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2007年8月

くるくる寿司に行く ~その2(完)

前回ブログのつづき

                                                              

”外食に行く”という、日常の、なんてことのないことでも、ひとたびそこに”そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)”が加わると、ドラマティックになる。

私たちの思いとそうちゃんのベクトルが一致することがなかなか難しい中、そうちゃんとくるくる寿司に一緒に行けたことは、スゴイことなのだ。

私とパパは、も~うれしくてうれしくて、「えーっ?! また、今日もくるくる? 好きね~!」と、母・よしこがあきれるほど、週末になるたびに、家の近くの”くるくる寿司”へ通った。

                                                             

そういえば、この間、、、。

家族でドライブをしていた時、「今日の夜、ごはん、なににしようか、、。」と話していたら、偶然、向こうの方に、”くるくる寿司”の看板が見えてきた。

「じゃ、また、、、今日も行っちゃう??」ということになり、またまたその日もくるくる寿司へ。。。

ただ、今回は、今まで行っていた家の近くのお店ではなく、郊外の私たちも初めて行く、くるくる寿司。

「そうちゃん、もう何回も、くるくる寿司に行ったから、くるくる寿司は慣れたよね?

まー、どういう感じかっていうのはわかっただろうから、新しいお店でも大丈夫だよね??」という事で、私たちは、初めて行く、くるくる寿司へゴー。

                                                             

中に入ると、いつも行っているくるくる寿司屋さんと同じく、たくさんのお寿司がくるくる回っていた。

でも、早い時間とはいえ、お客さんはほとんどいない。

そのガランと広い店内には、あっちに4人、こっちに4人、向こうにも4人、、、という感じで、なぜだか店員さんがものすごくいっぱいいて、みんな、兵隊のように微動だにせず並んでいた。

、、、なんとなーく、いつも行っているくるくる寿司とは違う空気が流れているような、、、。

                                                              

私たちはテーブル席を案内された。

イスがやたらと狭かったため、今回は、私と長女(4歳)と次男(2歳)がおりかさなるように座り、向かいに、パパとそうちゃんが、これまた窮屈そうに座る。

で、今回は、長女とパパが、くるくるくるくる回っている側を陣取った。

お手ふきで、手をふきふきして、子供たちにエプロンをして、、、「さあ、、、とろうか、、、。」。

「さあ、とろう、、、。」

「さあ、、、。」

「さあ!! さあ!!」

、、、と思ってはいるものの、なかなか、くるくる回ってくるお寿司に手がのびない私。。

                                                              

”くるくる寿司は、100円均一ではないこと”は、前に、学習済みなのだが、それにしても、、、。

まずは、そうちゃんの胃袋を満足させようと、まぐろを狙うも、さっきから回ってくるのは、いつもの赤い色のマグロとはちがい、大トロばかり!!

しかも、ご丁寧に、”大トロ ○○○円”とお寿司の前に札まではってある。

こっ、、、これは、いくらなんでも高すぎる!!

なんたって、そうちゃんは、マグロオンリーの男なのだ。

こんな立派なマグロをお腹いっぱい食べられたら、たまったもんじゃない。

                                                              

マグロだけ高いならまだしも、長女が手を伸ばして今日もまたハリキッて取りつづけるであろう、”ウニ””いくら”も、”△△産 ウニ ○○○円” ”◇◇産 いくら ○○○円”と書いてあるではないか!!

これも、、、たっ、、高すぎる!!

とにかく、私は、さっきからかなり長い時間、くるくる台(お寿司がまわっている台)を凝視しているにもかかわらず、くるお寿司、くるお寿司、あまりにも立派な値段がついていて、私は、サッと手を出そう出そうとしながらも、出せずにいるのだ。

                                                              

私は、「ねえ、、、ここ、くるくる寿司だよね~?」と、パパにワケのわからないことを確認しながらも、横に座っている長女に、「あのねー、このお寿司ね、ものすごーく高いの。 だから、取らないでね。」と、ちゃっかり言った。

それでも、いつものようにウニといくらを狙って手を伸ばそうとする長女の手をサッと引っ込めながら、ウニといくらが目の前のくるくる台を通過するたびにドキドキしながら、「とったらダメよ~!!」 「ダメ、ダメ~。 とったらダメだからね~!!」と警戒。

                                                          

そして、とりあえず、急いで、手元にあるメニュー表を確認する。

ホッ。。

なーんだ、メニュー表にありました、ありました、、、安い方の、赤いマグロが!!

