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2010年8月

お弁当

お弁当のことについて、姉がブログに書いていたけれど、

(お弁当づくり:http://ameblo.jp/rikayukimasa/

そうだ、私がお弁当の”緑”にこだわるのには、こんなワケがあったのだった。。。

 

私の姉の本(料理やお菓子)には、よしこ(母)のレシピ(ハンバーグやコロッケなどが人気です。)も、よく登場する。

よしこは、よく、

「私、定食屋したら、売れるでしょ~ね~?!」。

料理上手を自ら自画自賛。

、、、で、本当に、よしこの料理は、スピーディで美味しいのだ。

(”早い”といえば、こういうことがあったっけ、、、。

ある日、遠方からよしこの友達が遊びにに来た。

キッチンでよしこがお料理するのを見ながら、その友達は、イスに座ってしゃべっていた。

すると、よしこのその手さばきに、友達は、

「あなた、、、早いわね~!!」

と、感嘆。

けれど、そのうちに、

「あなた、、、ザツね~!!」

と、あきれ顔。

、、、これには、大爆笑だったのだけれど、確かにあっという間によしこの料理は、食卓に上がる。)

 

”そんなよしこの作るお弁当は、どんなお弁当??”

、、、と、ちょっとワクワクしそうだが、、、

どっこい、これが、、、、ひどかった。。。

 

中学校までは、学校給食だったのだけれど、高校になって、給食がないため、学校がはじまってしばらくは、よしこのお弁当を持って行っ ていた私。

花の女子学生。

心も踊るランチタイム。

さ~て、よしこのお弁当のフタを開けると、、、!!

そこは、見渡す限りの”焼け野原”。

”枯れ野原”だったりもした。

 

”焼け野原”弁当の代表は、のり弁。

ごはん、おかか、のり、ごはん、おかか、のり、、、と重ねていく、あののり弁。

(最後は、のりが一番上にくる。)

これ、味は非常に美味なのだが、見た目が地味すぎる。

なぜって、よしこののり弁は、のり弁のみが目の前に広がるばかり。

サイドメニューは、こんにゃくの煮付けのみ、だったりする。 。。

”枯れ野原”弁当は、ほぼ、毎回のよしこのお弁当を形容する、代表的なもの。

とにかく、見渡す限り、茶色、茶色、また茶色。

蝶も花も、そこには存在しない。

ときおり、にんじんのオレンジが入っていたりするが、彩りまでにはなっていない。

なにせ、煮物の中のにんじんのため、茶色っぽくなってしまっているのだ。

 

私は、何度も、よしこに言った。

「ねえ、パッとフタを開けた時、”うわーっ!!”て言うくらい、カラフルなお弁当にしてよ~!!」。

が、よしこは、まったく聞く耳をもたない。

それどころか、

「昔はね~、お弁当といえばね、白ごはんに、佃煮が入っていれば、それが、おごちそうだったのよ~!!」。

そこから、

「○○さんの持ってくる佃煮がおいしくってね~!!

時々、わけてもらうの。

それが美味しくって、うれしくってね~!!

あ~ なつかしいわ~!!」。

、、、と、いつしか自分の思い出話に発展。

よく学生時代の思い出話をきかされた。

 

高校の時、学校が遠かったため、(その上、部活もしていたし)私は、家を出る時間がとても早かった。

冬なんか、まだ真っ暗の中、家を出ていた。

で、ある日、朝ごはんを食べている時、ふと、キッチンでお弁当をつくっているよしこの姿があった。

それは、、、。

起きたばっかりのよしこ。

髪は、くしゃくしゃ。

パジャマを着たまま、起きてるんだか寝てるんだかわからないような目をして、半分眠りながらお弁当を作っていた。

そして、ボーっとしたまま、チャッチャッチャッとお弁当につめると、

「はい、お弁当。」

と言って、私に手渡した。

そして、またヌーっと、亡霊のように歩きながら、

「ちはるちゃん、早くから(学校)大変ね~。

それじゃあ、私、悪いけど、また寝るわね。

悪いわね~。」

と言って、寝室へ消えて行った、よしこ。。。

 

その時、このお弁当づくりというものは、”労”の割りに”得”が少なすぎることを悟った。

よしこもこんなに大変なのに、、、

かといって、このお弁当は、私の夢見るお花畑のようなお弁当には程遠い。

よって、私も、そんなにうれしいという気持ちにはなれない。。。

そうだ。

だいたい、お弁当というシステムそのものが私には合わないのかもしれない、、、と、その時思った。

中学生の時まで給食だった私は、常に、

”今日のお昼ごはんは、なにかな~???”

というドキドキワクワクを味わっていた。

なのに、お弁当になったとたん、”今日のお昼ごはん”は、朝から決まっていて、絶対に変わることがない。

”焼け野原”は、お昼になっても、”焼け野原”なのだ。

そういう意味では、私の大きな楽しみが一つ減ってしまった。

それに、私は、パンが大好き!!

