辞め時(7・完)

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まもなく、憧れのピアノが家にやってきた。

自分で稼いだ、ありったけのお金をはたいて買った、ピアノ。。

                                                              

母・よしこは、ピアノが来た日、

「ちはる(私のこと)ちゃん、、、それにしても、思い切りがいいわね~、、、こんなの買っちゃって。 

でも、これで、貯金、すっからかんになっちゃったわね。

 、、、これでよかったのかしら~?」と、ちょっと心配そうに私に聞いたけれど、私は、すっぱりと言った。

「うん、いいの、いいの。 

また働いて、お金貯めるから!」。

                                                         

”会社を辞めた”と思ったら、なんということはない。

これからも、ちゃんと会社に行くのだから、お給料も、ちゃんともらえる。

うしししし、、、(笑)。

                                                          

も~う、私は、うれしくてうれしくて仕方なかった。

これで、あの喫茶店にわざわざ足を運ぶことなく、自分が好きな時に好きな曲を、このピアノに(自動演奏機能)弾いてもらえるのだ。

会社は忙しく、相変わらず一日中バタバタしていたけれど、この時間を楽しみに、頑張れる。

よしこもピアノが大好きなので、ピアノを置いているリビングで、私とよしこは二人、時間があれば、お茶をすすりながら、ピアノちゃん(、、、と、当時、私は、そう呼んでいた。)の弾いてくれる演奏に耳を傾け、うっとりした。

                                                             

そんな中、私が”会社、辞めたい! もっと自分には違う空間があるんじゃーないだろうか。。”と思っていた気持ちは次第に薄らいでいった。

そしてまた、私の気持ちだけでなく、会社もまた、ちょっとずつ時間とともに変わっていった。

環境や人も変わり、私にだんだんと余裕がでてきたのも加わり、”用事があるときは、すっぱりと早く仕事を終えられる会社”へと変わった。

                                                            

結局、私は、結婚するまでの約5年間、ずっと仕事を続けた。

(だんなさんが転勤族のため、これから先は、どこの地へ行ってもできる、母・よしこのようなエレクトーンやピアノを教える仕事をしたいなあ、、、。

そう思い、エレクトーンの勉強をするため、その時は、会社をすっぱり辞めた。)

                                                          

ちょうど入社2~3年目ごろ、私は、「明日にでも辞めちゃいたいわっ!」と思ったことが数えきれないくらいあった。

けれど、それが、本当に”辞め時”だったかは、結局のところ、だれにもわからない。

だって、いつの時も、大切なことは、今、すぐには、わからない。

自分の足元には、本当に大切なことは、落ちていない。

”本当に大切なこと”というのは、「まったくも~、やってらんないわー、、、。」とかなんとかブツブツ言いながらも、一歩一歩、前に歩き続けることによってのみ、その道の先の先に見えてくるものなのかもしれない。

                                                            

現に、よしこも、制服の胸のポケットにしまっていた”辞表”をゴミ箱にポイと捨て、仕事を続けた先に、私の父がいたのだ。

同じ職場で二人は出会い、そして、結婚した。

人生、わからないもんだなあ、、、。

                                                           

私も、あの5年間を、また経験したいと思っても、もう二度と同じ経験はできない。

会社で学んだのは、仕事ではなく、人生そのものだった、、、ということに気づいたのも、ごく最近のこと。

そして、あんなに大変と思っていたのに、すぎてしまえば、楽しかったことしか思い出せない。

だから、何事も、“辞めたい時”こそ、”ふんばりどころ”なのかもしれない。

                                                     

あの時、買ったピアノ。

今も私のそばに、ちゃんといます。

昔といっしょ、少しも輝きを失わないピアノちゃん、今も、本当にお世話になっています。

ずっと私を見守ってくれるかのように、リビングの南側、いちばん日当たりのよい場所を陣取って、いつもデンとしております。。。

おしまい

                                                           

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ちょっとブレイク

”辞め時”を読んでくださっているみな様、、、お疲れさまです。

そして、ありがとうございます。

間もなく話も終わると思いますので、気長におつきあいくださいませ。。

                                                           

さてさて、今日は、次男・3歳のお誕生日でした。

そして、今日は、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が3歳になった時とも、長女(4歳)が3歳になった時とも、また一味違う気持ちでした。

感慨無量というのか、、、。

                                                          

私がブログを始めたのは、確か、次男が7ヶ月の時。

ま~、その頃といったら、赤ちゃん3人育てているような状態。

まー、どんな風だったかは、昔のブログを読んでくださっている方なら、すでにご存知かと思いますが、、、。

                                                          

人間一人の力(自分にできること)に、思いっきり限界を感じている私でしたから、土・日曜日のパパが会社がお休みの時だけが救い。

ネコの手だってかりたかったくらいなので、当然、パパの手も。

パパもいやおうなく、育児に参戦。

「ちょっと~、パパ~、○○して~。」

「パパ~、はーい、次は○○お願い~。」。

一日中そんな状態の中で、

「オレは、会社でも家でも、休む暇がない。。。」と、ぼやいていたパパ。

                                                              

でも、いつも、はっきり言っていたっけ。

「この3匹の子供を、平日も世話しないといけないとしたら、(パパ、平日は、いつも、子供たちが寝てしまった後に帰宅。)オレは、会社の方が、はるかにいい。

オレは、迷うことなく、会社を選ぶ。」と。

                                                           

そんなパパと私の合言葉が、”次男が3歳になるまでの辛抱やろ~!!”。

三人が三人、好き放題のことをしてくれる毎日。

とにかく、手がかかる。

まるで動物園で暮らしているような環境の中で、私とパパは、手をとりあって、涙ながらに(?)、何度そのスローガンを唱えたことか。。

                                                        

そして迎えた、今日、3歳のお誕生日。

本当、あの頃に比べたら、楽になりました~。

そして、末っ子というのは、本当にかわいいものです。

自分の最後の子供と思うからか、そうちゃんが健康に生まれていたら、いなかった(そうしたら、子供は二人だった気がします。)かもしれないと思うからか、、、。

今日は、次男が3歳になったのがうれしくてうれしくて、なぜか、家の窓ふきをがんばっちゃいました。

(もちろん、パパも動員。

これは、いまだ変わらず、、、<笑>。)

おかげで、ピカピカになりました。

                                                          

これからも、元気いっぱい、大きく大きく大きくな~れ!!

