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「おいしい??」

気がついたら、次男(1歳)が、ちょこちょこおしゃべりできるようになった。

”パパ”や”ママ”とか、”電気”や”足”などは、ずいぶん前から言っていたけれど(この、“ずいぶん前”というところが、いかにも、”三人目”らしい。 三人目ともなると、いつ頃立って、いつ頃歩き出したのかさえも、まったく記憶がなかったりして。。)、会話らしい会話を始めたのは、ここ2週間くらい。

で、最初の記念すべきセリフは、「おいしい??」

 

最近、次男は、ごはんをひとくち、口にした瞬間、「おいしい??」と言っては、家族一人一人に、聞いてまわる。

(そして、「おいしいよ。」とみんなが口々に言うと、とーってもうれしそうな顔をして、ニーっと笑う。)

このセリフを耳にした私のダンナさんは言った。

「う~ん、、、、。 初めてでた会話が、”おいしい??”っていうのは、なんとも、うちらしいねー。」

聞けば、自分では気付いていなかったけれど、私も食事中、しつこいほど、みんなに、「おいしい??」 「おいしい??」と言っているらしい。

で、この”美味しい”には、ルーツがあった。。。

 

私が育った家では、母・よしこの「ごはんよ~。」というかけ声がかかるやいなや、駆け足で食卓へ。

そして、何をしていたとしても、即刻きりあげ、テレビがついている時は即座にバチっと消して食卓へ直行する”決まり”になっていた。

さもないと、「ほらー。 なにモタモタしてんの~? せっかくなのに、お料理、冷めちゃうじゃなーい!!」「ごはん、食べないの~?!」という、よしこの怒った声が響く。

どんなにテレビが盛り上がっていたとしても、”テレビをみながら、ごはんをついでのように食べる”ということは、許されなかった。

だから、私たちは、食事の時間は、ひたすらに、”食べる事”だけに集中した。

 

で、もうひとつ、よしこから要求されること、、、。

それは、「おいしい。」と言う事。

(しかも、これ、1回言えばいいというものではなかった。

このセリフは、食事中、何回も言わなければいけない雰囲気だったのだ。

、、、子供ながらに、私は、そう読んだ。)

 

結婚して、しばらくした頃、ダンナさんが私に言った。

「ちはる(私のこと)ちゃんの家って、、、オモシロイね。。 ごはん食べる時、みんな、”おいしい””おいしい”って言うね。」

「そう、、、言うね。 、、、でも、それって、オモシロイこと?」と私。

すると、ダンナさんは、ニタリと笑いながら、「ごはんを食べた時、”おいしい”って言うの、それはわかるよー。 それは、わかるけど、俺がオモシロイと思うのは、ちはるちゃんもお父さんもりかさん(姉のこと)も、食べる前から、”おいしい!”って言ってる時があるやろー?」

「は~、、、? そーおー?」思わず私は、首をかしげた。

でも、そう言われてみれば、そんな気もする。

 

私が小さい頃、何も言わずに二口、、、三口と、黙ってごはんを食べていたら、よしこは必ず、「おいしいの? おいしくないの? どっち?!」。

そして、間髪を入れず、「あ~ら、一生懸命作ったのに、味がないみたいねー!」と皮肉って言った。

で、そういわれた後に、「あっ、、、おいしい!」とあわてて言っても、もう遅かった。

よしこは、さっきの威勢のよさとはうって変わり、「ママが、せっかく作ったのに、、、。」と言って、キッチンでガックリうなだれた。

そういう姿を何度となく見たので、自然と、私たちは、テレビのグルメレポーターも顔負け。

口にいれた瞬間、どうかするとまだ噛まないうちから、とりあえず、「ママ、おいしい!!」

、、、だから、ダンナさんの言っていたように、もしかすると、おかずが目の前にだされた瞬間、、、そう、口にする前から「う~ん、これ、おいしいね!!」と言っていたとしても、不思議はなかった。。

 

「”梅干”と”だ液”」の反射の関係ではないけれど、私の場合、「”食べ物”と”おいしい”」は、いつの間にか私の中で、なぜか、セットになっていった。

そういう感覚を長い間、無意識のうちに共有してきた家族同士は、よかった。

が、そんな光景を見て驚いたのは、実は、ダンナさんが初めてではなかった。。

 

私と友人がごはんを食べに行った時。

オーダーしたお料理が、目の前に運ばれ、私たちは、「いただきまーす!」。

で、誰よりも先に私が「おいしい!!」。

その後も、友人との話が一段落するたびに、、、いや、話を聞いて相づちしながらも、頻繁に私の口から出る言葉は、「おいしい!!」「ねー、おいしいね~!!」。

 