 

、、、ということで、次の日から、さっそく、よしこからお金をもらい、お昼は、何か自分の好きなものを買うようにした。

学校近くのパン屋さんで毎朝”ど~れ~に~し~よ~う~か~な~???”と、ワクワクしながら選ぶ日々が始まったのだ。

(姉も、パンが大好き。

、、、ということで、姉妹そろって、お昼は、お金をもらってパンを買っていた。)

これで、私たちは、毎日、好きなパンを食べれて、めでたしめでたし。

よしこも、楽チンで、めでたしめでたし。。。

 

娘のお弁当に”せめて緑をっ!!”と思うのは、遠い日の叶わなかった夢(?)なのかもしれない(笑)。。。

 

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そうちゃんとプール

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)は、週に一度、プール教室に通っている。

障害のある子供をみてくださる専門の先生に習い始めて、かれこれ7年くらい。

1時間・マンツーマンのレッスン。。。

 

通い始めた当初、

”プール教室を楽しんで行けたらいいなあ。

好きになってくれたらいいなあ。”

くらいには思っていたけれど、まさか、あのそうちゃんが、ここまで泳げるようになるとは、正直、これっぽっちも思っていなかった。

最近では、1時間(プールの中にいる時間は、40分くらい。)のレッスンの間に、なんと、1200メートルも泳ぐ。

実は、今でも、そんなそうちゃんの姿をみるたびに、私をはじめ、家族一同、キツネにつままれたような、信じられない気持ちでいっぱい になる。

「あれが、、、

本当に、うっ、、、うちのそうちゃんなのかっっ???」

と、思わず目を見張ってしまう。

 

いつもプール教室への送り迎えは、ヘルパーさんだったりパパだったりするのだけれど、たま~に私が行った時はいつも、あらためて驚く 。

なぜって、行く度に、そうちゃんが進化しているから!!

私は、何度、プールサイドでひっくり返りそうになったかわからない。

そうちゃんは、一つずつ確実に身につけ、今では、バリエーションをもって泳げるようになった。。。

 

そうちゃん、最初は、ビート板をもって顔を上げて泳ぐ。

その後、ビート板をもって、顔をつけて、時々息継ぎしながら泳ぐ。

その後、ビート板なしの背泳ぎ。

(そうちゃん、ほぼ、沈んでいて、体も顔も水の中。

なのに、なんとか口だけは水面ギリギリに出ているのか、息継ぎはしている模様。

で、沈んだまま50メートルをきっちり進んでいく。

なーんか不思議な背泳ぎ。。)

その後、ビート板なしで、クロール風に泳ぐ。

(これも、まだ手をしっかりクロールできない。

でも、形だけは意識していて、”ぴちゃっ ぴちゃっ”と手のひらで水の上を、ちゃんとたたく。)

で、この間は、このクロール風の泳ぎに、”オリジナルの息継ぎ”が加わっていた。

息継ぎのたびに、そうちゃんの口からは、大きな水しぶきが飛び、同時に、「ぶわーーーーっ!!」というそうちゃんの大きな声が響く。

なんか、ものすごくダイナミックで、それは、海を泳ぐクジラの水しぶきのよう。

、、、、そんなこんなをくり返し、1200メートルを休みなしで泳ぎきる。

 

思えば、、、。

プールを習い始めたころは、まだ完全には、オムツがとれていなかったので、行き帰りは、パンツではなく、オムツをはかせていたっけ。 。。

それに、そうちゃんは、プールの中の水を、

”いったい、どんだけ飲んでるの???”

っというくらい、毎回たらふく飲んでいた。

家に帰ってトイレに行くと、しばらくオシッコがとまらない。

”こんなに飲んで、体、大丈夫かな??”

と思ったけれど、どんだけ飲んでも、どんどこどんどこ下から出るので、心配ご無用。

ぜんぜん大丈夫だった、そうちゃん。

そんな日々を経て、今日がある。。。

 

そうちゃんを見ていたら、なんでも、物事を”続ける”ということはスゴイことだなあ、、、と、あらためて思う。

そして、”もし、プールをさせていなかったら、、、。”と思うと、ゾッとする。

だって、もし、習っていなかったら、”プールを楽しむそうちゃん”を私たちは一度も見ることができなかったのだ。

そして、そうちゃんの中に秘められた、これだけの可能性がまったくなかったことになってしまうなんて、考えられない。

そして、何より、”そうちゃんが一生楽しめることをもてた”ということが、とてもうれしい。

プールは、水着とプールキャップさえあれば、お金のかからないスポーツだし、夏も冬も、季節関係なく一年中楽しめる。

かんかん照りでも大雨でも、天候に左右されない。

それに、歳をとっておじいさんになっても、マイペースで十分楽しめる。

いいことずくめだ。

 

障害があってすら、そうちゃんのように思ってもみないほどグングン伸びていくこともあるのだ。

だから、子供を育てる親の仕事は、何か子供が始めたら、”それをずっと続けていけるように応援すること”。

そして、人間、どこで開花するかわからないので、”決して、(親がまわりが子供本人が)子供の可能性を勝手にみきることのないよう、 勝手につんでしまうことのないよう、見守り続けること”なのかもしれない。。。

 

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昆虫少年~その4・完

前回ブログのつづき

                      

私は、こんなに”虫”というものをマジマジとみたのは、生まれて初めてだった。

オスのカブトムシの”お元気君”。

よーくみると、本当に芸術的な美しさ。

こんなに美しく強いイメージを放つ姿(形)があるなんて、、、と、今さらながら感心した。

メスのカブトムシの”メーるちゃん”は、虫かごに入れたとたん、猛烈に昆虫ゼリーを食べはじめた。

よっぽどお腹がすいていたらしく、体ごと昆虫ゼリーに突っ込む形で、へばりついていた。

夕方見たときも、その体勢。

私が夜寝る時見たときも、その体勢。

そして、翌朝も、、、、まだその体勢。

、、、で、お昼になってからようやく、食べるのをやめ、土の中にもぐって行った。

メスのクワガタの”ちいちゃん”も、小さな細い手足をよく動かし、土の上を添え木を歩きまわり、気がつくと土にもぐって寝て、お腹が すいたらちゃんと出てきて、昆虫ゼリーを食べる。

