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2010年10月

ヒナのにおい

この間、パパと次男(5歳)が、お風呂に入っていた。

すると、中から、

「ダメ!!

そっちのシャンプーはダメ!!

ダメだったのに~。。」

という次男の叫び声。

その声は、次第に半べそかいたような声になり、

「だってね、ママがね、”はっくん(次男のこと)は、ヒナのにおいがするね~。”っていうんだよ~。

あーあ、、、。

こっちのシャンプーじゃ、ヒナのにおいが しなくなる、、、。」。

 

別に、シャンプーのせいでヒナのにおいがするわけじゃないのに、必死になっている次男。

かわいい。。。

 

幼児の頃まで限定の、なんともいえない”ヒナのにおい”が、私は大好き。

サッと抱きしめると、頭からなのか、首あたりからなのか、、、

どこからかよくわからないけれど、太陽の陽をいっぱいにあびたお布団のような、なんともいえない やわらかなにおいが漂ってくる。

クンクンクン、、、におわずにはいられないような、まさに、ヒナのにおい。

これは、もうちょっと大きくなると、どこかに消えてなくなってしまう期間限定のにおい。

昔、飼っていた小鳥をふと思い出す、懐かしのにおいでもある。。。

(懐かしの小鳥の話は、こちら。

”四十九日とルルとララ”

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_1bd5.html

”続・ルルとララ”

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_14c6.html

 

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施設見学

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)の学校(特別支援学校)では、毎年、希望者(保護者の中から)を募り、大型貸し切りバスに 乗って、”施設見学”に行く。。。

 

特別支援学校は、小学部から高等部まであって、高等部へは、中学部にいるみんなが進級できる。

けれど、卒業してから先の進路は、みんなそれぞれ。

どこかの企業に就職できる子供は、ほんの ごくごくわずか。

だから、大半は、自宅から通所施設とよばれるところに通うか、入所施設(家から出て、そこで暮らす)とよばれるところに入ることにな る。

”まだまだ先のこと。。。”

と、思っていたけれど、そうちゃんも、あっという間に中学2年生。

もうあと4年もしたら、学校を卒業してしまう。

んがっ!!

たっ、、、たいへんだ。

(すっかり、のんびりしてしまった・・・。)

将来のこと、考えねば!!

 

思えば、入所施設というところに初めて見学に行ったのは、そうちゃんが、まだ幼稚園(障害のある子供が通う幼稚園)の頃。

その時も、”幼稚園のママたちご一行様”で、ゾロゾロと訪れた。

が、その時、私は、一歩、入所施設の玄関に足を踏み入れたとたん、涙がポロポロポロポロ。

”なんて 彩りのない空間なんだろう。”

ただそれだけが、頭を渦巻いた。

で、靴を脱いだが最後、どこの部屋を案内されても、涙でくもって、なんにも見えない。

集団(同じ幼稚園のママたち)にまぎれて、なんとか前に進むも、私一人、ハンカチ片手に、なぜか号泣。

ママたちに、

「だ、、、大丈夫~?」

と言われたっけ。。。

 

でも、私にとっては、そのくらい衝撃的だった。

私の目に飛び込んできたのは、暗いねずみ色の壁に、ささくれた畳。

クリーム色のところどころ破れたカーテンに、作りつけのボロボロのこげ茶色のタンス。

部屋には、私物はほとんどなく、閑散としており、どの部屋もみーんな同じに見えた。

私は、ただただ、震えるほど悲しかった。

 

けれど、今思えば、あの暗いねずみ色の壁やささくれた畳や破れたカーテンやボロボロのタンスだけが私の気持を悲しくさせたのではなか ったと思う。

私は、あの時、あらためて、

そうちゃんが障害をもって生まれたこと。

障害をもって生まれたということは、どういうことなのか、ということ。

将来、そうちゃんが、こういう施設で暮らすことになる、という現実をまっすぐに受け入れなければならないこと。

きっと、そのことが、どうしようもなく、私を絶望的に悲しい気持ちにさせたのだと思う。

今でも、毎年、施設見学の季節(秋)になると、複雑な気持にはなるけれど・・・。

 