が、食事が終わり、お店を出た瞬間に、私は、友人に、「ねーねー、今日のお店さ、うわさほどじゃなかったね。 味がうすめだったし、いまいちだったね~。」などと、サラリと言うものだから、友人は、「はーっ、、、???」。

目をパチパチさせて、「だって、、、。 ちはるちゃん、食べてるときずっと”おいしい”って言ってたよねー?!」。

私は、ことの理由を細かく説明し、「だからさー、あれは、私にしてみれば”反射”みたいなもんなんだよね~。」と言うと、友人は、「あー驚いた。。そーでしょー?! いや、私も、このお料理、ちょっとなーって思って食べてるのに、ちはるちゃんが”おいしい、おいしい”って食べてるから、そんなにおいしいかなあ、、ってずっと不思議に思ってたとこだったー!」。

 

私は、長年、家で、「おいしい!」「おいしい!」と言い続けてきた結果、なんと、”美味しくないと思った時”でも、ひとたび口にすると、「おいしい!」「おいしい!」と言わずにはいられなくなってしまったのだった。

そのことは、私のまわりの友人たちを驚かせた。

友人たちは、一様に、目を白黒させた。。

 

けれど、一度身についた習慣というものは、恐ろしいもので、なかなかぬけないものらしい。

それどころか、この習慣というものは、どうやら、伝染していくものらしい。

だって、私の実家でごはんを食べる時、「う~ん、おいしいですっ! お母さん!!」と、まっさきに声をあげるのは、今や、私のダンナさんだったりする。

で、時おり、「あっ、、、。 まだ食べとらんかった。。」なんて、ボソっと言ったりしているのを、私は、決して聞き逃さない。。。

 

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日々いろいろ」カテゴリの記事

コメント

あああああ!!
うちの息子も、1番最初にしゃべれるようなった言葉が
「おいし~♪」でした!!!

うちの場合は、「お母さん」が言いにくかったんもあったみたいで
「まんま」や「ぶ~ぶ~」「わんわん」なんかよりも先に
「おいし~♪」でした~。

たしかにあたしも、離乳食食べさせてる時
ひたすら「おいし~ね~♪」を繰り返してたかも・・・です。

なんか、やたら食い意地はってるみたいに見えました^^;;

投稿: ある。 | 2006年9月25日 (月) 14時36分

引越しのドタバタで、今頃まとめ読みをしています。とお~っても、楽しいご家族だな~と感動し通しです。
お母様の味方をするわけじゃないですけれど、美味しい!ってとっても大事な感覚、及び感想ですよね。んま、無理して言うことでもないですけれど、美味しいと思いながら食べると、体内に取り込まれる栄養の値(このへんのいいかげんな説明で、私はいつもダンナに疑われる・・・)が上昇して体にとてもよいらしいですし、「美味しい」とねぎらわれると、私はニッコニコですね♪
最近は、ダンナが声を大にして(突然すぎて、私がびっくりするくらい)「おいしい」を連発し、3歳の息子もつられるように言っています・・・このごろギモンに思っていたのですが、ちはるさんの今回のブログを読んで、理由が判明したような気がする・・・う~ん・・・。

投稿: 豆粒太郎 | 2006年9月25日 (月) 17時47分

その家ならではの習慣ってありますねー。
「おいしい!」って家族があたたかくなるいい言葉ですね~。

私の実母は、家族が悩みを漏らしたら、まず「あははっ。。」って軽く笑ってくれるんです。(変ですね。。)
例えば何十年も前ですが
私(涙ぐみながら)「今日Kくんがもう別れようって。他に好きな人ができたって・・。(泣)」
母「あははっ。。 いいじゃない。次はもっといい彼ができるよ♪」
っていうふうに。
何か 人が聞くと 笑うなんて酷い!って思われるかもしれませんが、
案外 笑顔で聞いてもらうと 単純な私などは
「あれ?思っているほど深刻な問題じゃなかったんだ。」て気持ちが切り替えられるんですよ。
今 私も娘のむかついた話や悲しかった話は「あははっ。。」と微笑みながら聞いています。
(もちろん時と場合にもよりますが)
注)あはは、はあくまで大爆笑ではなくて微笑みに声がついている感じです。


ヴェリー10月号に り香さんのご本が紹介されていましたね!
お写真の り香さん、お部屋もご本人もとてもシンプル&シックで
素敵でした。(ぴーちゃんが写っていなかったのが残念!)


