女のこと)、ママとはっくん(次男のこと)の間がいい!”と、聞かないので、こういう席順におさまった。

                                                              

食事中といえば、一時期よりは、マシにはなったものの、依然として、私は”女中役”。

自分もごはんを食べながらも、ここ最近、食欲が旺盛で、”おかわりください!!”と言い続けるそうちゃんのために、そして、こちらもまた、モリモリとよく食べる長女と次男のために、キッチンにおかわりをつぎに行ったり、テーブルの上にある麦茶をすごいピッチでみんなのコップに注ぎたしたり、、、。

(子供って、よくお茶を飲むこと、飲むこと!!)

                                                         

東に”鼻がでたー。”という者あれば、行って、ティッシュで鼻水をふいてやり、西に”スプーンが落ちたー。”という者あれば、行って、拾ってやり、、、。

雨にもまけず風にもまけず、雪にも夏の暑さにもまけず、、、まったく、宮沢賢治ワールド。

必死に”女中役”をこなしている、この私。。

                                                             

そんなバタバタと忙しい私を見越して、そして、”ノーマーク”になれる瞬間をねらって、はたまた、私から一番遠い距離に座っているのを利用して、悪事をはたらいてきた積み重ねが、今の次男の食事の仕方。。。

                                                             

最近、食事中、そうちゃんも、だいぶ上手に食べれるようになり、私にちょっと余裕がでてきたからか、急に、真向かいに座っている次男の食事風景に目が行くようになった。

すると、、、まったく、恐るべしなのだ!!

                                                             

まずは、「いただきま~す!!」と言ったと思ったら、(ここで私、ウォッチングをはじめる)、次男が、「ねー、ママ、手で食べてい~い?」と、やさしく甘い声で私に聞く。

そこで、私は、「手はダメよー。 スプーンで食べてね~。」と言った次の瞬間、ニコッと次男は微笑み、一つ大