 

昆虫にとっては、こんな小さなカゴに入れられ、迷惑千万。

本当に申し訳なく、気の毒に思う。

けれど、勝手なことではあるけれど、私は、たったこんな狭い空間の中に、こんなに豊かに”自然”を感じることができるとは思わなかっ た。

こんなにも小さい存在であるのに、ここにもちゃんと命があり、”生きている”ことを主張。

それぞれに自分の心地よいリズムというものをもっている。

この小さい空間で、ちゃんと自分の人生を生きている。

だからじっとみていても飽きることがなく、なんだか癒しすら感じる。

ただ、、、。

私の”昆虫ウォッチング中”に、パパが叫んだ。

「お~っ!!

ゴキブリ・ゲット、ゲット~!!

今年初めて、ゴキブリ殺した~!!」。

       

この時だけは、私は、なんともいえない気持ちになった。

ゴキブリも昆虫。

色も、同じく黒。

光沢もあり、羽があり飛ぶこともでき、、、

このお三方(カブトムシ夫婦&メスのクワガタ)と比較しても、なんら遜色はない。

なのに、かたや、虫かごに入れられ、えさを与えられ、大事にされる。

かたや、新聞紙で一撃される。

”ゴキブリにしてみれば、どうしてたって、この待遇の違いは、そうそう納得できるものじゃないないだろうなあ。。。”

と、マジメに思った。

 

オスのカブトムシの”お元気くん”が死んでしまった後も、メスのカブトムシの”メーるちゃん”は、もりもり昆虫ゼリーを食べていた。

そして、虫かごを元気よく、グルグルグルグル歩き回っていた。

時に亡がらの”お元気くん”を踏み台にして歩き回った。

(雨の日が2日続いたので、”お元気君の埋葬”は、のびてしまたった。

その間、虫かごにいたお元気君。。。)

死んだ”お元気君”を気に留めることもなく、まったく自分のリズムを崩さず生活しているようだった。

虫なのだから、そんなことは当たり前なのだけれど、それを実際身近でみると、”寂しいことだなあ。。。”と、悲しく思う。

 

”お元気君”は死んでしまったけれど、昆虫少年(次男)が捕まえてきた”かなぶん”が今、新たに、”メーるちゃん”と同居している。

しばらく、私の昆虫ウォッチングは、続きそうです。。。

おしまい

         

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虫少年~その3

前回ブログのつづき

                               

実は、前の日、”カブトムシハウス”のお店のお兄さんは、

「オスは、交尾したら死ぬんです。」

と言っていた。

だから、

「えっっ(驚)!!

そうかあ、、、。

じゃあさあ、つがいじゃなくて、オスのカブトムシだけ買う?」

と、パパに思わず言った私。

けれど、それを横で聞いていたお兄さんは、

「次の世代を産ませて、また命をつなげていこう、っていう目的もあるので、うちではつがいでないと 売れないんですよ~。」。

、、、ということで、つがいで買い、同じ虫かごに入れたのだが。。。

                                  

昨日は、あんなに元気いっぱい、虫かごの中を動き回っていたのに、たった一晩で逝ってしまうだなん て、、、。

名前が”お元気くん”だけに、余計に痛々しく不憫だった。

次男は意外にもケロリとしていたが、パパは、しばし虫かごの前に立ちつくし、ガックリ肩を落として いた。

そして、虫かごにはってある名前の紙を見て呆然としながら、

「”かっこいいおうさま・お元気くん”かあ、、、。

あーあ、まるで戒名やない。。。」。

                        

昨日、お店のお兄さんが、

「涼しいところに置いてあげてくださいね。」

と言っていたので、家でもクーラーがかかっている一等地・リビングの出窓のところに虫かごを大小二 つ並べて置くことにした私たち。

そこへひっきりなしに次男が現れ、虫かごを開け、”お元気くん””ちいちゃん””メーるちゃん ”を手に取り触ったり、おしゃべりしたり、添え木の位置を変えたりしていた。

それを見て、パパは、

「はっくん(次男のこと)!

あんまり触ると虫が弱って死んじゃうから、そのままにしてあげなさい!

かわいそうだよ!」

と、何度も言っていた。

                                          

けれど、私がハタから見る限り、昆虫ゼリーに土がついてはきれいに洗い、

「この味は、好みじゃないのかな??」と言っては、昆虫ゼリーをせっせと新しいのに変え、(昆 虫ゼリーには、いろんな色(味?)があります。)

カブトムシが引っくり返っては、慌てて飛んで行って表に返し、

「生存カクニン!!」と言っては、カブトムシをさわり、、、

一番かいがいしくお世話していたのは、、、元・虫少年のパパであった。

そして私もまた、ちょこちょこ虫かごをのぞいているうちに、新しい家族がいっきに増えたようで、心 がわくわくしたのだった。

なのに、、、

”お元気くん”は、もういない。。。

次回へつづく

                     

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虫少年~その2

前回ブログのつづき

                                       

その日、私たちはホテルのプールで遊んだ後、近くにある公園へと向かった。

、、、と、公園には、なんとタイムリーなことに、”カブトムシハウス”というのが特別に設けられていたのだった。

私たちは、さっそく、その”カブトムシハウス”へ行ってみることに。。。

                        

透明のビニールハウスの中にカブトムシたちはいた。

扉を開けると、中には扇風機が数台あり、カブトムシに向かって風があてられていた。

こんもりと土を盛っているその山の上には、カブトムシのオスばかりが、あっちにもこっちにもウジャウジャいた。

カブトムシは、自由にさわっても、手にのせてもいいことになっているらしい。

次男(5歳)は、

「あっ、、、!

