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長女もうすぐ3歳<後編>

前回ブログのつづき

 

そのお母さんは、言った。

「下の子に障害があるってわかってからは、いろいろと回り道もして、大変な思いもしてきたけれど、、、私ね、自分の人生に、なーんにも悔いはないと思ってるの。

できる範囲内で、やりたいと思ったことは、全部やってきたし、楽しめる事は、積極的に楽しんできたから。 

でもね、たった一つだけ、悔いがあるとしたら、それは、何かって言うと、”どうして、あともう一人、子供を産まなかったんだろう”っていうこと。

あの時は、お姉ちゃんの時とは比較にならないくらい子育てが大変で、もう、これが精一杯という毎日。 その上、赤ちゃんをもう一人だなんて、そんなこと、考える余裕もなかった。

だけど、もう一人、産んどけばよかったなあ、、、って。

ねっ、そんなこと聞いても、あなたたちだって、”もう一人赤ちゃん?! いや、、、今で手一杯だからー、、、。”って思うでしょ?!

でもねー、産んでたほうがいいわよー。 子供は多ければ多いほどいいんだから。

たとえば、遊びに来てくれたあなたたちに赤ちゃんが生まれたとするでしょ。

それで、赤ちゃんが生まれたら、上の子の幼稚園のお迎えとかが大変になったりするじゃない?

そしたらね、私、とんで行って、”私が、幼稚園のスクールバスのお迎えします!”って手を上げて、手伝ってあげたい気持ちでいっぱいなのよー。

だれか、困っている人がいれば、とんで行って、手伝ってあげたい気持ちなの。

私ね、この年になってわかったんだけど、そんな風に思ってる人、実は、世の中にいーっぱいいると思うのよー。

だから、あの時、私も、赤ちゃん産んで、それこそ、大変だったら、電柱に、”助けてください! ~これこれこうで、大変なので、手伝ってくださる方いませんか?”っていう、張り紙してでも、もう一人産むべきだったなーって思う。 それだけが、後悔よ。

赤ちゃんを産むってことだけは、今の年では、どーにもならないもんねー。

もう、どうひっくり返っても、間に合わない!

そしてね、そういう風に助けを求めたら、絶対に、誰かが、必ず助けてくれるもんだから、ぜひ、産んでください。 まずは、産んでみて。」

私は、その後、「ねーねー、あなた、まだ一人? まだ若いんだから、絶対に赤ちゃん、産まなきゃ。 一人なんてダメ! ダメ!!」と、お母さんから厳重注意(?)をうけた。

 

私は、それまで、二人目のことは、頭の中だけで、モチャモチャと考えるだけだったけれど、その話をきいてから、初めて、真剣に自分の心に問いかけるようになった。

それと時期を同じにして、もう結婚しないかも、、、、と思っていた私の姉が、思いがけず、結婚。

そして、妊娠。

姉は、「ちはる(私のこと)ちゃん、あのねー、何回も言うけど、本当に、もう一人、欲しいと思ってるんだったらね、もう迷ってる時間はないよ。 年齢的に考えて、もう、これがラストチャンスだよ。」と、スパーッ。

この言葉も、私の胸に、ダイレクトに飛び込んできた。

で、この二人の言葉に後押しされて、長女は、今、ここに存在している。。。

 

もうひとつ、私が影響を受けた言葉は、そうちゃんが通う幼稚園の先生のひとこと。

ちょうど、長女がお腹にいることがわかってまもない頃。

幼稚園に行くと、先生がとんで来て、「お母さ~ん、おめでとうー!! よかったね~、赤ちゃん!」

私が、「ありがとうございまーす。」と、言い終わらないうちに、先生は言った。

「ねー、あのね、二人目産んだら、もう一人。 三人産んでね。」

私は、”え~、、、??”。

やっとこさ、二人目をという気持ちになって、”どうかお腹の赤ちゃん、元気に育ってくれたらいいなあ。”と思っているところで、早、三人目のことを、、、。

不意だったので、私は一瞬、当惑した。

そして、「やー、先生、これから、二人目が生まれたら、私、やっていけるかな~、、、って思ってる時に、、、やめてくださいよ~。 いや~ 三人目だなんて、ムリ、ムリ。 まずは、二人目、産ませてください。。」と言って、一緒にハッハッハッと笑う予定だったのだけれど、先生は、「ねー、冗談で言ってるんじゃないのよ。 二人目産んだら、三人目も産まなきゃ。

