カラスの毛

この間、ごはんを口いっぱいにほおばりながら、長女(5歳)が、ニコニコして言った。

「ねー、ママ。

わたしの布団にはさあ、カラスの毛がはいってるの?」。

                                                            

そういえば、先日、私が布団をたたんでいる時、長女に、”羽毛布団には、鳥さんの毛がはいってるから、ふわ~っとして、あたたかいんだよー。”というようなことを言ったっけ。

最初は、長女、私がウソを言ってると疑っているようだった。

けれど、それがホントのことだとわかった時の長女の驚いた顔は、印象的だった。

「え、、、っ、、、鳥さんの毛、、、?!」

と、自分の布団をさわりながら、しばし放心状態だった長女。

ちょっと想像つかなかったらしい。

                                                             

けれど、そのことを長女なりに納得して考えたのが、冒頭の”カラス”。

思わず、私は、

「カラス~?! 

カラスじゃないよ~!!」

と笑ってしまったけれど、、、えーっと、なんの鳥だっけ?

グースよね、、、?

そうそう、グースってさあ、、、ガチョウよね?!

、、、、と、笑い飛ばした割には、その後、ドギマギした私だったけれど、、、!!

                                                            

私は、子供のこういうところが好き。

なんていうか、まったく先入観なしにものごとを考えるので、”すごいなあ。。。”と、思ってしまう。

私の中でのカラスは、”頭はいいけど、ずるがしこい。 クラスにいたら、気になる存在ではあるけれど、心底は親しめない。”といった感じの印象。

で、一般的には、カラスは、不吉な鳥。

カラスの羽毛布団につつまれながら寝るなんて、ちょっと、いい夢、みられそうにない。

(個人的には、ハトはどうしても好きになれないので、ハトの羽毛布団も遠慮したいけれど。)

                                                           

私が長女に、

「なっちゃん(長女のこと)さあ、なんで、カラスの毛だと思ったの?」

と聞いたら、長女は、うっとりしながら、

「だってさあ、さわったことはないんだけど、カラスの毛ってやわらかくて、きもちよさそうだも~ん。」

と言っていた。

そのとろけそうな顔をみたら、私まで、”カラスの羽は、なんだか硬そうだけれど、その羽の下には、もしかしたら、ふんわりやわらかなフワフワの最高の毛があるかもしれない。。”と、マジで思ってしまった。

                                                        

そういえば、そうちゃん(長男・13歳・知的障害あり)も、”カ~ラ~ス なぜ鳴くの~?”の歌が大好き。

童謡の中でも、好きな曲の一つで、CDを聴いていると、いつも何回もリピートして、一緒に歌っている。

”嫌われモノ”のイメージが強いカラスだけれど、あの歌の中でも、カラスは、とっても優しい。

”知らず知らずの間に、大人は、先入観に縛られているんだなあ、、、。”と思います。

ああ、いけないいけない。

今度、カラスに会ったら、挨拶でもしときます。

                                              

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ブラックモンブラン

”ブラックモンブラン”をご存知でしょうか?

そうです。

昔からある、(コンビニでも売っている)チョコレートがまぶった、棒つきアイスです。

それが、今、私の中で密かなブームをよんでいます。

最近、なぜか、懐かしの味・ブラックモンブランにはまっていて、ほぼデイリー、食べていますが、なんとっ!!

ここんとこ、立て続けで、当たっています!!

、、、って、なんのことかわからないと思いますが。。。

                                               

ブラックモンブランには”あたり棒”があって、棒に”90点あたり”とでたら、1 本もらえます。

(ちなみに、”20点あたり”とか”10点あたり”とかもあるようです。

この場合は、90点ぶん集めて、アイス1本ゲットとなります。)

私のブームにあやかって、家族もセッセとブラックモンブランを食べていますが、当たるのは私だけ。

(みんなの羨望のまなざしを受けながら食べるアイスはたまりません!)

しかも、最高峰の”90点あたり”。

しかも、3回連続!!

この歓喜、興奮をわかっていただけますでしょうか???

そろそろ、あたり棒もって、コンビニへ行くのがはずかしくなってきましたが、、、。

まだまだブラックモンブランブーム、終わりそうにありません!!

がんばりますっ。

                                                          

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成長

最近、子供の成長がすさまじい。

私にとって、初めての子供がそうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)だったので、子供はゆっくり、気が遠くなるほどゆっくり成長す るものだと、私の中に長年刷り込まれてきた。

けれど、歳が離れた妹弟たちの成長の、早いこと早いこと!!

信じられないくらい早い。

この調子だと、あっという間に、

「ママ、じゃーね~。」

と、(大学なのか、結婚なのか、それはわからないけれど、)家を出て行く日が くるような気がする。

                                                              

長女(5歳)は、今や、”ルーキーズ”ファン。

この間、一緒に映画をみに行ったのだけれど、すっかり一人の女の子として、スクリーンをのぞいていた。

セブンイレブン(ルーキーズの宣伝の垂れ幕がある)に行く度に、

「ママ。

私、この人が好き。 

ママと同じ人よね~。」

と言っては、毎回、心ときめかせている。

                                                      

