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押し寿司事件

<今日の話>  京都の名店の”いOうの押し寿司”をめぐって、食卓で起きたドタバタ劇。    

 

 

毎年 デパートの特設会場で "東北のれん市”とか"全国駅弁祭り”などというものがあるが、"京都のれん市”を紹介するチラシを目にすると、プッと笑いがこみあげてくる。

、、、というのは、、、。                                                                                 

 

 

ある日、私が、実家に遊びに行くと、母・よしこが「今日はね、のれん市に行って、いOうの押し寿司を買ってきたわよー。」と言う。

「へー 押し寿司。。」と言いながら包みを開けてみていると、なんでも、"京都じゃ有名なお店のお寿司だ”ということ、”だいたい、さばの押し寿司なんて、ナマぐさくて好きじゃないけど、ここのだけは、ものすごく美味しいから食べれるのよー”ということ。

そして、"1本 2100円もするのよー。 これだけ食べたってごはんにはならないんだから。他におかずも作らなくっちゃいけないから、考えたら高いわよねー。”、、、と、高級であることをもアピールし、今日は姉家族も、友人をひきつれて遊びに来ているから、4本も買ってきたと言う。

前説明は詳しすぎるほどカンペキだったので、そこの押し寿司は食べたことがなかった私としては、夕食の時間がくるのが楽しみでたまらなかった。

 

 

さて、いよいよ夕食の時間になって、さば寿司の登場となった。

よしこは、ここでも、"1本 2100円すること”  ”それはそれは美味しいこと”、復習を忘れなかった。

”もー わかったわかった。。早くたべよーよ”、、、と思いながら、さば寿司をとり皿に

はこぶ。

押し寿司の上に、クルリと昆布が巻いてあって、すごく美味しそう。

「いただきまーす!」

この場には父とよしこ、それに私と主人がいた。

ぱくっ もぐもぐもぐ。。

”ははーん これが、いOうの押し寿司かあ。。。。

なかなか昆布の歯ごたえがあるけど、うー 美味しいー。”と思いながら食べていたら、

そこから事件は起きた。

 

 

今までに何回も食べたことがあると言っていた父が、「いつものと違う。」と言いだしたのを皮切りに、よしこが「まー あきれたっ! こんなに昆布が硬いから口がゴワゴワして食べられないわっ!」と言う。

私たちは、何しろ初めて食べるものだったから、この”ゴワゴワ”を楽しむものと思っていたが、どうも違うらしい。

よく、美味しいラーメン屋さんが、他の場所にも店舗を広げると、味が落ちることがあるが、きっとそれに同じく、いOうの押し寿司も、デパートの上で販売すると、かくも味が落ちる、、、、という結論に達した。

しかし、よしこの怒りは、そんな結論をだしたくらいじゃーおさまらなかった。

「ママ、デパートに電話するわ。

こんなことじゃ、お寿司屋さんだってデパートだって、今後のためにならない。」と言う。

そして、サッサッと電話のところへ行き、ピッポッパッ。

デパートの人に、今、このテーブルで起きた一連の情事を話したが、聞いていると、どうも担当者がいないので、折り返し電話がかかってくることになったらしい。

電話の最中も、私は押し寿司を食べつづけていたが、よしこがそれをとめた。

「お返ししましょ。!」

 

 

我が家では、いつも、美味しいもの、高いものを食べるときは、ものすごーくおなかをすかせておく、、、というのが暗黙のルールとなっている。

美味しいもの、高いものを食べる段になって、「あー なんかまだおなかすいてない。」とか言おうものなら、袋叩き、、、とまではいかないまでも、相当のヒンシュクをかい、非難ゴーゴーとなることうけあいだ。

私の中では、一口、 口にいれた瞬間から”いOうの押し寿司たるはコレだっ”というのがインプットされてしまったので、少々ゴワゴワ感はいなめないが、美味しい。。。

もとより、そんなわけでおなかがすいていた。

 

 

しばらくして、電話がなった。

よしこが、ツカツカと偉そうに歩きながら電話にでる。

私たちも、動向を耳をそばだてて聞く。

、、、すると、思いがけず、よしこの声がだんだんと小さく低くなり、最後は「それは失礼いたしました。。。」という言葉でしまった。

電話をきると、よしこは、おなかをかかえて、はずかしそうに「ふふふふ、、、、いやだわー。」と言って笑う。

聞くと、なんということか、いOうの押し寿司は、昆布は食べずに、昆布をはがして、さばの押し寿司部分だけをいただくというのだ。

それから、私たちは、素直に、そして、静かにぺランと昆布をはずして、あらためて、いOうの押し寿司をいただく。

「う~ん やわらかいっ!」というのが最初の私の感想。

そして、たしかに美味しい。。。

何回も食べたことのある、いわば常連客としては、よしこと父は、なんたる初歩的ミスをおかしていたことかっ!!

 

 

私たちが、テーブルで今、ここであったことがおかしくって笑い転げていると、むこうの違う部屋で、友人たちと食事をしていた姉が来て、「どーしたの?」と聞いた。

が、よしこは「なんでもないわよー。」としらばくれ、私たちにりかちゃんにだけは言わないでくれと懇願した。

姉は今、料理の本を出版しているが、”オイシイ事件”は、すぐさま料理の材料ならず、エッセイの材料となり、よしこは、そういう意味で、格好のえじきとなっているからだ。

 

 

私は姉にすりより、最後に、これだけは聞きたかったので、質問した。

「ねーねー りかちゃんたちもむこうの部屋で押し寿司食べたんでしょ?

昆布も食べた?」

すると姉は、「昆布は はずすにきまってるじゃん。」

涼しい風とともに、姉は、むこうの部屋へ戻っていった、、、何も知らず、、、。

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母・よしこ」カテゴリの記事

コメント

私は10年前にその押し寿司で
お腹を壊してしまい(体調が悪かったようです)
母も同じもの食べたのに平気!

ですから・・・
例の物産展の同じような広告を見ると
軽い痛みを覚えますが・・・。

それで、我が家の母「せつこさん」が同じようにデパートに
電話してすごいけんまくで事情を訴えると
担当者が「お詫びに伺うと・・・」いうのです。

しかし、当時私の下宿のアパートの汚さに
恥ずかしさを覚え
痛いお腹を抱え、「来ないでいい~~~」
と叫んだこちらの事件も思い出されて

たくさん笑ってしまいました。

それにしてもよしこさんも

最高です、楽しいです。

久しぶりに笑わせていただきました。

投稿: ゆうくんのママです。 | 2006年2月25日 (土) 01時15分

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