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夕暮れ時

昨日のブログに書いたように、私と姉は、子供時代、母・よしこからピアノを辞めることは許されなかったけれど、ある時を境に、私たちは、パーッと解放された。

(その辺のくだり、詳しくはこちらです。

「子供の頃の習い事・ピアノ編~その1」

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/3_ef57.html

「子供の頃の習い事・ピアノ編~その2」

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_eefa.html

「子供の頃の習い事・ピアノ編~その3」

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_db60.html

私たちを音大に行かせたい、という夢をよしこが諦めてくれたからだ。

それからというもの、私と姉は、今まで以上に外で遊ぶようになった。

 

当時(小学校1~4年の頃)、私たちは、父の会社の社宅に住んでいた。

社宅は2棟あり、中庭には砂場が、裏にはブランコや木登りできるような太い木があり、ちょっとした公園のようになっていた。

そこには、社宅の子供たちが集まり、いつも誰かしら遊んでいるので、私と姉は、暇さえあれば外に出て行った。

そして、いつも、そろそろあたりも暗くなってくる夕暮れ時。。。

 

「○○ちゃ~ん。

 暗くなってきたから、お家に帰ってきなさ~い。」

お母さんがやって来て、友達が一人。

「ごはんよ~。」

と、エプロン姿のお母さんが来て、友達がまた一人。

お母さんがお迎えに来るたびに、どんどん友達の姿はへり、、、

とうとう最後に残るは、いつも私と姉の二人だった。

(私の記憶にある限り、よしこは、一度も「帰ってきなさい。」とお迎えに来たことがない。)

 

ある日、私は、お迎えにきてもらえる友達がうらやましくなって、よしこに言った。

「ね~ ママ。

 ママも今度、夕方砂場にきて、ちはる(私のこと)たちを迎えに来てよ~。」 。

が、よしこは、それを聞いて、キョトンとしながら、

「ど~して ママがお迎えになんか行かなきゃいけないのよ?」。

「ん~ だからさ~、たまには、“ごはんよ~“って言って、迎えに来てよ~。

 だってね、○○ちゃんのお母さん、いつも5時半くらいになったら、“ごはんよ~。”ってお迎えにくるんだよ。」。

すると、よしこは、あきれたように、

「5時半?!?!

 は~ そんなに早いの~ ごはん?」

そう言ってヒャッとのけぞり、けれど、表情一つ変えずに、

「うちは、5時半にごはんはできませんから、迎えには行きません!」。

 

「え~~っ いいじゃ~ん。

 うちもさあ、ごはん、早い時間にしようよ~。

 いつも遅いから、おなかすいちゃうよ~。

 ねっ、5時半。

 せめて6時!!」 。

けれども、私がそう言っても、よしこは、

「うちはね~、昔から、ごはんは、7時半って決まってるんです!!」

と、びくともしない。

 

今思えば、よしこは、外で働いていたでもなく、家にいたのだから、別に7時半でなければいけない理由なんて、何一つなかった。

(おそらく、ごはんが遅かったのは、よしこの自由時間を限りなく引き延ばすためだったと思われます。。)

なのに、よしこは、その後も、 そんなに早く食べたら、夜おなかがすいて夜中目が覚めて寝れなくなる、だの、

昔、自分が育った家では、おじいちゃんもおばあちゃんも仕事をしていたので、ごはんを早く食べるなんて、とんでもない。

自分は、7時半より前に、夜ご飯なんて食べたことがなかった、だの、ちっとも納得のいかない理由を言い続け、なぜかかたくなに“ごはんは7時半”にこだわったのであった。

、、、、というわけで、私と姉は、ひとたび外に出たら、野放し状態。

 

そういえば、よく昔は、雨が急にふりだした下校時間近くになると、学校の教室横の廊下に、お母さんが子供の傘を持って、待っていたものだ。

なので、朝、傘を持たずにやってきた子供たちは、“自分のお母さんも傘をもってきてくれているんじゃないか??”と、ソワソワワクワクしながら廊下をのぞきこんでいたものだが、私に、そんなソワソワワクワクは、まったくなかったっけ。

ここでもまた、

“よしこは、来ない。

 絶対に、来ない。“

幼いながらも、なぜか、確固たる確信が私の中にあった。

そして、それは決してハズレることは、なかったのだった。

 

そんなこんなで育ってきたので、今の時代、物騒だからといって、心配で心配で、子供たちを追いかけるようにお迎えにいったり、携帯をもたせたり、GPSを利用したり、、、、 ということに、どうもピンとこない。

(むしろ、自分が守ろう守ろうとすればするほど、心配はどんどん広がっていきそうな気さえする。)

しっかりしていたとは とてもいえない私でさえ、子供時代、野放しでもオッケー。

何事もなくここまでこれたのだから、自分の子供たちだって、

“ちゃんと(一人で)行けたんだから、ちゃんと(一人で)帰って来られるにちがいない。”

という思いがとても強い。

そして、どこかで、子供は、思っているほど子供ではなく、実はとてもしっかりしている、と思っているからかもしれない。。。

 

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