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靴の修理屋さん

そういえば、私がまだ結婚してまもない頃、不定期に、忘れた頃、家に、”靴の修理屋さん”がやって来た。

”ピンポーン”というのでインターホンにでると、「は~い、靴の修理屋でーす。」という声。

「はーい、ちょっとお待ちくださーい。」と言った私は、内心、ドキッ。

”あっ、、、また、、、来た、、、。”。

 

玄関のドアを開けると、そこには、ニコニコ笑顔のおじいさんが立っている。

大きな大きなゴミ袋を持って、、、。

で、「はーい、靴の修理にきてあげましたー。」と言ったかと思うと、玄関に並んでいる靴をサッサッと、ものすごいスピードで手に取り、次々にチェック。

靴全体を見回し、“かかとの部分がすりへっていないか。”など、おじいさんなりのいろんなチェック項目のふるいにかける。

で、驚く事に、「はーい。 これ、ダメね。 おじさんが修理してあげよう。」と言って、ほとんど自動的に、おじさんが持ってきたゴミ袋へスルー。

 

でも、ここで驚く場合ではない。

その後、おじさんは、「はーい。 見せてごらーん。」と言って、勝手に、靴箱のドアをガラガラガラー。

「おっ、これもしてあげよう。」

「これもまだまだいける。」と言っては、ゴミ袋へスルー。

どんどんゴミ袋へ入っていく靴の数におののいて、私が、「、、、あっ、その靴は、もう、あんまりはかなくなったから、いいかな、、、。。」とでも言おうものなら、おじいさんの目はキラリ。

「んー、もったいない~! まだまだはけるけん、おじさんがきれいにしてきてあげよう。」。

、、、ということで、ほとんど私の意志は無視され、おじいさんが私の家を去るときは、まるでサンタのおじさんのように袋にいっぱい靴を入れ、それを肩にヒョイとかけ、出て行く。

 

そのおじいさん、近所でも評判で、なかば強引に靴をもっていくものの、その日のうちに、きっちりと靴を修理してくれ、そして、信じられないほどピカピカに磨き上げてくれるので、みんな、おじいさんに靴を預けているようだった。

ヒョイヒョイといれていくそのゴミ袋の中には、私の家に立ち寄る前に行ったのであろう、隣だか前だか、近所の家の靴がどっさり入っていた。

その袋に、私の家の靴もポンポンと入れ、いっさいがっさいひとまとめにして持っていって、夕方、仕上がって、家に持ってきてくれる時には、まちがいなく、私の家の靴だけをもって、「はーい。 きれいにしてきてあげたけんねー。 見違えるほどやろーがー。」とやってくるので、それもまたオドロキだった。

 

たくさんの量だけに、なかなかいい金額になり、そっちの意味でもかなりびびった。

ダンナさんの靴の裏をみて、「う~ん、これはねー、ちょっとお金がかかるけど、今、きれいに張替えしとったら、長ーくはけるけん、、、んっ、おじさんが修理しとっちゃろー。」。

もちろん、”靴修理の価格の案内”なんて、もってきてくれるはずもなく、お給料日前なんてドッキドキだった。 

 

ただ、そのおじいさんの靴の仕上がりといったらなかった。

カンペキなまでのきれいな仕上がりと、ピカピカと自分の顔がうつるんじゃないかというほどの磨きこみ。

そして、そのおじいさんの満足そうな笑顔をみたら最後、ありがたーい気持ちになってしまい、また次回、”ピンポーン”がなったら、「はーい、ちょっとお待ちくださーい。」と言って、出ずにはいられない、ちょっとフシギな”靴の修理屋さん”だった。。

 

私の家にも、その靴の修理屋さんほどではないけれど、靴磨きが大好きな人がいる。

それは、、、ダンナさん。

週末、それも夜更け、玄関から”シャッ シャッ シャッ シャッ”という音が聞こえてくる。

その規則正しい音とともに、あぐらをかいて、靴磨きに精をだすダンナさんの姿。。

”汚れたものが、ピカピカにきれいになる瞬間がたまらない!”という、うちの靴磨き職人は(ダンナさん)は、ついでに、私の靴までみがいてくれるので、よく考えると、私は、結婚してから、靴なんざ、一度も磨いた覚えがなかったりして。。

