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私と姉が妊婦だったころ~その2

こんな感じで、私たちは、妊娠中、底なしの食欲を共有しつつ、だんだんとお腹が大きくなるにつれて、仰向けには寝られなくなったり、「よいしょ。」とかけ声をかけないことには立てなくなったり、、、、。

電話のたびに、そんなこんなの、”妊婦とは、いかに不自由できついものか。”ということを、あつく語り合った。

 

だいたい、妊婦になったとたん、たった2~3枚のマタニティで、乗り切らなければならなくなる。

もちろん、オシャレな人だったら、そんなのは耐え難いことであり、すぐさま飛んで行って、もう2~3枚は、買い足すことだろう。

けれど、私と姉は、こういうところは、とても似ている。

私たちは、”どうせ、この、ありえないような、とんだ体型なのだから、どんなかわいいマタニティを買い足しても、たかがしれている。”、それに、”期限限定で、来年はもう、逆立ちしたって、その服を着ることはないんだから、そんなムダなもの、とても買う気になれない。”という結論に達した。

、、、ということで、たった2~3枚しかないマタニティと、はきやすいペッタンコ靴、、、まあ、せいぜいバックくらいは変えたとしても、ほぼ毎日が、”制服”状態で、私(たち)は、妊婦時代をやり通した。

、、、で、出かけるときに、オシャレできない事は、つまらないことではあるけれど、だんだんと慣れていくと、なーに、これがどーして、まったく気楽でいいもんだね~、楽チン楽チン、、、という話にもなった。

 

最初こそ不安が走った私も、姉という、”たわいのないことをペラペラしゃべれる妊婦仲間”がいたおかげで、”もう、あとは、ドーンといこう~!”

日々、忙しいのも手伝って、コチョコチョと細かく心配する暇もなく、”あとは、ゴールに向かってすすんでいくのみ!”

私と姉は、タグをくみ、出産のその日まで、なかなかどっしりとかまえた。

 

が、そんな私たちを前にして、冷や汗者だったのは、父と母・よしこ。

よしこは、私たちの大きくなるお腹を見ては、”こわい!” ”ママ、こわいわっ!!”、、、と言っては、ブルブルっとふるえていた。

だって、なんといっても、私の両親にしてみれば、初孫が、そうちゃん。

そうちゃんが、生まれてすぐから、いろいろと心配させてくれたので、特に、よしこは、”出産”という事に対して、私以上に、ものすごくキョーフ心を抱いていた。

そうちゃんの後、姉の一人目の子供、そして、私の長女が元気に生まれてきて、ホーッ。

ようやく、ホッと胸をなでおろしたところでの、よしこにしてみれば、”まさか”の、姉と私の妊娠。

 

私と姉は、俗に言う、”高齢出産”になる上、二人とも、帝王切開だった。

そのことが、さらに、よしこを不安におとしいれた。

「どーして、うちはみんな、帝王切開なのかしら? ママの友達の子供は、みんな、普通に産んでるのに。。。 手術中になにかあったら、ママ、どうしよう、、、。

どんな手術でも、絶対に大丈夫ってことは、ないんだから。。

こわい! ママ、こわいわっ!!」

 

たしかに、姉妹そろって、”帝王切開”というのは、珍しいかもしれない。

(よしこにしてみれば、孫5人中5人が帝王切開。

私は、そうちゃんの時、”赤ちゃんが自然分娩に耐えうる力がない。”と言われ、帝王切開に。

姉は、逆子のため。

一度、帝王切開すると、安全を考え、二回目以降も帝王切開をすすめられる。

ちなみに、私のダンナさんのお兄さんのところも帝王切開。

姉のダンナさんの妹さんも帝王切開。

、、、とにかく、見渡すかぎり、みんなそうなのだから、こんな家も珍しいかもしれない。。)

 

本当に、よしこには、心配かけてしまった。。

けれど、「人間、回数を重ねるごとに、”恐怖心”というものも、少しずつ薄らいでいくものらしい。」、、、ということを、よしこをみて、私は学んだ。

いつも、よしこの恐怖心は、帝王切開の手術の日をピークに、どんどん強まっていくものだったが、さすがに、姉の長女、私の長女、姉の次女、私の次男、、、の順で、よしこの、その過度な緊張感は、少しずつ緩和されていくようだった。