、、、と思います。

                                                             

P.S.

3歳になった次男に聞きました。

「3歳になって、どんな気持ち?

お兄ちゃんになった気持ちがする?」。

すると、次男は言いました。

「ううん、あのしゃー(あのさー)、お兄ちゃんになった気持ちはしゃー(さー)、しないんだけどしゃー(さー)、、、。

お姉ちゃんになった気持ちがしゃー(さー)、、、する。」。

、、、だそうです、はい、、、。

                                                       

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辞め時(6)

前回ブログのつづき

                                                        

さっきまでキッチンにいたまましゃべっていた、母・よしこも、私が座っている丸テーブルの方に来て座った。

「でさー、ママ、辞表をだして、会社辞めたの?」と私が聞くと、よしこは、「ううん、結局、辞めなかった。」と言って、一つ大きなため息をした。

                                                            

なんでも、”他によい職がないものか。。”と、いろいろ物色したものの、これといってピンとくるものを探しだせなかったらしい。

ならば、、、というので思い立ったのが、ずっと昔から自分が欲しかったピアノを自分のお給料を貯めて、買うことだったらしい。

“辞めたもの”と思って、そのまま仕事を続け、その代わりに、仕事で得たお金をピアノに使おうと思ったのだという。

                                                              

、、、そうか、、、そうだったのか、、、お給料とは、そのためのものだったのか!!

私も、”仕事が忙しくて余裕がない。 これじゃー、先が思いやられる。。”ということばかりにとらわれていたけれど、ちゃーんと、お給料というものをもらっていたではないか、、、。

当たり前のことだけれど、危うく忘れるところだった。

                                                              

お給料というものは、毎日、きつかったり、大変な思いをしたりするであろうことがわかっているにもかかわらず、雨の日も雪の日もかんかん照りの日も、ちゃーんと同じ時間に起きて、かっきり同じ時間に電車に乗り込み、きっちり同じ時間に会社に到着する者だけに与えられるもの。

(それを続けるためには、かなりの勇気と忍耐を要する、本当に。)

                                                             

そして、そのお金は、

”まったく毎日、お疲れさまです。 

苦労かけてすまないね~。 

ほんの気持ちだけれど、これで好きなものを買ってください、独身ならば、尚のこと。”というメッセージが含まれていたのだ。

                                                              

そもそも、マッサージしてもらったり、美容室で髪をきりに行く時のように、仕事が、”心地よいだけのこと”、”楽しくて楽しくてたまらないことだけ”だとしたら、お給料をもらうどころか、こちらからお金を払わなくちゃいけないことになる。

だから、それなりの苦しい思いをした、その代償がお給料なのだ。

                                                           

思えば、高校の時の部活なんて、あれほどまで、キツイ練習をしながら、びた一文、お給料はもらえなかった。

天びんにかけると、仕事より部活のがきつかったくらいなのに、、、。

                                                          

そう考えながら、私は、二階の自分の部屋にかけ上がった。

そして、机の引き出しを開け、お給料が振り込まれている通帳をさっそくチェック!!

それを見ながら、

”さ~て、買うぞ~! 買うぞ~!! 買うぞ~!!!”という気持ちがモリモリとわいてきた。

                                                          

私もそれから、”もう会社は辞めたもの”と思い、それからのお給料は自分へのご褒美として考えることにした。

そうだ、そのためには、さしあたって、大きな買い物をしなければならない。

”このためにだったら頑張れる!!” 

”これが私の苦労の結晶だ!!”ってものを、ぜひとも買わなければ!!

                                                           

私は考えに考えた。

そして、私が買ったのもの、、、。

それは、なぜか、よしこと同様、ピアノだったのだ。

それも、自動演奏機能のついたピアノ。。。

                                                           

当時、私は、会社のみんなとごはんを食べに行ったあと、よく行く喫茶店があった。

喫茶店といっても、かなり広く、ホテルのロビーのような雰囲気だった。

こげ茶色のフローリングの中央には、黒いグランドピアノ。

いつ行っても、自動演奏で勝手に鍵盤は動き、美しいピアノの音色を奏でている。

クラッシック、ジャズ、ポピュラー、、、いろんな演奏をピアノは弾いてくれた。

                                                           

私は、その喫茶店が大好きだった。

美味しいコーヒーとケーキとピアノ。

素敵なコンビネーションだった。

そのピアノの音に耳を傾けていると、自然と気持ちは癒され、気持ちがやわらかくなっていくのがわかる。

                                                           

けれど、時おり、そのピアノを眺めながら、幾度となく、私は”ハッ”とさせられた。

これが、私と姉が小さい頃、”どうか、ピアノを辞めさせてくれないか。”と母とケンカしながら、泣きながら懇願した時と同じピアノなのか、、、。

私が小さい頃、ピアノを弾くのがイヤでイヤで、自分の家の黒いピアノを足でボンボンけりながら、悪態をついて叩くように弾いていたのと同じピアノなのか、、、。

それを思い出すにつけ、私は、ピアノに対して、とんでもないことをしてしまったような、そんな気持ちにさせられた。

そして、ズキリと胸が痛んだ。

                                                              

でも、そのピアノと出会ったのを境に、私はピアノに魅かれ、たまらなく好きになってしまった。

だから、どうしても、今の自分のために、そして、これからの自分のためにも、自動演奏機能のついたピアノがほしかったのだ。。。

                                                              

次回へつづく

                                                              

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辞め時(5)

前回ブログのつづき

                                                             

その独特の慌しいオフィスの流れにのって、まずは仕事を覚えるだけでいっぱいいっぱいだった入社1年目。

                                                              

課の女性の先輩が一斉に他の課支社へ異動。私を含めて、まわりがほぼ”新人さん(入社したばっかりの人、又は、畑ちがいの課からきた人)”になってしまい、課は、わからない人だらけに。

みんなで泣きながら仕事をした2年目。

(いや~、あの頃は、毎日がハプニングの連続。

とにかく、目の前にある書類が、”What's this???”のものばかり。

”三人寄れば文殊の知恵”とばかりに、みんなで、たびたび書類の前に集合!