お腹にいる赤ちゃんは、そうちゃんのために。 でね、三人目の赤ちゃんは、(私のお腹をさわりながら)この赤ちゃんのためにね。 お母さんなら、できる、できる!」

先生の目が、私の目の奥を見て、”必ずだからね”と、何か、ものすごく強いパワーを発していたので、私は、ただ、「はあ、、、、。 えーーーっ!」と言っただけだった。

 

もちろん、それからしばらくは、”三人目なんて、とっ、、、とんでもない!!”と思っていた。

でも、長女が生まれて、まもなく1歳になろうというある日、長女のあどけない笑顔を見ていたら、いつかきっと、この長女も、そうちゃんのことで、心を痛める日がくるだろうな、、、と、ふと思った。

そんな時、誰か、あーでもないこーでもない、、、と、何でも話せる話し相手がいたら、どれだけ心強いだろう、、、。

その時、私の心の片隅にあった先生の言葉が、再び、私の心の奥底で響きだした。

で、この言葉に後押しされて、次男は今、ここに存在している。。。

 

子供を育てていて思うのは、親が子供にしてあげられる事なんて、そんなにたくさんはないなあ、、、ということ。

健康に生まれれば、なおの事、生命力に満ち満ちていて、子供は、自ら、外へ外へと目を向け、まわりがびっくりするくらいのスピードで、生まれ持った力をバネに、自分でグングン成長していくのだから。

だから、私に唯一、できることといえば、”そうちゃんには、長女を。 長女には、次男を。”、、、と、そのくらいの事かもしれないと思い、三人兄弟になった。。

 

これから先も、ケンカあり、競争あり、、、三人の間で、様々なドラマが繰り広げられることと思うけれど、大きくなった時、「このメンバーで、よかったねーっ!」と言えるような兄弟になってくれたらいいなあ。。。

 

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長女」カテゴリの記事

コメント

そのお母さん、幼稚園の先生の先生の言葉はとっても温かくて、かつ大変深みがありますね。千春さんのご家族の言葉や態度も、千春さん一家への愛情にあふれてますね。私も学ぶところが大きいなあ。。。たくさんの優しいまなざしに囲まれて、きっと兄弟3人、のびやかに、たくましく(そういうお血筋かとお見受けします!)育っていくのでしょうね。またじーんとしながら読みました。

投稿: ままくま | 2006年8月18日 (金) 08時59分

いつも、楽しく、読ませていただいてます。

私は結婚してもうすぐ4年が経とうとしています。結婚した当初は金銭的な問題や、まだまだ仕事がしたい、とかいろいろな理由をつけて「子供はまだ・・・」と言っていたのですが、最近、学生を始めて、これから先の人生を考えてると、「どのタイミングで子供を作れるんだろう・・・」という疑問が・・・。最近は無理だと分かっていても、子供がほしい毎日を送っています。

いつか、ちはるさんのように、子供を授かってブログで奮闘している姿を書けるようになりたいです!

投稿: 栄里 | 2006年8月18日 (金) 09時59分

 はじめまして。り香さんのお料理本が大好きで、昨日ちはるさんのブログの存在を知り、2日かけて全部読破しました!
 現在男の子2人(長女ちゃん、次男ちゃんの同級生)いるんですが、つい最近妊娠がわかって、3人目は正直予定外でした。迷って迷って、産む方向へと気持ちが向かっていた中、今日のブログで決定的になりました。「やっぱり3人だ!」って。
 この先の自分の大変なことばかりを考えて、『もうやっていけない』と尻込みしていたけど、子供にとって兄弟が多いことは幸せなことですよね!
 私は仕事をしています。2回育休をとって復帰した職場にまた産休を申請して迷惑をかけるということも、悩んだ原因でした。
 でも今はやるしかない!!この気持ちです。2歳違いの3人兄弟抱えて、仕事と家庭を両立してつらいこともみんなで乗り越えて明るく楽しくやって行きます!
 こんな気持ちにさせてくれてありがとうございました! これからもブログの更新楽しみにしています。無理しないようにがんばってくださいね。

