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そうちゃんの成長~その3

前回ブログのつづき

 

そうちゃんは、幼稚園の年長あたりから、いくつか習い事をはじめたけれど、やっていてよかったなあ、と思うのは、音楽と水泳と公文。。。

 

まずは、音楽。

音楽は、小さいころから大好きで、言葉はしゃべれないのに、気に入った曲はなぜかすぐにハミングで口ずさむことができた。

(そうちゃんが生まれて初めてハミングした曲は、なんと、ベートーベンの第九「歓喜の歌」。

年末、よく流れていたので覚えた模様。)

だから、先生のギター片手に一緒に歌う(しかも、歌いだしたら、次から次へとノンストップ!)音楽教室は、底抜けに楽しそうだった。

CDを聴くのも大好き!

なかでも、先生のCDが一番好き。

毎日寝る前に、かならず聴く。

(先生オリジナルの曲を先生が歌う。

そんなCDを何枚もそうちゃんのためにやいてくれた。)

おかげで音楽とは一生、いい友達としてつきあっていけそう。

 

水泳は、こんなに泳げるようなるなんて思いもしなかったけれど、今ではそうちゃん独自にあみだした(世にも不思議な)泳ぎ方で毎回700~800メートル泳ぐのだから、すごいなあ、と感心するばかり。

(その泳ぎがまた、、、ケッサクです<笑>

ま~ったりしていて、いつおぼれるか? いつおぼれるのか?と、思わせるのですが、どっこい、ずーっとそのペースで泳ぎきるところがたまりません。)

プールの先生が、

“人間みんな、お母さんのおなかの中にいた頃は、水にうかんでいたんだから、必ず泳げるようになります。

そうちゃんも泳げるようになるよ~!”

と言ってくれたけれど、気づけば、先生の言うとおり、だれよりもどこまででも泳げるそうちゃんになった。

 

そして、公文。

これは、小学一年の夏過ぎ~6年生までつづけたけれど、公文をならうことができて、本当にラッキーだったなあ、と思う。

健康な子どもは、ありとあらゆる分野で迷うほどたくさんの習い事があって、やってみたいと思えば、どれだっていつからだって始められる。

どこにでもチャンスがある。

けれど、そうちゃんのように重い障害があるとなると、気楽に始められる習い事なんて、ほとんどない。

公文もそう。

重い障害のある子供を受け入れているところは、少なくとも家の近くには一つもない。

けれど、当時そうちゃんの学校のお友達で公文をはじめて、とても楽しそうにかよっている子供がいたので紹介してもらったのが、車で30分ほどかかる公文教室。

 

公文の先生は、

「そうちゃんが将来大きくなって一人で買い物に行っておつりをもらうとき、もしもそのおつりが少ない時は、“少ない!!”とわかるだけの(だまされないだけの)計算ができるようにさせてあげたい!」

と、度々言った。

結果的には、計算はもちろん、数字を書くことも字を書くこともできるようにはならなかった。

けれど、おかげで、そうちゃん、数字は、なんとなく読めるのもあるし、 文字は、“あ・い・う・え・お“などの文字を、それぞれ”形(記号)“として理解しているよう。

たとえば、“あ”という文字。

そうちゃんは”あ“を指さして、「あきら!」「あきら!」 と言うようになった。

(この“あ”という文字は、お友達の名前の”あきら君“の”あ“と同じだ、ということをしきりに言うようになった。)

一歩家の外に出れば、看板や標識など、いたるところに数字や文字があふれている。

それをみて、“あっ、見たことのある馴染みのある形(記号)だ!“と、そうちゃんは思えるのだもの。

どれだけそうちゃんの世界が広がったことか!

 

最後、公文を辞める時、先生は、

“私が思ったようには、そうちゃんに力をつけてあげることができなかった。

本当に申し訳ない。

ごめんね、お母さん。

せっかく遠くからがんばって通ってきてくれたのに、、、。

でも、ずっとここに通ってくれたことに感謝しています。

本当にありがとう。“

と言ってくださった。

 

先生の目標には遠く及ばなかったかもしれないけれど、私にとっては、十分すぎるほど十分だった。

なにより、そうちゃんは公文に通うのが大好きだった。

先生が大好きで、毎回、新鮮に喜んで教室へ向かう。

おかげで連れて行き甲斐があった。

そして、先生は、

そうちゃんが都合のいい時間はいつ?

いつなら来れる?

と、他の習い事と時間が重なって、公文を続けるのは難しいかな? というような時でも、そうちゃんだけのために特別時間をとってくれた。

最後の数年は、土曜日、本当だったら午前中だけしか教室をあけていないのに、午後、そうちゃん一人だけのために時間をとってくれた。

何時でもいいから。

待ってます、と言って。

 

結局通った4年半、数字を先生と一緒にかぞえたり、数字盤や文字盤をしたりと、ほとんど同じメニューだったけれど(笑)、大好きな先生と(先生のひとことひとことになぜか一人でウケて)ゲラゲラ笑いながら勉強(?)している姿をみると、こっちまでなんだかやけに楽しい気持ちにさせてくれた。

なにより、“一定の時間、ずっと座って何かをする。”、という集中力は、ここでずいぶんついたんじゃないかな、と思う。

 

そういえば、そうちゃんの学校(特別支援学校)を卒業した子供のお母さんが言っていたことは、とても印象的だった。

「卒業して社会にでたら、机上の学問なんて、なんの役にも立ちません。

算数の計算をすこしくらいできたって、健常児にはかなわないんです。

上にはいくらでも上がいるんです。

電卓だってあります。

だから、嫌がる子供をおさえつけてまで算数なんてさせることはありません。

それよりも、社会に出たら(そうちゃんたちでいうと、通所施設)まずは、体力。

これがないと、行って帰ってくるだけで、バテテしまいます。

特に最初は、慣れない環境や人間関係がストレスになるし、通所施設が学校の時より(自宅から)遠くなる可能性もあるから、体力がないと、頑張れません。

そして、少しくらい、一定の時間だったら座っていられる集中力。

これがないと、行ったはいいが、一日そこでウロウロするだけに終わってしまいます。

そして、一番大切なのは、コミュニケーション能力。

通所施設の支援員さん(障害のある方をサポート・お世話してくださる人)や仲間たちと楽しくやっていけるか。

嫌がって逃げることなくその場にちゃんととどまっていられるか。

そこに心地よいと思える、自分の居場所をつくれるか。

そして、そこで出される給食やお弁当を美味しく楽しくみんなで食べられるか。

「おはよう。」と、ちゃんと気持ちよく挨拶ができるか。

机にむかって獲得した知識なんてものよりも、実際は、こういうことが生きる力になるんです。

それだけが子供を助けてくれるんです。」

と言っていたっけ。

これは、なにも障害のある子供だけでなく、健康な子どもにも、ズバリ、共通していえることだなあ、と感心。

その通りだなあ、と思う。。。

次回につづく

 

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