次男(4歳)は、4月から年少さんになった。

、、、と、年少さんになったとたん、自分のことを”ボク”とか”オレ”とか言うようになった。

時々は、まだ、

「はっくん(次男のこと)はしゃー(さー)、まだ赤ちゃんだもんねー。」

なんて言うことがあるけれど、もう、どこから見ても、幼児さん。

で、ただ今、”シンケンジャー”に夢中。

シンケンジャーのベルトをして、

”オレも、強くなってやるぜ~。” 

”負けんぞ~。”

”も~許さんぞ~。”

と、キリリとした顔をして、剣を振り回している毎日。

                                                           

日に日に、できることが増え、新しい言葉を覚え、物事を瞬間吸収。

次々に自分のものにしていく長女と次男。

それを、私とそうちゃんは、物陰から(?)、”こりゃ~ たまげた~”とばかりに唖然として、パックリ口を開け、ただただ見ている、、 、という感じの今日この頃。。。

とにかく、スゴイ。

                                                       

この間、食事中に、”将来、どんな人になりたいか”という話をしていた時のこと。

次男は、もちろん、

「シンケンジャーになりた~い!!」

と、私の予想を裏切らなかった。

、、、と、長女は、何て言うかなと思ったら、

「私は、そうちゃんを助けてあげられるような人になってみたい。」。

なーんて言うので、私は、思わず、口でモグモグしていた鶏のから揚げを慌てて飲み込んだ。

危うく、のどにひっかかりそうになった。

びっくりだ。

                                                   

次男も、この間、剣を振り回しながらキッチンに来て。。

「ママ。

ボクは、シンケンジャーになるからね~。

ボクとパパは、強くなって、ドロボウと悪い人を、みーんなやっつけるからね。

ママはゆっくりしててね~。」

と言う。

だから、私は、

「あら~。

ママはゆっくりしてていいの~?

じゃあ、なにしとこっかなあ~。。」と言うと、

次男は、

「ママは、そうちゃんのこと、守ってて。」。

なーんて言うので、この時も、私はひっくり返りそうになった。

いったいいつの間に、こんなに成長したんだろう!!

急に頼もしくみえてきた。

けれど、、、。

                                                      

”ちょっと気をつけなくっちゃね。。”と思ったのも事実。

私は、長女と次男には、伸び伸びと自分の道を歩いていってほしいと思う。

そうちゃんに気兼ねすることなく、余計なプレッシャー(そうちゃんを一生支えていかないといけないと思うこと)を感じることなく、の びやかにいてほしい。

”そうちゃんがいたから、○○できなかった”

”そうちゃんがいたから、ガマンばかりさせられた”ということなく、生きていってほしい。

それが、長女と次男に望む、私のいちばんの願い。

                                                    

まあ、人間だから、これからいろいろあるでしょう。

まっすぐにはいかないだろうけれど、あっちいったりこっちいったりして柳の木のように柔軟にしなりながら、どんな人に成長してくれる のか、、、。

それが、とってもとっても楽しみです。。。

                                                      

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危うく・・・!!

先日、パソコンが壊れた。

私が椅子から立ち上がった瞬間、足がパソコンのコードにひっかかり、”ブチッ!!”という勇ましい音。

瞬間、パソコンから外れたコードの先端から火花が、”バチバチバチっ!!”。

、、、それでも私、最初は、たいして驚かなかった。

(そりゃー、頭の隅でちょっぴりは思った。

”もしかしたら、パソコン、おかしくなってやいないでしょーねえ~、、、?”。

でも、ちょうどキリのいいところだったので、電源が落ちたままパソコンをそのままにして、その場をスーッと立ち去った私。)

ようやくその夜、”そーいえば。。”と思い出し、あらためて電源をいれてみると。。。

                                                       

パソコン、まったく起動せず。

やはり、さっきの”ブチッ! バチッ!”が原因か、、、???

、、、それでも私、たいして驚かなかった。

だって、こういうことは、何度となく経験してきたもの。

さっそく、富士通の問い合わせ窓口へ電話。

そうなのだ。

ここに問い合わせて、係りの方の言うとおりに操作していたら、これまで100パーセント、パソコンは生き返ってきた。

けれど今回だけは、ちょっと違った。。

                                             

いつものように、電話窓口へ電話。

コーヒー片手に、ただひたすらに窓口の男性の方の言われたまま、指示に素直に従っていた私。

が、途中、声色一つ変えず、窓口の男性は言った。

「、、、となりますと~

”リカバリ”していただく必要がございます。

”リカバリ”をしていただかないと、もう、そのお手元のパソコンを使用することはできない、ということになります。」。

私は、即座に言った。

「はい、わかりました。

リカバリ、、、ですね。

はい、お願いします。」。

また言われた通りにすればよいものとばかり思って、指示を待っていた私だったけれど、リカバリするには相当な時間がかかるらしい。

これから先はテキストをみて自分でやってみて、わからない時は電話で問い合わせる、、、という形式になるらしい。

この時点では、”リカバリをしなくちゃいけない”ということが、いったいどういうことを意味するのか、まったく理解できていなかった 私。

                                                            

けれど、その男性は、一つ一つ、まったく丁寧に教えてくれた。

「えーーーー、何と言いましょうか、、、。

リカバリすれば、今まで通りにパソコンをご使用になれます。

ですが、ただ、今までお客様のパソコンに入っていたデータはすべて、消えてしまうということになります。」

「今、お客様の前にあるパソコンは、”お店から買ってきたばかりの、箱を開けて出したばかりのパソコン”の状態と考えていただいて結 構です。」。

そう言われても尚、初めは、事の重大さを把握できず、キョトンとしていた私。

しかし、そのうち、絶句。

そして、ようやく、焦り。

                                                   

なんたって、今までパソコンが記憶してくれていたことが、まったくの白紙になるのだ。

その白紙のパソコンにもう一度、あれこれと記憶させるとなると、、、???