どういう風にこれから仕事をすすめていけばよいのか、考えあぐねたものです。

いや~、大変でしたー。。)

                                                         

そして、やっとこさ軌道にのりはじめたと思っていた頃、またまた課のメンバーが異動。

すごろくの”ふりだしにもどる”状態になってしまった3年目。

                                                            

まったく、、、。

せっかく、なんとかかんとかしのいできて、ようやく仕事の流れがわかり、”やっとこれから。。”という時に、また最初からやり直さなければならないことに、本当にがっくりだった。

せっかく今まで自分の中で築き上げてきたのものが、一日で”クシュッ”となくなってしまう気がしたものだ。

                                                             

組織の中で働くって、こういう事なのか、、、。

これじゃあ、”花のOL”どころか、”ボロ雑巾”だ。

そんなこんなを思いながら、

「あ~あ、もー、疲れるなあ。。。」と、またまた家のダイニングの丸テーブルに突っ伏して言った、その瞬間。

「辞めちゃいなさいよ~。」。

、、、と、いつかどこかで聞いた懐かしい言葉が、再び、母・よしこの口から飛び出した。

                                                          

「えっ、、、?」と私が頭をもたげると、よしこは言った。

「だいたい、ちはる(私のこと)ちゃんの会社、ひどい会社ね~。

ひどすぎるわよ~。

夜は毎日遅いし、仕事帰りに習い事しようだなんて、そんなんじゃー夢のまた夢ね。

まわりの人が異動したら、また忙しくなるんでしょ?!

そーんな、一生懸命やるだけ、バカバカしいわね~。

さっさと辞めちゃったら?

ママのお友達のお嬢さん、お給料がよくって海外旅行にしょっちゅう行ってたって聞いたから、いい会社だと思ってたけど、ちはる、とんでもなかったわねー!!

こんなに忙しいだなんて、ママ、知らなかったわ~。」。

(ああ、、、よしこ。

できることなら、肝心な、そこのところもしっかり聞いておいてほしかった、、、トホホ。。)

                                                        

そう言いながら、よしこはだんだん身をのりだして、しゃべり続けた。

「だいたいね~、ママがお勤めしてた時なんて、ちはるちゃんのようには忙しくなかったわよ~。

まだ明るいうちに仕事おわってたもの~。」。

「そうなの? いいなあ。。」私がボソッと言うと、

「それがねー!!

まー、毎日が暇で暇でね~。

たまらなくイヤだったのよ、会社が!」と、よしこ。。

                                                             

「えーっ、ママ、暇だったのにイヤだったの?」と私が言うと、よしこは、

「そーよー。 仕事という仕事もない日もあったわよ~。」。

「えーっ!! うらやまし~い。 

言ってみたいよ、そんなこと。」と私が言うと、よしこは鼻にシワをよせてブンブンと顔を左右に大きく振った。

                                                              

そして、

それがね~、つまらなかったのよー。

ま~、つまらなくてつまらなくて仕方なかったのよ~。 

毎日、なにか他にいい仕事がないものかって、ずっと思ってたわ。

もう、会社がイヤでイヤで、”いつ辞めようか、いつ辞めようか”って、毎日そればっかり思ってたわ。

だからね、ママ、いつも、辞表を持ち歩いてたの。」。

                                                           

話によると、よしこは、いつ辞めてもいいように、制服のポケットに”辞表”をしのばせていたのだという。

これを聞いたとき、”そんな恵まれた環境にあっても、そんなものか、、、。 人間はつくづく、欲深き動物よ~。”と思った。

きっと、どこで働いたとしても、”100%”は求められないものなのかもしれない。。

そして、このよしこが、はるかかなた昔、辞表を持ち歩いて仕事をしていた時があったのか、、、。

そう思うと、なんかおかしくなってゲラゲラ笑ってしまった。

                                                          

それにしても、、、。

そうかあ、、、そんなシンプルなことだったのかあ、、、。

私だって、辞表を持ち歩かないまでも、机の引き出しを”ガラガラっ”と開けて、辞表を”サラっ”と書いて、課長にそれを”スッ”と渡せば、”パッ”と辞めれるのだ、、、。

会社というものは、そんなに簡単に辞められるものだったのか、、、なるほどー。。

ははーん、それはいいことを聞いた。。

                                                    

”いつでも辞められる”、、、そう思っただけで、余裕なくセカセカしていた私の気持ちは、フシギと楽になった。

いつでも辞められるとなれば、まあ、そんなに慌てて”今日”である必要もないのだ。

そうだ、明日でも明後日でも、まあ来月でも、、、いやいや、あと半年くらいは頑張れる、、、。

そんな気持ちになってきた。

                                                            

そして、この後も、よしこのアドバイス(?)はつづく。。

                                                           

次回につづく

                                                            

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辞め時(4)

前回ブログのつづき

                                                           

学生の時は、授業中、時おり、窓の外を眺め”ボーッ”とする、なんとも豊かな時間があったけれど、入社したとたん、そんな時間はない。

(、、、いや、ないことはなかったか。。

たまに隣のオフィスビルを眺めるともなく見たら、隣の芝は、やたらと青くみえた。

驚いたのは、私たちのフロアーの人間と隣のオフィスビルの人間の”動作の速度”がまったく違ったこと。

私たちは、小走りくらいの速さで、フロアーをチャッチャッチャッチッ歩くのに対して、隣の方は、ゆったりゆったり歩く。

そして、3時になったら、なんだかどーも、”ラジオ体操”なんぞしているらしく、みんな、ペチャペチャおしゃべりしながら、そろって同じ動きをしていたりした。

のどかだった。

とにかく、こちらとあちらでは、まったく違う時間が流れているのだ。

「わ~っ、いいんだあー。。。」。

、、、そんな風に思いながら、お隣を見ることはあったけれど、外の景色に目をやって、なにか考えごとをするような時間は、全くなくなった。)

                                                            

そういえば、”花のOL”といえば、みんなで「ランチ、どこ行く?」と言いながらゾロゾロ。

毎日、次々と発掘した美味しいお店に、ごはんを食べに行けるものだと、私は、ずっと憧れていた。

が、実際は、これまた、私のイメージとはまったく違ったのだった。。。

                                                             

