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自由

そうちゃん(長男・16歳・知的障害アリ)は、一人で家から出たことがない。

どこかへ目的をもって一人ででかけたことはもちろん(お買いものなど)、なんとなーくプラーッと家を出て行っちゃったこともない。

一度も!!

うちはマンションなので、生まれてから16年あまりの間、一階にあるオートロックの自動ドアを開けて、それより向こうの地に、そうちゃんは一人では一歩も(外の世界に)踏み出したことがない、ということになる。

 

そうちゃんは、プールを習って10年くらい。

プール教室では、毎回、先生と一緒にビートバンを使ったり、息つぎをしたりしながら時間いっぱい泳ぎ続ける。

プール、大好き。

なのに、昨日のように、学校のプール(プール開放で、自由に遊ぶことができます。)へ連れて行って“さあ、泳いでいいよ。”。

そうなると、そうちゃんは、急にそわそわして落ち着かなくなり、プールには入りもしない!

ちょこっと足湯のように足をつけたら、もう、

「帰る!!」。

 

ところが、水着から洋服に着替えた途端に、そうちゃん、ホッ。

急に落ち着きをとりもどし、そのあとは、妹や弟やお友達が、プールでキャッキャいいながら楽しそうに遊んでいるのをプールサイドで、ニコニコしながら眺める、そうちゃん。

どんなにみんなが楽しそうに笑って泳いでいても、自分もプールに入ってみようか?、とは、思わないらしい。

でも、みんなが楽しそうにしている空間のすみにひっそりとたたずんでいることがそうちゃんにとっては参加していること、であって、それが、そうちゃんにはいちばん居心地がよい模様。

いつまででも、のんびりと穏やかな顔で眺めている。

 

そうちゃんをみていると、 “自由に楽しむ”って、実は、むずかしいんだなあ、と思う。

自分の好きに、好きなことを存分にしていいんだよ、いくらでも、っていう時間。

のびのびした充実の、極上の時間のようでいて、実は、

何をしようか、

だれか誘おうか、

どんな風にしようか、

何時までしようか、、、、。

いろんなことを自分で考えて、自分一人で答えをだしていかなきゃいけないもの。

 

なかなか“自由”というものを理解できず、なんとなく、いつも気が張っているようにみえるそうちゃん。

だから、家で、テレビやCDを聴きながら、ダラ~ンと、まったり。

ボーっと揺らいでいるそうちゃんをみるのは、かなり好きです(笑)。。。

 

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