投稿: sweetfortwo | 2006年8月18日 (金) 12時50分

はじめまして。私は年子で3人の女の子(現在年長、年中、年少)を持つ母親です。私自身は双子で、ちはるさん姉妹のように助け合いながら子育てをしています。お姉さんのり香さんの料理本が大好きで、一番新しいワインの本も含めすべて手元に置き参考にさせていただいております。最近になり、まごころ.comからちはるさんのブログを知り、過去にさかのぼってほとんど読みました。なんといってもちはるさん自身の明るさや、私からみたらとてつもない大変な毎日を送っていらっしゃるのに、子供達に愛情をたっぷりとそそいでみえる姿、おおらかなお母さんやお父さんやお姉さん、旦那さんやそのご家族、本当に読んでいるだけでこちらまで元気がでてきました。随分前にり香さんのブログで、まだそうちゃんが幼い時に、一度だけちはるさんが弱気になり、涙がでてきて旦那さんに「そうちゃんが大人になって、電車の中で発車オーライ!と叫んだらどうしよう」と言われたとき、旦那さんが自分も堂々と発車オーライ!て言うよ。というエピソードを見たときに、胸が熱くなったというか、旦那さんのそうちゃんを思うあたたかい心や明るい人柄に感動しました。そんな素敵な言葉、なかなかいえることではないと思います。そうちゃんは本当に素敵なお父さんとお母さんの元に産まれてきて、幸せですね。まだ幼いお子さんもみえ、自分の時間はほとんどない毎日だと思いますが、どうか周りの方に頼れる時は頼って、ちはるさん自身の体や心も大切に、無理をせずに頑張ってくださいね。また更新を楽しみにしています。

投稿: sakurakurumihikaru | 2006年8月18日 (金) 23時33分

ちはるさん、こんばんは☆
いつも、こっそりのぞいては
ニンマリ笑ったり、
フムフムうなずいたりしています

我が家は5歳の娘が一人います
二人目を考えながらも
5年が経って、一人の時間も楽しみ始め
このまま一人っ子でいいかなぁとも思ったり・・・
ちはるさんのお話を読んで、
またきちんと考えてみようかなぁと
思っています
ちはるさんと同じ、私も二人姉妹なんですが、
子育てのことをいろいろ話したり、
心強い存在です
そんな存在を、娘も必要とするときがくるのかなぁと

じっくり、きちんと、考えてみようかなぁと
思っています~

投稿: kazumin | 2006年8月18日 (金) 23時44分

こんにちは。姉のり香です。千春ちゃんのブログを読むのもとても楽しみですが、みなさんの(時々私の優しき上司の)コメントを読むのもとても楽しみにしています。
 子育ては大変さのひとつに物理的重さがあります。私は移動中二人とも寝てしまって、荷物と合わせると米袋4つ分になってしまったときは「戦時中、満州から引き上げている自分」を想像するようにしております。戦時中は知らないけど、食べ物はあるし、銃弾は飛んでこないし、それに比べたらまだずーっとマシだと。あまり重たいので次女はおんぶして、寝てしまった20キロ近い長女をカートに乗せますが(先日あまりもの重さに、炎天下のなか車輪が壊れてしまいました)、店頭のガラスに映った姿は、もんぺさえはけば、本当に引き上げ隊という姿です。が、それも見て見ぬふりをしています。
 先日背中に食い込むおぶいひもをなおそうと奮闘していたら、お年を召した方が、細い腕で重たいさくらを支えてくれたりしました。小さなやさしさが、心にしみます。困ったときは全身で「助けて」サインを送れば、何とかなるものなのかもしれません。
 いつも妹へのやさしいコメントをありがとうございます。(私の本も読んでくださって、ありがとうございます)将来このコメントを読むであろう千春ちゃんの子供たちも、きっと感動するだろうな、と今から楽しみです。それではまたー!

投稿: | 2006年8月19日 (土) 01時23分

さくさくと無心に耕すように、心の中に入ってくるちはるさんの文章がとても好きです。
 優しさや寂しさが満ちてくるような気がします。
 私も3人目っというよりも女の子ほしかったなあ。 男の子ばかりのお母さんは、がさつになっていけませんわ。 

 年齢的にもう産めません・・・・・・・・・。
 
 少子化に貢献できぬ年になり

ってやつですね。 下の子を授かる5年前に作っておけば、今ごろは3人兄弟になっていたかもしれないけど、あのころは、正直次の子にも障害があったらと、子供を作るのが恐かった。 
 女の子ほしかったけれど、ともぽんに弟を授けてくださった神様に感謝、感謝です。 ちはるさんのブングに出会わせてくれた運命にも感謝!

投稿: のり‐なっと | 2006年8月19日 (土) 08時14分

はじめまして。

うちにも子供が三人います。
三人目を生むときは、同じように悩みました。
金銭的な面でも、精神的な面でも、育てていけるだろうかと・・・。

私事ですが、最近母が亡くなりました。
その時に、私は兄弟がいて本当によかったなと思いました。
心さびしいときに、それを分かち合える人がいてよかったと・・・。
こんなとき、友人や知人では、それを分かち合えるかといったら、
真実の意味では難しいと思います。
そして、年をとればとるほど、兄弟のありがたみがよく分かります