12時から13時までの1時間がお昼休みと決まっていた(基本的に)。

たった1時間という限られた時間にランチを食べに行き、そして、13時には、きっちり帰ってこなくてはならない。

こりゃ、忙しい。

だから、私としては、11時50分あたりから、午前中の仕事に切りをつけ、ソワソワしだし、、、。

みんな、12時になったとたん、猛烈なダッシュでスタートをきり、ランチへ急ぐものだと思っていた。

                                                           

、、、が、実際は、、、。

なにしろ、まわりの人は、12時になっても、まだ、目の前に積み重なった書類と向き合い、淡々と仕事を続行していたりする。

その間も電話は鳴り響き、本当はお昼休みだから電話にはでなくてもいいのだけれど(お昼休みには、ちゃんと”昼休み当番”がいて、そのお当番の人が電話にでることになっていた。)、”ほんのちょっとの仏心”のせいで、電話にひょっこりでたら最後、命とり(?)だったりする。

お昼休みは、その電話のおかげで、どんどんさらわれていく。

とにかく、そんなこんなで時間をとられたとしても、13時には、またちゃんと帰ってこなければならないのだ。

                                                              

ああ、、、。

思い起こせば、私が学生の時までは、”昼休み”だけは、保障されていた。

どんな退屈な授業でも、どんなに凍えるように寒く殺伐とした冬の教室ででも、

「ああ、、、あと○○分!

あと○○分でお昼休みがくる! 

次は、ごはんだ、ごはん!!」。

そう思いながら、壁にかけてある時計の長い針と短い針が”12”で合わさるのを心の中でカウントダウンしながら、”その時”がくることが、どれだけうれしかったことか、、、。

それがどれだけ私の心の支えとなり、元気をくれたことか!!

だから、入社して、”昼休み”がきっかりはじまらないことを知った時は、かなり衝撃であった、、、。

                                                            

私の会社のビルには、(確か、3階だったと思うけれど)社員食堂があった。

そこでお昼は、同期ごとに固まって席をとり、みんなで食べるシステム(?)になっていた

で、私の同期は、半数以上、、、いや、もっといっぱい、大多数の同期がお弁当を家から持ってきていた。

そういう事情もあって、結果、”外でランチ”ということは、ほとんどなかったのだった。

                                                          

、、、というわけで、”花のOL”のイメージがガラガラと崩れるまで、そう時間はかからなかった。。。

                                                        

次回へつづく

                                                          

P.S.

ところで、その頃、私がお昼、何を食べていたかというと、、、

ほとんどが、”パン”。

社員食堂でお弁当に並ぶことは稀で、ほとんどがパンだった。

私、実は、パンが大好き!!

そりゃー、”外でランチ”が夢でしたが、その夢が崩れたとなると、お次は、自ずと”パン”に向かいました。

JRの駅(会社の最寄り駅)構内には、たくさんのパン屋さんがあって、会社に行く途中にもパン屋さんがあったので、毎朝、電車にのっている段階から、”うん、、、。 今日は、あそこのパン屋さんに決定!!”と、早々決まっていました。

よく、朝、パン屋さんに入ると、不機嫌な顔でパンを無造作に選ぶ人を目にしましたが、私には、あの感覚、ちょっと信じられません。

私にとっては、毎朝、”今日は何にしよーかな~?!”と、パンを選ぶ時は、心ときめく瞬間だったからです。

そのくらい、パンが好きです。

よく、私が社員食堂で、お弁当を食べる同期にまぎれて、パンを食べていると、上司が、ニヤニヤしながら寄ってきたものです。

「またパン食べてる~(笑)! 

それにしても、よくそんなにうれしそうな顔して、パン食べられるね~。。」と言われたりしてました。

                                                          

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辞め時(3)

前回ブログのつづき

                                                             

、、、そういうことで、頻繁な母・よしこからの甘いささやき(「さっさと辞めちゃいなさいよ~。」)があったにもかかわらず、どういうわけか、私は部活を辞めることなく、高校三年の夏まで、しっかり続けたのだった。

お次は、私、”花のOL時代(?)”の時へと場面はうつる。。。

                                                             

そういえば、就職活動の際、いろんな会社があるので、”どこにしよーかな~。。。”と、漠然とした気持ちで、ほんのちょっと迷った私。

けれど、ここでもまた”よしこのささやき”がきいて、あっさり私の気持ちは決まることとなる。

                                                             

よしこの仲のよいお友達の娘さんもかつて勤めていたという、その会社。

なんでも、”お給料がよくってねー、休暇をとった時は、いつも海外旅行に行ってたんですってよ~。”と、よしこが言っていた。

そのよしこのひと言で、私は、その会社に迷わず決定!

なぜか自分でもびっくりするほど簡単に就職先を決めた。

                                                             

私の思い描いていた花のOL生活とは。。。

”まあ、たまに、「あら~ 今日は残業~!」なんて日があったとしても、それはまれで、たいていは17時定時退社。

アフターファイブは、エレクトーンのレッスンに通うのはもちろん、他にもチャレンジしたことのない習い事のオンパレード。

そして、週に一度、友達なんかとごはんを食べに行ったりする。

お正月明けの仕事はじめの日なんかは、休みも同然。

着物なんか着て行っちゃったりして、

「あけましておめでとうございまーす。 今年もよろしくお願いしまーす。」

なーんて言っているうちに、初仕事は終わり。

そのまま、新年会に繰り出す、優雅な日々。。。”。

、、、そんなアマアマな生活を疑わなかった。

さあさあ、ここから、花のOL生活の始まり、始まり~!!