健康な子供を育てるにも、いろんな育て方があるように、障害のある子供を育てるにもまた、いろんな育て方、考え方がある。

”卒業後も、親が元気なうちはできるだけ家ですごさせてあげたい。”

という人も多いけれど、私は、卒業したら、あえて、そうちゃんを手元から離したいと思う。

私やパパが、年をとって病気になってヨボヨボになるギリギリのところまでそうちゃんを抱え込み、”もうダメだ”というボロボロの時に なって、そうちゃんを仕方なく手放す、、、。

、、、なんてことは、考えただけでも恐ろしくって、とてもできない。

その頃には、気力も体力も判断力も格段に落ちているにちがいない。

 

だから、私もパパも、元気なうちに、

そうちゃんも若くて、柔軟性のあるうちに、新しい環境(それが入所施設ということになります)へ。

そして、できる限り、そうちゃんをバックアップする。

そうちゃんにとって、そこがベストな施設なのか、、、ということを遠くから見守り、そうでないならば、また、新たなる環境をみつける なりの軌道修正を丁寧にしたい。

そのためには時間というものが、どうしても必要になるから、だから、時が来たら、早く手放したい、と思ってきた。

ただ、そうは言っても、一方で、不安は大きい。。。

 

自分の意思をうまく伝えられないそうちゃんを、どこに預けたとしても、そうちゃんが、一生、あのやわらかな笑顔を絶やさずに生き生き と暮らしていける場を、本当にみつけられるものなのか、、、。

自分のことならともかく、そうちゃんという、私ではない一人の人間の命。

たとえ自分の子供とはいえ、私やパパの判断だけで、その命の将来を決めなけ ればならないのだ。

そんなことが、本当にできるものなのか、、、。

そうちゃんの意思がはっきりわからない中、私やパパの価値観だけで、そうちゃんの全てをゆだねる環境をさがさなければならないのだ。

とてつもなく大きな責任というものを、容赦なくつきつけられる気がする。

 

これ以上、難しいことはないと思う。

でも、だからこそ、、、、。

「もし、私が、そうちゃんだったら。。。」。

シンプルに、この気持を大切にしていこう。

ひたすらに、この原点に気持を集中させて、想像して、へんな先入観はとっぱらって、”ゼロの気持”になりたいと思う。

ゼロの気持になって、これから、施設見学ツアーを自分でくんで、コツコツと、はじめていきたいと思う。

今から ここから。。。

 

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柿の種

この秋、”柿の種”が、空前の大ブーム!!

9月以降、家のお菓子箱の中から、”柿の種”が姿を消した記憶がない、、、というくらい。。。

 

私が”ガサガサっ”と、音をたてて柿の種の子袋を開けると、どこからともなく、長女(7歳)と次男(5歳)、そして、休日の日は、パ パまでもが、その音を聞きつけて私の元へやってくる。

そして、群がる。

それはまるで、エサをもらいに、サル山から降りてくるサルたちのよう。

(そうちゃん<長男・14歳・知的障害アリ>だけは、ノーサンキュー。

そうちゃん、実は、お菓子全般がキライ。

食事のみ、モリモリ食べる、理想の健康人。)

 

で、この”柿の種”もまた、”パピコ”に続き、人を無心にさせる食べ物の一つだと思う。

なぜって・・・。

”柿の種”には、ご存知、柿の種とピーナッツとが、一緒に入っている。

これが、なんとも悩ましいっ!!

