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そうちゃん出産後・病院にて(1/3)~救急車がやってくる

ちょっと長くなるので3回に分けて。。。

 

 

少子化がすすむ中、私が三人もの子供のママになろうとは私自身も考えていなかった。

”子供が三人”というだけでも、「へー! 三人!!」と言われるのに、一番上の子供に障害があるとなると、その”へー”も、一段と強い口調となる。

私が、三人目の子供を授かったと、母・よしこに電話した時、よしこの口から出た言葉は、「おめでとう。」ではなく、「へー!ちはるちゃーん、たいした度胸ねー!」という言葉だった。

度胸か、、、確かに、、、、それは言えた。

 

生まれて間もなくわかる障害もあるけれど、単にお腹にいる期間が短かすぎて、早産になったため障害がでてしまった子供、健康に生まれてきたけれど、はしかにかかって、その後遺症で障害を残してしまった子供、3才まで健康だと思っていたのに、検診でひっかかり、障害があることがわかった子供、、、そうちゃんのまわりにもいろんなお友達がいる。

生まれてくる赤ちゃんは、”私はバッチリ健康です”という保証書を胸に抱いて証明してくれるわけではないから、健康に育つかどうかは、やっぱりスリルがある。

いろんなことを思うと、”もう一人 赤ちゃんが欲しい”と願うことは、究極の勝負師になったような、そんな気さえする。

「もしもまた、、、。」と思うとゾクゾクもする。

でも、最後、いきつくところ、”丁か半か、、、それしかないではないか!!”と妙に大きな気持ちになった。

人生最大の賭け、、、。

どうせいつか、人間は死ぬんだし、、、。

だったら、「三人目、いたほうがよかったかなー。。。」と後で思うくらいなら、いっそ、一思いに思い切ってしまった方が潔い。

三人子供を産めば、もう悔いはない。

だいたい、鮭は卵を産むために全力をふりしぼって川の上流に行き、卵を産んでしまうと息絶えてしまう。

それに比べれば、痛い思いはすれど、赤ちゃんを生んだあとも、ちゃんと生きていられるのだ。

なんて幸せなことだろう。 

 

 

とはいえ、妊娠中、まったく不安がなかったと言えば、ウソになる。 

お腹が大きくなるにつれ、そうちゃんのときの悪夢のような出来事が脳裏をよぎった。 

 

さてさて、ここから、そうちゃん出産後の病院での話。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

そうちゃんが生まれた次の日、病院の先生が朝、病室にやって来た。

「赤ちゃんなんですけどー、ちょっと呼吸が苦しいのとー、手をこういう風にプルプルプルっとふるわせているのでー、今からピーポーピーポーで別の大きな病院に運びますのでー。。」と言ったのがすべての始まりだった。

今をもって、大の大人にどうしてこんな言い方をしたのかはナゾである。

その口調たるや、回転の間違った昔のドーナツ版のレコードのように、今にもとまりそうな、これ以上ゆっくりにはしゃべれない、、、というような言い方だった。

しかも、”プルプルプルっとふるわせて”のところでは、手を上げてゆすってみせ、幼稚園生がお遊戯するようなジェスチャーも忘れなかった。

 

確かに、入院してからの私の混乱ぶり(?)は、かなりのものだった。

(前のブログ、”そうちゃん誕生前夜の混乱物語”参考)

このくらい、かみくだいて、刺激を与えないように言わなければ、なにをしでかしてくれるかわからない、、、と、思ったのかもしれない。

その、やわらかな言い回し、そして、麻酔(帝王切開したときの)がしっかりときれていないという状態も手伝って、私は、先生に、「はあー。。。」と、あまりに気の抜けた返事をしただけだった。

 

”これは、ただごとじゃない、、、!!”と把握したのは、顔色をかえて病院へ駆けつけたパパの顔を見た時、そして、実際、ピーポーピーポーが、本当に”ピーポーピーポー”といって、病院を去った時だった。

自分でも、随分と時間がかかったものだと、あきれてしまう。

でも、思いがけない一大事が起こった時、人間、こんなもんなのかもしれない。

”えー どーいうこと? えー どーいうこと?”

ただ、クルクルと頭の中をゆっくり回転木馬がまわっているような、そんな感じ。。

「えっ! どういう事なんですかっ? 何が起こったんですかっ?!」と、テレビドラマのように、ものすごい勢いで聞く、、、、なーんてことはないものだということが、よくわかった。。

つづく。

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コメント

ものがたりのある一皿を読んで以来そうくんのママがきになっていました。あまりにもわたしとそっくりだからです。私にも障害を持って生まれてきた長男を筆頭に三人の子供がいます。長男が生まれてきた次の日の光景がそっくり思い出されるのです。三歳までわからないといわれながら自分のペースでゆったりのんびり成長しています。時には下の子たちの競争社会を見ながら一番人間らしいかも・・なんて思っています。障害をもって生まれたこと健康に生まれ周りと競争しながら成長していく子供、私は両方育てられ人間としていろいろ感じることができ多くの人との出会いがあって感謝感謝です。大切なものはなんだろうと教えてくれるのです

投稿: hidemama | 2006年3月 9日 (木) 20時17分

今日のちはるさんの日記は、私にとって、どんピタリ!でした。

漠然と3人目の子供をいつかむかえたいなぁ、と思う私ですが、やっぱりどうして「次も病気もちだったら・・・。」という不安があるのは事実。
小心なので、産まれてくるまでの恐怖と戦うことすら今から恐怖であったりもするのですが、また一方で「いや、なにかあってもなんとかするさ。」とどこか座った部分もあったりします。
ちはるさんの、「後で思うくらいなら~・・・」という言葉・・・あー、ようやくこの言葉にたどり着けた、と嬉しくなりました。

人間はあまりに心的に負荷がかかると、考えるのをやめてしまうそうです。わたしもうちのそうちゃんの病気がわかったときはかなりほけていたのかも・・・・・・。

投稿: こころ | 2006年3月 9日 (木) 20時49分

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