お手ごろ価格のお寿司は、どうも、このメニュー表をみて、そこに待機している店員さんに別注文するシステムの模様。

おっと、、、待ち時間なしで食べられる点が最大の魅力であるくるくる寿司なのに、、、。

なんたって、こちらは、そうちゃんを待たせるわけにはいかぬのだー!!

急いで注文せねばー!!

                                                            

私は少し慌てながら、まずは、「このマグロを、、、7、、8、、いや、10皿お願いします。」と、そうちゃん用のお寿司をオーダー。

そうちゃんは、いつものシステムと違うので、少し混乱したようだったが、あまり待つことなく、店員さんがマグロをもって来てくれた。

が、イスと同様、テーブルも窮屈なほど小さかったため、マグロの10皿が並ぶような余裕はなかった。

仕方なく、折り重ねるようにして、お皿を工夫して重ねながら、、、テーブルはマグロでいっぱいになった。

                                                            

大好きなウニといくらを禁止された長女はというと、それはそれは、たいそう不服そうな顔をして「じゃあさー、ママ。 なんだったら取っていいの~?!」と、私をキッと、にらんだ。

(そりゃそうだ。

いつものお店では、ウニといくらだけをサッサッサッサッとって、それは楽しそうにうれしそうに食べているのだから。。)

なんだったらっていいのって、、、そんなこと言われたって、、、そんなこと、聞きたいのは、私の方だった。

だって、”くるくる寿司”は、なんたって”安い!!”というのが醍醐味。

少なくとも、そういう風にすりこまれてしまった私には、今、この場においては、私の横で素通りして行くお寿司たちを、なんともいえない気持ちでにらみつけるより仕方なかった。

                                                             

にらみつけているうちに、私の目に留まったのは、プリンやわらびもち。

こりゃ、さすがに安い!

「あ~、ねーねー、プッチンプリンが回ってきたよ~、これ、おいしそうだねー!! これだったらとっていいよ~。」

「あっ、、、わらびもちだってー。 おいしそうだねー。 これもとっていいよ~。」と、長女をごまかしながら、私は、「でも、これじゃー、”ごはん”にならない。。。 困った、、、どれだったら とっていいことにしよう。。。」と、くるくる台をみつめながら、マジに考え込んでいた。

                                                             

、、、と、そうちゃんはといえば。。。

マグロを次々口に運びながら、さっきから一皿食べ終えるごとに、そうちゃんは、席をガタガタっとして立ったかと思うと、店員さんに向かって手をあげ、「すーみーまーせーーーーん!!」と、大声をはりあげる。

どうやら、そうちゃん、このくるくる寿司屋さんは、いつものくるくる寿司屋さんとは違うシステムであることを察知した模様。

マグロにありつくには、(いつも、そうちゃんが食べたのを見はからって私が次のマグロを一皿、くるくる台からサッとゲットするので)店員さんに、いちいちたのんで持ってきてもらわないといけないと思ったようだ。

                                                             

私は、とりあえず、手元にあるメニューからカジュアルな値段のお寿司をパッパッパッと注文した。

で、お寿司はやってきた。

が、だいたい、さっきオーダーしたそうちゃんのマグロでさえもテーブルにのりきれないのに、そのうえ、また新たに注文したもんだから、テーブルの上は、スゴイことになってしまい、重なったお皿の上に、また重ね、、、、。

なんだか、くるくる寿司に来て、のびのびできないなんて、この上なく物悲しい状態になってしまった。

                                                            

途中、悲しすぎて、逆に、”たまには、こういうのも食べてみた~い~!!”気持ちになり、私の横を無言で素通りしていこうとする”高いお寿司”を気まぐれにつまんでは、口にしたりしたが、次の瞬間、ハッと我に返り、”たかがくるくるごときで、こんな高価なものがあっては、ならん! ん~、ならん!! ならん!!!”と、さらに、私を意固地にさせた。

                                                              

パパは、途中、「まっ、こういうこともあるさっ。 今日は仕方ない。 だいたい、くるくる台からお寿司をとらないなんて、これじゃあ、ぜんぜん、くるくる寿司の意味がないじゃん。」と、開き直り、くるくる台に頻繁に手をのばしはじめた。

