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そうちゃん 11歳・冬(5)

前回ブログのつづき

                                                              

そうちゃんが不安になるのは、もちろん家の中だけではない。

外でそうちゃんが混乱すると、家よりずっとやっかいだ。

ああ、今、思い出した、、、。

あれは、数年前、めずらしく吹雪くほど雪がふった、ある冬の日。。。

                                                             

あの日の朝も、いつものように、そうちゃんをスクールバスに乗せるため、長女(まだ赤ちゃんだった)をベビーカーに乗せ、歩いて近くのバス停へ。

                                                              

バス停には、私たち親子のほかにも、スクールバスを待つ親子が3組。

凍えるほど寒い中、みんなと一緒にスクールバスを待っていたけれど、その日、なかなかバスはこなかった。

                                                              

と、そのうちに、学校から連絡があり、

”雪のため、大幅にバスが遅れている。 

とりあえず、バスは今、動いている事は動いているけれど、渋滞と積雪のため、これからどのくらい遅れるかわからないし、もしかしたら、バスが行きつかない可能性もある”とのこと。

                                                             

(そうちゃんのバス停は、バスコースとしては、いちばん最後のバス停。

学校からもっとも近いバス停で、スクールバスに乗ってしまえば、7~8分で学校に到着する。)

                                                              

私はその連絡を聞いて、一瞬、”ゾゾーっ”。

悪~い予感はしたものの、気をとり直して、なるべく、それをそうちゃんに気づかれないように、かる~く明る~く言った。

「ねーねー、そうちゃーん。 バス、こないってよ~。 

今日はさー、バス、こないんだってー。」。

                                                              

すると、突然の事態にめっぽう弱いそうちゃんは、一瞬にして、顔がこわばり、そうちゃんの顔に不安が広がった。

「さっ、さっ、、、お家に帰って、ママのブーブー(車)で学校に行こっか~?」と、私。

すると、案の定、そうちゃんは、「いやだー。 バスがいい~。」と、顔をゆがめながら大きな声で言う。

                                                              

そんなこと言われても、バスはいつ来るとも知れない、、、。

それに、ベビーカーには、そろそろミルクの時間になる長女もいるため、ここでモタモタしているわけにはいかない。

(長女は、母乳ではなく”ミルク育ち”なので、家に帰らないと、ミルクを飲ませてあげることができない。)

                                                              

けれど、私の悪~い予感は的中!

そうちゃんの、「バスがいい~!」 「バスがいい~!!」の声は、次第に大きくなるばかりだ。

ただでさえ、急な変更や突発的な出来事が苦手なそうちゃんなのに、今回は、そうちゃんが大好きなバスに乗れない危機があると察知したので、その混乱ぶりはすごかった。

                                                              

そうちゃん、とにかくバスが好き。

特にスクールバスは大好き。

スクールバスに乗ることは、三度のごはんと同じくらい好きなのだ。

                                                              

今日もまた、スクールバスにのることを朝からワクワク。

うれしくて跳ねるような足取りでバス停に向かい、ドキドキしながらバスを待ち、、、。

なのに、バスに乗れないだなんて、、、。

そうちゃんには、とてもとても考えられないことなのだ。

きっと、そんなこと、そんな裏切り、そうちゃんにとっては、天と地がひっくりかえった程のことなのだ。

、、、気持ちはわかるけれど、、、でも!!

                                                             

そのうちに、私の”こりゃー、、、マズイことになったぞ、、、。”という空気を敏感に感じてか、同時に、”いつもとちがう状況”をそうちゃんなりに察知。

”不安”がどんどん増してきて、そうちゃんは、降りおちた雪がとけてベショベショになった地面に座り込み、足をバタバタしながら、「いやだー! バスがいいー!! バスがいいー!!!」。

                                                             

私は、なんとか、他の手がないかと、

「じゃーさー、、、タクシー、、、? そうちゃん、今日は、タクシーのって学校行く~?」。

そうちゃん、タクシーは大好きなので、一応、誘ってみる。

しかし、そうちゃんは、もちろん”No”。

(この日は、車が大渋滞。

どちらにしても、タクシーなんて、とてもとてもつかまりそうになかったので、これは、自らあきらめたけれど。)

                                                                

                                                        

同じバス停のお友達は、、、というと、お母さんの”じゃっ、お家の車で行こう!”の誘いに、あっさり一発、”オッケー!!”。

みんなゾロゾロとひきあげていく。

                                                              

こちらはこれから”そうちゃんとの静かな戦い”がはじまるというのに、みんなは、極めて”平和的解決”で、あっさり幕は閉じていく。。。

                                                              

「家に車とりに戻った後、ここ(バス停)によるから、そうちゃんが大丈夫そうだったら、一緒に乗せていくよ!」と、一人のお母さんが私たちのことを心配して言ってくださった。

10分くらいたって、そのお母さんは、子供を後ろに乗せた車で、私たちを誘いにきてくれたけれど、このありがたきお誘いを、そうちゃんは遠慮なく”No!!”。

                                                             

、、、そういうことで、残された三人組(そうちゃん、私、長女)は、バス停に残り、くるかこないかもわからないバスをひたすら待つことになったのだった。。。

                                                            

次回につづく

                                                             

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