カブトムシが、、、!!

カブトムシがいっぱい!!!!」

と、絶叫にも似た声をあげ大興奮。

そのあとは、次から次から次から次へと手当たり次第、カブトムシをさわりまくっていた。

                                  

、、、と、そのカブトムシの山の横に、小さな紙がはられているのを発見。

”カブトムシ 販売しています。

つがいで500円”。

私は、パパの肩をツンツンとして、

「ほら、あれ見て!!

カブトムシ、売ってるんだって!!」

と、わくわくしながら言った。

パパは、パッとしない顔をして、

「ふ~ん、、、。」。

また、カブトムシは捕りに行くから、ここで買わなくていいらしい。

「でもさあ、どこかカブトムシが捕れそうなところ、あてがあるの?」

と私が聞くと。。。

                                       

昔、パパの家の裏の山にクヌギの木があって、そこに子供の頃、カブトムシをよく捕りに行ったらしい。

だから、その山に行って今度狙いを定めてくるそうだ。

そうか、、、なるほどね、、、。

、、、って、でも、それって、いったい何十年前の話???

かれこれ、30数年。

果たして、そのクヌギの木はあるのかい?

、、、というか、裏山さえ、そのまま残っているとも限らない。

とにかく、次回、捕れなかった時の次男を想像すると、、、!!

ああ、ややこしいことになりそうだ。

だから、

”せっかくこんなご縁があったんだからさー、ここで買っていこうよ~!!”

と、パパを説得。

本望ではないけれど、、、と、しぶしぶ、ここでカブトムシを買うことに、パパ合意。。。

                                                     

カブトムシを車にのせて、私たちは家路に急いだ。

も~、みんな、おおはしゃぎ。

次男も、ようやく手に入れたカブトムシがうれしくてたまらないらしい。

さっきから笑いがとまらない。

そして、さっきまで渋い顔をしていたパパも、カブトムシが虫かごに入れられた瞬間から、なぜかパッと頬がばら色に染まり(?)、うれ しさをかくしきれない様子だった。

                  

小さい虫かごには、今朝捕ってきた小さなメスのクワガタを。

大きい虫かごには、今日買ってきたカブトムシ夫婦を入れることにした。

子供たちは、さっそく3匹に名前をつけ、虫かごにそれぞれの名前(みなさん、なぜか、とーっても長い名前)を書いた紙をセロテープで はりつけた。

                                    

小さなメスのクワガタの名前は、”きらきらかわいい・ちい(小)ちゃん”。

カブトムシのメスには、”きらきらおひめさま・メーるちゃん”。

カブトムシのオスには、”かっこいいおうさま・お元気くん”。

                             

その”かっこいいおうさま・お元気くん”は、名前の通り、ガサガサガサガサと、虫かごの中を活発に元気によく動き回っていた。

だから、この”かっこいいおうさま・お元気くん”が、翌日、まさか”戒名”になろうとは、私たちは誰一人、想像もしていなかったのだ った。。。

次回へつづく

                     

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虫少年~その1

次男(5歳)が、まさかの”虫大好き少年”デビュー。

つい最近まで、一匹の小さな虫がブ~ンと飛んでいるだけで大騒ぎ。

怖がって逃げ回っていた次男。

なのに、この夏は一転、頭には、虫のことしかないくらい、虫にゾッコン。

だんご虫、かなぶん、セミ、バッタ、、、。

気配がすれば飛んで行き、草むらがあればどこまでも突き進み、虫のいる木があれば、吸い込まれるように近づいて行く。

とにかく、”この手で捕まえたい!!”という気持ちだけが彼を動かす。

捕まえて、ひとしきり観察したら、惜しげもなくあっさりと(虫を)逃がす日々。

そんな次男の憧れは、やっぱり、”カブトムシ&くわがた”。。。

                                            

この間、旅行に行った時、ホテルの近くに”カブトムシ採集スポット”があることを教えてもらったダンナ(元・虫少年)さん。

”せっかくゆっくりしに泊まりに来たんだからね~っ!!”と、虫にはまったく興味のない私たち(私&長女6歳)は、心置きなく(もちろん)ゆっくり寝ていたけれど、ダンナさんと次男は、ご苦労なことに、早朝4時半起床。

昆虫採集に出かけた。

虫かご、網、昆虫ゼリー(えさ)、虫かごに入れる昆虫用に配合した土、保水液。

ダンナさんらしく、昆虫を迎える準備は完璧。

(ちなみに、ダンナさん、これでもО型。)

大荷物にて出発。

はてさて、どんな立派な虫がゾロゾロ虫かごに入っているかと思いきや、、、。

                                

その日の収穫は、小さなメスのくわがた一匹。

以上。

なんでも、カブトムシ、木の根元にたくさんいたのだけれど、みんな死んでしまっていたらしい。

”もう、時期が遅かったのかも、、、。”

と、ダンナさんと次男は、ものすごく(虫にまったく興味がわかない私たちには、まったく信じられないくらい)落胆していた。

そして、そのうちに、

「どうしてパパ、カブトムシ、とってくれなかったの~????

