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2010年9月

バレエ~その2

前回ブログのつづき

 

長女の最初の”やめたい!!”波は、ちょうど昨年の秋に訪れた。

長女は、バレエ教室がある前日から”行きたくな~い”とぐずり、当日も、”これ以上機嫌悪い顔はできない”というくらい”ブスーッ” としている。

 

胸に手をあてれば、、、。

私自身も、小さい頃、習い事には苦労させられた。

だから、長女の”やめたい気持ち”は、よ~くわかる。

(当時の様子は、こちら。

”子供の頃の習い事・習字編”

 http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_3c40.html

”子供の頃の習い事・ピアノ編~その1”

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/3_ef57.html

”子供の頃の習い事・ピアノ編~その2”

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_eefa.html

”子供の頃の習い事・ピアノ編~その3”

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_db60.html

よくわかるだけに、 ”こんな小さな子供に、こんなに嫌がることを強制していいのか?” という気持ちもわいてくる。

けれど、今になってみると、あの頃のよしこの

”ピアノは、やめさせないわよ。

続けなさい。”

と言った意味もわかる。

 

やめることは、いつでも、今日、今すぐにでも簡単にできる。

けれど、やめるということは、”これからあり得る全ての可能性を失う”ということなのだ。

続けてさえいれば、ただそれだけで、忍耐力がうまれる。

もしかしたら、ちょっといった先で、 ”バレエをしている時がいちばん幸せ”と思える日も、絶対にこないとも限らない。

、、、どちらにしても、それは、本当は長女自身が選び、決めること。

それ(やめるか続けるか)を今、私が決めてしまっていいのか、、、ということにも戸惑う。

 

ある日、長女が、あんまりグズグズ言うので、私は言った。

「そんなにいやなら、ママに言うんじゃなくて、先生に自分の気持ちを伝えてごらん。

”バレエがきらい”って言ってみてごらん。」。

すると、、、、。

その日、長女は、バレエ教室の玄関に出迎えてくれた先生にむかって、唐突に、先生の目をまっすぐに見て泣きながら言った。

「私、バレエ、きらい!!」。

いきなりだったので、先生がキョトンと驚いて、

「えっ???」

と言うと、長女は、前よりも大きく叫ぶように、

「私、バレエがきらいっ!!

もうバレエしたくない!!」

と、はっきり言い切った長女。。。

、、、、この度胸には、、、私もかなり驚いた。

その時は、先生が長女の気持ちをやさしく受け止めてくれたので、いつもと同じようにレッスンに臨んだ長女だったが、、、。

 

その後も”やめたい”という気持ちが、依然として長女の気持ちをいっぱいにしていた。

そして、

「そんなにいやなら、、、、なっちゃん(長女のこと)、もうやめてもいいよ。」

と、とうとう言った私。

ちょうど、バレエ教室の発表会が数日後にせまっていた。

(人数の関係で、長女は、発表会には参加しなかった。)

だから、そのバレエの発表会を見に行って、それでもなっちゃんの「バレエ、やめたい。」という気持ちが変わらなかったら、やめていい よ、ということになった。

 

バレエの発表会の最中、長女は、ルンルンしていた。

それは、”バレエってきれいだな。”と思ったからではなく、”とうとうこれで、バレエとさよならできる!!”と思ったかららしかった 。

舞台で踊る子供たちを見ながら、私が

「”バレエをやめたい”っていう気持ち、かわらない?」

と聞くと、長女は、満面の笑みで

「かわんない、かわんない。

ぜーーーったいに、かわんな~~い!!」

と言っていた。

 

もう(バレエとも)これで最後だから、今日の発表会はおしまいまで全部見て帰ろうということになった。

会場をでると、もう8時をまわっていたので、私と長女は、そのまま、近くの中華料理店へ入った。

そこで、たんたん麺や餃子やチャーハンなど、長女の好きなメニューをチョイス。

「あ~あ、、、。

も~、なっちゃんのバレエも、すっかりこれでおわっちゃうんだね~。。。」

と、私だけしんみり”最後の晩餐”のような、なんともいえない淋しさを味わいながら、辛い辛いたんたん麺をすすりながら、一口食べる ごとに私は言った。

一方、長女は、相変わらず うれしそう。

「もう、バレエ、行かなくていいんだね~っ!!」

「よっしゃ~!!」

と言っては、餃子をモリモリほおばっていた。

 

私たちは、お腹いっぱい食べ、支払いをすませ、出口のガラガラ扉を開けた。

ガラガラ~。

すると、私たちの目の前に現れたのは、意外な人物!!

なんと!!

そこには、なっちゃんのバレエの先生がニッコリと笑い、立っていたのだった。。。

次回につづく

 

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バレエ~その1

長女(7歳)がバレエをはじめて、ちょうど2年になる。

”姿勢の美しい女性(ひと)になってほしいな。。。”と思ったのが、バレエをはじめた最初の理由。

そして、単純に、長女の通う保育園のまん前に、バレエ教室があったから。

でも、”長女と私だけの時間をつくりたかった”・・・というのが、一番の理由かも。。。

 

兄弟三人。

しかも、うちには、そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)がいる。

どうしても、生活の中心は、そうちゃんがにぎる。

何をするにも一人ではできないため、私とそうちゃんが接する時間は多い。

だから、長女には、”この時間だけは、私とママ、二人だけの時間”というものを作りたかった。

私も、なんとか都合をつけて、週に一度、その時間(バレエの時間)だけは長女のために確保しようと 決めた。

 

長女が保育園の年中の頃、バレエ教室に見学に行った。

見学に行った後、私が長女に

「なっちゃん(長女のこと)、バレエ、ならいたい?」

と聞くと、長女は、あっさりと

「うん、やってみたい。

じゃ、習う!!」。

、、、といことではじまった長女のバレエ。

、、、が、そのバレエ、はじまってみると、長女には、

”楽しいことは、ほんのちょびっと。

きつくて、つまんな~い。”

ことだったらしい・・・。。。

 

確かに、、、。

バレエのレッスンの大半は、ストレッチ。

ただただひたすらに、ストレッチ。

まだ硬い体を柔軟にすべく、毎回、先生からギイギイ体を押される。

バーレッスンも、毎回、ほぼ同じ動作のくり返し。

そのくり返しの中で、足の向きを正され、姿勢を正され、、、。

きっと、あの”フリフリのかわいいレオタードとタイツとピンクのバレエシューズ”に励まされ(支えられ)、みんな、なんとかギリギリのところでガマン。

なんとかレッスンを続けている、、、という感じがする。

、、、が、もし、そのフリフリのレオタードにまったく執着がなかったら、、、、???