                                                              

、、、のハズであった。

が、しかし、現実は厳しかった。。。

                                                              

バタバタバタバタしたオフィスは、一日中電話がなりっぱなし。

入社した4月から、すでに”即戦力を求む!!”という雰囲気がモクモク。

17時退社なんてとんでもない。

当然のように、残業の毎日。

アフターファイブを楽しむどころか、やっと仕事が終わって帰る頃には、へっとへと。

                                                              

友達からごはんに誘われても、前々から約束をして、当日は、気合をいれて仕事にのぞみ、まわりのセンパイなどにも朝から、”今日は早めに失礼します。”と、ひと言、言っておかないと、みんなが残って仕事する中、一人だけ”サササッ”とは、とてもとても帰りづらい雰囲気だった。

(もちろん、”早めに”と言ったって、17時なんかには帰れない。

まー、せいぜい19時退社が精一杯。

ちっとも早くはなかった。)

                                                            

”もしや、就職先を間違えたんじゃーなかろーか。。”

そう思った時は、時すでに遅し。

                                                           

そういえば、学生だった夏、会社訪問に行った時、応接室に通された。

その応接室で、管理職の方を待っている間、課の女性がお茶を持ってきてくださった。

その時のその女性の言葉が、今さらながら思い出されたものだ。

「ねーねー、もう、この会社に決めたの?

あのねー、悪いことはいわないから、やめた方がいいわよ~。

もう、めっちゃくちゃ忙しいんだから~!!

今なら、まだ間に合うから!

よく考えた方がいいよ~!!」。

(その女性の言葉に、「そうそうそ~! ホント、そうよ~!!」と言いながらうなづく女性も二人いたっけ。。)

                                                            

あの時、きれいなその女性は、”アハハハハ”と笑いながら言ったので、私もつられて、”アハハハハ”と笑い流してしまった。

、、、が、やはり、人生の先輩方の忠告には、素直に従うべきだった。

、、、と、素直に思う私であった。  

                                                         

次回へつづく 

                                                           

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辞め時(2)

前回ブログのつづき

                                                             

高校になり、ようやく”ピアノ”から開放された私は、部活にあけくれることとなる。

選んだのは、ハンドボール部。

                                                          

ハンドボールコートは屋外にあったので、毎日、暗くなるまで部活。

試合前になると朝練もあり、日曜日も、もちろん部活。

夏の強化練習に合宿まであった。

(ひえ~っ、思い出しただけで、夏の強化練習なんて”ゾゾゾゾゾゾーっ!!”だ。

きっ、、、きつかった~!!)

学校と部活、そして、通学(自宅から片道1時間近くかかった。)。

一日が終わって家に帰ったら、”ごはん→お風呂→バタンキュー(寝る)”の毎日だった。

                                                      

そんなある日、食事が終わったあと、私がふと、テーブルに突っ伏したまま、誰にいうともなく言った。

「あ~あ、、、。

あー疲れた~。

練習きつくてクッタクタだ、、、。 

あーあ、なんでこんなキツイことしてんだろ、、、。」。

すると、間髪いれずに、そばにいた母・よしこは言った。

「辞めちゃいなさいよ~。」。

                                                             

その時のよしこの言葉の響きを、たぶん私はずっと忘れない。

それまで、ずっとずっと”どーか、ピアノを辞めさせてくれ”と何十回・何百回言ったにもかかわらず、いつもよしこは、あっさり却下。

”辞めさせない” ”辞めさせない”と十数年言われ続けた私としては、よしこの”辞めちゃいなさいよ~。”は、ものすごく新鮮だった。

、、、というか、衝撃だった。

その時初めて、よしこの口から出た言葉のように記憶している。

                                                              

それまで、よしこは、”何事も、一度始めたからには、意地でも辞めてはいけないのよ!!”主義だと信じて疑わなかったので、それは、私にとって”カルチャーショック”だったと言っていい。

ピアノがらみの”辞めさせない”という言葉が、知らず知らずのうちに私の中に刷り込まれていた(?)のかもしれない。

                                                            

その後も、私が、やれ、”疲れた””キツイ””休みがほしい”、、、とひと言ボソッという度に、よしこは、スススススッと私にすり寄ってきて、「さっさと、辞めちゃいなさいよ~。」と言い続けた。

そして、挙句の果てには、

「お願いだから、ちはる(私のこと)、ハンドボールなんて、やめてちょうだい!!」と、なぜか懇願するようになった。

その理由とは、、、。

                                                              

私は、運動をすると筋肉がつくタイプ。

ハンドボールをはじめて、筋肉がむきむきつきはじめた。

(今思えばそれもそのはず。

バーベルとかをもちあげて筋トレもしていたし、、。)

そんな私に、よしこは言った。

「ちょっと、、、ちょっとちょっと!!

すごいわよ、ちはる。

ふくらはぎ、みてちょうだい!

筋肉でプクッともちあがってるじゃなーい!!

わ~、気持ち悪~い!!

それに、な~に、真っ黒に黒光りしちゃってー!!

異様な輝きよ~、ピッカピカ!!

それにしても、よくぞまー、そこまで日焼けで黒くなれるもんだわねー。

あんまり黒くて、それじゃあ、表か裏かわからないわよ~!!

ママ、こんなに黒い人、見たことないわよ~(笑)。

こんなに黒くて、ちはる、これからどうなっちゃうの??

もー、ママ、耐えられないわっ。

早くっ、、、早く、ハンドボールなんて辞めてちょうだい!!」。

                                                             

辞めてほしい理由がそんな理由であることが、まず拍子抜けだった。

えっ、、、?

そっ、、、そんな理由であっさり辞めていいものなのだろうか、、、部活というものは、、、??

                                                              

私は、”いっそ部活を辞めたら、どれだけ楽な毎日になるか。。。”と日々、その思いに焦がれていたにもかかわらず、そのよしこの言葉を聞くたびに、

「い~や、ここで辞めるわけにはいかないのっ。 

そんなに簡単には辞められないのっ。 

ここで負けるわけにはいかないんだからーっ。 

がんばらなくっちゃいけないのっ。」と、自分の気持ちとは相反する感情が次々にわいてきたものだ。

なんだか、それは、自分でも理解できないフシギな感情だった。。

                                                            

あの時、よしこに、

「なんだって、一度はじめたら精一杯がんばりなさいよ。

辞めないで続けなさい。」、、、なーんて言われていたら、私は即刻、次の日にでも退部していたと思う。

、、、そんな気がする。。。

                                                             

次回につづく

                                                            

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辞め時(1)

子供の頃、私は(姉も)、ピアノとお習字を習っていた。

ピアノは、気がついたら習っていた、、、という感じだけれど、始めたのは、確か幼稚園の頃。

そして、お習字は、小学校1年生から。

転勤のため、お習字は小学校4年生まで習って、それでおしまい。

けれど、ピアノは、転勤のたびにいったんは辞めるのだけれど、また新しい土地で、母・よしこが、どこからか必ず先生をみつけるので、高校に上がるまでずっと習い続けた。

                                                             

たった二つの習い事ではあったけれど、私は、

”あ~ これさえなければ!!”とか、

”もっと自由になりたーい! 