そんなこと、ありえない。

100年かかる。

パソコンにトンと弱い私が、このブログをはじめたのだって、いまだに自分でも奇跡だと思っている。

どうやって、こんな風にブログを更新できるようになるまでの状態に、たった一人でブログの環境を整えたのか、自分すら想像もつかない ことなのだ。

もう一度同じことをしなさいといわれたって、たぶん、できないと、、、思う。

ああ、、、これで、ブログともお別れなのか、、、?!

「ど、、、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。。。

これは、、、大変なことになってしまいましたね。」

と、まるで人ごとのように言うのが精一杯だった私。

                                                   

そんな、肩をガックリ落とした私の姿がみえるかのように、その担当の男性は、ゆっくりとした口調で言った。

「はい、、、お気の毒ですが、、、。

私が今、ご提案できることは、”リカバリする”ということしかございません。

もう選択肢は他にはないのです、残念ですが、、、。」。

さらに、

「パソコンというのは、例えて言うなら、家と思っていただいて結構です。

そこに、お客様は、今まで、好きな家具やカーテンをつるしていらっしゃったわけです。

でも、こういう状況となった今は、お客様のその家は、ガックリと傾いていると思っていただいたら結構かと思います。

”ガックリ傾いて、部屋の中には、一歩も入れない”という状況を理解していただければ、、、。」。

なっ、、、なんと、かみくだいた、わかりやすい説明!!

素晴らしい!!

これなら、”どんだけ大変なことになってしまったか”ということが、私にもわかる!!

けれど、じゃあ、これから何を、何から一つ一つやっていけば、また、もとのような私のパソコンになるのかという肝心なところは、想像すらでき ない。

次の日は、さすがに一日へこんでいた私ですが、、、。

ちょっと待ってください。

私、こうして、ブログを更新しているではありませんか!!

いったい、その後、どうしたのでしょうか???

                                               

そうです。

何事もあきらめてはいけません。

その道、この道、プロと呼ばれる方は、必ず存在するのものです。

母・よしこの知り合いのパソコンの先生に、ダメもとでパソコンをみていただきました。

すると、、、!!

先にリカバリすると、その時点で、もうデータは消えてなくなってしまいます。

なので、先生は、リカバリする前に、私のパソコンにあるデータを、先生のパソコンにすいあげてくださったのです!!

その後リカバリの作業をして、そのすいあげたデータをまた私のパソコンにもどす。

、、、と、文章にするだけで、めまいがしそうです。

けれど、そこはプロ。

チャッチャチャッチャと淡々と作業をこなすこと数時間。

先生のおかげで、私のパソコンは、データを失うことなく、完全復活いたしました!!

これで、このブログも、また細々と続けていけることになりました。

なんだか妙にうれしいです!!

ご静聴ありがとうございました!!

                                                                                                   

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リップサービス

子供の目は、なかなか鋭い。

どんなにかわいらしく装って若作りしても、”おばさんは、おばさん”にみえるし、地味な洋服を着てかまわなくっても、”おねえさんは、おねえさん”に見えるものらしい。

先日、若い頃のまま、かわいらしい女優さんがCMにでていたので、その女優さんを指差しながら、私は、興味津々で長女(5歳)に聞いた。

「ねえ、なっちゃん(長女のこと)。

この人、お姉さん?

おばさん?」。

すると、長女は、

「おばさ~ん。」と、迷わず即答。

思わず、私は、

「なっちゃん、鋭い!!」と言ってしまった。

                                                             

、、、で、その後、ちょっと声を細めながら、恐々聞いた。

「ねえ、なっちゃん。

ママは、おばさん?

お姉さん?」。

すると、長女は、

「お姉さん!!」。

私は思わず、

「えーっ、うれし~い!

 、、、で、何歳に見える?」。

すると、長女は、

「ママはさあ、とってもかわいいもん、若くみえる~。 

そうだねえ、、、。」

と、しばし考えた後、

「ママは、小学校6年生にみえる!!」。

ズルっ。

そこまで言われると、、、お世辞としかいいようが、、、ない。

ガク~ン。

                                                              

次男(3歳)は次男で。。。

テレビをみていると、時おり、吸い込まれそうに美しい女性がでてくるので、そのたびに、私は、

「うわっっ! 

この人、きれいねえ~!!」と叫ぶ。

すると、そのたびに、次男は、私の方をクルリと振り向き、

「ううん、ぜんぜんきれいじゃなーい。

ママの方が、ぜーったい、ぜったいかわいい!!」と言ってくれる。

次男は、今、”NHKおかあさんといっしょ””たくみおねえさん”が大・大・大好きなのだけれど、それでも、

「たくみおねえさんより、ママの方がかわいい!!」らしい。

                                               

そうちゃん(長男・13歳・知的障害アリ)はそうちゃんで。。。

私が外出する時、洋服を着替えると、

「う~わ~っ!

