子供時代(5)
前回ブログのつづき
当時をふりかえると、、、。
買い物好きの母・よしこは、よくデパートに出かけていた。
(それは、今尚変わらず。。)
最初は、私も姉も、よしこと一緒に、ワクワクした気持ちでデパートに向かった。
が、次第に、私と姉は、デパートに行きたがるものの、すぐに帰りたがるように。。
、、、というのも、よしこは、デパートに着くと、決まって自分の買い物のみに集中。
これといって、特別、私たち子供に何かを買ってくれる、、、というわけではなかった。
そのことがわかったとたん、私たち姉妹は、二人そろって、フシギなことに、”デパートに着いたとたん、たまらなくのどがかわく”という奇怪現象(?)に襲われることとなった。
(デパートというところが、自分たちにとっては何ら魅力がなく、つまらない場所に思えてしまったからだと思う。)
デパートに一歩ふみ入れたとたん、二人そろって、
「ねえ、ママ~。 のどがかわいた~。
なにかジュース買って~。」。
私と姉が横で”つまらな~い顔”して待っているにもかかわらず、よしこは、洋服にしろ、なににしろ、
”あら~、、、。
これ、ステキね~。”
”あら、、、。
こっちもいいわね~。”。
延々と迷いながら、よしこの買い物は、果てしなく続いた。
私たちは、ひたすらに待たされる身。
「ね~、疲れた~。
ママばっかり買ってずる~い。」と、ブーイング。
、、、そんなこんなが続いたので、ある日を境に、、、。
デパートに出かける前は、必ず、よしこから、私たちは”選手宣誓”みたいのをさせられるようになった。
よしこは、「は~い。 今からデパートに行くわよ~。」。
そう言った後、
「でもね、今日は、どんなにのどが渇いても、なんにも飲まないわよ。
それに、なんにも(子供のものは)買わないわよ。
いいわねっ?!
わかった~?!」。
そして、私たちが「うん、わかった、、、。」と、渋々うなずき、「はい。」というのをジッと待つ。
玄関先で、よしこは、
「も~、デパートに着くなり、ちはるたちは、”のどかわいた~。”って言うからイヤなのよ~。
はいはい、二人ともお水のんでってちょうだい。」。
、、、ということで、私たちはデパートへ出かける前は、なぜか、一杯の水を飲み、、、。
そして、一路、デパートへ向かったのだった。。。
そうこうするうちに、”デパート行き”をリタイアーする者が現れた。
姉だった。
姉は、よしこが、「さあさあ。 今日は、デパートに行くわよ~。」と言うと、間髪いれずに、「ママ。 今日は、りかに何か買ってくれる、くれない?」。
よしこが、「もちろん、買わないわよー。」と言うと、続いて、姉は、「ママ。 今日は、りかに何か飲ませてくれる、くれない?」。
よしこは、「もちろん、なにも飲まないわよー。」。
すると、姉は、きっぱり言った。
「じゃー、行かない。」。
姉は、なに一つ利益のないデパート行きは、うんざりのようだった。
(姉は、考えてみると、このころからムダがなかった。)
そんなことなら、家で好きなことをしていたいらしかった。
一方、私はというと、、、。
そんなよしこの言葉にもめげず、デパートには、よく着いて行った。
私は、相変わらず、出かける前は、”なにも買わない、なにも飲まない宣言”をさせられ、水も、もちろん飲んでいたが、いつも一筋の希望を忘れなかった。
、、、というのも、7~8回に一度くらい、思ってもみないチャンスが訪れるのだ。
ダダをこねて、この間、ブログで書いた、赤ちゃんのお人形(りかちゃんハウスの仲間)をゲット(無理やり買ってもらった)したこともあるし、、、。
”今!”という絶妙なタイミングを見計らって、「あ~あ、、、。 のど、かわいちゃったな~。」と言うと、よしこは、「、、、もう、しょうがないわね、、、。 じゃ、りかちゃんには内緒よ。 絶対、内緒にしなさいよ!」と言って、ジュースを買ってくれたりしたこともあった。
そして、本当に、たまのたま~に、よしこと二人だけでパフェなんかを食べに行ったりした事もある。
あの時のパフェの味は、今でも忘れない。
”りかちゃんも、来ればよかったのにさーっ、、、。
でも、ちはるがパフェ食べたって知ったら、りかちゃん、悔しがるだろうなあ、、、!!”。
悔しくてたまらず怒った姉の顔を想像しながら食べるパフェ、、、。
なんと、甘美な味がしたことか。。。
家に帰り、「ただいま~。」と言うと、姉は、私とよしこに向かって、必ず言うことがあった。
「おかえり~。」。
そして、
「ねえ、ちはるちゃん、まさか何も買ってもらってないでしょーね??
なにも食べてないでしょーね??」と、必ず玄関までやって来て、私たちに詰め寄る。
パフェを食べたその日、私は、”ヒョッとして、口のまわりに、さっきのパフェのチョコレートがついちゃったりしてやいないかしら~ん?”と、舌をペロペロしながらも、姉に、「な~んにも! な~んにも食べるはずないじゃな~い、りかちゃ~ん!!」。
、、、と言いながら、私は、こみ上げる歓喜と興奮をおさえるのに、いっぱいいっぱいで、顔は、にやけまくりだったっけ。
いや~、あの日のパフェは、、、まったく蜜の味がした。。。
次回へつづく
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