お稽古さえなかったら、今日も○○ちゃんの家に遊びに行けたのに!!”と、よく思っていた。

みんなそうだと思うけれど、お稽古ごとというのはクセモノ。

最初は、もう楽しくて楽しくて仕方がないけれど、やがて、どの道へ向かおうとも、”練習””地味な努力の積みかさね”なくしては、前に進めなくなってしまう。

                                                            

私も姉も、特にピアノに関して言えば、よしこの思い入れ(よしこは、音楽の勉強がしたかったけれど、夢叶わなかったらしい。)というか、期待が大きかったゆえ、私たちは、余計に反発。

日々、辞めたくて辞めたくて仕方がなかった。

とにかく、毎日、あの黒いピアノに向かうことさえ、ため息の一つもしてからでないと、足が向かなかった。

                                                              

だから、私はよく、よしこに直訴した。

「ね~、ママ、お願いがあるんだけど、、、。

ピアノ、もう、辞めたい!!

お願いだから、辞めさせて!!!」。

けれど、よしこは、顔色ひとつ変えずに言った。

「な~に言ってんの。 

ピアノは辞めさせません。」。

そして、”どうして辞めたらダメなのか(なぜ続けなければいけないのか)”というところの面倒くさい説明は、いっさいヌキ。

                                                            

次によしこの口からでるのは、

「ママはね、習いたくても習えなかったのよ!

も~、いいかげんにしなさいよ~!

ピアノは、ちゃんとお月謝はらってるんだからね~!!

もっといっしょうけんめい練習しなさい!!!」だった。

そのセリフを、何度聞いたかしれない。

                                                             

私は、そのたびに、

「ねーねー、そうだよ~!

そうだよね~?

もったいないよ~、ママ!!

この先、上手くなりそうもないし、練習する気もまったくわかないんだから、お月謝がもったいないよ~!!

だから、辞めさせて!!」。

そのセリフも何度言ったか数えきれないけれど、そうすると、よしこは、また言う。

「な~に言ってんの。

ピアノは絶対に辞めさせません。」。

、、、と、ここにまた、もどる。

                                                            

そういう時のよしこは、”ブルブルっ”とするほど、怖かった。

それ以上たて付く気には到底なれないくらい、怖かった。

”これ以上は、ひと言だって何も言わせない。”という迫力が、そこにはあった。

その場面に遭遇するたびに、

”こりゃー、一生 ピアノは辞めれそうもないぞ、、、!!”という、気が遠くなる思いさえしたものだ。

                                                       

そんなこんなの繰り返しで、私は、結局、高校に上がるまでずっとピアノを習い続けた。

今にして思えば、あの時、辞めなかったからこそ、ピアノもエレクトーンも資格をとることにつながり、教えることができるようになり、今の自分がある。

だから、あんな状態のまま続けさせてくれたよしこには、感謝しかない。

今となっては、よくぞあそこまで練習しない憎たらしい子供に、お金を払い続けてくれたもんだと、感心する。

                                                             

けれど、ピアノに関していえば、あの頃は、”したくないのにさせられている”という、なんともいえない不自由で納得のいかない気持ちが、心の奥にずっとくすぶっていた。

                                                             

よしこ自身は、私が幼稚園の頃から、エレクトーンをはじめた。

(なんと、今も現役です!!)

子供たち(私と姉)とは対照的に、コツコツコツコツと、毎日マジメに練習。

よしこもまた、ずーっと辞めずにレッスンを続けていた。

                                                              

だから、そんなよしこを見て、私は、

”きっと、よしこは、辛抱強く、努力の人。

とにかく何事も、どんなに苦しくても続けなさい!!

続けてこそ意味があります!! 

ここで辞めては、今までの努力も水の泡です!!”というタイプなのだと思い込んでいた。

                                                             

ところが、実際は、、、そうでもなかったのだ。

それは、私が成長していくにつれ、わかったことなのだけれど、そこには、意外なよしこの姿が、、、!!

                                                             

次回につづく

                                                           

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久々に、よしこさん、登場です。

どうか、久々のよしこさんに、”こんにちは、ポチッ”をお願いします!!

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次男的・アイブローコームの使い方

最近、次男(2歳)は、何気に”コスメブーム”。

私がお化粧していると、「これ、な~に?」  

「これはしゃー(これはさー)、どーやってつかうの?」と、興味津々。

                                                             

長女(4歳)にも”コスメブーム”があり、何かと質問攻めの時期はあった。

けれど、長女が手を伸ばしてコスメグッズをさわろうとする時、

「これ、ママの大事だから、さわらないでね。

なっちゃんは(長女のこと)は、肌がつるつるぴかぴかだからいいな~。

も~さ~、なっちゃんは、今が一番キレイだから、お化粧しなくていいもんね。

なっちゃんが大きくなったら、なっちゃんにも、ママみたいなお化粧道具かってあげるからね~。」と言うと、

「ねーっ、なっちゃん、肌がつるつるでいいでしょ~!

うらやましいでしょー?!

でも、お化粧も楽しみ~。

大きくなったら、ママ、いろいろ、いっぱい買ってよ!

なっちゃん、大きくなるの、楽しみにしとくけん!!」と言って、すんなり納得。

私のもとをあっさり引上げていくタイプだった。

                                                          

が、次男は違う。

試してみない事には気がすまない。

「これ、さわらないでねー。」と、私が何度言ったって、そんなの聞いちゃいない。

「ちょっとママ~。 はいっ、それ、かしてごらーん。」

「ママだけ ずるいでちょー(ずるいでしょー)!! 

