« そうちゃん・理髪店へ行く<後編> | トップページ | 私と姉が妊婦だったころ~その2 »

私と姉が妊婦だったころ~その1

思えば、私と姉は、長く”妊婦仲間”だった。

私の長女(3歳)がお腹にいた時も、次男(1歳)がお腹にいた時も、そう。

長女は、姉が上の子供を出産した半年後に、次男は、姉が下の子供を出産した1ヶ月後に生まれた。

だから、次男の時は、ほとんど同時期、姉妹で妊婦だったことになる。

 

長女がお腹にいるとわかった時、私は、本当にうれしかった。

けれど、なにしろ、そうちゃん(長男・10歳・知的障害アリ)以来、初めての妊娠(6年ぶり)ということもあり、”今度は、元気に生まれてきてくれるかなあ。。。。”という思いが、私の頭をよぎり、不安でもあった。

そんな中、先に妊婦になった姉は、暗くて見えにくい道をペンライトでピコピコ明かりを灯しながら、”ほら、ちはるちゃん(私のこと)、こっちこっち!”と手招きしてくれる、いわば、私の”先導役”のようなものだった。

「だれだって、元気な子供が生まれてくるって保証はないんだからさっ。 考えるだけ無駄だよ。」という姉に、私は、「そうだよねっ! そうだよねっ!!」。

 

姉の赤ちゃんが生まれた時は、自分のことのようにうれしかった。

生まれたての赤ちゃんの顔をのんびり病室でジーッと見るのも、ゴックンゴックンとミルクを飲む様子を見るのも、そうちゃんの時に叶わなかった”私の憧れ”だったので、うれしくてうれしくて毎日のように姉の病院へ通った。

私は、姉の病室で、赤ちゃんをだっこしたり、手をさわったり、足をさわったり、、、ゲーッとげっぷしたり、ブッとオナラしたりするのを見たり、、、そうちゃんの時、味わえなかったことを存分に楽しんだ。

そして、姉は、出産後も、私に赤ちゃんが生まれるまで、「もうすぐだねー。」 「あとちょっとだねー。」と言っては、ずっと気にかけてくれた。

(今、思えば、私は、”マラソンランナー”で、姉は、”沿道から旗をふって応援してくれる人”のような存在だった。)

 

次男がお腹にいる時は、姉は、1ヶ月センパイの妊婦さん。

私たちは、携帯で、それはマメに連絡をとりあっていた。

「どー 元気?」から始まり、次は必ず、「今日は、何食べるの?」か、「今日、何食べた?」。

続いて、「何キロ増えた?」

この3つは、私たちの合言葉になっていた。

そう、私と姉が妊婦になってからというもの、最大の関心は、”不思議な食欲”。

妊婦になったとたん、ホルモンの関係だと思うけれど、恐ろしいほどの食欲がわいてきた私たち姉妹。

食べられるものは、すべて食べてみたくなるほど、食に貪欲になった。

一方で、病院では、”体重増加は10kg以内にしましょう!”、、、と、検診のたびに、厳しく体重チェック(体重管理)されるので、私たちは、”試合前のボクサー気分”を味わっていた。

私のまわりの友達も、「そうだった! そうだった!!」という人は多いけれど、あの時の私たちの食欲は、郡を抜いていたと思う。

 

それまで、一応、セーブしてきた私たちも、出産まであと少し(姉は1ヶ月前・私は2ヶ月前)というところで、二人してタガがゆるんだ。

で、いろんなところを渡り歩いては、ごはんを一緒に食べに行った。

ある時、姉が、「赤ちゃんが生まれたら、しばらくはゆっくり美味しいもの食べに行けないから、今のうちに、行っとこうよ。」と言って誘ってくれたのが、フランス料理のお店。

ランチは、いくつかのコースになっており、姉がおごってくれると言うので、私は、「えっ いいの~? じゃー、これ。」

遠慮なく、高い方のコースを食べる事にした。

 

そのお店のお料理の美味しかったこと、美味しかったこと!!