(ズバリ、長女のこと。)

 

そう、長女の場合、今でこそ、”かわいい洋服系”に傾いているけれど、特にバレエをはじめたあの頃 (年中の頃)は、ボーイッシュな服を好んで着ていた。

ざ・サファリファッション。

迷彩がらのTシャツとチノパンにボーイッシュな帽子が一番のお気に入りだったっけ。。

長女は、”鏡を見て、自分のレオタード姿にうっとり”、、、なんてこととはかけ離れた、まことにあっさりした性格だった。

、、、ということで、長女の言う、 ”バレエは、きつくて、つまらない。”というのは、そのものズバリ、長女の本心だったと思う。。。

 

私も、バレエに特別な思い入れはない。

バレエが上手になって、この先ど~こ~と夢を馳せたわけでもない。

けれど、世の中にあるたくさんの習い事の中で、何か縁あって、バレエをチョイス。

いったん習い始めた以上は、子供が”きらい!””行きたくない!”と言ったとしても、石の上にも三年、、、。

最低3年は続けてほしいと思って、ここまでなんとか続けている。

、、、が、バレエをはじめてたったこの2年の間にも、あ~ やれやれ。

子供につきあうのも、楽じゃない。

長女の”やめた~い!!”の大きな大きな波は、2度ほどやってきたのだった。。。

次回へつづく

 

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重装備

長女(7歳)は、小学一年生。

つい最近まで(保育園の頃)は、小さなリュックに、コップとお弁当とタオルだけ入れて、軽快に踊りながら歩いて登園。

しかも、保育園は家から近いので、歩いてたったの5分。

でも、今は、そうはいかない。。。

 

ずしりと重いランドセルだけでも大変。

なのにその上、中には、教科書やノート・筆箱や水筒が、ぎっしり。

サブバックには、給食エプロンにスモッグ・体操服に上靴・・・。

私が持っても”重い!!”と感じる大荷物を持って、毎日学校に通う長女。

雨が降れば、(歩きにくい)黄色いレインブーツをはき、傘をさすため、両手がふさがってしまう。

(雨が強い日は、それにレインコートも加わる。)

その姿、それはそれは重装備。

「冬山登山、デビューですか???」

と言わんばかりのいでたち。

背すじをピンとしていたら、ランドセルの重さでそっくり返ってしまうので、娘は常に、若干前かがみ。

それがまた、”登山”を思わせる。。。

 

その格好で、歩いて、バスに乗って、一度バスを乗り換えて、また歩かなければ、学校には着かない。

最初の頃こそ、

「ママ~、肩こった~。

湿布はって~。」

と言っては、お風呂上りに、肩に湿布。

「ママ~、筋肉痛~。

足が痛い~。

湿布はって~。」

と言っては、足にも湿布。

お布団は、湿布のにおいがして、まるでおばあさんのようだった長女。

 

たった20kgちょっとの細い体で、腕で、そんな重い物を持って通っているのだもの、、、。

”大丈夫かなあ、、、。”

と、最初は、なんだかかわいそうにも思った。

けれど、入学して半年たった今、長女は、その重いランドセルをもヒョイと勢いよくしょって出かけていく。

それを見ていると、

”子供は、常に、発達途上にいるんだなあ。。。”

ということを実感させられる。

今、その子にとって、”かわいそう”とか”危ない”とか思うことでも、ほんのちょっと先で、ちゃんとたくましく乗り越えていく。

そういう力をもともと持っているのが子供なのだと思う。

だから、”ちょっと先”をみすえて、子供には、(手を貸すことなく)思い切って何でもやらせてみるというのが大切だなあ、、、と思う 。

子供って、環境に順応してしまうところが たくましい!!

 

そんな長女だけれど、今、うらやましく思っている人がいる。

その人のことを、長女は、”王子様みたい。”と言う。

その王子様とは、、、。

意外にも、、、そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)!!

 

そうちゃんは、毎朝、大きな軽いリュックを背負い、軽快に鼻歌なんか歌いながらの登校。

中身は、教科書なんて一冊もなし。

筆箱も もちろんなし。

入っているのは、タオルと着替えと水筒と連絡帳くらい。

スクールバスまでは私の見送り。

帰りは、学校まで車で参上(お迎え)。

宿題も、もちろんなし。

授業も、その子その子にあった内容。

学校での時間割を見て、長女がびっくり!!

”こくご”の時間も”さんすう”の時間も、どこにもありません。)

 

「そうちゃんの学校、いいなあ~。

そうちゃんが障害じゃなくて、私が障害だったらよかったのに~。。。」

と、マジで うらやましがっていたりする長女。

さすがに、特別支援学校には、”特別”でないと入れない。

”誰でもは入れない”という、その敷居の高さが、微妙にステータスをあげ、”憧れ”さえも感じさせてしまう模様。

 

確かに、、、。

私も長女の学校の授業参観に初めて行った時、思った。

そして、あらためて驚いた。

「み、、、みんな、大変だ!!

勉強してる!!」。

「うわっ、、、。

先生の言うことをちゃんと聞いて、これからみんなと競い合っていかなきゃ いけないんだー。。。」

どちらさまも、それぞれに大変であります。。。

 

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おばあちゃん

今日は、敬老の日。

、、、だからかどうかはわからないけれど、急におばあちゃん(母・よしこの母)を思い出した。。。

 

私は、常々、”食べ方””その人自身”は、つながっているなあ、、、と思う。

ガツガツと元気よく、何でも美味しい美味しいと言って食べる人は、人に対しても寛容・寛大。

(明るい!)

”あれはキライ””これもキライ””これは脂っこすぎる”“ちょっとからすぎる”と言っては、キライなものをお皿の端によけて食べる 人は、人に対してもえり好みが激しく、気難しい。

(暗い!)