ママ、かわいいね~!!」。

「ママ、かわいいね~!!」を連呼。

                                                

そんなこんなをパパに言ったら、

「よくぞ、そんなこと言うように仕向けたね~っ。」

と言って、ニヤリと笑ったけれど、、、失礼な!

仕向けた覚えはない。

けれど、どっちにしても、この年になっても、、、、というか、この年になったからこそ、たとえウソでも、”かわいい”なんて言ってもらうと、無条件にうれしいのは事実。

「あら~ホント~?! 

まっ! ありがとう~。」と、ギュッと抱きしめたくもなる。

たぶん、子供たちにしてみると、そう言うと、私がすごく喜ぶことをわかっているので、深い意味はないけれど、とりあえず言ってくれてるのだと思う。

”なにか人を喜ばせること、ないかな?”という思いは、自然に沸いてくるもので、それは小さな子供たちにも、ちゃんと備わっている事なんだなあと、感心する。

こんな単純なお世辞でも、こんなに単純に喜べちゃうのだ。

あらためて、”リップサービス”の大切さを感じる。

                                                 

子供たちを見習って、私も、子育ては、基本、

「えらい!」

「すごい!」

「かわいい!」。

これでいこう。

ことあるごとに耳元でささやきながら、なんとか調子に乗らせて、育てていきたいと思います。。。

                                                     

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そうちゃん・13歳になる

そうちゃんが、13歳になった。

最近のそうちゃんを見ていると、晴れやかな気持ちになる。

目にみえて成長を感じられるようになってきたからかもしれない。

                                                         

この間、予防接種を受けに行った時も、待合室で40分イスに座って待ち、診察室へ入ってちゃーんと注射を受けられた。

(ちょっと前までは考えられなかったこと。

今までだったら、まずは病院の入口で”すったもんだ”があり、待合室でも、もちろん、落ち着いて待つなんてできるはずもなく、、、。

ようやく、診察室へ引きずられるように行く頃には、大混乱!

たった1本の注射を打つだけなのに、そりゃーもー大変な騒ぎだった。。。)

                                                            

待合室でなかなか名前を呼ばれなかったので、さすがにちょっと不安がつのり、そうちゃんは大きな声でおしゃべりを繰り返してはいたけれど、診察室からそうちゃんの名前が呼ばれると、右手を大きく挙げて、スックと立ち上がりながら、大きな声で、「はーーーーーーいっ!!!」。

(これは、どうやら、小学校の卒業式の練習の時に身につけたものらしい。。)

それから、そうちゃんは、待合室にいる小さな子供たちを不器用によけながら、大またでドシンドシンと診察室にすすむと、先生に、「おーよーざーまー!!」(訳:おはようございまーす!)。

先生とちょっとおしゃべりしてケラケラ笑った後は、スムーズに注射。

注射が終わると、先生に何度も、「ありがっとー!」 「ありがっとー!」と言っていた、そうちゃん。

そして、最後は笑顔で、「せんせい、ばいば~い!」。

                                                           

う~ん、素晴らしい。

こんな日がくるなんて!!

そして、不思議なことに、こうやって、そうちゃんに一つ、また一つ、”クリアーできること”が増えていくたびに、そうちゃんは、穏やかになってきた。

自信がでてきたのかなあ、、、と思う。

こんなそうちゃんを目の前にすると、私の”開墾作業”も一区切りついて、次の段階にきた気がする。

                                                     

今までは、そうちゃんをどうやって育てようかと、いろいろ迷いながら考えあぐねてきた。

その都度、いろんな課題にぶち当たりながら(時には、砕け散りながら)も、心の片隅で、”そうちゃんが心地よく伸びていける環境づくり”というものを細々とではあるけれど、思ってきた日々だった。

それは、土地を耕す作業にも似ている。

大きな石があればヨイショヨイショと取り除き、これから植える植物がどうしたらのびやかに育つのか、どういう状態にしたらベストなのかを想像しながら、ひたすら土を柔らかくする作業。

で、その土地には、ちょこちょこではあるけれど、”今だ!”という時期に、ポケットから種をだし、まいてきた。

ちゃんと育つかどうかはわからないけど、とりあえずはまいてきた。

”ヘルパーさん種””プール種””公文種”。

”妹種””弟種”もまいた。

                                                            

そして今、ここにきてやっとこさ、そのまいた種から、”ポコポコっ” ”ポコポコっ”と、新緑のかわいい芽が次々にでてきた。

ヘルパーさんにそうちゃんを預けたおかげで、そうちゃんは、ヘルパーさんとなら、いろんな場所へ出かけられるようになった。

何より、たくさんのヘルパーさんにかわいがってもらい、人間を信頼できるそうちゃんになった。

プール教室に通ったおかげで、今では、なんとクロール(もちろん、そうちゃん流)も背泳ぎも、息継ぎしながら25メートル泳げるようになった。

公文教室に通ったおかげで、勉強の時間は、とりあえず、しっかり30分座っていられるようになった。

妹や弟がそうちゃんの家族になってくれたおかげで、そうちゃんは、家の中でも、”いかにして、人とつきあっていくのか、、、。”という、人生で最も大切なことを学び中。

人生には、いろんな人間模様があるのだと、何事もそうスムーズにはいかないことも気づいてくれたハズだ。

                                                          

せっかく芽がでてきたのだから、このかわいい芽には、太陽の光をいっぱいあびさせて、土が乾いたら水をたっぷりやって、これからもっともっと大きく育ってほしいなあ。。。

                                                   

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リフレッシュ・デー

昨日は、思いがけず、”リフレッシュ・デー”となった。

、、、と言っても、どこか特別なところへ出かけたわけではない。

むしろその逆で、家に缶詰めの一日。。。

                                                   

先週末から、そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が、風邪でダウン。

熱こそ下がったものの、そうちゃんにしては珍しく、食欲がないのが続いていた。

そこにきて、長女(5歳)が高熱のため、保育園を早退。

夕方、保育園から帰ってきた次男(3歳)までも、まさかの高熱。

二人を病院へ連れて行くと、インフルエンザであることが判明!!

