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そうちゃん 11歳・冬(4)

前回ブログのつづき

                                                            

自分の気持ちを言葉という手段でうまく表現できない、目にみえるもの、目の前で起こることの一つ一つの意味がよく理解できないそうちゃんは、”変化”というものにめっぽう弱い。

                                                             

決まった流れの中での生活は、気持ちを落ちつけて安定できるのだけれど、なにか突発的な出来事があったり、いつもとちがう場面に直面すると、そりゃーもー 大変!!

ものすごく不安になり、混乱してしまう。

                                                           

長女(4歳)や次男(2歳)をみていると、むしろ、毎日が、「What’s new?」。

二人は、何か、目新しいもの、目新しいことがないものかと、一日中、目をクリクリしながらセンサーをはたらかせている。

そして、

「なんで~?」 「どーして~?」

 「どーして~?」 「なんで~?」と興味津々。

                                                             

二人は、変化(=新しいこと)を”興味”として楽しく受け入れるけれど、そうちゃんは、それを”不安”として感じてしまうのだ。

                                                           

たとえば。。。

いつもは、パパは、私たちが朝食を食べる前のほぼ同じ時間に、会社へでかけるのだけれど、ちょうど、その日は、仕事の都合で、いつもより30分、家をでる時間が遅くていい日があったとする。

                                                              

長女と次男だったら、「パパ、会社まだ行かないの?」。

それに対し、パパは、

「うん、今日はね、会社に行く前に行かなきゃいけないところがあるんだあ。

みんなとごはん食べてから行くねー。」。

、、、たったそれだけのことなのだけれど、そうちゃんだと、そうはいかない。

                                                            

「パパ、カイシャ(は)?、、、カイシャ(は)?? 、、、カイシャ(は)???」。

そうちゃんは、パパに何度も確認しながら、 ”いつもは家をでている時間なのに、今日は、どうしてまだ会社に行かないのだろう?”。

、、、と、もう、心は不安だらけになり、そうちゃん、平常心を保てなくなる。

                                                             

そして、足をばたばたして、床にねっころがり、泣き叫ぶ。

そして、”どうしていつも通りじゃないんだー?!”と、どんどん混乱を自ら高めていく。

ここまで混乱すると、なかなかもとにリセットすることは難しい。

                                                              

朝の忙しい時間だから、ごはんを食べたり、洋服を着替えたり、、、と、しないといけないことが次々ある中で(いつもは、同じ流れで一つ一つすすめていく)、そうちゃんは、もうそんなどころではないくらいの”不安な気持ち”にどっぷりはまってしまう。

そうちゃんの思考も行動も、そこで(パパがいつもの時間に家をでなかった時点で)ピタリととまってしまうのだ。

                                                              

(ちなみに、そうちゃん、時計では時間を理解することはできない。

その代わりに、朝、起きたら、テレビをバチッ。

そのテレビの進行をみて、自分の時計がわりにしている。

しかも、チャンネルは、そうちゃんの中で決められた順に変えられている様子。

”○時○分になったら、この番組!!”というのがある模様。。)

                                                              

で、結局、自分の気持ちを整理できるのは、30分後、パパがやっと会社にでかけてからようやく、、、ということになるのだ。

こんな些細なことにでも、そうちゃんは、気持ちを乱され、まっすぐにすすめなくなってしまう。

                                                           

たとえば、私が学校へ授業参観に行く時も、学校の先生が家庭訪問で家にいらっしゃる時もそう。

そうちゃんの混乱ぶりは、相当なものとなる。

                                                             

そうちゃんの中では、”先生は学校にいて、ママは家にいる”というのが決まりらしい。

だから、”家にいるはずのママが学校に「ヒョイっ」と出没したり、学校にいるはずの先生が突然に「ヌーッ」っと家に現れる”なんざー、到底理解できることではないらしい。

                                                              

もう、そうちゃんとは長いつきあいだから、こういうそうちゃんの特質は、ちょっとずつは、慣れてきたつもり。

                                                             

でも、その都度、そうちゃんが、あまりにも、、、あまりにも新鮮に驚き、混乱する姿に、そんな私でさえ、

「そうちゃん、どーしてまた、、、。

 なにがそんなに、、、、。

?! ?! ?! ?! ?!」。

、、、いまだに、どうしてそこまで混乱するのか、本当のところは、よくわからなかったりする。

                                                           

だからこそ、前回ブログで書いたような、”ありえないシチュエーション”に自分の身をおいて、ひたすらに”そうちゃんの気持ち”を想像してみたりするのだ。

そうちゃんにしてみれば、理解できないことだらけの世界において、唯一、”昨日と同じ今日であること”だけが、そうちゃんにとっての命綱のようなものなのかもしれない。

                                                            

でも実際は、平凡な毎日にも、”昨日とちがう今日”はあふれているわけで、、、。

その辺が、私にとってみると、”育てにくさ”、そうちゃんにとっては、”生きにくさ”につながっているのだ。。。

                                                              

次回につづく

                                                          

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