で、私のおばあちゃんは、前者。。。

 

おばあちゃんは、糖尿病を患っていたので、日々の生活は、カロリー制限をして甘いものを控えていたらしい(本人証言のため、本当のと ころはわからないが<笑>・・・。)。

が、少なくとも、私の目の前に座っているおばあちゃんの食欲は、、、並ではなかった。

外食に行っても、ペロリと一人前を食べたうえ、もともと甘いものに目がないので、目の前にだされたものは、アンコものでもケーキでも 、すべてたいらげた。

 

昔、麻布の野田岩という鰻屋さんへ行った時を思い出す。

オーダーの時、よしこが、

「お母さんは、一人前は多すぎるわね。

私と半分こ、しましょう。」

という言葉を聞いた、おばあちゃんの焦った顔は、今でも忘れない。

おばあちゃんは、間髪いれずに言ったっけ。

「せっかくなんだからさあー、、、よしこちゃん。

せっかく、こんな美味しそうなお店に連れてきてもらったんだからさあ、私も、食べちゃおうか、一人前?」。

そして、鰻が目の前に運ばれると、キラキラした顔をして、

「おいしいね~!」

「やっぱり ちがうね~!」

と言いながら、最後の一粒まで残さず食べきった、おばあちゃん。

 

おばあちゃんは、うち(娘のよしこの家)に遊びに来るときは、1ヶ月単位で来ていた。

遠方にいたため、ちょこちょこ会うことができなかったけれど、その代わり、いったん遊びに来たら、長期滞在。

で、その間中、日々の食事制限はどこへやら、、、、

ものすごい(すさまじい)食べっぷりだった。

甘いものでも辛いものでも、目の前にあるものはパークパク。

「せっかくだから、いただこっか?」

と誰に聞くともなく必ず言って、”イヒヒヒヒ”と笑い、豪快に食らいつく。

さすがに、よしこも、

「家に帰ってから、数値(糖尿病)が悪くなったら、いつも食事管理してもらっている(同居しているお嫁さんに)のに悪いから、もう、 やめといたら~?

そんなに食べちゃって、、、なんかおそろしいわね。」

と、よく言っていたが、おばあちゃんは、まったく聞く耳持たず。

「いいんだよ~。

いつも私は食べるのガマンしてるんだからさー。

ここに来た時くらい、思う存分食べなくっちゃ。」。

そして、

「それに、こんな年寄りばーさん、いつ死んだって、いいんだよ~。」。

いつもその言葉を”切り札”にして、おばあちゃんは、心置きなく、食べたいものを食べたいだけ食べていた。

 

そして、自分の娘(よしこ)のことが大好きだったおばあちゃんは、よしこが住んでいる九州も大好きだった。

いつも、遊びに来る前は、

”足が痛い”

”腰が痛い”

”最近、ほとんど外出なんてできる状態じゃないから、私は、飛行機にのって、そっちに遊びに行くことが できるかしら?”

と、それさえ心配していたのに、いったん遊びに来たら、目を見張る程、元気元気なおばあちゃん。

足はシャンとし、スタスタスタスタ、どこまででも歩く。

デパートにだってどこへだって、へたることなく歩き回る。

 

「ずいぶん、、、聞いてた話とちがうね。

おばあちゃん、足、大丈夫?」

と私が聞くと、

「それがさーっ、私もびっくりたまげてるんだよ~!!

九州に来ると、不思議だねーっ!!

足が前に前にでて、歩けちゃうんだよ~!!

不思議だよね~!!

おかしいよね~っ!!」

と言っては、アハハハハハ。

ゲラゲラとよく笑っていた。

おまけにさあー、九州に来たら、食べるもの食べるもの美味しくって美味しくって!!

おかげで太っちゃったよ~!」

「帰ったら、病院の先生にしかられちゃうよー!!」

そう言っては、アハハハハ。

また、ゲラゲラと笑った。

 

、、、そんなおばあちゃんも、95歳で亡くなって、まもなく2年になる。

おばあちゃんのおしゃべりが 大好きだった。。。

 

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先生~その7・完

前回ブログのつづき 

                               

そんな そうちゃんの幼稚園に魅せられたのは、私やパパだけではなかった。

母・よしこも、圧倒的に影響を受けた人の中の一人。。。

 

そうちゃんの幼稚園の行事の中で、運動会は、ことさらに思い出ぶかい。

日々の保育の中でさえ、普通の子供たちのようには、スムーズに平穏にはすごせない子供が多い。

そんな中、その子供たちが、運動会では、小さなトラックに設けられた障害物競争に挑む。

ただ、”競争”といっても、スタートするのは、一人づつ。

だから、その子一人だけの晴れ舞台。

 

子供がスタートして時間をかけてゴールするまで(たまに、コースを大幅にはずしたり、大泣きしてしまったり、前にすすまなくなったり ・・・。)みんなが応援する。

先生たちは、ひたすらに、子供に寄り添い、辛抱強く前に導く。

けれど、決して、手はかさない。

なにか際立って新しいこと・すごいことをさせるわけではない。

ただ、その子その子がもっている力を最大限引き出されていることを、それをみていると体中で感じる。

なにより、この子供たちは、

”他でもない。 

自分自身と、一生懸命闘っているんだ”

と思える。

そして、きっと、それは、この運動会でのことにかぎらず、生まれた瞬間からはじまっていることなんだ、、、と感じる。

 

よしこが長女(7歳)の保育園の運動会を見に来た日。。。

お昼のお弁当が終わった頃、よしこは、言った。

「あ~、もうずっと座ってたから、腰が痛くなっちゃったわー。

ね~、なっちゃん(長女のこと)の出番は、もう終わったんでしょ??

悪いんだけど、そろそろ失礼しちゃっていいかしら~?」。

そう言って、お弁当を食べたら、即・お帰りになった よしこ。。。

 

なんでも、

「ね~。

普通の子供の運動会は、どれだけ活気があって楽しいかと思っていたけど、、、。

みーんな一緒で、だれがだれだか見分けがつかないわね。

個性がないわね。

だから、なんだか、みていても、つまんないわね~、悪いけど。」

と言って、大きなあくび。

そして、その後、

「そうちゃんの幼稚園の運動会は、感動!!

感動だったわね~っ!!」。

よしこには、いろんな意味で、そうちゃん時代の今までの”刺激”が強すぎ、もう、平凡では物足りなくなってしまったようだ。

 

今でも私は、そうちゃんの幼稚園での初めての運動会のことを思い出す。

生涯、歩けるか歩けないかわからない。

一生、車イスの生活になるかもしれない、、、と言われたそうちゃんが、おぼつかない足取りでトラックをまわる。

”途中で頓挫して、動かなくなるんじゃないか、、、?!”