、、、ということで、子供三人がそろってダウン。

                                                     

ただでさえ、ただ今、そうちゃん、春休みの真っ只中。

一人家にいるだけでもアツ苦しいのに、三人そろってとなると、”こりゃー大変なことになった~!!”と思っていた。

子供たち、今まで、散々、風邪ひいたり、嘔吐下痢になったりしたけれど、いつも、リレーのバトンのごとく、誰かが治りかけたら、次に誰かがうつり、そして、また次に、、、、といった具合だったので、兄弟3人とも一斉に風邪でダウンというのは、これが初めて。

                                                             

、、、が、これがどーして、結果としては、いつになく、まったりとした”くつろぎの一日”となった。

まずは、”三人そろって、ひどく弱っていたこと”が幸いした。

(中途半端な風邪だと、病人は、やれ、“○○が食べたい” ”寝たくない”などと、ブーブーブーブー口だけ達者になっていけません。

非常に面倒くさい看護となります。)

昨日の長女と次男は、まだまだ熱が高く、目はトロン。

いつもの活発さはどこへやら、無口でなんともしおらしい。

そうちゃんも、ここ数日、ガクンと食欲がなく、主食は、おかゆ。

(そうちゃん、食のせいか、まるで、”草食動物にでもなってしまったの???!”と錯覚するほど、穏やかで静かなそうちゃんに変身!)

長女と次男も、食欲がなく、口にするものといえば、おかゆかイチゴかりんごジュースかアイスクリーム。

そうちゃん、昨日は、少しづつ食欲がでてきたとはいえ、まだまだおかゆやイチゴがメイン。

                                                     

へ~イ、しめしめ!!

、、、ということは、今日のごはん、3回とも、ただただ私だけのために作ればよいのだ~!

(ダンナさんは、年度末のため仕事が忙しく、ここんとこ、ほとんど夕食はいらない。)

丸テーブルの食卓に座る、どんよりした面持ちの子供たち三人には、食べようが食べまいが、一日中、代わり映えのない、地味なお皿が並ぶ。

それに対して、私の前には、組み合わせメチャクチャの、”ただ、自分が今、食べたもの!!”だけがズラリと並ぶ。

いつもだったら、病気の子供を前にすると、”な~んか申し訳ない”気がして、私だけ食べるのは気が引けて、私もムシャムシャ食べるのをひかえたりするものだけれど、”子供三人みんなが食べられない”となると、なぜか、人格までガラリと変わる。

私は、好きなもものを子供たちに遠慮なく、心置きなく食べられる。

レタスとハムと卵たっぷりのサンドイッチを、なぜか自分のためだけにセッセと作り、”一人健康で、思いっきり食べられる幸せ”をひと口ごとにかみしめながら、ガツガツ食べる。

(一人、「美味しい~! 美味しい~!」と言いながら。)

それに、買い置きしておいた美味しいお菓子(普段だったら、子供たちがピューッと寄って来て、ハイエナのようにたかって来るお菓子)を美味しいコーヒーとともに、これまた、ただ一人満喫。

(思いっきり微笑んで、「元気になったら食べようね~。」と子供たちに言いながら。)

                                                       

そして、なにが一番幸せだったって、三人ともダウンしてくれたおかげで、外に一歩もでることがなかったこと。

いつもは、子供の送り迎えだなんだと、時間に追われた毎日であるだけに、とっても新鮮。

朝は、たっぷり朝寝坊して、、、。

どこにも行く予定も、行く気もさらさらないので、お化粧もせず、すっぴん。

子供たちが一日パジャマなので、マネっこして私も一日中パジャマ。

具合の悪い子供たちがいつでも寝れるように、お布団は敷きっぱなし。

みんな弱っているので、子供三人いるとは思えないほど静かな家。

う~ん、最高!!

”こんな生活もあったのね!”というワクワク感がこみ上げてくる。

                                                    

お昼からは、テレビの前に寝ころがって、熱でもうろうとしている子供たちと一緒に”WBCの決勝・野球観戦”をキャーキャー言いながら楽しみ、、、。

それが終わったとたん、

「そういえば、、、。

 あなたたち、風邪なんだから、少し寝なさいよ~!!」

と、子供たちを一人ずつ親切にお布団まで誘導。

私も自ら、手本を示すため(?)お布団に入り、、、。

なぜか、誰よりも早く眠りに。。

インフルエンザの子供たちに両サイドはさまれ、お昼寝すること、なんと2時間半!