 

ハタから見たら、ポリポリポリポリ、ただ食べているだけのようにみえるかもしれないけれど、これが案外、頭の中ではいろいろ考えてい る。

何を考えているかというと・・・。

”柿の種だけを食べる時、

ピーナッツだけを食べる時、

柿の種一つとピーナッツを一つを一緒に食べる時、

柿の種二つとピーナッツ一つを一緒に食べる時、

柿の種一つとピーナッツ二つを一緒に食べる時、、、、。”

 

その組み合わせによって、微妙に味が変わるので、、、やめられない。

だから、まったく何も考えていないようで、”次にどの組み合わせで食べるか”を瞬時に常に考えている。

、、、ということで、これもまた、結果として、とても忙しく、非常に頭をつかう食べ物。

 

長女と次男も、柿の種を続けて食べては、

「辛い!辛い!!」

と、大騒ぎ。

キッチンに急ぎ、お茶をもってきては途中飲み、ホッと一息。

そして再び、ピーナッツを食べて、仕切りなおし。

また、柿の種に手が伸びる、、、というくり返し。

 

そして、驚くことに、、、。

次男が柿の種を食べている姿は、まさに、”サル”そのもの!!

もう、”サル”にしか見えない。。。

次男は食べる時、独特のリズムがある。

”ハイッ! ホイッ! ハイッ! ホイッ! ハイッ! ホイッ!”。

このリズムが狂うことはない。

なぜかというと、次男は、両手をつかって食べているからだ。

”右・左・右・左・右・左”

と、交互に手を動かして柿の種をつまんでいるのだ。

 

私は、ギリギリの理性で、(次男のマネをして)交互には手を動かさないけれど、きっと、その(次男の)食べ方は、正解にちがいない、 と思う。

そうやって、”リズム”をつけて食べたら、よりいっそう美味しいに違いなかろう、、、と思う。

まだまだ、柿の種ブームは、つづきそうです。。。 

 

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不思議

昨夜も、夜中、次男(5歳)は、喘息のため、コンコンコンコン。

よく咳をしていた。

みんなが羽毛布団をかけてスヤスヤ寝ている中、次男は、なにもかけていないのに、額に汗びっしょり。

 

大丈夫かなあ。

ちょっと心配。。。

 

、、、こんな時、不思議な力を放つのが、そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)。

そうちゃんをただみてるだけで、なんか心がスーッと軽くなる。

そうちゃんは、何も言わないけれど、”大丈夫。 大丈夫。”。

そんなオーラが、そうちゃんから放たれている気がする。

そうちゃんを見ていると、私自身も、

”ま~、そうちゃんが生まれた時の衝撃・苦悩・心配に比べたら、全ては、とるにたらないこと。

なーんてことはない。”

と思える。

 

そして、”いつの時も、心配(想像)したほど悪いことにはならない。”、ということは、そうちゃんが立証済み。

いろんなことを乗り越えてきた(そうちゃん、生後すぐ、NICUにも在籍歴アリ。)そうちゃんの笑顔をみていると、勇気すらもらえる 。

そうちゃんは、一つ一つ苦難をクリアーしてきた人だからこそ、不思議と、独特な力(オーラ)を放っているように思う。

なんか、思わず、いろんな事を打ち明けて、心を寄り添わせたくなるような、

心を軽く解放してくれるような何か、、、。

そんな何かをそうちゃんは、もっている。

不思議だなあ、そうちゃん。。。

 

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希少価値

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)の病気は、”ソトス症候群”という名前。

今は、便利な時代で、ネットで検索すると、この病気に関するいろいろな情報を得ることができる。

ただ、いかんせん、”病気”についての情報。

だから、この病気の特徴だったり、あらわれやすい症状だったり・・・。

まあ、読んでいて楽しいことは、ほぼない。

「へ~。。。」

「は~ん。。。。」

、、、、としか言いようもなく、この情報を得たからといって、心ウキウキするなんてことはない。

ただ、、、

一つもないわけでもない。

唯一、私を神秘的にさせてくれるのは。。。

 

”この病気の出生頻度は、14000人に一人”

というくだり。

つまり、14000人の赤ちゃんが生まれて、そのうちのたった一人だけしか、そうちゃんと同じ病気にはなれない、、、ということ。

その数字をみると、私はいつも”くじ”を連想する。

箱の中に14000枚のくじが入っているとする。

その中からくじをひいて、”当ててやるぞ!!”なんて思っても、そんなの、不可能に近い。

まあ、それが、”はずれくじ”を当てるのか、”当たりくじ”を当てるのか、、、。

そこは微妙。

大きな違い。

それによって、ずいぶん気分も違うけれど、かりに、宝くじのような”当たりくじ”を当てることを想像したら、、、???