と思って心配していたのに、そうちゃんは、一歩一歩、ゆっくりとトラックを 進んでくる。

私の方に近づいてくる。

私の前をそうちゃんが通り過ぎる時には、涙でくもって、そうちゃんの姿がぼやけて見えない。

まだ小さく、サラサラの髪をユサユサ揺らしながら不器用に歩くそうちゃん。

あの頃は、空色のフレームのメガネ(遠視だった)をしていて、実際より目が大きくみえた。

茶色い髪だったので、ちょっとエキゾチックだった、そうちゃん。

今でも私の記憶の中には、あの頃のそうちゃんのまま、くっきりと残像が刻み込まれている。。。

おしまい

 

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長いお話、おつき合いありがとうございました!!

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先生~その6

前回ブログのつづき

                          

私が保育参観に行ったある日、そうちゃんのクラスは、みんなでホットケーキ作りをしていた。

テーブルには、子供の人数分の小さなボールと泡だて器。

その中に、先生がホットケーキミックスを入れ、牛乳を入れ、卵をほんの少しづつ入れていく。

普通の幼稚園とはちがうのは、”ホットケーキ作りの時間”といっても、子供たちが一斉に同じ事をするわけではない、ということ。。。

 

興味のある子供たちは、テーブルの周りに群がり、自らボールに手を伸ばし、小さな泡だて器で”シャカシャカシャカシャカ”かきまぜる。

そうでない子供は、自分の今、やりたいこと(教室を走ったり、本を読んだり・・・。)にまい進する。

ただ、そういう子供でも、ときおり、みんながやっている事は気にはなるようで、”チラッ チラッ”とその”シャカシャカシャカシャカ” を横目で見ていたりする。

そうちゃんは、自分ではうまく混ぜることができないため、先生から手伝ってもらう。

けれど、ぎこちなく混ぜるため、テーブルの上には、ホットケーキミックスがあちこち飛んでいる。

 

、、、、と、ホットケーキミックスは、もう、その時点で甘くて美味しいので、さっきから、子供たち、ボールの中に手を入れては、口に 運び、、、美味しそうになめている。

指3本でガッポリすくって、大胆になめている子供もいる。

あらららら。

鼻水がでてきて、、、、手でそれをぬぐった後、、、、

その手を、再びボールの中に入れて、すくって美味しそうになめている子供もいる。

 

みんな、きれいに混ざったところで、先生は、大きなボールを持ってくる。

そして、みんなの小さなボールに入っているホットケーキミックスを入れる。

(鼻水も、ここで合流!!)

おたまで一杯すくって、テーブルの上でさっきから温めていたホットプレートの上へ。

”ジュワ~っ”という音とともに、教室の中に甘~いにおいがたちこめる。

、、、、と、さっきから、ホットプレートのまわりを囲んでいる子供たち、ホットケーキが気になって気になって仕方がない模様。

熱くなったホットプレートにさわりかねない、、、う~ん危険。

、、、と、実際、そのうちの何人かが熱いホットプレートに手をだした!!

 

さっき、先生は、子供たちに

「あついからね~。」

とは言っていた。

けれど、子供たちがホットプレートに手を出したのを見ても、先生は、余裕しゃくしゃく。

「アハハハハ、、、。

この間も、火傷しちゃって、(火傷した子供を振り向きながら)、、、。

バンドエイド張ってます。

でも、このくらいの火傷なら、しておいた方がいいんです。

火傷したら、”ホットプレートをさわったら熱い。”ということを確実に覚えますから。

口で言って覚えるより、確かです。」。

 

そのうちに、ホットケーキは、ふっくらときつね色に焼きあがった。

美味しそうなホットケーキをみんなで楽しむ。

もちろん、私も。

みんなが力を合わせてつくってくれた(鼻水、その他もろもろが投入された)ホットケーキは、格別に美味しかったなあ。。

いつもより ちょっぴり複雑な味がしたような。。。

次回につづく

 

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先生~その5

前回ブログのつづき

 

園では、いろんな行事があった。

保育参観やお誕生会・(障害のある子供を育てる)お母さんのための勉強会・遠足・・・。

で、一年に一回、一泊とまりがけで行く”宿泊学習”もあった。

 

これは、先生たちが、そうちゃんたち子供をお泊りに連れて行ってくれるもの。

なぜか、貸し切りバスを借りるでもなく、そうちゃんたちの”クラッシック・バス”(送迎用の幼稚園バス)に乗って行く。

、、、といっても、もちろん、イスに座れるのは、子供たちだけ。

先生たちは、完全に”朝のラッシュのバス”状態。

すし詰め状態で体を斜めにしながら、バスの通路に立ち、そのままゆられて目的地へ向かう。。。

 

確か、宿泊学習には、6月に行っていた記憶がある。

冷房もままならないあのバスで、先生たちは、大きな荷物を背負い、バスに乗り込んでいた。

なのに、”元気もりもり!” ”笑顔全開!”だった先生たち。。。

 

私とパパは、毎年、その日がくるのがとても楽しみだった。

「今日、ちゃんと寝れるかしら。。。」

「ねーっ!

なんか不安、、、。

落ち着かないよね。。。」

という、他のお母さんたちを尻目に、私とパパは、そうちゃんが乗ったバスを見送ったら、そそくさとその場を退散。

すぐに、温泉へゴー。

「いや~、そうちゃんがいないって、こんな感じなんだね~っ!!

やーっぱ最高!」

「最高だね~っ!!」。

諸手をあげて、ただただ大喜び。

心置きなく自由を満喫し、リフレッシュできた至極の時。

次の日、旅館の朝食をダッシュで食べたら、幼稚園へそうちゃんをお迎えに行っていたっけ。。。

 

夜、お母さんが恋しくて泣いて、なかなか寝ない子供。

障害の特性からか、睡眠が安定せず、夜中もずっと起きている子供。

こだわりが強くて、環境が変わり、混乱する子供。

もちろん、オムツがはずれていない子供も多い。

そんな子供たちを一手に引き受ける先生たち。

お泊りとなると、、、また格別なものがあったはず。

いったいどうやって一夜を明かしていたのだろうか、、、。

 

けれど、一日を終え園に戻って来た先生たちは、またいつもの笑顔で、

「ただいま~っ!!」

と言って、手を大きく振る。

そんな先生たちからは、いつもいつも、大きな大きな元気とパワーをもらっていた。。。

次回へつづく

 

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先生~その4

前回ブログのつづき

               