が、依然、私は、「これじゃーさー、立派なお寿司屋さんのカウンターで食べてるようなもんだよ。 

あのね~、ここは、あくまでも、くるくるなんだよー。」と言って、監視の目を緩めなかった。

                                                              

くるくる寿司を出た頃には、私は、すっかり、くたびれていた。

いや~、どうりで、お客さんが少なかったわけだ。。

                                                             

さあさ、そうちゃん連れて、”くるくる”の次はどこへ行こうかなあ。。。

                                                              

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くるくる寿司に行く ~その1

ここ数年、そうちゃん(長男・11歳・知的障害アリ)を連れて外食に行く機会は、激減していた。

(そうちゃんの大好きなハンバーガーを食べに、”サッと出てきて、スッと食べられ、パッと帰れるマクドナルド”へは、ちょこちょこ行っていたけれど、、、。)

 

外食が遠のいたのはいつからか、、、を厳密に言えば、あのうどん屋さんへ行って以来のこと。

あの日以来、私とパパの間では、”外食は、しばらく、もういいね、、、。”ということになったのだ。

もともと、”待つ”ということが苦手なそうちゃん。

そう、あの日も、注文したうどんがでてくるまでの短い時間も、落ちついて待つことが難しく、席からはなれようはなれようとして騒いでいたっけ。

そんなそうちゃんをなんとかなだめながら、席につかせ、、、ようやくうどんが運ばれてきた。

 

”そうちゃんがギリギリ待てるのは、うどん屋さんまでだね~。”と、パパと話しながら美味しくうどんを食べていたその時、そうちゃんは突如、”へックショーーン!!”。

、、、と、その大きな大きな”くしゃみ”とともに、そうちゃんの口いっぱいに”もぐもぐしていたうどん”は、そのままものすごい勢いでピューンとすっ飛び、テーブルに、それはそれは派手に散乱。

まあ、家族だけで食べていたとしたなら、なんてことのない風景。

でも、その時は、あいにく、店が混みあっていたため、相席。

そうちゃんの向かいの席には、知らないオジさんが、ズルズルっズルズルっと、うどんを食べていたのだ!!

 

幸い、幅の広いテーブルだったため、オジさんのうどんの丼の中に、そうちゃんのうどんは届かなかった(と、願いたい。。。)ので、ギリギリセーフ(と、願いたい。。。)だったけれど、あれ以来、”そうちゃんと一緒の時は、ゆっくりお家で食べるのが一番!!”ということに私とパパの意見は落ち着いた。

 

、、、ということで、手抜きしたい時は、外食でなく、出前。

そうちゃんのおかげで、出前のレパートリーも増え、美味しいお寿司やうなぎとも出会い、それはそれで、なかなか満足だった。

けれど、いつか、やっぱり、そうちゃんと一緒に外食を楽しめたら、、、という夢は、もちつづけていた。

 

そして、ついに、この夏、ようやく下の子供たち(長女・3歳 次男・2歳)が、外食に行っても、それなりに落ちついて食べれるようになったのを機に、そろそろ、”そうちゃんも連れての外食にチャレンジしてみよう!!”ということになった。

で、行ったのが、くるくる寿司。

そうちゃんは、お寿司が大好き。

お寿司といっても、そうちゃんは、マグロ一筋。

マグロを食べて食べて食べつくす。

私も、意外なことに、くるくる寿司へは、どういうわけか、この歳になるまで、行ったことがなかったので、今回、晴れて、そうちゃんもいっしょに家族みんなで食べに行った日は、ドキドキ。

 

まだお客さんの少ない夕方早く、私たちは、くるくる寿司へゴー。

お店の入口の看板には、”一皿 100円!!”と大きな太い文字でうたっている。

くるくる寿司のお店に入ると、テーブル席に案内される。

そうちゃんが”ごちそうさま”した瞬間に、私たちは速攻、店を去らないといけない計算になっているため、テーブル席に案内される途中から、私は、くるくるくるくる回っているお寿司を見ながら、”これ食べよう!!” ”あっ、、、これも!!”と、狙いを定める。

私と次男(2歳)が座り、向かいに、長女(3歳)とパパとそうちゃんが座る。

私と長女は、くるくるくるくる回っている側の席を陣取った。

 

さあ、ここからは時間との勝負!!