で、私の次男の時は、さすがに、これで一連のお産ラッシュも最後、、、という事もあってか、気が抜けたのか、私以上に、よしこは動じていないようだった。

 

長男が生まれる数日前、私たち家族みんなで、ごはんを食べに行った時のこと。

食べ終わってお店を出るとき、お店の人は、私のお腹を見て、「予定日はいつごろですか?」と聞いたので、私は、「もうすぐ出産なんです。 帝王切開で、来週の水曜日に生まれるんです。」

(帝王切開は、事前に、手術日が決まっている。)

すると、「ま~っ! あと3日? 食事になんて出かけて大丈夫ですかー?」

そんな会話を、お店の出口でしていた。

そこに、よしこが、ツカツカと歩いてきて、「あらやだ~。 なに言ってるの、ちはる(私のこと)ちゃん。 赤ちゃん、来週じゃなくって、その次の週だったでしょ~?!」と言ったのだから、驚いた。

 

手術の前日、よしこから電話がかかってきた時も。。。

「いよいよ明日ねー、、、。 ねー ちはるちゃん。。。」と、よしこが言うので、私は、よしこは、これから何て言うんだろうと、一瞬、身構えた。

きっと、長女の時のように、泣きながら、”元気な赤ちゃんが生まれることを、、、祈ってるわ、、、。”なんて事を言うと思った。

が、よしこは、「ね~ ちはるちゃん。 お願いだから、今度は、かわいい~かわいい~赤ちゃんを産んでちょうだいよー! がんばってね~!!」と、とてもリラックスした声でサラリと言った。

そして、その後すぐ、「あっ、ごねんなさ~い。 赤ちゃん(1ヶ月前に生まれた姉の子供)が泣いてるわ、、、。 あらっ、もう、ミルクの時間だわ、これから飲ませなくっちゃ。 じゃ、電話、切るわよ~。 じゃっ、また明日ね~。」と、よしこ。

ガチャっ。(電話を切る音)

「ん、、、?? はーっ???」

私は、受話器を持ったまま、カクッと力が抜けた。

今まで、さんざん怖がってたわりには、まったくよしこは、物足りないくらいに、あっさりとしたものだった。

で、”かわいい赤ちゃん”だなんて、そんな事、出産前日に言われても、、、いったい、どうがんばったらよいというのだろうか、、、、。

 

手術の当日も、よしこは、ダンス教室で、ひと踊りしてから来る、、、という余裕ぶり。

いつもの予定を淡々とこなした上で、病院へやって来た。

それまでは、帝王切開の日には、家族総出で、手術室の前で待つ、、、という恒例行事も次男の時にはなく、ギャラリーは、ダンナさんとよしこの二人のみ、、、と、なぜか、ひっそりしたものだった。

 

それにしても、経験を重ねることは、スゴイことだ。

恐怖心や苦手意識を克服するには、こうやって、経験を積み重ねて行くこと以外に、どうやら道はないらしい。。。

 

P。S。

コメントをありがとうございます!

今でこそ、”仲のよい姉妹”と言われますが、子供の時は、とてもとても、、、。

姉は、常に、ケンカ仲間で、目の上のタンコブのような存在。

たまに、修学旅行とかで姉がいなくなると、うれしくてうれしくて、、、!!

(夜には淋しくなっていましたが、、、。)

だから、私の子供にも、小さい時は、いろいろと競い合って、奪い合って、、、大いにケンカをしてほしいと思っています。。

 

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日々いろいろ」カテゴリの記事

コメント

姉妹ではないですが、私にも妊娠仲間がいました。学生時代からの大親友で、出産は4日違いになりました。長い10ヶ月の妊娠期間、本当に苦楽を共有できて心強いですよね。(ちなみに私の場合は2回とも、り香さんと妊娠期間がまったく同じです~)
お母さまの「ダンス教室でひと踊りしてから・・・」なんて、孫5人目ともなると、余裕なんですね~!よし子お母さま、相変わらず楽しませてくれます!
今朝の「1100gの赤ちゃんの心肺手術成功」のニュース、とっても嬉しかったです。赤ちゃんの脳には障害が残っているかもしれないけど、ちはるさん家みたいに、この赤ちゃんの一家にも明るい楽しい毎日を過ごして欲しいなぁ・・・と心の底から思いました。

