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そうちゃん語

息子・そうちゃん(9才・♂・知的障害アリ/推定年齢1~2才)より発信される”そうちゃん語”。それは、サザエさんの”いくらちゃん”の言葉(バブー バブー)を訳すのと匹敵するほど、正確に訳すには難易度が高い。。。

 

 

そうちゃんは、言葉をしゃべるはるか前から歌を歌った。

一番最初に歌った曲は、ベートーベンの第九。

2才になったばかりの頃だった。

年末によくテレビで流れていたので、覚えたらしい。

初めは、”まさか、、、。”と耳を疑ったが、よく音をひろってみると、やはりそうだった。

なんと高尚なっ!!

これはただ者ではない、、、と思ったものだが、確かに、”タダ者”ではなかった、、、、いろんな意味で。。。。

 

次に覚えたのは、”山の音楽家”。

それを皮切りに、歌という歌は、瞬く間に覚え、しかも、リズム感・音程ともにバッチリ!

(そうちゃんの歌というのは、歌詞なしのハミングのことです。)

なにしろジャンルも幅広い。

クラッシックから演歌・国歌・童謡、、、それに、今は、ラテンにはまっている。

”テ・キーラ”なんて、リズムの刻みを入れながら、のーりのり。

あまりにも快活な歌いっぷりで、ゴキゲンな気分になるので、いつも曲の最後に「テ・キーラ!!」と叫ぶのは私の方だ。

 

 

歌はばっちりなのだが、これが言葉となると、なかなか思うようには広がらない。

なにしろ、カツレツがハッキリしないので、誰が聞いても理解できるわけではない。

それは、はたから見ると、”そうちゃんオリジナルの言葉”と言ってもいいほど、聞き取りが難しい。

同じイントネーションでも、シチュエーションによって、言っている事はそれぞれに違うのだ。

 

 

母・よしこなど、私とそうちゃんとのやりとりを聞いて、いつも驚く。

一見、同じ事を繰り返してるとしか聞こえない言葉に、私が、「あーそうそう。 お風呂ね。」とか、「ごはんね。」とか「まだまだ。 もうちょっと待っててねー。」とか、二人の間では、いっぱしに会話が成立しているので、そばで見ていて、「まー ちはるちゃん(私のこと)、よくわかるわねー。 ママは、さっきから同じことを言っているようにしか聞こえないわ~。」とゲラゲラ笑う。

 

 

バスにそうちゃんと一緒に乗ると。。。

私たちの前の席に座っている人は、私たちの会話(?)のやりとりが不思議でならないのだ。

その上、ボキャブラリーの少ないそうちゃんは、何回・何十回となく、同じ事をしゃべる。

「ごはん?」と、そうちゃん。

「もうちょっとね。」と、私。

また、「ごはん?」と、そうちゃん。

今度はちょっと返事をかえてみて、「もう少しね。」と、私。

そうちゃんは、障害のためか、同じ質問には同じ言い方で答えないと気がすまない。

そこで、そうちゃんは、「ごはん? もうちょっと!」とムキになって言い、”もうちょっと”と答えなさいと、私に、言い方の訂正を求める。

そして、確かめるために、またまた、「ごはん?」と、そうちゃん。

「もうちょっとね。」と、私。

、、、、と、このような尋常でない会話が二人の間で、延々と繰り広げられているのだ。

 

前の人は、何をいっているのかさっぱりわからない、けれども、それはそれはよくしゃべる後ろの人(そうちゃん)の”正体”をぜひとも確認したくなる。

”怖いものみたさ”ではないが、10人中9人は、もう、後ろを振り向いてみたくなってしょうがなくなる。

しかし、そこには不思議となんとなく”遠慮”があるらしい。

その結果、ふり向く事はふり向くのだが、ガバッと首を回して見ることはない。

なぜだか、みんな、首をキュッと、45度だけ回す。

そして、あとは、なんとか目をなるだけ端っこによせて確認しようとするのだ。

あともう少し首を後ろに回したら、バッチリ私たちを確認する事ができるのに、そのあとちょっとは決して動かさない。

ただし、子供は例外。

子供は素直に、首を体ごとギュっと回して、手っ取り早く確認する。

 

 

パパも、そうちゃん語の通訳者としては、かなり優秀と言えるが、それでも、誤訳して、トンチンカンなことを自信満々に言っている事がある。

そういう時は、そうちゃんもヤキモキして、私に向かって、「ママ!!」と言い、”即座に、この、ものわかりの悪い人に訳しなさい”とイライラしながら訴える。

そのときは、私も同様、”まーっ このくらい、わかりなさいっ!”と思いながら、通訳をいれる。

 

、、、と言っても、私だってそうちゃん語は、まだまだ”連想ゲーム”の域を出ず、「う~ん、、、そうちゃん、ヒント!ヒント!!」とよく叫んでいるが。。。                                                                 

 

そうちゃんが、今以上に言葉がハッキリしないとき、家ではミュージカルの舞台のようだった。

たとえば、”お風呂にはいろう”ということを伝えるために、「お~ふ~ろ~に~はいろーかー。」と決まったメロディーをつけて歌う。

そうちゃんは、音楽はすぐに頭に入るので、メロディーをすぐ真似ることができた。

だから、そうちゃんとは一日中歌っていた。

 

 

今も、ミュージカルな毎日だが、いったいいつまでつづくやら。。。

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