一日の保育が終わり、子供たちがバスに乗り込む。

はりきってスタスタ歩いて、うれしそうにバスに乗り込む子供もいれば、

機嫌をそこねて、”バスに乗るの いやだ!”とダダをこねる子供、

いったんはバスに乗り込んだものの、急にトイレに行きたくなって、先生に手を引かれトイレに急ぐ子供、

装具(足首をしっかり支えるためのショートブーツのようなもの)をつけるのに手間取る子供もいる。

そして、ようやくバス・出発の時。

先生たち総出で、笑顔で大きくバイバ~イ。

みんなで子供たちの乗ったバスを送り出す。

こうして、園児との一日は終わる。

 

けれど、先生の仕事は、まだまだ終わらない。

バスに乗り込まなかった先生たちは、その後、いっせいに園舎の掃除を始めるのだ。

、、、と、その中に、見慣れない顔の面々が。。。

 

頭に三角巾をして、掃除に加わるおばさん、おばあちゃん世代の人たち。

そうちゃんの幼稚園には、お掃除をしてくれる”ボランティアさん”がたくさんいたのだ。

園の近くに住んでいる人もいれば、遠い場所から、わざわざ車でかけつけ、来てくれる人もいた。

園の控え室の隅の壁には、”お掃除スケジュール表”が、はってあったっけ。

(ボランティアさんの中で、”何月何日・誰々さん”というローテーションを決めていたようだ。)

築30年のボロボロの園舎の廊下を教室をホールをトイレを、、、

先生とボランティアさんが毎日セッセセッセと掃除する。

わざわざそのためにやってきてくれたボランティアさんたちは、”楽しくてしかたない”というような顔をして、ニコニコしながら、 ホウキで雑巾でモップで、テンポよく磨き上げていく。

 

もし、この時間をほかにあてられたなら、、、。

お友達と会って楽しくお茶しておしゃべりもできる。

家でゆっくりテレビでもみて、のんびりもすごせる。

他人のためでなく、自分の子供や家族のためにその時間をつかうこともできる。

外に働きに行ったなら、そのぶん、お金だってもらえる。

、、、、なのに、あえて、それを選ばず、そうちゃんの幼稚園に来て掃除するために、自分の貴重な時間をささげる人たちがいる。

感動だった。

 

そんな人たちに支えられたおかげで、そうちゃんたち子供は、気持ちよく毎日を過ごすことができた。

だから、建物は古くて、至るところがボロボロでも、私たちは、ちっとも悲壮感なくすごせた。

むしろ、こんなに古いのに、みんなに大切にされている園舎だったから、廊下の床の板一枚みても、なんだかボロさを通り抜け、なんとも いえない味わいがでて、それが園舎全体に奥深ささえ漂わせていたのだった。。。

次回につづく

 

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先生~その3

前回ブログのつづき

                                     

私が幼稚園の先生たちのことを”すごいなあ。。。”と思ったのは、

どんなに障害児保育のキャリアが長い先生でさえ、そのキャリアによ りかかって、子供たちのことを

「もう、わかっている。」

とは思っていなかったこと。

そして、障害ゆえの混乱やパニックなど、目の前に困難が立ちはだかっても、子供たちのことを、決して

「もう、わからない。」

とも思わなかったこと。

先生たちは、今はまだはっきりとどうすればいい、という答えがみつからない時にでも、”もう、わかっている。” ”もう、わからない。 ”と思う代わりに、

「わかりたい。」

と、常に思っていたと思う。

キャリアをつんだ先生ほど、その傾向は強かった。

 

何十年も長い間、同じ”知的障害”といわれる子供をみてきても、結局は、一人として同じ子供は存在しない。

子ども自身もそうだし、親だって違う。

子供をとりまく生活環境だって、それぞれにまったくちがう。。。

きっと先生の謙虚さは、そういうところからくるのかなあ、、、と思う。

だから、もちろん過去の経験は生かしつつも、あくまでも子供たちとは、それぞれがお互いに”ゼロ”からのスタート。

すべてをリセットした上で、本当に丁寧に一人一人をみてくださった。

 

そして、驚いたのは、先生のチームワーク力。

クラス担任の3人の先生は、常に連携。

お互いに、その場その場で”ストン””ストン”と役どころを決め、10人の子供全体をみることができるよう対応していく。

そして、その連携は、クラスにとどまらず、園全体に広がっていた。

それぞれが協力し合ってやっていかなければ、つわものぞろいの子供たちのことを、とてもじゃないけれどみていけない、、、というのは あるにしても、、、

すごかった。。。

 

そして、それぞれの先生たちの、”わかりたい。 わかりたい”という思いは、また新しい世代(大学卒業してすぐに幼稚園に入ってきた 先生)にも、確実に伝わっていた。

大学を卒業して、すぐに幼稚園に入ってきた先生は、もちろん、私よりもずっと年下。

初々しくて かわいくって、

”そうちゃんたちをお願いしちゃって いいものだろうか。。”

と思わず思ってしまうほど。

なのに、その先生が1年たって、2年目に入る頃には、みちがえるように、びっくりするほど大きく成長!!

そして、そんな先生たちに囲まれて、私もいろんなことを感じ、学んだ3年間だったなあ、、、と思う。

 

そうやって、子供たちだけでなく、みんなが成長できる幼稚園だった。。。

次回につづく

 

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先生~その2

前回ブログのつづき

 

そうちゃんの幼稚園は、古かった。

木造平屋の細長い建物。

玄関を入ると、事務室と給食室があって、その先に長い廊下がつづく。

その廊下にそって教室が5つ。

そして、一番奥は、ホールになっていた。

廊下を歩くと、”ミシ~ ミシ~”と、音がなる。

なんとなく体がゆれる。

そして、狭い教室の壁や床は、ところどころ抜け落ち、なんと、、、下をのぞくと、土(地面)がみえた!!