 

ある時、私の姉が私の家に遊びに来て、”さあ、帰ろう”という時、玄関で、「あれ~? りか(姉の名前)の靴がなーい。。 ちはるちゃん(私のこと)、知らない??」。

、、、と、そこにヒョイと現れた靴磨き職人は、「おねーさん。 靴、ついでに磨いときましたよ。」。

姉は、玄関にあるピカピカの靴を見て、「えーーーっ? これ、私の靴~?! 信じられな~い!!」。

、、、、というエピソードがあるほど、うちの靴磨き職人も、なかなかの腕利き。

将来、定年になったら、あの、”靴の修理屋さん”のおじいさんのように、ひとかせぎ、してもらうかな。。

 

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P.S.

ゆりさん・kazuminさん・レミさん・るみさん・ぽこさん・さとみさん・ちはる2号さん・yuriさん・Leeさん・ちえさん・さちこさん・こころさん、コメントをどうもありがとうございました!!

そして、さちこさん。。まずは、最初に、”次男くんのご誕生、おめでとうございます!!”と言わせてください。

かつて、私もさちこさんと同じ道を歩いた一人として、さちこさんのお気持ちが本当によくわかります。

次男くんが生まれて、まだ日が浅いので、さちこさんの体もまだまだお疲れの時期だと思うので、まずはお体を大切にしてください。

甘えられる人がいたら、ジジでもババでも手伝ってもらって、少しでもさちこさんの負担が軽くなればと思います。

そして、いろんな葛藤の連続だとは思いますが、私の場合は、自分の気持ちに逆らわずに、悲しい時は悲しみにどっぷりつかって、泣いて、泣いて、、、涙がかれるころ、”あっ、、、ここが、悲しみの一番底だな。。”と感じ、ふっと、気持ちが軽くなって前に向かっていけたように思います。

私の知人も、二人目(一人目は、さちこさんと同じ男の子)の女の子がダウン症です。

やはり、そのお母さんも、”どうして私の子供が、、、。”との思いから、すぐにはかわいいと思えず、毎日自分を責めていたそうです。

赤ちゃんが泣いても、心が疲れきっていて、”抱こう”という気持ちがわいてこない日もあったそうです。

そんな時、お兄ちゃんが、「ねー、ママ。 赤ちゃん、泣いてるよ。 オムツかなあ、、、ミルクかなあ、、、。」と言って、お母さんの瞳をじっとみつめたそうです。

それからは、赤ちゃんが泣くたびに、「ねー、ママ。 抱いてあげてよ。」とずっと言ってくれたそうです。

そして、そのお兄ちゃんは、赤ちゃんをのぞきこんでは、「ボク、お兄ちゃんになれてうれしい。」

「ボクの妹、本当にかわいいね~。」と言うのを聞いて、本当に心が癒され、救われたと言っていました。

たったこの世に生まれて5年くらいしかたたない、そんな小さな子供(お兄ちゃん)の方が、ただ年を重ねてきただけの大人よりも、ずっとずっと”大人”です。

先入観も偏見ももたない、子供のやわらかい心、、、本当にしなやかです。

さちこさんの次男くんに障害があるということは変わらないけれど、人の気持ちは、変わっていきます。

ただ、それには、たっぷりとした時間が必要です。

今は、あせらず、ゆっくりとすごしてください。

次男くんの、小さな手をさわって、体をくっつけてみてください。

あったかくって、やわらかくって、きっと、癒されるはずです。。(私もそうでした。)

さちこさんの長男くんは、きっとさちこさんの心の支えになってくれるのでしょうね。。

うらやましいです。

最後にひとこと、、、障害があったって、「かわいい~!!」ですよ!!

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