病気の子供に”ねえ、ママ。 そろそろ起きようよ~。”と声をかけられ初めて、ようやく目が覚める。

(その間、私は、スキー旅行に行った、のん気な夢をみていた。

旅行先で、姉家族とおちあい、同じ旅館に、私の仲のよい友達の家族が5家族も、偶然にも来ていて、みんなで大盛りあがりの、なんとも楽しい夢。)

夜は夜で、みんな風邪なので、お風呂は、もちろん割愛。

いつもより早く寝かせて、一日が終わる。

                                                     

う~ん、楽チン!

これが何日も続くのはお断りだけれど、”いつもとちがう一日”っていうのは、どういう形であれ、楽しいものなのだ。

すっかり気分まで、リセットされました。。。

                                                                 

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長女(5歳)のグラグラしていた乳歯が、とうとう抜けた。

ここ最近、下の前歯が揺れるようになってからというもの、長女は、暇があると手でその歯をさわり、”どのくらいの揺れか”というのをものすご~く詳しく、毎回、私に実況してくれていた。

「ママ、歯が揺れるってね~、楽しいよ~。

うらやましいでしょ~。

なんかね、この歯をさわると、こしょぐったくって気持ちいいんだよ。」とも言っていた。

けれど、その揺れはいよいよ激しくなり、ごはんを食べる時に不自由で、ちょっと痛そうだった。

”もう、そろそろ抜けそうだなあ。”と思っていた時、長女は、

「ねえ、ママ、明日、歯医者さんに予約しといて。」。

聞けば、歯医者さんで、このグラグラの歯を抜いてもらうのだという。

私は、歯なんて自然に抜けるもんなんだから、ほっといていいよと言ったのだけれど、長女は、連日のように、

「ねえ、歯医者さん、予約した?

も~、ママ、忘れずに明日はしといてよっ!!」

と、何度も念を押すので、渋々、歯医者に電話。

抜歯の予約をした。

それにしても、”歯が抜ける”ということだけでも、”長女もお姉ちゃんになったなあ。。。”と感慨深い気持ちになるのに、自ら怖がりもせず、歯を抜きに行くとハリキッテいる長女のたくましさに、ちょっと驚いてしまった。

けれど、、、。

                                                       

歯医者さんに行く前の日、長女にしては珍しく、おもらしした。

次男がトイレに入っていたので、長女は順番待ちでトイレの前に立っていたのだけれど、

「ママ~。 ちょっと~、、、。

ちょっと来て~。

あのさあ、、、ものすごく水がでてきた、、、。」

と、長女が言うので行ってみると、おもらししてズボンがずぶ濡れ。

その日、お風呂でも、危うくオシッコがもれそうになった長女。

長女が起きている時におもらしするなんて、私の記憶にはまったくないので、

「なっちゃん(長女のこと)、ど~したの?

なにかあったの?」

と、長女の目をのぞき込みながら聞くと、

「、、、うん、、、。

だってね、、、、ドキドキするんだもん。

明日、歯医者さんに行くでしょ、、、。」

と、いつになく緊張した面もちで言う。

だから、私は、

「だったら、歯医者さんなんて行かなくていいよ~。

歯なんて自然にポロッと抜けちゃうんだからさっ。

ねっ、行くの、やめとこっ!」と私が言うと、長女は、

「いやっ、、、ママ、行く!

ドキドキするけど、、、歯医者さんには、行ってみたいの!!」。

そう言う長女の目は、なんともいえない”期待”であふれていて、キラキラっと輝いた。

                                                            

翌日、歯医者さんへ行くと、ちょこっと麻酔をして、あっさり抜歯。

赤ちゃんの時からつきあってきた長女の歯が初めて抜けた。

記念に、その歯を手渡された長女の誇らしい、うれしそうな顔といったらなかった。

歯が抜けることって、こんなに楽しいことだったっけ???

                                                   

歯を抜くと、下からすでに小さな白い新しい歯が顔をのぞかせていた。

その歯がまた、日一日とのびてきて、ここんとこ、長女、今度は毎日、”今日はどのくらい伸びたか”というのを私に実況してくれる。

鏡をのぞきこむたびにのびている歯が、かわいくてかわいくて仕方ないらしい。

                                                 

子供ってなんて豊かなんだろう。

こういう日常のなんでもないことを、どうしてここまで楽しめるのかフシギなくらい、楽しんじゃっている。

そうちゃん(12歳・長男・知的障害アリ)の歯も、一本、タンスの中の引き出しに大切にしまっているのだけれど、長女の歯も、タンスにしまっておこう。

これから子供たちの抜ける歯を集めておいて、そのうちネックレスにでもしよっかな。。。

                                                      

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学生服

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)が、この春、中学生になる。

特別支援学校(今まででいう養護学校)の中学部に入学するそうちゃんにも、先日、黒いピカピカの学生服が届いた。。。

                                                    

そうちゃんの制服をつくるため、採寸に行った時のこと。

(そうちゃんを含め、学校のお友達の多くは皆、基本、ジッとして待つことが苦手なので、制服の業者の方が、学校に来てくださり、学校のお教室で採寸をすることに。)

教室には、サンプルのジャケットとズボンが、ハンガーにズラリとかけてあり、業者の方が、その中から、それぞれの子供たちの体型にあったものを選ぶ。

そして、採寸して、仕上がりを調整してもらう。

(長身のそうちゃんのジャケットは、なっ、、、なんと、190cmサイズ!)