冬は、その隙間から風がピューピュー。

いや~ 寒かった。。。

 

それもそのはず。

実は、この建物、築30年(当時)。

(そうちゃんが年長の時に、幼稚園は新しい土地へ移転・新設された。)

とても歴史のある幼稚園だった。

この幼稚園ができた当初は、幼稚園児だけでなく、就学年齢に達した行き場のない子供たちも、ここに来ていたらしい。

 

というのも、当時、障害の重い子供たちは、就学年齢に達しても、小学校に行くことができなかった。

(義務教育ではなかったため、小学校に行く権利が与えられていなかった。)

だから、親も子供も途方にくれていたらしい。

そんな、どこへも行くところのない子供たちを、この幼稚園が受け入れた。

その当時から、保育に携っている、キャリアをつんだ先生もいた。

だからだろうか、、、、。

そうちゃんの幼稚園には、ただ古くてボロイだけではない、なにか脈々と引き継がれた、あたたかみというのか、重さというのか、一体感と いうのか、、、

独特な空気が流れていた。

 

子供たち一人一人のことを、幼稚園にいる先生みんなが知っている幼稚園だった。

だから、バスの先生(運転手さん)も給食を作ってくれる先生も、みんな”そうちゃん”のことを知っていた。

そして、かわいがってくれた。

”そうちゃんのことをわかりたい。

もっと仲よくなりたい”

、、、と、みんなが思ってくれた。

 

ことに、バスの先生は、私の心に残る先生。

バスの先生は、子供たちが大好き。

で、みんなも、バスの先生のことが大好き。

行事はもちろんのこと、日々の保育の時にも、常に子供たちは、バスの先生とかかわっていた。

遊んでもらっていた。

毎朝、幼稚園バスがそうちゃんを乗せていってくれるのだけれど、そのバスの先生の”そうちゃんの全てを引き受けます”とでもいうよう な、おおらかでやさしい、包み込むような笑顔をみるたびに、私は、どれだけ心癒されたかわからない。。。

次回につづく

 

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先生~その1

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)は、小学校に入学するまでの3年間、知的障害の子供だけが通う幼稚園へ行った。

”先生”とよばれる人は、見渡せばたくさんいるけれど、私が出会ってきた”先生”の中で、これほど大変な先生はいないと思う。。。

 

一クラス10人ほどの園児に対し、先生が3人。

普通の幼稚園に比べたら、比にならないほど先生がたくさんいるように感じる。

どっこい!!

クラスにいる10人のお友達は、それぞれに障害の特徴がちがう。

 

大きな声をだしっぱなしの子供もいれば、その大きな声が生理的にどうしても受け入れられず、混乱してしまう子供もいる。

高いところが大好きで、棚にでも机にでも、常に上を目指して(?)登らずにはいられない、サーカス団のような子供もいる。

教室の中をひと時もジッとしていられず、いつも走り回っている子供もいれば、そうちゃんのように、足に装具(足首をしっかり固定させ るためにはく、ショートブーツのようなもの。)をして、ヨロヨロ歩く子供もいる。

(そうちゃんなんか、幼稚園へ入った当初は、ほんの何歩かしか歩けなかったため、ほとんどハイハイで教室を移動していたし、車イスも 使っていた。

その頃のそうちゃんは、歩行がまだまだ不安定。

”風が吹けば、そうちゃん倒れる”、、、というくらい、なんのきっかけもなく、突然よろけて、ずっこけること頻繁。)

 

障害ゆえに、先生の言葉も、子供たちには ほぼまったく、はいっていかない。

オムツがとれている子供は数名で、あとは、みんな、トイレトレーニングの真っ最中。

いたるところで、ひんぱんに おもらしもある。

障害ゆえの”こだわり”は、数知れず。

家のトイレでしか おしっこできない子供もいる。

(朝、家でトイレに行くと、次、トイレへ行くのは、家に帰ってからの16時すぎになるらしい。。)

給食をバクバク食べれる子供もいるけれど、電子レンジで熱々にあたためたごはんしか食べられない子供もいる。

”熱いもの”にこだわりがあるため、ちょっと冷めると食べられない。

だから、教室には、常にあたたかい状態で食べさせてあげるための電子レンジがあった。)

偏食家で、幼稚園では、食べものをいっさい口にできない子供もいる。

 

行き、帰りの幼稚園バス(送迎バス)にも、先生は、交代で数名乗りこむ。

バスの中では、おもらしもあり、けんかもあり。

障害ゆえのあつかいにくさが、ギュッと”バス”という狭い空間に押し込まれるため、、、

大変なことになっている模様。

途中で新しいバスに買い換えたけれど、それまでは、

”こんなレトロなバスが あるの??”

というくらいの、冷房なしの”超・クラッシックバス”だったっけ。

 

そして、何より、いちばん手がかかる時期。

”いやいや”の時期と甘えん坊の時期が重なり、それに、”やりたい。でも、できない。”という、いろんな葛藤もうずまく、ただでさえ 大変な時期の子供たち。

だから、先生は子供たちを常に、おんぶとだっこ。

そして、そのうちのあいた片手で、ほかの子供たちをみている、、、という状況だった。

 

、、、そんなこんなで、クラスの10人が10人、それぞれに”特別な事情”をかかえる、ひとくせもふたくせもある、つわものぞろい。

そんな中、先生たちは、子供たちにふりまわされ、くたくたに、、、

なっていると簡単に想像がつくけれど、それが、、、ちっとも なってないのだ。

もちろん、日々、目の回るような大変さには違いないのだけれど、そんな中、先生は、子供たち一人一人と向き合い、

”今、この子のためになにができるか。”

”○○できるようになるためには、どんな手助けが必要か。”

を瞬時に考え、子供たちに手を差し伸べる。

そして、その言動は、愛情に満ち溢れている。

そして、なぜだか、その笑顔には、キラキラとした輝きがあった。

 

できない子供のために、代わりに先生がやってあげることの方が、どれだけ楽で簡単なことかわからないのに、先生は、子供ができるよう になるまで、ただただ、ひたすらに待ち続ける姿勢を貫く。

そこには、おおらかであたたかい ゆっくりした時間が流れていた。

太陽の光をいっぱいにあびたお布団にすっぽり包まれたような心地よさがあった。

今、思い出しただけでも、胸がいっぱいになるような、素晴らしい先生が、そこにはたくさんいた。。。

次回へつづく

 

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しゃべり方から学ぶ・おまけ

ところで、私が”女優”(飲み屋のママ風)している時。。。

 

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)は、今までケンケンしていた(不機嫌だった)のがウソみたいに影をひそめ、穏やかになった 。

それだけでなく、そうちゃんの口からでたのは、

「ママ、かわいいね~。」。

それを何度も連発。

(ちなみに、”女優”の私は、そこでもすかさず、きっちり倍返し。

「い~え~、とんでもな~い。

そうちゃんの方がかわいい~わ~。

そうちゃんには、とーっても かなわないってば~!!」。)

 

