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よしこの結婚 ~その1

昔、私が小さい時(小学校1~2年の頃)、母・よしこに、よく聞いていたことがある。

「ねえ~、ママとパパって、恋愛結婚? それとも、お見合い?」。

 

すると、いつも、よしこは、ハッとした顔をし、落ち着かない表情で、「なによー。 子供がそんなこと聞くんじゃないわよー。」と、お茶を濁し、シッシッという感じで私をそばから追い払った。

教えてもらえないとなると、どうにかして聞きだそうと必死になるもので、とうとう、ある日、よしこはそんな私のしつこさに耐えかねて、口早に言った。

「なによー、ちはる(私のこと)はー。 しつこいわねっ! お見合いよ、お見合い!!」

ようやく回答してもらえた私は、胸がすっきり。

そして、”ははーん。やっぱりねー。。”というのが、その時の私の感想。

で、なぜかというと、、、。

 

私が友達の家に遊びに行った時のこと。

どういう話からか、私の友達は、「うちのお父さんとお母さん、仲いいよ~。 いっしょにお風呂にはいるとよー。 ねえねえ、ちはるちゃんの家もそうやろ?」という話になった。

「えーーーっ!!(叫び) うちは、私とお姉ちゃんは一緒に入るし、私とママ、私とパパの組み合わせでも入るけど、パパとママがお風呂にいっしょに入ってるのは、一度も見たことがないよ!!」。

すると、私の友達は、今度は逆に、「えーーーっ!!(叫び) うっそー?!」。

私たちは、二人顔を見合わせながら、お互い、軽いカルチャーショックを受けていた。

 

いっしょにお風呂に入らないからお見合い結婚、、、なんて、その時どうして思ったのか、その辺は、ちょっと想像がつかないけれど、、、。

でも、私が”お見合い結婚じゃないか。。”と思った理由は、それだけではなかった。

 

当時、私のまわりの友達のお母さんは、お父さんのことを、「お父さん」とか「パパ」とかと呼んでいたのに、よしこは、父のことを、「あなた~」と呼んでいた。

そして、生まれた年は同じ(同じ歳)だったにもかかわらず、よしこは父に、「お風呂になさいます~?」とか、「すみませんけど、じゃ、よろしくおねがいします。」とか、敬語を使っていた。

さらには、月に一回、父だけおかずが一品多い日があった。

それは、父のお給料日の日だった。

私が冷蔵庫を開けて、「わっ! お刺身だ~!!」なんて言いながら、取り出そうとすると、よしこは、必ず、「それはダメ! パパのよ。」と言う日があったのだ。

こんな風な感じで、私が小さい頃、母は父をたてている、、、という風に見えた。

だから、私は子供心ながらにも、父と母の間には、ちょっとした緊張感があるような気がしたのだと思う。

そういういろいろを考え合わせると、私の両親は、きっとお見合い結婚にちがいない、、、と思ったのだった。

 

だから、よしこの口から”お見合い”だと聞いて、十分納得した私だったが、しばらくたったある日、そのこと(お見合い結婚だと言った事)は、よしこのでまかせだったことが判明する。。

私の家には、よしこの嫁入り道具の一つである、桐のタンスがあった。

その桐ダンスの右上の小引き出しから出てきた一通の手紙が、何よりの証拠だった。。。

 

次回へつづく

 

P.S.

私の父と母が、”ちょっとよそよそしい感じ”に見えたのは、もしかしたら、敬語をつかっていたせいかもしれない。

たとえ同じことを言ったとしても、話し方や言葉づかいで、かなりニュアンスがかわってくるからフシギ!

そういえば、小学生だった頃、私の友達が、ビックリして、目をクリクリさせながら、私に言ったことがあった。

「なんか、、、ちがう、、、。」。

私の家に遊びに来た友達は、私とよしこがしゃべっているのを隣で聞いていて、オドロキを隠せなかった。

次第に顔がこわばっていった。

そして、「なんか、、、今日のちはるちゃん、、、へん、、、。」と、私にささやくように言った。

私は、「はっ?? 何が?? いつものちはるちゃんよー。」と言って笑ったが、その後も友達は首をかしげるばかり。

しばらくしてから、「ねー、、、。 やっぱりなんか、いつもと違う人みたいやがー。。。 ねー、どうして、今日はまた、そんなしゃべり方するとー??」。

そこで、私は、やっと気付いた。

私も、そう言われるまで、まったく意識はしていなかったのだけれど、私は、家を一歩でたら、いつもはバリバリの博多弁。

もちろん学校でも。

なのに、「ただいまー。」と言って玄関に一歩入った瞬間から、家では、いつも標準語でしゃべっていたのだ。

これは、よしこが生まれも育ちも東京だったため、よしこ自身が標準語でしゃべっていた事に加え、私や姉が少しでも博多弁でしゃべろうものなら、いちいち、よしこの、”訂正”がはいっていたため。