小さいお子さんが2人もいらっしゃるなんて信じられないです。
ちはるさんも きっとすっきりお部屋なんでしょうね。
きっと元祖はよしこママが片付け上手なんでしょうね。
すごいです。

投稿: ciao ! | 2006年9月25日 (月) 20時33分

うちの次女「さくら」も最初の言葉は「いちー」(おいちー)で
ほっぺペタペタたたくことでした。
何でも手で食べるのにペタペタするので
顔がべトベトになりますが、おいしいと言われることは
本当にうれしいですね。

Ciaoさん、お褒めいただき、ありがとうございます。
あ、妹の家、きれいです。
なんつったって、私が壁を塗りました。イヒ。
ビニール壁の上に塗る塗料で、アイボリーにしたら
随分よくなりました。
妹の家はロマンチックなスタイルで、彼女も自分で
ベランダをきれいにしたり、家をきれいにするのが
大好きです。

投稿: り香です | 2006年9月26日 (火) 02時20分

朝から、ガハハ!と笑わせてもらいました
旦那さんの「まだ食べとらんかった」
最高ですね~
食事中の「おいしい」は
伝染大いに結構!の習慣だと思います
我が家にも広めたいなぁ、笑

投稿: kazumin | 2006年9月26日 (火) 08時57分

こんにちは!
うちの子も、最初の会話が「おいしい」だといいなぁ~!

私もよく、旦那に「美味しい?嬉しい?」を繰り返します。
でも、かなり流されるようになったので、
時々作るお弁当では「美味しかった?何が美味しかった?」と、
突っ込んで聞くように。
はじめは「えーーーっと?なんだっけ?」と言っていましたが、
最近では、すぐに、
「アレとコレが美味しかった」と即答できるように。

慣れって大切ですね~(笑)

そして、褒められると(強制的に言ってもらっても)
ガゼンやる気が出てきますね♪

投稿: mina | 2006年9月26日 (火) 11時04分

うちの1歳6ヶ月の次男も「おいしい」は大好きな言葉です!
気がつけば、私が「おいしい?」って何度も聞いてるから、1歳児にして、「『おいしい』って言っておかなきゃ!」って気を遣ってるんじゃないかと思うくらい・・・。(*≧m≦*)ププッ

それにしても、今日のブログをよし子お母さまが読んだ反応が知りたいです~。
だって、ちはるさん、「”美味しくないと思った時”でも・・・「おいしい!」「おいしい!」と言わずにはいられなくなってしまったのだった。」って書いてるんですもん!
よし子お母さま、ちょっとショック受けられるかしら??いやいや、お母さまのお料理なら美味しくないお料理はないのかも??それとも、「あ~ら、そうだったの~??知らなかったわ~」ってのほほんと言われるかしら??

投稿: sweetfortwo | 2006年9月26日 (火) 12時59分

おいしー!!って言葉いいですよね。食べる前でも、おいしい!っていえるのは、食事を作ってくれたことに感謝を表しているわけだし。
私の妹の子(ダウン症)も、おいしい!は、きちんと絶妙なタイミングではっきりと言える言葉のひとつです。三歳ですが、やっと片言の言葉がでてきました。
食欲はやっぱり、本能、反射運動なんですね(笑)
そういえば、妹(ダウン症の子の母)の口癖もおいしい!!です。
母の口癖は、真っ先にこどもが覚えてしまいますよねえ。
私、普段そんなこと言ってる??ってことを子供が話しててびっくりすることも。
ちなみに、うちの子は怒り方が私そっくりな言い方で、そのたびに反省です。

投稿: ちはる2号 | 2006年9月26日 (火) 13時39分

「おいしい」って言われると嬉しいですよね~。よしこお母さんの気持ち、何だか分かるような気がします。私は結婚した頃、料理が苦手で、やっぱりしつこく主人に感想を求めていました。何にも言ってくれないと、不安なんですよね。お母様は得意なお料理でしょうから、私とは全く意味が違うでしょうけど・・・。
先日、ぶどうを買いに農園に行ったとき、試食で思わず「おいしい!」とつぶやいたら、おじさんが「その一言大好き」と言っていっぱいおまけしてもらいましたよ。「おいしい」は偉大です。
でも、行正家のみなさんもだんなさんも、食べる前の「おいしい」は面白いです。きっと、お料理から絶対においしいぞ!オーラが出ているんでしょうね。
今回も楽しいお話、ありがとうございました。

投稿: ぱる | 2006年9月26日 (火) 17時50分

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