                                                   

そうちゃんがサンプルのズボンをはき、ジャケットに袖を通した瞬間、一瞬、私は、ハッとした。

身長170cmの、スラリと手足が長いそうちゃん。

黒い学生服を着たそうちゃんが、あんまりカッコよくって、輝いてみえて、ドキリとしてしまった。

”、、、あっ、、、。 

そうちゃん、健康に生まれてたら、モテててたりして、、、。”。

そして、次に私の頭に浮かんだのは、

”このカッコイイそうちゃんには、どんな未来が開けているのだろうか。

こんなに柔らかな笑顔を放つそうちゃんに、私は、明るい未来を約束することができるだろうか。。。”という思い。

そのことが、ズシリと私の胸につきささった。

                                                      

長女(5歳)と次男(3歳)をみていると、二人の将来を想像することは、ちっとも難しいことではない。

大きくなったらどんな女の子・男の子になるのかな。

中学に行ったら、どんなことに熱中するのかな。

どんなことに興味をもって勉強するのかな。

どんな人と恋をして、どんな人と結婚するのかな。

それとも結婚しないで、仕事一本、バリバリ働くのかな。

子供は生まれるのかな。

、、、あれこれ考えると想像は尽きない。

                                                      

けれど、一方で、そうちゃんの将来が、まったく浮かばない。

具体的な想像ができない。

長女と次男の将来を想像したときに考えたことは、ことごとく、そうちゃんの場合には、あてはまらないからかもしれない。

中学部の3年、高等部(特別支援学校は、高等部まであります。)の3年。

この合わせて6年間の月日は、私にも想像できる。

そうちゃんの大好きな学校に行けるという”道”が、そうちゃんの前には開かれている。

けれど、その後は、まったくみえてこない。

                                                   

そうちゃんは、自分で自分のことを決めることはできないので、その先は、私たち親が、自ら開拓して決めることになる。

しかも、選択肢も極端に限られている。

本当なら、”子供は子供で、自由にやってくれ~い。”と、思っていたい私としては、ちょっと荷が重い。

自分の子供とはいえ、人の人生を私なんかが決めるだなんて、すごい大役。

大きな戸惑いを感じる。

はあ、、、あと6年かあ。

そう思うと、なんとも心細い気持ちになってしまった。

                                                       

この間、”そうちゃん、もうすぐ卒業だねえ~。。”という話をパパとしたのだけれど、その時、パパは、

「そうちゃんはね、オレが、”小学校卒業するまでに、できるようになればいいなあ”って思ってたことを、全て達成してくれたと思ってる。

そうちゃんには、十分、夢を叶えてもらった。」と言っていた。

そう、それには私も全く同感!!

二人一致で、”そうちゃんは、もう合格点よね~! 上等、上等!!”という評価だった。

なにせ、今や、オムツともスッキリ縁がきれ(オムツには、つい最近までお世話になってました。。)、何より、自分の足でしっかり歩けて、走れるだなんて、今でも夢のよう。

そうちゃんは、ここまでよくぞ頑張ったもんだと、つくづく思う。

だから、これからは、私が頑張る番かな、とも思う。

                                                 

そうちゃんが高等部卒業するまでの6年間に、今まで以上にしっかり生活を楽しみながら、そうちゃんにできること、貢献できることをみつけて、これからのそうちゃんの将来を、じっくりゆっくり模索していきたい。

そして、”その時”がきたら、そうちゃんの背中をポーンと押して笑顔で送り出せるよう、しっかり子離れもしなくっちゃ。

なにはともあれ、引き続き、そうちゃんのことを応援しつづける人で、常にありたい。。。

                                                

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P.S.

お久ぶりで~す。

も~、すみません。

かなり更新が、、、途絶えてました!!

                                              

                                                     

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やわらかい心

「ねえ、ママ。 

そうちゃん(長男・12歳・知的障害アリ)ってさあ、ガンバリやさんだよね~。」

と、食事中に、ふと、長女(5歳)が言う。

私は、とっさに、

「そ~よ~。 

そうちゃんは、ガンバリやさんよ~。

 みんなの中で、一番がんばってるんじゃない?」。

、、、とは言ったものの、その後すぐに、長女に、

「、、、、で、なっちゃん(長女のこと)は、なんでそう思ったの?」と聞き返した。

すると、長女は、

「だってさあ、そうちゃん、ごはん食べるの、上手になってきたよね~。

前は、ポロポロポロポロごはんこぼしてたのに、ちょっとしかこぼさなくなってきたもん。」。

そして、

「そうちゃんって、病気なのに、がんばってるよね~。

すごいよね~、そうちゃん。

なんか、そうちゃんにご褒美あげたくなっちゃった。」。

時おり、長女と次男(3歳)を見ていると、”いったいこの二人は、そうちゃんのことをどんな風に解釈しているんだろう、、、。”と思うことがあったけれど、長女は、こうしてちゃーんと、そうちゃんのことを見ていてくれていた。

うれしかった。。

                                                             

もちろん、3歳の次男でさえ、”そうちゃんは、お病気だもんね。”と、時々口にする。

そうちゃんが、よそのお兄ちゃんとは、ひと味もふた味も違うことは、すでに認識している。

長女と次男にしてみれば、生まれた時には、もうすでにそうちゃんは存在しており、ずっとずっと時間をともにしているので、その間に、”なんとなーく” ”それとなーく”いろんなことを感じている模様。

