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翼をください~その2

前回ブログのつづき

 

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)が手に大事ににぎりしめている、その”1~2歳の知的財産”は、天からポンと降ってきて、ただ与えられたものではない。。。

健康に生まれてきさえすれば、そうちゃんがもっているものは、皆、いとも簡単に手にいれることがで きる。

食べることだって、歩くことだって、しゃべることだって、いろんな世の中のルールを理解することだ って、自然の流れにのってすごしていれば、いつの間にか、その能力は与えられるものなのだ。

 

けれど、そうちゃんは、ちがう。

そうちゃんは、気が遠くなるほどの時間がかかった。

そうちゃんにかかわった人々(学校の先生・リハビリの先生・ヘルパーさん・家族)の懸命な療育、迷 い、葛藤、工夫。

そして、ひたすら繰り返し続けること、いつかできると信じて待つ忍耐、見守り続ける愛情、目を前に 向けて希望をもつ勇気。

そういうものが結実した時、そうちゃんは初めて、奇跡的と思えるような成長の一歩を踏み出してきた 。

だから、周りの人がみれば、”たった1~2歳”でも、そうちゃんにしてみれば、自分で獲得した、” ようやくつかんだ1~2歳”の財産。

ただ、それだけが、そうちゃんの手の中に入っているすべてなのだ。

これからちょっとづつは成長するにしても、飛躍的にのびることはできない。

 

きっと、そうちゃんにとっても、今日に至るまで、なんとかそれを手に入れるまでの道のりは、決 して楽なことではなかったと思う。

流れに逆らい、無理矢理、激しい逆流に向かって泳がされるような苦痛を伴うものであったとも思う。

なぜ、これをする必要があるのか、

なんのためにやらされているのかが、さっぱりわからない、

言葉を理解する力をもちあわせていないので、みんなが言うことや絵本の中の言葉の意味も、ほとんど わからない、、、、

だから、楽しめない。

結果、混乱する。。。

そんな悪循環の中でもがいていたのは、周りの私たちではなく、そうちゃん自身だったろうと思う。

 

その上、そうちゃんは、(体が)大きい。

一歩外に出たら、健康な私たちにとっては、無意識でしていること(守っていること)の中にも、実に 、たくさんのルールや常識があり、決まりがある。

そのルールは、”障害のない人基準”にできているので、障害があろうとなかろうと、それをきっちり 守ることを求められる。

そんな中で、どうしていいかわからず、一番、戸惑い、困っているのは、そうちゃんだと思う。

近くにいる私でさえ、そうちゃんの手の中にあるもの(知的財産)だけで、たったそれだけを頼りに生 きていかなければいけないそうちゃんの大変さは、想像がつかない。

 

なのに、そうちゃんは、そんな中にいても、やわらかい笑顔を絶やさない。

だから、私のまわりにいる人の中で、一番尊敬すべきは、実は、そうちゃんだと思う。

だからこそ、私は、いつも健気にがんばっているそうちゃんに、”翼をつけてあげられたら。。。”と 、心の底から強く強く思ったのだと思う。。。

 

次回につづく

 

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