 

ん~、ありえない!!

すごい!!

”なんて、そうちゃんって、希少価値の高いお方!!

ものすごい確率(競争率、ともいうかも。)の中を、そうちゃんは、どうやってすり抜けてきたんだろう???”。

そう思わずにはいられない。

思わず、そうちゃんの顔をヌーッと、のぞき込んでしまう。

そして、なぜか、心静かで神秘的な気持ちにひたる私。。。

 

だいたい”くじ”なんてものは、はずれるためにあるものだ、と今まで思ってきた。

私のこれまでの経験(商店街やデパートでのくじびきなど)を思いおこしても、 ”二人に一人は、当たりです!!” という、当選確率50パーセントのくじでさえ、これがどーして、確実に当てることは、至難の業。

なのに、、、そうちゃんは、14000枚のうちの1枚をひいて、当ててしまったのだから!!

やっぱり、そうちゃん、そんじょそこらの子供とは、ワケがちがうはずだ。

ものすごく希少価値の高い、貴重な存在なんだと、あらためて思う。

 

で、

”この、くじ運の強さ、そうちゃんにあやかりた~い!!”

とも、切に思う。

今度、そうちゃん連れて、宝くじでも買いに行こう!!

 

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こちらは、”からくじ”は、ありません!!

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そうちゃんのかけっこ

週末、雨で流れたそうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)の運動会が、昨日あった。

平日だったので、次男(5歳)と私、二人だけで見に行くことに。。。

(長女も、そうちゃんの運動会を、ものすごーく楽しみにしていたけれど、小学校があるので、やむなく不参加。。。)

                                    

次男は、”そうちゃんのかけっこ”を特に楽しみにしていた。

「そうちゃん、二回も骨折したからさあ、速くは走れないんじゃないの~?」

と言いつつも、ちゃっかり期待。

朝、道端に落ちていた大きな葉っぱ(子供の頭ほど大きい葉っぱ)を2枚拾って、

 「これでね~、こうやって(葉っぱを両手に持って旗のように振り回す)

”そうちゃん がんばれ~! そうちゃん がんばれ~!” 、 、、って応援するんだあ。」

と、大はりきり。

そうちゃん、今年は、トラックを一周するらしい。。。

                   

(実況)

さあ、いよいよ、そうちゃん、スタートラインに並びました。

最終レースの6コース。

今、スタートしました!!

、、、と、そうちゃん、ニコニコしながらも、、、、さっそく最後尾であります!!

前の走者たちに次第にはなされ、、、、。

そうちゃんは、まだあと半周残っているというのに、他の走者は、すでにみんな、ゴーーーール。

、、、と、なんと、そうちゃん、大胆にも、トラックに置いてあるコーンもラインも完全無視。

コースを大きく外れ、斜め横断しはじめました!!

走る距離を大幅に短縮しております!!

そして、ゴールで待ち構える白いテープ(何位になっても、白いテープをきれます。)を大きな足(なんと・・・靴のサイズ、現在29c m!!)を右、そして次に左、の順でヨッコラショ。

足を大きく振り上げ、ゆっくりまたごしております!!

ゴールしたそうちゃんは、ニッコニコと笑ってピョンピョンピョンピョン。

うれしそうに飛び跳ねております!!

(実況おわり)

                       

そうちゃんは、非常に満足気。

達成感と自信に満ち満ちていた。

、、、が、横で応援していた次男は、、、。

非常に不満そうだった。

「も~ ママ~!!

そうちゃん、悪いね~。

ん~ も~!!