前菜・スープから、ボリューム満点で、メインは、フランス料理らしく、しっかりまったりした味。

パンも、何種類もあり、「せっかくだから、、、、。」と、全ての種類を食べた私たち。

デザートにいたっては、「お好きなだけどうぞ。」と、お店の方が言ったとたん、二人、顔をあわせて、ニーッ(笑い)。

スックと立ち上がり、私たちは、駆け足でお店の中央にあるテーブルへすすんだ。

そこには、バイキング形式の、目にも眩いケーキやアイスクリームやプリン、、、果物もあれやこれや盛ってあった。

大きなお皿に、”これも~ あれも~”

いろんな種類のデザートを盛り合わせて、おなかいっぱい食べた。

お店を出た私たちは、「いや~ 来てよかったね~!! また、赤ちゃんが生まれたら、いつか、来よう!!」

大満足だった。

帰り道、私たちは、最近行ったお店の中で、ここが最高のお店だったと賞賛してやまなかった。

 

ところで、その後のそのお店の評判だが、、、、。

この間、姉家族が実家に遊びに来ていた時のこと。

母・よしこから、「今日はね、ほら、最高に美味しかったって言ってたあのお店に、今からみんなで行くのよ~。 楽しみだわ~。」と電話があった。

私の両親と姉と姉のダンナさんの4人で、これからランチを食べに行くのだという。

で、次の日、私が実家に遊びに行った時、そうそう、、、と思い、聞いてみた。

「ねーねー、昨日どうだった?」

すると、4人とも、シーン。。。

で、4人とも、二ーっと、苦笑い。

一番最初に口を開いた父は、「いや~ もう、二度と行きたくない。。」とボソッ。

よしこは、「もーねー、久しぶりよー。 食べたあと、あんなに気分が悪くなったの。 トイレであぶら汗がでたわよ~。 昨日は、帰ってから寝込んじゃったわよ~。」

サッと義兄を見ると、義兄は、大きなため息をひとつついた後、「やー、、、もーいい。。 もー、あそこはいいって感じ!」

 

あの3人を、そこまで言わせるなんて、よっぽどだったんだろう、、、。

私は、みんなが、てっきり、「最高~! おいしかった~!!」と言うものとばっかり思っていたので、すっかり拍子抜けした。

で、姉は、すっぱりと私に言った。

「ねー、昨日行ってね、あの時のりか(姉のこと)たち、つくづく普通じゃなかったってことが、よ~くわかったよ。。 あのコース料理を全部残さず食べて、デザート・パンをあの量食べたってことが、信じられない。 何もかもがこってり味で、この間、ちはるちゃんと行った時の半分も食べられなかったんだからー。。。」

その後、私と姉は、”いや~ ホルモンってのは、本当に恐ろしいもんだね~!!”という話で盛り上がったが、そばにいた3人(父・よしこ・義兄)の視線は、実に冷ややかなものだった。。

誰かが、テレビで言っていたけれど、妊娠したとたん、家のツチ壁を食べてみたい衝動にかられて仕方なかったらしい。

食欲のみならず、嗜好まで変えてしまうホルモンって、すごいなあ。。。

 

P.S.

”この夏の適温”にコメントをどうもありがとうございました。

seetfortwoさん。

「お布団かかってるかな?」と心配して何度も目を覚ますのは、うちでは、ダンナさんの役目です。

私は、寝てしまうと、よほどじゃないと起きないので(わざとじゃありませんよ~っ!)、冬の朝起きた時、冷たくなった子供を前に、いつも申し訳なく思います。

なので、ジャンプスーツの登場となりました。。。

スリーパーもよさそうですね。 大人用もあるのでしょうか。。

この冬、参考にさせていただきます!

ciao!さん。

博士みたいな髪型、、、、それはまさに、うちの次男ですっ!!

 

<ブログランキングに参加しています>

下の、”人気blogランキングへ”というところをクリックしていただくと、一票アップです。

いつもありがとうございますっ!

人気blogランキングへ

 

 

 

 

|

« そうちゃん・理髪店へ行く<後編> | トップページ | 私と姉が妊婦だったころ~その2 »

日々いろいろ」カテゴリの記事