家では博多弁禁止令がでていたのだ。

(よしこは、標準語をこよなく愛す。

たぶん、それは、標準語が、よしこの”お国言葉”だからだろう。)

私は、事の説明を私の友達にしたけれど、その後も一緒にブロックで遊ぶ間中、友達は私のしゃべり方の一言一句が気になって仕方ないらしく、いつも学校で遊ぶ時のようには盛り上がらなかった。

NHKで、宮沢賢治の”雨にもまけず”を全国各地の方言をつかって朗読する子供番組があったけれど、あれはとっても面白かった。

北に行けば行くほど、”雨にもまけず”の言葉はやさしく、哀愁をおび、南へ行けば行くほど、アッサリサッパリキッパリシャッキリして聞こえた。

言葉っておもしろいなあ。。。

 

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母・よしこ」カテゴリの記事

コメント

お母様は、今でも博多弁を話されないのですか?
(私もよしこなので、なんか親近感が沸きます)

うちの主人はあちこち転勤してきたので
標準語・なんちゃって関西弁・地元の方言をしゃべります。
いろいろ場面に応じて、使い分けているらしいです・・・。

投稿: ちびっこ | 2006年10月 4日 (水) 18時45分

あの~ちはるさんP.S.が長すぎやしませんか?
初書き込みですが、失礼いたします。
いつも更新を楽しみにしています。今日の追伸部分だけで1日
投稿が出来たのでは…と笑けてしまい思わず書き込みました。

投稿: あかね | 2006年10月 4日 (水) 20時02分

よしこママのことお写真で拝見して、本当に笑顔がきれいな素敵な方だと思いました。
りほさんが「ミセス」という雑誌で見たそうですが、何月号ですか。図書館にバックナンバーがあれば私も読みたいですー。

そうちゃんの折れ線グラフを読ませていただいて、またまたちはるさんの素敵さを再確認しました。
要らない力が入ってなくて 前向きで
ユーモアに満ちていて。
なんか、ちょっと大変な状況なのかなっていうときも
いつもふんわり やさしいオーラ(?)で日記の文章全体が包まれているんですね。

人間の最高級の資質はやさしさとユーモアのセンスではないかと思いました。


投稿: ciao ! | 2006年10月 5日 (木) 11時32分

うっわ~♪
今日のP.S.おもしろいです。

うちのダンナなんかも、わりとちはるさんとおんなじような感じですよ~。
職場やと、標準語(敬語使うからみたい)で
家帰ってきたら関西弁なんですよね。

やから、電話とか、仕事の話し始めたとたん
本人の意識全く無いまま、ころっと標準語(もどき)しゃべり出します。

まぁ、あたしは年がら年中、ダンナに向かっても
「あんた」呼ばわりの、関西弁ですが^^;

よしこさんの標準語ラブに、ぽち。

投稿: ある。 | 2006年10月 5日 (木) 11時50分

ちはるさん、はじめまして。
今日はじめて訪問しましたが、楽しい家族ですね~♪
うちも転勤族なので、うちの中では「でんがなまんがな」で、外に出るとお上品に標準語、ってことがよくありました(^^; 
「我が家での当たり前」が我が家だけ、って気づいたときは、笑っちゃいますよね~。これからも楽しみにしています~。

投稿: あかブー | 2006年10月 5日 (木) 13時20分

ちはるさんは、博多出身なんですね。私の主人は久留米出身ですが、東北の地に引っ越してカレコレ15年。
いつもはなんちゃって東北弁。生まれも育ちも東北の私からは、笑ってしまう様な話し方ですが(笑)実家への電話以外は九州弁は普段使いません。
この前、盛り上がった話題は、絆創膏をなんて呼ぶか?東北はバンドエイドやカットバンですが、九州人はリバテープ!!
東北ではリバテープは通じませーん!!
リバテープは九州の会社の製品だそうですね。
こんなところにも、方言がでるとは。。。
おもしろいですよねー。

投稿: ちはる2号 | 2006年10月 6日 (金) 11時41分

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