ズルしたね~!!」。

                

確かに、、、。

きっと保育園(の運動会)で、こういう”ショートカット”なんてしたら、大ひんしゅく。

こんなの、ご法度にちがいない。

でも、、、。

そうちゃんの学校では、、、ぜんぜんアリなのだ。

現に”アハハハハハ”という笑いこそさそったけれど、そうちゃんの行動は、なんら特別目立ってなんかいなかった。

だって、、、。

                       

なにせ、みんな個性派ぞろい。

かけっこに出る面々も、もちろん個性派ぞろい。

リレーというのに、なぜか小脇に雑誌をかかえて走る者もいれば、

手さげバックを持って、のんびりと走っている子もいる。

運動会には場違いの茶色の革のローファーをはいてキメている子もいるし、

体操服になじまないからかなのか、普段着のままで参加する子も多数。

(もちろん、これは、こだわりによるものなのだけれど。。。)

                        

そんなそうちゃんたちの運動会をみていると、、、。

それぞれに障害があり、本人も大変。

まわりも大変。

、、、にもかかわらず、なぜかいろんなことを超越した(超越してしまった、、、というべきか、、、。)先にある、

”ものすごいスケー ルの大きな自由”というものを強烈に感じて感じて仕方がない。

様様なこだわりさえも、 ”こんなに自分を貫けるなんて、すごいっ!!” と、いたく感心。

なぜか感動すら覚える。

それにまあ、なんといっても、みんな一人一人のかわいらしいこと!!

心がほっくりした、そうちゃんの運動会でした。。。

               

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バレエ~5(完)

前回ブログのつづき

                          

その日、長女がどんな顔で帰ってくるのか、ちょっとドキドキだった。

果たして、どんな展開になったやら。。。

 

ピンポーン。

私が小走りで玄関に向かうと、そこには、バレエのレオタードを着た長女が!!

隣には、”イヒヒヒヒ”と笑う、母・よしこ。

長女は、ちょっとはずかしそうに笑っていた。

「あれ~、なっちゃん、どーしたの?

その格好?

レオタードなんか着ちゃってさ~。

まさか、バレエ、今日やってきたんじゃないでしょ~ね~?」

と、私がわざと大げさに言うと、長女は、

「そうよ~。

だって、ばーばがさあ、バレエのバック、持ってきたんだもーん、、、。」。

 

よしこが、

「なっちゃん、バレエつづけるんですってよ~。

発表会にも出るんですって。」

と言うので、

「えーっ、、、本当?

なっちゃん、そーなの?」

と私が言うと、長女は、照れくさそうに、

「そーよ。

発表会にも でるよ~。」。

「ね~、なっちゃん。

それが、なっちゃんが出した答え?」

と私が聞くと、長女は、”うんうん”と、うなずきながら、

「そ~よ~。」

と言って、ニヤリと笑った。

 

その日、長女とよしこの間で、どんな会話があったやら、、、。

話を聞くところによると、、、。

よしこの手法は、私と姉が昔”ピアノをやめたい”と懇願したけれど、決してやめさせてもらえなかった時のものとは、どうやら、明らかに180度ちがっ ていたようだ。

私と姉の(ピアノの)時は、それはもう、”力ずくで強引に やめさせなかった”という感じだけれど、長女の場合は、犯人を説得し、自供へと導く”ベテラン刑事”のようだった、、、と想像する。。。

 

長女の、からまった心をほぐすように、やさしく手のひらに包み込むように、ただただやさしく見守っていたらしい、よしこ。

”子供と孫とでは、どんだけ(待遇が)ちがうのか!!”と、驚愕する思いも正直あるけれど、今回のよしこは、本当に偉大であった。

長女も、ひっこみがつかなくなってしまっていたところで、よしこの助け舟。

実際、”ホッ”としていたようにもみえた。

 

私は、今回、なんだか とってもうれしかった。

単に、”長女がバレエをつづけること”がうれしかったというよりも、最後の最後、”バレエをつづけることを長女自身が決めた”ということが、とてもうれしかった。

”なっちゃんも、成長したなあ。。。”

と、しみじみ思った。

そして、なぜだかわからないけれど、ものすごく”ホーッ”として、力がぬけた。

”自分の子供とはいえ、私ではない。

私でない以上、自分の気持ちだけをおしつけるわけには いかないんだよねえ。。。”

と、心の奥底で、いつも思っているからだと思う。

 