そして、兄を見ていて思うこと。
こんなに大切に思われて、母は幸せだったなと・・・。

子供は本当に宝です。
どんな子供でも、そこにいるだけで、力を与えてくれます。

ちはるさん、いつもありがとうございます。
いつもここにきて、力をいただいています。
頑張ろうって思えます。
これからも楽しみにしていますね。

投稿: みちこ | 2006年8月19日 (土) 08時32分

ごめんなさい。
自分は一人っ子という境遇で育ち、家庭を持ってもこどもはおらずのまま、齢50歳を超えてしまった今、次世代のみなさんに申し訳ないことをしたなあと感じる昨今です。
先日「東京タワー」を読んでおもわず涙しました。我が母はまだ健在ですが、いまさらながらに親孝行せねば、と思う情けないおっさんです。
親からもらったものを子に渡すのが人間としての務めのひとつだと思います。だとすれば、私はその務めを怠ることになります。
これからはせめて、街でhelpサインを出しているおとうさん、おかあさんがいたら、ちょっとは手助けをして罪滅ぼししようと思います。

投稿: oxxsan | 2006年8月19日 (土) 16時40分

こんにちは、ちはるさん。
今回の記事もとっても良かったです。
私は、事情があって、子どもは無理なのですが、子育てしてる気分で読ませていただいてます。
以前、子どもの教育に携わっていました。
障害児教育を専門になさっていた職場の先輩が、
「この子たち(障害のある子)は意外と強いし、私たちにまかせていいから、お母さんは兄弟をとにかく見てあげて!」
と、ことあるごとにおっしゃっていました。
その先輩のことを思い出しました。
また、素敵なお話待っています。

投稿: ぱる | 2006年8月20日 (日) 09時36分

うちの双子たちにももうひとり兄弟姉妹を・・・!というのは私の今一番の願いかもしれません。
それを少しあきらめかけた時に思いを奮い立たせてくれたのが、以前のちはるさんが日記に、もう一人産まないでいてあとから後悔するのはいやだった、というような内容を書かれたのを読んでからです。その時「そうだ大変だって死に物狂いでなんとかなるかも。それにまた病気もってたってその時々対応していけばいいや。」ってタイのマイペンラーイ(どうにかなるさ)気分になれて嬉しかったのを覚えています。
もちろん虚弱児1名が少し落ち着いてから、とは思っているのですが、いづれにせよ大切な授かりもの。
そのときまでちはるさん日記を読みつつ、ママ度をあげて充電しようと思います!

投稿: こころ | 2006年8月20日 (日) 15時15分

>産んでたほうがいいわよー。 子供は多ければ多いほどいいんだから。

わぁー。そのお母様、豪快な価値観ですねー。
こんなふうに背中を押してもえるとぽんっと飛べますね。

近頃は「次のお子さんはまだ?」とか、
よそのおうちの家族計画に関してはデリケートで
お姑さんでなくても友達同士でも、ちょっぴり聞きにくかったりする世の中ではないですか。
(以前うっかりきいて「2人目不妊で生理が来るたび苦しい」と
打ち明けられ、傷つけてしまったことを後悔しました。
あえて一人っ子や、産まない決心をした友達も。)

でも多様な価値観の中で
「でも私はこう思ったよ!」という貴重な体験談を、勇気をもって話してあげることも
本当に大切だし、親切なことだなぁと
お話を読んでいて感じました。

我が家は長男(中3)次男(生きていたら中2)長女(小5)の3人の子供に恵まれました。
2人目が0歳のころ 障害(裂脳症)がもとで亡くなって
その後長女を妊娠したので
千春さんの2人目、3人目のとき
感じられたこと、とてもよくわかります。

今ではすくすく育ち、悩んで、不安の中で(?)
産んだ娘は長男の宝物です。。
子供は家族、
一族(祖父母おじおば)、
人類の宝 (言い過ぎ?)ですね。

幼い子供を亡くすということは、すべて親である自分のせいだと
今でも亡くなった子に申し訳なく思っていますが
その気持ちを兄妹を大切にすること、
その時つらさの中で学んだことを還元することで
癒しになっています。

(すべて自分のせい、と思うのは卑屈だと思われそうですが
なんだか「自分は悪くない」と逃れて気楽になりたくない、
この辛ささえも一生大切に墓場まで持っていきたいという
親としての不思議な心境?なんです。)

長々とごめんなさい。今回とても感動したもので。

お互いがんばりましょうね。
子育て&人生楽しみましょう!

投稿: ciao ! | 2006年8月21日 (月) 11時27分

はじめまして。
第3子妊娠中です。
涙が止まりません。
繰り返し読ませていただきます。

投稿: まあも | 2006年9月 1日 (金) 12時10分

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