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2008年9月

バンガロー(8・完)

前回ブログのつづき

                                            

腕や背中いっぱいに、龍のTATOO(刺青)。

しかも、集団の中のただ一人が、、、というわけではなく、あちらもTATOO、こちらもTATOO、、、。

、、、となると、昔の私だったら、さすがにちょっと腰がひけていたと思う。

けれど、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)のおかげで、私の人生観もかなり変わった。。。

 

そうちゃんが、その若者のグループのリーダー(?)に向かって、”タンッ タンッ タンッ”と、舌打ちしたり、「オ~イ!!」とか、「バイバ~イ!!」と言うと、、、。

初めこそ、なんともいえない空気が一瞬ながれ、しばし沈黙。

でも、私がそのリーダー(?)に、”ど~も~。。”という感じで会釈した頃には、そのリーダー、”そうちゃんたるぞは何者か。”をしっかり把握した模様。

(知的障害があることを)ピンと読んだ。

そして、これから始まる宴会にそなえて、ビールやお酒やおつまみを、車の荷台から降ろして、こちらの会場(海の家)に運ぶのに忙しく手足を動かしながらも、そうちゃんの”タンッ タンッ タンッ”という舌打ちには、リーダーも、「タンッ! タンッ! タンッ!!」と、舌打ちで応えてくれた。

そうちゃんの“オ~イ””バイバ~イ”には、ニコニコして、そうちゃんとアイコンタクトをとりながら、ラジオから流れてくる音楽にあわせて大きな声で「♪ラララララ~♪」と、なんとも愉快な歌で応えていた。

歌を唄う時、リーダーは、ちょっとおどける感じに体をよじらせながら唄うので、その度に、腕や背中の龍が”クニャ クニャ” “クニャ クニャ”と動いた。

その、まるで生きているかのような龍がそうちゃんのツボにはまり、そうちゃん、のけぞりながらの大笑い。

 

パパと長女(5歳)は、海でハシャイで遊んでいたので、私たちの待つ海の家へは、一時間くらい戻って来なかった。

、、、ということで、そうちゃんとそのリーダーは、その間中、やりとりしていた。

途中、リーダーの友達も加わって!!

そうちゃん、笑いすぎて身をよじらせていたけれど、お兄さん方のおかげで、パパと長女がもどってくるまで、しっかり海の家で待つことができたのだった。

 

それにしても、そうちゃんに教えてもらわなかったら、知らず知らずのうちに、”見た目の印象”だけで、私はいろんな人と、、、そう、この日のリーダーとも、なんとなく自分の勝手な思い込みで誤解したまま、通り過ぎてしまうところだった。

この日出会ったリーダーは、そうちゃんに、とことんつきあってくれた。

さりげな~く気遣いしてくれる、本当にやさしい人だった。

私の統計によると、”ぱっとみが怖い人”こそ、本当はやさしい。

きっと心がやさしく、デリケートなだけに、どこかでいっぱい傷つき、ちょっと”龍方向の道”へとすすんでしまったのかもしれない。

 

そうちゃんには大変な思いをさせられることも多く、まったく振り回される。

けれど、一方で、そうちゃんは、私の価値観をサクっと変えてくれることも多い。

そして、私の視野をググッと広げてくれる存在であることも確かなのだ。

 

たった1泊の夏のバンガロー。

なんだかハプニング(?)つづきではありましたが、なんとかこれにて終了です。

またまた長くなってしまいましたが、懲りずにずっと読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

おしまい

 

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バンガロー(7)

前回ブログのつづき

                                                

次男(3歳)の”ゲーロゲロゲー”にふりまわされながらも、私たち家族は、ちゃっかり、朝食をたっぷり食べて(これ以上の被害は、御免こうむりたいので、さすがに次男には、食べさせませんでしたが、、、。)レストランを後にしたのだった。

さあ、お次は海へゴー。。。

 

私たちは、山の上のバンガローの下にある、海水浴場へと向かった。

次男(3歳)と私は、泳がずに海の家(屋根があって、イスとテーブルがあるところ。)で、のんびりすることに。

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)と長女(5歳)は、さっきから大はしゃぎ。

さあ、お二人さん、パパと一緒に、いざ海へ!!