、、、で、私たちの奇妙なやりとりをそばでみていた長女(7歳)と次男(5歳)の反応が、まっぷたつに分かれたのが面白かった。

長女は、ちらちらと私たちを観察していたものの、特段気に留める様子もなく、まったくの、ノーリアクション。

それ対して、次男は、嫉妬心をむきだし。

次男、最初は、私たちのことを流し目で見ていたけれど、そのうちに、ふてくされ、にらみつけるようになり、、、

しまいには、体をくねくねし て足をバタバタさせていた。

そして、

「そうちゃんだけ ずるい!!」

「やっぱり、ママは、そうちゃんだけしか かわいくないんだね~。」

「はっくんのことを、どうして かわいがらないのよ~?!」

最後は、涙まで流し怒っていた。

 

きっと、、、。

実際、飲み屋のママを取り巻く風景も、こんな感じにちがいない。

子供を育ててみて感じることですが、

”男と女は、本質的に、まったく異なる動物だなあ、、、。”

と思います。。。

 

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しゃべり方から学ぶ

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)、最近、機嫌が悪い。

きっと、長い夏休み、自分の生活のリズムが崩れたので、そのせいだろうと思っていたけれど、学校が はじまっても、一向に不機嫌で、パッとしない。

何が原因なのだろうか、、、。

もしかしたら、これが”思春期”というものなのだろうか、、、。

もう打つ手は、ないのだろうか、、、、。

、、、と考えあぐね、思いついたのが、”しゃべり方”。

何ゆえに、世の男性が、大金をはらってまで、夜な夜な、”ママ””おねえさん”の待つお店に行く のか。。。

、、、ということで、実験。

一日、私は、”飲み屋のママになった気持ち”で、そうちゃんに接してみることにした。

すると、、、!!

 

そうちゃんが外出から帰って来た時、私は、いつも

「おかえり~、そうちゃん。」

と言う。

けれど、心の中では、

”あ~ら、もう帰って来ちゃったの~?!”。

そうちゃんが、寝る時、(寝る時は、いつも、そうちゃんが、「もう、ねる。」と私に言いにくる。) 私は、いつも

「おやすみ~、そうちゃん。」

と言う。

けれど、心の中では、

”あ~、やれやれ。 

やっと寝てくれるのかい、そうちゃん。

これで、やっと静けさがやってくるわ~!

ヤッホー!!” 。

 

そこで、今回は、飲み屋のママ風で、トライ。

声は、やさしくふんわりと、ワントーン、声を高めにだし、ゆーっくりゆーったりとしゃべる。

そして、そうちゃんが、外出から帰って来たら、こう言う。

「おかえり~、そうちゃ~ん!!

やーっと帰って来てくれたのね~!!

も~ね~、ママ、そうちゃんが帰って来てくれるの、ずーっとずーっと待ってたんだから~!!」。

 

そうちゃんが「もう、ねる。」と言いにきた時も、

「えーーっ???

そうちゃん、もう寝ちゃうの~?!

さ~みし~い!!

まだ寝ないでよ~!

いっしょにテレビでもみましょ~よ~!!」。

 

そのほかにも、ひざ枕で、耳掃除をしてあげながら、

「やーっぱり、そうちゃんが一番よね~!

そうちゃんが いちば~ん、かわいいね~。」

「なにはともあれ、そうちゃんは、ママの最初の子供だもーん。

長男だもんね~、そうちゃん。

だから、やーっぱり、そうちゃんには、だ~れも かなわないね~。」

廊下で、すれちがったら、

「あら~っ!!

そうちゃん?!

そうちゃんじゃな~い?!

お久しぶり~!!」

と言って、大げさに手を振る。

 

こんな風に一日”女優”をやってみたら、この日は、久方ぶりに、信じられないほど、そうちゃん、ご機嫌!!

、、、ということで、しばらくは、女優、つづけてみるつもりです。。。

 

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お泊り体験

夏休み、そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)が”お泊り体験”に参加した。

そうちゃんのプール教室の先生企画のお泊り体験。

(初企画)

それは、プールの先生のお家に、プール教室に通うお友達(みんな知的障害があります。)3人が泊まるというもの。

(プール教室には、もう一人他に先生がいる。

その先生も参加、そしてサポート。)

 

先生の家についたら、まずは、オリジナルTシャツづくり。

(それぞれ自分の好きな絵(線)を書いて、それをプリント。)

お次は、夕食のお買い物・スーパーへ。

そして、みんなで夜のご馳走・カレー作り。

作ったカレーを美味しくなるよう ねかせている間に、みんなで”スーパー銭湯”へ、ゴー。

翌朝も、朝食は、みんなで作って、その後、やさしい馬が待つ牧場で”乗馬体験”。

、、、という内容。

 

今までにも、そうちゃん、学校での行事で泊まりに行ったことは何回もあるし、施設に預けてお泊りした経験も何度もある。

けれど、あんなに、ホクホクした満足そうな、喜びあふれた顔で帰って来たことは、初めてだった。

それは、”も~も~ 楽しくて楽しくてたまらなかったよ~っ!!”という思いが、体中からはじけそうなくらいだった。

 

そうちゃんとプールの先生は、”ゆるぎない信頼関係”で結ばれているのを常日頃 感じる。

先生ご自身、知的障害のある方の施設で長年働いていた経験がある。

だから、そうちゃんのような障害をもった人の気持ち、行動をよく理解している。

そういうことも、もちろんベースにはあるけれど、それだけではない何かが、確かに存在する。。。

 

先生がそうちゃんに教えてくれるのは、”ただ泳げるようになること”だけではない。

先生とのあいさつからはじまり、プール指導、そして、着替え、、、という若干1時間のレッスンの間に、決して”なーなー”で、やさし いだけではない、”きっちり守るべく けじめ”というものをしっかり教えてくれる。

目は笑っていても、ちゃんとその奥で、そうちゃんの気持ち、行動をしっかり分析し、灯台の光のごとく、足元を照らしながら、そうちゃんをゆっくり導く。

そこには、厳しさがある。

そうやって、まっすぐにそうちゃんと真摯に向き合う先生の姿勢は、ストレートにそうちゃんにも伝わり、そこから、確固たる信頼関係が 成立しているように思える。

 

スーパー銭湯へ行くことも、馬に乗ることも、家族とだったら、、、まず、ありえない。

とてもスムーズにそうちゃんが行けるとは思えないし、馬に乗るなんて、、、初めてのことは断固拒否すること、間違いなし。

なのに、先生たちとだったら行けてしまうのだ。

馬なんかにも乗れてしまうのだ。

それは、きっと理屈じゃないんだと思う。

私たち(障害のない人)だって、

”学校だから”、

”部活だから”、

”仕事だから”、

”きまりだから”。

がんばれてきたのは、この”だから”があったから、そして、あるからかもしれない。

そうちゃんにも、この辺の切り替えが(甘えたおすだけじゃダメだという)きっとあるのだと思う。

 

今回のそうちゃんのお泊り体験を通じて、

”親だから(こそ)できることも、たくさんあるけれど、親だから(親ゆえに)できないことも、 たくさんあるんだなあ”

、、、ということを、痛烈に感じた。

だからこそ、子供は、なるだけ自分の手元からはなして、失敗させて、いろんな経験をさせて、、、それを遠目に見守っていこう。

障害があっても、そこは、そうちゃんもやっぱり同じです。。。

 

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次男のゆううつ

次男(5歳)、この間、髪を切りに行った時、美容師さんに言われた。

「はっくん(次男のこと)も、男の子だし、髪、ばっさり切っちゃう?