けれど、大人と違うのは、子供は、頭ではなく、体全体で、そうちゃんが病気であることを感じるらしい。

だから、構えることなく、ごくごく自然に、”そうちゃんは、そうちゃん”として受け入れている。

そこには、なんともいえない柔軟さがある。

                                                           

長女と次男にしてみれば、よそのお兄ちゃんよりは、そうちゃんは、難しい。

感情がうまく言葉で伝えられないぶん、そうちゃん、機嫌が悪いときは手がつけられない。

そうちゃんのうっぷんが、長女と次男にも向けられたりすることもしばしば。

生活のリズムも、基本、そうちゃんに合わせることになる。

だから、きっと小さいながら、二人(長女と次男)は、”理不尽な思い”を感じていることも多いと思う。

私は、”ああ、、、。 納得いかない思いをしてるだろうなあ。”と思うときは、その都度、二人には、できるだけ、そうちゃんの今の気持ちを代弁したりして、状況を説明するよう心がけている。

けれど、実際は、大人がいちいち説明しなくったたって、子供の方がよっぽど大人で、よーくわかっていたりする。

                                                              

普段は、土曜日に公文に兄弟3人通っている(そうちゃん、公文に行くのが大好き。)のだけれど、先日、長女と次男の二人だけ、平日に連れて行った。

(今、週に1回、公文に行っているのだけれど、先生から、”できれば、週に2回、来てください。”と言われたので、、、。)

土曜日に行く公文は、先生がそうちゃんに、マンツーマンでついて、特別にゆっくりみてくださる。

けれど、”平日は、生徒さんが多くて、そうちゃんをゆっくりみてあげられないから、なっちゃん(長女)とはっくん(次男)だけ、連れてきてください。”と先生に言われていた。

だから、その日は、「ね~ね~、そうちゃんにはさあ、今日、公文行ったこと、秘密よ。」と、長女と次男に言い聞かせて連れて行った。

日も暮れて暗くなった帰り道、車で走っていたら、ふっと、”公文に喜んで行く、はちきれそうな笑顔のそうちゃんの姿”が頭をよぎった。

私は、「あ~あ、、、。 ホントは、そうちゃんも一緒に連れて行ってあげられたらなあ、、、。」と、思わず小さくつぶやいた。

すると、長女と次男がのりだして、「ママ、今なんて言った?」と聞くので、

「、、、いやね、そうちゃん、公文に行くの、大・大・大好きでしょ。 

だから、そうちゃんも連れて行ってあげたかったなあ、、、と思ってさ。」と、私。

すると、長女と次男は、後ろの座席で、”土曜日は、いつもみんなで公文に行っているのに、どうして今日は、そうちゃんは、一緒にいけなかったのか”ということについて、ずっと二人で議論している。

結局は、”今日は、土曜日と違って、公文教室には、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいっぱい来てたもんね。

そうちゃんは、お病気だから、すぐに大きな声をだしたり、時々さわいだりもするから、やっぱりそうちゃんにはちょっとムリだもんね。

そうちゃんは、先生とゆっくりお勉強するのが好きだもんね。”と二人は結論ずけていた。

                                                   

二人は、家に帰ってから、自分たちが今日、公文に行ったことをそうちゃんに言うことは、なかった。

で、その日の夕食時、二人とも、とっても、そうちゃんのことを気づかっているのがわかった。

いつものように、そうちゃんがごはんのお茶碗をさしだして、私に「おかわりください。」と言うと、サッと横から手を出したのは、長女。

長女は、そうちゃんのお茶碗を受取り、

「今日は、おかわり、なっちゃんが、行ってくるね、そうちゃん。」

と言って、そうちゃんのお茶碗をもってキッチンへ。

ハリキッて、ごはんのおかわり当番を買って出た。

そうちゃんは、何回も何回もおかわりするのだけれど、結局、全部、長女が席を立った。

そうちゃんがコップを差し出し、「おかわりください。」と私に言うと、今度は、次男が、

「そうちゃん、お茶?

のどかわいたの、そうちゃん? 

お茶のおかわりがいるの?

はっくんがついであげる。」

と言って、自らポットを引き寄せ、たどたどしい手つきでお茶をついであげていた。

その後も、二人は、

「そうちゃん、今日は、学校楽しかった?」

「明日も学校あるよ。」

と、いつもよりたくさん、そうちゃんに話しかけていた。

その姿をみると、なんとなく、二人は、小さいながら、病気のそうちゃんに対して、そして、今日、公文に一緒に行けなかったそうちゃんに対して、なんだか申し訳ないような気持ちを感じているらしかった。

そして、その思いが、思いやりという形に変わり、そうちゃんに何かしてあげたくてたまらない気持ちになったらしい。

                                                      

やっぱり、兄弟って、子供って、本当にいいものだなあ。

そんな三人をみていると、なにやらとってもありがたい気持ちにさえなってしまいます。。。

                                                             

P。S。

次男が、聞いた事のないフシギな歌を私に向かって一生懸命に歌っている。

「、、、、、?  なに、その歌?」と私が聞くと、次男は、

「この曲ね~、はっくんが作ったの。

ママがね、かわいい~から、はっくんが歌つくって、ママに歌ってあげてるの~。」。

う~ん、なんてかわいい!!

次男が反抗期の青年になって憎らしくなった時のために、このかわいさは、ちゃーんと貯金しておくことにしますっ。。。

                                                           

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«”うつぶせ寝研究”より