ちなみに、その日の出来事を聞いたパパは、ちょっと理解できないほどの喜びようだった。

、、、というのも、、、。

朝、バス停で(毎朝、パパと長女は同じ時間に家を出ます。)、

「なっちゃん、本当にバレエ、やめちゃうの?」

と(パパが)聞いたら、

「うん、やめちゃう」。

「もう、決めたの?」

と(パパが)聞いたら、

「もう決めた。」

と、長女がスッパリ言ったらしい。

 

それを聞いて、パパは、ガーーーーーン。

それはもう、相当なショックだったそうだ。

”もうやめちゃうんだ、と思うとさあ、一日 仕事が手につかんかった~!!”

というから、驚いた!!

男兄弟で地味に育ったパパは、”バレエ”に妄想(?)を抱いているらしく、発表会の日、長女に花束を贈ること(だけ)を夢見て、それはそれ は楽しみにしていたらしい。

 

、、、まあ、いろいろありましたが、めでたしめでたし。

来月、初の発表会。

楽しみであります。。。

おしまい

        

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バレエ~その4

前回ブログのつづき

                  

2度目の長女の”やめたい”波は、つい数週間前にやってきた。

来月ある、初めてのバレエの発表会を前にして。。。

 

再び、バレエのレッスンの前日から「バレエ、好きじゃな~い。」「やめた~い。」「行きたくな~い。」。

レッスン当日、朝起きた時のお布団の上での第一声は、

「あっ、、、今日、バレエか、、、。」。

そして、次の瞬間、

「今日はバレエの日だ~~~~!!」

「いやだ~~~~!!」

と、手足をバタバタとしてのた打ち回り、またまた、これ以上できなくら いの不機嫌な顔で”ブスーっ”。

 

まあ、こんなことは珍しいことではないので、いつも”はいはい”と流していたけれど、あまりにもそれが長く続く。

はじめのうちは、長女の話をやさしくうなずき「あら そうなの~。」「ほんと~。」と聞いていた私も、ついにまた言った。

「そーんなにイヤだったら、バレエなんか、もうやめちゃいなさい!!

そのかわり、先生に”やめます”って、なっちゃんが自分で言いなさいよ。

あんなにいっしょうけんめい教えてもらってるのに、ママからは、”やめます”なんて、言えないからね!!」。

そして、付け加えた。

「そうやってね、これから先、いやだと思ったら、そのたびにやめちゃったらいいんじゃない?

そしたら、どんな人になるのかね~?

ママ、ちょっと実験してみたい感じもするから、やってみてごらん。

ママには三人も子供がいるから、一人、そうやって試してみるのも面白いかもしれないね~!!」。

すると、横にいた次男(5歳)がすかさず

「そうだよね~、ママ!!

そしたら、なっちゃん、”ダメ人間”になっちゃうんじゃないの~?

ボクはね~、公文もスイミングも、ぜーったいに やめないよ、ママ。

ぜったいに あきらめない男になる!!

だから、がんばるからね~っ!!」。

 

はあ、、、。

、、、こういう次男のひと言は、いつも長女の感情をさかなでして、いっそう長女の怒りを激しくさせ、ややこしくなるのでホントにやめ てほしいのだけれど、次男は、ひとたび、私が怒り出すと、私の横にピターッと、くっつく。

そして、私を敵に回さないよう警戒しているのか、私がひと言怒るたびに、こういう”合いの手”をキビキビした表情で必ずいれるのが常。。 。

 

その後、バレエ教室にほぼ毎回連れて行ってくれている母・よしこに電話。

事情を話すと、よしこは、

「えっ、、、そうなの?