まずは、今回、久々の外食、、、そうちゃんを満足させることなく、成功は、ありえない。

、、、ということで、そうちゃんの好きなマグロを、常にそうちゃんの目の前にちらつかせる状態を保つべく、私が、そうちゃんの食べるペースを見ながら、絶妙のタイミングで向こうから回ってくるマグロをゲット!

、、、と同時に自分の食べるお寿司と次男の好きそうなお寿司もゲット!

パパも、そうちゃんのマグロにお醤油をつけて食べさせながら、もう片方の手をビューンとのばし、お寿司を次々ゲット!

長女は、「ママ、楽しいね~!」 「楽しいよね~!」を連発しながら、ウニ、いくら、ウニ、いくら、ウニ、、、という、驚くほど規則正しい順番でテンポよくお寿司をゲット!

 

私たち家族は、手と口を最大限むだなく動かしながら、まるで早食い競争でもしているかの勢いで、黙々と食べる。

途中、会話をする間もおしみ、食べる事にいそしんでいたが、くるくる寿司へ初めて行った私は、感動。

パパに、「ここ、いいね~!!」 「最高だね~!!」 「すごいよね~!!」を連発。

そんな私をみて、パパは、多少ぽかんとした節はあったが、私は気にしなかった。

けれど、私が、「いや~、ウニもいくらも穴子も、みーんな100円だなんて、信じられないよね~!」と口にしたとたん、パパは、かなりびっくりしていた。

「本当に、くるくる寿司行ったことないと? 一皿100円からってことで、全部が100円じゃないよ、、、。 お皿の色で値段が分類されとうとよ。」。

 

ガガーン、、、くるくる寿司は、100円均一じゃないのかあ!!

努めて、高そうなネタから順に食べていた私は、それを知った時、さすがにさっきまでの気持ちは、ちょっとさめたが、このくるくる寿司、どちらにしても、”安いこと”には変わりなかった。

そうちゃんも、大好きなマグロを好きなだけ食べられるとあって、ニコニコ笑顔でご満悦。

途中、気まぐれに席を立つこともなく、かくして、久々の”家族みんなで行く夢の外食(第1回目)”は、大成功に終わったのだった。

 

次回へつづく

                                                  

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よしこと東京へ行く ~その3(完)

前回ブログのつづき

 

よしこが立っている、道端のアイスクリーム屋さんのまわりを、キョロキョロ見回したが、次男(2歳)のベージュのベビーカーは見当たらない。

私は、母・よしこに、「べビーカー、どこに置き忘れたか覚えてる?」と聞いた。

すると、よしこは、「あらやだ、、、ママったらベビーカー、どこまで押してたかしら、、、?? 覚えてないわ、、、。」。

そして、「どーしましょ!! やだっ、ちはるちゃん(私のこと)のバック、ベビーカーに置きっぱなしだわ!!」。

 

私は、「ちょっと見てくるから!」と言って、すぐそこにある、さっき立ち寄った(行列に並んだ)食べ物屋さんへ走り、お店の中をくまなく探した。

が、どこにもなかった。

店員さんに、ベビーカーが届けられていないか尋ねたが、このお店には、ベビーカーの忘れ物はないらしい。

”ベビーカーには、私のバックものっかっていること”を伝えると、「ああ、、、バックもですか、、、。」と、店員さんの声は急にトーンダウンした。

なんでも、落し物は、すべて、”落し物センター”に集められるシステムになっているらしいが、そこにも今のところ届けはないらしい。

 

私は、よしこのところにもどり、そのことを伝えると、よしこは、ガックリとうなだれ、「ちはるちゃん、、、もう、バック、でてこないわよ、、、。 きっと盗られてるわよ、、、。」と言った。

、、、と、そばにいた姉が、突然、まるで刑事のような口調で、「ちはるちゃん! バックは何色? どんな形? 」と、ものすごい早口で私に聞いた。

私は、それにつられて早口で、「黒! 四角! このくらい(の大きさ)! ショルダー! プラダ!」と、せきたてられるように答えた。

それを聞いた姉は、次の瞬間ピューッと駆け出し、あっという間に私の視界から消えて、いなくなった。

 