カブトムシが飼いた~~い!!

ぜったいに飼いた~~い!!」

と、朝っぱらから泣き叫ぶ次男に対して、ダンナさんは、全身に力をこめ、

「ホント、残念だったよな~!!

パパも悔しい!!

よっしゃ~~!!

わかった~~~!!
絶対に、捕りに行こうなっ!

そして、絶対に飼おうなっ!!」。

                         

(しばし沈黙。。。)

、、、そこは、男二人の異様な世界。

大げさなお芝居をみているような二人の会話、、、。

虫ごときで、どうしてこんなにアツくなれるのだろうか、、、?

”次なるスポットを探して、また狙いにいかねば!!”と、歯を食いしばり、マジで焦っているパパ。

さっき、”時期がおそかったかも、、、。”って言ってたのに、こりずにまた早朝早起きして行くつもりなのだろうか、、、??

私は思わず、

「いや~、もう難しいんじゃ~ないの~?

自分で捕まえるのはさー。

デパート行ったら、まだ売ってるんじゃない、カブトムシ?」

と、まだベッドの中でゴロンとしたまま言うと、

「な~に言ってんの?!?!

買ったんじゃー、意味がないとっ!!

自分で木を探して見つけにいかんと!!」

と、闘志まるだし。

ダンナさんの細く小さな目は、なぜか少年のように輝いていたのだった。。。

次回につづく

                         

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覚えちがい

次男(5歳)は、どうしても言い間違えてしまう言葉がいくつかある。

たとえば、宅急便の”クロネコヤマト”のことを、次男は、「ネコヤマタヌキの宅急便」。

”テレビ”のことを「テべり」。

”エレベーター”のことを「エベレーター」。

犬の”トイプードル”のことを「トッププードル」。

次男が間違って言うたびに、私は、”ほ~ら また!”と思っては、プッと笑っていたのだけれど、最 近困ったことに、、、!!

 

この暑さのせいか(?)、あの宅急便の緑の車を見ても、

「はてさて、、、。

あれは、ネコヤマ、、、ちがう。

クロネコタヌキ、、、ちがう、、、!!」

と、私までわかんなくなってきてしまった。

トイプードルとすれ違ってさえ、

「はて、、、。

おまえさんは、トップ・プードルだっけ?

トイ・プードルだったっけ?」

、、、と、一瞬、考える始末。

なーんか、ややこしいことになってしまったなあ。。。

 

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こちらは、クリックしていただいても、ややこしいことにはなりません(笑) 。

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サスペンスもお好き

長女(6歳)が、”フィクション”より”ノンフィクション”が好きなことは、以前ブログに書いたけれど、

http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-fd7f.html

そのせいか、長女、ニュース番組が大好き。

よく、どこそこの国で何が起こったとか、事件があったとか、、、

とってもマジメに見入っている。

で、この間、長女と歩いて買い物に行っていたら。。。

 

「ねえ、ママ。

昨日ね、ニュースで言ってたんだけど、

集中豪雨で家が流されてね、人間もいっしょに流されてしまったらしいよ。

かわいそうだよねえ、、、。

でね、現場は、まだ雨が降り続いているらしい。。。」。

、、、と、一生懸命に口をとんがらせて話す長女の横顔を、

”しっかりしたなあー。

お姉ちゃんになって、、、。”

と惚れ惚れしてみていたら、長女が急にキュッと顔を私に向け、キリリとした目で言った。

「でね、ママ。

まだ、犯人はみつかってないらしい!!」。

 

、、、ガクッ。

”行方不明者””犯人”がいっしょになってしまった長女。

しっかりしてそうでも、子供の話は、最後まで聞かないとわからない(笑)。。。

 

そういえば、最近あった、高校教師の男性が殺された事件。

なんでも、妻がからんでいるらしい、、、という事件。

そのニュースを見て、私が、

「うわっ。

奥さんが、、、!!

こわーっ。」

と、テレビに向かってしゃべっていたら、いの一番に私の元に飛んで来たのは、やはり、”サスペンス好き”の長女。

ソファに座っていた私をグイグイ押して割り込んできて、

「ママ、事件?

事件発生?

どんな事件?」。

そして、

「どうして、ママ、さっきそんなに驚いてたの??」

と、しきりに聞く。

 

だから、報道どおり、

”ダンナさんと奥さんは、学校で知り合って、それが縁で結婚したんだって。

ダンナさんが、高校の先生で、奥さんになった人は、生徒だったんだって。

でも、結婚したあと、奥さんがダンナさんのことキライになって、、、、。”

、、、、と、私なりに結構かみくだいて説明したつもりなのだが、長女、

「えっ、ちょっと待って!

ママ、もう一度言って!」

とか、

「、、、って、どういうこと??」

と、その表情は真剣そのもの。

最後は、頭をかかえながら、

「えーっ!

