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「いいなあ~。」

「おはよう、そうちゃん。

 いいなあ~。

 そうちゃん(長男・16歳・知的障害アリ)は、ママといっしょで~!」。

そう言ってくれたのは、そうちゃんと同じクラスのお友達。

 

ショートカットでスラリとのびた背。

チェックの制服の下からのぞく茶色のローファー。

グーッと、ひきよせられる透明感があって、顔をまじまじとながめ、

“きれい・・・。”

と、思わず一言つぶやきたくなるほど、その子はかわいい。

知的障害があるから、そうちゃんと同じ特別支援学校に通っているのだけれど、しっかりお話もできるし、そうちゃんとは比べものにならないくらい、障害は軽い。

 

その女の子は、学校玄関の靴箱にその茶色のローファーの靴を入れ、ちょうど上靴に履きかえるところだった。

その日も、思わず

“わあ、本当にきれいだなあ~。”

と思い、そして、

“バスや地下鉄に乗って、こうやって一人で学校に通えるだなんて、いいなあ~。”

と思って、私が眺めていた瞬間に、その女の子の口からでた、冒頭の“いいなあ~。”。

 

お互いの“いいなあ~。”が思いがけず重なって、ワッ、と驚いた。

そしてまた、その“いいなあ~。”が、本当にうらやましくってうらやましくって仕方がない、という“いいなあ~。”だったので、思わず、

「えっ、本当?

 、、、どうもありがとう。」

と言ってしまった私。

うれしかった。

 

そうちゃんと学校へ歩いていくことは、もう毎日の日課なので、特別面倒くさいと感じることはない。

むしろ、一石二鳥。

そうちゃんを送りつつ、私もウォーキングができ、いい運動になっているので、貴重でいい時間だな、とも思う。

けれど、女の子の言う“うらやましい”と思われるほどのことではないと思っていた。

だから、うれしい。

すごくうれしかった。

 

帰り道、その女の子も、障害が軽い由(いろんなことを理解できる由)、たくさんのことを感じて傷ついたり、胸をいためたりすることが、そうちゃんに比べるとはるかに多いのじゃないかな、と思ったりした。

そう思うと、さっきみた笑顔が胸につきささり、胸の奥がチクリとした。

 

でも、私もそうちゃんもその女の子も、仲間なんだよね。

形のちがう、大きさのちがう、色のちがう、硬さのちがう悩みを、それぞれに持っているのは確かなんだもの。

なにもかもがちがうから、どれが一番大変で、どれが一番重いかは、比べられないけれど、それぞれがちゃーんと問題や課題を抱えているんだよなあ・・・。

そういう意味では、みーんな同じ。

そう思ったら、冬のピーンと張った寒い空気が心地よくて、珍しく蒼く晴れた空がまぶしかった。

そしてまた女の子が言ってくれた“いいなあ~。”を思い出した。

すがすがしい思いがこみあげてきて、ますますうれしくなった。

 

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