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そうちゃん 11歳・冬(9)

前回ブログのつづき

                                                          

そんなそうちゃんとIさんが出かけていく姿を、私は、窓越しから二人が小さくなるまでずっとみながら、胸がドキドキした。

、、、うれしかった。

なんだか本当にうれしかった。

                                                          

Iさんの存在は、とても大きかった。

私の育児の中のひとつを肩代わりしてくださり、助けてくれださることは”ただただ感謝に尽きる”、、、ということは言うまでもないけれど、ただそれだけではなかった。

そうちゃんにとっては、心底信頼できる友人、べったり甘えられるお兄ちゃんと思いがけず出会えた感じだったのだ。

                                                             

親だからできることと、親だから(親では)できないことがあるんだということを、二人をみていて、私は、あらめて気づく。

親の役どころとヘルパーさんの役どころは、まったく違うものなんだなあ、、、。

                                                             

そうちゃんにとっては、それぞれに欠かすことのできない大切な関係で、その間でそうちゃんなりにバランスをとっていくことが勉強のひとつ。

そして、そのことは、これから先、だれかのお世話になっていくそうちゃんの生活の中で、ものすごく役に立つに違いない。

                                                              

現に、私とだったら甘えて自己主張をするあまり、外出先でスムーズにいかなかったりすることもある中、ヘルパーさんとだと、「ええ、そうちゃん、ぜんぜん大丈夫でしたよ~。」。

、、、と、このひと言であっさり終わってしまうことも多いのだ。

そうちゃんなりに、そこは、私とは違い、”遠慮”というものが存在している模様。。

                                                             

ただ、もちろん、ヘルパーさんとでも、ダメな時はダメ。

歯医者さんに連れて行ってもらったものの、

”受付まではシャンとして待っていられたのに、そうちゃんの名前が呼ばれた途端、腰抜けになってしまい、不安のあまり床に座りこんでしまって、治療台に座れませんでした。

だから、今日は先生に待合室に来てもらって、歯のブラッシングをしてもらいました。”

”帰りのバス停で、「あと一台!」 「あと一台!」と言って、ずっとバスをみたがりねばるので、今日は家に帰ってくるのがスムーズにいきませんでした。”

、、、などなど、その都度、問題はでてきて、”今後の課題”は事欠かない。

                                                        

けれど、ここからが、Iさんの違うところ。

Iさんは、常に、

”どうして、そうちゃんがそういう行動をとるのか。”

”そういう時は、自分はどう対応するのがベストなのか。”を、ものすごく、ものすごーく真剣に考えてくれた。

                                                        

私だって、そうちゃんは依然として、”ナゾ多き男”。

わからないところは多い。

どういう対応をするのがベストかは、私も試行錯誤の連続。

                                                              

けれど、そんなこんなをIさんと一緒に、

”こうでもない、、、。”

”ああでもない、、、。” 

”今度は、こういう風にしてみましょうか、、、。” と、共に考えながら、前に進んでいけたことがどれだけ私の気持ちを楽にしてもらい、支えになってくれたかしれない。

                                                            

そして、Iさんは、決して”お決まりのものさし”でそうちゃんを計ることはなかった。

いつも、”そうちゃん専用ものさし”をもっていた。

だから、Iさん自身の感情のぶれがない。

                                                              

雨の日も、風の日も、雪の日も、夏の灼熱の太陽がサンサンと照って汗がふきだすほど暑い日も、いつもいつも、そうちゃんにつきあってくれた。

                                                             

だいたい、ヘルパーさんに何かをお手伝いしてもらう場合は、前もっての予約が必要。

だから、突発的に、”今日、お願いしたい!!”と思うことがあっても、なかなか利用できない、、、というのが現状。

                                                              

けれど、私がインフルエンザで寝こんでしまった時など、ダメもとでIさんに電話すると、

「、、、それは大変ですね。 

私が何とか、、、しましょう。 

だから、お母さんは、ゆっくり休んでください。」と言って、ここぞという時に助けてくださったのは、いつもIさんだった。

                                                              

おかげで、その時も、そうちゃんは、いつもと変わりなく、大好きな学校に通うことができたのだった。

                                                            

そして、Iさんは、いつも言った。

「ボク、そうちゃんに会うの、本当、いつも楽しみにしてるんです。

そうちゃんは、ボクの癒しですよ~。」。

「そうちゃんといると、勉強になります!!」。

                                                          

19歳の時、私はいったい何をしていただろうか、、、。

こんな風に、だれかのために心を尽くしたことがあっただろうか、、、。

                                                           

そう思うと、”私は、、、今から、ここからガンバロー!”という気持ちがこみあげてきて、背筋がピンとのびる気がした。

そして、Iさんに出会えてよかったなあ、、、という気持ちでいっぱいになった。。。

                                                         

次回へつづく

                                                  

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