今の説明、よくわかんない~!!」

と、ムキになっていた。

(長女は、サスペンスもお好きで、いつも、”これはどういう事件”とか、”たぶん、この人が犯人と思う”とか、聞きもしないのに、そ れはそれは私に、こと詳細を説明してくれる。

そういう謎解きが大好きの模様。)

 

私だって、ちょこっとニュースみただけだしさー、、、

第一、そんなムキになっても、その歳でわかるニュースではなさそうだし。。。

ただ、心底、”ノンフィクション”が好きな長女には、”事件(本当にあったこと)”と名のつくものは、すべて気になるらしい。

それがどんなジャンルの事件であっても。。。

 

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白髪

前回ブログ(”翼をください~”)で、そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)が障害をもって生まれた頃の私の気持ちにふれたけれ ど、そういえば、あの頃、私の中で気になっていたことがあった。

、、、それは、白髪のこと。。。

 

ちょうど、私が”底”を思いっきり低空飛行していた頃、気がかりなことがあった。

それは、ある日、よしこ(母)が言ったひと言からはじまった。

「人間ってね、悲しみのどん底、苦労のどん底にいる時ってね、ストレスで、一夜にして髪が真っ白になっちゃうことがあるんですってよ ~。

ちはる(私のこと)ちゃんも、そうならなきゃいいけど。

気をつけてね~。。。」。

                         

今思えば、よしこは私に、こんな時、あんなことを言うべきじゃなかった。

が、よしこは、いつも、あんな時、こんなことをケロリとした顔で、普段と変わらずにこやかに言ってしまえる人なのだ。

「えーっ、、、うっそー?!」

と、幾分ギクッとしながらも、いぶかしる私に、よしこは言い切った。

「それはねー、本当らしいわよ~!!

瞬く間に真っ白な白髪になっちゃうこともあるんですってー!!」。

 

それを聞いた次の日から、私の心は何やらザワめいた。

なにせ、あの頃、私は、まだ20代。

苦労した上に、髪が真っ白になってしまうなんて、、、そりゃ恐怖だ!!

冗談じゃないね、、、。

なにしろ、それから数日は、目が覚めると、洗面所へ直行。

そして、鏡をチェック。

カッカッカッカッと、髪をかき分け、髪の奥までのぞき込む。

白髪がまだ一本もないことを確認すると、

”あ~、やれやれ。

今日もまた無事だった~。。。”

と、安堵する毎日。

そんな私にダンナさんは、

「あのね~、ひとこと言わせてー。

あのね、あなた(私のこと)は、絶対に白髪にはならんよ。

白髪にはなれんと思う。」

と、ニヤケながら言っていたっけ。

 

、、、で、結論からいうと、あんなに苦労したのに、あんなに悲しい思いをしたのに、白髪は、大丈夫でした(涙)!!

黒髪、健在ですっ!!

(、、、というか、最近、ちらほら白髪がでてきたのは、ダンナの方です。。)

以前、ブログで、私は、”フケとストレス”は、密接な関係があると書きましたが、(http://chi-ha-ru.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-1690.html

”白髪とストレス”は、まったく関係ないことが、私の実体験から判明いたしましたので、この場をかりて発表させていただきます(笑)!!

 

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翼をください~その5・完

前回ブログのつづき

 

今朝、またそうちゃんが、ニコニコしながら”翼をください”を歌っていた。

だから、私は、ピアノに向かった。

そして、ピアノ伴奏をひいて、そうちゃんの歌に合わせてみた。

(不思議と、中学生の時弾いた、”翼をください”のピアノ伴奏をちゃんと覚えていた。

うわ~懐かしい。。)

いっしょに合唱(?)しながら思った。

”やっぱり、そうちゃんには、翼はつけてあげられないんだよね。。。”。

 

でも、そう思いながら考え直した。

まあ、大空を隅々まで飛び回れるような立派な翼は無理だけど、私とパパで、そうちゃんの翼になろう 。

右の翼が私。

左の翼は、パパ(に、させます。)。

本物の翼のようにはいかないけど、”そうちゃんが飛びたい時”に、なんとか勢いをつけてあげられる くらいの役目は果たせるかもしれない。

 

今日、街に行ったら、すみずみまで見渡してみてください。

この世の中には、そうちゃんのような障害をもって、でも、いっしょうけんめい生きている人が、思いのほか、たくさんいます。

もしかしたら、今日 出会ったその方の背中にも、透明で小さな翼がついているかもしれません。。。

 

おしまい

 

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翼をください~その4

前回ブログのつづき

 

そして、もう一つ、今だから感じることがある。

それは、もし、”悲しみのない自由な空へ翼はためかせ行けた”として、本当にそれが必ず幸せと直結することになるだろうか、、、とい う疑問。

なぜ、そう思うかというと、今の私の幸せが、”幸せ”の上に成り立っているものではないからだと思う。。。

 

そうちゃんが障害をもって生まれたことは、私にとっては間違いなく”不幸せ”なことだった。

私の人生の中で、悲しくてやりきれなくて、あれ程までに希望がないと感じたことはなかった。

これから前途洋洋、自分の人生を自分の足で力強く歩いていけるはずの、希望に満ち満ちているはずの赤ちゃんが、生まれて早々、あらゆ る可能性を否定されるのだ。

絶望的な気持ちだった。

人生の軸でいうと、あそこが間違いなく、私の”底”だった。

 