”行ってらっしゃーーい!

 どーぞ ごゆっくり~~~!!”(←私の心の叫び。)

 

そうちゃん、水泳教室に通ったかいあって、ブクブク沈みながらではあるけれど、最近は、プールで背泳ぎだって、できるようになった。

”さあ、そうちゃん、どんな泳ぎを披露してくれるんだろう?”

、、、そんな淡い期待を抱きはじめた、その時!!

 

そうちゃんときたら、私の前から姿を消してから5分もたたないうちに、私と次男が待つ海の家に向かって、トボトボ歩いて来た。

”、、、、エッ?! 

、、、まさか?! 

そうちゃん、もう終わり???”。

まっさかね~とは思いつつ、恐る恐るそうちゃんに問うてみると、、、。

そうちゃん、勢いよく、

「も~、おわりっ!!!」。

、、、そう。

そうちゃんが”終わり”と言ったら、それは、”絶対に終わり!!”ということ意味するのだ。

、、、というわけで、この日のそうちゃんの海水浴は、、、たったの5分で終了となったのだった。

 

う~ん、このへんが難しいのだ。

そうちゃんは、決まった場所で、いつもと同じ事(<例>プール教室に行って、先生からスイミングのレッスンをうけること。)をするのは好き。

なかなかきっちりと、こなせる。

粘りだってある。

けれど、こんな風に、漠然と海にやってきて、”なにをしてもいいし、時間制限も特になし”というような、いわゆる”自由時間” ”自由な空間”というものが、実は、最も苦手。

そうちゃん、なにをしたらいいのか、どういう風にすごしたらよいのかが、とたんにわからなくなるらしい。

 

例年だったら、こういう状況になったら、結末は、ただ一つ。

そうちゃん、”さっ、みなさん、早く帰りましょー。”という風なことを叫んだかと思うと、勝手にスッタカスッタカ歩き、車の方に向かい、急いで帰ろうとする。

それにサッサと私たちが従わないものなら、泣いたり叫んだり、バタバタしていた。

、、、が、この夏のそうちゃんは違った。。。

 

そうちゃん、私と次男がプリングルス(ポテトチップス)をつまみ、”ボーーーっ”と海を眺めながら座っていた海の家にもどったかと思うと、、、。

そうちゃんも、私たちの横に無表情に、”ドンッ”と座った。

泣いたりも叫んだりもしない。

いつものパターンとは違うので、私が、”??????”と、フシギに思いながら、そうちゃんの顔をのぞき込んでいたら、、、。

 

不意に、そうちゃん、”タンッ タンッ タンッ” ”タンッ タンッ タンッ”と、舌打ちをはじめた。

(参考:そうちゃん、舌打ちが上手です。

そうちゃんの舌打ちは、よ~く響きます。。。)

そして、「オ~イ!」 「オ~イ!!」。

さらには、「バイバ~イ!」 「バイバ~イ!!」。

なぜか、そうちゃん、瞳を輝かせている。

、、、と、そうちゃんの視線の先には、若者の集団が、、、。

 

これから、大宴会がはじまるのか、ビールやお酒、おつまみを、みんなで海の家に運びこんでいるところだった。

どうやら、私たちが座っているお隣で、宴会をはじめるらしい。

男女合わせて、、、そう、20人はいる模様。

そして、なんと、そうちゃん、その若者のなかでもひときわ目立つ、一人の男性に向かって、なぜか、さっきからニコニコと満面の笑みで舌打ちしたり、手をふったりし続けているのだ。

そう、その男性、、、。

その男性の腕と背中には、他のメンバーよりひと際、大胆で鮮やかな、龍のTATOO(刺青)がっ!!

 

次回につづく

 

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