まあ、、、せっかく今までがんばってきたのに、もったいないじゃない、、、。

あとちょっとで発表会なんだから、やめるのは、せめてその後でいいんじゃないの?」。

そして、よしこは、

「あの子(なっちゃんのこと)なら、間違いなく、言うわよ~!!
先生に、しっかりと”私、バレエ、やめます。”って言っちゃうわよ~っ!!」。

最初こそ、口調もやわらかく穏やかだった。

 

、、、が、さすが、よしこ。

あれほど昔、私と姉が”ピアノをやめたい!!”と言っても、あんなにふてくされても絶対にやめさせなかっただけあって、強~ いよしこが、みるみるうちによみがえった。

「ちはるちゃん(私のこと)。

やっぱり、絶対にやめさせちゃダメよ。

バレエ一つ続かないようじゃ、これから先、何をやってもやめちゃう、何やらせても続かない子供になっちゃうわよ~。」

「子供なんて、何やらせたって いやがるんだから、いちいちそれをやめさせてたらきりがないわよ~。」。

そして、言った。

「子供のいいなりになんか なるんじゃないわよ~!!」

そして、最後は、

「子供になんか、負けるんじゃないわよっ!!!」

と、語気を強め、次第に迫力を増していった。

 

その日、すっきりした顔で長女が「バレエ、もうやめる。」。

スッパリ言う。

「それが、なっちゃんが一日ゆっくり考えた答え?」

と私が聞くと、

「そう。」

と、長女がきっぱり。

バレエの道具も持たずに朝、出て行った長女。

(バレエは、学校帰りに行っている。

よしこと途中で待ち合わせして、バレエ教室には、よしこに連れて行ってもらっている。)

 

ところが!!

そのバレエの道具を、よしこがうちまで わざわざ取りにやってきた。

「やっぱり もったいないわ!!

やめさせない!!」。

そう言って、よしこは、またいつものように、長女との待ち合わせ場所に向かったのだった。。。

次回へつづく

 

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バレエ~その3

前回ブログのつづき

 

ギクッ!!!

その瞬間、私は凍りついた。

別に何も悪いことをしたわけではないのに、ギョギョギョッ!!

さっき食べた、たんたん麺や餃子が逆流してきそうな勢いだった。

 

そう、、、。

さっき食事していた時、出入り口のガラガラ扉は、頻繁に開いたり閉まったりしていた。

どうやら、今みたバレエ公演のバレエ団の方たち(大人)が打ち上げの食事会なのか、この中華料理店の2階へ次々と上がっていた。

それを、私と長女は、ちょっと気にしながら、チラチラみてはいた。

けれど、このタイミングで、なっちゃんの先生に会おうとは!!

思ってもみなかった。。。

 

”もう、これで(バレエ)おしまいだね。”と長女に言った時から、実は、私は、途端に気が重くなっていた。

ああ、、、。

先生に”辞めます”って言わなくっちゃ、、、。

せっかく丁寧に教えてもらったのに、私の口から辞めることを伝えないといけないのかあ、、、。

辞めたいのは長女であって、私ではないだけに、余計に言いにくいなあ、、、。

、、、なんてことを考えていた ちょうどその時だったので、”ギクッ!!!”は、かなりのものだった。

 

先生は、

「あらっ!!

びっくりした~!!

こんばんは~。

まあ、最後までみてくださったんですね~。」

と言った後、

「なっちゃん。

みに来てくれてありがとう。

来年は、一緒に発表会に でましょうね!!

また先生と一緒にがんばろうね!!」。

長女は、明らかに頬をひきつらせていた。

そして、仕方なく微笑んでいた。

かなりバツが悪そうにしていたっけ。。

 

先生と別れた後、私と長女は、しばし無言、、、。

そして、中華料理店の前の道の角を曲がったとたん、私と長女、顔を見合わせ大笑い。

「あ~ びっくりしたね~っ!!」。

そしてそれから、バス停でバスを待っている間、、二人で、”あのタイミングで 先生とばったり会った意味”を考えた。

私が、

「”なっちゃん、バレエ、やめないで。

もうちょっと続けたてみたら?”ってことなんじゃないの~?」

と長女に言うと、長女は、

「う、、、、ん。」。

翌朝、長女から、

「じゃーさあ、もうちょっとだけ、バレエ、つづけてみる、、、。

あともうちょっとだけだよー。」

と言ってきた。

 

一度目の長女の”やめたい!!”の波は、こんな風に、意外な形で幕を閉じたのだった。。。

次回につづく

 

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