坊主にしよっか?」。

すると、、、、

次男、ちょっとうつむきながら、髪をいっぱい切ることをかたくなに拒否。

「はっくん、このサラサラヘアーが いいもーん。

だから、ちょっとだけしか切らな~い。」。

、、、ということで、いつもの貴公子風カットに。

ちょっと髪をそろえる程度に切ったのだった。。。

 

、、、と、昨日、お風呂で髪を洗っていた時のこと。

次男、シャンプーの後、

”どっちのリンスが、髪がサラサラになるのか。。。”

で、いつになく真剣に迷っていた。

お風呂には、いつも私が使っているリンスと、この間、ホテルでもらった(アメニティー)小さなボトルに入ったリンス。

迷いに迷ったあげく、次男、ホテルでもらった方を使うことに。。。

 

、、、って、

”どうして、そんなにサラサラヘアーに こだわるわけ??”

と思いきや、次男、ボソッとつぶやいた。

「だってね、、、。 

はっくん、ハゲに なったくない(なりたくない)もーん。」。

 

「パパの髪は、ほっぺをつけると、ちくちくするから いやなんだもーん。

それに、少ないし、、、。

はっくんの髪は、サラサラしてて、きもちがいいんだもーん。

はっくんね、大人になっても ずーっとこの髪型にする!!

ぜったいに そうする!!」。

 

そこかっ!!

それを心配していたのかっ!!

でも、パパだって、好きで髪が少なくなったわけじゃないんだけどね、、、。

それに、なにも救いがないわけじゃなさそうだし、、、?!?!?!

 

実は、最近、パパ、密かに髪が増殖中(?)!!

いつからか、なにやら白い錠剤を飲み、頭に液体をパッパッパッパッ(”10ふり”らしい。。。)ふりかけだした、パパ。

(薄毛治療のため病院にて処方。)

「いや~、おしかったね~。

やるんだったら、もう少し早いタイミングで はじめればよかったね~。

(パパの頭頂部の毛穴をのぞき込みながら)だってさあ、毛穴がさあ、もう完全に閉じちゃってるもんねー。。。」

という私の横やりを聞き流しながら、ただひたすら錠剤を飲み、パッパッパッパッすること半年ちょっと。。。

 

最近になって、

「ん?」。

「ん~~?!?!?!」。

イッツ ミラクル!!

確かに、、、確かに、頭は黒くなりはじめている。

先日、よしこ(私の母)の家にとまりに行った時、朝、よしこが洗面所にて、

「あの~、、、失礼ですけど。。。

髪、増えたんじゃな~い?」

と、恐れることなく、本人に直接聞いたというのだから、これ、実際ホントに増えていることは間違いない。

医学の進歩は、すごい!!

なんてことだろう。。。

 

だからね、はっくん、心配しなくていいからね。

、、、たぶんね。。。。       

 

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ねこふんじゃった

長女(7歳)は、おそらく、、、相当のオンチ。

小学校でもらった歌の本を持ってきては、よく楽しそうに歌っている。

けれど、、、その歌声は、少なからず衝撃的だ。

サビ以外のメロディーがなんとなく曖昧にハズれるのはわかるけれど、長女の場合、そのサビですら、 音程が上がったり下がったり、、、ものすごいことになる。

ただ、、、、。

ただ、あまりにも楽しそうに歌う長女を目の前にすると、

「、、、、、、、。」。

なんにも言えなくなる。

代わりに、笑いがとまらなくもなる。

(ちなみに、さりげなく私がピアノでメロディーを弾いてさえ、長女の不安定な音程は、ガンとして変 わらない。。。)

 

そんな長女の弾く”ねこふんじゃった”。。。

最近、ピアノに興味をもちだした長女は、お友達に習ったらしく、”ねこふんじゃった”をよく弾いて いる。

ただ、その、”ねこふんじゃった”、ところどころ音がぬけているだけでなく、後半は、ほとんど割愛 され、あっという間に、長女の”ねこふんじゃった”の演奏は終わる。

それでも、長女は、自分では、完璧に演奏しているつもりらしい。

(ちなみに、さりげなく私がピアノで、”ねこふんじゃった”を弾いても、私がピアノを教えることを 嫌う長女は、聞く耳持たず。。。)

 

で、極めつけは。。。

長女、その”ねこふんじゃった”を弾く前に、必ずやることがある。

「あワン・あツー・あワン・ツー・スリー」。

それが、、、、!!

そのカウントのとり方だけが、ピシャリときまりすぎていて、私は何度ふきだしたかわ からない。

”ワン・ツー・スリー”の発音も完璧だし、カウントの最中のみ、なぜか長女には、リズム感がみなぎ る。

笑いをこらえながら、どうして弾く前に必ずカウントをとるのか長女に聞いてみると、長女は、

「私ね、カウントをとらんと、どうも気分がのらんと~。

リズムがとれんとよ~!!」

と、とても涼しげな顔をして言っていたが、、、。

あの”ねこふんじゃった”、リズムがとれているようには、到底、、、思えない。。。

 

そういえば、有名な人が弾くショパンのCDを一緒に聴いていた時、長女は言った。

「ね~、これさあ、いい曲だけど、この方、ちょっとリズム感がない気がするよね~、ママ。」。

 

自分独自の絶対的な(不安定な)音程とリズム感をもつ長女、、、。

この先、どういう風にピアノと(音楽と)かかわっていくのか、、、かなり楽しみです。

”怖いもの見たさ的な気持ち”が うずまいております。。。

 

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