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ミラクル~その3・完

前回ブログのつづき

 

そういえば、その昔、そうちゃんがまだ2歳の時のこと。

そうちゃんは当時、その年齢にしては体がとても大きく、そうちゃんがバギーにのると、バギーが小さく感じるほどだった。

にもかかわらず、まだまだハイハイをするのが精いっぱいで歩くことができなかった、その頃。

当時、マンションには幼稚園や小学生の子供たちがいっぱい住んでいて、私が外出から帰ってくると、その子供たちが私のもとにやってくる。

そして、その中の一人の女の子は、いつも私に聞く。

「ねえ、もう歩けるようになった~?」

そして、

「どうして 歩けないの~?」。

 

そうちゃんよりはるかに小さい赤ちゃんでも、皆、ちょこまか歩いているのに、大きな体をしているのに歩けないそうちゃんのことがとても不思議で気になってしかたないよう。

なので、ある日、私はその女の子に、できるだけわかりやすく、そうちゃんの病気のことをうちあけた。

そして最後は、

「だからね、まだまだ歩けないの。

そうちゃんはね、もしかしたら、大人になっても ずーっと歩けないかもしれないの。」

という言葉で結んで。

でも、その後も、女の子は、会えば必ず飛んできて、私に聞くのだった。

「ねえ、もう歩けるようになった~?」。

 

その頃は(そうちゃんの障害を受け入れきれたとは まだまだいえない時期だったので)、そう聞かれるたびに、うっ・・・。

傷口に塩をまかれたような、チクリと痛い思いがしたっけ。

いつまでたっても体がフニャフニャしてやわらかい、そうちゃん。

どうして歩けないのか?、教えてほしいのは、誰よりもこの私だったのだから。

 

それにしても、どうして同じことを聞くんだろう、子供って?

昨日もその前も、説明したのに。

、、、と、それが単純に疑問だった、あの頃。

けれど、それもこれも、長女の今回の“そうちゃんの障害は治る気がする”という一言で、謎解きできたような気がする。

長女でもそう思うんだもの。

あの女の子がそう思うのは当然だな、と 。

思いがけず、点と点が線につながったような気持ち。

 

あの女の子のまわりには、“歩けない子”という子供が存在しなかったから、“大きくなったのに歩けない“ということがさっぱり理解できなかったのかもしれない。

でもそれ以上に、子供の頭の中って、きっと、暗い想像よりも明るい想像の方がはるかにたくさんあって、希望がかくれきれないのかも。

だから、そうちゃんをみかけるたびに、“この子はもしや今日、歩けるようになったんじゃないか?”という気持ちがして、聞かずにはいられなかったのかもしれない。

 

歳を重ねるごとに、いろんなことを知っていろんなことを経験することは、深くてやさしい。

けれど、余計なことは知らず、すべてはまだまだこれから。

何もかもが発展途上にある子供の魅力。

こちらも、なんか広くて大きい。。。

おしまい

 

 

 

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長女」カテゴリの記事

コメント

ちはるさんの娘さんの言葉素敵ですね(*^^*)!
そして本当にそんな事があれば嬉しいなと思ってしまいました。
朝起きたら世の中の障害が無くなってたら…
やっぱり嬉しいな(*^^*)!

投稿: りぼん | 2013年8月 3日 (土) 22時44分

はじめまして。私は以前発達障害幼児の言語指導の仕事をしていたものです。ちはるさんのブログを読んでうれしかったり共感したり昔の楽しかったことを思い出しています。

それとは関係のない話ですが、私が子供のころ小学校の運動場のわきに大きな池があり、フェンスに張り付いて池の面がキラキラと光るのをよく見ていました。
そして池の向こうには工事が行われており、私は母から病気の子供たちのための何かを作っていると聞かされました。

私はそれを聞いてそれが出来上がったらそこの子供たちも学校に来て毎日楽しく一緒に遊べると楽しみに池の向こうにある工事を見ていました。おかしいな、ちっとも来ないと思いながら…

そこにできたのは肢体不自由児通園施設でそこに子供が住んでいて小学校に通ってくるなんてことはないのですけど、もちろんそんなことは知らないし、でも私は楽しみだったんです。
キラキラ光る池の面と、会ったことのない病気の子供たちが私の中では一つになっていて、すごく会いたかった。

今も不思議とその感覚は残っているんです。
いつか会えるような気がしていて。
だからなんだって感じなんですけれど、
ちはるさんのブログよんでふと思い出してしまいました。

投稿: りこ | 2013年8月 3日 (土) 22時49分

ちはるさんはじめまして。『ソロモン流』でり香さんを知りブログへおじゃまし、そちらから来ましたo(^-^)o
娘さんの想いの感性のキラキラに うれしいドキドキワクワクが生まれてくるようです☆

今日はご本人が自閉症の青年、今月21歳になる東田 直樹さんの講演に出かけます。ビッグイシューの10周年記念講演で精神科医の山登先生との対談を楽しみにしています。

彼が書かれた本『この地球(ほし)にすんでいる僕の仲間たちへー12歳の僕が知っている自閉の世界ー』(2005年9月エスコアール出版より発行)
これでココロわしづかまれました。それからそっとずっと応援しています。今では私にとって心の友であり、時に師でもあります。

ちはるさんのハートチャーミングさ、心地よくて好きだなあと感じています。
これから時々おじゃまさせてくださいね。
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

投稿: たかの | 2013年8月 4日 (日) 07時41分

その女の子は明日は歩けるかな?明後日かな?と歩ける日を待ち望んでいたのかもしれませんね。
その言葉を聞く度につらい気持ちになってしまったでしょう…。
でもやっぱり歩けない…と悲観するよりももしかしたら…と思う方が少し明るくなれるかもしれません。

投稿: honkide | 2013年8月 4日 (日) 15時09分

長女さんの、今でもそうちゃん頭いいって言葉すばらしいですねー(T-T)

投稿: みどり | 2013年8月 5日 (月) 17時18分

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