私のバックの中には、お金、クレジットカード、帰りの航空券、ホテルのキー、自宅のカギ、、、、と、とにかく大事な物は全て、入っていた。

よしこは、「ごめんなさいね~! もう、ママ、弁償するから!! こんなことになってしまうなんて、本当にどーしましょ!!」と言ってブルブルっと体をふるわせた。

私は、「もう少ししたら、”落し物センター”に届けられるかもしれないしさー、、、。」とは言ったものの、内心、”こりゃ、無理かもねー。。。”と、なかばあきらめの境地だった。

なにより、バックがでてこないとなると、まずは、カードをとめる作業、ホテルのキーの紛失届け、、、その他もろもろの手続きに時間をとられ、行列をはずれてまで楽しみにしていた夕食の時間は、さらに遅くなるだろう、、、そのことが、一番ショックだった。

 

よしこは、ずっと、「ど~しましょ?! ど~しましょ?!」、そして、なぜか、「パパ(よしこのダンナ=私の父)に怒られるわ~!!」と言っては取り乱していた。

、、、かと思ったら、時おり、パッと冷静になり、「ね~、ね~、あのバックいくらだった?」 「お財布の中にお金はいくら入ってた?」 「せっかく格安航空券だったのに、あれって、普通に買うといくらかしら?」と私に聞き、よしこ得意の”そろばん”を頭ではじいている様子で、「ま~っ!! とんだ高い旅行になっちゃったわ~!!」とかなんとか、ぼやいていた。

 

くるくると表情の変わるよしこを前に、”そういえば、り香ちゃん(姉のこと)は、いったいどこへ行っちゃったんだろう、、、??”という話になった。

”トイレにでもベビーカーを探しに行ったのかな?”と言ってしばらく待っていたが、姉はいっこうに、もどってこなかった。

 

私は、「ちょっと、さっきのお店にもう一度行って聞いてくるね。」と言い残し、さっきの食べ物屋さんへ走った。

すると、店員さんは、また、”落し物センター”へ電話してくれた。

と、店員さん、電話を片手に「、、、あー、ないですか、、、。 、、、はっ? ベージュのベビーカーに黒のバック、、、えっ、、、ありましたか? 、、、はあ、で、今、お姉様がそちらに引き取りに来られたんですね、、、。」。

と、その時、姉から電話があり、「ちはるちゃん!! あったよ~!!」。

もうダメかもしれないとあきらめかけていたので、あの時は、本当に本当にうれしかった。

 

ところで、姉は、どこへ行っていたかというと、、、。

姉は、ディズニーシーへは何度か訪れたことがあったため、当然、”ディズニーシーの出口”も頭にはいっていた。

もし、バックは盗まれたと想定して、、、。

おそらく”犯人”は、バックをかかえ、いちもくさんにディズニーシーをあとにするだろう、、、という読み。。

そこで、姉は、”犯人”を出口で張り込むため、出口を目指して全力疾走!

私の、”黒! 四角! このくらい! ショルダー! プラダ!”という暗号(?)を暗唱し、何回も復唱しながら、出口で”犯人”が現れるのを待っていたのだという。

”せっかく久々にちはるちゃんが東京へ遊びに来たのに、しょっぱなからバックを盗まれちゃあ、この旅行は台無しになる!! これは私が何とかせねば!!”と思い、とっさの行動となったらしい。

 

で、姉が出口でジーッと待っていたら、向こうの方から黒いバックをのっけたベビーカーが出現!!

”とうとう現れた!!”とばかりに、姉は、忍者のごとく忍び寄り、、、。

すると、、、なんとベビーカーは、ディズニーシーの係員に押され、”落し物センター”に運ばれて行ったのだという。

ということで、姉が”落し物センター”にて引き取ることとなったのだった。

 

しばらくして、姉は、満面の笑みをうかべ、ガッツポーズをしながらベビーカーをガラガラガラガラいわせながらもどって来た。

う~ん、このときほど姉が輝いて見えたことはない。

私は、時おり、姉のことを「り香ちゃんてさ~、男の中の男だねー。」と形容することがあるのだけれど、この時もまた、「やっぱりさー、男の中の男だよ!!」と言わずにはいられなかった。

 

私たちは、それから、船にサッサと乗り込み、わき目も振らず、ホテルのレストランに向かった。

もちろん、その日の夕食のビュッフェ、”よしこのおごり”であったことは言うまでもない。。。

おしまい

 

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