ちょっとはっくん(次男のこと)にも、かしてごらーん。」。

                                                          

次男、そうムキになって言ったかと思うと、一つ一つ手にとっては、いろんな角度から眺め、自分なりに”これはどうしたものか。。。”。

、、、と、”何のために使うのか”を真剣に研究している模様。

                                                             

けれど、彼の研究のおかげで、私がちょっと目をはなしたスキに、買ったばかりの口紅がぽっきりと折られ、(その残骸より、次男、めいっぱい出して、力いっぱい唇につけたことが想像される。。)中身をグチャグチャにしてくれた時もあったし、私の栄養クリームがごっそりなくなっていたり、、、。

まー、次男による被害は、あとを絶たない。

                                                             

だからもう、最近は、

「この洗面台の上にあるもので、はぶらしとコップ以外、はっくんのさわっていいものは、何一つないのーーーっ(絶叫)!!」ということで、次男には、”ママのものに、さわることならぬ。”の禁止令が発令。

が、禁止されればされるほど、こっそりでもさわってみたくなるものらしい。。。

                                                          

この間、ふと、洗面所を見ると、次男が、自らもってきた踏み台に立っている。

そして、スーッと手を伸ばし、私のコスメポーチから取り出したのは、”アイブローコーム”。

◆化粧品の上達はブラシ選びから◆志々田清心堂 【手造り最高級化粧ブラシ】アイブローコーム&ブラシ[ウマ毛100%]B6(眉毛&まつ毛):志々田清心堂 B6

     ↑

そうそう、こういうのです。

これ、言うまでもなく、眉を整えるためのもの。

                                                             

私は、柱の影から(?)、次男が、それをどういう風に使うのか、こっそり拝見。

すると、次男、しばらく、アイブローコームを手に取り、考えていたが、、、ひらめいたらしい。

身を乗り出し鏡に顔を近づけると、アイブローコームの”くし部分”で、なぜか、”メリーさんの羊”をフンフンフンフン鼻歌で歌いながら、髪をとかしはじめた。

                                                              

アイブローコームのくし部分だから、それはもう、おもちゃのくしのよう。

だから、次男、セッセセッセと前髪→後ろ髪→右横の髪→左横の髪、、、と、広範囲をまんべんなく、、ものすごく忙しそうに手を動かしている。

                                                            

次男があんまりうれしそうだったので、

”まっ、、、アイブローコームならいっか。 

かしてやろーかねー。”。

寛大に見逃してあげた私は、その場を去った。

が、それからしばらくしてから洗面所をふと見ると、まだ、鏡に向かった次男がそこにいた。

”えっ、、、まだ、ここにいる、、、。 何してんだろ?”と覗き込むと、、、!!

                                                           

次男、なぜか、口の周りが泡でブクブク。

、、、と見ると、右手には、まだ、さっきのアイブローコームを持っている。

”へっ、、、? なにしてんの??”と、よく見ると、アイブローコームの”ブラシ部分”も、泡でブクブクになっている。

どうやら、ご丁寧に、歯磨き粉をたっぷりとブラシ部分につけて、ゴシゴシゴシゴシ歯磨きしていた模様!!

                                                            

その歯の磨き方がまた、けっさくだった。。。

(次男、私が隠れてみているのも知らず、鏡に向かって上機嫌。)

アイブローコームのブラシは、歯ブラシとは違ってブラシ部分が薄い(歯ブラシでいうと、一列ですな。)。

いつも歯を磨く時は、歯ブラシを上下にゆっくりと動かして優雅に磨く次男。

けれど、その時ばかりは、歯をかみしめて、”いーっ”をして、ブラシ部分を左右に動かし、なぜか、ものすごい超特急の速さで、磨いていたのだ。

そのスピードたるや、、、すごかった。

                                                           

それが、次男が考えて研究した末の、”次男的・アイブローコームの使い方”なのかと思うと、もー、笑っちゃいました。

、、、ったく、あきれるやら、おかしいやら、、、。

おかげで、ブラシ部分がみごとに毛がそりかえってグシャグシャになってしまったので、私も、これを機会に、上のアイブローコーム、一本購入させていただきますっ!!

                                                            

P。S。

今朝、姉(行正 り香)がテレビにでました。

NHKの”食彩浪漫”という番組。

今回は、女優のともさかりえさんと一緒に。。。

そういえば、姉は、番組収録後、「まあ、今回は、りえちゃんの引き立て役ですな(笑)。」と言っていたけれど、いえいえ、妹の私が言うのはなんですが、今日の姉は、”Maxキレイ!!”に映っていたと思いますっ!!

が、その一方で、「いや~、やっぱり、女優さんは、さっすが女優さんだね~っ!!」というのが、家族全員一致の感想でもありました(笑)。

ともさかりえさん、本当に美しい方です。。

心地いい時間の中で、美味しいものに囲まれておしゃべりしている”ともさかりえさんと姉”がステキで、私もふらりと姉の家(姉の家にて番組を撮影)に遊びに行きたくなってしまいました。

再放送がありますので、よかったらぜひご覧ください。。

ともさかりえさんのお母様から受け継がれた”ミートソース”が、とても美味しそうでしたよ~!!

再放送:今週水曜日 BS2 午前3:40~4:00    

     今週木曜日 総合テレビ 午前3:10~3:30 

     今週金曜日 教育テレビ 午後12:25~12:45

                                                       

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オムツ卒業のとき

みんな、いつを境にオムツとサヨナラしてきたんだろう。

オムツとサヨナラするのは、いずれは必要なことだし、大切なことには違いないけれど、”オムツ歴11年のそうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)”を育てた私としては、”とにかく、はずれさえすれば、時期はいつだってかまわない。”というのが本音。

                                                                 

だって、これは、ことごとく人間の生理的なことなので、体のシステム(ある一定の量、膀胱にたまる機能)が整わないことにはどうにもならない。

結局のところ、できる時にはできるし、できない時には、どうしたってできないのだ。

そうちゃんがオムツを卒業した時、「”機が熟す”というのは、きっと、こういうことを言うんだ。。。」と実感し、この言葉の持つ意味にしみじみしてしまった。

                                                                

そんな私なので、あらためて胸に手をあてて考えると、下の子供たち(長女・4歳 次男・2歳)に関して言えば、”オムツがいつはずれるか。”とか、”いつ、はずそうか。”などということを、全く考えたことがない。