、、、とするならば、今の私の幸せは、あの混沌とした底(不幸せ)の上に、積み上げられていることになる。

そして、不思議なことに、その不幸せがあるからこそ、一つの幸せが2倍にも3倍にも大きくなって重なっている感覚が、とても強い。

そういう意味では、”不幸せ”から派生したものは、不幸せではなく、意外なことに”幸せ”だった。

自分の底にある”不幸せ”があるからこそ、”幸せ”をより新鮮に豊かに感じることができる気がする。

小さな一つの幸せを最大限に感じることができるようになった。

 

そして、悲しみのない自由な空は、本当に自由なのだろうか。

確かに、そんな夢のネバーランドのような空間が永遠につづくなら、それは最高にステキなことだと思う。

ただ、それは、現実から逃避することなく、たまたま行き着いた場所が”悲しみのない自由な空”だった時に限り、思う存分、そのステキ を味わえるのだと思う。

けれど、たとえ、そうであったとしてさえ、もしかすると、何もなさすぎて退屈で、2日もしないうちに飽き飽きして、自由であることす らすっかり忘れてしまうかもしれない。

究極、不自由だからこそ、”自由”を強く感じ、”自由”を謳歌できるのなのかもしれない。

いつも自由だったら、自由と不自由の”境目”がわからない。

 

障害のあるそうちゃんを育てるには、特に時間において制約される。

だから、”私の時間”は、そのぶん縮小されてしまう。

けれど、そんな中にある私の自由時間は、”本当に自由だ!!””なーんて自由なんだ!!”と感じる時間。

そうちゃんにもだれにも強制されない自由な時。

至極の幸せ。

それは、いろんなことを調整してやっと手に入れた”大切につむぎだした時間”だからかもしれない。

何してすごすか考えるだけでも楽しい。

働いて働いて、ずっと働き続けた後に、ようやく得た休暇と似ているかも。

のどが渇いて渇いて、やっと飲めるコーラとも似ている。

だから、”幸せのベースにあるものは、実は、不幸せであって、幸せは、その不幸せの上に成立している”と、私は思う。。。

 

次回につづく

 

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翼をください~その3

前回ブログのつづき

 

”翼をください”の歌詞には、

♪悲しみのない自由な空へ 翼はためかせ行きたい♪

、、、とあるけれど、そうちゃんが生まれて、発達が遅れが顕著になり、障害があるとわかったあの頃、私は、ずっとそう思っていたっけ。。。

 

まさか、自分の子供が、障害をもって生まれてくるなんて、頭の隅にもなかったので、目の前にある事実をどう受け止めてよいのかが、どうしてもわからなかった。

そして、いつも思った。

”全て(そうちゃんに障害があること)をなかったことにして、またこれまでのように自由で、一点の曇りもない晴れ晴れとした気持ちになれたら、どんなに楽だろう。”

”鉛のように重いこの気持ちを、リセットして軽くすることができたら、どんなにいいだろう。”

 

でも、目の前のそうちゃんをながめていると、確かに、この発達の遅れようは、”普通の子供がただ遅れているだけ”という範疇をはるかに超えている、、、ということを確信せざるを得ない。

そして、なんの罪もないそうちゃんを見ていると、

”ちゃんとボクをみて。” 

”現実をみて。”

と言われているような気がした。

ただ、”全て今、起こっていることは現実なんだ。。。”と、ちゃんと逃げずにそうちゃんと向き合った時、なんともいえない絶望感がおしよせた。

すると、新たに、

”もう、私には、一生、心から手放しでゲラゲラと大笑いできる日は、こないんじゃないか。。”

”この真っ黒な雲が私の心のキャンパスにありつづける以上、澄み切った青空の中、心が軽く充足した気持ちを味わうことは、もしかしたらもう二度とこないのではないだろうか。。”

という失望感におそわれた。

 

それまでの私は、のんのんのん気に過ごしすぎていたし、そして、何よりも、あの頃は、まだ若かった。

だから、”黒か白か”、人生にはどちらかしかないような気がしていた。

けれど、今は、ちがう。

人生には、黒も白も、もちろんあるけど、赤も黄色も緑も青もある。

それぞれの色の中間の色もあるし、何色ともつかないオリジナルとしかいいようのない色も無数に存在することに気づいた。

そして、あの頃から十数年 歳をかさねた今、思うのは、

”何一つ、気がかりや心配ごとや悩みがない。”、、、なんて人は、一人だっていない、ということ。

どんなに悩みなんて何一つなさそうにみえても、悩みの大小こそあれ、人それぞれ、ちがった種類(ジャンル)の、ちがった形の悩みを抱えているものなのだ。

ハタから見て、”そんなちっぽけな悩みなんて、悩みのうちに入らないよ~!!”なんて言われるようなことでも、その人本人が”深刻な悩みだ”と思えば、それは、とんでもなく深く大きな悩みなのだ。

 

”人間というものは、そういう生き物なんだ。

そして、その苦悩の深さや大きさは、表面からは計り知れない。

もっと複雑で奥行きのあるものなんだ。”

、、、ということを知った。

そして、そのことは、単に頭の中で考えついたことではなく、本を読んで知ったのでもなく、私自身がいろんな人と出会い、話し、そして経験し、歳を重ねるごとに自然に気づいたことだった。

そのことは、私にとって、とても大きなことだった。。。

 

次回につづく

 

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翼をください~その2

前回ブログのつづき

 

そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)が手に大事ににぎりしめている、その”1~2歳の知的財産”は、天からポンと降ってきて、ただ与えられたものではない。。。