投稿: sweetfortwo | 2006年9月 5日 (火) 09時51分

こんばんは。はじめまして。お姉さんの本が大好きで、ちはるさんのブログも知りました。そして大ファンになってしまいました。
とっても楽しく、そして感動しながら読ませていただいています。

大好きな「江原啓之さん」が「子どもは親をえらんで産まれてくる」って言われてますが、ちはるさんの日記を読んでいるとほんとにそうなんだなぁと思います。そうちゃんもほかの子ども達もとっても幸せでしょうね。


私には知的障害のある弟がいます。ふだんはそんなこと忘れていますが、年をとるにつれ、親が弟のことを話すとき、私は何をしてあげられるんだろうと思います。母も弟のことを私にはあまり話そうとしません。ちはるさんの日記を読んで、母の気持ちを少し理解できるかな・・・と思ったりします。
これからもずっと応援しています。私も息子達との時間を大事に過ごそうと思います。ちはるさんの日記読んでると、3人目が欲しくなっちゃいますね~

でも、私もマタニティ3着ほどで過ごしたので、もうボロボロで着れないです。

投稿: いづみ | 2006年9月 5日 (火) 20時29分

初めまして。ブログランキングで自分と同じ名前!!と興味を持って読ませていただきました。しかも、読んでみると自分との共通点がたくさん。私は二人姉妹の姉ですが、妹にはダウン症の男の子がいます。立場的にはりかさんですが、名前はちはる。そして、私の母もちょっとずれてるところが.....
これからも、ブログ楽しみに読ませていただきます!

投稿: ちはる2号 | 2006年9月 6日 (水) 11時19分

>よしこは、私たちの大きくなるお腹を見ては、”こわい!” ”ママ、こわいわっ!!”、、、と言っては、ブルブルっとふるえていた。


あはっはっ。。ごめんなさい、でもなんだか(無事出産された後に読んでるから)おかしくって。

そういえばさっき
TVで紀子さまご出産特集をやっていましたが
紀子さまが帝王切開と告げたら 皇后さまは驚いて
心配で思わず泣かれてしまったそうなんです。
その後、皇后様はそのときのことを親しいお友達に
「紀子さんは「帝王切開になりましたっ。」とけろっとおっしゃって、紀子さんの意外な一面を見た・・・。」
というようなことを語られたとか。

きっと人間って自分の事より 子供の事のほうがうんと心配なんですね。


そういえば いじめなどでも
自分がその程度いじめられても「ふんっ!」と思う程度のことでも
子供がいやなめに遭っていると知ると
親の心は X10倍くらいキュンとするものね。。


よしこママの愛情溢れるエピソードに感動しました。

投稿: ciao ! | 2006年9月 6日 (水) 11時37分

いいですね~、あたしもおね~ちゃん欲しかった!!
兄貴2人もおっても、たまに実家帰ったって、顔も見せよれへんもの。

マタニティーは、あたしも義理の姉から全部借りて
全然買わずでしたよ~。
ほんま、もったいないですもん!!

てか、子供の服ですら、母が新品買うてくれる以外
今でもほとんどお古・・・。

投稿: ある。 | 2006年9月 6日 (水) 16時40分

いつも楽しいお話ありがとうございます♪
ステキな妊婦さん×2のお話、また笑って読んでしまいました。
ちはるさんの家族の話はいつも温かいですね。
ステキな妊娠の話をきいて、わたしもまた子供がもっと
欲しいなぁと思ってしまいました

投稿: みゆき | 2006年9月 6日 (水) 23時50分

マタニティ・・・もう最後のほうになるとおなかの部分だけ毛玉やら汚れがでてくるんですよね~。私の家でのマタニティといえばだんなさんのパンツ。ウェストもちょうどよく、夏だったのであの通気性のよさと開放感、「サイコー!」って感じでした。前の穴は「なにこれ?ちょっといらない・・・。」って感じでしたけどね。ハハ。
私も予定帝王切開だったのですが、決まってからというもの、びびるだけびびりました。とりあえずはじめての出産だったのでギャラリー総出でしたが、さぁ次回どうなるでしょうね?!

投稿: こころ | 2006年9月 7日 (木) 15時00分

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