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辞め時(4)

前回ブログのつづき

                                                           

学生の時は、授業中、時おり、窓の外を眺め”ボーッ”とする、なんとも豊かな時間があったけれど、入社したとたん、そんな時間はない。

(、、、いや、ないことはなかったか。。

たまに隣のオフィスビルを眺めるともなく見たら、隣の芝は、やたらと青くみえた。

驚いたのは、私たちのフロアーの人間と隣のオフィスビルの人間の”動作の速度”がまったく違ったこと。

私たちは、小走りくらいの速さで、フロアーをチャッチャッチャッチッ歩くのに対して、隣の方は、ゆったりゆったり歩く。

そして、3時になったら、なんだかどーも、”ラジオ体操”なんぞしているらしく、みんな、ペチャペチャおしゃべりしながら、そろって同じ動きをしていたりした。

のどかだった。

とにかく、こちらとあちらでは、まったく違う時間が流れているのだ。

「わ~っ、いいんだあー。。。」。

、、、そんな風に思いながら、お隣を見ることはあったけれど、外の景色に目をやって、なにか考えごとをするような時間は、全くなくなった。)

                                                            

そういえば、”花のOL”といえば、みんなで「ランチ、どこ行く?」と言いながらゾロゾロ。

毎日、次々と発掘した美味しいお店に、ごはんを食べに行けるものだと、私は、ずっと憧れていた。

が、実際は、これまた、私のイメージとはまったく違ったのだった。。。

                                                             

12時から13時までの1時間がお昼休みと決まっていた(基本的に)。

たった1時間という限られた時間にランチを食べに行き、そして、13時には、きっちり帰ってこなくてはならない。

こりゃ、忙しい。

だから、私としては、11時50分あたりから、午前中の仕事に切りをつけ、ソワソワしだし、、、。

みんな、12時になったとたん、猛烈なダッシュでスタートをきり、ランチへ急ぐものだと思っていた。

                                                           

、、、が、実際は、、、。

なにしろ、まわりの人は、12時になっても、まだ、目の前に積み重なった書類と向き合い、淡々と仕事を続行していたりする。

その間も電話は鳴り響き、本当はお昼休みだから電話にはでなくてもいいのだけれど(お昼休みには、ちゃんと”昼休み当番”がいて、そのお当番の人が電話にでることになっていた。)、”ほんのちょっとの仏心”のせいで、電話にひょっこりでたら最後、命とり(?)だったりする。

お昼休みは、その電話のおかげで、どんどんさらわれていく。

とにかく、そんなこんなで時間をとられたとしても、13時には、またちゃんと帰ってこなければならないのだ。

                                                              

ああ、、、。

思い起こせば、私が学生の時までは、”昼休み”だけは、保障されていた。

どんな退屈な授業でも、どんなに凍えるように寒く殺伐とした冬の教室ででも、

「ああ、、、あと○○分!

あと○○分でお昼休みがくる! 

次は、ごはんだ、ごはん!!」。

そう思いながら、壁にかけてある時計の長い針と短い針が”12”で合わさるのを心の中でカウントダウンしながら、”その時”がくることが、どれだけうれしかったことか、、、。

それがどれだけ私の心の支えとなり、元気をくれたことか!!

だから、入社して、”昼休み”がきっかりはじまらないことを知った時は、かなり衝撃であった、、、。

                                                            

私の会社のビルには、(確か、3階だったと思うけれど)社員食堂があった。

そこでお昼は、同期ごとに固まって席をとり、みんなで食べるシステム(?)になっていた

で、私の同期は、半数以上、、、いや、もっといっぱい、大多数の同期がお弁当を家から持ってきていた。

そういう事情もあって、結果、”外でランチ”ということは、ほとんどなかったのだった。

                                                          

、、、というわけで、”花のOL”のイメージがガラガラと崩れるまで、そう時間はかからなかった。。。

                                                        

次回へつづく

                                                          

P.S.

ところで、その頃、私がお昼、何を食べていたかというと、、、

ほとんどが、”パン”。

社員食堂でお弁当に並ぶことは稀で、ほとんどがパンだった。

私、実は、パンが大好き!!

そりゃー、”外でランチ”が夢でしたが、その夢が崩れたとなると、お次は、自ずと”パン”に向かいました。

JRの駅(会社の最寄り駅)構内には、たくさんのパン屋さんがあって、会社に行く途中にもパン屋さんがあったので、毎朝、電車にのっている段階から、”うん、、、。 今日は、あそこのパン屋さんに決定!!”と、早々決まっていました。

よく、朝、パン屋さんに入ると、不機嫌な顔でパンを無造作に選ぶ人を目にしましたが、私には、あの感覚、ちょっと信じられません。

私にとっては、毎朝、”今日は何にしよーかな~?!”と、パンを選ぶ時は、心ときめく瞬間だったからです。

そのくらい、パンが好きです。

よく、私が社員食堂で、お弁当を食べる同期にまぎれて、パンを食べていると、上司が、ニヤニヤしながら寄ってきたものです。

「またパン食べてる~(笑)! 

それにしても、よくそんなにうれしそうな顔して、パン食べられるね~。。」と言われたりしてました。

                                                          

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