健康に生まれてきさえすれば、そうちゃんがもっているものは、皆、いとも簡単に手にいれることがで きる。

食べることだって、歩くことだって、しゃべることだって、いろんな世の中のルールを理解することだ って、自然の流れにのってすごしていれば、いつの間にか、その能力は与えられるものなのだ。

 

けれど、そうちゃんは、ちがう。

そうちゃんは、気が遠くなるほどの時間がかかった。

そうちゃんにかかわった人々(学校の先生・リハビリの先生・ヘルパーさん・家族)の懸命な療育、迷 い、葛藤、工夫。

そして、ひたすら繰り返し続けること、いつかできると信じて待つ忍耐、見守り続ける愛情、目を前に 向けて希望をもつ勇気。

そういうものが結実した時、そうちゃんは初めて、奇跡的と思えるような成長の一歩を踏み出してきた 。

だから、周りの人がみれば、”たった1~2歳”でも、そうちゃんにしてみれば、自分で獲得した、” ようやくつかんだ1~2歳”の財産。

ただ、それだけが、そうちゃんの手の中に入っているすべてなのだ。

これからちょっとづつは成長するにしても、飛躍的にのびることはできない。

 

きっと、そうちゃんにとっても、今日に至るまで、なんとかそれを手に入れるまでの道のりは、決 して楽なことではなかったと思う。

流れに逆らい、無理矢理、激しい逆流に向かって泳がされるような苦痛を伴うものであったとも思う。

なぜ、これをする必要があるのか、

なんのためにやらされているのかが、さっぱりわからない、

言葉を理解する力をもちあわせていないので、みんなが言うことや絵本の中の言葉の意味も、ほとんど わからない、、、、

だから、楽しめない。

結果、混乱する。。。

そんな悪循環の中でもがいていたのは、周りの私たちではなく、そうちゃん自身だったろうと思う。

 

その上、そうちゃんは、(体が)大きい。

一歩外に出たら、健康な私たちにとっては、無意識でしていること(守っていること)の中にも、実に 、たくさんのルールや常識があり、決まりがある。

そのルールは、”障害のない人基準”にできているので、障害があろうとなかろうと、それをきっちり 守ることを求められる。

そんな中で、どうしていいかわからず、一番、戸惑い、困っているのは、そうちゃんだと思う。

近くにいる私でさえ、そうちゃんの手の中にあるもの(知的財産)だけで、たったそれだけを頼りに生 きていかなければいけないそうちゃんの大変さは、想像がつかない。

 

なのに、そうちゃんは、そんな中にいても、やわらかい笑顔を絶やさない。

だから、私のまわりにいる人の中で、一番尊敬すべきは、実は、そうちゃんだと思う。

だからこそ、私は、いつも健気にがんばっているそうちゃんに、”翼をつけてあげられたら。。。”と 、心の底から強く強く思ったのだと思う。。。

 

次回につづく

 

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翼をください~その1

昨日、そうちゃん(長男・14歳・知的障害アリ)が、何やらハミングで口ずさんでいた。

「、、、ん??

それって、もしかして、、、”翼をください”???」。

 

私が、試しに、そうちゃんが歌う唄の先を歌うと、そうちゃん、”えっ?! ママも知ってるの??”という顔をしてビックリ。

そして、ニッコリ。

そうちゃん、それまでより大きな声で、うれしそうに体を左右にユッサユッサと揺らしながら、トロ~リとろけそうな優しい笑顔で歌った 。

 

懐かしい。。。

”翼をください。”といえば、私たちが中学生のときの合唱コンクールの定番。

課題曲だった。

なんで、そうちゃんが、知ってるんだろ??

そうちゃんの優しいハミングを聞いていたら、急に歌の歌詞を思い出した。

ちゃんと忘れずに覚えていた。

(歌は、こちら。

http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/tsubasawo_kudasai.htm

 

♪今 私の願いごとが かなうならば 翼が欲しい 

 この背中に 鳥のように 白い翼 付けてください  

 この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ

 悲しみの無い 自由な空へ 翼はためかせ 行きたい♪

 

そして、楽しそうに歌うそうちゃんの無邪気でやわらかい笑顔をみていたら、急に悲しくなった。

”あ~あ、、、。

ホント、そうちゃんにも翼を付けてあげられたらなあ。。

真っ白い翼とはいかないまでも、透明できれいな力強い翼を。。”

”障害をもって生まれてきたけれど、せっかく生まれてきたんだから、そうちゃんにも、この夏の青い青い大空に翼を広げて、そうちゃん が好きなところをグイーングイーンと思いっきり飛んでほしい。

のびのびと。。。”

、、、そんな思いがこみあげてきた。

 

そうちゃんの知的障害は重度なので、”理解できること””自分でできること”も、ごくごく限られる。

”普通の健康な子供だとすると、そうちゃんは何歳くらいかな?”

と比べることは、(そうちゃんには)発達のバランスに偏りがあるため 難しい。

けれど、平均的にみても、せいぜい1歳~2歳を行ったり来たりというところだと思う。

それなのに、体は、健康な人と変わらず、ズンズン大きくなっていく。

知的能力と体の成長のアンバランス、、、

そのギャップを埋めることができないまま大人になっていくのだ。

 

たった1~2歳の知的財産だけを手にギュッと、大切ににぎりしめ、この先おじいさんになるまで、ずっと生き抜いていかなければならな い、そうちゃん。

それは、やはり、残酷なことだと思う。。。

 

次回につづく

 

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