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「雨は ふりません。」

そうちゃん(長男・17歳・知的障害アリ)、昔からそうだけど、雨が今にもふりそうな、どんよりした日。

そして、実際ザーザーと雨降りの日も苦手。。。

 

そうちゃんがなんだかやけに不安そうな顔をして落ち着きがないな、、、と思ったら、雨がいかにも降りそうか、すでに降り始めている時。

そんな時、そうちゃんは、いつも私にしつこく確認する。

「あめ・・・あめ、ふってる???」。

ものすごく真剣な顔で、半ば怒りながら。

 

、、、で、そこからが問題。

そこから、私がどんなふうに答えようとも、それまで、そうちゃんは怒っていた。

猛烈に怒っていた。

「雨だね~。

雨、降ってるね~。」

と、私が雨が降っていることを認めるようなことを言っても、

「雨なんか、降ってないよ~。

大丈夫! すぐに晴れるよ!」

と、しらじらしいこと(ウソ)を言っても、どちらにしてもそうちゃんは不機嫌になり、いらだちを隠せなかった。

で、雨が降るたびにこれなので、正直、とてもややこしかった。

けれど、ある日思い立った。

 

ある日、いつものようにそうちゃんから確認された私は、ザーザーザーザー降る雨をジーーーッと静かにみつめ、雨がふっていることそのものをまっすぐとゆっくりと認め、そして静かに言った。

「そうちゃん。

雨は、ふりません。」。

 

私がふと思い立ってそう言ったのだけれど、その時のそうちゃんのハッとした顔は忘れない。

“、、、、はっ?”と、ちょっと驚いた顔をして私の顔をのぞき、キョトンとしていたっけ。

けれど、我に返ったそうちゃんは、窓の外の雨を指さしして、少しあわてながら、

「あめ! あめ!!」

と言って、”雨、降ってるじゃないか(だまされんぞー。)?!“ともう一度私に確認。

けれど、私は少しも表情を変えずに、淡々と言った。

「そうちゃん。

雨は、うちにはふりません。

ぜったいに ふりません。」。

 

それでも、まだまだそうちゃん、少し戸惑い気味。

そこで私は、

「そうちゃん。

あれは、雨じゃないよ。

雨じゃないから。

うちにはぜったい、雨は ふりません。」。

 

すると、そうちゃんは、心からホッとしたような顔をして緊張をゆるめ、 「あめ ふりません、、、あめ ふりません、、、。」 と何回も自分に言い聞かせるように言って、自分を納得させていた。

以来、(雨が降りそうで降らない時などは、やはり不安になるらしく、相変わらず苦手ではあるけれど)“雨がふっているよね?!”と私に確認するたびに不機嫌になることはなくなった。

不思議だなあ。。。

 

そうちゃんは、雨がふりそうな時の、なんともいえない暗くて重苦しい空気が嫌いなのは確か。

でも、それ以上に、”雨がふったら、ある予定だったことがキャンセルになり、大幅に時間やスケジュールの変更があること”の方がこわい(不安になる)のかも。

だから、うちでは、雷がゴロゴロなって雨がザーザーの日でも、涼しい顔して

「雨は ふりません。」。

長女(10歳)や次男(8歳)がうっかり

「明日は雨だってよ~!」

と口走っても、そうちゃんの前では、

「ううん、ちがうよ~。

雨は ふりません。

雨はうちにはぜったい ふりません」

で、一貫。

言い方がすこしちがうだけだけれど、そうちゃんがその言葉から受けるニュアンス(イメージ)は、圧倒的に違うようであります。。。

 

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そうちゃん」カテゴリの記事

コメント

そんな風に言ってあげられるちはるさん
素敵です(^ ^)

投稿: パグ母 | 2014年3月30日 (日) 21時26分

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