正確に言うと、”意識”すらしたことがない。

                                                                       

そうちゃんの時は、障害が障害だけに、まだまだオムツからとても卒業できそうもない時期にいたときは、

「これは、、、まっ、まずいぞ、、、。 

もしかすると、そうちゃんは、一生、オムツとは縁がきれないかもしれない。。。

大きくなったら、オムツをかえる場所だって、どこそこにあるわけではないし、、、。

困ったなー、、、。」と、思ったものだ。

                                                              

それは、障害があるだけに、”もしかしたら、オムツがはずれない場合もある。”という可能性のもと、考えていたから、そういうちょっと悲観的な発想になったのだと思う。

けれど、下の子供たちは、私の中では、”オムツは、いつかはずれて当たり前。”というのが大前提。

それが約束されていると感じるので、私にとっては、何歳ではずれようと”そんなの関係な~い”ことなのだ。

                                                           

事実、もうすぐ3歳になる次男も、気がつけば、まだオムツ。

今も、オムツならではの、ドナルド・ダックのような、ふっくらしたお尻をフリフリフリフリしながら歩いている。

(そんなお尻を見ながら、”このお尻を見てホックリした気持ちになるのも、そう長くはないのねえ、、、。”と、ちょっと寂しく思ったりさえしている私。。)

                                                                   

そういえば、母・よしことも義母とも、「まだオムツはいてるの~?」なんて話題になったことはないし、姉(行正 り香)ともない。

(姉も、私と同じ主義。 

姉も私も、”いつかはずれるさ~。。。”というタイプ。)

                                                          

私がどうこうしなくても、下の子供たちは、自分たちの力でどんどん育っていくのだから驚く。

(その姿をみて、”何にも手伝ってないのにさー、すごいね~、すごいよー!! ほーんとありがとねー!!”という気持ちになる私。。)

                                                                

そうそう、そういえば、長女は、今年の年明けとともに、完全にオムツ卒業!!

日中おむつがはずれたのは、ずいぶん前だったと思うけれど、、、いや、そんなに前でもなかったか、、、?

、、、ということで、この辺の記憶さえ定かでないのが自分でも信じられないけれど、とにかく、日中のオムツはだいぶ前にはずれていた。

で、”あとは、夜のオムツだけはずれれば。。”という状況が長く続いていた。

                                                        

普通だったら、母親から娘に”そろそろパンツで寝るお誘い”をしそうなものだけれど、うちの場合は逆だった。

ある夜を境に、長女から”お願いだから、パンツをはかせてくれ。”と度重なるオファーが!!

で、渋々、私が了解した形からはじまったのだ。。

                                                                       

初めて、”パンツをはいて寝たい!”旨、長女から要請があった時、私は、長女にゆっくり言い聞かせるように言った。

「ね~、ね~、なっちゃん(長女のこと)。

あのねー、そんなに急がなくったっていいって~。

今、冬でしょー? 

オネショしたらねー、お布団がぬれて寒くなって、風邪ひいちゃうよ~。

ねっ、だから、春になってあたたかくなったら、パンツで寝よ~よ。

ほら、そうちゃん、みてごらん(”サッ”と、そうちゃんを指差す私。)。

何年、オムツはいてたと思う~?

この間までオムツはいてたんだから!

いつか絶対パンツになるんだから、まだオムツでいいよ~。」。

                                                                      

でも、そのうちに、長女、

「○○ちゃんも、△△ちゃんも、◇◇くんも、みーんなパンツはいて寝てるんだよ!

だから、ねー、ママ、お願い!

なっちゃんもパンツで寝ていいでしょ?!

パンツで寝てみたい!!!!」と、手をすりすり合わせながら”懇願”。

                                                          

そこで、”じゃー、これから5日間、オムツで寝て、オムツにおもらしを1回もしなかったら、パンツで寝ていいよ。”という条件をだした私。

すると、長女、この条件を、なんなくクリアー。

それを機にパンツへステップアップし、なんなくオムツ卒業!

そうちゃんの前例があるだけに、それに比べると、物足りないほどアッサリしたものだった。

                                                         

長女は、時々、目をくりくりしながら得意げに言う。

「ね~、ママ。

なっちゃんってすごいよね~!!

だってさあ、昼間も夜も、一度もパンツにおしっこ、もらしたことないよね~!!」。

                                                          

その誇らしげな喜びに満ちた顔を見ると、”気持ちよくオムツを卒業できること”の方が、”早くオムツを卒業すること”よりも、ずっとずっと大切で、意味のあることだと、あらためて思う。

                                                               

もしかしたら、まわりをみわたせば、もっと早くにパンツになった子供はたくさんいるだろうけれど、いずれにしても、半年早いか、1年早いか、1年半早いか、、、まあ、せいぜいそんなもんだと思う。

たったそのくらいの差でしかないのに、早くパンツにしたがゆえにオネショをしてしまったりして、親がやきもきしたり、子供が自信がなくなってしまっては、もったいないなあ、と思う。

                                                          

そもそも、私の友達をみまわしても、”赤ちゃんのころからオムツがとれてないのよ~!!”、、、なーんていう大人は一人もいないんだから、”オムツはずし”のことで焦る気には、とってもならないし。。。

せっかく”紙おむつ”という優れものが発明されたのだから、その恩恵に甘えて、親も子供もゆったりと進んでいったらいいんじゃないかなあ、、、と思う今日この頃です。。

                                                        

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そうちゃん、昨日、12歳になりました!!

そうちゃんの成長は、オムツの歴史とともにありました。。

”新生児用→Sサイズ→Mサイズ→Lサイズ→パンツタイプ→ビッグ→スーパービッグ→ライフリーSサイズ→サルバDパンツS~M用。”

子供用オムツを卒業し、”ライフリー(大人用オムツ)”に突入したときは、さすがに”どーしよ~、このままだったら!!”と思ったものです。

もし、オムツはずれの遅いお子さんをもってお悩みのお母さま、どうかご安心ください。

どう考えても、うちのように、サルバDパンツまでいくケースはまれですので(笑)!!

、、、私もそう思うという方、”ポチッ”とおねがいしま~す!!

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